JP6575339B2 - 転がり軸受ユニットの製造方法及び転がり軸受ユニットの製造装置、並びに、車両の製造方法 - Google Patents
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Description
以下、図15を参照しつつ、前記かしめ部18の軸方向他端面に前記ハブ側フェイススプライン19を形成する方法に就いて説明する。尚、前記かしめ部18を形成する方法に就いては、先端面の形状が異なるロールを使用する以外、前記ハブ側フェイススプライン19を形成する方法と同様であるので省略する。
前記ハブ側フェイススプライン19は、図15に示す様に、前記かしめ部18の軸方向他端面に、前記ハブ本体8の中心軸(前記車輪支持用転がり軸受ユニット1の中心軸)αに対し所定角度θ1だけ傾斜した中心軸βを有するロール30を用いて揺動鍛造を施す事により形成される。尚、前記図15は、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1を構成する各部材のうち、ハブ本体8以外の部材(外輪3、転動体5、5及び内輪9等)を省略して示している。
尚、上述の様な本発明の製造方法の対象となる転がり軸受ユニットは、例えば、軸方向中間部外周面に軸方向片側の内輪軌道を有するハブ本体と、外周面に軸方向他側の内輪軌道を有し、前記ハブ本体の軸方向他端寄り部分に外嵌された内輪とを備えている。そして、前記ハブ本体の軸方向他端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、前記内輪の軸方向他端面を抑え付ける事で、前記ハブ本体に前記内輪が固定されている。更に、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体とを備える。
尚、前記ハブ本体と前記成形型のうち、どちらの部材をインデックス回転させても良い。
尚、前記ハブ本体と前記成形型のうち、どちらの部材をインデックス回転させても良い。
一方、上述の様な請求項6又はこの請求項6を直接若しくは間接的に引用する請求項7〜10に記載した発明を実施する場合には、具体的に、請求項11に記載した発明の様に、前記成形型として、N個の押圧部を有し、該各押圧部が、該成形型の中心軸に関して回転対称とならない位置に配置されている構成を採用する事もできる。この様な構成を採用した場合には、前記ハブ側フェイススプラインを構成する凹凸部のうちの凹部の数をMとし、前記成形型の軸方向片側面を円周方向に関してM個の区画(扇型の区画)に分割した場合に、前記各押圧部を、該区画から選択した前記成形型の円周方向に関して最も等間隔配置に近いN個の区画に形成する構成を採用する事ができる。この場合に、好ましくは、前記各押圧部の円周方向中央位置が、前記各区画の円周方向中央位置に一致する様に、該各押圧部を形成する。
尚、前記回転対称とは、mを2以上の整数とした場合に、或る位置関係を、或る軸を中心として(360/m)゜回転させると、回転前と同じ位置関係になる性質を意味する(その様な位置関係を、m回対称の位置関係と言う)。例えば、或る軸を中心とする円周上に於ける、円周方向等間隔のm箇所の位置関係は、m回対称の位置関係となる。即ち、前記ハブ本体の中心軸を中心として回転対称となる位置関係とは、前記各押圧部が円周方向等間隔以外の位置関係にある場合も含む。
又、前記押圧部の数及び配置は、例えば、請求項6及び請求項16に記載された発明の場合には、かしめ部に形成するハブ側フェイススプラインの歯数との関係で、適宜決定する。例えば、フェイススプラインの歯数と前記押圧部の数との関係によっては、円周方向等間隔となる位置関係、又は、前記回転対称となる位置関係に配置する事ができない場合もある。この様な場合には、ハブ側フェイススプラインの歯数と前記押圧部の数との関係に基づいて、前記各押圧部を、可能な限り円周方向等間隔となる位置関係や、前記回転対称となる位置関係に近い位置関係で配置するのが好ましい。
このうちの成形型は、軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有している。
前記オシレーション機構は、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる為のものである。
前記インデックス回転機構は、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させる為のものである。尚、前記インデックス回転機構が回転駆動する対象は、前記ハブ本体と前記成形型との何れでも良い。
更に、前記インデックス回転機構により、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、前記オシレーション機構により、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、前記ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部に押し付け、該ハブ本体と該成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部から離間させる機能を有する。
このうちの成形型は、軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有している。
前記オシレーション機構は、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる為のものである。
前記インデックス回転機構は、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させる為のものである。
更に、前記インデックス回転機構により、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、前記オシレーション機構により、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、前記ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面に押し付け、前記ハブ本体と該成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面から離間させる機能を有する。
即ち、本発明の転がり軸受ユニットの製造方法の場合、成形型と前記ハブ本体とを所定の角度ずつ間欠的に相対的に回転させると共に、該成形型を、該ハブ本体の軸方向に往復運動させる。そして、該成形型と該ハブ本体とが相対回転していない状態で、前記成形型を構成する複数個の押圧部を、前記成形型を前記ハブ本体の中心軸を中心として揺動させる事なく、前記ハブ本体の軸方向他端部に、同時に押し付ける事により、前記かしめ部又はハブ側フェイススプラインを形成する。この為、該かしめ部又は該ハブ側フェイススプラインを形成する際に、該かしめ部に偏荷重が加わる事を防止して(又は、少なくとも、前述した揺動鍛造の場合よりも小さくして)、該かしめ部から前記内輪に付与される軸力が、該内輪の円周方向に関して偏る事を防止する事ができる(偏り難くできる)。
本発明の実施の形態の第1例について、図1〜6を参照しつつ説明する。尚、本発明の特徴は、かしめ部により内輪を抑え付ける軸力が、該内輪の円周方向に関して偏らない様にする為に、前記かしめ部を形成する方法及び該かしめ部にハブ側フェイススプラインを形成する方法を工夫した点にある。特に、本例の特徴は、前記かしめ部を形成する方法及び該かしめ部の形成に使用する製造装置(プレス装置)の構造にある。尚、金属材料に、鍛造加工等の塑性加工、旋削等の削り加工、研磨等の仕上加工を施して、車輪支持用転がり軸受ユニットを構成する各部材を製造する手順等に就いては、従来から広く知られている転がり軸受ユニットの製造方法と同様であるから、説明を省略する。
前記かしめ用プレス装置34は、台座35と、装置本体36と、オシレーション機構37と、かしめ用成形型38と、インデックス機構39と、軸送り機構とを備えている。
このうちの装置本体36は略円錐台状のコラム部40と、支持部41とを有している。
このうちのコラム部40は、下端部を前記台座35の上面の片半部(図1の右半部)に固定されている。
前記支持部41は、前記コラム部40の上端寄り部分の周面の一部から水平方向に張り出す状態で設けられている。
このうちの駆動シリンダ42は、電動式シリンダ又は油圧式シリンダにより構成されており、前記装置本体36の支持部41の片端部(図1の左端部)に支持されている。
前記把持具43は、前記かしめ用成形型38を固定(把持)する為のものであり、前記駆動シリンダ42の下端部に固定されている。
前記オシレーション機構37により、前記把持具43に把持された前記かしめ用成形型38を、上下方向(図1、2の上下方向であって、加工の際の前記ハブ本体8の中心軸の方向に一致する方向)に、所定の周波数(例えば、50〜200Hz)で(周期的に)往復運動させつつ、後述する軸送り機構により、前記かしめ用成形型38を所定の速度(例えば、1〜5mm/sec)で前記ハブ本体8に向けて(下方に)変位させる事により、所定の荷重{例えば、49〜196kN(5〜20tf)}で前記ハブ本体8の軸方向他端部に対し押し付ける。前記軸送り機構による前記かしめ用成形型38のストローク(下方への変位量)は、例えば、5〜15mmとする。尚、図1、2の上下方向は、必ずしも使用状態での上下方向と一致するものではない。又、電動式の駆動シリンダ42を採用する場合には、該駆動シリンダ42をサーボモータにより駆動する構成を採用できる。
このうちの本体部44は、円柱状の大径部47と、該大径部47の軸方向片端面(図2、3の下端面)の中央部から軸方向片側に突出した状態で形成された円柱状の小径部48とから成る。又、前記本体部44の軸方向片端面(該小径部48の軸方向片端面及び前記大径部47の軸方向片端面)の円周方向等間隔4箇所位置には、円周方向中央から円周方向外端縁(前記小径部48の軸方向片端面の中央部から前記大径部47の軸方向片端面の径方向外端縁)に掛けて放射状に係合凹溝49、49が形成されている。即ち、該各係合凹溝49、49同士は、互いに中心角で90°離隔した位置関係に配置されている。
この様な各係合凹溝49、49は、軸方向から見た形状が、径方向外方に向かうほど円周方向に関する幅寸法が大きくなる扇状に形成されている。但し、加工の容易性を考慮して、各係合凹溝を、軸方向から見た形状が、長方形状のものとする事もできる。この様な構成を採用した場合にも、各係合凹溝を、前記本体部44の軸方向片端面に放射状に形成する。
前記被把持部45は、円柱状であり、前記大径部47の軸方向他端面に軸方向他方に突出した状態で形成されている。
この様な構成を有する前記かしめ用成形型38は、前記被把持部45を、前記オシレーション機構37の把持具43に把持された状態で組み付けられている。
このうちのインデックス駆動部52は、前記インデックステーブル51を、所定角度θ2でインデックス回転(所定角度θ2ずつ間欠的に回転)させる為のものである。この様なインデックス駆動部52は、前記台座35の上面の他半部(図1の左半部)に固定されている。尚、前記所定角度θ2は、前記各加工歯46、46のうちの1個の加工歯46の中心角θ3以下とする(θ2≦θ3)。尚、前記インデックス駆動部52は、例えば、インデックスタイプのダイレクトドライブモータ(DDモータ)、又は、サーボモータによりゼネバ機構やカムインデックス機構を駆動する構成を採用する事ができる。尚、ゼネバ機構、カムインデックス機構の構造は、従来から知られている各種構造を採用する事ができる為、詳しい説明は省略する。
前記インデックステーブル51は、前記インデックス駆動部52の上側に設けられている。この様なインデックステーブル51は、上面に、前記ハブ本体8を、該ハブ本体8の中心軸が、図1、2の上下方向に一致した状態で、がたつく事なく固定する事ができる。
一方、前記かしめ用成形型38の各加工歯46、46が、前記ハブ本体8の円筒部17の軸方向他端面の全周を、同じ量だけ押圧した時点{図6にYで示す時点であって、本例の場合、前記ハブ本体8が8回インデックス回転した時点、言い換えれば、該ハブ本体8と各加工歯46、46の中心とが、隣り合う各加工歯46、46同士の中心角(本例の場合90°)だけ相対回転した時点}で、基準高さをh2に変更すべく、前記かしめ用成形型38を前記ハブ本体8に向けて、所定量(前記かしめ用成形型38が前記円筒部17を押圧した量であって、h1−h2)だけ変位させる。前記軸送り機構は、上述の様な動作を繰り返し行う。尚、図6は、表記の都合上、3回インデックス回転した時点で軸送り機構を動作させているが、本例の構造の場合には、8回インデックス回転した時点で軸送り機構を動作させる。
又、前記軸送り機構が前記かしめ用成形型38を変位させる速度Vは、加工開始時の該かしめ用成形型38の基準高さをhaとし、加工終了時のかしめ用成形型38の基準高さをhbとし、加工開始時の時間をtaとし、加工終了時の時間をtbとした場合に、(ha−hb)/(tb−ta)で規定される。図6に示す場合には、前記軸送り機構が前記かしめ用成形型38を変位させる速度Vは、(h1−h3)/(t2−t1)となる。
以上の様な構成を有する軸送り機構は、油圧式又は機械式の機構であり、前記オシレーション機構37とは別の機構により構成されている。
前記かしめ用プレス装置34を使用して前記かしめ部18を形成する際には、中間組立体(ハブ本体8の円筒部17にかしめ部18が形成される前の車輪支持用転がり軸受ユニット)を構成するハブ本体8の中心軸を、図1、2の上下方向に一致させた状態(該ハブ本体8の軸方向片端を下方に、同じく軸方向他端を上方に向けた状態)で、該ハブ本体8を前記インデックステーブル51に固定する。尚、図1、2の上下方向は、必ずしも使用状態での上下方向と一致するものではない。
尚、前記オシレーション機構37によるオシレーションのストロークは、加工対象である前記ハブ本体8の材質や形状を考慮して適宜決定する。
以下、図6を参照しつつ前記軸送り機構の動作に就いて説明する。尚、図6は、表記の都合上、3回インデックス回転した時点で前記軸送り機構を動作させているが、本例の構造の場合には、8回インデックス回転した時点で前記軸送り機構を動作させる。
先ず、図6にXで示す範囲では、基準高さ(前記オシレーション機構37によるオシレーションのストロークのうちの前記かしめ用成形型38が最も高い状態での高さ)をh1とした状態で、前記押圧の反力を支持する力のみを付与する。一方、前記かしめ用成形型38の各加工歯46、46が、前記ハブ本体8の円筒部17の軸方向他端面の全周を、同じ量だけ押圧した時点{図6にYで示す時点であって、本例の場合、前記ハブ本体8が8回インデックス回転した時点}で、基準高さをh2に変更すべく、前記かしめ用成形型38を前記ハブ本体8に向けて、所定量(前記かしめ用成形型38が前記円筒部17を押圧した量であって、h1−h2)だけ変位させる。
又、この様な軸送り機構により前記かしめ用成形型38を変位させる量は、前記各加工歯46、46が、前記円筒部17を押圧した量との関係で決定されるものである。
一方、図5(B)に示す様に、前記ハブ本体8が回転しているタイミングでは、前記オシレーション機構37により前記かしめ用成形型38を上方に変位させて、該かしめ用成形型38の各加工歯46、46を、前記円筒部17の軸方向他端面から離隔させる。別の言い方をすれば、前記オシレーション機構37により前記かしめ用成形型38を上方に変位させて、該かしめ用成形型38の各加工歯46、46を、前記円筒部17の軸方向他端面から離隔させた状態で、前記ハブ本体8をインデックス回転させるようにしている。
即ち、本例の転がり軸受ユニットの製造方法の場合、前記ハブ本体8を回転させると共に、前記かしめ用成形型38を、該ハブ本体8の軸方向に往復運動させる。そして、該ハブ本体8が回転していない状態で、該かしめ用成形型38を揺動させる事なく前記ハブ本体8の軸方向にのみ変位させて、前記かしめ用成形型38の総ての加工歯46、46のかしめ用凹部50を、前記ハブ本体8の軸方向他端部に同時に押し付ける事により、前記かしめ部18を形成する。この為、該かしめ部18を形成する際に、前記ハブ本体8の軸方向他端部は、前記各加工歯46、46により円周方向等間隔4箇所位置を同時に、軸方向片側に向けて押圧される。この結果、該かしめ部18に偏荷重が加わる事を防止して、該かしめ部18から前記内輪9に付与される軸力が、該内輪9の円周方向に関して偏らない様にできる。
又、成形型の加工歯の数を多くし過ぎると、加工荷重が大きくなったり、隣り合う加工歯の影響によりフープ応力が大きくなってしまう可能性がある。この為、加工歯の数は、2〜8個とするのが好ましい。
本発明の実施の形態の第2例について、図7〜11を参照しつつ説明する。本例の転がり軸受ユニットの製造装置(フェイススプライン用プレス装置54)は、かしめ部18の軸方向他端面に、円周方向に関する凹凸部であるハブ側フェイススプライン19を形成する為のものであり、フェイススプライン用成形型55が、前述した実施の形態の第1例のかしめ用成形型38の構造と相違する。又、本例のフェイススプライン用プレス装置54は、前述した実施の形態の第1例のかしめ用プレス装置34が備えている軸送り機構を備えていない。その代わりに、本例のフェイススプライン用プレス装置54は、オシレーション機構が、加工中にオシレーションのストローク(往復運動の振幅)を調整する為のストローク調整機構を有している。以下、前記フェイススプライン用成形型55の構造に就いて説明する。
このうちの本体部44aは、円柱状の大径部47aと、該大径部47aの軸方向片端面(図7、8の下端面)の中央部から軸方向片側に突出した状態で形成された円柱状の小径部48aとから成る。又、前記本体部44aの軸方向片端面のうち、前記大径部47aの軸方向片端面の円周方向にほぼ等間隔である4箇所位置には、該大径部47aの軸方向片端面の径方向内端縁(前記小径部48aの軸方向他端面の径方向外端縁)から前記大径部47の軸方向片端面の径方向外端縁に掛けて放射状に係合凹溝49a、49aが形成されている。これら各係合凹溝49a、49aは、軸方向から見た形状が、径方向外方に向かうほど円周方向に関する幅寸法が大きくなる扇状に形成されている。但し、加工の容易性を考慮して、各係合凹溝を、軸方向から見た形状が、長方形状のものとする事もできる。この様な構成を採用した場合にも、各係合凹溝を、前記本体部44aの軸方向片端面に放射状に形成する。
前記各加工歯46a、46aは、前記本体部44aに組み付けられた状態に於いて、軸方向から見た形状が、該本体部44aの径方向外方に向かうほど該本体部44aの円周方向に関する幅寸法が大きくなる略三角形状に形成されている。又、前記各加工歯46a、46aは、前記本体部44aに組み付けられた状態に於いて、該本体部44aの軸方向に関する片端面(図7、8の下端面)にフェイススプライン形成部53が形成されている。この様な構成を有する前記各加工歯46a、46aは、前記本体部44aに組み付けられた状態に於いて、該本体部44aの軸方向に関する他半部(図7、8の上半部)を、該本体部44aの各係合凹溝49a、49aに圧入されている。又、この状態で、前記各加工歯46a、46aの軸方向片半部(図7、8の下半部)は、前記大径部47aの軸方向片端面よりも、軸方向片側に突出している。
この様な構成を有する前記フェイススプライン用成形型55は、前記被把持部45aを、オシレーション機構37の把持具43(図1参照)に把持された状態で組み付けられている。
前記プレス装置54を使用して前記かしめ部18に前記ハブ側フェイススプライン19を形成する際には、中間組立体(ハブ本体8の円筒部17にかしめ部18が形成される前の車輪支持用転がり軸受ユニット)を構成するハブ本体8の中心軸を図7の上下方向に一致させた状態(該ハブ本体8の軸方向片端を下方に、同じく軸方向他端を上方に向けた状態)で、該ハブ本体8を前記インデックステーブル51に固定する。尚、図7の上下方向は、必ずしも使用状態での上下方向と一致するものではない。
具体的には、前記ハブ本体8が回転していないタイミングで、前記オシレーション機構37により前記フェイススプライン用成形型55を下方に変位させる様にして、前記各加工歯46a、46aのフェイススプライン形成部53、53を、前記かしめ部18の軸方向他端面に押し付ける。別の言い方をすれば、前記オシレーション機構37により前記フェイススプライン用成形型55を下方に変位させる様にして、前記各加工歯46a、46aを、前記かしめ部18の軸方向他端面に押し付けている状態では、前記ハブ本体8をインデックス回転させない{図5(A)参照}。この際、前記各加工歯46a、46aのフェイススプライン形成部53、53は、総て同時に前記かしめ部18の軸方向他端面を押圧する。従って、前記各加工歯46a、46aのフェイススプライン形成部53、53が、前記かしめ部18の軸方向他端面を押圧する1回の動作で、該かしめ部18の軸方向他端面は、円周方向4箇所位置を同時に押圧される(塑性変形させられる)。
一方、前記ハブ本体8が回転しているタイミングでは、前記オシレーション機構37により前記フェイススプライン用成形型55を上方に変位させて、該フェイススプライン用成形型55の各加工歯46a、46aを、前記かしめ部18の軸方向他端面から離隔させる。別の言い方をすれば、前記オシレーション機構37により前記フェイススプライン用成形型55を上方に変位させて、該かしめ用成形型38の各加工歯46a、46aを、前記かしめ部18の軸方向他端面から離隔させた状態で、前記ハブ本体8をインデックス回転させるようにしている{図5(B)参照}。
具体的には、前記ハブ本体8と前記各加工歯46a、46aとが、円周方向に隣り合う該各加工歯46a、46a同士の中心角のうち、最も大きい中心角(本例の場合、図9にAで示す位置に形成された加工歯と、B又はCで示す位置に形成された各加工歯との中心角)だけ相対回転した時点で、前記オシレーション機構37のオシレーションのストロークの大きさを大きくする。別の言い方をすれば、本例の場合、前記ハブ本体8が、8回インデックス回転した時点で、前記オシレーション機構37のオシレーションのストロークの大きさを大きくする。尚、ストロークの大きさを大きくするとは、該ストロークの下限をより小さくし、上限をより大きくする事を言う。この様なストロークの変化に伴う、前記フェイススプライン用成形型55の位置は、リニアスケール等の精密な測定器を用いて管理する様にしている。
即ち、本例の転がり軸受ユニットの製造方法の場合、前記ハブ本体8をインデックス回転させると共に、前記フェイススプライン用成形型55を、該ハブ本体8の軸方向に周期的に往復運動させる。そして、該ハブ本体8がインデックス回転していない状態で、該かしめ用成形型38を揺動させる事なく前記ハブ本体8の軸方向にのみ変位させて、前記フェイススプライン用成形型55の総ての加工歯46a、46aのフェイススプライン形成部53を、前記ハブ本体8の軸方向他端部に同時に押し付ける事により、前記ハブ側フェイススプライン19を形成する。この為、該ハブ側フェイススプライン19を形成する際に、前記かしめ部18に編荷重が加わる事を防止して、該かしめ部18から前記内輪9に付与される軸力が、該内輪9の円周方向に関して偏らない様にできる。
その他の構造及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第3例について、図12を参照しつつ説明する。本例の転がり軸受ユニットの製造装置(フェイススプライン用プレス装置)も、前述した実施の形態の第2例と同様に、かしめ部18の軸方向他端面に、円周方向に関する凹凸部であるハブ側フェイススプライン19を形成する為のものである。但し、フェイススプライン用成形型55aが、前述した実施の形態の第2例の構造と異なる。該フェイススプライン用成形型55a以外の構造は、前述した実施の形態の第2例の構造と同様である為、以下、前記フェイススプライン用成形型55aの構造に就いて説明する。
このうちの本体部44bは、円柱状の大径部47bと、該大径部47bの軸方向片端面(図12の下端面)の中央部から軸方向片側に突出した状態で形成された円柱状の小径部48bとから成る。又、前記本体部44bの軸方向片端面のうち、前記大径部47bの軸方向片端面の円周方向に関する4箇所位置には、該大径部47bの軸方向片端面の径方向内端縁(前記小径部48bの軸方向他端面の径方向外端縁)から前記大径部47bの軸方向片端面の径方向外端縁に掛けて放射状に係合凹溝49bが形成されている。本例の場合、これら各係合凹溝49bの円周方向幅(中心角)は、前述した実施の形態の第2例の係合凹溝49aの円周方向幅(中心角)の3倍である。この様な各係合凹溝49bも、軸方向から見た形状が、径方向外方に向かうほど円周方向に関する幅寸法が大きくなる扇状に形成されている。
前記各加工歯46b、46bは、前記本体部44bに組み付けられた状態に於いて、該本体部44bの軸方向から見た形状が、該本体部44bの径方向外方に向かうほど該本体部44bの円周方向に関する幅寸法が大きくなる略三角形状に形成されている。又、前記各加工歯46b、46bは、前記本体部44bに組み付けられた状態に於いて、該本体部44bの軸方向に関する片端面(図12の下端面)にフェイススプライン形成部53が形成されている。この様な構成を有する前記各加工歯46b、46bは、3個の加工歯46b、46bを1組の加工歯組56として、全部で4組の加工歯組56、56がそれぞれ、前記各係合凹溝49b、49bに圧入固定されている。この様に前記本体部44bに組み付けられた状態に於いて、前記各加工歯46b、46bのうち、該本体部44bの軸方向に関する他半部(図12の上半部)は、該本体部44bの各係合凹溝49b、49bに圧入されている。一方、前記各加工歯46b、46bの軸方向片半部(図12の下半部)は、前記大径部47bの軸方向片端面よりも、軸方向片側に突出している。尚、本例の場合、前記各加工歯46b、46bは、前記本体部44b(ハブ本体8)の円周方向に関して等間隔には配置されていない。但し、前記各加工歯46b、46b(前記各加工歯組56、56)は、本体部44b(ハブ本体8)の中心軸を中心として回転対称となる位置関係(4回対称)に設けられている。
この様な構成を有する前記フェイススプライン用成形型55aは、前記被把持部45bを、オシレーション機構37の把持具43に把持された状態で組み付けられている。
特に本例の場合、インデックス機構39(図1参照)によりインデックステーブル51(ハブ本体8)をインデックス回転させる際の所定角度θ2を36°としている。即ち、本例の場合、前記各加工歯組56、56の中心角(36°)ずつ、前記インデックステーブル51(ハブ本体8)を間欠的に回転させる様にしている。
又、本例の場合も、前述した実施の形態の第2例と同様に、加工中に、ストローク調整機構により、前記オシレーション機構37のオシレーションのストロークの大きさを大きくする様にしている(図13参照)。この点に就いて、図13を参照しつつ説明する。図13は、前記ハブ本体8が、前記各加工歯組56、56により押圧される状態を示す模式図である。
先ず、加工が開始すると、前記各加工歯組56、56を構成する各加工歯46b、46bが、前記かしめ部18の軸方向他端面のうちの、図13に細かい斜格子示す部分(中心角が36°の部分)を押圧する。この状態では、図13に粗い斜格子で示す部分(中心角が36°の部分)及び無地の部分(中心角が12°の部分)は押圧されていない。次いで、前記ハブ本体8がインデックス回転すると、前記各加工歯46b、46bが、図13に粗い斜格子で示す部分を押圧する。この状態では、図13に無地で示す部分は押圧されていない。次いで、前記ハブ本体8がインデックス回転すると、前記各加工歯46b、46bが、図13に無地で示す部分と、細かい斜格子で示す部分のうちの円周方向片側(図13の反時計方向)の2/3の部分を押圧する。この状態では、前記かしめ部18の軸方向他端面のうちの前記ハブ側フェイススプライン19の凹部が形成される部分の総てが押圧された状態となる。別の言い方をすれば、前記かしめ部18の軸方向他端面のうちの前記ハブ側フェイススプライン19の凹部が形成される部分が同じ量だけ押圧された(軸方向一方に凹んだ)状態となる。本例の場合、この様な状態になった後、前記オシレーション機構37のオシレーションのストロークの大きさを大きくする様にしている。以後、前記かしめ部18の軸方向他端面のうちの前記ハブ側フェイススプライン19の凹部が形成される部分が同じ量だけ押圧された(軸方向一方に凹んだ)状態となる毎に、前記オシレーション機構37のオシレーションのストロークの大きさを大きくする。尚、ストローク調整機構の基本的な動作に就いては、図11を参照しつつ説明した実施の形態の第2例のストローク調整機構と同様である。
その他の構造及び作用・効果は前述した実施の形態の第2例の場合と同様である。
又、成形型の加工面を構成する加工歯の数は、前述した実施の形態の各例の場合に限定されるものではない。
又、成形型の押圧部は、前述した実施の形態の各例の様に、前記本体部44と別体に設けた構造(前記各加工歯46、46)だけでなく、該本体部44に一体に形成された構造のものも採用できる。
2 等速ジョイント用外輪
3 外輪
4 ハブ
5 転動体
6 静止側フランジ
7a、7b 外輪軌道
8 ハブ本体
9 内輪
10 回転側フランジ
11a、11b 内輪軌道
12 小径段部
13 中心孔
14 ボルト
15 杆部
16 小径部
17 円筒部
18 かしめ部
19 ハブ側フェイススプライン
20 マウス部
21 端壁部
22 軸部
23 雌ねじ部
24 ジョイント側フェイススプライン
25 雄ねじ部
26 頭部
27 等速ジョイント用内輪
28 ボール
29a、29b 保持器
30 ロール
31 凸部(加工歯)
32 凹部
33 加工面
34、34a かしめ用プレス装置
35 台座
36 装置本体
37、37a オシレーション機構
38 かしめ用成形型
39、39a インデックス機構
40 コラム部
41 支持部
42、42a 駆動シリンダ
43、43a 把持具
44、44a、44b 本体部
45、45a、45b 被把持部
46、46a、46b 加工歯
47、47a、47b 大径部
48、48a、48b 小径部
49、49a、49b 係合凹溝
50 かしめ用凹部
51、51a インデックステーブル
52、52a インデックス駆動部
53 フェイススプライン形成部
54、54a フェイススプライン用プレス装置
55、55a フェイススプライン用成形型
56 加工歯組
57 トランスファーマシン
58 下方固定台
59 上方固定台
60a、60b 支持部
61 同期用ロッド
62 サーボモータ
63 上方駆動ギヤ
64 クランクギヤ
65 コンロッド
66 ラック
67 駆動側歯部
68 被駆動側歯部
69 下方駆動ギヤ
70 駆動側歯部
71 素凹部
72 素凸部
Claims (20)
- ハブ本体に外嵌された内輪に対し、該ハブ本体に対する軸方向片側に向いた結合力を付与する為に、該ハブ本体の軸方向他端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、前記内輪の軸方向他端面を抑え付けている転がり軸受ユニットを造る為に、
軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有する成形型を用いて、
前記ハブ本体と成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、該成形型を、該ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、
該ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の各押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部に押し付け、
該ハブ本体と前記成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部から離間させる事により、
前記かしめ部を形成する、転がり軸受ユニットの製造方法。 - 前記所定の角度を、前記押圧部の中心角以下とする、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記円筒部の軸方向他端面の全周を同じ量だけ押圧した時点で、前記成形型の、前記往復運動のストロークのうちで該成形型が最も高い状態にあるときの高さである基準高さを、前記ハブ本体に向けて所定量だけ変位させる、請求項1又は2に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記成形型を、50〜200Hzの周波数で前記ハブ本体の軸方向に往復運動させつつ、前記成形型の基準高さを1〜5mm/secの速度で該ハブ本体に向けて変位させる事により、前記成形型を該ハブ本体の軸方向他端部に対し、49〜196kNの荷重で押し付ける、請求項3に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記押圧部1個当たりの中心角が、前記成形型の円周方向に占める割合の逆数をNとした場合に、該逆数Nと、前記内輪の外周面に発生するフープ応力との関係を求め、この関係に基づいて、前記フープ応力が所定の基準値よりも小さくなるように、前記押圧部1個当たりの中心角の大ききを決定する、請求項2又はこの請求項2を直接若しくは間接的に引用する請求項3若しくは4のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- ハブ本体に外嵌された内輪に対し、該ハブ本体に対する軸方向片側に向いた結合力を付与する為に、該ハブ本体の軸方向他端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、前記内輪の軸方向他端面を抑え付けており、且つ、該かしめ部の軸方向他端面に円周方向に関する凹凸部であるハブ側フェイススプラインが形成されている転がり軸受ユニットを造る為に、
軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有する成形型を用いて、
前記ハブ本体と該成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、該成形型を、該ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、
該ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面に押し付け、
前記ハブ本体と前記成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面から離間させる事により、
該かしめ部の軸方向他端面にハブ側フェイススプラインを形成する、転がり軸受ユニットの製造方法。 - 前記かしめ部の軸方向他端面のうちの前記ハブ側フェイススプラインの凹部が形成される部分が同じ量だけ押圧された状態となる毎に、前記ハブ本体の軸方向に関する前記成形型の往復運動の振幅の大きさを大きくする、請求項6に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記各押圧部のそれぞれを、中心角が12°の加工歯とし、且つ、円周方向に並んで配置された3個の加工歯を1組の加工歯組とした場合に、前記成形型として、軸方向片側面に、全部で4組の加工歯組を有するものを使用し、前記所定の角度を36°とする、請求項6又は7に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記成形型を回転させる事なく、前記ハブ本体を、該成形型に対して前記所定の角度ずつ間欠的に回転させる、請求項1〜8のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記成形型が少なくとも2個の押圧部を有しており、該各押圧部が、該成形型の中心軸に関して回転対称となる位置に配置されている、請求項1〜9のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- 前記成形型がN個の押圧部を有し、該各押圧部が、該成形型の中心軸に関して回転対称とならない位置に配置されており、前記ハブ側フェイススプラインを構成する凹凸部のうちの凹部の数をMとし、前記成形型の軸方向片側面を円周方向に関して等間隔にM個の区画に分割した場合に、前記各押圧部が、該区画から選択した前記成形型の円周方向に関して最も等間隔配置に近いN個の区画に形成されている、請求項6〜8のうちの何れか1項又は請求項6〜8のうちの何れか1項を引用した請求項9若しくは10に記載した転がり軸受ユニットの製造方法。
- ハブ本体に外嵌された内輪に対し、該ハブ本体に対する軸方向片側に向いた結合力を付与する為に、該ハブ本体の軸方向他端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、前記内輪の軸方向他端面を抑え付けている転がり軸受ユニットを造る為の転がり軸受ユニットの製造装置であって、
成形型と、オシレーション機構と、インデックス回転機構とを備えており、
このうちの成形型は、軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有しており、
前記オシレーション機構は、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる為のものであり、
前記インデックス回転機構は、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させる為のものであり、
前記インデックス回転機構により、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、前記オシレーション機構により、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、前記ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部に押し付け、該ハブ本体と該成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、該ハブ本体の軸方向他端部から離間させる機能を有するものである、転がり軸受ユニットの製造装置。 - 前記インデックス回転機構は、前記所定の角度を、前記押圧部の中心角以下としている、請求項12に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。
- 前記円筒部の軸方向他端面の全周を同じ量だけ押圧した時点で、前記成形型の、前記オシレーション機構による往復運動のストロークのうちで該成形型が最も高い状態にあるときの高さである基準高さを、前記ハブ本体に向けて所定量だけ変位させる、軸送り機構を更に備える、請求項12又は13に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。
- 前記オシレーション機構により、前記成形型を、50〜200Hzの周波数で前記ハブ本体の軸方向に往復運動させつつ、前記軸送り機構により、前記成形型の基準高さを、1〜5mm/secの速度で前記ハブ本体に向けて5〜15mm変位させる事により、前記成形型を該ハブ本体の軸方向他端部に対し、49〜196kNの荷重で押し付ける機能を有する、請求項14に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。
- ハブ本体に外嵌された内輪に対し、該ハブ本体に対する軸方向片側に向いた結合力を付与する為に、該ハブ本体の軸方向他端部に設けられた円筒部を径方向外方に塑性変形させて成るかしめ部により、前記内輪の軸方向他端面を抑え付けており、且つ、前記かしめ部の軸方向他端面に円周方向に関する凹凸部であるハブ側フェイススプラインが形成されている転がり軸受ユニットを造る為の転がり軸受ユニットの製造装置であって、
成形型と、オシレーション機構と、インデックス回転機構とを備えており、
このうちの成形型は、軸方向片側面の円周方向複数箇所に押圧部を有しており、
前記オシレーション機構は、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる為のものであり、
前記インデックス回転機構は、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させる為のものであり、
前記インデックス回転機構により、前記ハブ本体と前記成形型とを所定の角度ずつ間欠的に相対回転させると共に、前記オシレーション機構により、前記成形型を、前記ハブ本体の軸方向に往復運動させる事に基づいて、前記ハブ本体と前記成形型とが相対回転していない状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面に押し付け、前記ハブ本体と該成形型とが相対回転している状態で、該成形型の各押圧部を、前記かしめ部の軸方向他端面から離間させる機能を有するものである、転がり軸受ユニットの製造装置。 - 前記オシレーション機構は、前記かしめ部の軸方向他端面のうちの前記ハブ側フェイススプラインの凹部が形成される部分が同じ量だけ押圧された状態となる毎に、前記ハブ本体の軸方向に関する前記成形型の往復運動の振幅の大きさを大きくする機能を有する、請求項16に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。
- 前記成形型は、前記各押圧部のそれぞれを、中心角が12°の加工歯とし、且つ、円周方向に並んで配置された3個の加工歯を1組の加工歯組とした場合に、軸方向片側面に、全部で4組の加工歯組を有しており、
前記インデックス回転機構は、前記所定の角度を36°としている、請求項16又は17に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。 - 前記インデックス回転機構が、前記成形型を回転させる事なく、前記ハブ本体を前記所定の角度ずつ間欠的に回転させる、請求項12〜18のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造装置。
- 転がり軸受ユニットを備える車両の製造方法であって、
前記転がり軸受ユニットを、請求項1〜11のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造方法により、又は、請求項12〜19のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの製造装置を使用して製造する、車両の製造方法。
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