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JP6601328B2 - モータ装置 - Google Patents

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JP6601328B2
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Description

この明細書における開示は、モータ装置に関する。
特許文献1に開示されているように、カバー及び金属製のベースを有する筐体、ベースのカバー配置面と反対の面に配置されたモータ、筐体の収容空間に配置されてカバー配置面に固定され、モータを駆動するための回路が形成された回路基板を備えるモータ装置が知られている。たとえばこの種のモータ装置は、モータの回転により、内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に適用される。
特許文献1では、制御回路を構成するスイッチング素子などの発熱部品がセラミック基板に実装されて、回路基板が構成されている。セラミック基板は、ベースのカバー配置面に固定されており、発熱部品の生じた熱を、セラミック基板を介してベースに逃がすように配置されている。また、コンデンサやコイルなどの高背部品は、セラミック基板とは別の給電板に実装されている。
特許第4468033号公報
製造コストの低減や小型化などのために、セラミック基板に代えて、樹脂を基材として含むプリント基板を採用し、プリント基板の両面に部品を実装することも考えられる。この場合、放熱ゲルなどの柔軟性を有する熱伝導部材を介して、発熱部品の生じた熱を筐体(たとえばベース)に逃がすことができる。
プリント基板の両面に部品を実装すると、片面のほぼ全面を筐体に固定する固定構造をとることができない。モータ装置では、モータと回路基板が一体化されているため、モータの振動がプリント基板に伝達される。両面実装構造では、回路基板の振動、すなわち部品の接続信頼性が問題となる。
プリント基板の振動を抑制するために、ゴムなどの制振部材をプリント基板と筐体との間に配置することも考えられる。しかしながら、部品点数の増加や製造工程の増加を招く。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、放熱性を確保しつつ、接続信頼性の低下を抑制できるモータ装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつであるモータ装置は、金属製のベース(24)と、ベースとともに収容空間を形成するカバー(82)と、を有する筐体(86)と、
ベースにおいて、カバーが配置されるカバー配置面(62)と反対の面(44)側に配置されたモータ(20)と、
樹脂を基材として含み、ベースと対向する一面(88a)及び一面と板厚方向において反対の面である裏面(88b)を備え、収容空間に配置されてカバー配置面に固定されたプリント基板(88)と、プリント基板の一面及び裏面に実装された複数の部品(90)と、を有し、モータを駆動するための回路が形成された回路基板(84)と、
柔軟性を有し、板厚方向において回路基板と筐体との間に介在して、回路基板と筐体とに接触する熱伝導部材(122)と、を備え、
複数の部品は、プリント基板において一面及び裏面の少なくとも一方に配置された発熱部品(92,94,104,106)を含み、
熱伝導部材は、発熱部品と筐体との間に介在する第1熱伝導部(122a,122b,122c)と、第1熱伝導部と同じ材料を用いて構成され、回路基板における第1熱伝導部と同じ面側であって第1熱伝導部とは異なる位置で筐体との間に介在する少なくともひとつの第2熱伝導部(122d)と、を有し、
筐体との間に第1熱伝導部が介在する発熱部品は、プリント基板の一面に配置されており、
ベースは、発熱部品に対応して、カバー配置面に設けられた凹部(62c)を有し、
第1熱伝導部は、凹部に配置されて発熱部品に接触しており、
モータは、ステータ(32)と、ステータの内側に回転可能に収納されたロータ(34)と、ロータの回転位置を検出するために、ロータにおけるベース側の面の外周端部に取り付けられたセンサマグネット(36)と、を有し、
ベースは、センサマグネットに対応して、カバー配置面と反対の面に凹んで設けられたマグネット収容部(44e)を有し、
凹部は、板厚方向からの投影視において、マグネット収容部と重ならないように設けられている。
これによれば、第1熱伝導部により、発熱部品の熱を筐体に逃がすことができる。第1熱伝導部は、発熱部品に接触配置されてもよいし、発熱部品との間にプリント基板を介してもよい。
また、熱伝導部材として、第1熱伝導部だけでなく、第2熱伝導部を新たに設けている。柔軟性を有する第2熱伝導部のダンパ効果により、モータ振動にともなうプリント基板の振動を抑制することができる。
また、第2熱伝導部は第1熱伝導部と同じ材料であり、回路基板において第1熱伝導部と同じ面側に配置されている。したがって、簡素な構成で、放熱性を確保しつつ、接続信頼性の低下を抑制することができる。
第1実施形態に係るモータ装置が適用されたバルブタイミング調整装置の概略構成を示す断面図である。 モータ装置の概略構成を示す分解斜視図である。 ベースをモータ側から見た斜視図である。 ベースを回路基板側から見た平面図である。 図4に二点鎖線で示す領域Vについて、ベースと回路基板の部品との位置関係を示す図である。 ベースに回路基板を固定した状態を示す図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 回路基板において、放熱ゲルの塗布位置を示す平面図である。 放熱ゲルの効果を示す断面図である。 MOSFET周辺を拡大した断面図である。 比較例としての従来構成を示す断面図であり、図9に対応している。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態に係るモータ装置が適用されたバルブタイミング調整装置について説明する。
図1に示すバルブタイミング調整装置10は、車両において内燃機関の図示しないクランク軸からカム軸12へクランクトルクを伝達する伝達系に設けられる。カム軸12は、内燃機関の動弁のうち、図示しない吸気弁をクランクトルクの伝達により開閉する。バルブタイミング調整装置10は、後述するモータ20により、吸気弁のバルブタイミングを制御する。
バルブタイミング調整装置10は、位相調整機構14及びモータ装置16を備えている。位相調整機構14については、本出願人による特開2015-203392号公報に開示された構成と基本的に同じであるから、特開2015-203392号公報の説明を参照することができる。よって、図1では位相調整機構14を簡略化して図示している。また、ここでの位相調整機構14の詳細な説明は省略する。
次に、図1〜図5に基づき、モータ装置16について説明する。
図1に示すように、モータ装置16は、モータ20及び駆動装置80を備えている。モータ装置16は、駆動装置80(EDU:Electronic Driver Unit)が内蔵された回転電機と称することもできる。
モータ20は、ブラシレスの永久磁石型同期モータである。モータ20は、図1及び図2に示すように、ハウジング22、ベース24、軸受26,28、モータ軸30、ステータ32、ロータ34、及びセンサマグネット36を有している。
ハウジング22は、鉄系などの金属材料を用いて、略有底円筒状に設けられている。ベース24は、アルミニウム系材料を用いて、略円板状に設けられている。ベース24は、ハウジング22の開口部を塞ぐように設けられている。ハウジング22及びベース24を組み付けてなる収容空間には、モータ20を構成する他の要素26,28,30,32,34,36が配置されている。このように、ハウジング22及びベース24は、モータ20の筐体をなしている。ハウジング22及びベース24は、内燃機関においてチェーンケースなどの固定節に取り付けられる。
ハウジング22は、図1に示すように、小径部38、大径部40、及びフランジ部42を有している。小径部38は、モータ軸30の軸方向(以下、単に軸方向と示す)において、位相調整機構14側に設けられている。大径部40は、駆動装置80側に設けられ、小径部38よりも大きい径を有している。フランジ部42は、大径部40における駆動装置80側の端部に連なり、径方向外側に延設されている。フランジ部42は、ベース24における位相調整機構14側の一面44において、外周縁部44aに載置されている。
軸受26,28は、それぞれモータ軸30を正逆回転回能に支持している。軸方向において、位相調整機構14側の軸受26の外輪は、ハウジング22の小径部38の内面に固定され、内輪はモータ軸30に固定されている。軸受26は、ほぼ全体が軸方向において小径部38内に配置されている。
ベース24は、図1及び図3に示すように、一面44において外周縁部44aに対して凹んで設けられた第1凹部44bを有している。第1凹部44bは、軸受28及びモータ軸30に対応して設けられている。第1凹部44bは、略円板状をなすベース24の中心付近に設けられている。第1凹部44bは、ベース24の厚みの1/2以上の深さを有している。軸受28及びモータ軸30の一端は、第1凹部44bに収容されている。詳しくは、第1凹部44bの内周面に軸受28の外輪が固定され、軸受28の内輪はモータ軸30に固定されている。軸受28により、モータ軸30の一端がベース24に接触しないように保持されている。
ハウジング22における底部の中心付近には、開口部46が形成されている。モータ軸30は、開口部46を介してハウジング22の外部に突出し、位相調整機構14に連結されている。なお、モータ軸30の位相調整機構14側の端部には、貫通孔が形成されている。図1及び図2に示すように、この貫通孔にピン48を挿通させることで、位相調整機構14に連結するためのジョイント50が、モータ軸30に固定されている。また、ハウジング22における開口部46の周縁内面とモータ軸30との間には、環状のシール部材52が介在している。シール部材52は、軸受26よりも位相調整機構14側に設けられている。
ステータ32は、ベース24の一面44側に配置されている。ステータ32は、円筒状に形成され、複数のティース部を有するステータコア54、及び、各ティース部に樹脂ボビン56を介して巻回された巻線58を、それぞれ複数ずつ有している。各ステータコア54は、金属片を積層して形成され、モータ軸30の回転方向である周方向に沿って等間隔に配置されている。各巻線58は、それぞれ対応するステータコア54に個別に巻回されている。すなわち、各巻線58も、周方向に沿って等間隔に配置されている。モータ20のU,V,Wの各相に対応する巻線58は、中性点を形成するためのターミナル60を介して互いに接続されている。ステータ32は、後述する内部コネクタ106を介して巻線58に駆動電流が供給されることで、ロータ34の後述する永久磁石68に作用する回転磁界を発生する。ステータ32は、ハウジング22に保持されている。
ベース24は、図3に示すように、複数の第2凹部44c及び複数の補強部44dを有している。第2凹部44cは、一面44において外周縁部44aに対して凹んで設けられている。第2凹部44cは、ステータ32の各巻線58に対応して設けられている。すなわち、各第2凹部44cも、周方向に沿って等間隔に設けられている。第2凹部44cには、対応する巻線58が収容されている。軸方向において、第2凹部44cは、第1凹部44bよりも浅く設けられている。第2凹部44cが、凹部に相当する。
補強部44dは、周方向において隣り合う第2凹部44cの間に設けられている。すなわち、周方向において、第2凹部44cと補強部44dが交互に設けられている。補強部44dは、第2凹部44cを複数の領域に区画する部分である。一面44において、補強部44dは、第2凹部44cの底面よりも浅い位置であって、外周縁部44aに対して若干凹んだ位置とされている。このように補強部44dを有することで、環状の第2凹部44cを設ける場合に較べて、ベース24の剛性を高めることができる。
また、ベース24は、図1,図3,及び図4に示すように、一面44から一面44と反対の裏面62にわたって貫通する貫通孔64を有している。貫通孔64は、モータ20の中性点、すなわちターミナル60と各相の巻線58との接続部が、一面44側から裏面62側に突出するように設けられている。
ロータ34は、円筒状をなすステータ32の内側に、回転可能に収容されている。ロータ34は、モータ軸30から径方向外側に突出する円環板状に形成され、周方向に正逆回転可能となっている。ロータ34は、円板状のコアシートを複数枚積層してなるロータコア66、ロータコア66に対して一体的に回転可能に設けられた複数の永久磁石68、及びロータコア66の軸方向両端部に設けられた固定板70を有している。ロータコア66は、モータ軸30に直接固定されてもよいし、係合部材を介して固定されてもよい。複数の永久磁石68は、周方向で磁極が交互に入れ替わっている。
センサマグネット36は、環状をなしており、ロータ34のベース24側の面における外周端部に、ロータ34と一体的に回転可能に固定されている。センサマグネット36は、ロータ34の回転位置を検出するために設けられるものである。センサマグネット36には、N極とS極が所定角度毎に交互に設けられている。
ベース24は、図1及び図3に示すように、一面44において外周縁部44aに対して凹んで設けられた第3凹部44eを有している。第3凹部44eは、センサマグネット36に対応して略円環状に設けられている。第3凹部44eは、センサマグネット36を収容している。軸方向において第3凹部44eは、第1凹部44bよりも浅く、第2凹部44cよりも深く設けられている。モータ軸30の軸心から径方向外側に向けて、第1凹部44b、第3凹部44e、第2凹部44c、外周縁部44aの順に設けられている。第3凹部44eが、マグネット収容部に相当する。
駆動装置80は、カバー82及び回路基板84を有している。上記したベース24も、駆動装置80の構成要素である。
カバー82は、鉄系などの金属材料を用いて、略円板状に設けられている。カバー82は、ベース24の裏面62側に配置されている。このため、ベース24の裏面62がカバー配置面に相当する。ベース24及びカバー82を組み付けてなる収容空間には回路基板84が配置されており、ベース24及びカバー82は、回路基板84の筐体86をなしている。ベース24及びカバー82を有する筐体86が、筐体に相当する。
回路基板84は、プリント基板88、及び、プリント基板88に実装された複数の部品90を有している。プリント基板88は、樹脂を材料として含む基材、及び、基材に配置された配線を有している。プリント基板88は、軸方向においてベース24との対向面である一面88a、及び、自身の板厚方向において一面88aと反対の面である裏面88bを有している。なお、プリント基板88の板厚方向は、モータ軸30の軸方向と略一致している。
ベース24は、図1及び図4に示すように、裏面62において、カバー82が載置される外周縁部62a、及び、外周縁部62aに対して軸方向に凹んで設けられた第4凹部62bを有している。第4凹部62bは、回路基板84に対応して設けられている。回路基板84の大部分、詳しくは、後述する外部コネクタ104の一部分を除く部分が、第4凹部62bに収容されている。
複数の部品90は、プリント基板88の一面88a及び裏面88bに実装されている。部品90は、プリント基板88の配線とともに、モータ20を駆動するための回路を形成する要素として、MOSFET92、駆動IC94、コイル96、コンデンサ98,100などを含んでいる。MOSFET92により、モータ20を駆動するための三相インバータが構成されている。このため、6つのMOSFET92が、プリント基板88の一面88aに実装されている。三相インバータを構成する各相の上アームは高電位電源ラインに接続され、各相の下アームは低電位電源ラインに接続されている。
駆動IC94は、後述するホール素子102の検出信号に基づき、ロータ34の回転位置を検出する。また、駆動IC94は、図示しないECUのマイコンから、モータ20の回転方向及び回転数を指示する信号を取得し、この指示信号と上記回転位置とに基づいて、各MOSFET92のゲート駆動信号を生成し、各MOSFET92に出力する。
ベース24は、図1,図4,及び図5に示すように、裏面62において、第4凹部62bの底面からさらに凹んで設けられた第5凹部62cを有している。第5凹部62cは、プリント基板88の一面88aに配置された部品90のうち、後述するホール素子102を除く部品の少なくとも一部に対応して設けられている。図5では、ベース24と部品90との位置関係を示すために、部品90を破線で図示している。
第5凹部62cは、MOSFET92及び駆動IC94のそれぞれに対応して設けられている。軸方向からの投影視において、第5凹部62cは、図4に示すように第3凹部44eと重ならない位置、すなわちセンサマグネット36と重ならない位置に設けられている。図4では、参考線として、一面44側に設けられた第3凹部44eの外周を破線で示している。本実施形態では、軸方向において、MOSFET92の一部分が第5凹部62cに収容されている。
コイル96及びコンデンサ98,100は、裏面88bにおいて、プリント基板88に実装されている。コイル96及びコンデンサ98,100は、他の部品90よりも軸方向に背が高い高背部品である。コイル96及びコンデンサ98により、ノイズフィルタが構成されている。コンデンサ100は、平滑用のコンデンサである。本実施形態では、プリント基板88に、安定化のために3つのコンデンサ100が実装されている。コンデンサ100は、プリント基板88において、複数のMOSFET92が実装されている実装領域の裏面部分に実装されている。
部品90は、上記以外にも、ホール素子102、外部コネクタ104、及び内部コネクタ106を有している。ホール素子102は、ロータ34の回転位置を検出し、検出信号を駆動IC94に出力する。ホール素子102は、一面88aにおいて、プリント基板88に実装されている。ホール素子102は、センサマグネット36に対応して設けられている。本実施形態では、3つのホール素子102が、周方向に沿って所定の回転角度間隔で設けられている。
外部コネクタ104の一部は、ベース24とカバー82により形成される図示しない開口部を介して、外部に突出している。外部コネクタ104は、上記したECUと駆動IC94とを電気的に中継する。詳しくは、図示しないECUのマイコンから出力されたモータ20の指示信号が、外部コネクタ104を介して回路基板84に入力される。また、回路基板84から出力されたダイアグ信号、モータ20の実回転数及び実回転方向を示す信号が、外部コネクタ104を介して上記ECUに入力される。また、回路基板84には、外部コネクタ104を介して電源が供給される。
内部コネクタ106は、インバータの三相出力線とモータ20の巻線58とを電気的に中継している。外部コネクタ104及び内部コネクタ106は、プリント基板88の裏面88b側に配置され、プリント基板88に挿入実装されている。MOSFET92、駆動IC94、外部コネクタ104、及び内部コネクタ106が、発熱部品に相当する。
ベース24は、一面44から裏面62にわたって貫通する貫通孔108,110を有している。貫通孔108は、ホール素子102に対応して設けられている。各ホール素子102は、対応する貫通孔108に個別に収容されている。このように、貫通孔108にホール素子102を配置することで、軸方向においてモータ装置16の体格を小型化することができる。また、金属製のベース24内で生じる渦電流によるセンサ感度の低下を抑制することもできる。貫通孔108は、第3凹部44eの底面に設けられている。貫通孔110は、内部コネクタ106と巻線58とを電気的に接続するために設けられている。
次に、図6〜図10に基づき、駆動装置80の放熱及び制振構造について説明する。
図6、図7、図9、及び図10では、便宜上、カバー82を省略している。図6及び図7では、後述する放熱ゲル122の配置を示すため、外部コネクタ104及び内部コネクタ106を省略している。また、一面88a側に位置する放熱ゲル122を破線で示している。図8では、回路基板84における放熱ゲル122の塗布領域を破線で示している。図9では、放熱ゲル122の効果を示すために、回路基板84及びベース24の一部を省略、簡素化している。
図6〜図8に示すように、プリント基板88は、ベース24の裏面62上に配置されている。プリント基板88は、軸受28及びモータ軸30を避けるように、略クランク形状をなしている。そして、プリント基板88は、軸方向からの投影視において、第1凹部44bと重ならないように、すなわち軸受28及びモータ軸30を避けるように、裏面62に配置されている。プリント基板88は、たとえば図6に示すように、2つの螺子112により、ベース24に固定されている。
プリント基板88は、図8に示すように、螺子112に対応して、プリント基板88の対角位置に形成された貫通孔114を有している。ベース24は、図7に示すように、螺子112に対応して形成されたねじ孔116を有している。ねじ孔116は、第4凹部62bの底面に開口している。螺子112は、対応する貫通孔114を挿通して、ねじ孔116に螺合している。
図6〜図8に示すように、プリント基板88は、延設方向における一端側に形成された貫通孔118、及び、他端側に形成された貫通孔120を有している。貫通孔118には、外部コネクタ104の端子が挿入され、はんだ付けされている。一方、貫通孔120には、内部コネクタ106の端子が挿入され、はんだ付けされている。図8に示すように、プリント基板88の一端側において貫通孔114,118がほぼ一列に並んで設けられ、他端側において貫通孔114,120がほぼ一列に並んで設けられている。
駆動装置80は、図6〜図10に示すように、放熱ゲル122を有している。放熱ゲル122は、柔軟性を有する熱伝導部材である。放熱ゲル122としては、たとえばシリコーンをベースとし、酸化亜鉛などの金属酸化物を添加して熱伝導性を向上したものを用いることができる。放熱ゲル122以外にも、熱伝導部材として、たとえば放熱グリスを用いることができる。
放熱ゲル122は、プリント基板88の板厚方向において、回路基板84と筐体86との間に介在し、回路基板84及び筐体86の両方に接触している。放熱ゲル122は、回路基板84と筐体86との間において複数箇所に介在している。放熱ゲル122は、第1熱伝導部122a,122b,122c及び第2熱伝導部122dを有している。
第1熱伝導部122a,122b,122cは、発熱部品と筐体86との間に介在している。第1熱伝導部122a,122b,122cは、主として、発熱部品の生じた熱を、筐体86に伝達する。
図7〜図10に示すように、第1熱伝導部122aは、MOSFET92と、MOSFET92の実装面である一面88aに対向するベース24との間に介在している。詳しくは、MOSFET92及び一面88aにおけるMOSFET92の周囲部分と、MOSFET92に対応してベース24に設けられた第5凹部62cの底面との間に介在している。第1熱伝導部122aは、MOSFET92に直接的に接触している。このため、MOSFET92の生じた熱を、第1熱伝導部122aを介してベース24に効率よく伝達することができる。第1熱伝導部122aは、第5凹部62c内に配置されて、MOSFET92に対応する位置に保持されている。
上記したように、第1熱伝導部122aは、プリント基板88の一面88aにおけるMOSFET92の周囲部分にも接触している。このため、図10に示すように、プリント基板88の一面88aに配置され、MOSFET92に電気的に接続された配線126,128を覆っている。配線126はMOSFET92のドレインに接続されており、配線128はソースに接続されている。なお、図示されないが、配線128の背面側には、ゲートに接続された配線も配置されており、この配線も第1熱伝導部122aに覆われている。
また、上記したように、プリント基板88の裏面88bのうち、MOSFET92の実装領域の裏面部分には、コンデンサ100が実装されている。このため、第1熱伝導部122aは、軸方向において、コンデンサ100とベース24との間に介在しているとも言える。
第1熱伝導部122bは、駆動IC94と、駆動IC94の実装面である一面88aに対向するベース24との間に介在している。詳しくは、駆動IC94及び一面88aにおける駆動IC94の周囲部分と、駆動IC94に対応してベース24に設けられた第5凹部62cとの間に介在している。第1熱伝導部122bは、駆動IC94に直接的に接触している。このため、駆動IC94の生じた熱を、第1熱伝導部122bを介して、ベース24に効率よく伝達することができる。第1熱伝導部122bは、第5凹部62c内に配置されて、駆動IC94に対応する位置に保持されている。
第1熱伝導部122cは、プリント基板88における外部コネクタ104の端子の実装部分及びその周囲部分と、ベース24との間に介在している。また、別の第1熱伝導部122cは、プリント基板88における内部コネクタ106の端子の実装部分及びその周囲部分と、ベース24との間に介在している。いずれの第1熱伝導部122cも、プリント基板88の一面88aに接触している。外部コネクタ104及び内部コネクタ106は、プリント基板88に挿入実装されており、第1熱伝導部122cは、外部コネクタ104及び内部コネクタ106の端子に直接的に接触している。このため、外部コネクタ104及び内部コネクタ106の端子の熱を、第1熱伝導部122cを介して、ベース24に効率よく伝達することができる。
第2熱伝導部122dは、第1熱伝導部122aと同じ材料を用いて構成されている。第2熱伝導部122dは、プリント基板88に対し、第1熱伝導部122aと同じ一面88a側に配置され、第1熱伝導部122aとは異なる位置で筐体86との間に介在している。第2熱伝導部122dは、主として、ダンパ効果により、プリント基板88の振動を抑制する。
本実施形態では、ベース24と、プリント基板88の一面88aのうち、高背部品としてのコイル96及びコンデンサ98の実装領域の裏面部分との間に、それぞれ介在している。ベース24とコイル96との間に介在する第2熱伝導部122dは、図8及び図9に示すように第1熱伝導部122aに接触している。一方、ベース24とコンデンサ98との間に介在する第2熱伝導部122dは、図8に示すように、外部コネクタ104に対応する第1熱伝導部122cに接触している。放熱ゲル122は、プリント基板88の一面88a全面ではなく、複数箇所に局所的に塗布されている。
図8には、プリント基板88に形成された2つの貫通孔114を仮想的に結ぶ仮想直線124を、二点鎖線で示している。仮想直線124は、螺子112によるプリント基板88の固定部分を結ぶ直線である。放熱ゲル122のうち、複数のMOSFET92の一部に対応する第1熱伝導部122aに加えて、コンデンサ98に対応する第2熱伝導部122dが、仮想直線124上に設けられている。
次に、本実施形態に係るモータ装置16の効果について説明する。以下においては、第1熱伝導部122a,122b,122cのうち、ベース24とMOSFET92との間に介在する第1熱伝導部122aを例に説明する。しかしながら、残りの第1熱伝導部122b,122cについても同様である。
図11は、参考例としての従来構成を示す断面図であり、図9に対応している。図11では、参考例の符号として、本実施形態の関連要素の符号を10倍して付与している。たとえば螺子112を、参考例では螺子1120としている。
図11に示すように、従来のモータ装置でも、放熱ゲル1220が、MOSFET920と、プリント基板880の一面880aに対向するベース240との間に介在している。詳しくは、MOSFET920及び一面880aにおけるMOSFET920の周囲部分と、MOSFET920に対応してベース240に設けられた第5凹部620cとの間に介在している。このように、放熱ゲル1220は、第1熱伝導部1220aを有している。しかしながら、第2熱伝導部を有していない。
上記構成によれば、モータ振動が回路基板840に伝達されると、第1熱伝導部1220aが介在する部分において、第1熱伝導部1220aのダンパ効果、すなわち振動減衰効果により、プリント基板880の振動を抑制することができる。しかしながら、第1熱伝導部1220aは、プリント基板880のごく一部の領域に対応して設けられている。したがって、第1熱伝導部1220aだけでは振動抑制の効果が限定的であり、たとえば第1熱伝導部1220aが介在しない部分においてプリント基板880が振動する。
また、板厚方向において、ベース240と、高背部品であるコイル960及びコンデンサ980との間には、放熱ゲル1220が介在していない。コイル960及びコンデンサ980は、他の部品900よりも背が高いため、プリント基板880が振動により共振しやすい。このため、コイル960及びコンデンサ980などの高背部品の実装部分、すなわちプリント基板880とのはんだ接合部に応力が集中し、接続信頼性が低下する虞があった。
これに対し、本実施形態では、第1熱伝導部122aにより、発熱部品であるMOSFET92の生じた熱をベース24に逃がすことができる。特に本実施形態では、第1熱伝導部122aをMOSFET92に接触させているため、MOSFET92の生じた熱をベース24に効率よく逃がすことができる。なお、第2熱伝導部122dによっても、回路基板84の生じた熱をベース24に逃がすことができる。
また、図9に示すように、柔軟性を有する放熱ゲル122が、第1熱伝導部122aだけでなく、第2熱伝導部122dを有している。第2熱伝導部122dは、回路基板84において第1熱伝導部122aと同じ面側であって、第1熱伝導部122aとは異なる位置に配置されている。第2熱伝導部122dは、部品90の生じた熱を筐体86に放熱させることを主目的に設けられたのではなく、主として、プリント基板88の振動を抑制するために設けられている。したがって、発熱部品以外の部分でも、第2熱伝導部122dのダンパ効果により、モータ20の振動にともなうプリント基板88の振動を抑制することができる。これにより、プリント基板88の振動により、部品90の実装部分に応力が集中するのを抑制し、ひいては接続信頼性の低下を抑制することができる。
なお、第2熱伝導部122dにより、モータ20以外からプリント基板88に伝達される振動、たとえばエンジンなどの車両振動を抑制することもできる。
また、第2熱伝導部122dは第1熱伝導部122aと同じ材料であり、回路基板84において第1熱伝導部122aと同じ面側に配置されている。したがって、同一材料を用いて、同一の塗布工程で、第1熱伝導部122a及び第2熱伝導部122dを形成することができる。このため、部品点数を低減し、製造工程の増加を抑制することができる。
上記したように、本実施形態のモータ装置16によれば、簡素な構成で、放熱性を確保しつつ、接続信頼性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、放熱ゲル122が、プリント基板88の一面88a全面ではなく、複数箇所に局所的に塗布されている。したがって、放熱ゲル122の塗布量を低減しつつ、上記効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、コイル96及びコンデンサ98が、プリント基板88の裏面88bに実装されている。そして、ベース24と、プリント基板88の一面88aのうち、コイル96の実装領域の裏面部分との間に、第2熱伝導部122dが介在している。また、ベース24と、一面88aのうち、コンデンサ98の実装領域の裏面部分との間にも、第2熱伝導部122dが介在している。このように、高背部品であるコイル96及びコンデンサ98の裏面部分に第2熱伝導部122dが介在しているため、コイル96及びコンデンサ98の振動を抑制することができる。したがって、コイル96及びコンデンサ98の実装部分の接続信頼性低下を抑制することができる。
なお、高背部品であるコンデンサ100は、MOSFET92の実装領域の裏面部分に実装されている。このため、第1熱伝導部122aにより、コンデンサ100の振動を抑制し、ひいてはコンデンサ100の実装部分の接続信頼性低下を抑制することができる。
ところで、プリント基板88は、2つの螺子112による固定部分を節として振動する。また、プリント基板88の振動は、固定部分を結ぶ仮想直線124上において大きくなる。これに対し、本実施形態では、コンデンサ98に対応する第2熱伝導部122dが、仮想直線124上に設けられている。したがって、プリント基板88の振動を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、ベース24の裏面62に、MOSFET92に対応して第5凹部62cが設けられている。そして、第1熱伝導部122aがMOSFET92に接触しつつ、第5凹部62cに配置されている。第5凹部62cにより、第1熱伝導部122a(放熱ゲル122)の移動を規制し、MOSFET92に対応する所定位置に保持することができる。したがって、MOSFET92の熱を、第1熱伝導部122aを介してベース24に効率よく放熱させることができる。また、軸方向において、モータ装置16の体格を小型化することができる。特に本実施形態では、MOSFET92の一部が、軸方向において第5凹部62c内に配置されているため、モータ装置16の体格をより小型化することができる。
また、本実施形態では、ベース24の一面44側に第3凹部44eが設けられ、この第3凹部44eにセンサマグネット36が収容されている。したがって、軸方向において、モータ装置16の体格を小型化することができる。
また、本実施形態では、ベース24の一面44側に第1凹部44bが設けられ、この第1凹部44bにモータ軸30の一端と軸受28が収容されている。プリント基板88は、軸受28及びモータ軸30を避けるように、略クランク形状をなしている。そして、プリント基板88は、軸方向からの投影視において、第1凹部44bと重ならないように裏面62に配置されている。このように、軸方向からの投影視において、軸受28及びモータ軸30とプリント基板88が重ならないため、モータ装置16の体格を小型化することができる。
また、本実施形態では、ベース24の一面44側に、複数の第2凹部44c及び複数の補強部44dが設けられている。各第2凹部44cには、対応する巻線58が収容されている。これにより、軸方向において、モータ装置16の体格を小型化することができる。また、周方向において、第2凹部44cと補強部44dが交互に設けられている。したがって、モータ装置16を小型化しつつ、環状の第2凹部44cを設ける場合に較べて、ベース24の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、MOSFET92及び駆動IC94が、軸方向からの投影視において、センサマグネット36を避けて配置されている。そして、第5凹部62cが、MOSFET92及び駆動IC94のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、センサマグネット36を収容する第3凹部44eと、MOSFET92及び駆動IC94に対応する第5凹部62cとが、軸方向からの投影視において、互いに重ならないようにベース24に設けられている。したがって、軸方向において、モータ装置16の体格をさらに小型化することができる。
また、本実施形態では、第1熱伝導部122aが、発熱部品であるMOSFET92に電気的に接続された配線126,128を覆っている。したがって、MOSFET92及び配線126,128から、第1熱伝導部122aを介してベース24に放熱することができる。また、第1熱伝導部122aを、プリント基板88におけるMOSFET92の周囲部分にも接触させるため、第1熱伝導部122aにより、プリント基板88の振動を抑制することもできる。なお、上記配線126,128に限らず、プリント基板88における他の配線部分を、放熱ゲル122により覆ってもよい。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
バルブタイミング調整装置10が、吸気弁のバルブタイミングを制御する例を示した。しかしながら、動弁として、排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の両方のバルブタイミングを調整する装置に適用することもできる。
モータ20の回転角度を検出する回転センサとして、ホール素子102の例を示した。しかしながら、回転センサとしては、それ以外にも磁気抵抗効果素子などの磁電変換素子を用いることができる。
第1熱伝導部122a,122b,122cが対応する発熱部品に接触する例を示した。しかしながら、第1熱伝導部122a,122b,122cと、対応する発熱部品との間にプリント基板88を介してもよい。
第1熱伝導部122a,122b,122cは、回路基板84(プリント基板88)の同じ面側に配置されるのが好ましい。これにより、構成を簡素化することができる。
第2熱伝導部122dは、第1熱伝導部122a,122b,122cの少なくともひとつと同じ面側に配置されればよい。これにより、構成を簡素化することができる。
第2熱伝導部122dの少なくともひとつを、第1熱伝導部122a,122b,122cのすべてと非接触となるように配置してもよい。
回路基板84におけるインバータの三相出力線と巻線58との接続は、内部コネクタ106に限定されない。その他の電気的な接続構造を採用することもできる。
バルブタイミング調整装置10に適用されるモータ装置16の例を示したが、それ以外のモータ装置にも適用できる。
10…バルブタイミング調整装置、12…カム軸、14…位相調整機構、16…モータ装置、20…モータ、22…ハウジング、24…ベース、26,28…軸受、30…モータ軸、32…ステータ、34…ロータ、36…センサマグネット、38…小径部、40…大径部、42…フランジ部、44…一面、44a…外周縁部、44b…第1凹部、44c…第2凹部、44d…補強部、44e…第3凹部、46…開口部、48…ピン、50…ジョイント、52…シール部材、54…ステータコア、56…樹脂ボビン、58…巻線、60…ターミナル、62…裏面、62a…外周縁部、62b…第4凹部、62c…第5凹部、64…貫通孔、66…ロータコア、68…永久磁石、70…固定板、80…駆動装置、82…カバー、84…回路基板、86…筐体、88…プリント基板、88a…一面、88b…裏面、90…部品、92…MOSFET、94…駆動IC、96…コイル、98,100…コンデンサ、102…ホール素子、104…外部コネクタ、106…内部コネクタ、108,110…貫通孔、112…螺子、114…貫通孔、116…ねじ孔、118,120…貫通孔、122…放熱ゲル、122a,122b,122c…第1熱伝導部、122d…第2熱伝導部、124…仮想直線、126,128…配線

Claims (4)

  1. 金属製のベース(24)と、前記ベースとともに収容空間を形成するカバー(82)と、を有する筐体(86)と、
    前記ベースにおいて、前記カバーが配置されるカバー配置面(62)と反対の面(44)側に配置されたモータ(20)と、
    樹脂を基材として含み、前記ベースと対向する一面(88a)及び前記一面と板厚方向において反対の面である裏面(88b)を備え、前記収容空間に配置されて前記カバー配置面に固定されたプリント基板(88)と、前記プリント基板の前記一面及び前記裏面に実装された複数の部品(90)と、を有し、前記モータを駆動するための回路が形成された回路基板(84)と、
    柔軟性を有し、前記板厚方向において前記回路基板と前記筐体との間に介在して、前記回路基板と前記筐体とに接触する熱伝導部材(122)と、を備え、
    複数の前記部品は、前記プリント基板において前記一面及び前記裏面の少なくとも一方に配置された発熱部品(92,94,104,106)を含み、
    前記熱伝導部材は、前記発熱部品と前記筐体との間に介在する第1熱伝導部(122a,122b,122c)と、前記第1熱伝導部と同じ材料を用いて構成され、前記回路基板における前記第1熱伝導部と同じ面側であって前記第1熱伝導部とは異なる位置で前記筐体との間に介在する少なくともひとつの第2熱伝導部(122d)と、を有し、
    前記筐体との間に前記第1熱伝導部が介在する前記発熱部品は、前記プリント基板の前記一面に配置されており、
    前記ベースは、前記発熱部品に対応して、前記カバー配置面に設けられた凹部(62c)を有し、
    前記第1熱伝導部は、前記凹部に配置されて前記発熱部品に接触しており、
    前記モータは、ステータ(32)と、前記ステータの内側に回転可能に収納されたロータ(34)と、前記ロータの回転位置を検出するために、前記ロータにおける前記ベース側の面の外周端部に取り付けられたセンサマグネット(36)と、を有し、
    前記ベースは、前記センサマグネットに対応して、前記カバー配置面と反対の面に凹んで設けられたマグネット収容部(44e)を有し、
    前記凹部は、前記板厚方向からの投影視において、前記マグネット収容部と重ならないように設けられているモータ装置。
  2. 複数の前記部品は、前記プリント基板において、前記筐体との間に前記第1熱伝導部が介在する前記発熱部品とは反対の面に配置され、他の前記部品よりも背の高い高背部品(96,98,100)を含み、
    前記第1熱伝導部は、前記発熱部品に接触し、
    前記第2熱伝導部は、前記プリント基板において前記高背部品が実装された部分の裏面部分に接触している請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記回路基板は、2つの螺子(112)により、前記ベースに固定されており、
    前記第2熱伝導部は、前記螺子による固定位置を仮想的に結ぶ仮想直線(124)上に設けられている請求項1又は請求項2に記載のモータ装置。
  4. 前記モータの回転により、内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(10)に設けられる請求項1〜3いずれか1項に記載のモータ装置。
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