JP6626394B2 - 漏水調査方法 - Google Patents
漏水調査方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6626394B2 JP6626394B2 JP2016075196A JP2016075196A JP6626394B2 JP 6626394 B2 JP6626394 B2 JP 6626394B2 JP 2016075196 A JP2016075196 A JP 2016075196A JP 2016075196 A JP2016075196 A JP 2016075196A JP 6626394 B2 JP6626394 B2 JP 6626394B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water leakage
- vibration
- waveform
- time synchronization
- absence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
また、振動センサによって音圧データを取得し、音圧閾値から漏水有無を判定する方法が存在するが、様々な発生源が存在する振動を一律で評価するため、判定精度が十分でないという課題がある。
一局面に従う漏水調査方法は、複数個の振動センサを用いた管路の漏水調査方法において、複数個の振動センサのそれぞれにおいて管路の振動を計測する第一計測工程と、第一計測工程において計測された振動波形を記憶する波形記憶工程と、波形記憶工程において記憶された振動波形を読み出し、隣接する振動センサにおける振動波形の相互相関関数から漏水有無を判定する漏水有無判定工程と、漏水有無判定工程において漏水有りと判定された振動センサで時刻同期をとる時刻同期工程と、時刻同期工程において時刻同期をとった後に一定期間の振動波形を計測する第二計測工程と、第二計測工程において計測された振動波形の相互相関関数から漏水場所を特定する発生源特定工程と、を含むものである。
また、漏水有りと判定された振動センサのみ時刻同期を行うことで、漏水場所を確実に特定することができる。さらに、全ての振動センサに対して時刻同期を行う必要がなくなり、漏水調査の処理工程の簡略化を図ることができる。また、複数の振動センサについて、不要な時刻同期工程を減らすことができる。
第2の発明にかかる漏水調査方法は、一局面にかかる漏水調査方法において、漏水有無判定工程において、第一計測工程において計測された振動波形のピーク高さから漏水の有無を判定し、発生源特定工程において、第二計測工程において計測された振動波形のピーク位置から時間差を算定してもよい。
すなわち、ピーク高さにより漏水有無を判定するので、容易に漏水の有無を判定することができる。その後、漏水有無判定により漏水有と判定された場合のみ発生源特定工程により漏水位置を特定すればよいため、処理の簡易化を実現することができる。
第3の発明にかかる漏水調査方法は、一局面または第2の発明にかかる漏水調査方法において、漏水有無判定工程において用いられる相互相関関数は、第一工程において計測する振動のうち複数区間の波形に基づいて演算されるものとし、複数の波形は隣接する区間の一部と重複してもよい。
例えば、振動の計測には電源が必要となる。電源を電池で賄う場合、波形の収録時間が長くなると、その分電池の消費が激しくなる。隣接する区間の一部を重複することにより、計算に必要な波形長を最低限にし、相互相関関数を多数算出することが可能となる。相互相関関数を多数算出することにより、漏水有無判定の精度が向上し、簡易で確実な方法で漏水場所を特定する調査を行うことが可能となる。
第4の発明にかかる漏水調査方法は、一局面、第2または第3の発明にかかる漏水調査方法において、複数個の振動センサは、記録部を有し、記録部は、計測された振動および時刻を記録してもよい。
図1は、漏水位置特定方法の状況を説明するための模式図である。
図2は、振動センサを含む漏水位置検知装置の一例を示す模式図である。
図2の振動センサ200は、台座210、支柱220、薄膜電極230,240、リード線231,241、圧電素子250、錘260、記録装置261、および内部クロック262を含む。
演算装置300は、フィルターを生成する生成部310、および演算部320からなる。
また、圧電素子250の他端部で、かつ薄膜電極230上に錘260が載置されている。
リード線231,241から出力される電位差を、演算装置等の処理装置により振動波形として出力する。
なお、本実施の形態においては、リード線231,241を用いることとしているが、これに限定されず、演算装置300との間で送受信可能な機能部を設けてもよい。
と示すことができる。
本実施の形態に係る共振型の振動センサ200は、100Hzから500Hzまでの間に共振周波数foが4個存在するように形成している。その理由としては、管網110を伝わる異常音、特に漏水音は、可聴音が多く、中でも1000Hz未満が多いからである。
以下、本実施の形態にかかる異常音発生位置の特定方法の具体例について説明する。図3および図4は、本実施の形態にかかる異常音発生位置の特定方法の一例を示すフローチャートであり、図5は、波形長の設定を説明する模式図であり、図6は、波形長の抽出方法の一例を示す模式図であり、図7は、波形長のオーバーラップを説明するための模式図であり、図8は、漏水有のヒストグラムの一例を示し、図9は、漏水無しのヒストグラムの一例を示す模式図である。
本実施の形態では、内部クロックの時刻設定を行ったタイミングから24時間後に計測することとし、内部クロックの精度を鑑みると24時間後の時刻ずれが最大±1秒であることから、±1秒とずれ幅を想定した。仮に、計測のタイミングが48時間後であれば±2秒を時刻ずれと仮定することが好ましい。
図6に示すように、3秒の波形長は、2秒がオーバーラップするように抽出する。この場合、100秒の振動波形から98個の波形長を抽出することができる。
図7において、抽出波形1については、振動センサAは1秒進んでおり、振動センサBは1秒遅れている状況を示している。ここで、振動センサAと振動センサBの抽出波形とは、時刻同期をしていないため完全には一致していないのであるが、前後1秒間の幅を取っているため、振動センサAの抽出波形と振動センサBの抽出波形とで時刻一致点をもつ。
そのため、相互相関関数を演算した場合に特定の時間差で値を取ることになる。また、この状況は抽出波形2に移行した場合も同じような状況になり、特定の幅において相互相関関数が演算されるようになる。このようにして、抽出波形に関して、相互相関関数を98番目まで作成することができる。
ここで、本実施の形態において、ピーク値は、最大ピーク値のみであってもよく、1番大きなピーク値から3番目に大きなピーク値までを積算してもよい。
図8および図9における横軸は時間差を示したものであり、縦軸は頻度を示したものである。
このことは上述したように、振動センサAと振動センサBとの関係において、正確な時刻同期は取れていないのであるが、時刻ズレを考慮した幅で相互相関関数の演算を行っているため、本作業においては絶対値としての漏水箇所の正確な位置測定はできないのであるが、特定の幅を持って演算が行われることなるため特定の時間差で相互相関関数の演算が繰り返されることによってピーク高さは信頼性の高いものとなる。故に、これを積算し、頻度(ピーク高さ)を確認することで、漏水の有無そのものを検知することができる。
他方、図9に示すように、漏水漏れがない場合に、頻度の高さのピーク値が表れない。
このようにして、積算結果が所定以上である場合(ステップS18のYes)、漏水有と判定する(ステップS19)。また、積算結果が所定未満である場合(ステップS18のNo)、漏水無と判定する(ステップS20)。
なお、漏水有無の判定に関する閾値は、積算回数に応じて適宜決定してもよい。本実施の形態では、頻度の高さのピーク値が7回以上であれば漏水有と判定した。このようにして演算をすることによって、正確な時刻同期をとらなくても、ピーク頻度をカウントすることによって漏水の有無を適切に判断することができる。
演算装置300は、50秒間の波形を1秒ごとに分割する(ステップS22)。続いて、演算装置300は、分割した波形から相互相関関数を計算し(ステップS23)、算出された相互相関関数を積算する(ステップS24)。
次に、相互相関関数からピーク位置を特定し、当該ピーク位置から時間差を算出する(ステップS25)。
最後に、管種に基づく振動の伝搬速度と時間差との関係から漏水位置を算出する(ステップS26)。
200 振動センサ
261 記録装置
262 内部クロック
Claims (4)
- 複数個の振動センサを用いた管路の漏水調査方法において、
前記複数個の振動センサのそれぞれにおいて管路の振動を計測する第一計測工程と、
前記第一計測工程において計測された振動波形を記憶する波形記憶工程と、
前記波形記憶工程において記憶された振動波形を読み出し、隣接する振動センサにおける振動波形の相互相関関数から漏水有無を判定する漏水有無判定工程と、
前記漏水有無判定工程において漏水有りと判定された振動センサで時刻同期をとる時刻同期工程と、
前記時刻同期工程において時刻同期をとった後に一定期間の振動波形を計測する第二計測工程と、
前記第二計測工程において計測された振動波形の相互相関関数から漏水場所を特定する発生源特定工程と、を含む、漏水調査方法。 - 前記漏水有無判定工程において、前記第一計測工程において計測された振動波形のピーク高さから漏水の有無を判定し、
前記発生源特定工程において、前記第二計測工程において計測された振動波形のピーク位置から時間差を算定する、請求項1に記載の漏水調査方法。 - 前記漏水有無判定工程において用いられる相互相関関数は、前記第一工程において計測する振動のうち複数区間の波形に基づいて演算されるものとし、前記複数の波形は隣接する区間の一部と重複している、請求項1または2に記載の漏水調査方法。
- 前記複数個の振動センサは、記録部を有し、
前記記録部は、計測された前記振動および時刻を記録する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の漏水調査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016075196A JP6626394B2 (ja) | 2016-04-04 | 2016-04-04 | 漏水調査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016075196A JP6626394B2 (ja) | 2016-04-04 | 2016-04-04 | 漏水調査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017187337A JP2017187337A (ja) | 2017-10-12 |
JP6626394B2 true JP6626394B2 (ja) | 2019-12-25 |
Family
ID=60045663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016075196A Active JP6626394B2 (ja) | 2016-04-04 | 2016-04-04 | 漏水調査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6626394B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6840066B2 (ja) * | 2017-11-22 | 2021-03-10 | 株式会社日立製作所 | 漏水検知システムおよび漏水検知方法 |
JP6840094B2 (ja) * | 2018-01-18 | 2021-03-10 | 大井電気株式会社 | 漏水検出装置および漏水検出システム |
JP6976898B2 (ja) * | 2018-04-06 | 2021-12-08 | 株式会社日立製作所 | モニタリングシステム |
BR102019028015A2 (pt) | 2019-12-27 | 2021-07-06 | Cia De Saneamento Basico Do Estado De Sao Paulo Sabesp | método e sistema de análise e fornecimento de índice de qualidade para correlacionador de ruídos |
CN114001892B (zh) * | 2021-10-28 | 2023-12-05 | 北京机电工程研究所 | 一种自由射流试验测量系统间时间同步方法 |
CN114298174B (zh) * | 2021-12-14 | 2024-07-05 | 中国四联仪器仪表集团有限公司 | 一种给水异常识别方法、系统、电子设备及介质 |
CN117927883A (zh) * | 2024-03-21 | 2024-04-26 | 成都天传科技有限公司 | 一种水利工程管道的漏点无源无线定位方法及系统 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11201858A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-07-30 | Osaka Gas Co Ltd | 相関法を用いる管路系の振動測定方法 |
US6453247B1 (en) * | 2000-01-14 | 2002-09-17 | National Research Council Of Canada | PC multimedia-based leak detection system for water transmission and distribution pipes |
EP2902767A4 (en) * | 2012-09-28 | 2016-07-13 | Nec Corp | LEAKAGE DETERMINATION METHOD, LEAKAGE DETERMINATION SYSTEM AND PROGRAM |
JP6308212B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2018-04-11 | 日本電気株式会社 | 漏洩検出システム、振動検出装置、情報処理装置、及び漏洩検出方法 |
-
2016
- 2016-04-04 JP JP2016075196A patent/JP6626394B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017187337A (ja) | 2017-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6626394B2 (ja) | 漏水調査方法 | |
JP6296245B2 (ja) | 漏洩判定方法、漏洩判定システム、及びプログラム | |
US20220163420A1 (en) | Method and system for detecting a structural anomaly in a pipeline network | |
US10359766B2 (en) | Measurement system, measurement management apparatus, measurement device, and measurement method | |
US9846075B2 (en) | Method and system for leak detection in a pipe network | |
JP6375948B2 (ja) | 欠陥分析装置、欠陥分析方法及びプログラム | |
US20180164403A1 (en) | Sound source position detection device, sound source position detection method, sound source position detection program, and recording medium | |
KR101956160B1 (ko) | 누수 탐지 장치 | |
WO2017078004A1 (ja) | 配管状態検知装置、配管状態検知方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体および配管状態検知システム | |
JP2015210225A (ja) | 漏水監視システム、漏水監視方法、漏水監視装置、および漏水監視プログラム | |
WO2017163954A1 (ja) | センサユニット、サーバ、センサユニットとサーバを含むシステム、サーバの制御方法、および記録媒体 | |
JP6789042B2 (ja) | 漏水場所の特定方法 | |
US20170115256A1 (en) | Acoustic monitor for power transmission lines | |
JP2019100729A (ja) | 情報提示システム、情報提示方法およびプログラムに関する | |
KR101185368B1 (ko) | 누수음 발생 및 발생지점의 방향 체크가 가능한 누수탐지장치 | |
JP6316131B2 (ja) | 異常音発生位置の特定方法 | |
JP2017083291A (ja) | 異常音の発生位置特定方法および異常音の発生位置特定装置 | |
JP2017173034A (ja) | 管路の異常箇所特定方法 | |
JP2017187338A (ja) | 管路の異常検知方法および管路の異常監視方法 | |
US10156493B2 (en) | Position determination device, position determination system, position determination method, and computer-readable recording medium | |
JP2016148617A (ja) | 分析データ作成方法、漏水位置検知装置および漏水位置特定方法 | |
JP2016102783A (ja) | 異常音の発生位置特定方法および異常音の発生位置特定装置 | |
JP6297081B2 (ja) | 漏洩判定装置、漏洩判定方法及び漏洩判定プログラム | |
JP6349861B2 (ja) | 漏洩検知装置、漏洩検知システム、漏洩検知方法及びプログラム | |
AU2015261639B2 (en) | Method and system for leak detection in a pipe network |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191129 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6626394 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |