[go: up one dir, main page]

JP6612065B2 - 人工歯作製装置 - Google Patents

人工歯作製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6612065B2
JP6612065B2 JP2015122688A JP2015122688A JP6612065B2 JP 6612065 B2 JP6612065 B2 JP 6612065B2 JP 2015122688 A JP2015122688 A JP 2015122688A JP 2015122688 A JP2015122688 A JP 2015122688A JP 6612065 B2 JP6612065 B2 JP 6612065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front cover
wall portion
plate member
case
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015122688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017006232A (ja
Inventor
晃裕 須山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2015122688A priority Critical patent/JP6612065B2/ja
Publication of JP2017006232A publication Critical patent/JP2017006232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6612065B2 publication Critical patent/JP6612065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、人工歯を作製する人口歯作製装置に関する。
従来から、セラミックス材料や樹脂材料等を所望の形状に切削することによって、人工歯を作製する人工歯作製装置が知られている。
このような人工歯作製装置は箱型のケースを備えている。このケース内には加工エリアが設けられている(例えば、特許文献1参照)。この加工エリアにおいて被加工物が保持部により保持された状態で、スピンドルに着脱自在に設けられた加工工具により切削が行われる。被加工物の切削時に切粉が発生するため、人工歯作製装置には外部機器である集塵装置が接続されている。集塵装置は、加工エリアの下方に配置された集塵管に接続されている。加工エリアで生じた切粉が集塵装置によって吸引された状態で切削加工が実施される。
特開2013−121466号公報
ところで、ケース上面部には、作業者により例えば本や段ボール箱などの物が置かれることがある。しかしながら、吸気口が人工歯作製装置のケース上面部に設けられている場合には、作業者により置かれた物がそのまま放置されてしまうと、吸気を行うことができない。そのため、集塵することができなくなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被加工物の加工時における吸気を良好に行うことが可能な人工歯作製装置を提供することである。
本発明に係る人工歯作製装置は、保持部に保持された被加工物を加工ツールで切削して人工歯を作製する人工歯作製装置であって、前部が開口され、内部に保持部および加工ツールが配置された加工エリアが形成され、上面部を有するケースと、ケースの前部に設けられ、開口を開閉自在なフロントカバーと、ケースの左方上部に回動自在に連結されると共にフロントカバーの左端部に連結された左端部と、ケースの右方上部に回動自在に連結されると共にフロントカバーの右端部に連結された右端部とを有し、フロントカバーの開閉に伴って回動する板状の可動部材と、を備え、可動部材には、当該可動部材の厚み方向に貫通した吸気口が形成され、可動部材は、フロントカバーが閉じられた状態のときには、ケースの上面部と面一な状態で上面部の前方に配置されることによりケースおよびフロントカバーと共に加工エリアを形成するように構成され、フロントカバーが開けられた状態のときには、可動部材の少なくとも一部はケースの上面部よりも上方に配置されている。
本発明に係る人工歯作製装置においては、フロントカバーの開閉に応じて、吸気口が設けられた可動部材の位置が変わるように構成されている。フロントカバーが閉じられた状態のときには、可動部材はケースの上面部と面一となる。フロントカバーが閉じられた状態で、作業者により可動部材上に例えば本や段ボール箱等の物が置かれるとする。この状態で、加工エリアに被加工物を配置するためにフロントカバーを開けようとしても、可動部材上に物が置かれているため、当該フロントカバーは開かないまたは開け難くなっている。これにより、作業者は、切削加工の開始時に可動部材上に物が置かれていることに気付くことができ、その物を取り除くことができる。それにより、物の置き忘れを防ぐことができる。これによって、吸気口が塞がれた状態で切削加工が行われることがなくなるので、切削加工時に吸気を実施できなくなることがない。これによって、切削加工時に吸気を良好に行うことができる。
本発明の好ましい一態様によれば、フロントカバーが開けられた状態のときには、可動部材は、ケースの上面部と交差するように配置される。
上記態様によれば、フロントカバーが開けられた状態のときに、作業者は可動部材上に物を置き難くなる。これにより、吸気口が塞がれることを防ぐことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ケースは、垂直に配置された左外壁部と、左外壁部の右方に垂直に配置された左内壁部と、垂直に配置された右外壁部と、右外壁部の左方に垂直に配置された右内壁部と、を有し、ケースの左方上部において左外壁部と左内壁部との間の隙間に回動可能に配置され、フロントカバーの左端部に接続された第1左方板部材と、ケースの右方上部において右外壁部と右内壁部との間の隙間に回動可能に配置され、フロントカバーの右端部に接続された第1右方板部材と、をさらに備え、可動部材の左端部が第1左方板部材に固定され、可動部材の右端部が第1右方板部材に固定されていることにより、可動部材はフロントカバーの開閉に伴って回動するように構成され、第1左方板部材は、フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第1左方板部材の最上点がケースの上面部よりも下方に位置するように左外壁部と左内壁部との間の隙間に配置され、第1右方板部材は、フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第1右方板部材の最上点がケースの上面部よりも下方に位置するように右外壁部と右内壁部との間の隙間に配置されている。
上記態様によれば、フロントカバー開閉時の可動部材の回動に伴って第1左方板部材および第1右方板部材は回動する。このような構成において、フロントカバーが閉じられた状態のときに、第1左方板部材はケースの上面部から突出しない状態で左外壁部と左内壁部との間の隙間に配置され、第1右方板部材はケースの上面部から突出しない状態で右外壁部と右内壁部との間の隙間に配置される。これにより、人工歯作製装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、加工エリアは、左内壁部と右内壁部とにより仕切られて形成され、第1左方板部材は、フロントカバーの左端部に回動可能に接続された第1左方接続部と、左外壁部と左内壁部との間で回動可能に設けられた第2左方接続部とを有し、第1右方板部材は、フロントカバーの右端部に回動可能に接続された第1右方接続部と、右外壁部と右内壁部との間で回動可能に設けられた第2右方接続部とを有している。
上記態様によれば、第2左方接続部が、左内壁部と左外壁部との間の隙間において、すなわち加工エリアの外側で回動可能に構成され、第2右方接続部が、右内壁部と右外壁部との間の隙間において、すなわち加工エリアの外側で回動可能に構成されている。これにより、第2左方接続部および第2右方接続部の回動により粉塵が生じた場合でも、当該粉塵が加工エリアに進入することが防止される。
本発明の好ましい他の一態様によれば、フロントカバーの左端部に回動可能に接続された第3左方接続部と、左外壁部と左内壁部との間で回動可能に設けられた第4左方接続部とを有する第2左方板部材と、フロントカバーの右端部に回動可能に接続された第3右方接続部と、右外壁部と右内壁部との間で回動可能に設けられた第4右方接続部とを有する第2右方板部材と、をさらに備え、第2左方板部材は、フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第2左方板部材の最上点がケースの上面部よりも下方に位置するように左外壁部と左内壁部との間の隙間に配置され、第2右方板部材は、フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第2右方板部材の最上点がケースの上面部よりも下方に位置するように右外壁部と右内壁部との間の隙間に配置されている。
上記態様によれば、フロントカバーの開閉に伴って第2左方板部材および第2右方板部材は回動する。このような構成において、フロントカバーが閉じられた状態のときに、第2左方板部材および第2右方板部材はケースの上面部から突出しないように配置されるので、人工歯作製装置のコンパクト化を図ることができる。また、フロントカバーの左端部に2つの部材、すなわち第1左方板部材および第2左方板部材を接続し、フロントカバーの右端部に2つの部材、すなわち第1右方板部材および第2右方板部材を接続することにより、開閉時にフロントカバーの揺れが抑制され当該フロントカバーが安定して回動する。
本発明の好ましい他の一態様によれば、吸気口は網目状に形成されている。
上記態様によれば、例えばフロントカバーとケースとの隙間を使って吸気を行う場合に比べて、空気を良好に加工エリアに導くことができる。
本発明によれば、被加工物の加工時における吸気を良好に行い得る人工歯作製装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置を示す前側斜視図である。 図1のフロントカバーを開けた状態の人工歯作製装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置を示す後側斜視図である。 本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置の一部の部材を取り外した状態を示す斜視図である。 図1のV−V線断面図である。 図5のフロントカバーを開けた状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置について説明する。図1に示すように、相互に直交する軸を、X軸、Y軸およびZ軸とし、本実施形態に係る人工歯作製装置1はX軸とY軸とで構成される平面に置かれるものとする。以下、左方および右方とは、図1のフロントカバー7に向かって人工歯作製装置1を見た場合の左方および右方である。また、図1のフロントカバー7に向かって人工歯作製装置1を見た場合に、当該人工歯作製装置1に近付く方を後方、遠ざかる方を前方とする。同図中の左方をL、右方をRとし、前方をF、後方をReとし、上方をU、下方をDとする。但し、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、人工歯作製装置1の設置態様を何ら限定するものではない。
図1に示すように、人工歯作製装置1は箱状に形成されている。詳しくは、人工歯作製装置1は、ベース部2、左外壁部3、右外壁部4、上面部5および後面部6を有するケース10と、フロントカバー7とを備えている。ケース10の前方は開口されている。左外壁部3は、ベース部2の左端において上方に延びている。右外壁部4は、ベース部2の右端において上方に延びている。後面部6は、ベース部2の後端において上方に延びている。後面部6は、左外壁部3の後端および右外壁部4の後端に接続されている。上面部5は、左外壁部3の上端、右外壁部4の上端および後面部6の上端に接続されている。ベース部2、左外壁部3、右外壁部4、上面部5、後面部6、およびフロントカバー7によって、加工エリア8が形成されている。この加工エリア8では、歯科材料である被加工物に対して切削加工が行われる。フロントカバー7は、前面視で正方形または矩形状に形成されている。フロントカバー7には、透明カバーからなる窓部7aが設けられている。作業者は窓部7aから加工エリア8を視認することができる。ケース10の後面部6には、人工歯作製装置1の外部に設けられた図示しない集塵装置に接続された集塵管11(図3参照)が接続されている。前記集塵装置の吸引動作により、人工歯作製装置1の外方の空気が、後述する吸気口9bを介して加工エリア8に導入され、集塵管11を介して前記集塵装置に導かれるようになっている。
上面部5の前端とフロントカバー7との間に吸気部9が設けられている。吸気部9は、フロントカバー7の開閉に伴って回動する板状の可動部材9aを備えている。この可動部材9aには、当該可動部材9aの厚み方向に貫通した吸気口9bが形成されている。吸気口9bは左右方向に延びている。吸気口9bは網目状に形成されている。可動部材9aの一端部には、当該可動部材9aと交差した接触片9cが形成されている。
図1に示すように、フロントカバー7が閉じた状態にあるとき、つまり、加工エリア8が外部空間と通じていないときには、吸気部9の可動部材9aは上面部5と面一な状態で当該上面部5の前方に配置されている。これにより、可動部材9aは、ケース10およびフロントカバー7と共に閉じられた加工エリア8を形成する。この場合、吸気口9bは上下方向に向いている。フロントカバー7を閉じた状態で加工エリア8において切削加工を行う際には、人工歯作製装置1の外方の空気が吸気口9bを介してケース10内の上方から下方に向けて導かれるようになっている。なお、吸気部9の詳細については後述する。
一方、図2に示すように、フロントカバー7が開いた状態にあるとき、加工エリア8が外部空間と通ずるようになる。フロントカバー7が開いた状態にあるとき、図3に示すように、吸気部9の可動部材9aの少なくとも一部は、ケース10の上面部5よりも上方に配置されている。フロントカバー7が開けられているとき、可動部材9aは、ケース10の上面部5と交差するように配置される。可動部材9aとケース10の上面部5とはほぼ90度をなす。この場合、吸気口9bは前後方向に向く。このように、フロントカバー7の開閉に応じて、吸気口9bの向きが異なるようになっている。
図4は図1の左外壁部3、右外壁部4、上面部5、フロントカバー7、および吸気部9を取り外した状態の人工歯作製装置1を示している。図4に示すように、人工歯作製装置1の加工エリア8の右方には、仕切り壁12がベース部2に対して垂直に設けられている。仕切り壁12によって加工エリア8の右方に形成された空間に、後述する被加工物24の保持部25(図5参照)を駆動する駆動部などが配置される。なお、図2に示すように、着脱可能なカバー14が組み付けられることにより加工エリア8の右方の前記空間は閉じられた領域となる。
図4に示すように、左外壁部3(図1参照)の右方には、垂直に配置された左内壁部15が設けられている。右外壁部4(図1参照)の左方には、垂直に配置された右内壁部16が設けられている。図5に示すように、ベース部2は前方から後方にかけて下降傾斜して形成されている。後面部6およびフロントカバー7はベース部2に対して垂直に配置されている。ベース部2の下方には、水平に形成された下面部17が設けられている。ベース部2の前端と下面部17の前端とは、フロントカバー7とほぼ面一に設けられた連結部18により連結されている。下面部17の後部には、垂直に配置された後方壁部19が設けられている。後方壁部19の上端は上面部5に接続されている。後面部6の上端は後方壁部19に接続されている。
図5に示すように、後面部6の上部には、ベース部2とほぼ平行に前方に延びる仕切り壁20が取り付けられている。仕切り壁20の前端部には、上方に垂直に延びた仕切り壁21が接続されている。この仕切り壁21の上端はケース10の上面部5に接続されている。仕切り壁20、仕切り壁21、上面部5、後方壁部19、後面部6、左内壁部15(図4参照)、および仕切り壁12によって、閉じられた領域である収納エリア22が形成されている。収納エリア22はケース10の上方に形成されている。
加工エリア8には、半円弧状に形成され、被加工物24を保持する保持部25が配置されている。被加工物24は円板状に形成されている。保持部25は上部材25aおよび下部材25bを備えている。保持部25の上部材25aおよび下部材25bにより、被加工物24の前部から後部までの半円部分が挟まれた状態で把持されている。保持部25の上部材25aおよび下部材25bの前部には回転軸26が接続されている。回転軸26は、保持部25の前方に設けられた駆動部27に接続されている。駆動部27は例えばモータである。駆動部27は保持部25の前方に配置されている。駆動部27は、回転軸26を当該回転軸26の軸方向D2回りの方向T1に回転させる。また、保持部25の上部材25aおよび下部材25bの後部には回転軸28が接続されている。このような構成において、駆動部27により回転軸26が方向T1に回転されると、保持部25は方向T1に回転する。これにより、被加工物24を方向T1に回転させることができる。
収納エリア22には被加工物24の切削を行う切削部23が設けられている。切削部23は、支持ベース部23aと、支持柱23bと、キャリッジ23cと、連結部23dと、加工ツール23fと、駆動部23g(図4参照)と、駆動部23hとを備えている。キャリッジ23cは、スピンドル23e、図示しないスピンドルモータ、および図示しない機構等で構成されている。駆動部23gおよび駆動部23hは例えばモータである。支持ベース部23aは仕切り壁20上に設けられている。支持柱23bは、支持ベース部23aに対してほぼ垂直に設けられている。連結部23dは支持柱23bとキャリッジ23cとを連結している。スピンドル23eはキャリッジ23cの下端に接続されている。スピンドル23eは、支持ベース部23aの上方に配置されている。加工ツール23fは、軸状に形成されており、スピンドル23eの下端に保持されている。スピンドル23eは、加工ツール23fを当該加工ツール23fの軸回りに回転させる。上記の駆動部23hは、連結部23dを矢印D1の方向、すなわち、図5の被加工物24に垂直な方向に移動させる。これにより、加工ツール23fが矢印D1の方向に移動するようになっている。加工ツール23fは、収納エリア22から、仕切り壁20に上下に貫通して設けられた図示しない挿入孔を介して加工エリア8に移動するように構成されている。切削加工時には、加工ツール23fは前記挿入孔を介して加工エリア8に配置される。また、駆動部23gは、スピンドル23eを左右方向に移動させる。これにより、加工ツール23fが左右方向に移動するようになっている。
被加工物24の切削加工時には、図5に示すように、フロントカバー7は閉じられた状態となる。一方、被加工物24の切削加工を行う以外の時、例えば保持部25に被加工物24をセットする時や加工エリア8をクリーニングするなどの時には、図6に示すように、フロントカバー7を開けて加工エリア8を開放した状態とする。
ここで、フロントカバー7を開閉させる構成について説明する。図2に示すように、人工歯作製装置1は、左方板部材30と、右方板部材31と、左方板部材36と、右方板部材37とを備えている。左方板部材30、右方板部材31、左方板部材36、および右方板部材37は、薄板状に形成されている。左方板部材36は、左方板部材30の後方に設けられている。右方板部材37は、右方板部材31の後方に設けられている。
左方板部材30は、フロントカバー7の左端部に回動可能に接続された左方接続部30aと、左外壁部3(図1参照)と左内壁部15との間で回動可能に構成された左方接続部30bとを備えている。左方接続部30aは、フロントカバー7の左端部に設けられた回動軸32に接続されている。左方接続部30bは、左内壁部15に連結された回動軸34に接続されている。同様に、右方板部材31は、フロントカバー7の右端部に回動可能に接続された右方接続部31aと、右外壁部4と右内壁部16(図4参照)との間で回動可能に構成された右方接続部31bとを備えている。右方接続部31aは、フロントカバー7の右端部に設けられた回動軸33に接続されている。右方接続部31bは、右内壁部16に連結された回動軸35に接続されている。
左方板部材36は、フロントカバー7の左端部に回動可能に接続された左方接続部36aと、左外壁部3(図1参照)と左内壁部15との間で回動可能に構成された左方接続部36bとを備えている。左方接続部36aは、フロントカバー7の左端部のうち回動軸32よりも上方に位置する部分に設けられた回動軸40に接続されている。左方接続部36bは、回動軸34よりも後方に配置された回動軸であって、左内壁部15に連結された回動軸42に接続されている。同様に、右方板部材37は、フロントカバー7の右端部に回動可能に接続された右方接続部37aと、右外壁部4と右内壁部16(図4参照)との間で回動可能に構成された右方接続部37bとを備えている。右方接続部37aは、フロントカバー7の右端部のうち回動軸33よりも上方に位置する部分に設けられた回動軸41に接続されている。右方接続部37bは、回動軸35よりも後方に配置された回動軸であって、右内壁部16に連結された回動軸43に接続されている。
上記のような構成において、フロントカバー7が開けられた状態(図2および図6の状態)から、当該フロントカバー7を閉じた状態にする際には、図6に示すように、作業者は、フロントカバー7の左端部や右端部等を持って当該フロントカバー7を下方に移動させる。この場合、図2の左方板部材30、右方板部材31、左方板部材36、および右方板部材37は、矢印D4の方向、つまり時計回りの方向に回動する。そのため、フロントカバー7も円弧を描くように時計回りに回動して下方に移動し、閉じた状態となる。フロントカバー7が閉じた状態で、可動部材9aの接触片9cは当該フロントカバー7の後面に接触する。これにより、フロントカバー7の上端部と可動部材9aとの隙間が閉じられるようになっている。図1に示すように、フロントカバー7が閉じられた状態のとき、吸気部9の可動部材9aは、上述した通り、ケース10の上面部5と面一な状態で配置される。このとき、吸気口9bは上下方向に向く。
フロントカバー7が閉じた状態においては、図1に示すように、左方板部材30は、ケース10の上面部5から突出せずに左外壁部3と左内壁部15との間の隙間に配置され、見えなくなっている。右方板部材31も、ケース10の上面部5から突出せずに右外壁部4と右内壁部16(図4参照)との間の隙間に配置され、見えなくなっている。同様に、フロントカバー7が閉じた状態においては、左方板部材36は、ケース10の上面部5から突出せずに左外壁部3と左内壁部15との間の隙間に配置され、見えなくなっている。右方板部材37も、ケース10の上面部5から突出せずに右外壁部4と右内壁部16との間の隙間に配置され、見えなくなっている。
これに対して、フロントカバー7が閉じられた状態(図1および図5の状態)から、当該フロントカバー7を開いた状態にする際には、図6に示すように、作業者は、フロントカバー7の左端部や右端部等を持って当該フロントカバー7を上方に移動させる。この場合、図2の左方板部材30、右方板部材31、左方板部材36、および右方板部材37は、矢印D3の方向、つまり反時計回りの方向に回動する。そのため、フロントカバー7も円弧を描くように反時計回りに回動して上方に移動する。このとき、図6に示すように、吸気部9の可動部材9aは、上述した通り、ケース10の上面部5と交差するように配置される。この場合、吸気口9bは前後方向に向く。
フロントカバー7が開いた状態においては、図2に示すように、左方板部材30の一部は、ケース10の上面部5から上方に突出し、右方板部材31の一部も、ケース10の上面部5から上方に突出する。同様に、フロントカバー7が開いた状態においては、左方板部材36の一部は、ケース10の上面部5から上方に突出し、右方板部材37の一部も、ケース10の上面部5から上方に突出する。
以上のように、本実施形態によれば、フロントカバー7の開閉に応じて、吸気口9bが設けられた可動部材9aの位置が変わるように構成されている。フロントカバー7が閉じられた状態のときには、可動部材9aはケース10の上面部5と面一となる。フロントカバー7が閉じられた状態で、作業者により可動部材9a上に例えば本や段ボール箱等の物が置かれるとする。この状態で、加工エリア8に被加工物24を配置するためにフロントカバー7を開けようとしても、可動部材9a上に物が置かれているため、当該フロントカバー7を開け難くなっている。これにより、作業者は、切削加工の開始時に可動部材9a上に物が置かれていることに気付くことができ、その物を取り除くことができる。それにより、物の置き忘れを防ぐことができる。これによって、吸気口9bが塞がれた状態で切削加工が行われることがなくなるので、切削加工時に吸気ができなくなることがない。このような構成によって、切削加工時に吸気を良好に行うことができる。
また、本実施形態によれば、フロントカバー7が開けられた状態のときには、可動部材9aは、ケース10の上面部5と交差するように配置されている。それにより、フロントカバー7が開けられた状態のときに、作業者は可動部材9a上に物を置き難くなる。これにより、吸気口9bが塞がれることを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、フロントカバー7が閉じられた状態のときに、左方板部材36はケース10の上面部5から突出しない状態で左外壁部3と左内壁部15との間の隙間に配置され、右方板部材37はケース10の上面部5から突出しない状態で右外壁部4と右内壁部16との間の隙間に配置される。これにより、人工歯作製装置1のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、左方接続部36bが、左内壁部15と左外壁部3との間の隙間において、すなわち加工エリア8の外側で回動可能に構成され、右方接続部37bが、右内壁部16と右外壁部4との間の隙間において、すなわち加工エリア8の外側で回動可能に構成されている。これにより、左方接続部36bおよび右方接続部37bの回動により粉塵が生じた場合でも、当該粉塵が加工エリア8に進入することが防止される。
また、本実施形態によれば、フロントカバー7が閉じられた状態のときに、左方板部材30および右方板部材31はケース10の上面部5から突出しないように配置される。そのため、人工歯作製装置1のコンパクト化を図ることができる。また、フロントカバー7の左端部に2つの部材、すなわち左方板部材30および左方板部材36を接続し、当該フロントカバー7の右端部に2つの部材、すなわち右方板部材31および右方板部材37を接続するようにした。これにより、開閉時にフロントカバー7の揺れが抑制され当該フロントカバー7が安定して回動する。
また、本実施形態によれば、吸気口9bは、網目状に形成されている。これにより、例えばフロントカバー7とケース10との隙間を使って吸気を行う場合に比べて、空気を良好に加工エリア8に導くことができる。
なお、上記実施形態では、フロントカバー7を4つの板部材、すなわち、左方板部材30、右方板部材31、左方板部材36、および右方板部材37により回動させることとしたが、これに限定されるものではない。左右各々一つの板部材によりフロントカバー7を回動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、フロントカバー7が開いている状態のときに、可動部材9aがケース10の上面部5と交差するように配置されるようにしたが、これに限定されるものではない。フロントカバー7が開いている状態のときに、可動部材9aがケース10の上面部5と面一の状態にならなければ、例えば可動部材9aとケース10の上面部5とが平行な状態で当該上面部5の上方に可動部材9aが配置されるようにしてもよい。つまり、可動部材9aが、当該可動部材9a上に物が置き易い状態にならなければよい。
また、上記実施形態では、吸気口9bを網目状に形成するようにしたが、当該吸気口9bの形状はこれに限定されるものではない。例えば、吸気口9bを細孔状に形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、フロントカバー7を回動させて開閉するように構成したが、これに限定されるものではない。フロントカバー7を所定方向にスライドさせて開閉するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、保持部25をXYZ座標系において3次元的に移動させることとしたが、これに限定されるものではない。保持部25を3次元的に移動させることができれば、例えば極座標系などを採用してもよい。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1 人工歯作製装置
3 左外壁部
4 右外壁部
5 上面部
7 フロントカバー
8 加工エリア
9 吸気部
9a 可動部材
9b 吸気口
10 ケース
15 左内壁部
16 右内壁部
23f 加工ツール
24 被加工物
25 保持部
30 左方板部材(第2左方板部材)
30a 左方接続部(第3左方接続部)
30b 左方接続部(第4左方接続部)
31 右方板部材(第2右方板部材)
31a 右方接続部(第3右方接続部)
31b 右方接続部(第4右方接続部)
36 左方板部材(第1左方板部材)
36a 左方接続部(第1左方接続部)
36b 左方接続部(第2左方接続部)
37 右方板部材(第1右方板部材)
37a 右方接続部(第1右方接続部)
37b 右方接続部(第2右方接続部)

Claims (6)

  1. 保持部に保持された被加工物を加工ツールで切削して人工歯を作製する人工歯作製装置であって、
    前部が開口され、内部に前記保持部および前記加工ツールが配置された加工エリアが形成され、上面部を有するケースと、
    前記ケースの前部に設けられ、前記開口を開閉自在なフロントカバーと、
    前記ケースの左方上部に回動自在に連結されると共に前記フロントカバーの左端部に連結された左端部と、前記ケースの右方上部に回動自在に連結されると共に前記フロントカバーの右端部に連結された右端部とを有し、前記フロントカバーの開閉に伴って回動する板状の可動部材と、を備え、
    前記可動部材には、前記フロントカバーが前記開口を閉じているときの前記可動部材を上下方向に貫通しかつ前記フロントカバーが前記開口を閉じているときに前記加工エリアと連通する吸気口が形成され、
    前記可動部材は、前記フロントカバーが閉じられた状態のときには、前記ケースの前記上面部と面一な状態で前記上面部の前方に配置されることにより前記ケースおよび前記フロントカバーと共に前記加工エリアを形成するように構成され、
    前記フロントカバーが開けられた状態のときには、前記可動部材の少なくとも一部は前記ケースの前記上面部よりも上方に配置されている、人工歯作製装置。
  2. 前記フロントカバーが開けられた状態のときには、前記可動部材は、前記ケースの上面部と交差するように配置される、請求項1に記載の人工歯作製装置。
  3. 前記ケースは、上下方向に延びる左外壁部と、前記左外壁部の右方に配置されかつ上下方向に延びる左内壁部と、上下方向に延びる右外壁部と、前記右外壁部の左方に配置されかつ上下方向に延びる右内壁部と、を有し、
    前記ケースの左方上部において前記左外壁部と前記左内壁部との間の隙間に回動可能に配置され、前記フロントカバーの左端部に接続された第1左方板部材と、
    前記ケースの右方上部において前記右外壁部と前記右内壁部との間の隙間に回動可能に配置され、前記フロントカバーの右端部に接続された第1右方板部材と、をさらに備え、
    前記可動部材の前記左端部が前記第1左方板部材に固定され、前記可動部材の前記右端部が前記第1右方板部材に固定されていることにより、前記可動部材は前記フロントカバーの開閉に伴って回動するように構成され、
    前記第1左方板部材は、前記フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第1左方板部材の最上点が前記ケースの上面部よりも下方に位置するように前記左外壁部と前記左内壁部との間の隙間に配置され、
    前記第1右方板部材は、前記フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第1右方板部材の最上点が前記ケースの上面部よりも下方に位置するように前記右外壁部と前記右内壁部との間の隙間に配置された、請求項1または2に記載の人工歯作製装置。
  4. 前記加工エリアは、前記左内壁部と前記右内壁部とにより仕切られて形成され、
    前記第1左方板部材は、前記フロントカバーの左端部に回動可能に接続された第1左方接続部と、前記左外壁部と前記左内壁部との間で回動可能に設けられた第2左方接続部とを有し、
    前記第1右方板部材は、前記フロントカバーの右端部に回動可能に接続された第1右方接続部と、前記右外壁部と前記右内壁部との間で回動可能に設けられた第2右方接続部とを有している、請求項3に記載の人工歯作製装置。
  5. 前記フロントカバーの左端部に回動可能に接続された第3左方接続部と、前記左外壁部と前記左内壁部との間で回動可能に設けられた第4左方接続部とを有する第2左方板部材と、
    前記フロントカバーの右端部に回動可能に接続された第3右方接続部と、前記右外壁部と前記右内壁部との間で回動可能に設けられた第4右方接続部とを有する第2右方板部材と、をさらに備え、
    前記第2左方板部材は、前記フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第2左方板部材の最上点が前記ケースの上面部よりも下方に位置するように前記左外壁部と前記左内壁部との間の隙間に配置され、
    前記第2右方板部材は、前記フロントカバーが閉じられた状態のときに、当該第2右方板部材の最上点が前記ケースの上面部よりも下方に位置するように前記右外壁部と前記右内壁部との間の隙間に配置された、請求項3または4に記載の人工歯作製装置。
  6. 前記吸気口は網目状に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の人工歯作製装置。
JP2015122688A 2015-06-18 2015-06-18 人工歯作製装置 Active JP6612065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122688A JP6612065B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 人工歯作製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015122688A JP6612065B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 人工歯作製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017006232A JP2017006232A (ja) 2017-01-12
JP6612065B2 true JP6612065B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=57762058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015122688A Active JP6612065B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 人工歯作製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6612065B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6892372B2 (ja) * 2017-12-14 2021-06-23 Dgshape株式会社 切削加工機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4499238B2 (ja) * 2000-03-10 2010-07-07 株式会社ツガミ 空冷・清浄化形工作機械
JP3794938B2 (ja) * 2000-10-04 2006-07-12 株式会社牧野フライス製作所 加工機械設備
JP5931425B2 (ja) * 2011-12-12 2016-06-08 ローランドディー.ジー.株式会社 人工歯作製装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017006232A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5700991B2 (ja) 集塵ケースおよびそれを備えた切削加工機
JP4990784B2 (ja) 超音波トリム装置
JP5195105B2 (ja) 集塵トレイ
JP2010099810A (ja) 工作機械の加工粉排出装置
JP6612065B2 (ja) 人工歯作製装置
JP2020151783A (ja) ロボット、集塵装置及び集塵方法
JP5614455B2 (ja) ショット処理装置
JP5170812B2 (ja) 加工機の集塵装置
JP6467619B2 (ja) 螺子取り付け装置
JP6706466B2 (ja) 人工歯作製装置
JP5465556B2 (ja) 切断工具の集塵構造
CN206435787U (zh) 一种铣床旋转铣削结构
JP6618720B2 (ja) 人工歯作製装置
JP5666964B2 (ja) 切断機
JP6612059B2 (ja) 人工歯作製装置
EP3501450A1 (en) Dental prothesis production device
WO2018088290A1 (ja) マシンルーム
JP4951132B2 (ja) 切削加工機
WO2015059806A1 (ja) 工作機械
JP5310651B2 (ja) スクリューロータの製造方法及び製造装置
TW201927441A (zh) 旋轉工具裝置及工作機械
JP2019217602A (ja) 集塵装置およびこれを備える加工装置
JP2008296340A (ja) 切削装置
JPH1170504A (ja) トリマの操作装置及び集塵機構
JP4954489B2 (ja) パイプ切断加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6612065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111