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JP6577221B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、軽量性および耐久性に優れ、かつ、タイヤ製造時の作業性を改善した空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の燃費を向上させるために、タイヤの軽量化に対する要求はますます高まってきている。従来、タイヤの軽量化を目的して、ベルトコードとして複数本のスチールフィラメントを撚り合わせた撚りコードではなく、スチールモノフィラメントを撚り合わせずにベルトコードとして用いる技術が知られており、このスチールモノフィラメントからなるベルト層を少なくとも2層、互いに交差するように配置した交差ベルトの開発がなされている。このようにベルトコードをモノフィラメント化した場合、ベルト層の薄肉化が可能になるため、タイヤの軽量化が可能になる。
しかしながら、スチールモノフィラメントからなるベルト層を用いた場合、ベルト面内における曲げ剛性(面内曲げ剛性)の低下をもたらし、タイヤの耐久性が低下してしまうという問題を有している。そこで、特許文献1では、不足した面内曲げ剛性を補うため、タイヤ周方向に対して、80〜90°の角度で埋設されたスチールコードからなるベルト補助層を設けた乗用車用空気入りラジアルタイヤが提案されている。特許文献1によれば、ベルト補助層を設けることで、ベルトコードの座屈を抑制して、モノフィラメント化により低下する曲げに対する疲労性を補うことができる。
特開2012−254668号公報
しかしながら、スチールコードからなるベルト補強層を設けると、スチールの使用量が増加し、タイヤの重量増加につながる。したがって、特許文献1に記載のタイヤでは、交差ベルトをスチールモノフィラメントからなるベルト層で構成することによるタイヤ軽量化の利点を十分に生かすことができず、タイヤの軽量化については必ずしも満足のいくものではないというのが現状である。また、タイヤの製造においては、作業性の改善が望まれている。
そこで、本発明の目的は、軽量性および耐久性に優れ、かつ、タイヤ製造時の作業性を改善した空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、カーカスおよびベルト補強層の補強素子を所定のものとすることで、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の空気入りタイヤは、カーカスのタイヤ径方向外側に、撚り合わされることなく引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなるベルト層が、層間で互いに交差するように少なくとも2層配置されてなる交差ベルトを備える空気入りタイヤにおいて、
前記交差ベルトのタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも1カ所に補強素子がゴム中に埋設されてなる少なくとも1層のベルト補強層を備え、
前記交差ベルトのスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が45°以上であり、かつ、前記スチールモノフィラメントが異なる径を有する少なくとも2種であり、
前記交差ベルトのスチールフィラメントの打込み本数が26〜100本/50mmであり、
前記ベルト補強層の補強素子が有機繊維コードであることを特徴とするものである。
本発明のタイヤにおいては、前記少なくとも2種のスチールモノフィラメントのうち、最も線径の大きいスチールフィラメントの線径をd1、最も線径の小さいスチールフィラメントの線径をd2としたとき、下記式、
1<d1/d2<4
で表される関係を満足することが好ましい。また、本発明のタイヤにおいては、前記ベルト補強層の補強素子は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、ポリケトンおよびアラミドからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる有機繊維コードであることが好ましい。さらに、本発明においては、前記ベルト補強層の補強素子のタイヤ周方向に対する角度は0〜10°であることが好ましい。さらにまた、本発明の空気入りタイヤにおいては、前記スチールモノフィラメントが真直であることが好ましい。
本発明によれば、軽量性および耐久性に優れ、かつ、タイヤ製造時の作業性を改善した空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの幅方向断面図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤのベルト層およびベルト補強層の関係を示す概略平面図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの交差ベルトおよびベルト補強層のタイヤ幅方向断面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤについて、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの幅方向断面図である。本発明のタイヤ10は、図示するように、接地部を形成するトレッド部1と、このトレッド部1の両側部に連続してタイヤ径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部2と、各サイドウォール部2の内周側に連続するビード部3と、を備えている。トレッド部1、サイドウォール部2およびビード部3は、一方のビード部3から他方のビード部3にわたってトロイド状に延びる一枚のカーカスプライからなるカーカス4により補強されている。
本発明のタイヤ10においては、カーカス4のクラウン領域のタイヤ径方向外側に、少なくとも2層(図示例では2層)、好ましくは2層の第1ベルト層5aと第2ベルト層5bとからなるベルトが配設されている。この第1ベルト層5aと第2ベルト層5bは、撚り合わされることなくタイヤ幅方向に並列に引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなり、第1ベルト層5aと第2ベルト層5bは、層間で互いに交差するように配置されて、交差ベルト5を形成している。
本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5のスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が35°以上である。タイヤ周方向に対してスチールモノフィラメントを高角度で配置することで、交差ベルト5に面内曲げ剛性を付与することができ、タイヤ10の耐久性、耐摩耗性を確保することができる。好ましくは、スチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度は45°以上である。
また、本発明のタイヤ10は、交差ベルト5のタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも1カ所(図示例では、交差ベルト5のタイヤ径方向外側)にベルト補強層6を有している。なお、ベルト補強層6の補強素子の角度は、その目的が不足するタイヤ周方向の引張剛性を補うことであるため、タイヤ周方向に対して0°〜10°であることが好ましい。図2は、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤのベルト層およびベルト補強層の関係を示す概略平面図であり、(a)は、ベルト補強層6が交差ベルト5のタイヤ径方向外側に、(b)は、ベルト補強層6が交差ベルト5のタイヤ径方向内側に、(c)は、ベルト補強層6が交差ベルト層5a、5b間に配置されている。
さらに、本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5のスチールモノフィラメントは、異なる径を有する少なくとも2種である。図3に、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの交差ベルトおよびベルト補強層のタイヤ幅方向断面図を示す。図示するように、線径の異なるスチールフィラメントを用いることで、隣り合うスチールフィラメント間距離をランダムに変化させることができる。これにより、ベルトの剛性と耐久性とを両立させることができる。
交差ベルト5に着目すると、線径の太いスチールフィラメント7a同士の間隔L1は、線径の太いスチールフィラメント7aと線径の細いスチールフィラメント7bの距離L2や、線径の細いスチールフィラメント7b同士の間隔L3よりも狭くなっている。このスチールフィラメントの間隔が狭い部分がランダムに存在することにより、ベルトの剛性を維持することができる。また、スチールフィラメント間距離が広い部分がランダムに存在することにより、ベルト幅方向端部のスチールフィラメント端を起点としたゴム剥離が容易に隣り合うスチールフィラメント間に伝播するベルトエッジセパレーション(BES)を抑制することができる。
また、ベルト補強層6とベルト補強層6に隣接するベルト層(図示例では、第2ベルト層5b)とに着目すると、第2ベルト層5bに埋設された線径の細いスチールフィラメント7bとベルト補強層6に埋設された補強素子(図示例では、有機繊維コード6)との距離L4は、線径の太いスチールフィラメント7aとベルト補強層6の有機繊維コード6との距離L5よりも広くなる。したがって、第2ベルト層5bとベルト補強層6のそれぞれの補強素子の間隔に、広いところがランダムに現れる。そのため、スチールフィラメント間に伝播するゴムの亀裂を抑制することができる。
さらに、交差ベルト5の補強素子として線径の太いスチールフィラメントを加えることで、線径の細いスチールフィラメントの場合と比較してベルトトリートの才断の作業性が向上する。すなわち、線径の細いスチールフィラメント7bのみでは、ベルトトリートの曲げ剛性が不足するため才断が困難であるが、線径の太いスチールフィラメント7aを含めることで、ベルトトリートの曲げ剛性が大きくなり、その結果、才断作業の作業性が改善される。
本発明のタイヤ10においては、上記効果を良好に得るためには、少なくとも2種のスチールモノフィラメントのうち、最も線径の大きいスチールフィラメントの線径をd1、最も線径の小さいスチールフィラメントの線径をd2としたとき、下記式、
1<d1/d2<4
で表される関係を満足することが好ましい。好適には、
1.1<d1/d2<2
である。d1/d2が4よりも大きくなると、交差ベルト5が厚くなってしまい、補強素子としてスチールモノフィラメントを用いた効果を十分に得られない場合がある。
さらにまた、本発明のタイヤ10においては、全スチールフィラメントに対する線径の太いスチールフィラメントの割合は、10%以上であることが好ましい。線径の太いスチールフィラメントを10%以上とすることで、上記効果を良好に得ることができる。なお、本発明の効果を良好に得るためには、線径の太いスチールフィラメントの割合は80%以下が好ましい。
また、本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5のスチールフィラメントの打込み本数が26〜100本/50mmであるであることが好ましい。スチールモノフィラメントの打込み本数を26本/50mm以上とすれば、十分な面内曲げ剛性を確保することができる。また、スチールモノフィラメントの打込み本数を100本/50mm以下とすることで、ベルト幅方向端部のコード端を起点としたゴム剥離が容易に隣接コード間に伝播するベルトエッジセパレーション(BES)を抑制する耐BES効果を発揮することができる。これらのバランスを良好に保つことができる好適な範囲は、40〜55本/50mmである。
本発明のタイヤ10は、ベルト補強層6の補強素子は有機繊維コードが好ましい。補強素子として有機繊維からなるコードを用いることで、スチールを用いた場合を比較してタイヤの軽量化を図ることができる。本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6を構成する補強素子は、タイヤ周方向における引張剛性の確保が目的であるので、高弾性の有機繊維からなるコードを用いることが好ましい。有機繊維コードとしては、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、レーヨン、ザイロン(登録商標)(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維)、脂肪族ポリアミド(ナイロン)、ポリケトン等の有機繊維を少なくとも一種からなるものを用いることができる。
本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の補強素子として有機繊維コード8を用いる場合、有機繊維コード8の総繊度は、470〜5000dtexとするのが好ましい。有機繊維コード8の総繊度を470dtex以上とすることで、ベルト補強層6の周方向引張剛性を十分に確保することができる。一方、有機繊維コード8の総繊度は5000dtex以下が好ましく、総繊度を5000dtex以下とすることでベルト補強層6の薄肉化を図り、周方向引張剛性と軽量化とを両立させることができる。なお、本発明のタイヤ10においては、有機繊維コード8は片撚りでも双撚りでも3本以上を撚り合わせた撚りコードであってもよい。この場合、上撚り係数は、0.05〜0.8であることが望ましい。
なお、本発明のタイヤ10において、交差ベルト5の層間にベルト補強層6を挿入した場合や、交差ベルト5のタイヤ径方向内側にベルト補強層6を配置した場合、スチールモノフィラメントからなる交差ベルト層(図示例では、第2ベルト層5b)が保護層の役割を担うため、耐カット性を向上させることができる。
また、本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の幅は、トレッド幅の60%以上であることが好ましい。ベルト補強層6の幅をトレッド幅の60%以上とすることで、タイヤ周方向の引張剛性を効果的に向上させることができる。好ましくは、ベルト補強層6をトレッド幅の全幅に配置する。なお、トレッド幅とは、タイヤを正規リムに装着し、正規内圧を充填し、静止した状態で平板に対し垂直に置き、正規荷重を加えたときのタイヤ接地面のタイヤ軸方向の最大幅をいう。
さらに、図1に示すタイヤのベルト補強層6はトレッド幅全幅を覆っているが(いわゆる、キャップ構造)、交差ベルト5の幅方向両端部のみを覆う構造としてもよい(いわゆる、レイヤー構造)。また、第1のベルト補強層を少なくとも交差ベルト5の幅方向中央を覆うように設け、第2のベルト補強層で交差ベルト5の幅方向両端部を覆うように設けてもよい(キャップ・レイヤー構造)。この場合、第1のベルト補強層近傍まで、または、重なるまで連続的にまたは断続的に第2のベルト補強層を設けてもよい。また、ベルト補強層6は、トレッドの形状に応じ、トレッドに設けられた溝下については、補強素子を、間隔を開けて配置してもよい。
さらに、本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5を構成するスチールモノフィラメント7の線径は0.12〜0.45mmであることが好ましい。スチールモノフィラメント7の線径を0.12mm以上とすることで、交差ベルト5の面内曲げ剛性を十分に確保することがでる。一方、スチールモノフィラメント7の線径を0.45mm以下とすることで、ベルト層の厚みの増加を防止することができ、ベルト層の面内曲げ剛性と軽量化とを両立させることができる。より好ましくは、0.25〜0.35mmである。
さらにまた、交差ベルト5を構成するスチールモノフィラメント7、およびベルト補強層6を構成する有機繊維コード8は、型付けをされていない真直性を有するものが好ましい。真直性のコードは初期伸びがないため、外部からの入力直後から十分な剛性を得ることができるためである。
また、本発明のタイヤ10においては、第1ベルト層5aと第2ベルト層5bを構成するスチールモノフィラメントは、タイヤ周方向に対して対称の角度であることが好ましい。かかる構成とすることで、タイヤの生産性が向上し、また、応力を均等に分担することができるため、タイヤの耐久性の観点からも好ましい。
本発明のタイヤ10においては、カーカス4の補強素子およびベルト補強層6の補強素子の打込み本数は20〜80本/50mmであることが好ましい。打込み本数を20本/50mm以上とすることで、タイヤ周方向の引張剛性を十分に確保することができる。また、打込み本数を80本/50mm以下とすることで、タイヤ周方向の引張剛性と耐BES性を両立させることができる。また、カーカス4は、通常、タイヤ赤道面に対して70°〜90°のコード角度で配列した複数本の有機繊維コードからなる少なくとも1層(図示例においては1層)のカーカスプライからなるが、これに限られるものではなく2層以上のカーカスプライからなっていてもよい。カーカス4の補強素子としては有機繊維コードを用いることができ、有機繊維コードは、片撚りコード、双撚りコード、または3本以上の複数本撚りコードとすることができる。
本発明のタイヤ10は、上記構成を満足することのみが重要であり、その他の構造については、既知の構造を採用することができる。例えば、図示するように、本発明のタイヤの一対のビード部3にはそれぞれビードコア9が埋設され、カーカス4は、このビードコア9の周りにタイヤ内側から外側に折り返して係止されているが、ビードコア9に巻き付けて係止してもよく、また、両側からビードワイヤで挟み込んで係止してもよく(図示せず)、いずれの固定方法を用いてもよい。
さらに、本発明のタイヤ10においては、トレッド部1の表面には適宜トレッドパターンが形成されていてもよく、最内層にはインナーライナー(図示せず)が形成されていてもよい。さらに、本発明のタイヤ10において、タイヤ内に充填する気体としては、通常のまたは酸素分圧を変えた空気、もしくは窒素等の不活性ガスを用いることができる。本発明のタイヤは、乗用車用空気入りタイヤに好適である。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例1〜10、比較例>
図1に示すタイプのタイヤを、タイヤサイズ:145/65R15にて作製した。交差ベルトを構成するスチールフィラメントの線径、線径比、およびベルト補強層の材質、打込み本数は、下記表1〜3に示すとおりである。交差ベルトの補強素子であるスチールフィラメントは、線径の太いスチールフィラメントを全スチールフィラメント中50%とし、ベルト角度は45°、打込み本数は、45本/50mmとした。また、ベルト補強層はタイヤ周方向に対して略平行とし、撚り構造は2200dtex/2、打ち込み本数は42本/50mmとした。一方、従来例の交差ベルトは1×3、打込みは30本/50mmでベルト補強層素子を有しない構造とした。
<軽量性>
タイヤ1本当たりの重量を測定し、比較例のタイヤを基準とした場合、比較例よりも50g未満軽量化できた場合を○、50g以上軽量化できた場合を◎とした。結果を表1〜3に併記する。
<耐BES性>
各タイヤをJATMAで規定する正規リムに組みつけ、正規荷重の1.2倍の荷重を負荷し、210kPaの内圧を充填して、4万km走行させた後、タイヤを解剖して、ベルト層端部に発生している亀裂の長さ(セパレーション長さ)を測定した。従来例のタイヤを基準(指数:100)とした場合、120以上の場合を△、80〜119の場合を○、80未満の場合を◎とした。結果を表1〜3に併記する。
<才断作業性>
比較例のタイヤの製造時におけるベルトトリートの才断の作業性を基準として、作業性が同等の場合を○、作業性が改善された場合を◎とした。結果を表1〜3に併記する。
Figure 0006577221
※:スチールモノフィラメント
Figure 0006577221
Figure 0006577221
上記表1〜3より、本発明のタイヤは、軽量性および耐久性に優れ、かつ、タイヤ製造時の作業性が改善できていることがわかる。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス
5 交差ベルト
5a 第1ベルト層
5b 第2ベルト層
6 ベルト補強層
7 スチールフィラメント
8 有機繊維コード
9 ビードコア
10 空気入りタイヤ(タイヤ)

Claims (5)

  1. カーカスのタイヤ径方向外側に、撚り合わされることなく引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなるベルト層が、層間で互いに交差するように少なくとも2層配置されてなる交差ベルトを備える空気入りタイヤにおいて、
    前記交差ベルトのタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも1カ所に補強素子がゴム中に埋設されてなる少なくとも1層のベルト補強層を備え、
    前記交差ベルトのスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が45°以上であり、かつ、前記スチールモノフィラメントが異なる径を有する少なくとも2種であり、
    前記交差ベルトのスチールフィラメントの打込み本数が26〜100本/50mmであり、
    前記ベルト補強層の補強素子が有機繊維コードであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記少なくとも2種のスチールモノフィラメントのうち、最も線径の大きいスチールフィラメントの線径をd1、最も線径の小さいスチールフィラメントの線径をd2としたとき、下記式、
    1<d1/d2<4
    で表される関係を満足する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ベルト補強層の補強素子が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、ポリケトンおよびアラミドからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる有機繊維コードである請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ベルト補強層の補強素子のタイヤ周方向に対する角度が0〜10°である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スチールフィラメントが真直である請求項1〜4のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
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