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JP6533339B2 - 車両用シート - Google Patents

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JP6533339B2
JP6533339B2 JP2018520070A JP2018520070A JP6533339B2 JP 6533339 B2 JP6533339 B2 JP 6533339B2 JP 2018520070 A JP2018520070 A JP 2018520070A JP 2018520070 A JP2018520070 A JP 2018520070A JP 6533339 B2 JP6533339 B2 JP 6533339B2
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寛子 野口
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Description

本発明は、シートクッションとシートバックを備え、乗員が着座可能な着座位置と、車体内に荷室を形成可能な荷室位置との間を移動させることが可能な車両用シートに関する。
例えば、前後2列のシートを有するハッチバック型車両の後列側シートのように、前列側シートとバックドアとの間に荷物等を収容するための荷室を形成するべく、折り畳むことが可能な車両用シートが知られている。
この種の車両用シートとして、例えば、特開2005−306357号公報には、シートバックを前倒しして、シートクッションに重ね合わせることが可能な、いわゆる、フォールディング構造が提案されている。また、例えば、特開2006−21747号公報には、シートバックを前倒ししてシートクッションに重ね合わせた後、該シートクッションの前端側において車幅方向に沿って延在する回動軸を中心として、重ね合わせ面の面方向が鉛直方向に沿うようにシートバック及びシートクッションを立ち上げることが可能な、いわゆる、ダブルフォールディング構造が提案されている。
上記のフォールディング構造を採用した場合、シートクッションに重ね合わされたシートバックの上方に荷室が形成され、該シートバックから下方のスペースを荷室として使用することができない。このため、荷室の高さ方向に十分な広さを確保することが困難である。
また、上記のダブルフォールディング構造を採用した場合、シートバックが重ね合わされた状態で立ち上げられたシートクッションと、バックドアとの間に荷室が形成され、該シートクッションから前方のスペースを荷室として利用することができない。このため、荷室の前後方向に十分な広さを確保することが困難である。
そこで、例えば、特開平11−208334号公報には、いわゆる、横跳ね式折り畳み構造が提案されている。この構造では、シートバックを前倒しして、シートクッションに重ね合わせた後、該シートクッションの下方と後列側のサイドドアとの間において前後方向に沿って延在する回動軸を中心として、重ね合わせ面の面方向が該サイドドアに沿うようにシートバック及びシートクッションを跳ね上げることが可能となっている。
このような構造を採用することで、例えば、車体内の床面と天井面との間、及びバックドアと前列側シートとの間のスペースを荷室として利用することができる。このため、荷室の高さ方向及び前後方向に十分な広さを確保することが可能になる。
しかしながら、上記の横跳ね式折り畳み構造において、荷室を形成した状態では、折り畳まれた車両用シートが後列側のサイドドアに沿う位置に格納されるため、該サイドドアを開閉して、荷室にアクセスすることが困難である。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、荷室位置に格納した際、高さ方向及び前後方向に十分な広さを有する荷室を形成することができ、且つサイドドアを介して荷室に容易にアクセスすることが可能な車両用シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、シートクッションとシートバックを備え、乗員が着座可能な着座位置と、車体内に荷室を形成可能な荷室位置との間を移動させることが可能な車両用シートであって、前記シートバックが車体前方に倒れることを可能とする第1ヒンジ部と、車体前方に倒れた前記シートバックが前記シートクッションに重ね合わされて形成された折り畳み体を、前記荷室位置へ移動可能とする第2ヒンジ部と、をさらに備え、前記荷室位置では、前記折り畳み体の少なくとも一部が、前記着座位置にある前記シートクッションの後端部よりも車体後方に位置し、且つ前記折り畳み体の重ね合わせ面の面方向が車体内の側面に沿うことを特徴とする。
本発明に係る車両用シートでは、着座位置から荷室位置へ移動させる場合、上記の通り、第1ヒンジ部によって、シートクッションにシートバックを重ね合わせて折り畳み体を形成することができる。そして、第2ヒンジ部により折り畳み体を移動させることで、車両用シートを荷室位置に格納することができる。この荷室位置では、折り畳み体の少なくとも一部が、着座位置のシートクッションの後端部よりも車体後方に位置し、該折り畳み体の重ね合わせ面の面方向が車体内の側面に沿う。すなわち、車両用シートを荷室位置に格納すると、折り畳み体の少なくとも一部が、着座位置のシートクッションの側方にあるサイドドアよりも後方に位置し、且つ該折り畳み体の重ね合わせ面の面方向が車体内の側面に沿うように跳ね上げられる。
このように車両用シートが荷室位置に格納されることで、車体内に形成される荷室は、その高さ方向及び前後方向に、車両用シートで占められるスペースが形成されないため、十分な広さを確保することができる。また、荷室位置に格納された車両用シートが、サイドドアを塞ぐことを抑制できるため、該サイドドアを開閉して、荷室に容易にアクセスすることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記荷室位置では、リヤホイルハウスの上方に格納されることが好ましい。この場合、車体内のデッドスペースとなり易いリヤホイルハウスの上方に車両用シートを格納することができるため、車体内のスペースを有効に利用して十分な広さの荷室を形成することが可能になる。
上記の車両用シートにおいて、前記荷室位置にある前記折り畳み体と、車体内の床面との間に介在して、前記折り畳み体を支持する支持バーをさらに備えることが好ましい。この場合、簡素な構成によって、車両用シートを荷室位置に格納した状態を安定に維持することが可能になる。
本実施形態に係る車両用シートが車両内において着座位置にある状態を説明する概略斜視図である。 図1の右後方シートのシートクッションにシートバックを重ね合わせて折り畳み体を形成した状態を説明する概略斜視図である。 図1の右後方シートが荷室位置にある状態を説明する概略斜視図である。 着座位置にある右後方シートの概略全体正面図である。 着座位置にある右後方シートの第1ヒンジ部、第2ヒンジ部、支持バーを説明するための概略全体斜視図である。 折り畳み体を形成した右後方シートの概略全体正面図である。 折り畳み体を形成した右後方シートの第1ヒンジ部、第2ヒンジ部、支持バーを説明する概略全体斜視図である。 荷室位置にある右後方シートの概略全体正面図である。 荷室位置にある右後方シートの第1ヒンジ部、第2ヒンジ部、支持バーを説明する概略全体斜視図である。
以下、本発明に係る車両用シートにつき好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る車両用シート10は、例えば、前後2列のシートを有するハッチバック型の車両12の後列側シートとして用いられ、乗員が着座可能な着座位置(図1参照)と、車体内に荷室を形成可能な荷室位置(図3参照)との間を移動させることが可能である。なお、以下では、車両用シート10に着座した乗員から見た方向を基準として、前後、上下、左右の方向を説明する。
車両用シート10は、互いに略同様の構成要素を備える左右一組からなる。これらを互いに区別して説明するとき、右側の一方を右後方シート10aともいい、左側の他方を左後方シート10bともいう。そして、右後方シート10a及び左後方シート10bを総称して車両用シート10ともいう。
図1に示すように、右後方シート10aが着座位置にあるとき、その右側に右側サイドドア14が位置するとともに、左側に左後方シート10bが位置する。また、左後方シート10bが着座位置にあるとき、その左側に左側サイドドア16が位置し、且つ右側に右後方シート10aが位置する。
右後方シート10aを着座位置から荷室位置に変更する際には、図2に示すように、右後方シート10aを折り畳む。この折り畳まれた状態の右後方シート10aを、車体内の右側の側面18、具体的にはリヤホイルハウス19の上方に跳ね上げることにより、図3に示すように右後方シート10aが荷室位置に移動する。
次に、この移動を行うための構成につき詳述する。なお、右後方シート10aの各構成要素における前後、左右、上下は、該右後方シート10aが着座位置及び荷室位置の間を移動することに伴って変化するが、以下では、特に明記しない限り、着座位置にあるときの方向を基準として説明する。
図4及び図5は、それぞれ、着座位置にある右後方シート10aの概略全体正面図、概略全体斜視図である。右後方シート10aは、シートクッション20と、シートバック22と、第1ヒンジ部24と、第2ヒンジ部26と、支持バー28とを主に備える。
シートクッション20は、例えば、合成樹脂等からなる第1基材30に対し、緩衝材(図示せず)と、該緩衝材を覆う第1表皮材32とが取り付けられ、これにより、乗員が着座可能な座面を構成する。一方、シートバック22は、例えば、合成樹脂等からなる第2基材34に対し、緩衝材(図示せず)と、該緩衝材を覆う第2表皮材36とが取り付けられ、これにより、シートクッション20に着座した乗員の背もたれ面を構成する。該シートバック22の上端部には、乗員の頭部を支持するヘッドレスト38が設けられる。なお、第1ヒンジ部24及び第2ヒンジ部26の構成等の理解を容易にするべく、図5においては、緩衝材、第1表皮材32及び第2表皮材36等の図示を省略している。
第1ヒンジ部24は、シートクッション20に対してシートバック22を回動(傾動)可能とするための連結手段である。具体的には、第1ヒンジ部24は、第1基材30に取り付けられる第1軸支持部40と、第2基材34に取り付けられる第2軸支持部42と、第1軸支持部40及び第2軸支持部42を回動可能に連結する第1回動軸部44とを有する。
第1軸支持部40は、第1基材30の上面の右後端部に取り付けられる第1外側軸支持部材46と、該第1基材30の上面の左後端部に取り付けられる第1内側軸支持部材48とからなる。これらの第1外側軸支持部材46及び第1内側軸支持部材48には、互いの間を左右方向に延在する補強用柱材50が取り付けられる。
第1外側軸支持部材46は、取り付け部52と、該取り付け部52から後方に向かって若干傾斜するように立ち上がった軸支持部56と、該軸支持部56から若干右方に向かって折曲した回動基部58とを一体的に有する。この中の取り付け部52は、第1基材30の上面右後端部に臨み、該上面に対して積層された状態で、例えば、ボルト止め等により固定される。
取り付け部52では、下部の終端部位置と上部の終端部位置とが相違する。このため、下部と上部で、車体内の側面18に臨む側に向かって開放した段部59が形成される。前記支持バー28は、この段部59に収容される。すなわち、段部59は、第1基材30の上面と軸支持部56との間に支持バー28を収用するための収容スペースを形成する。この収容スペースは、例えば、前後方向に沿って延在し、その後端が、前端に比して側面18から離間するように傾斜する。
支持バー28は、前記収容スペースに収容可能な棒状であり、後端側が段部59内に取り付けられる。また、支持バー28は、段部59内に取り付けられた後端側を中心として、第1基材30の上面の面方向に沿って回動可能である。支持バー28は、シートクッション20が着座位置にあるときには収容スペース内に収容される。一方、右後方シート10aを荷室位置に移動させると、後述するように支持バー28が自重によって回動し、収容スペースから突出して上下方向に沿って延在する(図8及び図9参照)。
軸支持部56は、取り付け部52の上部から立ち上がり、上記したように、後方に向かって若干傾斜している。この軸支持部56に、前記第1回動軸部44を構成する第1軸部材80が支持される。
回動基部58は、側面側軸支持部材60に向かって延在し、該側面側軸支持部材60とともに第2ヒンジ部26を構成する。この点については後述する。
第1内側軸支持部材48は、第1基材30の上面に沿って延在し、該上面に積層された状態で、例えば、ボルト止め等により固定される取り付け部62と、該取り付け部62から立ち上がる軸支持部64とを有する。軸支持部64には、第1軸部材80とともに第1回動軸部44を構成する第2軸部材82が支持される。第2軸部材82は、第1軸部材80に比して若干短尺である。
一方、第2軸支持部42は、第2基材34の前面の右下端部に取り付けられる第1外側軸支持部材70と、該第2基材34の前面の左下端部に取り付けられる第2内側軸支持部材72とからなる。これらの第1外側軸支持部材70及び第2内側軸支持部材72には、互いの間を左右方向に延在する補強用柱材74が取り付けられる。
第1外側軸支持部材70及び第2内側軸支持部材72は、互いに略同様に構成され、第2基材34の前面に沿って延在し、該前面に積層された状態で、例えば、ボルト止め等により固定される取り付け部76a、76bと、該取り付け部76a、76bから立ち上がる軸挿通部78a、78bとをそれぞれ有する。軸挿通部78a、78bの各々には、挿通孔が形成される。
第1回動軸部44は、上記したように第1軸部材80及び第2軸部材82からなる。第1軸部材80は、第1外側軸支持部材46の軸支持部56に支持されるとともに、第1外側軸支持部材70の軸挿通部78aに形成された前記挿通孔に通される。また、第2軸部材82は、第1内側軸支持部材48の軸支持部64に支持されるとともに、第2内側軸支持部材72の軸挿通部78bに形成された前記挿通孔に通される。これにより第1ヒンジ部24が構成されるとともに、該第1ヒンジ部24を介してシートバック22がシートクッション20に回動可能に連結されている。
すなわち、第1ヒンジ部24を介して第1軸支持部40に対する第2軸支持部42の回動角度を調整することにより、シートクッション20の座面に対するシートバック22の背もたれ面の角度を調整することができる。つまり、右後方シート10aは、第1ヒンジ部24により、シートクッション20に着座した乗員がシートバック22を背もたれとして利用可能な状態(図1、図4及び図5参照)と、シートバック22が車体前方に倒れてシートクッション20に重ね合わされることで折り畳み体90を形成する状態(図2参照)とを切り換えることができる。
第2ヒンジ部26は、第2軸支持部42を構成する第3軸部材92を中心として折り畳み体90を回動可能とする。この第3軸部材92は、シートクッション20の後端側よりも上方において、車体内の側面18に沿って前後方向へ延在し、その後端が、前端に比して車体内の側面18から離間し、且つ下方に配置されるように傾斜する。
第2ヒンジ部26は、第1外側軸支持部材46と、側面側軸支持部材60と、第3軸部材92とで構成される。すなわち、第1外側軸支持部材46は、第1ヒンジ部24の構成要素と、第2ヒンジ部26の構成要素とを兼ねる。
具体的には、側面側軸支持部材60は、車体内の側面18(図2参照)中、例えば、リヤホイルハウス19の上方に対して、例えば、ボルト止め等により固定される取り付け部102と、該取り付け部102から立ち上がる一組の軸支持部104とを有する。また、第1外側軸支持部材46の回動基部58からは、一組の環状部106が突出形成される。これら一組の環状部106は、前記一組の軸支持部104同士の間に介在する。
軸支持部104及び環状部106には、貫通孔が形成される。前記第3軸部材92は、全ての貫通孔に通される。これにより、第3軸部材92が軸支持部104に支持されるとともに、折り畳み体90が第2ヒンジ部26を介して回動可能となる。
従って、第2ヒンジ部26により、側面側軸支持部材60に対する第1外側軸支持部材46の回動角度を調整して、折り畳み体90の重ね合わせ面の面方向を車体内の床面108に沿わせた場合、シートクッション20が着座位置にある状態(図1、図4及び図5参照)となる。また、第2ヒンジ部26により、上記の回動角度を調整して、折り畳み体90の重ね合わせ面の面方向を車体内の側面18に沿わせた場合、折り畳み体90が荷室位置にある状態(図3、図8及び図9参照)となる。
第2ヒンジ部26の第3軸部材92が上記のように傾斜して配置されているため、折り畳み体90を荷室位置に移動させることで、シートバック22の背面の少なくとも一部が、車体内の側面18中、リヤホイルハウス19の上方に臨むことになる。すなわち、荷室位置に格納された車両用シート10は、折り畳み体90の少なくとも一部が、着座位置にあるシートクッション20の後端部よりも、換言すると、右側サイドドア14よりも車体後方に位置する。
なお、第2ヒンジ部26による折り畳み体90の移動を容易にするべく、例えば、シートクッション20の前下端部等に把持用のストラップ(不図示)を取り付けてもよい。また、上記のように第1ヒンジ部24及び第2ヒンジ部26によるシートクッション20及びシートバック22の回動が妨げられないように、シートクッション20の右後端部及びシートバック22の右下端部のそれぞれに、軸支持部56等との接触を回避するための切欠が設けられることが好ましい。
本実施形態に係る右後方シート10aは、基本的には以上のように構成される。また、左後方シート10bでは、右後方シート10aの右端側、左端側に配置される構成要素が、左端側、右端側にそれぞれ配置される。右後方シート10a及び左後方シート10bは、この点を除いて互いに同様に構成される。このため、左後方シート10bの構成要素についての詳細な説明は省略する。
以下、本実施形態に係る車両用シート10を着座位置と荷室位置との間で移動させる動作について説明する。
先ず、右後方シート10aを着座位置とする場合、第2ヒンジ部26により、シートクッション20の座面の面方向を、車体内の床面108に沿うように調整する。また、該座面に着座した乗員が背もたれとして利用可能な角度となるように、第1ヒンジ部24により、上記座面に対するシートバック22の背もたれ面の角度を調整する。これによって、図1、図4及び図5に示すように右後方シート10aが着座位置となり、右後方シート10aに乗員が着座可能となる。
このとき、段部59により形成される収容スペースは、図5に示すように前後方向に延在し、支持バー28の右側に向かって開放される。このため、支持バー28は収容スペース内に収容された状態である。
上記の着座位置にある右後方シート10aを荷室位置へと移動させる場合、先ず、第1ヒンジ部24によりシートバック22を前倒しする。すなわち、前方に回動させる。これにより、該シートバック22をシートクッション20に重ね合わせ、図2、図6及び図7に示すように折り畳み体90を形成する。
次に、第2ヒンジ部26により、第3軸部材92を中心に折り畳み体90を回動させる。この回動に伴って、図8及び図9に示すように折り畳み体90が荷室位置へ移動し、シートバック22の背面の少なくとも一部が、車体内の側面18中、リヤホイルハウス19の上方に臨む。
このようにして右後方シート10aを荷室位置へ格納することに伴い、図8及び図9に示すように、段部59により形成される収容スペースが鉛直方向下側に向かって開放される。これによって、収容スペース内に収容されていた支持バー28が自重により回動し、該収容スペースから突出する。その結果、該支持バー28が折り畳み体90の下端と車体内の床面108との間に介在する。つまり、支持バー28により、折り畳み体90を下方から支持することができる。このため、右後方シート10aを荷室位置に格納した状態を安定して維持することが可能になる。
左後方シート10bについても同様にして、着座位置から移動させて、荷室位置に格納することができる。このように右後方シート10a及び左後方シート10bを荷室位置に格納することで、車両12の前列側シート110の後方に、トランク室と後方乗車室とが連なった広大な荷室が形成される。なお、上記の工程を逆に経ることで、荷室位置に格納した車両用シート10を着座位置へ移動させることも勿論可能である。
以上から、車両用シート10は、荷室位置にあるとき、右側サイドドア14又は左側サイドドア16よりも後方のリヤホイルハウス19の上方に、折り畳み体90の重ね合わせ面の面方向が車体内の側面18に沿うように跳ね上げられた状態で格納される。これによって、車体内に形成される荷室は、その高さ方向及び前後方向に、車両用シート10で占められるスペースが形成されず、十分な広さを確保することができる。また、デッドスペースとなり易いリヤホイルハウス19の上方を利用して車両用シート10を格納することができるため、車体内のスペースを有効に利用して十分な広さの荷室を形成することができる。
上記のように、高さ方向及び前後方向に十分な広さを有する荷室を形成しても、荷室位置に格納された車両用シート10が右側サイドドア14や左側サイドドア16を塞ぐことを抑制できる。このため、右側サイドドア14や左側サイドドア16を開閉して、荷室に容易にアクセスすることができる。
また、車両用シート10が荷室位置にあるときのみ、その自重によって支持バー28を折り畳み体90の下端から突出させて、折り畳み体90と車体内の床面108との間に介在させることができる。従って、例えば、支持バー28を手動で配置する工程等を別途必要とすることなく、右後方シート10aを荷室位置に格納した状態を安定して維持することが可能になる。また、支持バー28を設けるためのスペースが増大することもない。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
上記の実施形態に係る車両用シート10は、前後2列のシートを有するハッチバック型の車両12の後列側シートとして用いられることとしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、車両用シート10を、3列以上のシートを有する車両の最後列のシート等として用いることも可能である。
また、上記の実施形態に係る車両用シート10は、荷室位置にあるとき、リヤホイルハウス19の上方に格納されることとしたが、特にこれに限定されるものではない。車両用シート10は、荷室位置にあるとき、折り畳み体90の少なくとも一部が、着座位置にあるシートクッション20の後端部よりも後方、換言すると、右側サイドドア14や左側サイドドア16よりも後方に位置すればよい。この場合であっても、荷室位置に格納された車両用シート10が、右側サイドドア14や左側サイドドア16を塞ぐことがないため、該右側サイドドア14や左側サイドドア16を介して、荷室にアクセスすることができる。
さらに、上記の実施形態に係る車両用シート10は、上記のように、自重によって折り畳み体90の下端から突出可能な支持バー28を備えることとしたが、特にこれに限定されるものではない。支持バー28は、折り畳み体90の下端と車体内の床面108との間に介在して、該折り畳み体90を下方から支持することが可能な構成であればよい。また、車両用シート10は、支持バー28を備えていなくてもよい。

Claims (3)

  1. シートクッション(20)とシートバック(22)を備え、乗員が着座可能な着座位置と、車体内に荷室を形成可能な荷室位置との間を移動させることが可能な車両用シート(10)であって、
    前記シートバック(22)が車体前方に倒れることを可能とする第1ヒンジ部(24)と、
    車体前方に倒れた前記シートバック(22)が前記シートクッション(20)に重ね合わされて形成された折り畳み体(90)を、前記荷室位置へ移動可能とするべく、前記折り畳み体(90)を回動可能とする軸(92)を有する第2ヒンジ部(26)と、
    をさらに備え、
    前記軸(92)は、車体内の側面(18)に沿って前後方向へ延在し、その後端が、前端に比して前記側面(18)から離間し、且つ、下方に配置されるように傾斜し、
    前記荷室位置では、前記折り畳み体(90)の少なくとも一部が、前記着座位置にある前記シートクッション(20)の後端部よりも車体後方に位置し、且つ前記折り畳み体(90)の重ね合わせ面の面方向が前記側面(18)に沿うことを特徴とする車両用シート(10)。
  2. 請求項1記載の車両用シート(10)において、
    前記荷室位置では、リヤホイルハウス(19)の上方に格納されることを特徴とする車両用シート(10)。
  3. 請求項1又は2記載の車両用シート(10)において、
    前記荷室位置にある前記折り畳み体(90)と、車体内の床面(108)との間に介在して、前記折り畳み体(90)を支持する支持バー(28)をさらに備えることを特徴とする車両用シート(10)。
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