JP6529793B2 - 被処理液の処理方法及び被処理液の処理装置 - Google Patents
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すなわち、本発明(1)は、多孔質体に触媒が担持されている触媒担持多孔質体と、該触媒担持多孔質体の間を埋める粒状のイオン交換樹脂と、からなる触媒担持多孔質体充填層に、被処理液を供給して、該被処理液を該触媒担持多孔質体充填層に通過させる被処理液の処理方法であり、
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
該触媒担持多孔質体充填層において、該触媒担持多孔質体の充填体積及び該粒状のイオン交換樹脂の充填体積の合計に対する該触媒担持多孔質体の充填体積の割合が、25〜67体積%であること、
を特徴とする被処理液の処理方法を提供するものである。
該処理塔又は処理容器には、多孔質体に触媒が担持されている触媒担持多孔質体と、該触媒担持多孔質体の間を埋める粒状のイオン交換樹脂と、からなる触媒担持多孔質体充填層が形成されており、
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
該触媒担持多孔質体充填層において、該触媒担持多孔質体の充填体積及び該粒状のイオン交換樹脂の充填体積の合計に対する該触媒担持多孔質体の充填体積の割合が、25〜67体積%であること、
を特徴とする被処理液の処理装置を提供するものである。
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
を特徴とする被処理液の処理方法である。
白金族金属担持モノリス状有機多孔質体は、モノリス状有機多孔質体に、平均粒子径1〜1000nmの白金族金属の微粒子が担持されている白金族金属担持触媒である。また、白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体は、モノリス状有機多孔質イオン交換体に、平均粒子径1〜1000nmの白金族金属の微粒子が担持されている白金族金属担持触媒である。
該処理塔又は処理容器には、多孔質体に触媒が担持されている触媒担持多孔質体と、該触媒担持多孔質体の間を埋める粒状のイオン交換樹脂と、からなる触媒担持多孔質体充填層が形成されており、
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
を特徴とする被処理液の処理装置である。
(モノリス中間体の製造(I処理))
スチレン9.28g、ジビニルベンゼン0.19g、ソルビタンモノオレエート(以下SMOと略す)0.50gおよび2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)0.25gを混合し、均一に溶解させた。次に、当該スチレン/ジビニルベンゼン/SMO/2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)混合物を180gの純水に添加し、遊星式撹拌装置である真空撹拌脱泡ミキサー(イーエムイー社製)を用いて減圧下撹拌して、油中水滴型エマルションを得た。このエマルションを速やかに反応容器に移し、密封後静置下で60℃、24時間重合させた。重合終了後、内容物を取り出し、メタノールで抽出した後、減圧乾燥して、連続マクロポア構造を有するモノリス中間体を製造した。このようにして得られたモノリス中間体(乾燥体)の内部構造をSEMにより観察した。SEM画像から、隣接する2つのマクロポアを区画する壁部は極めて細く棒状であるものの、連続気泡構造を有しており、水銀圧入法により測定したマクロポアとマクロポアが重なる部分の開口(メソポア)の平均直径は40μm、全細孔容積は18.2mL/gであった。
次いで、スチレン216.6g、ジビニルベンゼン4.4g、1-デカノール220g、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)0.8gを混合し、均一に溶解させた(II処理)。次に上記モノリス中間体を反応容器に入れ、当該スチレン/ジビニルベンゼン/1−デカノール/2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)混合物に浸漬させ、減圧チャンバー中で脱泡した後、反応容器を密封し、静置下50℃で24時間重合させた。重合終了後内容物を取り出し、アセトンでソックスレー抽出した後、減圧乾燥した(III処理)。
このようにして得られたスチレン/ジビニルベンゼン共重合体よりなる架橋成分を1.2モル%含有したモノリス(乾燥体)の内部構造を、SEMにより観察した。SEM観察から、当該モノリスは骨格及び空孔はそれぞれ3次元的に連続し、両相が絡み合った共連続構造であった。また、SEM画像から測定した骨格の平均太さは20μmであった。また、水銀圧入法により測定した、当該モノリスの三次元的に連続した空孔の平均直径は70μm、全細孔容積は4.4mL/gであった。なお、空孔の平均直径は、水銀圧入法により得られた細孔分布曲線の極大値から求めた。
上記の方法で製造したモノリスをカラム状反応器に入れ、クロロスルホン酸1600gと四塩化スズ400g、ジメトキシメタン2500mLからなる溶液を循環・通液して、30℃、5時間反応させ、クロロメチル基を導入した。反応終了後、クロロメチル化モノリスをTHF/水=2/1の混合溶媒で洗浄し、更にTHFで洗浄した。このクロロメチル化モノリスにTHF1600mLとトリメチルアミン30%水溶液1400mLを加え、60℃、6時間反応させた。反応終了後、生成物をメタノールで洗浄し、次いで純水で洗浄してモノリスアニオン交換体を得た。
得られたモノリスアニオン交換体のアニオン交換容量は、乾燥状態で4.2mg当量/gであり、四級アンモニウム基が定量的に導入されていることを確認した。また、SEM画像から測定した乾燥状態での骨格の太さは20μmであり、水銀圧入法による測定から求めた、当該モノリスアニオン交換体の三次元的に連続した空孔の乾燥状態での平均直径は70μm、乾燥状態での全細孔容積は4.4mL/gであった。
次に、モノリスアニオン交換体中の四級アンモニウム基の分布状態を確認するため、モノリスアニオン交換体を塩酸水溶液で処理して塩化物型とした後、EPMAにより塩化物イオンの分布状態を観察した。その結果、塩化物イオンはモノリスアニオン交換体の骨格表面のみならず、骨格内部にも均一に分布しており、四級アンモニウム基がモノリスアニオン交換体中に均一に導入されていることが確認できた。
上記モノリスアニオン交換体をCl形にイオン交換した後、乾燥状態で円柱状に切り出し、減圧乾燥した。乾燥後のモノリスアニオン交換体の重量は、2.1gであった。この乾燥状態のモノリスアニオン交換体を、塩化パラジウム160mgを溶解した希塩酸に24時間浸漬し、塩化パラジウム酸形にイオン交換した。浸漬終了後、モノリスアニオン交換体を純水で数回洗浄し、ヒドラジン水溶液中に24時間浸漬して還元処理を行い、パラジウム担持モノリスアニオン交換体Aを得た。塩化パラジウム酸形モノリスアニオン交換体が茶色であったのに対し、還元処理終了後のモノリスアニオン交換体は黒色に着色しており、パラジウム微粒子の生成が示唆された。還元後の試料は、数回純水で洗浄した後、減圧乾燥させた。得られた乾燥状態のパラジウム担持モノリスアニオン交換体Aをカラムに充填し、水酸化ナトリウム水溶液を通液して担体であるモノリスアニオン交換体をOH形とした。
パラジウムの担持量をICP発光分光分析法で求めたところ、パラジウム担持量は3.9重量%であった。モノリスアニオン交換体に担持されたパラジウムの分布状態を確認するため、EPMAによりパラジウムの分布状態を観察した。パラジウムはモノリスアニオン交換体の骨格表面のみならず、骨格内部にも分布しており、内部の方か濃度が若干高いものの、比較的均一に分布していることが確認できた。また、担持されたパラジウム粒子の平均粒子径を測定するため、透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行った。パラジウム微粒子の平均粒子径は8nmであった。
粒状カチオン交換樹脂(AMBERJET1024H、ロームアンドハース・ジャパン株式会社、平均径0.6〜0.7mm、水湿潤状態の1個当たりの平均見かけ体積0.113〜0.180μL)と、粒状アニオン交換樹脂(AMBERJET4002Cl、ロームアンドハース・ジャパン株式会社、平均径0.5〜0.7mm、水湿潤状態の1個当たりの平均見かけ体積0.065〜0.180μL)をNaOHで再生したものとを、1:2の体積割合で混合し、粒状イオン交換樹脂混合物Aを用意した。
この時の粒状イオン交換樹脂混合物Aの見かけ密度は0.71(g/cm3-R)であった。
被処理水として、過酸化水素を含有する被処理水を用意した。その性状を表1に示す。
図5に示す形態例の処理装置を用いて試験を行った。
先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに入れた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を、触媒充填カラムに入れ、タッピングして、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの間に粒状イオン交換樹脂混合物Aを充填させて、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと、それらの間を埋める粒状イオン交換樹脂混合物Aと、からなる触媒担持多孔質体層を形成させた。このとき、触媒担持多孔質体層の厚みは70mmであった。また、触媒担持多孔質体充填層における、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積及び粒粒状イオン交換樹脂混合物Aの充填体積の合計に対する白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積の割合は、50体積%であった。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を、SV5000h−1で通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表2に示す。
図6に示す形態例の処理装置を用いて試験を行った。
先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに入れた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を、触媒充填カラムに入れ、タッピングして、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの間に粒状イオン交換樹脂混合物Aを充填させて、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと、それらの間を埋める粒状イオン交換樹脂混合物Aと、からなる触媒担持多孔質体層を形成させた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を触媒充填カラムに充填し、触媒担持多孔質体層の上に流入側粒状イオン交換樹脂層を形成させた。このとき、触媒担持多孔質体充填層の厚みは70mm、流入側粒状イオン交換樹脂層の厚みは50mmであった。また、触媒担持多孔質体充填層における、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積及び粒粒状イオン交換樹脂混合物Aの充填体積の合計に対する白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積の割合は、50体積%であった。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を、SV5000h−1で通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表2に示す。
図7に示す形態例の処理装置を用いて試験を行った。
先ず、粒状イオン交換樹脂混合物Aを85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))、目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに入れ、流出側粒状イオン交換樹脂層を形成させた。次いで、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに入れた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を、触媒充填カラムに入れ、タッピングして、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの間に粒状イオン交換樹脂混合物Aを充填させて、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと、それらの間を埋める粒状イオン交換樹脂混合物Aと、からなる触媒担持多孔質体層を、流出側粒状イオン交換樹脂層の上に形成させた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を触媒充填カラムに充填し、触媒担持多孔質体層の上に流入側粒状イオン交換樹脂層を形成させた。このとき、触媒担持多孔質体層の厚みは70mm、流入側粒状イオン交換樹脂層の厚みは50mm、流出側粒状イオン交換樹脂層の厚みは50mmであった。また、触媒担持多孔質体充填層における、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積及び粒粒状イオン交換樹脂混合物Aの充填体積の合計に対する白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積の割合は、50体積%であった。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を、SV5000h−1で通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表2に示す。
水湿潤状態の白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体A 85mLを、それぞれ、1mm角、2.5mm角、10mm角、20mm角(1個当たりの見かけ体積は、それぞれ、1μL、16μL、1000μL、8000μL)に切断したものを用いた以外は、実施例2と同様にして行った。その結果を表3に示す。
また、SVを2000h−1、3000h−1、10000h−1に変化させて行った。その結果を表3に示す。
粒状イオン交換樹脂混合物Aの混合量が異なる以外は、実施例1と同様にして行った。すなわち、先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと粒状イオン交換樹脂混合物A 595mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))とを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに充填し、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと、それらの間を埋める粒状イオン交換樹脂混合物Aと、からなる触媒担持多孔質体層を形成させた。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を、SV5000h−1で通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表4に示す。
また、粒状イオン交換樹脂混合物Aの混合量(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を、それぞれ、255mL、85mL、43mL、28mLとした以外は、上記と同様にして行った。その結果を表4に示す。
粒状イオン交換樹脂混合物Aを用いない以外は、実施例1と同様にして行った。すなわち、先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに充填し、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aのみからなる触媒担持多孔質体層を形成させた。このとき、白金族金属担持モノリスアニオン交換体A層の厚みは70mmであった。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表4に示す。
また、白金族金属担持モノリスアニオン交換体A 85mLを、それぞれ、1mm角、2.5mm角、10mm角、20mm角(1個当たりの見かけ体積は、それぞれ、1μL、16μL、1000μL、8000μL)に切断したものを用いた以外は、上記と同様にして行った。その結果を表5に示す。
水分保有能力がOH形基準において60〜70%であり、ゲル形である粒子状の強塩基アニオン交換樹脂(I型)に公知の方法でパラジウムナノ粒子を担持して、パラジウム担持粒子状アニオン交換樹脂Aを得た。Cl形の粒子状アニオン交換樹脂を塩化パラジウムの塩酸水溶液に浸漬し、水洗後にヒドラジン水溶液にて浸漬し、還元処理を行い、パラジウム担持粒子状アニオン交換樹脂Aを得た。 このとき、パラジウムナノ粒子担持量は、水湿潤状態のパラジウム担持粒子状アニオン交換樹脂1Lに対するパラジウムナノ粒子担持量で、910mgであった。
上記で得たパラジウム担持粒子状アニオン交換樹脂Aを85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))と粒状イオン交換樹脂混合物A 765mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))とを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに混合充填した。
次いで、触媒充填カラムに過酸化水素を15μg/L含有する超純水を、SV5000h−1で通水し、得られた処理水中の過酸化水素濃度を定量した。その結果を表6に示す。
図6に示す形態例の処理装置を用いて試験を行った。
先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに入れた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を、触媒充填カラムに入れ、タッピングして、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの間に粒状イオン交換樹脂混合物Aを充填させて、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aと、それらの間を埋める粒状イオン交換樹脂混合物Aと、からなる触媒担持多孔質体層を形成させた。次いで、粒状イオン交換樹脂混合物A 85mL(水湿潤状態の充填体積(タッピング体積))を触媒充填カラムに充填し、触媒担持多孔質体層の上に流入側粒状イオン交換樹脂層を形成させた。このとき、触媒担持多孔質体充填層の厚みは70mm、流入側粒状イオン交換樹脂層の厚みは50mmであった。また、触媒担持多孔質体充填層における、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積及び粒粒状イオン交換樹脂混合物Aの充填体積の合計に対する白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aの充填体積の割合は、50体積%であった。
次いで、溶存酸素を30μg/L含有する超純水に、水素溶解膜を用いて水素ガスを溶解させ、溶存水素を50μg/L含有する被処理水とし、この被処理水を触媒充填カラムに通水し、得られた処理水中の溶存酸素濃度を定量した。その結果を表7に示す。
粒状イオン交換樹脂混合物Aを用いない以外は、実施例5と同様にして行った。すなわち、先ず、上記で得た白金族金属(パラジウム)担持モノリスアニオン交換体Aを水湿潤状態で85mL(充填体積に相当)切り出し、更に、5mm角の立方体(1個当たりの見かけ体積が125μL)となるように切断し、その白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aを目板12が設置されている内径57mmの触媒充填カラムに充填し、白金族金属担持モノリスアニオン交換体Aのみからなる触媒担持多孔質体層を形成させた。
次いで、溶存酸素を30μg/L含有する超純水に、水素溶解膜を用いて水素ガスを溶解させ、溶存水素を50μg/L含有する被処理水とし、この被処理水を触媒充填カラムに通水し、得られた処理水中の溶存酸素濃度を定量した。その結果を表7に示す。
2、32 処理容器
3、23 触媒担持多孔質体充填層
4、24 流入側粒状イオン交換樹脂層
5、25 流出側粒状イオン交換樹脂層
6 触媒担持多孔質体
7 粒状のイオン交換樹脂
10 被処理液供給管
11 処理液排出管
21 被処理液
22 処理液
26 パラジウム担持モノリスアニオン交換体A
27 粒状イオン交換樹脂混合物A
Claims (9)
- 多孔質体に触媒が担持されている触媒担持多孔質体と、該触媒担持多孔質体の間を埋める粒状のイオン交換樹脂と、からなる触媒担持多孔質体充填層に、被処理液を供給して、該被処理液を該触媒担持多孔質体充填層に通過させる被処理液の処理方法であり、
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
該触媒担持多孔質体充填層において、該触媒担持多孔質体の充填体積及び該粒状のイオン交換樹脂の充填体積の合計に対する該触媒担持多孔質体の充填体積の割合が、25〜67体積%であること、
を特徴とする被処理液の処理方法。 - 前記触媒担持多孔質体の1個当たりの平均見かけ体積が1〜8000μLであることを特徴とする請求項1記載の被処理液の処理方法。
- 前記触媒担持多孔質体充填層の被処理液の流入側に、粒状のイオン交換樹脂からなる粒状イオン交換樹脂層がさらに設けられていることを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の被処理液の処理方法。
- 前記触媒担持多孔質体充填層の被処理液の流出側に、粒状のイオン交換樹脂からなる粒状イオン交換樹脂層がさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の被処理液の処理方法。
- 前記被処理液が、過酸化水素及び溶存酸素の少なくともいずれか一方を含有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の被処理液の処理方法。
- 被処理液が通液される処理塔又は処理容器を有し、
該処理塔又は処理容器には、多孔質体に触媒が担持されている触媒担持多孔質体と、該触媒担持多孔質体の間を埋める粒状のイオン交換樹脂と、からなる触媒担持多孔質体充填層が形成されており、
該触媒担持多孔質体が、モノリス状有機多孔質体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質体、又はモノリス状有機多孔質イオン交換体に白金族金属触媒が担持されている白金族金属担持モノリス状有機多孔質イオン交換体であること、
該触媒担持多孔質体充填層において、該触媒担持多孔質体の充填体積及び該粒状のイオン交換樹脂の充填体積の合計に対する該触媒担持多孔質体の充填体積の割合が、25〜67体積%であること、
を特徴とする被処理液の処理装置。 - 前記触媒担持多孔質体の1個当たりの平均見かけ体積が1〜8000μLであることを特徴とする請求項6記載の被処理液の処理装置。
- 前記触媒担持多孔質体充填層の被処理液の流入側に、粒状のイオン交換樹脂からなる粒状イオン交換樹脂層がさらに設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の被処理液の処理装置。
- 前記触媒担持多孔質体充填層の被処理液の流出側に、粒状のイオン交換樹脂からなる粒状イオン交換樹脂層がさらに設けられていることを特徴とする請求項6〜8いずれか1項記載の被処理液の処理装置。
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