JP6617819B2 - 印刷システム - Google Patents
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Description
本発明は、印刷装置と、当該印刷装置で印刷する印刷データを生成する制御機構と、を備えた印刷システムに関するものである。
従来、印刷システムとして、印刷データ生成装置(ホストコンピューター)と、印刷データ生成装置から送信された印刷データを印刷する印刷装置と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。この印刷装置は、ロール紙を紙送り方向に搬送する用紙搬送部と、紙送り方向と直交する方向に多数のドットを同時に印刷可能に構成されたラインヘッドである印刷ヘッドと、カッター刃によりロール紙を切断する切断部と、を有している。この印刷装置では、印刷ヘッドからカッター刃までの間隔に相当する規定量だけ印刷データを印刷した後、紙送りを停止してロール紙のカットを実行し、その後、残りの印刷データを印刷する。これによって、印刷物の先頭に、印刷ヘッドからカッター刃までの間隔に相当する余白を生じさせないようにしている。
ところで、上記従来の印刷システムでは、規定量だけ印刷データを印刷した後、ロール紙を切断すべく紙送りを停止しているが、紙送りを停止するには減速区間が必要である。そのため、実際には、紙送りを停止するための減速区間において、印刷を実行する構成となる。また、紙送りを再開する時の加速区間においても、印刷を実行する構成となっている。そして、この加減速区間で印刷するエリアに、イメージ(画図)が配置されていると、図4(a)に示すように、印刷されたイメージに濃度ムラ(すじムラ)が生じてしまう。これは、加減速区間では、ロール紙の搬送位置の検出が精度良く行えないことや、加減速によるロール紙の滑り、ひいては、サーマルヘッドによる発熱時間が通常より長くなる等の理由で生じる。このように、上記従来の印刷システムでは、印刷データにおける印刷画像上に配置されたイメージに、濃度ムラが生じてしまう虞があった。
これに対し、印刷データの全てを印刷した後に、ロール紙を逆送りしてロール紙をカットすることで、加減速区間で印刷が実行される構成自体を避けることも考えられるが、ロール紙を逆送りするための機能等を実装しなければならず、印刷装置が複雑化してしまうという問題がある。
これに対し、印刷データの全てを印刷した後に、ロール紙を逆送りしてロール紙をカットすることで、加減速区間で印刷が実行される構成自体を避けることも考えられるが、ロール紙を逆送りするための機能等を実装しなければならず、印刷装置が複雑化してしまうという問題がある。
本発明は、簡単な構成で、印刷画像上のイメージに生じる濃度ムラを低減させることができる印刷システムを提供することを課題としている。
本発明の印刷データ生成装置は、連続紙を走査方向に送る送り部、走査方向に送られていく連続紙に対し印刷処理を施すラインヘッドおよび、ラインヘッドの走査方向下流側に配設され連続紙を切断する切断部、を備えた印刷装置について、当該印刷装置で印刷可能な印刷データを生成する印刷データ生成装置であって、印刷データにおける印刷画像上のイメージ配置エリアと、連続紙を切断する時の紙送りの加減速区間においてラインヘッドにより印刷処理が施される印刷エリアと、が重ならないように、印刷画像が印刷される向きを変更することを特徴とする。
この場合、印刷画像が印刷される向きを変更する向き変更処理について、当該向き変更処理の有無を決定する向き変更決定部と、向き変更決定部によって向き変更処理「有」と決定された場合、向き変更処理を実行する向き変更実行部と、を備え、向き変更決定部は、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアと、が重ならないように、向き変更処理の有無を決定することが好ましい。
また、向き変更決定部は、印刷データを解析して印刷画像上のイメージ配置エリアを判定し、判定したイメージ配置エリアを利用して、向き変更処理の有無を決定することが好ましい。
一方、向き変更実行部は、向き変更処理として、印刷画像が印刷される向きを180°変更する処理を実行することが好ましい。
本発明の印刷装置は、上記の印刷データ生成装置と、送り部、ラインヘッドおよび切断部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の印刷データ生成方法は、連続紙を走査方向に送る送り部、走査方向に送られていく連続紙に対し印刷処理を施すラインヘッドおよび、ラインヘッドの走査方向下流側に配設され連続紙を切断する切断部、を備えた印刷装置について、当該印刷装置で印刷可能な印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、印刷データにおける印刷画像上のイメージ配置エリアと、連続紙を切断する時の紙送りの加減速区間においてラインヘッドにより印刷処理が施される印刷エリアと、が重ならないように、印刷画像が印刷される向きを変更することを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の印刷データ生成方法を実行させることを特徴とする。
これらの構成によれば、イメージ配置エリアと加減速区間の印刷エリアとが重ならないように、印刷画像が印刷される向きを変更する構成であるため、加減速区間での印刷で、イメージを印刷する事態を避けることができる。これによって、印刷されたイメージに濃度ムラが生じるのを避けることができる。このように、連続紙の逆送り等を行うことなく、簡単な構成で、印刷画像上のイメージに生じる濃度ムラを低減させることができる。なお、ここにいう「加減速区間」は、加速区間および/または減速区間を示している。
上記の印刷データ生成装置において、向き変更決定部は、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとが重なるとき、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとの重畳面積が少なくなるように、向き変更処理の有無を決定することが好ましい。
この構成によれば、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとが重なるときに、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとを極力重ならないようにすることができる。そのため、加減速区間での印刷で、イメージを印刷する事態を極力避けることができ、印刷されたイメージに濃度ムラが生じるのを極力避けることができる。
また、向き変更決定部は、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとが重なるとき、イメージ配置エリアと加減速区間の印刷エリアとが重畳する重畳エリアにおける色の濃度について、当該濃度と基準値との差が大きくなるように、向き変更処理の有無を決定することが好ましい。
この構成によれば、濃度ムラが生じやすい(目立ちやすい)基準値と、重畳エリアの色の濃度との差が大きくなるように、向き変更処理の有無を決定する。これによって、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアと、加減速区間の印刷エリアとが重なるときにも、ユーザーが見たときに感じる濃度ムラを低減させることができる。
上記の印刷データ生成装置において、イメージ配置エリアは、中間階調の色のイメージが配置されたエリアであることが好ましい。
この構成によれば、濃度ムラが生じやすい(目立ちやすい)中間階調の色のイメージについて、そのイメージ配置エリアが、加減速区間の印刷エリアと重畳しないように、向き変更処理の有無を決定する。そのため、ユーザーが見たときに感じる濃度ムラを効果的に低減させることができる。
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の印刷システムについて説明する。第1実施形態では、本発明の印刷データ生成装置および印刷装置を適用したテーププリンターを例示する。このテーププリンターは、長尺状の印刷テープ(連続紙)に対し、印刷処理および切断処理を施して、ラベルを作成するものである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の印刷システムについて説明する。第1実施形態では、本発明の印刷データ生成装置および印刷装置を適用したテーププリンターを例示する。このテーププリンターは、長尺状の印刷テープ(連続紙)に対し、印刷処理および切断処理を施して、ラベルを作成するものである。
図1および図2に示すように、テーププリンター1(印刷装置)は、装置ケース11により外装が形成され、装置ケース11の前部上面には、各種入力キーを備えたキーボード12が配設されている。また、装置ケース11の後部右上面には、キーボード12からの入力結果等を表示するディスプレイ13が配設されている。さらに、装置ケース11の後部左上面には、開閉蓋14が設けられている。
開閉蓋14の内側には、テープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部15が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋14を開放した状態でカートリッジ装着部15に着脱可能に装着される。また、開閉蓋14には、これを閉じた状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓14aが形成されている。
装置ケース11の左側部には、カートリッジ装着部15と外部とを連通するテープ排出口16が形成されている。そして、このテープ排出口16には、送り出した印刷テープTを切断するためのテープカッター17(切断部)が臨んでいる。
一方、図2に示すように、カートリッジ装着部15は、ヘッドカバー21に覆われた印刷ヘッド22(ラインヘッド)と、印刷ヘッド22に対峙するプラテン駆動軸23と、後述のリボン巻取りリール33と嵌合する巻取り駆動軸24と、後述のテープリール31の位置決め突起25と、を有している。また、カートリッジ装着部15の下側には、プラテン駆動軸23および巻取り駆動軸24を駆動するテープ送りモーター51(図3参照)が内蔵されている。さらに、装置ケース11の内部には、テーププリンター1を統括制御する制御機構44(図3参照)を構成する回路基板が組み込まれている。
印刷ヘッド22は、上下方向に列設された複数の発熱素子を有するサーマルラインヘッドで構成されている。印刷ヘッド22は、各発熱素子を選択的に駆動することで、インクリボンR上のインクをドット単位で印刷テープTに転写する。
テープカートリッジCは、印刷テープTを巻回したテープリール31と、インクリボンRを巻回したリボンリール32と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール33と、印刷ヘッド22に対峙するプラテンローラー34と、これらを収容したカートリッジケース35と、を有している。また、カートリッジケース35には、印刷ヘッド22を内蔵したヘッドカバー21が挿通されるヘッド開口36が、上下に貫通形成されている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部15に装着されると、ヘッドカバー21がヘッド開口36に差し込まれ、位置決め突起25がテープリール31の中心孔に差し込まれる。これと同時に、プラテン駆動軸23がプラテンローラー34に嵌合され、巻取り駆動軸24がリボン巻取りリール33に嵌合される。印刷テープTは、テープリール31から繰り出され、印刷ヘッド22とプラテンローラー34との対峙位置を通った後、テープ排出口16に向かって送られ、テープ排出口16から装置外部に送り出される(テープ送り経路)。一方、インクリボンRは、リボンリール32から繰り出され、印刷ヘッド22とプラテンローラー34との対峙位置を通った後、ヘッド開口36の周壁を周回して、リボン巻取りリール33に巻き取られる。このように、印刷テープTとインクリボンRとは、印刷ヘッド22とプラテンローラー34との対峙位置で重なった状態となっている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部15に装着された状態で、プラテン駆動軸23および巻取り駆動軸24を回転駆動すると、プラテンローラー34およびリボン巻取りリール33が回転し、これによって、印刷テープTが上記テープ送り経路に沿って送られ、インクリボンRが上記リボン送り経路に沿って送られていく。この送り動作に同期して、印刷ヘッド22の各発熱素子を選択的に発熱駆動することで、送られていく印刷テープTに対しインクリボンR上のインクを転写して、所望の印刷を行う。また、印刷テープTの送りを一旦停止し、テープカッター17を駆動することで、印刷テープTを切断する。これら印刷処理および切断処理によって、ラベルが作成される。
次に図3を参照して、テーププリンター1の制御構成について説明する。図3に示すように、テーププリンター1は、送り機構41(送り部)、印刷機構42、切断機構43、およびこれらを制御する制御機構44を備えている。なお、「印刷データ生成装置」は、制御機構44により構成されている。
送り機構41は、プラテンローラー34、プラテン駆動軸23および、プラテン駆動軸23を駆動するテープ送りモーター51により構成されており、印刷テープTを、テープリール31から引き出しつつ上記テープ送り経路に沿って送る。すなわち、送り機構41は、印刷テープTを主走査方向に送る。
印刷機構42は、主走査方向に直交したラインヘッドである印刷ヘッド22により構成されており、送り機構41によって主走査方向に送られていく印刷テープTに印刷処理を施す。すなわち、印刷ヘッド22の各発熱素子を選択的に発熱駆動して、主走査方向に送られていく印刷テープTに対し、インクリボンR上のインクを転写する。このように、送り機構41により印刷テープTを送りながら、これに同期して、印刷ヘッド22の各発熱素子を選択的に発熱駆動することで、印刷テープTに対し印刷が施される。
切断機構43は、テープカッター17および、テープカッター17を駆動するカッターモーター52により構成されており、印刷テープTを切断する。本実施形態では、送り機構41による印刷テープTの送りを一旦停止した状態で、テープカッター17を駆動することで、印刷テープTが切断される。なお、図3に示すように、テープカッター17は、印刷ヘッド22の主走査方向下流側に配設されている。そのため、切断機構43は、印刷ヘッド22の主走査方向下流側で、印刷テープTを切断する構成となっている。
制御機構44は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、テーププリンター1全体を統括制御する。そして、制御機構44は、各種プログラムによって、印刷データ生成部61、向き変更決定部62、向き変更実行部63、および印刷切断実行部64として機能する。
印刷データ生成部61は、印刷データを生成する。例えば、ユーザー操作による印刷画像Gの編集処理や各種設定の設定処理を受けて、印刷画像Gを含む印刷データを生成する。ここで生成される印刷データの印刷画像Gは、例えば、文字列と、イメージ(画図)と、を有するものである(図6参照)。
向き変更決定部62は、印刷データにおける印刷画像Gが印刷される向き(以下、印刷向き)を変更する向き変更処理の有無を決定する。すなわち、向き変更決定部62は、向き変更処理を行うか否かの決定を行う。この向き変更処理は、印刷画像Gを180°回転させて、印刷画像Gの印刷向きを180°変更する処理である。詳細は後述するが、向き変更決定部62は、印刷画像G上のイメージ配置エリアA1(イメージが配置されたエリア)の位置に応じて、向き変更処理の有無を決定する。
向き変更実行部63は、向き変更決定部62によって向き変更処理「有」と決定された場合、印刷データに対し上記向き変更処理を実行する。すなわち、向き変更実行部63は、印刷データの印刷画像Gを180°回転させて、印刷画像Gの印刷向きを180°変更する。
印刷切断実行部64は、印刷データに基づいて印刷処理および切断処理を行う。すなわち、印刷切断実行部64は、印刷データに基づき、送り機構41、印刷機構42および切断機構43を制御して、印刷テープTに対する印刷処理および切断処理を行う。
ところで、本実施形態では、印刷ヘッド22の印刷位置からテープカッター17の切断位置までの距離(以下、ヘッド・カッター間距離L)に伴う前端余白が生じないように、印刷画像Gの印刷の途中で、印刷テープTの送りを一旦停止して切断処理を行うようにしている。すなわち、ヘッド・カッター間距離Lに相当する規定量、印刷画像Gを印刷した後、印刷テープTの送りを一旦停止して切断処理を行い、その後、残りの印刷画像Gを印刷している。しかしながら、このような方法で印刷を行うと、印刷画像の印刷の途中で、切断処理を行うべく印刷テープTの送りを一度停止する構成上、送りを停止する時に生じる減速区間においても、印刷処理を行う構成になる。この減速区間にて印刷を施す印刷エリアA2(以下、減速区間の印刷エリアA2)に、イメージが配置されていると、図4(b)に示すように、印刷したイメージに濃度ムラが生じてしまう。
これに対し、本実施形態では、向き変更決定部62により、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが極力重ならないように、向き変更処理の有無を決定することで、印刷画像G上のイメージに濃度ムラが生じないようにしている。詳細は後述するが、向き変更決定部62は、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2と、が重ならないように、向き変更処理の有無を決定する。また、向き変更決定部62は、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2と、が重なるとき、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2との重畳面積が少なくなるように、向き変更処理の有無を決定する。
これに対し、本実施形態では、向き変更決定部62により、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが極力重ならないように、向き変更処理の有無を決定することで、印刷画像G上のイメージに濃度ムラが生じないようにしている。詳細は後述するが、向き変更決定部62は、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2と、が重ならないように、向き変更処理の有無を決定する。また、向き変更決定部62は、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2と、が重なるとき、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2との重畳面積が少なくなるように、向き変更処理の有無を決定する。
ここで図5を参照して、向き変更決定部62による向き変更処理の有無の決定処理を含んだテーププリンター1による印刷動作について説明する。この印刷動作は、ユーザー操作による印刷画像Gの編集処理や、各種設定の設定処理が行われた後に実行されるものとする。
図5に示すように、本印刷動作では、まず、印刷データ生成部61により、印刷データを生成する(S1)。すなわち、上記編集処理の編集結果および上記設定処理の設定結果に基づいて、印刷画像Gを含む印刷データを生成する。
印刷データを生成したら、向き変更決定部62により、向き変更処理の有無の決定処理を行う(S2〜S9)(向き変更決定ステップ)。具体的には、まず、生成した印刷データを解析して、印刷データにおける印刷画像Gのイメージ配置エリアA1を判定する(S2)。すなわち、印刷画像G上において、どの位置にイメージ配置エリアA1があるか、を判定する。
イメージ配置エリアA1を判定したら、判定したイメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2と、が重なっているか否かを判定する(S3)。なお、本実施形態では、減速区間の長さが、ヘッド・カッター間距離Lと略同一となっているため、減速区間の印刷エリアA2は、印刷画像Gの前端からヘッド・カッター間距離L分だけ後方に延在したエリアとなっている(図6参照)。すなわち、本工程では、印刷画像Gの前端からヘッド・カッター間距離L分だけ後方に延在したエリアに、イメージ配置エリアA1が重なっているか否かを判定する。
判定の結果、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが重なっていないと判定された場合(S3:No)、図6(a)に示すように、現時点で、すなわち、向き変更処理を実行しない状態で、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2とが重畳しないことが分かる。そのため、向き変更処理は不要と判断し、向き変更処理の有無について、向き変更処理「無」と決定する(S4)。
一方、判定の結果、イメージ配置エリアA1と、減速区間での印刷エリアA2と、が重なっていると判定された場合(S3:Yes)、今度は、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´と、が重なっているか否かを判定する(S5)。すなわち、印刷画像Gの後端からヘッド・カッター間距離L分だけ前方に延在したエリアに、イメージ配置エリアA1が重なっているか否かを判定する。
判定の結果、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´と、が重なっていないと判定された場合(S5:No)、図6(b)に示すように、向き変更処理を実行した状態で、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2とが重畳しないことが分かる。そのため、向き変更処理が必要と判断し、向き変更処理の有無について、向き変更処理「有」と決定する(S6)。
一方、判定の結果、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´と、が重なっていると判定された場合(S5:Yes)、図6(c)および(d)に示すように、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2とが重畳することが分かる。そのため、今度は、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳面積aが、向き変更処理を実行した場合と向き変更処理を実行しない場合とで、どちらが小さいか判定する(S7〜S9)。具体的には、まず、イメージ配置エリアA1と、減速区間での印刷エリアA2との重畳面積aを算出する(S7)。次に、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´との重畳面積bを算出する(S8)。そして、前者の重畳面積aが、後者の重畳面積bより大きいか否かを判定する(S9)。
判定の結果、前者の重畳面積aが、後者の重畳面積bより大きくない(後者の重畳面積以下)と判定された場合(S9:No)、図6(c)に示すように、向き変更処理を実行した場合より、向き変更処理を実行しない場合の方が、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳面積が小さくなることが分かる。そのため、向き変更処理は不要と判断し、向き変更処理の有無について、向き変更処理「無」と決定する(S4)。
一方、判定の結果、前者の重畳面積aが、後者の重畳面積bより大きいと判定された場合(S9:Yes)、図6(d)に示すように、向き変更処理を実行しない場合より、向き変更処理を実行した場合の方が、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳面積が小さくなることが分かる。そのため、向き変更処理は必要と判断し、向き変更処理の有無について、向き変更処理「有」と決定する(S6)。
向き変更決定部62による決定処理が終了したら、その決定結果に応じて、向き変更実行部63により向き変更処理を実行する(向き変更実行ステップ)。すなわち、向き変更処理「有」と決定された場合(S6)、印刷データ生成部61により生成された印刷データに対し向き変更処理を実行する(S10)。一方、向き変更処理「無」と決定された場合(S4)、向き変更処理を実行せずに、次の工程に移行する。
向き変更決定部62の決定に応じた向き変更処理が終了したら、印刷データに基づいて、印刷処理および切断処理を実行する(S11)。すなわち、向き変更実行部63による向き変更処理が実行されなかった場合には、印刷データ生成部61により生成されたままの印刷データに基づいて、印刷処理および切断処理を実行する。一方、向き変更実行部63による向き変更処理が実行された場合には、印刷データ生成部61により生成されたものに対し印刷画像を180°回転された印刷データに基づいて、印刷処理および切断処理を実行する。これによって、ラベルが作成され、印刷動作を終了する。
[第2実施形態]
次に図7ないし図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、本発明の印刷データ生成装置を適用した印刷システム101を例示する。すなわち、第2実施形態では、本発明の印刷データ生成装置を、当該印刷システム101のホストコンピューター111に適用したものを例示する。
次に図7ないし図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、本発明の印刷データ生成装置を適用した印刷システム101を例示する。すなわち、第2実施形態では、本発明の印刷データ生成装置を、当該印刷システム101のホストコンピューター111に適用したものを例示する。
図7に示すように、印刷システム101は、印刷データを生成するホストコンピューター111(印刷データ生成装置)と、ホストコンピューター111からの印刷データに基づいて、リール133に巻回されたロール紙S(連続紙)に印刷処理を行うロール紙プリンター112(印刷装置)と、を備えている。ホストコンピューター111とロール紙プリンター112とは、ケーブル113を介して接続され、有線通信によって、各種データを相互に送受信可能に構成される。なお、本実施形態では、ホストコンピューター111とロール紙プリンター112とを有線通信により接続する構成としたが、ホストコンピューター111とロール紙プリンター112とを無線通信により接続する構成であっても良い。また、ホストコンピューター111とロール紙プリンター112とを直接接続する構成であっても良いし、ホストコンピューター111とロール紙プリンター112とを、ネットワーク(インターネットやローカルエリアネットワーク)を介して接続する構成であっても良い。
ロール紙プリンター112は、通信機構120と、送り機構121(送り部)と、印刷機構122と、切断機構123と、制御機構124と、を備えている。通信機構120は、ホストコンピューター111との通信を行う。
図8に示すように、送り機構121は、用紙送りローラー131および、用紙送りローラー131を駆動する用紙送りモーター132により構成されており、ロール紙Sをリール133から引き出しつつ、ロール紙Sを主走査方向に送る。用紙送りローラー131は、下側の駆動ローラー131aと上側の従動ローラー131bとから成るニップローラーで構成されており、用紙送りモーター132は、駆動ローラー131aに接続されている。
印刷機構122は、印刷ヘッド141(ラインヘッド)により構成されており、送り機構121により主走査方向に送られていくロール紙Sに印刷処理を施す。印刷ヘッド141は、主走査方向に対し直交する方向に列設された複数の吐出ノズルを有している。すなわち、印刷ヘッド141は、インクジェットラインヘッドで構成されている。印刷ヘッド141は、各吐出ノズルから選択的にインクを吐出することで、ロール紙Sに印刷処理を施す。なお、印刷ヘッド141は、主走査方向に対し直交したノズル列を、主走査方向に複数並設させたものであっても良いし、複数のインクジェットヘッドを主走査方向に対し直交する方向に千鳥状に並べて、ラインヘッドを構成するようにしても良い。
切断機構123は、用紙カッター151(切断部)および、用紙カッター151を駆動するカッターモーター152により構成されており、ロール紙Sを切断する。用紙カッター151は、下側の下刃161と、下刃161に対向する上側の回転刃162と、回転刃162を主走査方向と直交する方向に往復動する回転刃移動機構163と、を有している。本実施形態では、送り機構121によるロール紙Sの送りを一旦停止した状態で、用紙カッター151を駆動(回転刃162を往動または復動)することで、ロール紙Sが切断される。なお、第1実施形態と同様、用紙カッター151は、印刷ヘッド141の主走査方向下流側に配設されている。そのため、切断機構123は、印刷ヘッド141の主走査方向下流側で、ロール紙Sを切断する構成となっている。
制御機構124は、CPU、ROM、RAM等を有し、ロール紙プリンター112全体を統括制御する。図7に示すように、制御機構124は、各種プログラムによって、印刷データ受信部171および印刷切断実行部172として機能する。印刷データ受信部171は、通信機構120を制御し、ホストコンピューター111から印刷データを受信する。印刷切断実行部172は、印刷データに基づいて、送り機構121、印刷機構122および切断機構123を制御し、ロール紙Sに対し印刷処理および切断処理を行う。
なお、第2実施形態においても、印刷ヘッド141の印刷位置から用紙カッター151の切断位置までの距離(以下、ヘッド・カッター間距離La)に伴う前端余白が生じないように、印刷画像Gの印刷の途中で、ロール紙Sの送りを一旦停止して切断処理を行うようにしている。すなわち、ヘッド・カッター間距離Laに相当する規定量、印刷画像Gを印刷した後、ロール紙Sの送りを一旦停止して切断処理を行い、その後、残りの印刷画像Gを印刷している。
一方、ホストコンピューター111は、一般的なパーソナルコンピューターを利用可能であり、操作機構181、表示機構182、通信機構183および制御機構184を有している。操作機構181は、マウスやキーボード等により構成されており、各種ユーザー操作を受け付ける。表示機構182は、ディスプレイ等により構成されており、各種情報を表示する。通信機構183は、ロール紙プリンター112との通信を行う。
制御機構184は、CPU、ROM、RAM等を有し、ホストコンピューター111全体を統括制御する。そして、制御機構184は、各種プログラム(印刷データ生成用アプリケーションやプリンタードライバー)によって、印刷データ生成部191、向き変更決定部192、向き変更実行部193、印刷データ変換部194および印刷データ送信部195として機能する。印刷データ生成部191、向き変更決定部192および向き変更実行部193は、第1実施形態に記載のもの(印刷データ生成部61、向き変更決定部62および向き変更実行部63)と同様である。
印刷データ変換部194は、印刷データを、ロール紙プリンター112により印刷可能なページ記述言語に変換する。印刷データ送信部195は、通信機構183を制御し、印刷データ変換部194によりページ記述言語に変換された印刷データを、ロール紙プリンター112に送信する。
次に図9を参照して、印刷システム101による印刷動作について説明する。本印刷動作は、ユーザー操作による印刷画像Gの編集処理や、各種設定の設定処理が行われた状態で実行されるものとする。
図9に示すように、本印刷動作では、まず、ホストコンピューター111は、印刷データ生成部191により、印刷データを生成する(S21)。すなわち、上記編集処理の編集結果および上記設定処理の設定結果に基づいて、印刷画像Gを含む印刷データを生成する。
印刷データを生成したら、向き変更決定部192により、向き変更処理の有無の決定処理を行う(S22〜S29)(向き変更決定ステップ)。当該決定処理では、第1実施形態と同様、まず、生成した印刷データにおける印刷画像Gのイメージ配置エリアA1を判定し(S22)、判定したイメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが重なっているか否かを判定する(S23)。なお、減速区間の印刷エリアA2は、第1実施形態と同様、印刷画像Gの前端からヘッド・カッター間距離La分だけ後方に延在したエリアとなっているが、厳密には、用紙カッター151の切断位置から、印刷ヘッド141における、当該切断位置から最も離間した吐出ノズルによる印刷位置(着弾位置)までの距離分だけ、印刷画像Gの前端から延在したエリアとなっている。
そして、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが重なっていないと判定された場合(S23:No)には、向き変更処理「無」と決定する(S24)(図10(a)参照)。一方、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが重なっていると判定された場合(S23:Yes)には、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´とが重なっているか否かを判定する(S25)。イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´とが重なっていないと判定された場合(S25:No)には、向き変更処理「有」と決定する(S26)(図10(b)参照)。
一方、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´とが重なっていると判定された場合(S25:Yes)には、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2との重畳面積aを算出し(S27)、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´との重畳面積bを算出する(S28)。そして、前者の重畳面積aが後者の重畳面積bより大きいか否かを判定する(S29)。前者の重畳面積aが後者の重畳面積bより大きくない場合(S29:No)には、向き変更処理「無」と決定し(S24)(図10(c)参照)、前者の重畳面積aが後者の重畳面積bより大きい場合(S29:Yes)には、向き変更処理「有」と決定する(S26)(図10(d)参照)。
向き変更決定部192による決定処理が終了したら、第1実施形態と同様、その決定結果に応じて、向き変更実行部193により向き変更処理を実行する(向き変更実行ステップ)。すなわち、向き変更処理「有」と決定された場合(S26)、印刷データ生成部191により生成された印刷データに対し向き変更処理を実行し(S30)、向き変更処理「無」と決定された場合(S24)、向き変更処理を実行せずに、次の工程に移行する。
向き変更決定部192の決定に応じた向き変更処理が終了したら、印刷データ変換部194により、印刷データを、ロール紙プリンター112で印刷可能なページ記述言語に変換する(S31)。その後、印刷データ送信部195により、ページ記述言語に変換した印刷データをロール紙プリンター112に送信する(S32)。これに対し、ロール紙プリンター112は、印刷データ受信部171により、ホストコンピューター111からの印刷データを受信し(S33)、印刷切断実行部172により、受信した印刷データに基づいてロール紙Sに対し印刷処理および切断処理を行う(S34)。これにより、印刷物が作成され、本印刷動作を終了する。
以上、各実施形態によれば、減速区間での印刷で、イメージを印刷する事態を極力避けることができる。これによって、印刷されたイメージに濃度ムラが生じるのを極力避けることができる。このように、連続紙(印刷テープTおよびロール紙S)の逆送り等を行うことなく、簡単な構成で、印刷画像G上のイメージに生じる濃度ムラを低減させることができる。
なお、上記各実施形態においては、向き変更処理を実行した場合と向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2とが重なるとき、重畳面積に基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であったが、これに限るものではない。例えば、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳エリアにおける色の濃度に基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。具体的には、当該濃度と、濃度ムラが目立ちやすい基準値との差が大きくなるように、向き変更処理の有無を決定する。例えば、図11に示すように、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳エリアの平均濃度cを算出する(S41)。その後、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°回転させた時の減速区間の印刷エリアA2´との重畳エリアの平均濃度dを算出する(S42)。そして、基準値eと前者の平均濃度cとの差分fを算出し(S43)、基準値eと後者の平均濃度dとの差分gを算出する(S44)。そして、両差分f、gを比較し、前者の平均濃度の差分fが後者の平均濃度の差分gより大きい場合(S45:Yes)には、向き変更処理「無」と決定し、前者の平均濃度の差分fが後者の平均濃度の差分g以下である場合(S45:No)には、向き変更処理「有」と決定する。かかる構成によれば、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合との両方で、イメージ配置エリアA1と、減速区間の印刷エリアA2とが重なるときにも、ユーザーが見たときに感じる濃度ムラを低減させることができる。なお、上記基準値eは、連続紙(印刷テープTおよびロール紙S)の材質やインク、印刷画像Gに施す画像処理等によって変化するため、基準値eは、連続紙の材質やインク、印刷画像Gに施す画像処理等を考慮して設定される。
また、重畳エリアの濃度が中間値(最大濃度を1.0とし濃度なしを0とした時の0.5付近の濃度)を超えていると、濃度ムラが目立たないため、重畳エリアの濃度が中間値を超えているか否かに基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。例えば、図12に示すように、イメージ配置エリアA1と減速区間の印刷エリアA2との重畳エリアの平均濃度cを算出した後(S41)に、当該平均濃度cが中間値hを超えているか否かを判定し(S51)、当該平均濃度cが中間値hを超えていると判定された場合(S51:Yes)には、向き変更処理「無」と決定する(S4)。一方、当該平均濃度cが中間値hを超えていないと判定された場合(S51:No)、イメージ配置エリアA1と、印刷画像Gの印刷向きを180°変更した時の減速区間の印刷エリアA2´との重畳エリアの平均濃度dを算出し(S41)、その後、当該平均濃度dが中間値hを超えているか否かを判定する(S52)。そして、当該平均濃度dが中間値hを超えていないと判定された場合(S52:No)には、向き変更処理「無」と決定する(S4)。なお、上記中間値hについても、連続紙(印刷テープTおよびロール紙S)の材質やインク、印刷画像Gに施す画像処理等によって変化するため、中間値hも、連続紙の材質やインク、印刷画像Gに施す画像処理等を考慮して設定される。
なお、図13に示すように、重畳面積による判定と、上記の重畳エリアの濃度と基準値との差による判定とを組み合わせて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。すなわち、向き変更処理を実行した場合と、向き変更処理を実行しない場合とで重畳面積a、bが同一である場合(S61:Yes)、重畳エリアの平均濃度c、dと基準値eとの差分f、gに基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。ひいては、これらに加え、上記した濃度が中間値を超えているか否かの判定も組み合わせて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。
また、上記各実施形態においては、任意のイメージが配置されたイメージ配置エリアA1を用いて、向き変更処理の有無を決定する構成であったが、イメージ配置エリアA1として、中間階調の色のイメージが配置されたエリアを用いても良い。すなわち、中間階調の色のイメージは、濃度ムラが目立ちやすく、中間階調でない色のイメージは、濃度ムラが目立たない。これを勘案し、中間階調の色のイメージが配置されたエリアのみを、イメージ配置エリアA1として判定し、これを用いて、向き変更処理の有無を決定する。これにより、ユーザーが見たときに感じる濃度ムラを効果的に低減させることができる。
また、濃度ムラが目立ちやすい写真のイメージが配置されたエリアのみを、イメージ配置エリアA1として判定しても良いし、カラー印刷の場合、使用するインクの色以外の色のイメージが配置されたエリアのみを、イメージ配置エリアA1として判定しても良い。
なお、上記各実施形態においては、イメージ配置エリアA1と、連続紙(印刷テープTおよびロール紙S)の切断時における減速区間の印刷エリアA2とに基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であったが、これに限るものではない。例えば、イメージ配置エリアA1と、切断時における加速区間の印刷エリアとに基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。すなわち、連続紙切断後の紙送り再開時の加速区間において印刷ヘッド22、141により印刷が施されるエリアと、イメージ配置エリアA1との重畳の有無や重畳面積等に基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。ひいては、イメージ配置エリアA1と、切断時における加速区間および減速区間の印刷エリアとに基づいて、向き変更処理の有無を決定する構成であっても良い。
さらに、上記各実施形態においては、向き変更処理として、印刷画像の印刷向きを180°変更する処理を行ったが、向き変更処理として、印刷画像の印刷向きを90°または270°変更する処理を行っても良い。
またさらに、上記各実施形態においては、生成した印刷データを解析して、印刷画像G上のイメージ配置エリアA1を判定する(S2、S32)構成であったが、予め印刷レイアウトが決まっている場合には、これを省略することができる。例えば、印刷レイアウトが個々に定められた複数種の印刷フォームを記憶しておき、ユーザーに所望の印刷フォームを選択させて印刷データを生成する場合、選択した印刷フォームによって印刷レイアウトが決まっているため、上記工程を省略することができる。ひいては、予め印刷レイアウトが決まっている場合には、向き変更決定部を省略し、向き変更処理の有無の決定処理全体を省略する構成であっても良い。
また、上記各実施形態においては、第1実施形態では、サーマルヘッドを用いたサーマルプリンターに本発明を適用し、第2実施形態では、インクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンターに、本発明を適用する構成であったが、これらに限るものではない。例えば、ドットインパクトヘッドを用いたドットインパクトプリンターに、本発明を適用しても良い。
1:テーププリンター、 17:テープカッター、 22:印刷ヘッド、 41:送り機構、 62:向き変更決定部、 63:向き変更実行部、 111:ホストコンピューター、 112:ロール紙プリンター、 121:送り機構、 141:印刷ヘッド、 151:用紙カッター、 192:向き変更決定部、 193:向き変更実行部、 A1:イメージ配置エリア、 A2:減速区間の印刷エリア、 G:印刷画像。
Claims (7)
- 連続紙を走査方向に送る送り部と、前記走査方向に送られていく前記連続紙に対し印刷処理を施す印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの前記走査方向下流側に配設され前記連続紙を切断する切断部と、を備えた印刷装置と、
当該印刷装置で印刷する印刷データを生成する制御機構と、
を備えた印刷システムであって、
前記制御機構は、
前記印刷データにおける印刷画像上のイメージ配置エリアと、前記連続紙を切断する時の紙送りの加減速区間において前記印刷ヘッドにより印刷処理が施される印刷エリアと、が重ならないように、前記印刷画像が印刷される向きを変更した前記印刷データを生成することを特徴とする印刷システム。 - 前記制御機構は、
前記印刷画像が印刷される向きを変更する向き変更処理について、当該向き変更処理の有無を決定する向き変更決定部と、
前記向き変更決定部によって前記向き変更処理「有」と決定された場合、前記向き変更処理を実行する向き変更実行部と、を備え、
前記向き変更決定部は、前記イメージ配置エリアと、前記加減速区間の前記印刷エリアと、が重ならないように、前記向き変更処理の有無を決定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記向き変更決定部は、前記印刷データを解析して前記印刷画像上の前記イメージ配置エリアを判定し、判定した前記イメージ配置エリアを利用して、前記向き変更処理の有無を決定することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
- 前記向き変更実行部は、前記向き変更処理として、前記印刷画像が印刷される向きを180°変更する処理を実行することを特徴とする請求項2または3に記載の印刷システム。
- 前記向き変更決定部は、前記向き変更処理を実行した場合と、前記向き変更処理を実行しない場合との両方で、前記イメージ配置エリアと、前記加減速区間の前記印刷エリアとが重なるとき、前記イメージ配置エリアと、前記加減速区間の前記印刷エリアとの重畳面積が少なくなるように、前記向き変更処理の有無を決定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の印刷システム。
- 前記向き変更決定部は、前記向き変更処理を実行した場合と、前記向き変更処理を実行しない場合との両方で、前記イメージ配置エリアと、前記加減速区間の前記印刷エリアとが重なるとき、前記イメージ配置エリアと前記加減速区間の前記印刷エリアとが重畳する重畳エリアにおける色の濃度について、当該濃度と基準値との差が大きくなるように、前記向き変更処理の有無を決定することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の印刷システム。
- 前記イメージ配置エリアは、中間階調の色のイメージが配置されたエリアであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載の印刷システム。
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