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JP6509679B2 - 配線・配管材の立て貫通部構成部材および配線・配管材の屋上への引き出し構造 - Google Patents

配線・配管材の立て貫通部構成部材および配線・配管材の屋上への引き出し構造 Download PDF

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JP6509679B2
JP6509679B2 JP2015161512A JP2015161512A JP6509679B2 JP 6509679 B2 JP6509679 B2 JP 6509679B2 JP 2015161512 A JP2015161512 A JP 2015161512A JP 2015161512 A JP2015161512 A JP 2015161512A JP 6509679 B2 JP6509679 B2 JP 6509679B2
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Description

本発明は、配線・配管材を建物内から屋上床を貫通して屋上へと引き出す箇所に用いられる配線・配管材の立て貫通部構成部材および配線・配管材の屋上への引き出し構造に関する。
従来、建物内に設置されるエアコン等の室内機と、屋上に設置される室外機は、互いにエアコン用冷媒管で連結されており、そのために屋上床を貫通配管される箇所には、大型の配管取り出し用の屋上配管取出箱が用いられる(例えば、特許文献1)。この屋上配管取出箱は、エアコンのような空調機器だけでなく、給湯機器に接続される給水湯管や、太陽光発電パネルや通信設備に用いられるケーブル等の引き出しにも使用されている。
この屋上配管取出箱を利用してエアコン用冷媒管を屋上に配管するには、屋上へと引き出されたエアコン用冷媒管を取出箱内で一端U字状に屈曲させてから、鍔部に形成された取出孔を通過させて外部へと引き出して、室外機へと接続される。
特開2015−78746号公報
エアコン用冷媒管のように極端に屈曲させると座屈してしまう管は、U字状に屈曲させながら先端を狭い取出孔に挿通して引き出すことは困難であり、少しづつ屈曲方向を変えながら送り出す作業は手間であり、面倒であった。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決するものであり、作業性を向上させることを目的とするものである。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、を有した本体を備えている。そして、前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、前記引出口は、前記取着部を取り囲むように放射状に複数形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、屈曲された配線・配管材を引き出す引出口が、フランジ部の外縁と笠体の先端縁によって囲まれており、フランジ部と笠体を分離させた状態では、笠体の先端縁が囲む箇所が外部に開放し、配線・配管材を小さい孔に挿通させることなく、横方向から引出口内に仮配設でき、フランジ部と笠体を結合させることで、笠体の先端縁によって同開放箇所は閉じられるため、あたかも貫通孔に挿通したかのように配設でき、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上する。また、開放箇所は閉じられるため配線・配管材が抜け出すこともない。
請求項2の発明は、屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、を有する本体を備えている。そして、前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、前記フランジ部の上面は、水平な屋上床に設置された際に取着部側から外縁に向けて下がり勾配になっていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、屈曲された配線・配管材を引き出す引出口が、フランジ部の外縁と笠体の先端縁によって囲まれており、フランジ部と笠体を分離させた状態では、笠体の先端縁が囲む箇所が外部に開放し、配線・配管材を小さい孔に挿通させることなく、横方向から引出口内に仮配設でき、フランジ部と笠体を結合させることで、笠体の先端縁によって同開放箇所は閉じられるため、あたかも貫通孔に挿通したかのように配設でき、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上する。また、開放箇所は閉じられるため配線・配管材が抜け出すこともない。さらに、フランジ部と笠体との間に入り込んだ雨水をより筒体から離れる方向へと案内して筒体の端部から建物内への侵入を防止している。
請求項3の発明は、屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、を有する本体を備えている。そして、前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、前記引出口は、前記フランジ部の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部により構成されるフランジ部の外縁と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、屈曲された配線・配管材を引き出す引出口が、フランジ部の外縁と笠体の先端縁によって囲まれており、フランジ部と笠体を分離させた状態では、笠体の先端縁が囲む箇所が外部に開放し、配線・配管材を小さい孔に挿通させることなく、横方向から引出口内に仮配設でき、フランジ部と笠体を結合させることで、笠体の先端縁によって同開放箇所は閉じられるため、あたかも貫通孔に挿通したかのように配設でき、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上する。また、開放箇所は閉じられるため配線・配管材が抜け出すこともない。さらに、引出口の上方を笠体が覆うことで、引出口からの雨水が侵入しにくくしている。
請求項4の発明は、屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、を有する本体を備えている。そして、前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、前記フランジ部には、前記引出口に隣接して当該フランジ部の外縁側から前記取着部側へ向かうにつれて傾斜するように当該フランジ部から突出した傾斜面が形成されるとともに、前記傾斜面に沿わせた前記配線・配管材を保持する保持部が設けられていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、屈曲された配線・配管材を引き出す引出口が、フランジ部の外縁と笠体の先端縁によって囲まれており、フランジ部と笠体を分離させた状態では、笠体の先端縁が囲む箇所が外部に開放し、配線・配管材を小さい孔に挿通させることなく、横方向から引出口内に仮配設でき、フランジ部と笠体を結合させることで、笠体の先端縁によって同開放箇所は閉じられるため、あたかも貫通孔に挿通したかのように配設でき、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上する。また、開放箇所は閉じられるため配線・配管材が抜け出すこともない。さらに、配線・配管材を固定して、配線・配管材の揺動や振動を防止できる。
請求項5の発明は、屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、を有する本体を備えている。そして、前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、前記フランジ部には、配線・配管材を外部に引き出す引出孔がフランジ部の端縁から離れた箇所に設けられていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、屈曲された配線・配管材を引き出す引出口が、フランジ部の外縁と笠体の先端縁によって囲まれており、フランジ部と笠体を分離させた状態では、笠体の先端縁が囲む箇所が外部に開放し、配線・配管材を小さい孔に挿通させることなく、横方向から引出口内に仮配設でき、フランジ部と笠体を結合させることで、笠体の先端縁によって同開放箇所は閉じられるため、あたかも貫通孔に挿通したかのように配設でき、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上する。また、開放箇所は閉じられるため配線・配管材が抜け出すこともない。さらに、フランジ部の外縁と笠体の先端縁により囲まれた引出口と別の箇所に、複数の配線・配管材をそれぞれ別の系統に分けて配設でき、区別がしやすく、また整然として見栄えがよい。また、引出孔は、前記引出口よりも前記筒体側に位置させることで、最低屈曲半径の大きい、例えばエアコン冷媒管や光ファイバーを、筒体から離れた箇所に形成された引出口から引き出し、最低屈曲半径が小さい、例えば信号線を、筒体から近い箇所に形成された引出孔から引き出すことで、それぞれの最低屈曲半径に応じて区分して配設できる。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記取着部は、下端に前記筒体の突出端部が内挿される、または突出端部に外嵌する下開口と、上端に前記筒体に取着した状態で筒体内を上方に臨ませる上開口と、を構成する中空筒状を成し、前記筒体の突出端部に取着した状態で、前記フランジ部の上面よりも前記上開口縁のほうが高くなるように前記フランジ部の上面よりも前記上開口側が突出していることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、フランジ部と笠体との間に入り込んだ雨水が筒体の端部から建物内へと侵入するのを防止できる。
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記フランジ部の上面は、取着部側から外縁に向けて下がり勾配になっていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、フランジ部と笠体との間に入り込んだ雨水をより筒体から離れる方向へと案内して筒体の端部から建物内への侵入を防止している。
請求項8の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記引出口は、前記フランジ部の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部により構成されるフランジ部の外縁と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成されることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、引出口の上方を笠体が覆うことで、引出口からの雨水が侵入しにくくしている。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記フランジ部には、前記配線・配管材を保持する保持部が設けられていることを特徴としている。
請求項9の発明によれば、配線・配管材を固定して、配線・配管材の揺動や振動を防止できる。
請求項10の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記フランジ部には、配線・配管材を外部に引き出す引出孔が端縁から離れた箇所に設けられていることを特徴としている。
請求項10の発明によれば、フランジ部の外縁と笠体の先端縁により囲まれた引出口と別の箇所に、複数の配線・配管材をそれぞれ別の系統に分けて配設でき、区別がしやすく、また整然として見栄えがよい。また、引出孔は、前記引出口よりも前記筒体側に位置させることで、最低屈曲半径の大きい、例えばエアコン冷媒管や光ファイバーを、筒体から離れた箇所に形成された引出口から引き出し、最低屈曲半径が小さい、例えば信号線を、筒体から近い箇所に形成された引出孔から引き出すことで、それぞれの最低屈曲半径に応じて区分して配設できる。
請求項11の発明は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の発明において、前記フランジ部外縁及び笠体先端縁において少なくとも引出口を形成する箇所には、引き出される配線・配管材の外面に当接して圧縮される圧縮部材が設けられていることを特徴としている。
請求項11の発明によれば、引出口から引き出される配線・配管材の外面と引出口縁との間から雨水や虫等の侵入を防止できる。
請求項12の発明は、配線・配管材の屋上への引き出し構造であって、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の配線・配管材立て貫通部構成部材が、屋上に突出配置された筒体の突出端部に取着され、配線・配管材が筒体を通り屈曲されて前記引出口から引き出され、前記配線・配管材の周囲に建物内と屋外との連通を遮断する封止部材が設けられていることを特徴としている。
請求項12の発明によれば、封止部材によって、筒体端部からの雨水や虫等の異物の建物内への侵入を防止できる。また、笠体内面に発生した結露水の侵入も防止できる。
請求項13の発明は、請求項12に記載の発明において、前記封止部材は、粘着性のあるパテ状あるいは粘土状からなり、前記フランジ部上から配線・配管材外面にかけて盛り付けられていることを特徴としている。
請求項13の発明によれば、封止部材の粘着性および一部がフランジ部上に載る様に盛り付けられることで、筒体内部への落下を防止できる。
請求項14の発明は、請求項12または請求項13に記載の発明において、前記配線・配管材が前記フランジ部に設けられた保持部により保持されていることを特徴としている。
請求項14の発明によれば、配線・配管材の引き出された側の風や振動による外力によって、揺動あるいは移動するのを防止でき、封止部材の封止状態を維持できる。
請求項15の発明は、請求項12〜請求項14のいずれか一項に記載の発明において、前記筒体内にエアコン用冷媒管とケーブルが配設され、前記フランジ部の張り出し方向の先端縁に切欠かれた、外方に開放するフランジ切欠部と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成される引出口から前記エアコン用冷媒管が引き出し配管され、前記引出口よりも筒体に近い箇所に形成された引出孔に接続された電線管内に前記ケーブルが配線されていることを特徴としている。
請求項15の発明によれば、フランジ部の先端縁に形成された引出口から屈曲し難いエアコン用冷媒管が引き出され、接続された電線管にケーブルを配線でき、それぞれを区分して配設できる。
本発明によれば、複雑な屈曲作業によって貫通孔に挿通するという作業がなくなり、作業性が向上させられる。
また、他の効果として、雨水や虫等の建物内への侵入を防止することもできる。
本発明の配線・配管材貫通部構成部材の第1実施例の使用状態を示す斜視図である。 同じ第1実施例の引出口を下方側から見た部分斜視図である。 同じく第1実施例の基体を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく第1実施例の基体を示すものであり、(c)は底面図、(d)および(e)は異なる方向からそれぞれ見た斜視図である。 (a)は図3(a)に示す指示線Aの断面図、(b)は図3(b)に示す指示線Bの断面図である。 同じく第1実施例の笠体を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正面図に示す指示線Cの断面図、(d)および(e)は、異なる方向からそれぞれ見た斜視図である。 同じく第1実施例の使用状態の断面図である。 同じく第1実施例の使用状態の断面図であり、傾斜面に添わせたエアコン用冷媒管を保持具で保持させた状態を示している。 同じく第1実施例の基体の引出孔に保護管接続具を取り付けた状態を示し、(a)は下方側斜視図、(b)は断面図である。 同じく第1実施例の引出口周縁に圧縮部材を設けた、基体及び笠体の斜視図である。 同じく第1実施例の引出口周縁に圧縮部材を設けた、本体の断面図である。 同じく第1実施例の上開口に封止部材を設けた使用状態の断面図である。 本発明の配線・配管材貫通部構成部材の第2実施例の使用状態を示す断面図である。 本発明の配線・配管材貫通部構成部材の第3実施例を示し、(a)は笠体と基体の斜視図であり、(b)は筒体に本体を取着した状態を示す断面図である。 本発明の配線・配管材貫通部構成部材の第1実施例とは引出口の形状が異なる例を示す笠体と基体の各斜視図である。 図15に示した例の使用状態の断面図である。 本発明の引出孔に取着されるブッシングの例であり、(a)および(b)はそれぞれ異なる方向から見た斜視図であり、(c)は正面図、(d)は(c)に示す指示線Dの断面図、(e)は底面図である。 図17に示すブッシングを引出孔に取着した状態を示す基体の部分断面図である。 本発明の配線・配管材貫通部構成部材の第1実施例とは引き出し口の形状が異なる例を示しており、(a)は本体の斜視図、(b)は本体の断面図である。
最初に、図1ないし図12を用いて本発明の第1実施例の配線・配管材貫通部構成部材について説明する。図1は、屋上床Fから屋上に突出するように設置された筒体Pの先端に、配線・配管材貫通部構成部材の本体1が取着されて、配線・配管材Lが本体1から引き出された状態を示している。図2は、第1実施例の本体1が有する引出口7を下方側から見た部分斜視図である。図3及び図4は、同じく第1実施例の配線・配管材貫通部構成部材の本体1の一部を構成する基体2を示し、図5は、図3に示す各指示線の断面図、図6は、同じく第1実施例の配線・配管材貫通部構成部材の本体1の一部を構成する笠体6を示し、図7は、図1に示した使用状態の断面図である。図8は、同じく第1実施例の基体2に保持部84で配線・配管材Lを保持させた状態を示す端面図、図9は、同じく第1実施例の基体2の引出孔5に保護管接続具90を取り付けた状態を示す部分斜視図および部分断面図、図10は、同じく第1実施例の基体2と笠体6に圧縮部材T(T1、T2)を取り付けた状態を示す斜視図であり、図11は、圧縮部材Tを取り付けた基体2と笠体6を組付けた状態を示す断面図、図12は、同じく第1実施例の使用状態を示す断面図である。なお、図1において笠体6は破線で示している。
筒体Pは、屋上側に上端が、建物内に下端が、それぞれ突出するように屋上床Fに設置され、内部に建物内と屋上とを連通する空間が形成された中空筒状をなし、空間内にエアコン用冷媒管、給水湯管などの配管類や、通信線、電力線などの配線類が配設されることで建物内から屋上へと配線・配管材Lの配設経路を構成している。そして、筒体Pの上端には、配線・配管材貫通部構成部材の本体1が取着されている。本体1は、中央に筒体Pの端部が内挿される取着部3と、取着部3から円盤状に外方に張り出すフランジ部4とを備えた基体2と、筒体Pの端部上方を覆うとともに、フランジ部4との間に配線・配管材Lの屈曲空間Wを構成するように椀状をなす笠体6と、により構成されている。
基体2には、筒体Pの形状に合致した円形中空筒状の取着部3が形成され、下端に筒体Pの端部が内挿される下開口31が、上端に筒体Pの内部を上方に臨ませる上開口32が、内部に筒体Pの上端部が当接する段部33が形成され、下端から内挿された筒体Pの上端部と段部33の下面が当接して筒体P軸方向の位置が定められる。段部33より下方には内挿された筒体Pの外面に先端を圧接させて固定するための固定ボルトが挿通されるボルト挿通部34が90度間隔で4つ設けられている。なお、固定ボルトによる筒体Pへの固定は、先端を圧接させる方法に限らず、筒体Pにねじ込まれるようにして固定しても良いし、接着や溶接によって固定されても良く、要するに筒体Pと一体化されれば良い。
基体2の取着部3の上端と下端の間から、取着部3から離れる方向に張り出すフランジ部4が形成されており、言い換えると、取着部3の上端(上開口32の開口縁)のほうがフランジ部の上面42よりも高くなるように環状の取着部3の上端側がフランジ部の上面42よりも上方に突出形成されている。これにより、フランジ部4上に侵入した雨水の筒体P内への侵入を防ぐ堤防の役目を果たしている。
フランジ部4の張り出した先端側となる端縁にはその一部が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部47が90度間隔で4つ形成され、各フランジ切欠部47は、後述する笠体6の先端縁61とともに取り囲み、内部に配線・配管材Lが通る引出口7を構成する。また、全てのフランジ切欠部47は、薄肉部によってフランジ部4と一体化され打ち抜くことで除去される閉塞板47aにより閉塞されており、使用する箇所の閉塞板47aのみを除去し、使用しない箇所は塞いだままとすることで、吹き上げられたり跳ね返った雨水や、虫等の異物の下方からの侵入を防止する。さらに、各閉塞板47aには、閉塞板排水孔47bが形成されており、閉塞板47a上に入り込んだ雨水を排水することができる。そして、使用する箇所の閉塞板を除去することによりフランジ部の外縁41は円盤状の一部が凹設された形状となる。
フランジ部の上面42は取着部3側となる基端からフランジ部4の外縁41に向かって下がり勾配となる勾配面が形成されており、フランジ部4上に入り込んだ雨水がフランジ部の外縁41に向かって流れるように案内している。そして、フランジ部の外縁41の近傍には下がり勾配によって案内された雨水をフランジ部4の下方に排水するためのフランジ排水孔43が形成されている。詳細には、排水孔43は、フランジ切欠部47を挟むように一対設けられ、フランジ切欠部47が4つ形成された本実施例においては、計8つのフランジ排水孔43が形成されて、閉塞板排水孔47bとともに、基体2上に侵入した雨水の排水口として機能する。
各フランジ切欠部47の間には、薄肉部によってフランジ部4と一体化され打ち抜くことで除去される円形の閉塞部材51により閉塞された引出孔5が形成されている。詳細には、フランジ部の上面42に膨出するとともに、上側面が平坦面をなし中央に打ち抜かれて円形に開口する丸穴からなる。図9に示すように、保護管接続具90は、挿入される保護管外面に係止する係止部を備えた接続具本体91とナット92とから構成され、接続具本体91とナット92とでフランジ部4に固定される。引出孔5の周縁は平坦な面が残されており、保護管をフランジ部4(基体2)に一体に接続するための保護管接続具90が挟持する挟持面52を構成している。引出孔5はフランジ部4の端縁から離れた箇所に設けられている。より詳細には、フランジ切欠部47により形成された引出口7よりも取着部3側に片寄って設けられている。換言すると、引出孔5は、引出口7よりも取着される筒体P側に位置している。このため、エアコン用冷媒管等の必要とする最低屈曲半径が大きい配線・配管材Lと区分して、最低屈曲半径が小さいケーブル等を、接続した保護管内に配設することができ、必要とする屈曲半径に応じて整然と配設することができる。保護管接続具90は笠体6により覆われて、接続される保護管内への雨水の侵入が防止されている。また、ナット92や接続具本体91がフランジ部4上面から突出しており、保護管内への雨水の侵入を防ぐ堤防の役目を果たしている。
引出口7を構成する基体2のフランジ切欠部47には、フランジ切欠部47に隣接して取着部3側に傾斜するようにフランジ部4から突出した傾斜面49が形成され、傾斜面49の裏面に配線・配管材Lを保持する保持具84としての保持体85が取り付けられる取付け孔49aが設けられている。配線・配管材Lを取付け孔49aに挿通されたバンド状の保持体85が傾斜面49とともに配線・配管材Lを取り囲んだ状態で保持体が有する締結部86によって締結されて傾斜面49に添わした配線・配管材Lを保持する。図1に示すように、配線・配管材Lを保持することで、配線・配管材Lの引き出された側が受ける、風や振動による外力によって配線・配管材Lが揺動あるいは移動するのを防止できる。また、笠体6に覆われた箇所に保持体85が設けられることで、合成樹脂製の保持体を用いても、紫外線劣化を防止することができる。
基体2のフランジ部4端縁には、笠体6が載置される載置面44と、その先端に環状に突出する突出部46及び載置面44に形成され笠体6が固定されるビス固定孔45が形成されている。ビス固定孔45は、フランジ部4の周方向に間隔をあけて8つ設けられている。これらビス固定孔45は8つのビス固定孔45は、周方向に等間隔にはなっておらず、引出口7を挟むようにして対をなす90度間隔に4対設けられている。
フランジ部4下面側には、取着部3から放射状に延びる直線状リブ48a及び取着部3と同心円状の環状リブ48bによって補強されている。またフランジ排水孔43及び閉塞板排水孔47bは下方に突出する筒を貫通するように形成されている。
続いて図1及び図5により示す笠体6について説明する。笠体6は、椀状(ドーム状)に形成され先端縁61に水平に延びる延設部62と、延設部62の先端から屈曲して垂れさがれる環状の垂れ壁64と、を有し、基体2に取り付けられた状態で基体2の上方からその全体を覆う大きさであり、椀状の内部は、フランジ部4との間に配線・配管材Lの屈曲空間Wを構成している。また、延設部62には、基体2のフランジ部4の端縁に載置された状態で基体2にビス固定されるビス孔63が基体2のビス固定孔45の位置に対応して一対のビス孔63が90度間隔で4対設けられている。ビス孔63(及び基体2のビス固定孔45)は、周方向に等間隔でないのは、引出口7を構成する基体2のフランジ切欠部47が形成するフランジ部の外縁41の位置と、笠体6の先端縁61の引出口7を形成する予定位置を合致させるためである。90度間隔に引出口7が形成された本実施例において、ビス固定孔45(ビス孔63)を仮に周方向に等間隔とすると、45度ずらした状態でも基体2に笠体6を固定でき、引出口7を形成する予定箇所がずれてしまうが、本実施例のように周方向に等間隔とならないように、基体2と笠体6を一定の向きでのみ取付け可能とすることで、基体2と笠体6の引出口7の形成予定箇所を合致させることができる。特に、後述する圧縮部材Tの位置を合わせる必要がある時に有効である。
基体2と笠体6を互いに組付けて形成される引出口7は、フランジ部4の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部47により構成されるフランジ部の外縁41の一部と、前記フランジ切欠部47の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体6の先端縁61の一部と、により取り囲む内側に構成される。この引出口7から引き出されるエアコン用冷媒管等の配線・配管材Lと引出口7との間に残る隙間は、引き出される配線・配管材Lの外面に当接して圧縮される圧縮部材Tによって塞がれる。より具体的には、圧縮部材Tは、図10及び図11に示すように基体2のフランジ切欠部47を囲むU字状のフランジ部側圧縮部材T1と、笠体6の内面側の引出口7を構成する箇所に設けられた板状の笠体側圧縮部材T2と、から構成され、保持体85(保持部84)により保持された配線・配管材Lの外面に押圧されて外形状に沿って潰されながら密着し、引出口7の不要な隙間を塞いで、虫や小型の鳥、雨水等の侵入を防止する。これら圧縮部材Tは、例えば多孔質のスポンジやゴム等の弾性体によって形成される。
図12に示すように、筒体Pに取着された本体1の上開口32には、筒体P内面と配設された配線・配管材L外面との間を封止する封止部材Sを設けて、筒体Pの端部からの雨水、笠体6内面に発生した結露水、虫等の異物の建物内への侵入を防止することが望ましい。詳細には、封止部材Sは、粘着性のあるパテ状あるいは粘土状からなり、フランジ部上から配線・配管材外面にかけて盛り付けられることで、筒体P内への落下が防止される。また、保持部84によって配線・配管材Lが保持されることで、半硬化性であったり硬化性のものが硬化するまでの間、配線・配管材Lが動いて封止部材Sを押し動かして隙間が形成されるのを防止する。なお、図12において引出口7に圧縮部材Tは図示していないが、当然に圧縮部材Tを設けて引出口7からの雨水等の侵入を防止することが望ましいが、必ずしも必須ではない。図示しないが、保護管接続具90の端部にも同様に封止部材を設けることで保護管内への異物の侵入を防止しても良い。封止部材Sは不燃材料により形成してさらに耐火性能を備えさせたり、水膨潤性材料により形成して吸水性能を備えさせても良く、必要に応じた材料を適宜選択できる。上開口32に封止部材Sを設けたが筒体Pの下端であったり、筒体Pの中間や取着部3の下開口31付近に設けてもよく、また、封止していれば(内部空間と建物内との連通を遮断していれば)、フランジ部4上にかけて盛りつけられなくとも、別の封止部材受け具を用いて落下しないように配置してもかまわない。
続いて、本発明の第2実施例について図13に基づいて説明する。この例では、筒体Pが屋上床Fを貫いておらず、また、筒体Pが取着部3を貫くようにして基体2が筒体Pに取着されている点が第1実施例と異なる。筒体Pは、下端が固定板P1によって屋上床Fの上面に固定されており、屋上床Fには筒体Pの内部より狭い貫通孔F1が形成されている。また、基体2の取着部3内には筒体Pに当接する段部が形成されておらず、筒体Pの端部が取着部3を貫いて突出した状態で、基体2が筒体Pに取着されている。このとき、筒体Pの先端開口P2が第1実施例における取着部3の上開口32として機能し、フランジ部4よりも上方に上開口32が配置されている。換言すると、取着部3は、下端に筒体Pの突出端部が内挿される下開口31と、上端に筒体Pに取着した状態で筒体P内を上方に臨ませる上開口32と、を構成する中空筒状を成し、筒体Pの突出端部に取着した状態で、フランジ部の上面42よりも筒体Pの突出端部縁(先端開口P2の開口縁)のほうが高くなるように取着されている。このため、筒体Pの突出端が堤防としての機能を果たす。なお、図13において、封止部材Sや圧縮部材Tは図示していないが、それぞれを設置することが望ましい。
次に、本発明の第3実施例について図14に基づいて説明する。図14(a)は、笠体6及び基体2の斜視図であり、(b)は筒体Pに取着した状態を示す断面図である。基体2に形成された4箇所のフランジ切欠部47のうち2箇所が閉塞板47aにより閉塞され、他の2箇所が予め開放されている。また、笠体6と基体2は、基体2から立設する4つの組付筒83と笠体6の上面を平坦にしそこに形成した4つのビス孔63によって組付けられる。この場合は、基体2に対して笠体6の周方向の向きが90度間隔でしか組付けられず、どの向きで組付けても90度間隔で形成された引出口7を構成する箇所が常に合致するように設けられている。換言すると引出口7を構成する箇所と合致する向きでしか組付けできないように設定されている。
また、フランジ部の上面42は下がり勾配は形成されておらず、補強リブはフランジ部の上面42のみに形成され、取着部3の下方は筒体P内に内挿されている点は、第1実施例および第2実施例とは異なるが、第1及び第2実施例をこのような構成に変更することも可能である。
各実施例において引出口7は、フランジ部4の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部47により構成されるフランジ部の外縁41と、切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体6の先端縁61と、により構成された例を示したが、図15に示すように、引出口7を笠体6の先端縁61を切欠く笠体切欠部65とフランジ部の外縁41とから構成しても良い。図15に示す笠体6は、1つの引出口7を構成する笠体切欠部65と、点線で示す箇所に閉塞され除去することにより引出口7として露出する3つの笠体切欠部65とを備えている。詳細には、笠体6の先端縁61を切欠いて外方に開放する笠体切欠部の縁66と、フランジ部の外縁41とにより囲まれる引出口7を有する本体1から構成されている。笠体切欠部の縁66は、笠体の先端縁61となっている。
なお、図15に示す笠体6を第1実施例に示した基体2と組み合わせて、引出口7をフランジ切欠部47(が形成するフランジ部の外縁41)と笠体切欠部65(が形成する笠体切欠部の縁66)とから構成しても良い。いずれの場合であっても、引出口7を構成する縁のフランジ部4側と笠体6側の少なくとも一方には圧縮部材T(フランジ側圧縮部材T1または笠体側圧縮部材T2)を設けることが望ましい。また、各実施例において、引出口7は筒体Pを中心に90度間隔で配置されていたが、この間隔に限定されるものではなく、また等間隔でなくても良い。引出口7は本体1に複数形成されているが、1つでも良い。圧縮部材は、基体2と笠体6とに分かれて設けられなくとも、1つの圧縮部材を基体2または笠体6あるいは配線・配管材Lに取着することで配置しても良い。
各実施例において引出孔5は、4つの引出口7の間に4つ配置されているが、その場所や数は限定されるものではない。また、保護管接続具90を取り付けた例を示したが、基体2に一体に保護管接続機構を設けても良い。さらには、引出孔5に保護管を接続しなくても、図17に示すようなブッシング部材93を据え付けることで、保護管を使用せずに露出した状態で配線・配管材Lを配設することもできる。このブッシング部材93は、複数の溝94により切割られる複数の舌片95を有しており、切割られる前は舌片95どうしが連結されているため、引出孔5の閉塞部材51としても使用できる。
各実施例において引出口7はフランジ部4の端縁を切欠いて形成される例を示したが、図19に示すように、円形状の笠体6の先端縁61に対して円盤状の一部を対向する直線状に切り落とした略トラック形状(略小判形状)のフランジ部4とすることで、笠体6の先端縁61と直線状からなるフランジ部の外縁81によって引出口7を構成しても良い。この場合において直線状に切り落とされた箇所がフランジ切欠部47であるともいえる。また、図19の例においては、フランジ部の弧状の箇所82に引出口7を追加しても良いし、配線・配管材Lを引き出す引出孔5を引出口7とは別の任意の箇所に設けることも可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限らず、要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。例えば、笠体6は平面視において円形状であるが、四角形状や八角形状等の多角形状であっても、オーバル形状であっても良い。引出口7は90度間隔に形成し筒体Pから四方に向かって配線・配管材Lを配設可能としたが、引出口7を1つとして一方のみに配設可能としても良く、複数の引出口7を並列させて同一方向に配設可能としても良い。また、引出孔5は引出口7の数と同数でなくても良く、また、引出口7(フランジ切欠部47や笠体切欠部65)に保護管を接続できるようにしても良い。
フランジ部4の上面に形成された下がり勾配は必ずしも必須ではなく、平坦な面としても良く、取着部3に向かう下がり勾配として取着部3近傍に排水口を設けるようにしても良い。笠体6は基体2に取り付けられずに、筒体Pによって支持されていても良い。傾斜面49に配線・配管材Lを沿わせて保持体85で保持させたが、傾斜面49はなくても良い。保持部84は別体のバンド状のものを使用した例を示したが、保持できればバンド状でなくとも良く、また、基体2と一体であっても良い。
フランジ部4は取着部3を中心として円盤状に張り出す例を示したが、これに限らず、例えば取着部3から一方向のみに張り出すように設けても良く、また、特定の二方向に張り出すように設けても良い。笠体6に設けた圧縮部材T2は引出口7を囲む箇所のみに設けられているが、先端縁61に沿って連続する環状の圧縮部材を設けても良く、その場合には基体2に対する取付け向きに制限がなくなる。
1・・本体、2・・基体、3・・取着部、31・・下開口、32・・上開口、4・・フランジ部、41・・フランジ部の外縁、42・・フランジ部の上面、47・・フランジ切欠部、5・・引出孔、6・・笠体、61・・笠体の先端縁、7・・引出口、84・・保持部、S・・封止部材、T・・圧縮部材、T1・・フランジ側圧縮部材、T2・・笠体側圧縮部材、W・・屈曲空間、L・・配線・配管材、F・・屋上床、P・・筒体

Claims (15)

  1. 屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、
    前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、
    を有する本体を備え、
    前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され
    前記引出口は、前記取着部を取り囲むように放射状に複数形成されていることを特徴とする配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  2. 屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、
    前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、
    を有する本体を備え、
    前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、
    前記フランジ部の上面は、水平な屋上床に設置された際に取着部側から外縁に向けて下がり勾配になっていることを特徴とする配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  3. 屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、
    前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、
    を有する本体を備え、
    前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、
    前記引出口は、前記フランジ部の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部により構成されるフランジ部の外縁と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成されていることを特徴とする配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  4. 屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、
    前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、
    を有する本体を備え、
    前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、
    前記フランジ部には、前記引出口に隣接して当該フランジ部の外縁側から前記取着部側へ向かうにつれて傾斜するように当該フランジ部から突出した傾斜面が形成されるとともに、前記傾斜面に沿わせた前記配線・配管材を保持する保持部が設けられていることを特徴とする配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  5. 屋上に突出配置されて内部に建物内から屋上へと配設される配線・配管材の配設経路を有する中空筒状の筒体の突出端部に取着される取着部と、前記取着部から外方に張り出すように設けられるフランジ部と、を備えた基体と、
    前記筒体の突出端部を覆うとともに、前記フランジ部との間に前記筒体から引き出された配線・配管材の屈曲空間を構成する笠体と、
    を有する本体を備え、
    前記屈曲空間内で屈曲された配線・配管材が本体外部へ引き出される引出口が、前記フランジ部の外縁および前記笠体の先端縁によって形成され、
    前記フランジ部には、配線・配管材を外部に引き出す引出孔がフランジ部の端縁から離れた箇所に設けられていることを特徴とする配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  6. 前記取着部は、下端に前記筒体の突出端部が内挿される、または突出端部に外嵌する下開口と、上端に前記筒体に取着した状態で筒体内を上方に臨ませる上開口と、を構成する中空筒状を成し、前記筒体の突出端部に取着した状態で、前記フランジ部の上面よりも前記上開口縁のほうが高くなるように前記フランジ部の上面よりも前記上開口側が突出していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  7. 前記フランジ部の上面は、取着部側から外縁に向けて下がり勾配になっていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  8. 前記引出口は、前記フランジ部の端縁が切欠かれて外方に開放するフランジ切欠部により構成されるフランジ部の外縁と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の配線・配管材の立て貫通部構成部材。
  9. 前記フランジ部には、前記配線・配管材を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の配線・配管材立て貫通部構成部材。
  10. 前記フランジ部には、配線・配管材を外部に引き出す引出孔がフランジ部の端縁から離れた箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の記載の配線・配管材立て貫通部構成部材。
  11. 前記フランジ部外縁及び笠体先端縁において少なくとも引出口を形成する箇所には、引き出される配線・配管材の外面に当接して圧縮される圧縮部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の配線・配管材立て貫通部構成部材。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の配線・配管材立て貫通部構成部材が、屋上に突出配置された筒体の突出端部に取着され、配線・配管材が筒体を通り屈曲されて前記引出口から引き出され、前記配線・配管材の周囲に建物内と屋外との連通を遮断する封止部材が設けられていることを特徴とする配線・配管材の屋上への引き出し構造。
  13. 前記封止部材は、粘着性のあるパテ状あるいは粘土状からなり、前記フランジ部上から配線・配管材外面にかけて盛り付けられていることを特徴とする請求項12に記載の配線・配管材の屋上への引き出し構造。
  14. 前記配線・配管材が前記フランジ部に設けられた保持部により保持されていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の配線・配管材の屋上への引き出し構造。
  15. 前記筒体内にエアコン用冷媒管とケーブルが配設され、前記フランジ部の張り出し方向の先端縁に切欠かれた、外方に開放するフランジ切欠部と、前記切欠部の外方への開放を閉じるように上方を覆う笠体の先端縁と、により構成される引出口から前記エアコン用冷媒管が引き出し配管され、前記引出口よりも筒体に近い箇所に形成された引出孔に接続された電線管内に前記ケーブルが配線されていることを特徴とする請求項12〜請求項14のいずれか一項に記載の配線・配管材の屋上への引き出し構造。
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