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JP6589118B1 - 安全帯及び安全帯を用いた墜落防止工法 - Google Patents

安全帯及び安全帯を用いた墜落防止工法 Download PDF

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JP6589118B1
JP6589118B1 JP2018088575A JP2018088575A JP6589118B1 JP 6589118 B1 JP6589118 B1 JP 6589118B1 JP 2018088575 A JP2018088575 A JP 2018088575A JP 2018088575 A JP2018088575 A JP 2018088575A JP 6589118 B1 JP6589118 B1 JP 6589118B1
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Abstract

【課題】ベルトに巻取式墜落防止器が確実にかつ容易に取り付けられ、容易に取り外しできる安全帯の提供。【解決手段】安全帯2は、ベルト10と、巻取式墜落防止器14と、ベルト10に取り付けられる連結具と、巻取式墜落防止器14に取り付けられる連結受け具とを備えている。連結受け具と連結具とが連結して、ベルト10に巻取式墜落防止器14が取り付けられ、この連結を解除してベルト10から巻取式墜落防止器14が取り外し可能にされている。連結具と連結受け具とは、第一連結部と上記第一連結部から離れた第二連結部とを形成して連結されている。連結具がベルト10に取り付けられる本体を備えている。この本体は、剛体からなっている。連結具において、第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とは、この本体に位置決めされている。【選択図】図1

Description

本発明は、巻取式墜落防止器が接続されて、高所からの墜落防止に用いられる安全帯と、この安全帯を用いた墜落防止工法に関する。
特開2015−146852号公報には、ハーネス型安全帯に巻取式墜落防止器が取り付けられている。この巻取式墜落防止器では、ストラップはバネの付勢により常時巻き取られている。この巻取式墜落防止器では、ストラップが急激に引き出された際には、ストラップの引き出しがロックされる。この巻取式墜落防止器に巻き取られたストラップの先端部に係止用フックが連結されている。
この係止用フックが、高所の被係止物に係止される。巻取式墜落防止器と係止用フックとの間で、ストラップの余分な部分は、巻取式墜落防止器に巻き取られる。これにより、巻取式墜落防止器と係止用フックとの間のストラップは、適切な長さに保持される。ストラップが適切な長さに保持されているので、作業者の落下距離は短い。
また、高所の被係止物に係止された係止用フックと巻取式墜落防止器との間の距離は、比較的に長い。巻取式墜落防止器は、この係止用フックと巻取式墜落防止器との間の距離より長いストラップを巻き取る必要がある。この巻取式墜落防止器は、大きく、重い。特開2015−146852号公報では、ハーネス型安全帯に巻取式墜落防止器が取り付けられている。係止用フックが伸縮棹に取り付けられている。この掛止用フックが、被係止物に係止される。この伸縮棹の先端に巻取式墜落防止器は取り付けられない。伸縮棹の先端に作用する重量が軽減されている。この伸縮棹では、高所の被係止物に係止用フックを係止することが容易にされている。このハーネス型安全帯は、作業性に優れている。
特開2015−146852号公報
しかしながら、地上での移動時等巻取式墜落防止器を使用しないときには、大きく重い巻取式墜落防止器を取り付けた状態は、作業者の負担になる。一方で、安全性の観点から、この巻取式墜落防止器は確実にベルトに取り付ける必要がある。従って、この巻取式墜落防止器は、ベルトに確実に且つ容易に取り付けられ、容易に取り外されることが望ましい。
本発明の目的は、ベルトに巻取式墜落防止器が確実にかつ容易に取り付けられ、容易に取り外しできる安全帯の提供にある。
本発明に係る安全帯は、身体に装着されるベルトと、ストラップが引き出し可能に巻き取られている巻取式墜落防止器と、上記ベルトに取り付けられる連結具と、上記巻取式墜落防止器に取り付けられる連結受け具とを備えている。
上記連結受け具と上記連結具とが連結して上記ベルトに上記巻取式墜落防止器が取り付けられ、この連結を解除して上記ベルトから上記巻取式墜落防止器が取り外し可能にされている。
上記連結具と上記連結受け具とが、第一連結部と上記第一連結部から離れた第二連結部とを形成して連結されている。上記連結具は、上記ベルトに取り付けられる本体を備えている。上記本体は、剛体からなっている。上記連結具において、上記第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とは、上記本体に位置決めされている。
好ましくは、上記第一連結部が連結した状態で、上記連結具に対して上記連結受け具が相対的に移動可能にされている。この相対的に移動した定位置で、上記第二連結部が連結可能にされている。
好ましくは、上記連結受け具又は上記連結具は、ロック部を備えている。上記ロック部は、上記第二連結部が連結された状態において、上記第二連結部の連結の解除を阻止するロック姿勢と、上記第二連結部の連結の解除を許容するロック解除姿勢との間で姿勢変化可能にされている。
好ましくは、上記連結具と上記連結受け具とのいずれかのロック部を備える一方は、ロック弾性体を備えている。上記ロック弾性体は、ロック解除姿勢からロック姿勢になる向きに、上記ロック部を付勢している。
好ましくは、上記第一連結部は、連結軸と上記連結軸に係合する連結軸係合部とからなっている。上記第二連結部は、係合ピンと上記係合ピンに係合する係合孔とからなっている。上記連結具は、上記連結軸と上記連結軸係合部とのいずれか一方を備えており、上記連結受け具は、上記連結軸と上記連結軸係合部との他方を備えている。上記連結具は、係合ピンと上記係合孔とのいずれか一方を備えており、上記連結受け具は、上記係合ピンと上記係合孔との他方を備えている。
好ましくは、上記連結軸係合部は、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトに対して下方向きに移動して係合が解除される向きに、開口している。
好ましくは、上記連結具と上記連結受け具のいずれかの上記係合ピンを備える一方は、弾性体を備えている。上記弾性体は、上記係合ピンが上記係合孔に係合する向きに上記係合ピンを付勢している。
好ましくは、上記連結具と上記連結受け具のいずれかの上記係合ピンを備える一方は、上記係合孔から抜かれた位置にある上記係合ピンをその位置で保持する移動規制部を備えている。
好ましくは、この安全帯は、胴綱連結部と、胴ベルトと、上記胴ベルトに連結されるランヤードとを備えている。上記ランヤードは、胴綱と上記胴綱に連結された胴綱用係止フックを備えている。上記胴綱は、上記胴綱連結部に取り外し不可の状態で取り付けられている。上記胴綱連結部は、上記巻取式墜落防止器に取り外し不可の状態で取り付けられている。
本発明に係る墜落防止工法は、高所で昇降する作業者の墜落防止工法である。
この工法は、
ストラップが巻き取り引き出し可能に巻き取られている巻取式墜落防止器と、上記ストラップの端部に接続された上部係止用フックと、上記上部係止用フックと接続した伸縮棹とを準備する準備工程と、
上記巻取式墜落防止器が、安全帯の一部を構成するベルトに連結される取付工程と、
上記伸縮棹を延伸して、上記上部係止用フックを高所の被係止物に係止する係止工程と、
を備えている。
上記取付工程において、
上記ベルトに取り付けられた連結具と、上記巻取式墜落防止器に取り付けられた連結受け具とが連結されて、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトに取り付けられ、上記連結受け具と上記連結具との連結を解除することで、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトから取り外し可能にされている。
上記巻取式墜落防止器は、上記ストラップが急速に引き出された際には上記ストラップの引き出しをロックする機能を備えている。
上記連結具と上記連結受け具とは、第一連結部と上記第一連結部から離れた第二連結部とを形成して連結されている。
上記連結具は上記ベルトに取り付けられる本体を備えている。上記本体は剛体からなっている。上記連結具において、上記第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とが上記本体に位置決めされている。

この安全帯では、ベルトに連結具が取り付けられる。この連結具の本体に、上記第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とは、位置決めされている。この位置決めによって、第一連結部と第二連結部が離れていても、連結具に連結受け具が連結し易くされている。ベルトに巻取式墜落防止器が確実にかつ容易に取り付けられる。この安全帯では、ベルトから巻取式墜落防止器が容易に取り外しできる。
図1は、本発明の一実施形態に係る安全帯が、上部係止フックと、操作棒と、ショックアブソーバーと共に、示された説明図である。 図2は、図1の安全帯のベルト連結具の使用状態が示された説明図である。 図3は、図1の安全帯のベルト連結具の他の使用状態が示された説明図である。 図4は、図1の安全帯のベルト連結具の更に他の使用状態がベルトと共に示された説明図である。 図5は、図1の安全帯の巻取式墜落防止器と、連結受け具とが示された説明図である。 図6は、図1の安全帯の連結具、連結受け具及び巻取式墜落防止器の使用状態が示された説明図である。 図7は、図1の安全帯の連結具、連結受け具及び巻取式墜落防止器の他の使用状態が示された説明図である。 図8は、本発明にかかる他の実施形態にかかる安全帯が、上部係止フックと、操作棒と、ショックアブソーバーと共に、示された説明図である。 図9は、図8の安全帯の一部が示された説明図である。 図10は、図8の安全帯の連結具、連結受け具及び巻取式墜落防止器が示された説明図である。 図11は、図8の安全帯の使用状態が示された説明図である。 図12は、図8の安全帯の他の使用状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る安全帯2が、上部係止フック4と、伸縮棹としての操作棒6と、ショックアブソーバー8と共に、示されている。この安全帯2は、作業者の腰に装着される。この安全帯2は、所謂、胴ベルト型安全帯である。この安全帯2は、胴ベルト10、補助ベルト12、巻取式墜落防止器14、ランヤード16、伸縮調節器18、胴綱連結部20、D環22及び角環24を備えている。
胴ベルト10の形状は、平たい帯状である。胴ベルト10の長さは、作業者の腰に巻くことが可能な長さである。この胴ベルト10の一端にはバックル26が取り付けられている。このバックル26は、胴ベルト10の他端部を留める機能を備えている。
補助ベルト12の形状は、帯状である。補助ベルト12の長さは、胴ベルト10のそれより短い。補助ベルト12の幅は、胴ベルト10のそれより広い。補助ベルト12の厚さは胴ベルト10のそれより厚い。補助ベルト12は、クッション性を備えている。補助ベルト12は、胴ベルト10に取り付けられている。この安全帯2を作業者が装着したとき、補助ベルト12は、作業者と胴ベルト10との間に位置する。
巻取式墜落防止器14には、長尺の細幅織りベルトから成るストラップ28が引き出し可能に巻き取られている。図示されないが、巻取式墜落防止器14はボビンを備えており、このボビンにストラップ28が巻き取られている。図示されないが、弾性体としての渦巻バネが、ストラップ28を巻き取る回転向きに、ボビンを付勢している。この渦巻きバネの付勢により、ストラップ28はボビンに常時巻き取られている。このストラップ28は、渦巻きバネの付勢力に抗して、引き出し可能にされている。巻取式墜落防止器14は、図示されないが、遠心爪を備えている。ストラップ28がボビンから急激に引き出された際には、遠心爪がボビンの回転をロックする。巻取式墜落防止器14は、このロックによって、ストラップ28の引き出しを停止する構造を備えている。
ランヤード16は、胴綱30及び胴綱用係止フック32を備えている。胴綱30の先端に胴綱用係止フック32が連結されている。このランヤード16では、例えば、電柱等建造物の周りに胴綱30が巻き回された状態で、胴綱用係止フック32が連結金具としてのD環22に係止される。このD環22は、補助ベルト12に取り付けられている。このランヤード16は、所謂U字つり用ランヤードである。この胴綱30は、伸縮調節器18に連結されている。
伸縮調節器18は、連結金具としての角環24に、着脱可能に連結されている。この角環24は、胴ベルト10に取り付けられている。この伸縮調節器18及び角環24を介して、ランヤード16が補助ベルト12に連結されている。伸縮調節器18は、伸縮調節器18から胴綱用係止フック32までの胴綱30の長さを調整可能にしている。
胴綱連結部20は、巻取式墜落防止器14に固定されている。胴綱連結部20は、巻取式墜落防止器14と一体にされている。胴綱連結部20は、巻取式墜落防止器14から取り外し不可の状態にされている。胴綱連結部20は、通し孔を備えている。この通し孔に、胴綱30が通されている。胴綱30は、この通し孔に抜け止めされている。胴綱30は、胴綱連結部20から取り外し不可の状態にされている。この胴綱連結部20によって、ランヤード16は、巻取式墜落防止器14から取り外し不可の状態にされている。本発明における取り外し不可の状態とは、切断や破壊等をせずに取り外し出来ない状態をいう。
上部係止フック4は、鉤部4a、端部4b及び開閉部4cを備えている。端部4bは、操作棒6に取り付けられている。鉤部4aは、操作棒6から離れる向きに、端部4bから延びている。開閉部4cは、鉤部4aの開口を開閉しうる。上部係止フック4は、建造物等の被係止物に係止しうる。
操作棒6は、外径の異なる複数の中空パイプを組み合わせた入れ子式構造を備えている。本発明における入れ子式構造とは、例えば望遠鏡のように、径の大きい中空パイプの内部に径の小さい中空パイプが同軸状に且つ軸方向にスライド可能に収納されてなる構造をいう。この操作棒6は、その軸方向に伸縮可能にされている。操作棒6の先端部6aに、上部係止フック4が取り付けられている。
ショックアブソーバー8は、上部係止フック4とストラップ28の先端部との間に位置している。ショックアブソーバー8は、上部係止フック4とストラップ28とを連結している。ショックアブソーバー8は、衝撃荷重が作用すると、その衝撃荷重を緩和する機能を備えている。
図示されないが、例えば、ショックアブソーバー8は、その上端部から下端部まで延びるベルト本体と、その上端部と下端部とを連結する二重ベルトとを備えている。この二重ベルトの長さはベルト本体のそれより短い。この二重ベルトは第一ベルト片と第二ベルト片とが織り糸で織り込まれて一体に形成されている。この二重ベルトがベルト本体と共に折り畳まれて樹脂製のカバーに収容されている。衝撃荷重が作用すると、二重ベルトの第一ベルト片と第二ベルト片との織り糸が切断される。この切断によって、二重ベルトは、第一ベルト片と第二ベルト片とに乖離する。この織り糸の切断によって、衝撃荷重が緩和される。
図2には、ベルト連結具34が示されている。安全帯2は、このベルト連結具34を備えている。ベルト連結具34は、本体34a、連結軸34b、係合ピン34c、ピン支持部34d、移動規制部34e、スリット34f及びロック部34gを備えている。ベルト連結具34は、例えばスチールなどの金属からなっている。このベルト連結具34において、図2のX方向が前後方向であり、Y方向が厚さ方向であり、Z軸方向が上下方向である。
本体34aの形状は板状であり、本体34aには、2本の長孔34hが形成されている。本体34a、連結軸34b、係合ピン34c、ピン支持部34d及びロック部34gは、剛体からなっている。本発明において、剛体とは、人の体重(60kgf)が作用しても変形しないものをいう。2本の長孔34hは、前後方向に並べて配置されている。それぞれの長孔34hは、厚さ方向に本体34aを貫通している。長孔34hは、上下方向を長手方向として形成されている。本体34aに形成される長孔34hの数は特に限定されない。
連結軸34bは、円柱棒状の形状を備えている。連結軸34bは、本体34aに取り付けられている。連結軸34bは、本体34aに固定されている。連結軸34bは、本体34aに位置決めされている。連結軸34bは、その両端部が本体34aに支持されている。連結軸34bは、前後方向を軸方向に延在する。連結軸34bは、本体34aの下方に配置されている。
係合ピン34cは、円柱棒状の形状を備えている。係合ピン34cには、その外周面から径方向に突出するハンドル34jが形成されている。
ピン支持部34dは、中空孔を備える筒状の形状を備えている。ピン支持部34dは、本体34aと一体にされている。ピン支持部34dは、本体34aに固定されている。ピン支持部34dは、本体34aに位置決めされている。ピン支持部34dは、前後方向をその軸方向に配置されている。ピン支持部34dの中空孔には、係合ピン34cが挿入されている。ピン支持部34dには、軸方向に延びる溝34kが形成されている。この溝34kに沿ってハンドル34jがスライドして、ピン支持部34dは、係合ピン34cを前後方向にスライド可能に支持している。この係合ピン34cは、軸方向にスライド可能されているが、ピン支持部34dによって、その軸方向に垂直な方向において、位置決めされている。
ピン支持部34dは、本体34aの上方に配置されている。ピン支持部34dと連結軸34bと、上下方向に間隔を空けて配置されている。ピン支持部34dと連結軸34bとは一定の距離だけ離れて配置されている。これにより、係合ピン34cと連結軸34bとは、一定の距離だけ離れた位置で、位置決めされている。
移動規制部34eは、ピン支持部34dに形成される溝である。この移動規制部34eは、溝34kに連続している。この移動規制部34eは、ピン支持部34dの周方向に延びている。移動規制部34eは、軸方向と交差する向きに延びている。スリット34fは、ピン支持部34dに形成されている。スリット34fは、ピン支持部34dの周方向に延びている。スリット34fは、移動規制部34e及び溝34kより前方に位置している。
ロック部34gは、ピン支持部34dの後端に位置している。ロック部34gは、本体34aに支持されている。ロック部34gは、前後方向を回動軸にして回動可能にされている。ロック部34gは、ピン支持部34dの中空孔を塞ぐ位置と、ピン支持部34dの中空孔を開口する位置との間で回動可能にされている。
図2では、係合ピン34cは、後方にスライドした後退位置にある。この後退位置では、係合ピン34cの先端は、スリット34fに到達していない。ハンドル34jが移動規制部34eに位置している。ハンドル34jと移動規制部34eとが係合することで、係合ピン34cは前後方向のスライドが規制されている。ロック部34gは、中空孔を開口する位置にある。図2において、ロック部34gは、ピン支持部34dの中空孔を開口しており、係合ピン34cの軸方向の移動を規制していない。このロック部34gは、ロック解除姿勢にある。
図3では、係合ピン34cは、前方にスライドした前進位置にある。この前進位置では、係合ピン34cの先端は、スリット34fを越えて、スリット34fより前方に到達している。ハンドル34jが溝34kの前方に位置している。ロック部34gは、中空孔を塞いでいる。図3において、ロック部34gは、ピン支持部34dの中空孔を塞いでおり、係合ピン34cの軸方向後方への移動を規制している。このロック部34gは、ロック姿勢にある。
図4には、ベルト連結具34が胴ベルト10の一部と共に示されている。ベルト連結具34の長孔34hに、胴ベルト10が通されている。これにより、このベルト連結具34は、胴ベルト10に取り付けられている。
図5には、連結受け具36が、巻取式墜落防止器14と共に示されている。この安全帯2は、連結受け具36を備えている。連結受け具36は、本体36a、一対の連結軸係合部36b、係合突起36c及び係合孔36dを備えている。連結受け具36は、例えばスチールなどの金属からなっている。この連結受け具36において、図5のX方向が前後方向であり、Y方向が厚さ方向であり、Z軸方向が上下方向である。
本体36aは、巻取式墜落防止器14に取り付けられている。連結受け具36は、剛体からなっている。この本体36aは、巻取式墜落防止器14にネジ止め又はリベット止めされている。それぞれの連結軸係合部36bは、本体36aの下方に位置している。連結軸係合部36bは、本体36aの厚さ方向に巻取式墜落防止器14から離れる向きに延在する。連結軸係合部36bは、その先端部に上方に向かって開口した鉤部36eを備えている。
係合突起36cは、本体36aの上方に位置している。係合突起36cは、本体36aの厚さ方向に巻取式墜落防止器14から離れる向きに突出している。係合孔36dは、係合突起36cの先端部に形成されている。係合孔36dは、係合突起36cを前後方向に貫通している。
連結軸係合部36bと係合孔36dと、上下方向に間隔を空けて配置されている。連結軸係合部36bと係合孔36dとは、本体36aに、一定の距離だけ離れた位置で、位置決めされている。
図6及び図7を参照しつつ、巻取式墜落防止器14の取り付け方法が説明される。この図6及び図7では、図4に示された様に、ベルト連結具34は、胴ベルト10に取り付けられている。
図6では、ベルト連結具34は、図2及び図4に示された状態にある。ベルト連結具34に対して、巻取式墜落防止器14が下方から上方に移動させられる。巻取式墜落防止器14と共に連結受け具36が下方から上方に移動させられる。ベルト連結具34の連結軸34bに、連結受け具36の一対の連結軸係合部36bを係合する。この様にして、ベルト連結具34及び連結受け具36は、図6に示す様に、連結される。
この安全帯2では、ベルト連結具34及び連結受け具36が連結して、第一連結部38を形成している。このベルト連結部34において、連結軸34bが第一連結部38を形成する部分である。この連結受け具36において、連結軸係合部36bが第一連結部38を形成する部分である。
図6の状態から、連結軸34bを回動中心して、巻取式墜落防止器14及び連結受け具36が反時計回りに回動させられる。この回動によって、連結受け具36の係合突起36cが、ベルト連結具34のスリット34fに挿入される。係合突起36cがスリット34fに挿入された状態で、ハンドル34jと移動規制部34eとの係合を解除する。ハンドル34jを移動規制部34eから溝34kに移動する。このハンドル34jの移動に伴って、係合ピン34cはその軸線を回転軸に回転する。ハンドル34jが溝34kに沿って移動可能にされる。図示されない弾性体としてコイルバネの付勢によって、係合ピン34cは前方にスライドさせられる。係合ピン34cは、連結受け具36の係合孔36dに通される。係合ピン34cが前方にスライドすることで、係合ピン34cの後端部と、ロック部34gとの当接が解除される。ロック部34gは、図示されないロック弾性体としてのバネの付勢によって、ロック解除姿勢からロック姿勢に変化する。この様にして、ベルト連結具34は、図2の状態から図3の状態に変化する。この様にして、図7に示される様に、巻取式墜落防止器14は胴ベルト10に取り付けられる。図7では、ベルト連結具34は、図3に示された状態にある。
この安全帯2では、ベルト連結具34及び連結受け具36が連結して、第二連結部40を形成している。このベルト連結部34において、係合ピン34cが第二連結部40を形成する部分である。この連結受け具36において、係合孔36dが第二連結部40を形成する部分である。
次に、図7の状態の巻取式墜落防止器14を、胴ベルト10から取り外す、取り外し方法が説明される。この取り外し方法では、ロック部34gを、バネの付勢力に抗して、ロック姿勢からロック解除姿勢にする。ロック部34gをロック解除姿勢にした状態で、ハンドル34jを、溝34kに沿って後方に移動させる。コイルバネの付勢力に抗して、係合ピン34cが後方にスライドさせられる。係合ピン34cと係合孔36dとの係合が解除される。係合ピン34cの先端を、スリット34fより後方に位置させる。ハンドル34jを、移動規制部34eに係合させる。ロック部34gから手を離すと、ロック部34gは、バネの付勢力で回動して、係合ピン34cの後端部に当接する。連結軸34bを回動中心として、巻取式墜落防止器14及び連結受け具36を時計回りに回動させる。連結受け具36の係合突起36cが、ベルト連結具34のスリット34fから抜かれる。この様にして、図6の状態にされる。
この図6の状態から、巻取式墜落防止器14を上方から下方に移動させる。これにより、ベルト連結具34に対して、連結受け具36を上方から下方に移動させる。連結軸34bと一対の連結軸係合部36bとの係合を解除する。この様にして、胴ベルト10から巻取式墜落防止器14が取り外される。
この安全帯2では、ベルト連結具34と連結受け具36とが連結して、胴ベルト10に巻取式墜落防止器14が装着される。この巻取式墜落防止器14は、胴ベルト10に容易に取り付けられる。この連結が解除されて、胴ベルト10から巻取式墜落防止器14が取り外される。この巻取式墜落防止器14は、胴ベルト10から容易に完全に分離できる。
この巻取式墜落防止器14は、高所に昇るときや高所から降りるときに使用される。このため、この巻取式墜落防止器14に巻き取られるストラップ28の長さは、一般的に3m以上の長尺である。この巻取式墜落防止器14では、ストラップ28の長さの上限は特に無いが、一般に20m以下である。この長いストラップ28を巻き取る巻取式墜落防止器14は、大きく、重い。この安全帯2は、巻取式墜落防止器14が不要なときに、巻取式墜落防止器14を胴ベルト10から完全に分離できる。この安全帯2では、巻取式墜落防止器14をぶら下げて歩く必要がない。この安全帯2は、作業者の負担が軽減されている。
このベルト連結具34と連結受け具36とでは、連結軸34bと連結軸係合部36bとが連結して、係合ピン34cと係合孔36dとが連結している。2カ所で連結することで、巻取式墜落防止器14は胴ベルト10に確実に取り付けられる。この安全帯2は、安全性にも優れている。
更に、この安全帯2では、ベルト連結具34と連結受け具36とが互いに離れた2カ所で連結されることで、巻取式墜落防止器14を安定した姿勢で取り付けられる。大きく、重い巻取式墜落防止器14を、安定した姿勢で取り付けられる。また、巻取式墜落防止器14は、ストラップ28の引き出し口を上方に向けた姿勢で確実に取り付けられる。この観点から、連結軸34bと係合ピン34cとの間隔、及び連結軸係合部36bと係合孔36dとの間隔は、取り付けられる胴ベルト10の幅より大きいことが好ましい。この間隔は、好ましくは4cm以上であり、更に好ましくは8cm以上であり、特に好ましくは10cm以上である。この間隔は、連結軸34bの軸線と係合ピン34cの軸線との直線距離として測定される。
この安全帯2では、巻取式墜落防止器14が安定した姿勢で、且つ引き出し口を上方に向けた姿勢で取り付けられているので、ストラップ28がスムーズに巻き取られ、ストラップ28がスムーズに引き出される。この安全帯2では、ストラップ28の巻き取り引き出しのときに、巻取式墜落防止器14のストラップ引き出し口にストラップ28が擦れることが抑制されている。このストラップ28の摩耗等の損傷が抑制されており、この安全帯2は安全性に優れている。
この安全帯2では、連結軸34bに連結軸係合部36bが係合した係合状態で、連結受け具36は、連結軸34bを回動中心として、回動可能にされている。この回動によって、係合突起36cがスリット34fに挿入される。係合突起36cがスリット34fに挿入された状態で、係合孔36dに係合ピン34cが係合させられる。この安全帯2では、ベルト連結具34と連結受け具36とを離れた2カ所で連結することが容易にされている。ここでは、ベルト連結具34に対して、連結受け具36が回動可能にされたが、これに限られない。例えば、連結軸34bに連結軸係合部36bが係合した係合状態で、ベルト連結具34に対して、連結軸34bに沿って、連結受け具36がスライド可能にされてもよい。連結受け具36がスライドすることで、係合突起36cがスリット34fに挿入され、係合孔36dに係合ピン34cが係合させられてもよい。離れた2カ所で連結することを容易にする観点から、連結軸34bと連結軸係合部36bとが係合した係合状態で、ベルト連結具34と連結受け具36とが相対的に移動可能に連結されており、この係合状態でベルト連結具34と連結受け具36とが相対的に移動した定位置で、係合ピン34cと係合孔36dが係合する様に構成されていればよい。
この安全帯2では、連結軸34bに係合する連結軸係合部36bは、上方向きに開口している。連結軸係合部36bは、巻取式墜落防止器14が胴ベルト10に対して下方向きに移動して係合が解除される向きに、開口している。連結軸34bと連結軸係合部36bと係合した状態で、胴ベルト10に対して、巻取式墜落防止器14が上方に移動して係合が解除することが阻止されている。この安全帯2では、胴ベルト10から巻取式墜落防止器14に下方向きに荷重が作用したときに、連結軸34bと連結軸係合部36bとの係合が解除されることが抑制されている。この安全帯2は安全性に優れている。
この安全帯2では、ベルト連結具34が、ロック部34gを備えている。ロック部34gは、係合ピン34cが係合孔36dに係合した係合姿勢において、ロック姿勢とロック解除姿勢との間で姿勢変化可能にされている。このロック姿勢では、ロック部34gはピン支持部34dの中空孔を塞ぐ。このロック部34gは、係合ピン34cが係合孔36dから抜ける後方向きへの移動を阻止する。このロック部34gは、ベルト連結具34と連結受け具36との連結の安全性の向上に寄与する。一方、ロック解除姿勢では、ロック部34gは、ピン支持部34dの中空孔を開口する。このロック部34gは、係合ピン34cが係合孔36dから抜ける後方向きへの移動を許容する。このロック部34gは、ロック解除姿勢において、ベルト連結具34と連結受け具36との連結の解除の作業性を損なうことを抑制している。
この安全帯2では、係合ピン34cと係合孔36dとの係合を解除した状態で、連結軸34bと連結軸係合部36bとの係合が解除可能になっている。このロック部34gが係合ピン34cと係合孔36dとの係合をロックすることで、連結軸係合部36bを連結軸34bとの係合を解除する向きに移動させることが規制されている。これにより、連結軸係合部36bと連結軸34bとの係合もロックされている。言い換えると、このロック部34gは、第二連結部40の連結の解除を阻止するロック姿勢と、この連結の解除を許容するロック解除姿勢とで、姿勢変化可能にされている。そして、この第二連結部40の連結を解除することで、第一連結部38の連結の解除が可能にされている。この安全帯2では、ロック部34gが第二連結部40の連結をロックすることで、第一連結部38の連結をもロックされている。
この安全帯2は、更に、ロック弾性体としてのバネが、ロック部34gをロック解除姿勢からロック姿勢になる向きに付勢している。これにより、作業者がロック部34gから手を離すと、このロック部34gは自動でロック姿勢になる。この安全帯2は、連結の作業性を向上しつつ、安全性を更に向上させている。
この安全帯2では、弾性体としてコイルバネによって、係合ピン34cが前方向きに付勢されている。このコイルバネは、係合ピン34cが係合孔36dに係合する向きに付勢している。作業者がハンドル34jを溝34kに位置させてハンドル34jから手を離すと、係合ピン34cは、自動で係合孔36dに係合する。この安全帯2は、連結の作業性を向上しつつ、安全性を更に向上させている。
この安全帯2では、ベルト連結具34は、移動規制部34eを備えている。係合ピン34cが係合孔36dから抜かれた位置で、移動規制部34eにハンドル34jが係合する。この係合によって、コイルバネの付勢力に抗して、係合ピン34cが係合孔36dに係合する向きに移動することが阻止される。移動規制部34eとハンドル34jとの係合を解除することで、係合ピン34cは、自動で係合孔36dに係合する。この安全帯2は、この移動規制部34eを備えることで、更に、連結の作業性を向上している。
この安全帯2では、胴綱30は、胴綱連結部20に、取り外し不可の状態で連結されている。胴綱連結部20は、巻取式墜落防止器14に取り外し不可の状態で取り付けられている。これにより、胴ベルト10に、巻取式墜落防止器14とランヤード16とは常に一緒に取り付けられる。作業者が、巻取式墜落防止器14を取り付けたときに、ランヤード16の取り付け忘れが防止される。この安全帯2は、常に、巻取式墜落防止器14とランヤード16とが取り付けられるので、安全性に優れている。
作業者は、電柱等の柱上においてランヤード16によって自身の体勢を保持する。この体勢で作業者は両手を構造物から離して作業を行う。柱上作業において、ランヤード16を使用することは欠かせない。この安全帯2では、胴ベルト10に巻取式墜落防止器14とランヤード16とは常に一緒に取り付けられているので、作業者がランヤード16を使用するときに、巻取式墜落防止器14の取り付け忘れが防止される。この安全帯2は、常に巻取式墜落防止器14とランヤード16とが取り付けられるので、安全性に優れている。
この安全帯2では、係合ピン34cが係合孔36dに係合している状態では、ロック部34gは、バネの付勢によって、ロック解除姿勢からロック姿勢に変化している。この係合ピン34cと係合孔36dとの係合が不十分な状態では、このロック部34は、ロック姿勢にならない。巻取式墜落防止器14を胴ベルト10に取り付ける際に、ロック部34がロック姿勢でなく、係合ピン34cと係合孔36dとの係合が不十分な状態では、連結軸34bと連結軸係合部36bが係合していても、巻取式墜落防止器14から手を離せば、巻取式墜落防止器14は自重で下方に移動して安全帯2から外れる。この安全帯2では、巻取式墜落防止器14と胴ベルト10とが不十分な連結状態のまま、作業者が使用することができない。この安全帯2は、作業者が使用するときは、巻取式墜落防止器14と胴ベルト10とは確実に連結され、連結の解除を阻止するロックした状態であり、安全性に優れている。
この安全帯2では、ベルト連結具34が連結軸34b及び係合ピン34cを備え、連結受け具36が連結軸係合部36b及び係合孔36dを備えているが、これに限られない。ベルト連結具34が連結軸係合部36bを備え、連結受け具36が連結軸34bを備えていてもよい。また、ベルト連結具34が係合孔36dを備え、連結受け具36が係合ピン34cを備えていてもよい。
この安全帯2では、ベルト連結具34と連結受け具36とを連結することで、安全帯2に巻取式墜落防止器14が取り付けられる。このベルト連結具34は、従来から使用している胴ベルトに後付けできる。このベルト連結具34と連結受け具36とを用いることで、既存の安全帯にも、巻取式墜落防止器14を容易に取り付け、容易に取り外すことができる。
図8には、本発明の他の実施形態に係る安全帯42が、上部係止フック4と、操作棒6と、ショックアブソーバー8と共に示されている。ここでは、安全体42について、安全帯2と異なる構成が説明され、安全帯2と同様の構成の説明が省略される。また、同様の構成については、安全帯2と同じ符号を用いて説明がされる。
安全帯42は、所謂、ハーネス型安全帯である。この安全帯42は、一対の主ベルト44、一対の腿掛けベルト46、胴ベルト48、補助ベルト12及び巻取式墜落防止器14を備えている。図示されないが、この安全帯42は、安全帯2と同様に連結受け具36を備えている。安全帯42は、更に、安全帯2と同様にランヤード16を備えていてもよい。
一対の主ベルト44は、上方で折り返されている。それぞれの主ベルト44の折り返された一方44aは、下方に延びて腿掛けベルト46と縫合されている。それぞれの主ベルト44の折り返された他方44bは、重ね合わされて、下方に延びて、腿掛けベルト46と縫合されている。この安全帯42では、一対の主ベルト44及び一対の腿掛けベルト46によって、一対の肩掛けベルト部50及び一対の腿掛けベルト部52が形成されている。
胴ベルト48の形状は、平たい帯状である。胴ベルト48の長さは、作業者の腰に巻くことが可能な長さである。この胴ベルト48の一端にはバックル54が取り付けられている。このバックル54は、胴ベルト48の他端部を留める機能を備えている。この胴ベルト48は補助ベルト12に取り付けられ、補助ベルト12は、主ベルト44に取り付けられている。この胴ベルト48は直に主ベルト44に取り付けられてもよい。この胴ベルト48及び補助ベルト12には、巻取式墜落防止器14が連結されていない。
図9には、巻取式墜落防止器14が取り外された、安全帯42の一部が示されている。この安全帯42は、ベルト連結具34に代えて、ベルト連結具56を備えている。このベルト連結具56は、主ベルト44に取り付けられている。
図10には、巻取式墜落防止器14及び連結受け具36と共に、ベルト連結具56が示されている。このベルト連結具56は、2本の長孔56hを備えている。2本の長孔56hは、上下方向に並べて配置されている。それぞれの長孔56hは、厚さ方向に本体56aを貫通している。長孔56hは、左右方向を長手方向として形成されている。
図9に示される様に、この長孔56hに、主ベルト44の重ねられた他方44bが通されている。これにより、このベルト連結具56は、主ベルト44に取り付けられている。このベルト連結具56に、連結受け具36が連結される。これにより、図8に示される様に、巻取式墜落防止器14が安全帯42に取り付け取り外し可能に取り付けられる。
図11及び図12を参照しつつ、この安全帯42を用いて、本発明に係る墜落防止工法が説明される。この墜落防止工法は、高所に昇り、高所から降りる、作業者の墜落を防止する工法である。この墜落防止工法は、準備工程、取付工程及び係止工程を備えている。
準備工程では、安全帯42、上部係止フック4、操作棒6、ショックアブソーバー8が準備される。安全帯42のストラップ28の先端部に、ショックアブソーバー8が連結されている。更に、このショックアブソーバー8に上部係止フック4が連結されている。上部係止フック4の端部4bと操作棒6の先端部6aとが連結されている。
取付工程では、前述の巻取式墜落防止器14を胴ベルト10に取り付ける取付方法と同様にして、巻取式墜落防止器14を主ベルト44に取り付ける。この取付方法では、主ベルト44に取り付けられたベルト連結具56に、連結受け具36が連結される。図11に示される様に、作業者は、安全帯42を装着する。この安全帯42では、巻取式墜落防止器14は、作業者の背中に配置される。巻取式墜落防止器14は、ストラップ28の引き出し口を上方にして取り付けられている。
係止工程では、操作棒6が伸ばされる。操作棒6の伸びに合わせて、ストラップ28が引き出される。図12に示される様に、上部係止フック4が高所の被係止物に係止される。図示されないが、この操作棒6が例えば電柱58等の建造物に固定される。
この墜落防止工法では、ストラップ28を介して、高所の被係止物と安全帯42が連結されている。作業者が、この電柱58を昇るとき、巻取式墜落防止器14と上部係止フック4との距離に応じて、ストラップ28が巻き取られる。作業者が、この電柱58から降りるとき、巻取式墜落防止器14と上部係止フック4との距離に応じて、ストラップ28が引き出される。万一、作業者が高所で足を滑らせて落下したとき、ストラップ28が急激に引き出される。この巻取式墜落防止器14では、ストラップ28の引き出しがロックされる。これにより、作業者の墜落が防止される。
この墜落防止工法では、重い巻取式墜落防止器14は、操作棒6の先端部6aに取り付けられていない。操作棒6の先端部6aに作用する重量が軽減されている。特に、風が強い現場では、先端部6aに作用する重量が大きい操作棒6は、作業性を大きく損なう。また、比較的に力の弱い女性が操作棒6を操作する場合もある。この様な場合には、重量が大きい操作棒6を操作して、上部係止フック4を高所の被係止物に係止する作業は容易でない。安全帯42を用いることで、操作棒6は、容易に操作される。作業者は、上部係止フック4を、高所の被係止物に容易に係止できる。
また、地上を歩行する時など、巻取式墜落防止器14が不要な時には、ベルト連結具56と連結受け具36との連結を解除することで、巻取式墜落防止器14は主ベルト44から取り外し可能にされている。この安全帯42は、巻取式墜落防止器14が不要なときに、巻取式墜落防止器14を主ベルト44から完全に分離できる。この安全帯42では、巻取式墜落防止器14をぶら下げて歩く必要がない。この安全帯42は、作業者の負担が軽減されている。
また、この巻取式墜落防止器14は、主ベルト44から完全に分離できるので、巻取式墜落防止器14のストラップ28と、ショックアブソーバー8と、上部係止フック4と、操作棒6とは、取り外し不可の状態で連結されていてもよい。これにより、現場での連結作業が省略できる。また、現場での不十分な連結を防止しうる。
ここでは、安全帯42を用いて墜落防止工法が説明されたが、この墜落防止工法に、安全帯2が用いられてもよい。
以上説明された本発明は、電気工事、建設工事及び土木工事他の高所作業に使用される安全帯に適用されうる。特に、本発明は、操作棒6を用いる高所作業に広く適用できる。
2、42・・・安全帯
4・・・上部係止フック
6・・・操作棒
10、48・・・胴ベルト
14・・・巻取式墜落防止器
16・・・ランヤード
20・・・胴綱連結部
28・・・ストラップ
30・・・胴綱
32・・・胴綱係止用フック
34、56・・・ベルト連結具
34a、56a・・・本体
34b・・・連結軸
34c・・・係合ピン
34d・・・ピン支持部
34e・・・移動規制部
34f・・・スリット
34g・・・ロック部
34h、56h・・・長孔
34j・・・ハンドル
36・・・連結受け具
36a・・・本体
36b・・・連結軸係合部
36c・・・係合突起
36d・・・係合孔
44・・・主ベルト

Claims (10)

  1. 身体に装着されるベルトと、ストラップが引き出し可能に巻き取られている巻取式墜落防止器と、上記ベルトに取り付けられる連結具と、上記巻取式墜落防止器に取り付けられる連結受け具とを備えており、
    上記連結受け具と上記連結具とが連結して上記ベルトに上記巻取式墜落防止器が取り付けられ、この連結を解除して上記ベルトから上記巻取式墜落防止器が取り外し可能にされており、
    上記連結具と上記連結受け具とが、第一連結部と上記第一連結部から離れた第二連結部とを形成して連結されており、
    上記連結具が上記ベルトに取り付けられる本体を備えており、
    上記本体が剛体からなっており、
    上記連結具において、上記第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とが上記本体に位置決めされている安全帯。
  2. 上記第一連結部が連結した状態で、上記連結具に対して上記連結受け具が相対的に移動可能にされており、この相対的に移動した定位置で上記第二連結部が連結可能にされている請求項1に記載の安全帯。
  3. 上記連結受け具又は上記連結具がロック部を備えており、
    上記ロック部が、上記第二連結部が連結された状態において、上記第二連結部の連結の解除を阻止するロック姿勢と、上記第二連結部の連結の解除を許容するロック解除姿勢との間で姿勢変化可能にされている、請求項2に記載の安全帯。
  4. 上記連結具と上記連結受け具とのいずれかのロック部を備える一方がロック弾性体を備えており、
    上記ロック弾性体がロック解除姿勢からロック姿勢になる向きに上記ロック部を付勢している、請求項3に記載の安全帯。
  5. 上記第一連結部が連結軸と上記連結軸に係合する連結軸係合部とからなっており、
    上記第二連結部が係合ピンと上記係合ピンに係合する係合孔とからなっており、
    上記連結具が上記連結軸と上記連結軸係合部とのいずれか一方を備えており、上記連結受け具が上記連結軸と上記連結軸係合部との他方を備えており、
    上記連結具が係合ピンと上記係合孔とのいずれか一方を備えており、上記連結受け具が上記係合ピンと上記係合孔との他方を備えている、請求項1から4のいずれかに記載の安全帯。
  6. 上記連結軸係合部が、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトに対して下方向きに移動して係合が解除される向きに、開口している、請求項5に記載の安全帯。
  7. 上記連結具と上記連結受け具のいずれかの上記係合ピンを備える一方が、弾性体を備えており、
    上記弾性体が、上記係合ピンが上記係合孔に係合する向きに、上記係合ピンを付勢している、請求項5又は6に記載の安全帯。
  8. 上記連結具と上記連結受け具のいずれかの上記係合ピンを備える一方が、上記係合孔から抜かれた位置にある上記係合ピンをその位置で保持する移動規制部を備えている、請求項7に記載の安全帯。
  9. 胴綱連結部と、胴ベルトと、上記胴ベルトに連結されるランヤードとを備えており、
    上記ランヤードが胴綱と上記胴綱に連結された胴綱用係止フックを備えており、
    上記胴綱が、上記胴綱連結部に取り外し不可の状態で取り付けられており、
    上記胴綱連結部が、上記巻取式墜落防止器に取り外し不可の状態で取り付けられている、請求項1から8のいずれかに記載の安全帯。
  10. 高所で昇降する作業者の墜落防止工法であって、
    ストラップが巻き取り引き出し可能に巻き取られている巻取式墜落防止器と、上記ストラップの端部に接続された上部係止用フックと、上記上部係止用フックと接続した伸縮棹とを準備する準備工程と、
    上記巻取式墜落防止器が、安全帯の一部を構成するベルトに連結される取付工程と、
    上記伸縮棹を延伸して、上記上部係止用フックを高所の被係止物に係止する係止工程とを備えており、
    上記取付工程において、
    上記ベルトに取り付けられた連結具と、上記巻取式墜落防止器に取り付けられた連結受け具とが連結されて、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトに取り付けられ、上記連結受け具と上記連結具との連結を解除することで、上記巻取式墜落防止器が上記ベルトから取り外し可能にされており、
    上記巻取式墜落防止器が、上記ストラップが急速に引き出された際には上記ストラップの引き出しをロックする機能を備えており、
    上記連結具と上記連結受け具とが、第一連結部と上記第一連結部から離れた第二連結部とを形成して連結されており、
    上記連結具が上記ベルトに取り付けられる本体を備えており、
    上記本体が剛体からなっており、
    上記連結具において、上記第一連結部を形成する部分と上記第二連結部を形成する部分とが上記本体に位置決めされている、墜落防止工法。
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