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JP6513369B2 - カテーテル、およびその形成方法 - Google Patents

カテーテル、およびその形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂製チューブを主体とし、補強用の素線により形成されたチューブ形状の補強層を上記樹脂製チューブに埋入したカテーテル、およびその形成方法に関するものである。
上記カテーテルには、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、カテーテルは、樹脂製で互いに積層された内、外層チューブと、上記内層チューブの外周面に補強用の素線を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層とを備えている。
上記カテーテルの形成方法は、次のようなものとされる。
即ち、まず、上記内層チューブの外周面に素線を巻き付けることにより補強層を形成する。次に、上記内層チューブおよび補強層を一体的に内包するようダイ孔を通し熱溶融樹脂を押し出して上記外層チューブを形成する。また、通常、この外層チューブは、その形成直後に強制冷却されて固化され、これにより、上記カテーテルが形成されるようになっている。
また、上記カテーテルには、従来、下記特許文献2に示されるものがある。この公報のものによれば、上記特許文献1で示した内層チューブおよび補強層と、外層チューブとの間に樹脂製の中間層チューブが介設されている。
特公平8−8931号公報 特開平9−294810号公報
ところで、上記特許文献1に記載のカテーテルの形成方法において、熱溶融樹脂により形成された外層チューブが内層チューブおよび補強層を一体的に内包した直後に強制冷却されたとき、外層チューブは、その各部がわずかながら収縮する一方、上記内層チューブの外周面に巻き付けられた素線の近傍における外層チューブの部分では上記素線によって径方向内方への収縮が抑制される。
この結果、上記内層チューブの外周面上で互いに隣り合う二条の素線の間では、外層チューブの外周面に凹部(ヒケ)が生じがちとなる一方、上記各素線の近傍における外層チューブの部分の外周面には上記凹部に対比して凸部が生じがちとなる。このため、これら凹、凸部により、上記カテーテルの外周面の平滑度が低下するおそれを生じる。そして、この場合には、人体の治療に際し、上記カテーテルを血管に挿入したとき、血管の内周面に対するカテーテルの円滑な摺動が阻害されるという不都合が生じる。
そこで、特許文献2に記載のように、内層チューブおよび補強層と、外層チューブとの間に中間層チューブを介設し、これにより、上記外層チューブの外周面に凹、凸部が生じないようにすることが考えられる。
しかし、上記したように単に中間層チューブを介設すると、カテーテルの各部における樹脂材の厚さが過大になるおそれがある。そして、この場合には、カテーテルの可撓性が低下し、曲がりくねった血管にカテーテルが追従し難くなるという不都合が生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、カテーテルの外周面の平滑度を向上させて、血管の内周面に対しカテーテルが円滑に摺動できるようにし、かつ、このようにした場合でも、カテーテルに所望の可撓性が確保されるようにして、曲がりくねった血管であっても、これにカテーテルが円滑に追従できるようにすることである。
請求項1の発明は、樹脂製で互いに積層された内、外層チューブ5,6と、上記内層チューブ5の外周面に補強用の素線7を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層8とを備えたカテーテルにおいて、
上記内、外層チューブ5,6の間に介挿されると共に上記補強層8を埋入する樹脂製の中間層チューブ9が設けられ、この中間層チューブ9の外周面が上記補強層8の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線7の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブ9が形成されたことを特徴とするカテーテルである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカテーテル1の形成方法であって、
まず、上記内層チューブ5とこの内層チューブ5の外周面に形成された補強層8とを一体的に内包するよう熱溶融樹脂30を押し出して上記中間層チューブ9を形成し、次に、この中間層チューブ9の形成直後にこの中間層チューブ9を冷却して硬化させ、次に、他の熱溶融樹脂35を押し出して上記中間層チューブ9を内包するよう上記外層チューブ6を形成し、上記中間層チューブ9の外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線7の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブ7を形成することを特徴とするカテーテルの形成方法である。
請求項3の発明は、上記形成直後の中間層チューブ9を冷却する冷却媒体54を、断熱膨張による空気としたことを特徴とする請求項2に記載のカテーテルの形成方法である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、樹脂製で互いに積層された内、外層チューブと、上記内層チューブの外周面に補強用の素線を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層とを備えたカテーテルにおいて、
上記内、外層チューブの間に介挿されると共に上記補強層を埋入する樹脂製の中間層チューブが設けられ、この中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブが形成されている。
このため、上記したように、素線により形成されたチューブ形状の補強層が上記内層チューブの外周面上に存在することに因り、上記補強層を埋入する中間層チューブの外周面に凹、凸部が生じるとしても、この中間層チューブを内包する外層チューブにより、この外層チューブの外周面は平滑にでき、つまり、カテーテルの外周面の平滑度を向上させることができる。よって、このカテーテルを血管に挿入したとき、この血管の内周面に対しカテーテルは円滑に摺動可能とされる。
また、上記したように、中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通るよう、上記中間層チューブが形成されたため、上記補強層を埋入する上で、上記中間層チューブの各部の厚さは最小限にとどめられたのであり、その分、上記カテーテルの各部における厚さは小さく抑制できる。よって、このカテーテルに所望の可撓性を確保できることから、曲がりくねった血管であっても、これに上記カテーテルは円滑に追従可能とされる。
請求項2の発明は、上記カテーテル1の形成方法であって、まず、上記内層チューブとこの内層チューブの外周面に形成された補強層とを一体的に内包するよう熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを形成し、次に、この中間層チューブの形成直後にこの中間層チューブを冷却して硬化させ、次に、他の熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを内包するよう上記外層チューブを形成し、上記中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブを形成している。
ここで、上記したように、内層チューブと素線により形成された補強層とを一体的に内包するよう、熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを形成し、この形成直後にこの中間層チューブを冷却させて硬化させると、上記内層チューブの外周面上で互いに隣り合う二条の素線の間では、外層チューブの外周面に凹部が生じがちとなる一方、上記各素線の近傍における外層チューブの部分の外周面には上記凹部に対比して凸部が生じがちとなる。
しかし、上記したように、他の熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを内包するよう上記外層チューブを形成したため、この外層チューブにより、上記中間層チューブの外周面に生じていた凹部は埋められて、平滑な外周面を有する外層チューブが形成され、つまり、カテーテルの外周面の平滑度を向上させることができる。
請求項3の発明は、上記形成直後の中間層チューブを冷却する冷却媒体を、断熱膨張による空気としている。
ここで、上記カテーテルは、その用途から見て外径寸法が小さく、熱容量が小さいものである。そこで、上記したように、熱溶融樹脂の押し出しによる形成直後の中間層チューブを冷却する冷却媒体として、断熱膨張による空気を適用したのであり、これによれば、上記冷却媒体を水にしたり圧縮したフロンガスにしたりすることに比べ、上記中間層チューブの冷却が極めて簡単な構成で達成可能とされる。
カテーテル、およびその押出成形装置の簡略側面図である。 図1の部分拡大図である。 図2のIII−III線矢視部分断面図である。
本発明のカテーテルに関し、カテーテルの外周面の平滑度を向上させて、血管の内周面に対しカテーテルが円滑に摺動できるようにし、かつ、このようにした場合でも、カテーテルに所望の可撓性が確保されるようにして、曲がりくねった血管であっても、これにカテーテルが円滑に追従できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、カテーテルは、樹脂製で互いに積層された内、外層チューブと、上記内層チューブの外周面に補強用の素線を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層とを備えている。上記内、外層チューブの間に介挿されると共に上記補強層を埋入する樹脂製の中間層チューブが設けられる。この中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通るよう、上記中間層チューブが形成される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は、医療用のカテーテルであり、符号2は、カテーテル1を形成するための押出成形装置である。なお、説明の便宜上、図中矢印Frの方向を前方として、以下説明する。
上記カテーテル1は、樹脂製で互いに積層された内、外層チューブ5,6と、上記内層チューブ5の外周面に補強用の素線7を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層8と、上記内、外層チューブ5,6の間に介挿されると共に上記補強層8を埋入する樹脂製の中間層チューブ9とを備えている。
上記の場合、中間層チューブ9の外周面が上記補強層8の径方向の最外面近傍を通るよう、上記中間層チューブ9が形成される。具体的には、上記補強層8の径方向の最外面近傍を通る中間層チューブ9の外周面の直径は、上記補強層8の最外面の直径1.0−1.15倍であり、好ましくは1.0−1.14倍であり、より好ましくは1.0−1.13倍である。
上記カテーテル1の外径寸法D1はほぼ0.6−6.0mmであり、内径寸法D2はほぼ0.2−5.6mmとされる。
上記内層チューブ5の樹脂材は、例えば、ポリエチレン(LDPEもしくはHDPE)、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどであり、上記外層チューブ6の樹脂材は、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリウレタンエラストマーなどであり、いずれも熱可塑性のものである。
上記補強層8の素線7は、金属製のワイヤ(例えば、ステンレス(SUS304)、NiTi合金、タングステンなど)や、樹脂製の繊維(例えば、アラミド繊維、ポリアミド繊維、炭素繊維など)が適用される。また、素線7の断面形状は円形、楕円形、多角形のいずれであってもよい。また、この素線7を断面円形とした場合の直径寸法は、ほぼ0.2−0.4mmとされる。
上記補強層8は、クロス式のスパイラル編組層、ブレード(braid)編組層、もしくは、素線7をコイル状に巻回したもののいずれであってもよい。
前記押出成形装置2は、作業床12上に設置され、前後方向に長く延びる静止側部材13としての架台14と、この架台14の後端部に設置される繰出機15とを備えている。上記内層チューブ5、補強層8、および上記内層チューブ5内に嵌入された金属製芯線材18は互いに組み合わされて可撓性の長尺材19とされ、この長尺材19は上記繰出機15にコイル状に巻回されている。そして、上記長尺材19は、その一端部側が上記繰出機15から上方に向かって繰り出し可能とされている。
また、上記押出成形装置2は、上記繰出機15から繰り出される長尺材19の一端部側を前方に向かって屈曲させるターンロール21と、このターンロール21により前方に向かって屈曲させられた長尺材19の一端部側を前後方向に延びる仮想直線22上で前方に向かうよう所定速度で連続的に送り出す送出機23と、この送出機23の前方に位置し、後述するように上記長尺材19の一端部側の加工により形成されたカテーテル1を前方に向かって上記所定速度で連続的に引き取る引取機24と、この引取機24で引き取られた後のカテーテル1を下方に向かって屈曲させるターンロール25と、上記架台14の前端部に支持され、上記ターンロール25により下方に向かって屈曲させられたカテーテル1をコイル状に巻回するよう巻き取る巻取機26を備えている。
また、上記押出成形装置2は、上記送出機23から送り出された長尺材19の外径を測定する外径測定器29と、熱溶融樹脂30をダイ孔を通し押し出して上記長尺材19を内包するよう樹脂製チューブである上記中間層チューブ9を押出成形し、中間品チューブ31を形成するスクリュー式の一次押出成形機32と、上記中間品チューブ31を、その形成直後に冷却して硬化させる一次冷却装置33と、熱溶融樹脂35を他のダイ孔を通し押し出して上記冷却、硬化させた中間品チューブ31を内包するよう樹脂製チューブである上記外層チューブ6を押出成形し、上記カテーテル1を形成する二次押出成形機36と、上記カテーテル1を、その形成直後に冷却して硬化させる二次冷却装置37と、上記カテーテル1の外径を測定する外径測定器38とを備えている。
また、上記押出成形装置2は、上記仮想直線22に沿って直線的に延び、上記静止側部材13である架台14の上面に締結具42により着脱可能に取り付けられる支持レール43を備えている。この支持レール43は、その長手方向の各部断面が互いに同形同大とされている。
特に、図2,3で示すように、上記一次冷却装置33は、上記支持レール43に、その長手方向に向かってのみ、前後移動可能となるよう外嵌される支持台47と、上記支持レール43の長手方向の所望位置で上記支持台47を任意に固着可能とする締結具48と、上記支持台47に支持され、内部が冷却室49とされる冷却器50と、上記仮想直線22上に位置して上記冷却室49を貫通するよう上記冷却器50に両端支持される冷却パイプ51と、この冷却パイプ51に形成され、この冷却パイプ51の内部に上記冷却室49を連通させる多数の連通孔52と、空気圧縮機53からの圧縮空気を上記冷却室49内に噴射して、これを断熱膨張させることにより冷却媒体54とするノズル55とを有している。
そして、上記一次押出成形機32により形成された直後の中間品チューブ31が上記冷却パイプ51内の仮想直線22上を前方に移動するとき、この中間品チューブ31は、上記冷却室49から上記各連通孔52を通し上記冷却パイプ51内に噴射される上記冷却媒体54により空冷されて硬化させられる。
図1において、上記二次冷却装置37は、上記仮想直線22上に位置して、内部が冷却室59とされる冷却器60と、送風機61からの空気を冷却する冷却器62と、この冷却器62からの冷却空気を濾過して浄化するフィルター63とを備えている。上記冷却器60は、電子冷熱循環装置といわれる公知のもので、上記フィルター63で浄化された冷却空気である冷却媒体64は、上記冷却室59の後部に供給される一方、この冷却室59を通った後、その前部から上記送風機61の吸入側に戻される。
そして、上記二次押出成形機36により形成された直後のカテーテル1が上記仮想直線22上で上記冷却室59および冷却器60を貫通して前方移動するとき、このカテーテル1は、上記冷却媒体64により空冷されて硬化させられ、その後、上記引取機24およびターンロール25を介し上記巻取機26により巻き取られる。
上記巻取機26により巻き取られたカテーテル1は、その後、所望寸法に切断され、上記芯線材18が抜き出されることにより最終製品とされる。なお、図中二点鎖線で示すように、上記ターンロール25および巻取機26に代え、上記巻取機26により引き取られた直後のカテーテル1を所望寸法に、次々と自動的に切断する切断機67を設けてもよい。
ここで、上記ターンロール21、送出機23、引取機24、ターンロール25、外径測定器29、各押出成形機32,36、二次冷却装置37、外径測定器38、および切断機67は、詳図しないが、それぞれ前記支持台47と締結具48と同構成のものを有し、それぞれ上記支持レール43の長手方向に向かってのみ個別に前後移動可能、かつ、その各移動位置でこの支持レール43に固着可能となるよう設けられる。
上記構成によれば、上記内、外層チューブ5,6の間に介挿されると共に上記補強層8を埋入する樹脂製の中間層チューブ9が設けられ、この中間層チューブ9の外周面が上記補強層8の径方向の最外面近傍を通るよう、上記中間層チューブ9が形成されている。
このため、上記したように、素線7により形成されたチューブ形状の補強層8が上記内層チューブ5の外周面上に存在することに因り、上記補強層8を埋入する中間層チューブ9の外周面に凹、凸部が生じるとしても、この中間層チューブ9を内包する外層チューブ6により、この外層チューブ6の外周面は平滑にでき、つまり、カテーテル1の外周面の平滑度を向上させることができる。よって、このカテーテル1を血管に挿入したとき、この血管の内周面に対しカテーテル1は円滑に摺動可能とされる。
また、上記したように、中間層チューブ9の外周面が上記補強層8の径方向の最外面近傍を通るよう、上記中間層チューブ9が形成されたため、上記補強層8を埋入する上で、上記中間層チューブ9の各部の厚さは最小限にとどめられたのであり、その分、上記カテーテル1の各部における厚さは小さく抑制できる。よって、このカテーテル1に所望の可撓性を確保できることから、曲がりくねった血管であっても、これに上記カテーテル1は円滑に追従可能とされる。
また、前記したように、カテーテル1の形成方法であって、まず、上記内層チューブ5とこの内層チューブ5の外周面に形成された補強層8とを一体的に内包するよう熱溶融樹脂30を押し出して上記中間層チューブ9を形成し、次に、この中間層チューブ9の形成直後にこの中間層チューブ9を冷却して硬化させ、次に、他の熱溶融樹脂35を押し出して上記中間層チューブ9を内包するよう上記外層チューブ6を形成するようにしている。
ここで、上記したように、内層チューブ5と素線7により形成された補強層8とを一体的に内包するよう、熱溶融樹脂30を押し出して上記中間層チューブ9を形成し、この形成直後にこの中間層チューブ9を冷却させて硬化させると、図1において、説明の便宜上、誇張して示すように、上記内層チューブ5の外周面上で互いに隣り合う二条の素線7の間では、外層チューブ6の外周面に凹部が生じがちとなる一方、上記各素線7の近傍における外層チューブ6の部分の外周面には上記凹部に対比して凸部が生じがちとなる。
しかし、上記したように、他の熱溶融樹脂35を押し出して上記中間層チューブ9を内包するよう上記外層チューブ6を形成したため、この外層チューブ6により、上記中間層チューブ9の外周面に生じていた凹部は埋められて、平滑な外周面を有する外層チューブ6が形成され、つまり、カテーテル1の外周面の平滑度を向上させることができる。
また、前記したように、形成直後の中間層チューブ9を冷却する冷却媒体54を、断熱膨張による空気としている。
ここで、上記カテーテル1は、その用途から見て外径寸法が小さく、熱容量が小さいものである。そこで、上記したように、熱溶融樹脂30の押し出しによる形成直後の中間層チューブ9を冷却する冷却媒体54として、断熱膨張による空気を適用したのであり、これによれば、上記冷却媒体54を水にしたり圧縮したフロンガスにしたりすることに比べ、上記中間層チューブ9の冷却が極めて簡単な構成で達成可能とされる。
1 カテーテル
2 押出成形装置
5 内層チューブ
6 外層チューブ
7 素線
8 補強層
9 中間層チューブ
13 静止側部材
14 架台
18 芯線材
19 長尺材
22 仮想直線
23 送出機
24 引取機
25 ターンロール
30 熱溶融樹脂
31 中間品チューブ
32 押出成形機
33 冷却装置
35 熱溶融樹脂
36 押出成形機
37 冷却装置
42 締結具
43 支持レール
47 支持台
48 締結具
54 冷却媒体
D1 外径寸法
D2 内径寸法

Claims (3)

  1. 樹脂製で互いに積層された内、外層チューブと、上記内層チューブの外周面に補強用の素線を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層とを備えたカテーテルにおいて、
    上記内、外層チューブの間に介挿されると共に上記補強層を埋入する樹脂製の中間層チューブが設けられ、この中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブが形成されたことを特徴とするカテーテル。
  2. 樹脂製で互いに積層された内、外層チューブと、上記内層チューブの外周面に補強用の素線を巻き付けることにより形成され、全体としてチューブ形状をなす補強層と、上記内、外層チューブの間に介挿されると共に上記補強層を埋入する樹脂製の中間層チューブとを備えたカテーテルの形成方法であって、
    まず、上記内層チューブとこの内層チューブの外周面に形成された補強層とを一体的に内包するよう熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを形成し、次に、この中間層チューブの形成直後にこの中間層チューブを冷却して硬化させ、次に、他の熱溶融樹脂を押し出して上記中間層チューブを内包するよう上記外層チューブを形成し、
    上記中間層チューブの外周面が上記補強層の径方向の最外面近傍を通り、かつ、隣り合う二条の素線の間に凹部が生じるように、上記中間層チューブを形成することを特徴とするカテーテルの形成方法。
  3. 上記形成直後の中間層チューブを冷却する冷却媒体を、断熱膨張による空気としたことを特徴とする請求項2に記載のカテーテルの形成方法。
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