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JP6587143B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写シートに関し、より詳細には、耐有機溶剤性および被転写体との接着性に優れ、かつ転写不良の発生を防止することのできる熱転写シートに関する。
従来、顔料や染料などの着色剤をワックスや樹脂などに分散させた着色層を、プラスチックフィルムなどの基材上に担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッドなどの加熱デバイスによる画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチックシートなどの被転写体上に、着色層を転写する熱溶融転写方式が知られている。熱溶融転写方式により形成される印字画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画などの2値画像の記録に適している。
また、熱溶融転写方式によれば、被転写体に、宛名、顧客情報、ナンバリング、バーコードなどの属性情報を代表とする可変情報を、コンピューターおよび熱転写プリンターを用いて、簡単に出力し、記録することができる。
このような熱転写シートには、被転写体に対する高い接着性が求められる。この要求を満たすため、特許文献1には、支持体上に、剥離層、着色層および接着層をこの順に備え、接着層が、ガラス転移温度70℃以上、80℃以下のポリエステル系樹脂を含んでなる熱転写シートが開示されている。
また、このような熱転写シートには、イソプロピルアルコール(IPA)のような有機溶剤を使用する環境で使用される場合、着色層を転写させることにより形成させた文字などが、この有機溶剤によって消去されないことが求められる。
しかしながら、特許文献1において開示される熱転写シートを含む従来の熱転写シートは、接着層と被転写体との接着性および接着層と着色層との密着性が十分ではなく、これらの間に有機溶剤が染み込んでしまい、その耐有機溶剤性は改良の余地があった。
特開平11−321116号公報
本発明者らは今般、基材上に、数平均分子量が15000以上のポリエステル系樹脂および数平均分子量が5000以下ポリエステル系樹脂を特定の割合で含んでなる着色層およびポリエステル系樹脂を含んでなる接着層を設けることにより、熱転写シートの耐有機溶剤性を顕著に向上させることができるとの知見を得た。
さらに、この熱転写シートによれば、かすれ、つぶれが生じない細線印字ができる、すなわち、細線印字性を向上させることができ、かつ尾引きなどの転写不良の発生も防止することができるとの知見を得た。
したがって、本発明の目的は、耐有機溶剤性および細線印字性に優れ、かつ転写不良の発生を防止することのできる熱転写シートを提供することである。
本発明による熱転写シートは、
基材と、着色層と、接着層とをこの順に備えてなり、
着色層が、着色剤、ポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂Bを含んでなり、
ポリエステル系樹脂Aの数平均分子量が15000以上であり、
ポリエステル系樹脂Bの数平均分子量が5000以下であり、
着色層において、ポリエステル系樹脂Aと、ポリエステル系樹脂Bとが、質量基準で、2:3〜9:1の割合で含まれ、
接着層が、ポリエステル系樹脂を含んでなることを特徴とする。
上記態様においては、着色層において、ポリエステル系樹脂Aと、ポリエステル系樹脂Bとが、質量基準で、1:1〜4:1の割合で含まれることがこのましい。
上記態様においては、着色層の厚さが、0.2μm以上、0.8μm以下であることが好ましい。
上記態様においては、接着層に含まれるポリエステル系樹脂の数平均分子量が2000以上、25000以下であることが好ましい。
上記態様においては、基材と、着色層との間に、剥離層をさらに備えてなることが好ましい。
本発明によれば、着色層を転写させることにより形成させた文字などが、有機溶剤により消去されない、高い耐有機溶剤性を有する熱転写シートを提供することができる。
さらに、被転写体との接着性に優れ、かつ転写不良の発生を防止することのできる熱転写シートを提供することができる。
本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略断面図である。 実施例の細線印字性評価において使用した印字パターン示す図である。 実施例の尾引き評価において使用した印字パターンを示す図である。 実施例の耐有機溶剤性評価において使用した印字パターンを示す図である。
(熱転写シート)
本発明による熱転写シート10は、図1に表すように、基材1と、着色層2と、接着層3とをこの順に備えてなる。
また、一実施形態において、熱転写シート10は、基材1と、着色層2との間に、剥離層4を備えていても良い。
さらに、一実施形態において、熱転写シート10は、基材1の着色層2を設けた面とは反対の面に背面層5を備えていても良い。
以下、本発明による熱転写シートが備える各層について説明する。
(基材)
基材としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルムなどの樹脂フィルムなどが挙げられる。
上記基材は、隣接する層との密着性を向上させるため、表面処理を施してもよい。上記表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理など、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。
本発明においては、上記した表面処理の中でも、コストが低い点で、コロナ処理又はプラズマ処理が好ましい。また、必要に応じ、基材は、その一方の面又は両面に下引き層(プライマー層)を備えるものであってもよい。上記のプライマー処理は、例えばプラスチックフィルムの溶融押出しの成膜時に、未延伸フィルムにプライマー液を塗布し、その後に延伸処理して行なうことができる。また、基材と上記した耐熱滑性層との間に、プライマー層(接着層)を塗工して形成することも可能である。そのプライマー層は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などのビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂などを用いて形成することができる。
基材の厚さは、2μm以上、25μm以下であることが好ましく、3μm以上、10μm以下であることがより好ましい。
(着色層)
着色層は、着色剤、数平均分子量(Mn)が15000以上のポリエステル系樹脂A(以下場合により、高分子量ポリエステル系樹脂という。)およびMnが5000以下のポリエステル系樹脂B(以下場合により、低分子量ポリエステル系樹脂という。)を含んでなる。
また、着色層は、ポリエステル系樹脂Aを2種以上含んでなるものあってもよく、ポリエステル系樹脂Bを2種以上含んでなるものであってもよい。
より好ましくは、ポリエステル系樹脂AのMnは、15000以下、40000以上であり、さらに好ましくは、15000以上、25000以下である。
より好ましくは、ポリエステル系樹脂BのMnは、2000以上、5000以下である。
着色層が、上記のようMnを有するポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂Bを含んでなることにより、熱転写の際の尾引きなどの発生を防止することができると共に、熱転写シートの耐有機溶剤性を向上させることができる。
Mnは、JIS K 7252−1(2008年)に準拠して、ゲルパーミエ−ションクロマトグラフィー(GPC)により、ポリスチレン換算にて得られた値である。
なお、本明細書において、「ポリエステル系樹脂」とは、多価カルボン酸と、多価アルコールとを重縮合することにより得られるエステル基を含むポリマーを意味し、例えば、PET、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートおよびPENなどが挙げられる。
また、多価カルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、アゼライン酸、ドデカジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられる。
また、多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカンジオール、2−エチル−ブチル−1−プロパンジオール、ビスフェノールAなどが挙げられる。
また、ポリエステル系樹脂には、上記した多価カルボン酸および多価アルコールを3種以上共重合してなるものであってもよく、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのモノマーやポリマーとの共重合体であってもよい。
さらに、本明細書において、ポリエステル系樹脂には、その変性物も含まれる。ポリエステル系樹脂の変性物としては、例えば、ウレタン変性ポリエステル系樹脂などが挙げられる。
着色層において、ポリエステル系樹脂Aと、ポリエステル系樹脂Bとは、質量基準で、2:3〜9:1の割合で含まれる。より好ましくは、1:1〜4:1の割合で含まれる。着色層が、ポリエステル系樹脂Aと、ポリエステル系樹脂Bと、すなわち、高分子量ポリエステル系樹脂と、低分子量ポリエステル系樹脂とを上記のような割合で含んでなることにより、熱転写の際の尾引きなどの発生を防止することができると共に、熱転写シートの耐有機溶剤性をより向上させることができる。
ポリエステル系樹脂AおよびBのガラス転移温度(Tg)は、20℃以上、90℃以下であることが好ましく、50℃以上、80℃以下であることがより好ましい。
着色層に含まれるポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂BのTgを上記数値範囲とすることにより、熱転写シートの転写性を良好なものとしつつ、ブロッキングの発生を十分に抑制することができる。
Tgは、JIS K 7121(2012年)に準拠して、DSC(示査走査熱量測定)による熱量変化の測定(DSC法)に基づき求めることができる。
着色層におけるポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂Bの合計含有量は、30質量%以上、90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上、70質量%以下であることがより好ましい。
着色層に含まれるポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂Bの合計含有量を上記数値範囲とすることにより、接着層との密着性をより高めることができるため、耐有機溶剤性および耐擦過性を向上させることができる。また、高い印画濃度を実現することができる。
着色層は、本発明の効果を損なわない範囲おいて、その他の樹脂を含んでいても良い。このような樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。
高い有機溶剤性を実現するという観点からは、着色層におけるその他の樹脂の含有量は、20質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、含有しないことが最も好ましい。
着色層に含まれる着色剤としては、要求される色調などに応じ、カーボンブラック、無機顔料、有機顔料または染料から適宜選択して使用することができる。例えば、バーコード印字の場合には、特に十分な黒色濃度を有し、光、熱などにより変色、褪色しないものが好ましい。このような着色剤としては、例えば、ランプブラックなどのカーボンブラック、グラファイト、ニグロシン染料などが挙げられる。また、カラー印字が要求される場合には、他の有彩色の染料または顔料が用いられる。
着色層は、本発明の効果を損なわない範囲おいて、無機微粒子、有機微粒子、離型剤、分散剤、帯電防止剤などの添加剤を含んでいても良い。
着色層の厚さは、0.2μm以上、0.8μmであることが好ましく、0.3μm以上、0.6μmであることがより好ましい。
着色層の厚さを上記数値範囲とすることにより、細線印字性を向上させることができる。
着色層は、上記の材料を必要に応じ、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して、着色層用塗工液として、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材上に塗布し、次いで30℃〜80℃の温度に加熱することによって乾燥することにより形成させることができる。
(接着層)
接着層は、着色層上に設けられ、ポリエステル系樹脂を含んでなる。
接着層が、ポリエステル系樹脂を含んでなることにより、被転写体および着色層との接着性が改善され、耐有機溶剤性を向上させることができる。
接着層に含まれるポリエステル系樹脂のMnは、2000以上、25000以下であることが好ましく、3000以上、20000以下であることがより好ましい。
接着層に含まれるポリエステル系樹脂のMnを上記数値範囲とすることにより、熱転写シートの転写性を維持しつつ、耐溶剤性および耐擦過性を向上させることができる。
また、ポリエステル系樹脂のTgは、20以上、90以下であることが好ましく、50以上、80以下であることがより好ましい。
ポリエステル系樹脂のTgを上記数値範囲とすることにより、熱転写シートの転写性を良好なものとしつつ、ブロッキングの発生を十分に抑制することができる。
接着層におけるポリエステル系樹脂の含有量は、50質量%以上、100質量%以下であることが好ましく、70質量%以上、100質量%以下であることがより好ましい。
接着層におけるポリエステル系樹脂の含有量を上記数値範囲とすることにより、被転写体との接着性および着色層体との密着性をより高めることができ、有機溶剤性を向上させることができる。
接着層は、本発明の効果を損なわない範囲おいて、その他の樹脂を含んでいても良い。このような樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。
接着層の厚さは、0.1μm以上、0.6μmであることが好ましく、0.2μm以上、0.5μmであることがより好ましい。
接着層の厚さを上記数値範囲とすることにより、細線印字性を向上させることができる。
接着層は、上記の材料を必要に応じ、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して、接着層用塗工液として、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材上に塗布し、次いで30℃〜80℃の温度に加熱することによって乾燥することにより形成させることができる。
(剥離層)
剥離層は、所望により、基材と、着色層との間に配置され、熱転写の際に、着色層などと共に被転写体上へ転写される層である。
剥離層は、例えば、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーンワックス、フッ素変性樹脂やワックスなどを含んでなることができる。ワックスとしては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどが挙げられる。
剥離層の厚さは、0.4μm以上、1.2μmであることが好ましく、0.5μm以上、1.0μmであることがより好ましい。剥離層の厚さを上記数値範囲とすることにより、表面に凹凸を有する被転写体への印字性を向上させることができると共に、尾引の発生を防止することができる。
剥離層は、上記の材料を必要に応じ、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して、剥離層用塗工液として、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材上に塗布し、次いで30℃〜80℃の温度に加熱することによって乾燥することにより形成させることができる。
(背面層)
本発明において背面層は、熱転写する際の基材の裏面側(基材の着色層が設けられていない側)からの加熱によるスティキングやシワなどの悪影響を防止するために、所望により設けられる層である。背面層を設けることによって、耐熱性に劣るプラスチックフィルムを基材とした熱転写シートにおいてもスティッキングが起こることなく熱転写することが可能であって、プラスチックフィルムの持つ切れにくさ、加工のし易さなどのメリットが生かせる。
背面層は、バインダー樹脂を含んでなることができ、例えば、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系、ポリウレタン系樹脂、シリコーン変性ウレタン系樹脂、フッ素変性ウレタン系樹脂およびアクリル樹脂などが挙げられる。
また、イソシアネート化合物などを使用することにより硬化させることのできる2液硬化型の樹脂をバインダー樹脂として含んでいても良い。このような樹脂としては、ポリビニルアセタール系樹脂やポリビニルブチラール系樹脂などが挙げられる。
イソシアネート化合物としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
背面層は、上記した成分以外にも、滑性の補助的な調整のために、無機または有機の微粒子が添加されていてもよい。無機微粒子としては、例えば、タルク、カオリンなどの粘土鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水酸化物、硫酸カルシウムなどの硫酸塩、シリカなどの酸化物、グラファイト、硝石、窒化ホウ素などの無機微粒子が挙げられる。有機微粒子としては、アクリル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、シリコーン樹脂、ラウロイル樹脂、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ナイロン樹脂などからなる有機樹脂微粒子、またはこれらを架橋剤と反応させた架橋樹脂微粒子などが挙げられる。上記した無機または有機の微粒子のなかでもタルクを好適に使用することができる。
背面層の厚さは0.03μm以上、1.0μm以下であることが好ましく、0.05μm以上、0.5μm以下であることがより好ましい。背面層の厚さを上記数値範囲内とすることにより、サーマルヘッドからの熱伝達を十分な印字濃度となるよう維持しつつ、スティキングやシワなどの悪影響を防止することができる。
背面層は、上記の材料を、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して、背面層用塗工液として、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材上に塗布し、次いで30℃〜110℃の温度に加熱することによって乾燥することにより形成させることができる。
(その他の層)
一実施形態において、本発明による熱転写シートは、基材と、剥離層との間に離型層を備えていてもよい。離型層とは、熱転写の際に、基材上に留まる層である。
また、一実施形態において、本発明による熱転写シートは、任意の層間の接着性を向上させる中間層を備えていてもよい。
本発明において、熱転写シートが備える各層の厚さは、樹脂包埋包法を利用して測定した。
具体的には、エポキシ樹脂で、カットした熱転写シート(試験片)を包埋した後、超薄切片法(ミクロトームとダイヤモンドカッターによるカット)により、試験片の厚さ方向に切断面を形成し、この切断面をイオンスパッタリング(日立ハイテクノロジーズ社製、商品名:E−1045、ターゲット:Pt、電流:15mA、10秒)した後、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、商品名:S−4800TYPE I、加速電圧:3.0kv、エミッション電流:10μA、作動距離:8mm、検出器:Mix)を使用することにより、試験片の断面画像を取得し、この画像から計測した。
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、部又は%は質量基準である。
実施例1
厚さ4.5μmの易接着処理済みPETフィルムの基材シートの一方の面に、下記組成の背面層用塗工液を、塗布量が固形分換算で0.3g/mとなるように塗布し、乾燥させることにより背面層を形成した。なお、背面層の厚さは、0.3μmであった。
<背面層用塗工液>
・スチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 11部
・線状飽和ポリエステル系樹脂 0.3部
・ジンクステアリルホスフェート 6部
・メラミン樹脂粉末 3部
・メチルエチルケトン 80部
次に、基材シートの、背面層を設けた側とは反対の面の一部に、下記組成の剥離層用塗工液を、乾燥塗布量が0.6g/mになるように塗布、乾燥して剥離層を形成した。なお、形成した剥離層の厚さは、0.6μmであった。
<剥離層用塗工液>
・カルナバワックス 100部
・水 450部
・IPA 450部
上記のようにして形成させた剥離層上に、下記組成の着色層用塗工液を、乾燥塗布量が0.45g/mになるように塗布、乾燥して着色層を形成した。高分子量ポリエステル系樹脂(A1)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A1:B1)は、1:1であった。なお、形成した着色層の厚さは、0.4μmであった。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.4部
・ポリエステル系樹脂A1 33.3部
(Mn:17000、Tg:67)
・ポリエステル系樹脂B1 33.3部
(Mn:3000、Tg:53)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
上記のようにして形成させた着色層上に、下記組成の接着層用塗工液を、乾燥塗布量が0.3g/mになるように塗布、乾燥して接着層を形成し、熱転写シートを作製した。なお、形成した接着層の厚さは、0.3μmであった。
<接着層用塗工液>
・ポリエステル系樹脂X 100部
(Mn:5000、Tg:70)
・水 450部
・IPA 450部
実施例2
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂B1を、ポリエステル系樹脂B2(Mn:3000、Tg:53)に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例3
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂A1の配合量を53.36部に、ポリエステル系樹脂B1の配合量を13.34部に変更し、高分子量ポリエステル系樹脂(A1)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A1:B1)を、4:1とした以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例4
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂B1を、ポリエステル系樹脂B2に変更した以外は、実施例3と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例5
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂A1の配合量を26.68部に、ポリエステル系樹脂B1の配合量を40.02部に変更し、高分子量ポリエステル系樹脂(A1)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A1:B1)を、2:3とした以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例6
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂A1の配合量を60.03部に、ポリエステル系樹脂B1の配合量を6.67部に変更し、高分子量ポリエステル系樹脂(A1)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A1:B1)を、9:1とした以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例7
接着層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂Xを、ポリエステル系樹脂Y(Mn:8000、Tg:77)に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例8
接着層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂Xを、ポリエステル系樹脂Z(Mn:18000、Tg:67)に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例9
着色層用塗工液の組成を以下の様に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。高分子量ポリエステル系樹脂(A1およびA3)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A1+A3:B1)は、2:1であった。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.4部
・ポリエステル系樹脂A1 22.2部
(Mn:17000、Tg:67)
・ポリエステル系樹脂A3 22.2部
(Mn:22000、Tg:72)
・ポリエステル系樹脂B1 22.2部
(Mn:3000、Tg:53)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
実施例10
剥離層の厚さを1.0μm、着色層の厚さを0.8μm、接着層の厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例11
着色層の厚さを0.2μm、接着層の厚さを0.4μmに変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
実施例12
着色層用塗工液の組成を以下の様に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。高分子量ポリエステル系樹脂(A2)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A2:B1)は、1:1であった。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.4部
・ポリエステル系樹脂A2 33.3部
(Mn:15000、Tg:60)
・ポリエステル系樹脂B1 33.3部
(Mn:3000、Tg:53)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
実施例13
着色層用塗工液の組成を以下の様に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。高分子量ポリエステル系樹脂(A3)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比(A3:B1)は、1:1であった。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.4部
・ポリエステル系樹脂A3 33.3部
(Mn:22000、Tg:60)
・ポリエステル系樹脂B1 33.3部
(Mn:3000、Tg:53)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
比較例1
着色層用塗工液の組成を以下の様に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.4部
・アクリル系樹脂 33.3部
(Mn:20000、Tg:100)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 33.3部
(重合度:400、Tg:70)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
比較例2
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂B1を、ポリエステル系樹脂B3(Mn:8000、Tg:65)に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
比較例3
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂B1を、ポリエステル系樹脂B3(Mn:8000、Tg:65)に変更した以外は、実施例3と同様にして熱転写シートを作製した。
比較例4
着色層用塗工液に含まれるポリエステル系樹脂A1の配合量を20.1部に、ポリエステル系樹脂B1の配合量を46.69部に変更し、高分子量ポリエステル系樹脂(A1)と低分子量ポリエステル系樹脂(B1)との配合比を、3:7とした以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
比較例5
着色層用塗工液の組成を以下の様に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
<着色層用塗工液>
・カーボンブラック 33.3部
・ポリエステル系樹脂A1 66.7部
(Mn:17000、Tg:67)
・トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
実施例および比較例において得られた熱転写シートについて以下の試験を行い、評価した。各試験の評価結果は表4に示される通りであった。
<<細線印字性>>
プリンターとして、Zebra社製ラベルプリンター Zebra96XiIII(サーマルヘッド 600dpi(dot per inch))を使用し、印字スピード4IPS(inch per second)、印字エネルギーを20から30の範囲で1段階ずつ印字した。被転写体として銀色のPETラベル(Avery社製、商品名:72826)を用い、また、印字パターンとして1dot分の細線を含むpicketバーコード(図2参照)を印字した。印字物を目視にて評価した。評価基準は以下の通りであった。
3:印字可能なエネルギー範囲が広く、印字エネルギー2つ以上で、かすれ・つぶれのない細線印字ができている。
2:印字エネルギー1つで、かすれ・つぶれのない細線印字ができている。
1:印字可能なエネルギー範囲がなく、カスレ・つぶれが発生し、細線印字ができない。
<<尾引き>>
プリンターとして、東芝テック社製ラベルプリンター TEC B−SX5Tを使用し、印字スピード76.2mm/秒 (3IPS)、印字エネルギー0で印字した。被転写体として白色のPETラベル(Avery社製、商品名:72825)を用い、ladderバーコード(図3参照)を印字した。
実施例および比較例の熱転写シートを用いて得られた尾引きの有無を、バーコードチェッカーQuick Check 850(Honeywell社製)を用いて評価した。評価基準は以下の通りであった。
3:尾引きなく、バーコードチェッカーによる判定結果がAまたはBである。
2:尾引きが若干発生しており、バーコードチェッカーによる判定結果がCまたはDである。
1:尾引きが発生しており、バーコードチェッカーによる判定結果がFまたは判定不可である。
<<耐有機溶剤性(耐IPA性)>>
実施例および比較例の熱転写シートを用いて、Zebra105SLプリンター、印字スピード4IPS、印字エネルギー26、被転写体として白色のPETラベル(Avery社製、商品名:72825)にpicketバーコード(図4参照)を印字し、染色堅ろう度摩擦試験機 FR−2S型(スガ試験機株式会社製、JIS L 0849(2013年)の摩擦試験機II形に準拠したもの)を使用し、イソプロピルアルコール(IPA)を0.5cc染み込ませた綿布を用いて荷重800gで100往復の擦過をし、耐有機溶剤性を評価した。
バーコードチェッカーQuick Check 850(Honeywell社製)を用いて評価を行い、評価基準は以下の通りであった。なお、擦過前のバーコードチェッカーの評価結果はすべてA判定であることを確認してから耐有機溶剤評価を実施した。
3:擦過後のバーコードチェッカーによる判定結果がA判定である。
2:擦過後のバーコードチェッカーによる判定結果がBまたはC判定である。
1:擦過後のバーコードチェッカーによる判定結果がD判定以下である。
1 基材
2 着色層
3 接着層
4 剥離層
5 背面層
10 転写シート

Claims (5)

  1. 基材と、着色層と、接着層とをこの順に備えてなる熱転写シートであって、
    前記着色層が、着色剤、ポリエステル系樹脂Aおよびポリエステル系樹脂Bを含んでなり、
    前記ポリエステル系樹脂Aの数平均分子量が15000以上であり、
    前記ポリエステル系樹脂Bの数平均分子量が5000以下であり、
    前記着色層において、前記ポリエステル系樹脂Aと、前記ポリエステル系樹脂Bとが、質量基準で、2:3〜9:1の割合で含まれ、
    前記接着層が、ポリエステル系樹脂を含んでなることを特徴とする、熱転写シート。
  2. 前記着色層において、前記ポリエステル系樹脂Aと、前記ポリエステル系樹脂Bとが、質量基準で、1:1〜4:1の割合で含まれる、請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記着色層の厚さが、0.2μm以上、0.8μm以下である、請求項1または2に記載の熱転写シート。
  4. 前記接着層に含まれるポリエステル系樹脂の数平均分子量が2000以上、25000以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  5. 前記基材と、前記着色層との間に、剥離層をさらに備えてなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱転写シート。
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