JP6617550B2 - ストランドの製造方法およびストランド製造装置 - Google Patents
ストランドの製造方法およびストランド製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6617550B2 JP6617550B2 JP2015250002A JP2015250002A JP6617550B2 JP 6617550 B2 JP6617550 B2 JP 6617550B2 JP 2015250002 A JP2015250002 A JP 2015250002A JP 2015250002 A JP2015250002 A JP 2015250002A JP 6617550 B2 JP6617550 B2 JP 6617550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strand
- focusing
- glass
- glass filaments
- converging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)
Description
具体的には、例えば、ブッシング内より溶融ガラスを引出して複数本(例えば、数千本)のガラスフィラメントを形成し、形成された各々のガラスフィラメントを集束剤塗布装置の回転ローラーに当接させることによって集束剤(バインダー)を塗布し、集束剤が塗布された複数本のガラスフィラメントを、集束ローラーを備えた集束装置によってストランドに集束した後、この集束されたストランドをトラバース機構(綾振機構)によって綾振しつつ、巻取装置に備えられる高速回転するボビンに巻取ることによって、ストランドが製造される。
また、上記回転ローラーは、ブッシングの略直下に設置されるとともに、上記回転ローラーにガラスフィラメントを確実に当接させるため、上記集束ローラーは、上記回転ローラーの下方の固定位置に配置されている。
即ち、本発明に係るストランドの製造方法およびストランド製造装置によれば、集束装置の集束部材へのガラスフィラメントの案内作業を容易にし、作業効率の向上を図ることができる。
なお、以下の説明においては便宜上、図1に示した矢印の方向によってストランド製造装置1の上下方向および前後方向を規定して説明する。
また、図2乃至図4に示した矢印の方向によって集束装置30の上下方向、前後方向、および左右方向を規定して説明する。
また、図5に示した矢印の方向によって別実施形態における集束装置30の前後方向および左右方向を規定して説明する。
さらに、図1乃至図3においては、矢印Aの方向をガラスフィラメントGfまたはストランドGsの引出し方向と規定して説明する。
先ず、本発明に係るストランド製造装置1の全体構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態におけるストランド製造装置1は、溶融ガラスを紡糸して複数本のガラスフィラメントGf・Gf・・・を形成し、これらのガラスフィラメントGf・Gf・・・を集束してなる一本または複数本(例えば、本実施形態においては二本)のストランドGs・Gsをボビン44・44に各々巻取り、ストランド巻体Sk・Skを形成するための装置である。
ブッシング10は、内部に流入された溶融ガラスを繊維状に引出し、ガラスフィラメントGfを成形するための部材である。
また、ブッシング10は、例えば白金または白金合金等により形成され、その底部には複数行且つ複数列のマットリクス状に配置される複数個(例えば、数千個)の中空ノズル(図示せず)が設けられている。
集束剤塗布装置20は、ブッシング10によって紡糸された各々のガラスフィラメントGf・Gf・・・を、二本(図1においては、側面図であるため一本のみ記載)のストランドGs・Gsに集束するための集束剤を塗布するための装置である。
また、集束剤塗布装置20は、集束剤を貯溜する容器21、および軸心方向を水平方向としつつ外周面の一部(例えば、本実施形態においては下端部)において容器21内の集束剤と接触するように軸支される回転ローラー22などにより構成される。
集束装置30は、集束剤塗布装置20によって集束剤が塗布された複数本のガラスフィラメントGf・Gf・・・を束ねて複数本(二本)のストランドGs・Gsを形成するとともに、ブッシング10および後述する巻取装置40の間において、ガラスフィラメントGf(または、ストランドGs)に対して張力(テンション)を付加し、ガラスフィラメントGfを回転ローラー22に当接させやすくするための装置である。
巻取装置40は、集束装置30によって集束されたストランドGsを巻取り、ストランド巻体Skを形成するための装置である。
こうして、トラバース機構45によって綾振されつつ、各々のボビン44にストランドGsが巻き取られ、ストランド巻体Skが形成される。
次に、集束装置30の構成について、図2乃至図4を用いて詳述する。
集束装置30は、図2に示すように、主に集束ローラー31、駆動手段32、可動手段33、およびガイド部材34等により構成され、例えば複数の棒状部材等により構築されたフレーム50によって堅固に保持される。
集束ローラー31は、前述したように軸心方向を左右方向として配設され、その外周面の軸心方向中央部には断面視「V」字状の溝部31aが全周に渡って形成されている。
駆動手段32は、集束ローラー31を回転駆動させるためのものである。
駆動手段32は、駆動源である駆動モータおよび減速機構等を内装する筐体32A、および筐体32Aの左右両側面より水平方向(例えば、本実施形態においては左右方向)且つ同軸上に延出する二本の出力軸32B・32Bなどにより構成される。
また、これら二本の出力軸32B・32Bには、集束ローラー31・31が、同軸上に各々嵌挿される。
これにより、集束ローラー31の溝部31aにおいて、常に同じ場所に複数本のガラスフィラメントGf・Gf・・・(またはストランドGs)が当接することを防止することができ、集束ローラーの寿命の長期化を図ることができる。
可動手段33は、前述した「案内位置」および「集束位置」の間において、駆動手段32とともに集束ローラー31を水平方向に移動させるためのものである。
可動手段33は、図3に示すように、例えばエアシリンダー等からなるアクチュエータ33A、およびアクチュエータ33Aをフレーム50より支持する支持部材33Bなどにより構成される。
そして、伸縮ロッド33A1の位置が出限位置(即ち、最前端位置)に到達することにより、集束ローラー31は、「案内位置」に位置することとなる。
そして、伸縮ロッド33A1の位置が戻現位置(即ち、最後端位置)に到達することにより、集束ローラー31は、「集束位置」に位置することとなる。
ガイド部材34は、集束剤塗布装置20を通過した複数本のガラスフィラメントGf・Gf・・・を集束ローラー31の溝部31aへと導くための部材である。
ガイド部材34は、図4に示すように、例えば平面視略「V」字状に屈曲形成された丸棒部材によって構成され、各々の集束ローラー31の上方において、当該集束ローラー31の後端部より後方に向かって徐々に拡開するようにして配置される。
換言すると、「案内位置」において、集束ローラー31には、「集束位置」側に向かって拡開するガイド部材34が上部に備えられる。
これにより、集束ローラー31に対するガイド部材34の相対的な位置関係が常に保持されることとなり、可動手段33によって集束ローラー31が移動する際において、ガイド部材34は、集束ローラー31に追従して移動する。
つまり、作業位置から集束ローラー31を近くして、作業者Mの作業を容易にするとともに、案内作業を更に簡素化することができる。
そのため、ガイド部材34の寿命の長期化を図ることができるとともに、ガラスストランド形成時において、ガラスフィラメントGfの切断が抑制される。
次に、本実施形態におけるストランド製造装置1の動作手順について、図1を用いて説明する。
また、巻取装置40において、スピンドル43およびトラバース機構45は停止した状態にあるとともに、トラバース機構45の近傍に位置するスピンドル43には、未だストランドGsが巻かれていない二個のボビン44・44が同軸上に挿設されている。
また、これと同時に、これらのガラスフィラメントGf・Gf・・・は、各々の集束ローラー31の溝部31aを介して束ねられ、一本のストランドGsに集束される。
これにより、スピンドル43の回転駆動、およびトラバース機構45の綾振動作がともに開始される。
これにより、「満巻状態」となったストランドGsは、切断されると同時に、他方のボビン44の所定位置(一端部)にて巻付けられ、その後、ストランドGsは、新たに他方のボビン44に巻き取られていく。
こうして、各々のボビン44・44には、所定長さのストランドGsが巻き付けられて、ストランド巻体Sk・Skが形成される。
即ち、例えば巻取り作業の最中において、ガラスフィラメントGfが切断すると、スピンドル43の回転駆動、およびトラバース機構45の綾振動作を一旦停止する。
また、その一方において、二個の集束ローラー31・31の回転駆動を停止するとともに、これらの集束ローラー31・31を、「案内位置」へと水平移動させる。
また、前記他方のスピンドル43には、未だストランドGsが巻かれていない二個のボビン44・44を、予め挿設しておく。
次に、本発明の別実施形態に係る集束装置130の構成について、図5を用いて詳述する。
別実施形態における集束装置130は、前述した集束装置30と略同等な構成を有する一方、可動手段133の構成において集束装置30と大きく相違する。
よって、以下の説明においては、主に集束装置30との相違点について記載し、集束装置30と同等な構成についての記載は省略する。
また、出力軸132Bには、集束ローラー131が同軸上に嵌挿される。
また、ベース部材133Aには、例えばステッピングモータやエアシリンダー等からなるアクチュエータ(図示せず)が付設されている。
31 集束ローラー
131 集束ローラー(別実施形態)
34 ガイド部材
Gf ガラスフィラメント
Gs ストランド
Claims (3)
- ブッシングに設けられた複数個の孔部から溶融ガラスを下方に向けて引き出すことにより複数本のガラスフィラメントを形成する形成工程、
集束剤塗布装置により前記複数本のガラスフィラメントの表面に集束剤を塗布する集束剤塗布工程、及び
前記集束剤が塗布された複数本のガラスフィラメントを、集束部材を有する集束装置によって集束させてストランドを形成するストランド形成工程を備え、
前記ストランド形成工程は、
前記ストランド形成開始時に、作業者が前記集束装置の集束部材に前記複数本のガラスフィラメントを案内する案内工程と、前記ストランド形成開始後のストランド形成時に、前記集束装置の集束部材によって前記複数本のガラスフィラメントを集束し、前記ストランドを形成するガラスフィラメント集束工程を備えるストランドの製造方法であって、
前記集束装置は、ガイド部材をさらに有し、
前記ガイド部材は、前記集束部材に追従して移動し、
前記案内工程においては、前記作業者が、前記ストランド形成時の位置よりも作業者に近い位置に配置させた前記集束装置の集束部材に、前記複数本のガラスフィラメントを案内する、
ことを特徴とするストランドの製造方法。 - 前記案内工程において、前記作業者が、前記集束剤塗布装置の略垂線上に配置させた前記集束装置の集束部材に、前記複数本のガラスフィラメントを案内する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のストランドの製造方法。 - 溶融ガラスを引出し可能な複数個の孔部を有するブッシングと、
前記孔部から引き出された溶融ガラスから形成された複数本のガラスフィラメントに当接、摺動させ、集束剤を塗布する集束剤塗布装置と、
前記集束剤が塗布された前記複数本のガラスフィラメントを案内、集束させてガラスストランドを形成する集束部材を有する集束装置と、を備えるストランド製造装置であって、
前記集束装置は、ガイド部材をさらに有し、
前記集束部材は、水平方向に移動可能に構成され、
前記ガイド部材は、前記集束部材に追従して移動する、
ことを特徴とするストランド製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015250002A JP6617550B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ストランドの製造方法およびストランド製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015250002A JP6617550B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ストランドの製造方法およびストランド製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017114713A JP2017114713A (ja) | 2017-06-29 |
JP6617550B2 true JP6617550B2 (ja) | 2019-12-11 |
Family
ID=59233078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015250002A Active JP6617550B2 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | ストランドの製造方法およびストランド製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6617550B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112193940B (zh) * | 2020-09-03 | 2022-05-27 | 湖北昌宏纺织有限公司 | 一种纺线位置调节装置 |
CN113415989B (zh) * | 2021-06-22 | 2023-05-23 | 黄石宏和电子材料科技有限公司 | 一种可自动调节集束器位置的装置 |
-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015250002A patent/JP6617550B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017114713A (ja) | 2017-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6393206B2 (ja) | 糸巻取機 | |
JP6080153B2 (ja) | 紡績機及び紡績機における糸の製造を中断する方法 | |
JP5615743B2 (ja) | 紡糸巻取機 | |
JP6370719B2 (ja) | 紡糸引取装置 | |
JP6073312B2 (ja) | 巻取り機 | |
EP2573235B1 (en) | Spinning machine | |
JP7027112B2 (ja) | 繊維機械の作業台、繊維機械の作業台の空気圧式糸貯蔵要素および繊維機械 | |
EP2537968B1 (en) | Hollow guide shaft unit, air-jet spinning device and spinning machine | |
JP5398026B2 (ja) | ガラス母材の延伸方法及び装置 | |
JP6617550B2 (ja) | ストランドの製造方法およびストランド製造装置 | |
JP2012086924A (ja) | ボビンセット装置及びそれを備える糸巻取機 | |
JP2008297078A (ja) | 糸条巻取機 | |
WO2015056441A1 (ja) | トーションレース機用糸供給装置 | |
JP2015014063A (ja) | 紡糸引取機の糸掛け治具、及び、紡糸引取機の糸掛け方法 | |
JP2009519188A (ja) | 巻取機 | |
JP6897784B2 (ja) | フィラメントワインディング装置、及び、フィラメントワインディング装置における糸掛け方法 | |
JP2018127362A5 (ja) | ||
JP7014804B2 (ja) | 巻取り機 | |
JP2017114573A (ja) | 糸巻取機、糸掛け部材、及び、糸巻取機の糸掛け方法 | |
JP2014234312A (ja) | 糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法 | |
CN106939451B (zh) | 纺纱机械 | |
EP2749517A1 (en) | Spinning machine | |
JP2018065658A (ja) | 糸巻取装置及びパッケージの回転停止方法 | |
JP5178461B2 (ja) | 紡糸巻取機 | |
TW202009204A (zh) | 絲捲繞機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6617550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |