JP6550856B2 - 身体洗浄剤組成物 - Google Patents
身体洗浄剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6550856B2 JP6550856B2 JP2015071901A JP2015071901A JP6550856B2 JP 6550856 B2 JP6550856 B2 JP 6550856B2 JP 2015071901 A JP2015071901 A JP 2015071901A JP 2015071901 A JP2015071901 A JP 2015071901A JP 6550856 B2 JP6550856 B2 JP 6550856B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- group
- fatty acid
- skin
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
しかしながら、使用する水中にカルシウムイオンやマグネシウムイオンが特に多く含まれていると、脂肪酸がこれらの金属イオンと塩を形成するので泡立ち易さおよび泡質が低下する問題がある。
しかし、アシルアミノ酸系陰イオン界面活性剤は肌への負担は減らせるものの、泡立ちについては脂肪酸塩に比べると劣るという問題がある。
しかし、これらは肌になめらかさを与えることができるが、硬度の高い水を使用した際の泡立ちが劣り、つっぱり感の抑制は不十分であった。
以上のとおり、硬水使用時においても良好な泡立ち易さや泡質、および肌のつっぱり感の抑制とともに、なめらかさ付与の全てを満たす身体洗浄剤組成物の開発は困難であった。
なお、本発明において「良好な泡立ちが得られる」とは速泡性と泡質に優れることをいい、言い換えれば、泡立ち易さや泡質が良好であり、例えば、キメ細かく濃密な泡が速く得られることをいう。
なお、本明細書における「硬水」とは、アメリカ硬度で120ppm以上の水をいう。
本発明の身体洗浄剤組成物は、下記(a)成分および(b)成分を少なくとも含有する。
本発明に用いられる(a)成分は、上記式(1)で表される界面活性剤である。
式(1)中のR1COは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
本発明に用いられる(b)成分は、炭素数8〜22の脂肪酸塩である。
脂肪酸の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜18が特に好ましい。また、炭素数8〜22の脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を用いることができる。また、脂肪酸の混合物である混合脂肪酸を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げられる。好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であり、特に好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸である。
本発明において(b)成分は、上記脂肪酸塩のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の身体洗浄剤組成物は、さらに、(c)成分として上記式(2)で表される界面活性剤を含有していてもよい。本発明の身体洗浄剤組成物が(c)成分として式(2)で表される界面活性剤をさらに含有することによって、洗い上がりの肌触りをより良好にすることができる。
M2は水素原子、アルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。ただし、式(2)中の2つのM2のうち少なくとも1つのM2はアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。
本発明の身体洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分および水など溶剤の総含有量が100質量%以下であり、さらに(c)成分を含有する場合は、(a)〜(c)の各成分と水など溶剤との総含有量が100質量%以下である。
また、本発明の身体洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の界面活性剤や保湿剤、油分、水溶性高分子、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤など、毛髪や身体の洗浄剤に一般的に用いられている各種成分を含有していてもよい。
両性界面活性剤としては、例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミノジ酢酸ナトリウムなどが挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル;ポリグリセリンラウリン酸エステル;ポリグリセリンラウリルエーテル;ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類;ラウレス−4などのポリオキシアルキレンアルキルエーテル類;ラウリン酸PEG−4やPEG−7グリセリルココエートなどのポリオキシアルキレンエステル類;さらに、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミド類などが挙げられる。
油分としては、例えば、流動パラフィン、固形パラフィン、ワセリンなどの炭化水素油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルなどのエステル油;ジメチルポリシロキサンなどのストレートシリコーンオイルやポリエーテル基、アミノ基、脂肪酸アミド基などが導入された変性シリコーンオイルなどのシリコーン油などが挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガムなどの非イオン性高分子;カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、アラビアガムなどの陰イオン性高分子;カチオン性デンプン;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、カチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−22)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム−39)などの陽イオン性高分子などが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
表1および表2に記載の配合に基づいて、常法に従い、身体洗浄剤組成物を調製した。
実施例および比較例で得られた身体洗浄剤組成物を試料として、下記のとおり評価を行い、その結果を表1および表2にまとめた。
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、硬度が150で40℃の水を用いて試料5gを手で泡立てた時の泡立ちを評価した。泡立ちが良好と感じた場合を2点、泡立ちがやや良いと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;泡立ちが非常に良好である。
○:合計点が30点以上35点未満;泡立ちが良好である。
△:合計点が20点以上30点未満;泡立ちがあまり良くない。
×:合計点が20点未満;泡立ちが悪い。
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料5gを手に付け、硬度が150で40℃の水を用いて手を洗い、タオルで水気を拭き取った後の肌触りを評価した。肌がなめらかと感じた場合を2点、ややなめらかと感じた場合を1点、なめらかでないと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;肌が非常になめらかである。
○:合計点が30点以上35点未満;肌がなめらかである。
△:合計点が20点以上30点未満;肌があまりなめらかでない。
×:合計点が20点未満;肌がなめらかでない。
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料5gを手に付け、硬度が150で40℃の水を用いて手を洗い、洗った後に手を数回振って水気を切った後の肌のつっぱり感を評価した。つっぱり感がないと感じた場合を2点、つっぱり感をやや感じた場合を1点、つっぱり感を感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;つっぱり感を全く感じない。
○:合計点が30点以上35点未満;つっぱり感を感じない。
△:合計点が20点以上30点未満;わずかにつっぱり感を感じる。
×:合計点が20点未満;つっぱり感を強く感じる。
比較例2は、つっぱり感は感じられなかったものの、(b)成分が含まれていないので、泡立ち、肌のなめらかさが不十分であった。
比較例3は、(a)成分が含まれておらず、アシルメチルアラニン塩が含まれているので、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれも不十分であった。
比較例4は、(a)成分と(c)成分が含まれているが(b)成分が含まれていないので、つっぱり感が感じられなかったが、泡立ちおよび肌のなめらかさにおいて不十分であった。
比較例5は、(a)成分とその他成分としてラウロイルメチルアラニン、ラウリルジメチル酢酸ベタイン、ラウリン酸が含まれており、つっぱり感は抑制できているものの泡立ちおよび肌のなめらかさが不十分であった。
比較例7は、(c)成分とカチオン性ポリマーとマイカが含まれているので、肌のなめらかさおよびつっぱり感の抑制は十分であるが、泡立ちは不十分であった。
比較例8は、(b)成分の脂肪酸塩とグリセリンおよびシリカが含まれ、(a)成分が含まれていないので、泡立ち、肌のなめらかさ、つっぱり感の抑制のいずれにおいても不十分であった。
比較例9は、(a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が本発明規定の範囲から外れているので、肌のなめらかさとつっぱり感の抑制は良好であるものの泡立ちが不十分であった。
比較例10および11は、(a)成分の含有量が本発明規定の上限値を超えており、さらに比較例11は(a)成分と(c)成分との質量比((a)/(c))が本発明規定の範囲から外れているので、泡立ちにおいて不十分であった。
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015071901A JP6550856B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 身体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015071901A JP6550856B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 身体洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016190812A JP2016190812A (ja) | 2016-11-10 |
JP6550856B2 true JP6550856B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=57245169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015071901A Active JP6550856B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 身体洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6550856B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016193885A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 日油株式会社 | 身体洗浄剤組成物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6869507B2 (ja) * | 2017-05-08 | 2021-05-12 | クラシエホームプロダクツ株式会社 | アミノ酸系アニオン性界面活性剤を含有する組成物の増粘方法及び増粘組成物 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372659A (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-02 | Kao Corp | N−アシル−n−(2−ヒドロキシプロピル)グリシンおよびその塩 |
JPS62277350A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-02 | Kao Corp | N−アシル−n−(3−ヒドロキシプロピル)グリシンおよびその塩 |
JP2780093B2 (ja) * | 1987-10-01 | 1998-07-23 | 花王株式会社 | N−アシル−N−(2−ヒドロキシプロピル)−β−アラニンおよびその塩 |
JPS6490295A (en) * | 1987-10-01 | 1989-04-06 | Kao Corp | Detergent composition |
JP2002012538A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-01-15 | Nikko Seiyaku Kk | 低刺激性洗浄方法及び泡立てネットを用いて洗浄するのに適した低刺激性洗浄料 |
JP2003113013A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-18 | Lion Corp | 植物性抗菌防腐剤 |
JP2006183030A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-07-13 | Lion Corp | ペースト状洗浄剤組成物 |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015071901A patent/JP6550856B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016193885A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 日油株式会社 | 身体洗浄剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016190812A (ja) | 2016-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5562531B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2008308492A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JPWO2006093311A1 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP7156083B2 (ja) | 皮膚用洗浄剤組成物 | |
JP6550856B2 (ja) | 身体洗浄剤組成物 | |
JP2016193858A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP5762731B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP4348312B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2006282895A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP6550855B2 (ja) | 身体洗浄剤組成物 | |
JP5959659B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP6458606B2 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP6647852B2 (ja) | フォーマー容器入り液体洗浄剤 | |
JP6620622B2 (ja) | 身体洗浄剤組成物 | |
JP4150361B2 (ja) | 液体皮膚洗浄料 | |
JP2010209004A (ja) | 洗浄料組成物 | |
JP6388801B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP6497935B2 (ja) | 毛髪洗浄剤 | |
JP7323396B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2014076966A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2008056608A (ja) | 皮膚洗浄剤用組成物 | |
JP5878726B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP5792581B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2005307019A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2002179553A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6550856 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |