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JP6567888B2 - ネットワークシステム及び管理装置 - Google Patents

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JP6567888B2
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Description

本発明は、ネットワークシステム及び管理装置に関し、特に、画像形成装置を含むネットワークシステム及びその画像形成装置を管理する管理装置に関する。
情報機器の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。このような事業所において、プリント機能又はコピー機能等を備えた画像形成装置をネットワークに接続し、これらを複数のユーザで利用するケースが多くなっている。また、このような画像形成装置の1つである複合機(MFP(Multifunction Peripheral))のように、コピーモード、画像通信モード(代表的にはファクシミリモード)、ネットワーク対応のプリントモード、及びスキャナモードのように複数のモードを有するものも多くなってきている。
MFP等の画像形成装置は、無駄な電力の消費を削減するために、当該画像形成装置に対する操作がない状態で予め定めた時間が経過すると、通常、消費電力を低く抑える省電力状態に移行するように制御される。近年では、ネットワークを介して画像形成装置に接続されたサーバ装置により、当該画像形成装置の状態を制御するネットワークシステムも知られている。
後掲の特許文献1には、こうしたネットワークシステムが開示されている。特許文献1のネットワークシステムは、待機状態(コピー等を実行可能な状態)と節電状態とを切替え可能な画像形成装置、画像形成装置に対して印刷指示を出力する複数のクライアントコンピュータ、及び画像形成装置及びクライアントコンピュータを管理するサーバ装置を含む。クライアントコンピュータにはユーザによってスケジュール情報が入力される。サーバ装置は、入力されたスケジュール情報をクライアントコンピュータから取得して、そのスケジュール情報に基づいて、画像形成装置を待機状態から節電状態に切替える。例えば、会議への出席といったスケジュール情報を所定数以上取得した場合、サーバ装置は、会議の時間帯は画像形成装置がほとんど不使用状態になると予測して、その時間帯は節電状態となるように画像形成装置の状態を制御する。これにより、無駄な電力の消費がより削減される。
特開2013−109679号公報
特許文献1のシステムでは、クライアントコンピュータ毎に入力された各ユーザのスケジュール情報に基づいて、画像形成装置の状態が制御される。各ユーザがスケジュール情報をこまめに入力しなければ、サーバ装置において、画像形成装置が不使用状態となるであろう時間帯を正確に予測することが困難になる。この場合、画像形成装置が設置されているエリア内にユーザがほとんど居ないにも関わらず、画像形成装置が節電状態に移行されないおそれも生じ得る。さらに、各ユーザのスケジュールは変更されることもある。例えば会議の時間又は会議の場所等が直前で変更されることが多々ある。こうした場合に、スケジュール情報が変更されていないと、画像形成装置は精度よく節電状態に移行されない。各ユーザがスケジュール情報の入力又は変更等をこまめに行なえば、無駄な電力の消費を効果的に削減することが可能であるものの、この場合はユーザの手間がかかる。このように、特許文献1のシステムは、消費電力の削減及びユーザビリティ(Usability)の点において、依然として改善の余地がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、ユーザビリティを向上でき、且つ、無駄な電力消費を効果的に削減できるネットワークシステム、及び管理装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係るネットワークシステムは、待機状態と当該待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置と、画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視手段と、ネットワークを介して、画像形成装置及び監視手段とそれぞれ接続される管理装置とを含む、ネットワークシステムである。このネットワークシステムにおいて、監視手段は、画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得するための情報取得手段と、情報取得手段が取得した監視情報を、ネットワークを介して管理装置に送信するための情報送信手段とを含む。管理装置は、監視手段から送信される監視情報を、ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、情報受信手段により受信された監視情報に応じて、待機状態又は省電力状態となるように画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含む。
監視手段は、画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得し、取得した監視情報を管理装置に送信する。管理装置は、監視手段から送信された監視情報を情報受信手段により受信する。監視情報を受信すると、受信した監視情報に応じて、待機状態又は省電力状態となるように画像形成装置の状態を状態制御手段が制御する。
画像形成装置が設置されているエリアのユーザに関する情報に応じて、当該画像形成装置の状態が制御されるため、スケジュール情報の入力等の手間を省くことができる。管理装置は、当該画像形成装置が設置されているエリアの監視情報を用いることによって、画像形成装置の使用可能性が低くなるか、高くなるかを精度よく予測できる。使用可能性が低くなると予測される場合は、管理装置は、画像形成装置を省電力状態にすることによって、無駄な電力消費を効果的に削減できる。一方、使用可能性が高くなると予測される場合は、管理装置は、画像形成装置を予め待機状態にしておくことによって、画像形成装置の起動(復帰)に伴うユーザの待ち時間を低減できる。これにより、ユーザビリティを向上できる。したがって、本ネットワークシステムによれば、ユーザビリティの向上と電力消費の削減とを両立できる。
好ましくは、情報取得手段は、画像形成装置が設置されているエリアに居るユーザの人数を監視情報として取得するための人数情報取得手段を含み、状態制御手段は、情報受信手段が監視情報を受信したことに応答して、エリアに居るユーザの人数が予め定められた人数より多いか否かを判定し、判定結果に応じて、待機状態又は省電力状態となるように画像形成装置の状態を制御するための制御手段を含む。
より好ましくは、画像形成装置は、第1のエリアに設置されている第1の画像形成装置と、第1のエリアとは異なる第2のエリアに設置されている第2の画像形成装置とを含み、第1及び第2の画像形成装置は、それぞれ、新たな処理の受付が不能となったことに応答して、管理装置に受付不能を通知するための不能通知手段を含み、管理装置はさらに、第1及び第2の画像形成装置の一方から受付不能の通知を受信したことに応答して、第1及び第2の画像形成装置の他方を待機状態に移行させるための待機状態移行手段を含む。
さらに好ましくは、画像形成装置は、第1のエリアに設置されている第1の画像形成装置と、第1のエリアとは異なる第2のエリアに設置されている第2の画像形成装置とを含み、第1及び第2の画像形成装置は、それぞれ、新たな処理の受付が不能となったことに応答して、管理装置に受付不能を通知するための不能通知手段を含み、情報取得手段は、第1のエリアと第2のエリアとの間のユーザの移動情報を監視情報として取得するための移動情報取得手段を含み、管理装置はさらに、第1及び第2の画像形成装置の一方から受付不能の通知を受信した後に、ユーザの移動を情報受信手段が受信したことに応答して、第1及び第2の画像形成装置の他方を待機状態に移行させるための待機状態移行手段を含む。
さらに好ましくは、情報取得手段は、ユーザを識別する識別情報を監視情報として取得するための識別情報取得手段を含み、管理装置はさらに、ユーザによる画像形成装置の使用履歴を当該ユーザの識別情報と関連付けて記憶するための履歴記憶手段と、情報受信手段が識別情報を受信したことに応答して、受信した識別情報に関連付けて履歴記憶手段に記憶されている使用履歴に基づいて画像形成装置の使用頻度を算出するための使用頻度算出手段と、使用頻度算出手段により算出された使用頻度に応じて、待機状態又は省電力状態となるように画像形成装置の状態を制御するための制御手段とを含む。
本発明の第2の局面に係る管理装置は、待機状態と待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置、及び画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視手段の各々と、ネットワークを介して接続される管理装置である。監視手段は、画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得し、当該監視情報を、ネットワークを介して管理装置に送信する。この管理装置は、監視手段から送信される監視情報を、ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、情報受信手段により受信された監視情報に応じて、待機状態又は省電力状態となるように画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含む。
好ましくは、管理装置は、上記画像形成装置とは異なる画像形成装置に設けられる。
以上のように、本発明によれば、ユーザビリティを向上でき、且つ、無駄な電力消費を効果的に削減できるネットワークシステム、及び管理装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図である。 ネットワークシステムにおける画像形成装置の制御を説明するための図である。 図1に示す管理装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す画像形成装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 画像形成装置の回路構成を示すブロック図である。 図1に示す管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図1に示す画像形成装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワークシステムの管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図8のステップS1110の詳細なフローである。 本発明の第3の実施の形態に係るネットワークシステムの管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図10のステップS1120の詳細なフローである。 本発明の第4の実施の形態に係るネットワークシステムの管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るネットワークシステムの管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るネットワークシステムの管理装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
[全体システム構成]
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム50は、所定のエリアへの人の出入りを監視するセキュリティシステムを活用して画像形成装置を管理するシステムである。画像形成装置はセキュリティシステムと連携して動作する。このネットワークシステム50は、記録用紙に画像を形成する画像形成装置、画像形成装置が設置されているエリアを監視する監視アイテム200、並びに、画像形成装置及び監視アイテム200を管理する管理装置100を含む。管理装置100は、ネットワーク60を介して、画像形成装置及び監視アイテム200のそれぞれと通信可能に接続されている。ネットワーク60は、例えばLAN(Local Area Network)である。
ネットワークシステム50は複数の画像形成装置300A、300B及び300C(以下、総称する場合は「画像形成装置300」と記す。)を含む。画像形成装置300は、例えば、コピーモード、ネットワーク対応のプリントモード、及びスキャナモード等の複数の動作モードを備える複合機(MFP)である。これらの画像形成装置300は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかし、他の形式の印刷機能を備えたものであってもよい。各画像形成装置300A、300B及び300Cは、同じ機能を備えた画像形成装置である必要はないが、いずれの画像形成装置も印刷機能を備える。
画像形成装置300は、待機状態である稼働優先モードと、待機状態(稼働優先モード)よりも消費電力が抑制された省電力状態である省エネ優先モードとを切替えて動作可能である。画像形成装置300は、当該画像形成装置に対する操作がない状態で予め定めた時間が経過すると、稼働優先モードから省エネ優先モードへ移行する。省エネ優先モードにおいて、画像形成装置300に対して操作がされると、当該画像形成装置300は省エネ優先モードから稼働優先モードへと復帰する。稼働優先モードから省エネ優先モードへの移行、及び省エネ優先モードから稼働優先モードへの移行は、管理装置100によっても制御される。稼働優先モードは、例えば省エネ優先モードへ移行するための予め定められた時間を延長する機能、及び、後述する定着装置の定着温度を定着可能な温度よりも所定の温度低い温度に維持する機能等を持つ。定着温度を定着可能な温度よりも所定の温度低い温度に維持することで消費電力を抑制しつつウォームアップ時間を短縮できる。これらの機能は、管理装置100において予め設定されており、設定された機能が稼働優先モードへの移行時に実行される。
本実施の形態では、3つのエリア(Area1、Area2、及びArea3)に、それぞれ、画像形成装置300A、画像形成装置300B、及び画像形成装置300Cが設置されているものとする。
監視アイテム200は、画像形成装置300が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得し、取得した監視情報を管理装置100に送信する。ユーザに関する情報は、例えば、エリアにおけるユーザの有無を示す情報(例えば画像情報等)、エリア内に居るユーザの人数、又は、エリア内に居るユーザを特定する情報等を含む。この監視アイテム200は、監視カメラ210a〜210c(以下、総称する場合は「監視カメラ210」と記す。)、及びカードリーダ220a〜220c(以下、総称する場合は「カードリーダ220」と記す。)を含む。監視カメラ210は、画像形成装置300が設置されているエリア内を撮像して当該エリアの画像情報を取得するとともに、取得した画像情報に対して画像処理を行なうことにより、エリア内に居るユーザの人数をカウントする。監視カメラ210は、カウントしたユーザ数及び撮像した画像情報を含む監視情報をリアルタイムで管理装置100に送信する。管理装置100に送信される画像情報は、静止画像情報及び動画像情報のいずれであってもよい。本実施の形態では、動画像情報が管理装置100に送信されるものとする。
画像形成装置300が設置されている各エリア(Area1〜3)は、いずれも、壁等によって仕切られた居室である。カードリーダ220は、画像形成装置300が設置されているエリアへのユーザの入室時又は当該エリアからの退室時に、電子錠を施錠又は解錠するための認証カードを読取るものである。カードリーダ220に読取られる認証カードには、当該認証カードを所持するユーザの識別情報であるユーザIDが記憶されている。カードリーダ220は、ユーザが所持する認証カードから当該ユーザのユーザIDを読取ると、読取ったユーザIDに基づいて認証処理を実行する。認証処理によって正規のユーザであると認証されると、居室の電子錠が施錠又は解錠される。カードリーダ220は、画像形成装置300が設置されているエリアへの入室時、及び当該エリアからの退室時に、認証されたユーザのユーザIDを監視情報として管理装置100に送信する。
画像形成装置300Aが設置されるArea1には、監視アイテムとして、監視カメラ210a及びカードリーダ220aが設置されている。画像形成装置300Bが設置されるArea2には、監視アイテムとして、監視カメラ210b及びカードリーダ220bが設置されている。画像形成装置300Cが設置されるArea3には、監視アイテムとして、監視カメラ210c及びカードリーダ220cが設置されている。
監視アイテム200は、監視カメラ210及びカードリーダ220に加えて、赤外線センサ230及び監視ロボット240を含んでいてもよい。赤外線センサ230は、赤外光を用いて、各エリアへのユーザの入室及び退室を検出する。赤外線センサ230は、各エリアに居るユーザの人数をカウントし、カウントした各エリアのユーザ数を監視情報として管理装置100に送信する。監視ロボット240は、各エリアを定期的に巡回して当該エリアを監視するセキュリティロボットである。監視ロボット240は、周囲を撮像するカメラ(図示せず。)を含む。この監視ロボット240は、有線又は無線によりネットワーク60と接続されており、カメラで撮像した画像情報、撮像日時、撮像場所、及び撮像したエリアのユーザ数等を監視情報として管理装置100に送信する。なお、監視ロボット240は人型であってもよいし、人型以外であってもよい。
管理装置100は、ネットワークシステム50を集中管理する、例えばネットワークサーバのようなサーバ装置である。この管理装置100は、監視アイテム200からの監視情報(セキュリティ情報)及び画像形成装置300のステータス情報等を一元管理する。例えば、管理装置100は、各エリアのユーザ数、ユーザを検出した場所、時間帯、あるエリアから他のエリアへのユーザの移動、画像形成装置300の設置場所(各エリアの場所)、及び画像形成装置300のジョブ・ステータス状態等を管理する。
管理装置100はさらに、複数の画像形成装置300A、300B及び300Cに対して、制御命令を送信することにより、各画像形成装置300A、300B及び300Cを制御する機能を持つ。例えば、管理装置100は、各画像形成装置300A、300B及び300Cに対して、省エネ優先モードへ移行する時間の変更、及び待機状態(稼働優先モード)の定着温度の変更等の種々の設定を行なうことができる。こうした制御に加えて、管理装置100は、監視アイテム200からの監視情報に基づいて、最適な省エネルギー制御(以下「省エネ制御」と呼ぶ。)とユーザビリティとが両立するように、各画像形成装置300A、300B及び300Cを管理及び制御する。管理装置100に対する設定の変更等は、例えばネットワーク60に接続されている情報処理装置400から行なうことができる。
図2を参照して、例えばArea1に1人のユーザが居る場合、管理装置100は画像形成装置300Aの使用頻度は低い、すなわち使用可能性が低いと予測(判定)して、省エネ優先モードとなるように当該画像形成装置300Aを制御する。さらに例えばArea2に5人のユーザが居る場合、管理装置100は画像形成装置300Bの使用頻度は高い、すなわち使用可能性が高いと予測(判定)して、稼働優先モードとなるように当該画像形成装置300Bを制御する。さらに例えば、Area2からArea3に3人のユーザが移動したことを管理装置100が検出した場合、管理装置100は、人が減ることによって使用可能性が低くなると予測される、Area2の画像形成装置300Bを省エネ優先モードにし、人が増えることによって使用可能性が高くなると予測される、Area3の画像形成装置300Cを稼働優先モードにする。使用可能性が低くなるか、高くなるかの判定は、画像形成装置300毎に予め設定される閾値情報と各エリアに居るユーザの人数とを比較することによって行なわれる。
なお、図1に示した管理装置100、監視アイテム200、及び画像形成装置300の台数及び配置は一例であって、図1に示した台数及び配置に限定されるものではない。
[ハードウェア構成]
《管理装置100》
図3を参照して、ネットワークシステム50を構成する管理装置100は、制御部110、光ディスクドライブ120、入力インターフェイス(以下「インターフェイス」を「IF」と記す。)130、ディスプレイIF140及びネットワークIF150を含む。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)112、ROM(Read−Only Memory)114、RAM(Random Access Memory)116、及び記憶部118を含む。CPU112は管理装置100全体を制御する。ROM114は不揮発性の記憶装置である。ROM114にはCPU112が管理装置100を制御するためのプログラム及びデータが記憶されている。RAM116は揮発性の記憶装置である。記憶部118は不揮発性の記憶装置であり、例えばハードディスクドライバ(HDD)又はフラッシュメモリである。
CPU112、ROM114、RAM116、記憶部118、光ディスクドライブ120、入力IF130、ディスプレイIF140、及びネットワークIF150はいずれもバス160に接続されており、相互間のデータ交換はバス160を介して行なわれる。
光ディスクドライブ120は、光ディスク122が装着可能で、光ディスク122に対する情報の書込及び光ディスク122からの情報の読出が可能である。入力IF130は、マウス及びキーボード(以上、いずれも図示せず。)との間の接続に関するインターフェイスを提供する。ディスプレイIF140は、ディスプレイ(図示せず。)との間の接続に関するインターフェイスを提供する。ネットワークIF150は、有線又は無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク60への接続を提供する。
バス160、ROM114、RAM116、記憶部118、光ディスクドライブ120、入力IF130、ディスプレイIF140及びネットワークIF150は、いずれもCPU112の制御のもとに協調して動作し、本実施の形態に係る管理装置として管理装置100は種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、例えば、監視アイテム200からの監視情報を受信して、受信した監視情報に応じて、各エリアに設置されている画像形成装置300を好適に制御するネットワークシステムにおける管理装置を実現する。
管理装置100はさらに、画像形成装置300を稼働優先モードから省エネ優先モードに、又は、省エネ優先モードから稼働優先モードに切替えるか否かを判定するための閾値情報を記憶部118等に記憶している。
管理装置100に、本実施の形態に係るネットワークシステム50における管理装置としての動作を行なわせるためのコンピュータプログラムは、光ディスクドライブ120に挿入される光ディスク122に記憶され、さらに記憶部118に転送される。又は、プログラムはネットワーク60を通じて管理装置100に送信され記憶部118に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM116にロードされる。光ディスク122から、又はネットワーク60を介して、直接にRAM116にプログラムをロードしてもよい。
《画像形成装置300》
図4を参照して、ネットワークシステム50を構成する画像形成装置300は、制御部310、操作ユニット320、画像形成ユニット330、給紙部340、及び通信ユニット350を含む。
制御部310は、実質的にコンピュータであって、画像形成装置300全体を制御するCPU312、プログラム等を記憶するためのROM314、揮発性の記憶装置であるRAM316を含む。CPU312には、BUSライン360が接続されており、このBUSライン360には、ROM314、及びRAM316が電気的に接続される。
CPU312は、操作ユニット320等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像形成装置300の各部の動作及び管理装置100等の外部機器との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM314に記憶されており、所望の処理の実行時において、当該ROM314から読出されてRAM316に転送される。CPU312は、CPU312内の図示しないプログラムカウンタと呼ばれるレジスタに格納された値によって指定される、RAM316内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPU312はまた、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対し命令に対応する演算を実行する。実行の結果も、RAM316、及びCPU312内のレジスタ等の、命令によって指定されるアドレスに格納される。
ROM314には、画像形成装置300の一般的な動作等を実現するためのコンピュータプログラムとともに、管理装置100からの制御指示に応じて、自装置の状態を稼働優先モード又は省エネ優先モードに移行させる処理を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。このコンピュータプログラムは、画像形成装置300の製造時にROM314に書込まれる。
BUSライン360には、さらに、操作ユニット320、画像形成ユニット330、給紙部340、及び通信ユニット350が電気的に接続される。
操作ユニット320はユーザによる操作を受付ける。操作ユニット320は、入出力インターフェイス(図示せず。)を介して、CPU312と通信を行なう。この操作ユニット320は、操作パネル322を含む。操作パネル322は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。表示パネルは、画像形成装置300の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。この操作パネル322は、ユーザに対して対話的な操作インターフェイス(UI)を提供する。この対話的な操作インターフェイスは、タッチパネルから画像形成装置300全体の動作に対するユーザの指示を受付け、その指示の内容を表示パネルに表示するとともに、その指示に応じた制御信号を制御部310等に対して出力する。
画像形成ユニット330は、画像データによって示される画像をカラー又は単色で記録用紙に印刷するものであって、記録用紙にトナー像を形成する画像形成部332、及び記録用紙に形成されたトナー像を定着する定着装置334を含む。画像形成部332は、例えば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット(LSU)、現像装置、転写装置、クリーニング装置、及び除電装置等を含む。画像形成ユニット330には、例えば、搬送路が設けられており、給紙部340から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。
給紙部340は、給紙トレイ(図示せず。)に収納された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成ユニット330の搬送路へと送り出す。画像形成ユニット330の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、さらに定着装置334を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。
定着装置334は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。加熱ローラは定着ランプ370(図5参照)によって所定の温度に加熱される。記録用紙が加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置334から排出された(印刷された)記録用紙は排紙トレイ(図示せず。)に排出される。
通信ユニット350は、ネットワーク60とのインターフェイスをとる。画像形成装置300は、この通信ユニット350を介して、ネットワーク60上の外部機器と、所定の通信プロトコルにしたがったデータ通信を行なうことができる。
[画像形成装置300の回路構成]
図5を参照して、CPU312には、BUSライン360を介して、RAM316、ROM314、操作パネル322、及び通信ユニット350が接続されている。通信ユニット350は、EtherPhyチップ352及びRJ45と呼ばれるLANコネクタ354を含む。CPU312は、EtherPhyチップ352及びLANコネクタ354を介して、ネットワーク60に接続される。ユーザインターフェイスとしての操作パネル322もCPU312に接続されている。操作パネル322の制御もCPU312によって行なわれる。
定着装置334の定着ランプ370は、リレー372、フォトトライアック374、ヒータランプ376、サーミスタ378を含む。サーミスタ378は、温度により抵抗値が変化する素子である。ヒータランプ376の一端とAC電源380の一端との間にはリレー372が接続されており、ヒータランプ376の他端とAC電源380の他端との間にはフォトトライアック374の出力側が接続されている。リレー372は、CPU312によってON/OFFが切替えられる。フォトトライアック374の入力側はCPU312に接続されている。CPU312によってリレー372がONされると、ヒータランプ376は点灯する。ヒータランプ376の近傍にはサーミスタ378が設置されている。サーミスタ378の一端は、CPU312のアナログポートに接続されており、他端は接地されている。サーミスタ378には一定の電圧が印加されており、CPU312のアナログポートにはサーミスタ378と抵抗382とで分圧された電圧値が入力される。
ヒータランプ376は点灯によって熱を発する。ヒータランプ376の温度は、サーミスタ378によって電圧変換され、その電圧値がCPU312のアナログポートに入力される。ROM314には、電圧を温度に変換するための変換テーブルが格納されている。CPU312は、入力された電圧値をROM314に格納されている変換テーブルを用いて比較演算することにより、ヒータランプ376の温度を検出する。CPU312は、その演算結果に基づいてフォトトライアック374をON/OFF制御することにより、予め設定された定着温度となるように定着装置334(定着ランプ370)を制御及び監視する。
この制御系統により、CPU312が定着温度の可変制御を行なうことで、省エネ優先モードと稼働優先モードとが切替えられる。なお、CPU312は、定着装置334のON/OFF制御による省エネ制御のみならず、図示しない他のデバイスの電力制御を行なうことも可能である。
[ソフトウェア構成]
図6を参照して、画像形成装置300の省エネ制御を行なうために、管理装置100で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、ユーザの操作に応じて開始する。
このプログラムは、管理下にある監視アイテム200から送信された監視情報を受信するステップS1000と、ステップS1000の後に実行され、受信した監視情報に基づいて、各エリアに居るユーザの人数が所定の閾値より多いか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1010と、ステップS1010において、ユーザの人数が閾値より多いと判定された場合に実行され、当該エリアに設置されている画像形成装置300が省エネ優先モードか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1020と、ステップS1020において、省エネ優先モードであると判定された場合に実行され、稼働優先モードへの移行を指示する移行指示を当該画像形成装置300に送信するステップS1030とを含む。ステップS1020において、省エネ優先モードではない、すなわち稼働優先モードであると判定された場合、又はステップS1030の処理が終了した場合は、制御はステップS1000に戻る。
このプログラムはさらに、ステップS1010において、ユーザの人数が閾値以下であると判定された場合に実行され、当該エリアに設置されている画像形成装置300が稼働優先モードか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1040と、ステップS1040において、稼働優先モードであると判定された場合に実行され、省エネ優先モードへの移行を指示する移行指示を当該画像形成装置300に送信するステップS1050とを含む。ステップS1040において、稼働優先モードではない、すなわち省エネ優先モードであると判定された場合、又はステップS1050の処理が終了した場合は、制御はステップS1000に戻る。
図7を参照して、管理装置100からの指示に応じて稼働優先モード又は省エネ優先モードに切替えるために、画像形成装置300で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、画像形成装置300に電源が投入されたことに応じて開始する。
このプログラムは、管理装置100から移行指示が送信されるまで待機し、管理装置100から移行指示が送信されるとその移行指示を受信して当該移行指示の内容を判定するステップS2000と、ステップS2000において、受信した移行指示が、稼働優先モードへの移行を指示する移行指示であると判定された場合に実行され、自装置の状態を稼働優先モードに切替えるステップS2010と、ステップS2000において、受信した移行指示が、省エネ優先モードへの移行を指示する移行指示であると判定された場合に実行され、自装置の状態を省エネ優先モードに切替えるステップS2020とを含む。ステップS2010又はステップS2020の処理が終了すると、制御はステップS2000に戻る。省エネ優先モードへの移行指示を受信した時に画像形成装置300がジョブの実行途中である場合、ステップS2020では、待機中のジョブを含むジョブの終了直後に省エネ優先モードに切替えられる。
[動作]
本実施の形態に係るネットワークシステム50は以下のように動作する。
図1を参照して、管理装置100の管理下にある監視アイテム200は、Area1〜Area3の各エリアを監視している。具体的には、監視カメラ210a及びカードリーダ220aはArea1へのユーザの出入り等を監視しており、監視カメラ210b及びカードリーダ220bはArea2へのユーザの出入り等を監視しており、監視カメラ210c及びカードリーダ220cはArea3へのユーザの出入り等を監視している。赤外線センサ230が設けられる場合、当該赤外線センサ230はArea1、2及び3の各エリアへのユーザの出入り等を監視する。監視ロボット240をさらに用いる場合、当該監視ロボット240は各エリアを定期的に巡回して巡回先のエリアを監視する。
監視カメラ210a〜210cは、それぞれ、Area1〜3を撮像して得た画像情報及びその画像情報から得たユーザの人数を監視情報として管理装置100に送信する。カードリーダ220a〜220cは、それぞれ、Area1〜3へのユーザの入室及び退室の情報を取得して、当該情報を監視情報として管理装置100に送信する。
管理装置100は、監視カメラ210及びカードリーダ220等の監視アイテム200から送信される監視情報を受信し(図6に示すステップS1000)、受信した監視情報に基づいて、ユーザの移動及び各エリアのユーザ数等を監視する。管理装置100には、省エネ優先モードから稼働優先モードに切替えるか否かを判定するための閾値情報がエリア毎に設定されている。例えば、管理装置100には、Area1の閾値情報として5人、Area2の閾値情報として4人、Area3の閾値情報として2人が予め設定されているとする。
図2を参照して、管理装置100は、監視アイテム200から送信された監視情報に基づいて、Area1にはユーザが1人おり、Area2にはユーザが5人おり、Area3にはユーザが0人いる(ユーザがいない)と判定したものとする。管理装置100は、Area1について、ユーザの人数(1人)が閾値(5人)より少ないと判定する(ステップS1010においてNO)。管理装置100は、Area1に設置されている画像形成装置300Aの使用可能性が低いと予測する。この場合、Area1に設置されている画像形成装置300Aが稼働優先モードで動作していれば(ステップS1040においてYES)、管理装置100は、省エネ優先モードに移行するよう当該画像形成装置300Aに移行指示を送信する(ステップS1050)。一方、Area1に設置されている画像形成装置300Aが既に省エネ優先モードであれば(ステップS1040においてNO)、管理装置100は画像形成装置300Aに対してその状態を維持させる。
管理装置100はまた、Area2について、ユーザの人数(5人)が閾値(4人)より多いと判定する(ステップS1010においてYES)。管理装置100は、Area2に設置されている画像形成装置300Bの使用可能性は高いと予測する。この場合、Area2に設置されている画像形成装置300Bが省エネ優先モードであれば(ステップS1020においてYES)、管理装置100は、稼働優先モードに移行するよう当該画像形成装置300Bに移行指示を送信する(ステップS1030)。一方、Area2に設置されている画像形成装置300Bが稼働優先モードで動作していれば(ステップS1020においてNO)、管理装置100は画像形成装置300Bに対してその状態を維持させる。
管理装置100はさらに、Area3について、ユーザの人数(0人)が閾値(2人)より少ないと判定する(ステップS1010においてNO)。管理装置100は、Area3に設置されている画像形成装置300Cの使用可能性は低い(使用されない)と予測する。この場合、Area3に設置されている画像形成装置300Cが稼働優先モードで動作していれば(ステップS1040においてYES)、管理装置100は、省エネ優先モードに移行するよう当該画像形成装置300Cに移行指示を送信する(ステップS1050)。一方、Area3に設置されている画像形成装置300Cが既に省エネ優先モードであれば(ステップS1040においてNO)、管理装置100は画像形成装置300Cに対してその状態を維持させる。
各エリアに設置されている画像形成装置300は、管理装置100から移行指示が送信されるまで待機している。管理装置100から移行指示が送信されると、画像形成装置300はその移行指示を受信して、稼働優先モードへの移行指示か省エネ優先モードへの移行指示かを判定する(図7に示すステップS2000)。稼働優先モードへの移行指示を受信した場合、画像形成装置300は、自装置の状態を省エネ優先モードから稼働優先モードに切替える(ステップS2010)。一方、省エネ優先モードへの移行指示を受信した場合、画像形成装置300は、自装置の状態を稼働優先モードから省エネ優先モードに切替える(ステップS2020)。この場合、例えば画像形成装置300で印刷処理が実行されていると、印刷処理の終了後に直ちに省エネ優先モードに移行して定着装置334への通電が停止される。
その後、管理装置100は、監視アイテム200からの監視情報によって、例えばArea2に居る5人のユーザのうちの3人がArea3に移動したと判定する。管理装置100は、例えば、Area2からユーザが退室した時間とArea3へユーザが入室した時間との時間差、Area2から退室したユーザの人数とArea3へ入室したユーザの人数との差、又は、カードリーダ220によって読取られたユーザID等に基づいてユーザがエリア間を移動したか否かを判定する。
この場合、Area2のユーザ数が3人に減り、Area3のユーザが3人に増える。管理装置100は、Area2について、ユーザの人数(2人)が閾値(4人)より少ないと判定し(図6に示すステップS1010においてNO)、Area3について、ユーザの人数(3人)が閾値(2人)より多いと判定する(ステップS1010においてYES)。管理装置100は、Area2に設置されている画像形成装置300Bを省エネ優先モードになるように制御し、Area3に設置されている画像形成装置300Cを稼働優先モードになるように制御する。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るネットワークシステム50を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
監視アイテム200は、画像形成装置300が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報(例えばユーザの人数等)を監視情報として取得し、取得した監視情報を管理装置100に送信する。管理装置100は、監視アイテム200から送信された監視情報を受信し、受信した監視情報に応じて、稼働優先モード又は省エネ優先モードとなるように当該エリアに設置されている画像形成装置300の状態を制御する。
画像形成装置300が設置されているエリアのユーザに関する情報に応じて、当該画像形成装置300の状態が制御されるため、スケジュール情報の入力等の手間を省くことができる。管理装置100は、当該画像形成装置300が設置されているエリアの監視情報を用いることによって、画像形成装置300の使用頻度(使用可能性)が低くなるか、高くなるかを精度よく予測できる。使用可能性が低くなると予測される場合は、管理装置100は、画像形成装置300を省エネ優先モードにすることによって、無駄な電力消費を効果的に削減できる。一方、使用可能性が高くなると予測される場合は、管理装置100は、画像形成装置300を予め稼働優先モードにしておくことによって、画像形成装置300の起動(復帰)に伴うユーザの待ち時間を低減できる。これにより、ユーザビリティを向上できる。したがって、本ネットワークシステム50によれば、ユーザビリティの向上と電力消費の削減とを両立できる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係るネットワークシステムは、あるエリアの画像形成装置がビジー状態になると、管理装置がユーザの移動を予測して他のエリアの画像形成装置を稼働優先モードにする点において、第1の実施の形態に係るネットワークシステム50とは異なる。その他の点では、各ネットワークシステムは同一の構成である。なお、以下では、図面等において、画像形成装置を単に「MFP」と記載する場合がある。
管理装置の記憶部には、代替の画像形成装置を管理するための管理テーブルが記憶されている。管理テーブルには、各エリアの画像形成装置毎に、他のエリアに設置されている代替となる画像形成装置が関連付けられている。なお、各エリアに設置される複数の画像形成装置の一部に、代替の画像形成装置が関連付けられていない画像形成装置があってもよい。また1台の画像形成装置に複数台の代替の画像形成装置が関連付けられていてもよい。代替の画像形成装置の設定又は変更は、管理装置を操作することによって行なわれる。
各エリアの画像形成装置に対して設定される代替の画像形成装置は、同等の機能(スペック)を持つ画像形成装置であるのが好ましい。例えば、あるエリアに設置されている画像形成装置がカラー印刷機能を持つ場合、同様の機能(カラー印刷機能)を持つ画像形成装置が代替の画像形成装置として設定されているのが好ましい。また例えば、画像形成装置が高速印刷機能を持つ場合、同等の高速印刷機能を持つ画像形成装置が代替の画像形成装置として設定されているのが好ましい。さらに近くのエリアに設置されている画像形成装置が代替の画像形成装置として設定されていてもよい。
管理装置は、各エリアに設置されている画像形成装置のステータス状態を管理している。画像形成装置がビジー状態になると、当該画像形成装置はビジー状態であることを管理装置に通知する。ビジー状態とは、画像形成装置の故障、ジャム(紙詰まり)、トナー切れ、又は、待機ジョブが所定数以上等により新たな処理の受付が不能となった状態を意味する。管理装置は、画像形成装置からのビジー状態の通知を受信することによって、当該画像形成装置がビジー状態であることを検出する。
画像形成装置がビジー状態になるとユーザの待ち時間が長くなる。この場合、他のエリアに設置されている画像形成装置を使用するために、ユーザが当該他のエリアに向けて移動することが予測される。管理装置は、画像形成装置がビジー状態になると、ユーザの移動を予測して、他のエリアに設置されている代替の画像形成装置を稼働優先モードにしておく。ユーザが他のエリアに到着すると、そのエリアに設置されている画像形成装置は稼働優先モードに移行されている。そのため、ユーザは直ぐにコピー印刷等の印刷処理を実行できる。代替の画像形成装置は既に起動(復帰)した状態となっているため、起動(復帰)に伴うユーザの待ち時間を効果的に低減できる。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る管理装置では、図6に示されるプログラムに代えて、図8に示されるプログラムが実行される。図8のプログラムは、図6のプログラムにおいて、ステップS1100及びステップS1110をさらに含む。図8のステップS1000〜ステップS1050における処理は、図6に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。
図8を参照して、このプログラムは、ステップS1000の後に実行され、ビジー状態の画像形成装置(MFP)があるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1100と、ステップS1100において、ビジー状態の画像形成装置があると判定された場合に実行され、他のエリアの画像形成装置(MFP)を起動するステップS1110とを含む。ステップS1100において、ビジー状態の画像形成装置がないと判定された場合、又はステップS1110の処理が終了した場合は、制御はステップS1010に進む。
図9は、図8のステップS1110の詳細なフローである。図9を参照して、このルーチンは、記憶部に記憶されている上記管理テーブルを参照して、ビジー状態と判定された画像形成装置の代替の画像形成装置(代替MFP)を抽出するステップS1200と、ステップS1200の後に実行され、抽出された代替の画像形成装置は複数か否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1210と、ステップS1210において、抽出された代替の画像形成装置が複数であると判定された場合に実行され、複数の代替の画像形成装置のうち、ビジー状態と判定された画像形成装置の近くのエリアの画像形成装置を選択するステップS1220と、ステップS1220の後、又は、ステップS1210において、抽出された代替の画像形成装置は複数ではない、すなわち1つであると判定された場合に実行され、複数の中から選択された代替の画像形成装置、又は1つだけ抽出された代替の画像形成装置が省エネ優先モードか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS1230と、ステップS1230において、代替の画像形成装置が省エネ優先モードであると判定された場合に実行され、稼働優先モードへの移行を指示する移行指示を代替の画像形成装置に送信するステップS1240とを含む。ステップS1240において、代替の画像形成装置が省エネ優先モードではない、すなわち稼働優先モードであると判定された場合、又は、ステップS1240の処理が終了した場合は、このルーチンは終了する。
[動作]
本実施の形態に係るネットワークシステムは以下のように動作する。なお、ビジー状態の画像形成装置が検出されたときの動作を除いた動作は、上記第1の実施の形態と同様である。したがって、同様の動作についての詳細な説明は繰返さない。以下では、第1の実施の形態で示した図2を用いて、本実施の形態に係るネットワークシステムの動作を説明する。
図2を参照して、例えば、Area2の画像形成装置300Bに対して、Area3の画像形成装置300Cが代替の画像形成装置として管理装置に設定されているものとする。Area2の画像形成装置300Bに例えば故障が発生して、画像形成装置300Bがビジー状態になったとする。画像形成装置300Bは管理装置にビジー状態であることを通知する。管理装置は、画像形成装置300Bからの通知を受信することによって、ビジー状態の画像形成装置を検出する(図8に示すステップS1100においてYES)。Area2の画像形成装置300Bがビジー状態になったため、Area2のユーザはArea3に設置されている画像形成装置300Cを使用するために、Area3への移動を開始する。
管理装置は、管理テーブルを参照して、Area2の画像形成装置300Bの代替の画像形成装置として、Area3に設置されている画像形成装置300Cを抽出する(図9に示すステップS1200)。抽出した画像形成装置は、画像形成装置300Cの1つだけであるため(ステップS1210においてNO)、管理装置は抽出した画像形成装置300Cが省エネ優先モードか否かを判定する。Area3の画像形成装置300Cが省エネ優先モードの場合(ステップS1230においてYES)、管理装置は稼働優先モードへの移行を指示する移行指示を画像形成装置300Cに送信する(ステップS1240)。Area3の画像形成装置300Cは、管理装置からの移行指示を受信したことに応答して、自装置の状態を稼働優先モードに切替える。Area3の画像形成装置300Cが稼働優先モードの場合(ステップS1230においてNO)、管理装置は画像形成装置300Cに対してその状態を維持させる。
Area2に居たユーザがArea3に到着すると、Area3に設置されている画像形成装置300Cは稼働優先モードとなっている。移動してきたユーザは、設置されている画像形成装置300Cを操作して直ぐにコピー印刷等を実行できる。
なお、代替の画像形成装置が複数抽出された場合(ステップS1210においてYES)、ビジー状態の画像形成装置の近くのエリアの画像形成装置が、稼働優先モードに移行させる画像形成装置として選択される(ステップS1220)。画像形成装置のビジー状態によって他のエリアの画像形成装置を使用しようとした場合、ユーザはより近くのエリアの画像形成装置を使用することが容易に予測される。近くのエリアの画像形成装置のみを稼働優先モードとすることによって、使用される可能性が低い他のエリアの画像形成装置は稼働優先モードに移行されない。これにより、ユーザビリティを向上させつつ、無駄な電力消費をより効果的に削減できる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係るネットワークシステムは、あるエリアの画像形成装置がビジー状態になった後にそのエリアに居るユーザが他のエリアに移動(到着)したことを検出すると、管理装置が当該他のエリアの画像形成装置を稼働優先モードにする点において、第2の実施の形態に係るネットワークシステムとは異なる。その他の点では、各ネットワークシステムは同一の構成である。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る管理装置では、図8に示されるプログラムに代えて、図10に示されるプログラムが実行される。図10のプログラムは、図8のプログラムのステップS1110に代えて、ステップS1120を含む。図10のステップS1000〜ステップS1050、及びステップS1100における処理は、図8に示される各ステップにおける処理と同じである。
図11は、図10のステップS1120の詳細なフローである。図11のフローは、図9のステップS1210及びステップS1220に代えて、ステップS1300を含む。図11のステップS1200、ステップS1230、及びステップS1240における処理は、図9に示される各ステップにおける処理と同じである。
図11を参照して、このルーチンは、ステップS1200の後に実行され、抽出された代替の画像形成装置が設置されているエリアへのユーザの移動が検出されたか否かを判定し、ユーザの移動が検出されるまで待機するステップS1300を含む。ステップS1300において、ユーザの移動が検出されると、制御はステップS1230に進む。ステップS1230では、移動先のエリアに設置されている画像形成装置が省エネ優先モードか否かが判定される。省エネ優先モードの場合、当該画像形成装置は稼働優先モードに移行するよう制御される。
[効果]
本実施の形態では、管理装置は、あるエリアの画像形成装置がビジー状態になった後にそのエリアに居るユーザが代替の画像形成装置が設置されているエリアに移動したことを検出すると、移動先のエリアに設置されている代替の画像形成装置を稼働優先モードにする。すなわち、管理装置は、人の移動が明らかになったタイミングで代替の画像形成装置を起動する。ビジー状態の画像形成装置の代わりに使用する画像形成装置のみを精度よく稼働優先モードにすることができるので、無駄な電力消費をさらに効果的に削減できる。
さらに、昨今では、ウォームアップ時間(起動時間)が早い画像形成装置が普及してきている。こうした画像形成装置を用いることによって、ユーザの移動が明らかになったタイミングで代替の画像形成装置を起動したとしても、ユーザの待ち時間が長くなるのを抑制できる。そのため、ウォームアップ時間が早い画像形成装置を含むネットワークシステムであれば、ユーザビリティの向上と電力消費の削減との両立がより容易になる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態に係るネットワークシステムは、あるエリアに設置されている画像形成装置に対する当該エリアに居るユーザの使用頻度に応じて、当該画像形成装置の省エネ制御を行なう点において、第1の実施の形態に係るネットワークシステム50とは異なる。その他の点では、各ネットワークシステムは同一の構成である。
管理装置は、管理下にある画像形成装置のユーザ毎の使用履歴をデータベース化して記憶部に記憶している。記憶部は、各ユーザの識別情報(ユーザID)と画像形成装置毎の各ユーザの使用履歴とを関連付けて記憶している。画像形成装置が設置されている各エリアへの入室時には、ユーザが所持する認証カードがカードリーダによって読取られる。カードリーダは認証カードから当該ユーザのユーザIDを抽出して管理装置に送信する。管理装置はカードリーダから送信されたユーザIDを受信すると、受信したユーザIDを用いて当該ユーザIDが示すユーザの使用履歴をデータベースから検索する。より詳細には、管理装置は、ユーザIDを送信したカードリーダが監視するエリアに設置されている画像形成装置に対する当該ユーザIDが示すユーザの使用履歴を検索する。管理装置はさらに、検索した使用履歴から使用頻度を算出する。例えば直近1週間等の一定期間内に画像形成装置を使用した回数により使用頻度が算出される。
管理装置は、算出した使用頻度に応じて、稼働優先モード又は省エネ優先モードとなるように当該エリアに設置されている画像形成装置の状態を制御する。管理装置には、省エネ優先モードから稼働優先モードに切替えるか否かを判定するための閾値情報が予め設定されている。この閾値情報は、管理装置の記憶部に記憶されている。管理装置は、算出した使用頻度と閾値情報とを比較することによって、画像形成装置を稼働優先モードに切替えるか否かを判定する。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る管理装置では、図6に示されるプログラムに代えて、図12に示されるプログラムが実行される。
図12を参照して、このプログラムは、管理下にある監視アイテムから送信された監視情報を受信するステップS3000と、ステップS3000の後に実行され、カードリーダから送信されるユーザIDを受信したか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3010と、ステップS3010において、ユーザIDを受信したと判定された場合に実行され、受信したユーザIDを用いて、そのユーザIDが示すユーザの使用履歴を検索するステップS3020と、ステップS3020の後に実行され、検索した使用履歴から画像形成装置(MFP)の使用頻度を算出するステップS3030と、ステップS3030の後に実行され、算出した使用頻度が予め設定されている閾値以上か否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3040と、ステップS3040において、使用頻度が閾値以上であると判定された場合に実行され、ユーザIDを送信してきたカードリーダが監視するエリアの画像形成装置が省エネ優先モードか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3050と、ステップS3050において、画像形成装置が省エネ優先モードであると判定された場合に実行され、稼働優先モードへの移行を指示する移行指示を当該画像形成装置に送信するステップS3060とを含む。
ステップS3010において、ユーザIDを受信していないと判定された場合、ステップS3040において、使用頻度が閾値より低いと判定された場合、ステップS3050において、画像形成装置が省エネ優先モードではない(稼働優先モードである)と判定された場合、又はステップS3060の処理が終了した場合は、制御はステップS3000に戻る。
[効果]
本実施の形態では、エリアに居るユーザの人数ではなく、そのエリアに居るユーザによる画像形成装置の使用頻度に応じて、当該エリアの画像形成装置が省エネ制御される。エリア内の人数が少ない場合でも、そのエリアに居るユーザの使用頻度が高い場合は、当該エリアの画像形成装置を稼働優先モードにしておくのが好ましい。そのため、本実施の形態に係る管理装置は、エリアに居るユーザの使用頻度に応じて、画像形成装置の省エネ制御を行なう。これにより、使用頻度が高いユーザがエリアに居る場合は、当該エリアに設置されている画像形成装置は稼働優先モードにされる。一方、エリア内の人数が多い場合でも各ユーザの使用頻度が低い場合は、当該エリアに設置されている画像形成装置は省エネ優先モードにされる。したがって、本ネットワークシステムによれば、ユーザビリティの向上と電力消費の削減とをより容易に両立できる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態に係るネットワークシステムは、あるエリアに設置されている画像形成装置に対する当該エリアに居るユーザの使用頻度、又は当該エリアに居るユーザの人数に応じて、当該画像形成装置の省エネ制御を行なう点において、第4の実施の形態に係るネットワークシステムとは異なる。その他の点では、各ネットワークシステムは同一の構成である。
画像形成装置が設置されている各エリアへの入室時には、ユーザが所持する認証カードがカードリーダによって読取られる。この場合、入室する全てのユーザの認証カードがカードリーダによって読取られることが好ましい。しかし、実際には、入室する全てのユーザの認証カードがカードリーダによって読取られないこともあり得る。例えば、あるユーザの認証カードがカードリーダに読取られて電子錠が解錠したときに、そのユーザと一緒に別のユーザもそのエリアに入室する場合等である。こうした場合、管理装置は、一緒に入室した別のユーザの使用頻度は分からない。そのため、本実施の形態に係る管理装置は、エリアに居るユーザの使用頻度が低い場合であっても、当該エリアに居るユーザの人数が多い場合は、そのエリアに設置されている画形成装置を稼働優先モードにする。
[ソフトウェア構成]
本実施の形態に係る管理装置では、図12に示されるプログラムに代えて、図13及び図14に示されるプログラムが実行される。図13及び図14のプログラムは、図12のプログラムのステップS3040に代えて、ステップS3100、及びステップS1010〜ステップS1050を含む。図13のステップS3000〜ステップS3030、ステップS3050、及びステップS3060における処理は、図12に示される各ステップにおける処理と同じである。図14のステップS1010〜ステップS1050における処理は、図6に示される各ステップにおける処理と同じである。以下、異なる部分について説明する。
図13を参照して、このプログラムは、ステップS3030の後に実行され、算出した使用頻度が予め設定されている閾値以上か否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップS3100を含む。ステップS3100において、使用頻度が閾値より低いと判定された場合は、制御は、図14に示されるステップS1010に進む。ステップS1020において、省エネ優先モードではない、すなわち稼働優先モードであると判定された場合、ステップS1030の処理が終了した場合、ステップS1040において、稼働優先モードではない、すなわち省エネ優先モードであると判定された場合、又はステップS1050の処理が終了した場合は、制御は、図13のステップS3000に戻る。
(第6の実施の形態)
図15を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム500は、図1に示される管理装置100に代えて、管理装置600を含む点において、第1の実施の形態に係るネットワークシステムとは異なる。その他の点では、各ネットワークシステムは同一の構成である。
Area1には、図1に示される画像形成装置300Aに代えて、画像形成装置300Dが設置されている。この画像形成装置300Dには管理装置600が設けられる。画像形成装置300Dは、管理装置600によってネットワークシステム500を集中管理する。すなわち、本実施の形態では、ネットワークシステム500を構成する一部の画像形成装置が、第1の実施の形態に示した管理装置100として機能する。なお、画像形成装置300Dは、管理装置600を含む点を除いて、図1の画像形成装置300Aと同一の構成である。
管理装置600に対する設定の変更等は、画像形成装置300Dの操作パネルを操作することによって行なわれる。管理装置600に対する設定の変更等は、ネットワーク60に接続されている情報処理装置400等から行なうこともできる。
本実施の形態に係るネットワークシステム500は、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
(変形例)
上記実施の形態では、画像形成装置の1種である複合機(MFP)に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。画像形成装置は、複合機以外の例えば複写機(コピー機)又は印刷装置(プリンタ)等であってもよい。
上記実施の形態では、監視アイテムがエリア内のユーザ数をカウントして管理装置に通知する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。各エリアのユーザの人数は例えば管理装置側でカウントするようにしてもよい。
上記実施の形態では、Area1〜Area3の各エリアは、いずれも、壁等によって仕切られた居室とされていたが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。Area1〜Area3の各エリアは、壁等によって仕切られていないオープンフロアーであってもよい。居室とオープンフロアーとが混在していてもよい。画像形成装置が設置されるエリアがオープンフロアーの場合は、監視ロボットによる監視が容易になる。なお、監視ロボットの数は1台でもよいし、2台以上の複数台でもよい。
上記実施の形態では、省エネ制御を行なう画像形成装置が設置されるエリアをArea1〜Area3の3つのエリアとしたが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。画像形成装置が設置されるエリアは、1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。
上記実施の形態では、省エネ優先モードから稼働優先モードに切替えるか否かを判定するための閾値情報を予め管理装置に設定する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。閾値情報は、管理装置において自動で設定される構成であってもよい。例えば、ユーザの人数に応じて省エネ制御を行なう場合、管理装置において、エリアに居るユーザの人数と画像形成装置の使用頻度との関係を示すデータを蓄積しておき、蓄積したデータから演算によって閾値を求めるようにしてもよい。同様に、ユーザの使用頻度に応じて省エネ制御を行なう場合、管理装置において、エリアに居るユーザの使用頻度とそのユーザが居るときの画像形成装置の使用頻度との関係を示すデータを蓄積しておき、蓄積したデータから演算によって閾値を求めるようにしてもよい。この場合、時間帯によって閾値を変更するようにしてもよいし、曜日又は日付等によって閾値を変更するようにしてもよい。
上記実施の形態では、監視アイテムとして、監視カメラ、及びカードリーダ等を用いた例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。監視アイテムは、上記実施の形態で示したアイテム(装置)以外のものであってもよい。監視アイテムは、例えば、各エリアに設置されたPC等であってもよい。各PCは、ネットワークを介して管理装置と接続されており、当該管理装置によって管理されている。PCの使用時にはユーザによってログイン操作が行なわれる。管理装置は、ユーザのログイン操作に応じて認証処理を実行し、PCへのログインを許可する。ユーザがPCにログインすることによって、管理装置はエリアに居るユーザの人数を認識できる。
上記実施の形態において、稼働優先モードにおける省エネ優先モードへ移行する時間、及び稼働優先モードでの定着温度等の管理装置による設定は、日中と夜間等の時間帯、及び画像形成装置のスペック等により変えるようにしてもよい。
上記第2の実施の形態では、代替の画像形成装置が複数抽出された場合に、管理装置によって、ビジー状態の画像形成装置に近いエリアの画像形成装置が選択され、その画像形成装置が稼働優先モードとなるように制御される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。代替の画像形成装置が複数抽出された場合、管理装置によって、抽出された複数の画像形成装置が稼働優先モードとなるように制御されてもよい。この場合、エリア間のユーザの移動時間を考慮して、移動時間が経過する前に省エネ優先モードに移行しないよう、稼働優先モードにおける省エネ優先モードへ移行する時間が設定されると好ましい。このように構成されていると、複数の代替の画像形成装置が稼働優先モードに移行された場合でも、使用されない画像形成装置は所定の時間の経過後に省エネ優先モードに移行する。これにより、無駄な電力消費が削減される。
上記第2及び第3の実施の形態では、代替の画像形成装置を管理テーブルで管理する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、エリア間の距離、画像形成装置のスペック等に応じて、管理装置が自動で代替となる画像形成装置を選択(設定)する構成であってもよい。さらに、管理装置において蓄積された履歴情報に基づいて、代替となる画像形成装置が設定される構成であってもよい。例えば、画像形成装置がビジー状態になったときに、どのエリアの画像形成装置が代わりに使用されたかのデータを履歴情報として管理装置に蓄積しておき、蓄積されたデータから適切な画像形成装置を代替の画像形成装置に設定するようにしてもよい。
上記第4及び第5の実施の形態では、ユーザが居るエリアに設置されている画像形成装置に対して当該ユーザの使用頻度が算出される例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。ユーザによる画像形成装置の使用頻度は、例えば、管理装置の管理下にある全ての画像形成装置に対する合計の使用頻度として算出されてもよい。さらに、ユーザの使用頻度は、例えば管理装置がユーザIDを受信した時間帯別又は曜日別に算出されてもよい。
上記第6の実施の形態では、Area1の画像形成装置が管理装置として機能する例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。Area1以外のエリアに設置されている画像形成装置が管理装置として機能するように構成されていてもよい。
なお、上記で開示された技術を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
50、500 ネットワークシステム
60 ネットワーク
100、600 管理装置
110、310 制御部
118 記憶部
200 監視アイテム
210、210a〜210c 監視カメラ
220、220a〜220c カードリーダ
300、300A〜300D 画像形成装置
322 操作パネル
330 画像形成ユニット
332 画像形成部
334 定着装置
350 通信ユニット
370 定着ランプ

Claims (5)

  1. 待機状態と前記待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置と、
    前記画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視手段と、
    ネットワークを介して、前記画像形成装置及び前記監視手段と接続される管理装置とを含む、ネットワークシステムであって、
    前記監視手段は、
    前記画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得するための情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記監視情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信するための情報送信手段とを含み、
    前記管理装置は、
    前記監視手段から送信される前記監視情報を、前記ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、
    前記情報受信手段により受信された前記監視情報に応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含み、
    前記画像形成装置は、第1の画像形成装置と、第2の画像形成装置とを含み、
    前記第1及び前記第2の画像形成装置は、それぞれ、新たな処理の受付が不能となったことに応答して、前記管理装置に受付不能を通知するための不能通知手段を含み、
    前記管理装置はさらに、前記第1及び前記第2の画像形成装置の一方から受付不能の通知を受信したことに応答して、前記第1及び前記第2の画像形成装置の他方を前記待機状態に移行させるための待機状態移行手段を含む、ネットワークシステム。
  2. 待機状態と前記待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置と、
    前記画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視手段と、
    ネットワークを介して、前記画像形成装置及び前記監視手段と接続される管理装置とを含む、ネットワークシステムであって、
    前記監視手段は、
    前記画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得するための情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記監視情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信するための情報送信手段とを含み、
    前記管理装置は、
    前記監視手段から送信される前記監視情報を、前記ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、
    前記情報受信手段により受信された前記監視情報に応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含み、
    前記画像形成装置は、第1のエリアに設置されている第1の画像形成装置と、前記第1のエリアとは異なる第2のエリアに設置されている第2の画像形成装置とを含み、
    前記第1及び前記第2の画像形成装置の各々は、新たな処理の受付が不能となったことに応答して、前記管理装置に受付不能を通知するための不能通知手段を含み、
    前記情報取得手段は、前記第1のエリアと前記第2のエリアとの間のユーザの移動情報を前記監視情報として取得するための移動情報取得手段を含み、
    前記管理装置はさらに、前記第1及び前記第2の画像形成装置の一方から受付不能の通知を受信した後に、ユーザの移動を前記情報受信手段が受信したことに応答して、前記第1及び前記第2の画像形成装置の他方を前記待機状態に移行させるための待機状態移行手段を含む、ネットワークシステム。
  3. 待機状態と前記待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置と、
    前記画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視手段と、
    ネットワークを介して、前記画像形成装置及び前記監視手段と接続される管理装置とを含む、ネットワークシステムであって、
    前記監視手段は、
    前記画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得するための情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記監視情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信するための情報送信手段とを含み、
    前記管理装置は、
    前記監視手段から送信される前記監視情報を、前記ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、
    前記情報受信手段により受信された前記監視情報に応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含み、
    前記情報取得手段は、ユーザを識別する識別情報を前記監視情報として取得するための識別情報取得手段を含み、
    前記管理装置はさらに、
    ユーザによる前記画像形成装置の使用履歴を当該ユーザの識別情報と関連付けて記憶するための履歴記憶手段と、
    前記情報受信手段が前記識別情報を受信したことに応答して、受信した識別情報に関連付けて前記履歴記憶手段に記憶されている使用履歴に基づいて前記画像形成装置の使用頻度を算出するための使用頻度算出手段と、
    前記使用頻度算出手段により算出された使用頻度に応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための制御手段とを含む、ネットワークシステム。
  4. 前記情報取得手段は、前記画像形成装置が設置されているエリアにるユーザの人数を前記監視情報として取得するための人数情報取得手段を含み、
    前記状態制御手段は、前記情報受信手段が前記監視情報を受信したことに応答して、前記エリアにるユーザの人数が予め定められた人数より多いか否かに応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための制御手段を含む、請求項1又は請求項2に記載のネットワークシステム。
  5. 待機状態と前記待機状態よりも消費電力が抑制された省電力状態とを切替えて動作可能な画像形成装置、及び前記画像形成装置が設置されているエリアを監視するための監視装置と、ネットワークを介して接続される管理装置であって、
    前記監視装置は、前記画像形成装置が設置されているエリアにおけるユーザに関する情報を監視情報として取得し、当該監視情報を、前記ネットワークを介して前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記監視装置から送信される前記監視情報を、前記ネットワークを介して受信するための情報受信手段と、
    前記情報受信手段により受信された前記監視情報に応じて、前記待機状態又は前記省電力状態となるように前記画像形成装置の状態を制御するための状態制御手段とを含み、
    前記画像形成装置とは異なる画像形成装置に設けられる、管理装置。
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