JP6481735B2 - 力検出装置およびロボット - Google Patents
力検出装置およびロボット Download PDFInfo
- Publication number
- JP6481735B2 JP6481735B2 JP2017201610A JP2017201610A JP6481735B2 JP 6481735 B2 JP6481735 B2 JP 6481735B2 JP 2017201610 A JP2017201610 A JP 2017201610A JP 2017201610 A JP2017201610 A JP 2017201610A JP 6481735 B2 JP6481735 B2 JP 6481735B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- sensor device
- substrate
- axis
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims description 234
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 72
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 46
- 239000010453 quartz Substances 0.000 claims description 25
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 25
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 17
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 7
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims 1
- 239000012636 effector Substances 0.000 description 31
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 22
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 16
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 14
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 description 12
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 12
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 9
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 7
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 7
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000004044 response Effects 0.000 description 6
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 6
- 210000000707 wrist Anatomy 0.000 description 6
- 230000009471 action Effects 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 3
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000640 Fe alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000005669 field effect Effects 0.000 description 1
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 1
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 1
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910044991 metal oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000004706 metal oxides Chemical class 0.000 description 1
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 1
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Manipulator (AREA)
Description
特許文献1に記載の力測定装置は、圧電素子としての水晶を用いて、せん断、引張力、圧縮力等を検出することができる。
そこで、本発明の目的は、温度の変動による影響を受けにくい力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置を提供することにある。
(適用例1)
本発明に係わる力検出装置は、第1基部と、
第2基部と、
前記第1基部と前記第2基部とによって挟持され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する複数の圧電素子と、を備える力検出装置であって、
前記第1基部は測定対象に固定される第1取付面を含み、前記第2基部は測定対象に固定される第2取付面を含み、
前記各圧電素子は、Yカット水晶板で構成された第1基板と、Yカット水晶板で構成された第2基板とを有し、前記第1基板と前記第2基板とが平行に積層され、前記第1基板と前記第2基板との積層方向において、前記第1基板のx軸と前記第2基板のx軸とが交差し、前記第1基板のz軸と前記第2基板のz軸とが交差しており、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線と前記積層方向とが異なるように設置されていることを特徴とする。
これにより、力検出装置は、温度の変動による影響を受けにくい装置となり、よって、外力を正確に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子は、前記第1基板および前記第2基板の面内の直交する2方向と、前記2方向と直交する1方向の計3方向の外力を検出することが好ましい。
これにより、外力を3次元的に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部および前記第2基部のうちの少なくとも一方の基部は、板状をなす部材で構成され、前記部材の面内の直交する2方向をA軸、B軸とし、前記A軸および前記B軸と直交する方向をC軸とし、
前記圧電素子の前記部材に対する傾斜角度をθとし、
前記第1基板のx軸と前記A軸とのなす角度をφとし、
前記第1基板のx軸方向に加わる力をfx1、前記第2基板のx軸方向に加わる力をfx2したとき、
前記A軸方向の力FA、前記B軸方向の力FBおよび前記C軸方向の力FCは、それぞれ、下記式(1)、(2)および(3)で表されるのが好ましい。
FA=fx1・cosφ−fx2・sinφ・・・(1)
FB=fx1・sinφ・sinθ+fx2・cosφ・sinθ・・・(2)
FC=−fx1・sinφ・cosθ−fx2・cosφ・cosθ・・・(3)
これにより、温度の変動による影響を受けにくい状態で、3次元での外力を確実に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子の周りに設けられて前記圧電素子に与圧を加える与圧ネジを複数備え、
前記与圧ネジの与圧方向が、前記第1基板および前記第2基板の積層方向に平行な方向であることが好ましい。
これにより、圧電素子に剪断力が作用したとき、圧電素子を構成する基板同士の間での摩擦力が確実に生じ、よって、電荷を確実に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部および前記第2基部のうちの少なくとも一方の基部は、板状をなし、
前記各圧電素子は、前記第1基板と前記第2基板とが前記一方の基部に対して傾斜して配置されていることが好ましい。
これにより、力検出装置は、温度の変動による影響を受けにくい装置となり、よって、外力を正確に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部および前記第2基部のうちの少なくとも一方の基部は、板状をなし、
前記圧電素子は、複数設置されており、
前記複数の圧電素子には、前記一方の基部の中心軸に関して対称的に配置された前記圧電素子が含まれるのが好ましい。
これにより、外力を偏りなく検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部および前記第2基部のうちの少なくとも一方の基部は、板状をなし、
4つ以上の前記圧電素子が、前記取付面からみて前記一方の基部の中心部から離間した位置にそれぞれ配置されていることが好ましい。
これにより、外力を安定して検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子は、Xカット水晶板で構成された第3基板を有することが好ましい。
これにより、水晶板を用いるという簡単な構成で、3次元での外力を確実に検出することができる。
本発明に係わるロボットは、アームと、
前記アームに設けられたエンドエフェクタと、
前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、測定対象に固定される第1取付面を含む第1基部と、測定対象に固定される第2取付面を含む第2基部と、前記第1基部と前記第2基部とによって挟持されて前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する圧電素子と、を備え、
前記圧電素子は、Yカット水晶板で構成された第1基板と、Yカット水晶板で構成された第2基板とを有し、前記第1基板と前記第2基板とが平行に積層され、前記第1基板と前記第2基板との積層方向において、前記第1基板のx軸と前記第2基板のx軸とが交差し、前記第1基板のz軸と前記第2基板のz軸とが交差しており、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線方向と前記積層方向とが異なるように設置されていることを特徴とする。
これにより、ロボットは、温度の変動による影響を受けにくいロボットとなり、よって、外力が正確に検出され、エンドエフェクターによる作業を適正に行なうことができる。
本発明に係わる電子部品搬送装置は、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、測定対象に固定できる第1取付面を有する第1基部と、測定対象に固定できる第2取付面を有する第2基部と、前記第1基部と前記第2基部とによって挟持方向に挟持され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する圧電素子と、を備え、
前記圧電素子は、Yカット水晶板で構成された第1基板と、Yカット水晶板で構成された第2基板とを有し、前記第1基板と前記第2基板とが平行に積層され、前記第1基板と前記第2基板との積層方向において、前記第1基板のx軸と前記第2基板のx軸とが交差し、前記第1基板のz軸と前記第2基板のz軸とが交差しており、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線方向と前記積層方向とが異なるように設置されていることを特徴とする。
これにより、電子部品搬送装置は、温度の変動による影響を受けにくい装置となり、よって、外力が正確に検出され、電子部品の搬送を適正に行なうことができる。
本発明に係わる力検出装置は、第1基部と、
第2基部と、
前記第1基部と前記第2基部とによって挟持され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力の成分を検出する圧電素子と、を備える力検出装置であって、
前記第1基部は測定対象に固定される第1取付面を含み、前記第2基部は測定対象に固定される第2取付面を含み、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線方向と異なる積層方向を有する第1基板と、第2基板とを有し、前記第1基板による、前記法線方向と同じ第1検出方向のせん断力の検出と、前記第2基板による、前記第1検出方向と交差する第2検出方向のせん断力の検出と、から前記第1基部と前記第2基部に加わる外力を検出することを特徴とする。
これにより、力検出装置は、温度の変動による影響を受けにくい装置となり、よって、外力を正確に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基板、前記第2基板は、Yカット水晶板であり、
前記第1基板の水晶結晶のx軸と前記第2基板の水晶結晶のx軸は、直交しているのが好ましい。
これにより、水晶板を用いるという簡単な構成で、外力を確実に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1の挟持方向に直交する第1平面と、
前記第2の挟持方向に直交する第2平面との交線に平行な方向をC軸とした直交座標軸A軸、B軸、C軸を座標軸とし、
前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を、3軸方向の外力の成分として検出するのが好ましい。
これにより、3次元での外力を確実に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子が2つ設置され、前記2つの圧電素子のうちの一方の圧電素子の検出方向を第1検出方向、他方の圧電素子の検出方向を第2検出方向とし、前記第1検出方向と前記第2検出方向を含む平面と前記A軸と前記B軸を含む平面とのなす角度をθとし、
前記第1検出方向と前記A軸とのなす角度をφとし、
前記一方の圧電素子の第1の出力をfx1、前記他方の圧電素子の第2の出力をfx2したとき、
前記A軸方向の力FA、前記B軸方向の力FBおよび前記C軸方向の力FCは、それぞれ、下記式(1)、(2)および(3)で表されるのが好ましい。
FA=fx1・cosφ−fx2・sinφ・・・(1)
FB=fx1・sinφ・sinθ+fx2・cosφ・sinθ・・・(2)
FC=−fx1・sinφ・cosθ−fx2・cosφ・cosθ・・・(3)
これにより、力検出装置は、温度の変動による影響を受けにくい装置となり、よって、外力を正確に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置では、前記圧電素子の周りに設けられて前記圧電素子に与圧を加える与圧ネジを複数備え、
前記第1の与圧ネジの与圧方向が、前記第1基板および前記第2基板の積層方向に平行な方向であるのが好ましい。
これにより、圧電素子に剪断力が作用したとき、圧電素子を構成する基板同士の間での摩擦力が確実に生じ、よって、電荷を確実に検出することができる。
本発明に係わる力検出装置は、第1基部と、
第2基部と、
前記第1基部と前記第2基部とによって挟持され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する複数の圧電素子と、を備える力検出装置であって、
前記第1基部は測定対象に固定される第1取付面を含み、前記第2基部は測定対象に固定される第2取付面を含み、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線と前記積層方向とが異なるように設置され、
総重量が1kgよりも軽いことを特徴とする。
これにより、力検出装置の重量を、1kgよりも軽くすることにより、力検出装置の重量を取り付けた手首にかかる負荷を低減させることができ、手首を駆動するアクチュエータの容量を小さくできる為、手首を小型に設計することができる。
本発明に係わる力検出装置は、第1基部と、
第2基部と、
前記第1基部と前記第2基部とによって挟持され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する複数の圧電素子と、を備える力検出装置であって、
前記第1基部は測定対象に固定される第1取付面を含み、前記第2基部は測定対象に固定される第2取付面を含み、
前記圧電素子は、前記第1取付面または前記第2取付面の法線と前記積層方向とが異なるように設置され、
前記各圧電素子が出力する電荷を電圧に変換する変換回路と、前記電圧から外力を演算する演算回路を前記第1基部と前記第2基部との間の空間に収納していることを特徴とする。
これにより、演算回路を別置きではなく、内蔵化することによって、配線ケーブル等の引き回しが不要となる。
本発明に係わる力検出装置では、前記変換回路または前記演算回路には、半導体スイッチまたはMEMSスイッチの少なくともいずれかが含まれるのが好ましい。
これにより、スイッチ素子を従来のメカスイッチから半導体スイッチ、MEMSスイッチにすると軽量化できる。
本発明に係わる力検出装置では、前記第1基部と前記第2基部とが円形または角丸正方形の断面形状を有する収納空間を形成し、前記圧電素子のそれぞれと前記取付面の中心との距離が等しいことを特徴とするのが好ましい。
これにより、基部の断面形状を円形、または角丸正方形にして、圧電素子を円周状に配置すると、応力が均一に分散できるので、基部の厚みを薄くすることができる。
本発明に係わる力検出装置は、外力を検出する複数の圧電素子を有する力検出装置とロボットアームを備えたロボットであって、前記力検出装置の重量は、前記ロボットアームが搬送できる最大能力の20%よりも軽いことを特徴とする。
これにより、力検出装置の重量は、前記ロボットアームが搬送できる最大能力の20%よりも軽くすることにより、力検出装置の重量を取り付けたロボットアームの制御を容易にすることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る力検出装置の第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。図3は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。図4は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子で検出される力の作用状態を示す概略図である。図5は、図4中の矢印A方向から見た図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
力検出装置1は、ベースプレートとして機能する第1基部2と、第1基部2から所定の間隔を隔てて配置され、第1基部2に対向するカバープレートして機能する第2基部3と、第1基部2と第2基部3との間に収納された(設けられた)アナログ回路基板4と、第1基部2と第2基部3との間に収納され(設けられ)、アナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板5と、アナログ回路基板4に搭載され、加えられた外力に応じて信号を出力するセンサ素子(圧電素子)としての電荷出力素子10および電荷出力素子10を収納するパッケージ60を有するセンサーデバイス6と、固定部材としての2つの与圧ボルト(与圧ネジ)71とを備えている。
第2基部3も、外形が板状をなし、その平面形状は、第1基部2の平面形状が好ましい。この場合、第2基部3は、第1基部2を包含する程度の大きさであるのが好ましい。この第2基部3は、天板32と、天板32の縁部に沿って形成され、当該縁部から下方に向かって突出した側壁33とを有している。
この側壁33には、第1基部2の傾斜面221と対向する部分に、傾斜面221と平行な、すなわち、傾斜角度θで傾斜した傾斜面331が形成されている。そして、第1基部2の傾斜面221と第2基部3の傾斜面331との間で、センサーデバイス6が挟持されている。すなわち、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して、第1基部2の傾斜面221と第2基部3の傾斜面331とで挟持され、与圧されている。そして、この挟持された電荷出力素子10は、第1基部2に対して傾斜角度θで傾斜することとなる。以下、この挟持されている方向を「挟持方向SD」と言う。
また、図5に示すように、電荷出力素子10は、第1のセンサー12のx軸と第1基部2の傾斜面221(α軸)とのなす角度をφとしたとき、角度φが0°≦φ<90°を満足する程度まで傾くのが許容される。
また、側壁33の中心部を介して傾斜面331と反対側の部分は、第2基部3と連結、固定される固定部332となっている。
また、第1基部2、第2基部3は、それぞれ、外形が板状をなす部材で構成されているが、これに限定されず、例えば、一方の基部が板状をなす部材で構成され、他方の基部がブロック状をなす部材で構成されていてもよい。
前述したように、力検出装置1は、互いに直交するα軸、β軸、γ軸に沿って加えられた外力を検出する機能を有する。α軸とβ軸とは、第1基部2および第2基部3の平面内の直交する2方向に沿った軸であり、γ軸は、α軸とβ軸と直交する1方向に沿った軸、すなわち、第1基部2および第2基部3の厚さ方向に沿った軸である。そして、力検出装置1には、この外力を検出するものとして、電荷出力素子10が内蔵されている。
なお、電荷出力素子10は、電荷Qzを出力することができるが、後述するように、力検出装置1では、各外力を求める際、電荷Qzを用いない。出力された電荷Qzは、例えば、与圧ボルト(与圧ネジ)71による与圧の調整に用いられる。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1基部2の傾斜面221に対して垂直な方向から見て、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
図示の構成では、図3中の右下側から、第1のセンサー12、第2のセンサー13、第3のセンサー14の順で積層されているが、本発明はこれに限られない。センサー12、13、14の積層順は任意である。
第1のセンサー12は、第1の圧電体層(第1検出板)121と、第1の圧電体層121と対向して設けられた第2の圧電体層(第1検出板)123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられた出力電極層122を有する。
そして、第1の圧電体層121の表面に対し、x軸の正方向に沿った外(せん断力)力が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その結果、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧電体層121の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
そして、第2の圧電体層123の表面に対し、x軸の正方向に沿った外(せん断力)力が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その結果、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧電体層123の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2のセンサー13は、第3の圧電体層131と、第3の圧電体層131と対向して設けられた第4の圧電体層133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられた出力電極層132を有する。
そして、第3の圧電体層131の表面に対し、x軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面に対し、x軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
そして、第4の圧電体層133の表面に対し、x軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面に対し、x軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第3のセンサー14は、第5の圧電体層(第2検出板)141と、第5の圧電体層141と対向して設けられた第6の圧電体層(第2検出板)143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられた出力電極層142を有する。
そして、第5の圧電体層141の表面に対し、x軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
そして、第6の圧電体層143の表面に対し、x軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143の表面に対し、x軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
なお、与圧ボルト71の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
センサーデバイス6は、前記電荷出力素子10と、電荷出力素子10を収納するパッケージ60とを有している。
図1に示すように、パッケージ60は、凹部611を有する基部(第1の部材)61と、その基部61に接合された蓋体(第2の部材)62とを有している。電荷出力素子10は、基部61の凹部611に設置されており、その基部61の凹部611は、蓋体62により封止されている。これにより、電荷出力素子10を保護することができ、信頼性の高い力検出装置1を提供することができる。なお、電荷出力素子10の上面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋体62は、上側、すなわち、第2基部3側に配置され、基部61は、下側、すなわち、第1基部2側に配置され、その基部61がアナログ回路基板4に固定されている。この構成により、基部61と蓋体62とが、第1基部2の傾斜面221と第2基部3の傾斜面331とで挟持方向SDに挟持されて与圧され、さらに、その基部61と蓋体62とにより、電荷出力素子10も挟持方向SDに挟持されて与圧される。
また、パッケージ60の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、平面形状で四角形をなしている。なお、パッケージ60の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60の形状が多角形の場合、例えば、その角部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
なお、また、アナログ回路基板4の電荷出力素子10が配置されている部位には、凸部22が挿入される孔41が形成されている。この孔41は、アナログ回路基板4を貫通する貫通孔である。
図2に示すように、電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
図2に示すように、外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vyと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vxとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路(変換回路)90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部(演算回路)402とを有する。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzに対して、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等の各処理を行う。そして、演算部402は、電荷出力素子10から出力される電荷Qx、Qy、Qzの蓄積量に比例する3つの信号を出力する。
前述したように、電荷出力素子10は、積層方向LDと挟持方向SDとが第1基部2に対して傾斜角度θで傾斜するように設置された状態となっている(図1、図4参照)。すなわち、第1のセンサー12が電荷Qxを出力する際に作用する外力の第1検出方向と、第2のセンサー13が電荷Qz出力する際に作用する外力の第2検出方向とを含む平面と、α軸とβ軸を含む平面とのなす角度が傾斜角度θとなっている。
FB=fx1・sinφ・sinθ+fx2・cosφ・sinθ・・・(2)
FC=−fx1・sinφ・cosθ−fx2・cosφ・cosθ・・・(3)
例えば、図1に示す構成の力検出装置1の場合、θは45°、φは0°となる。式(1)〜(3)のθに45°を代入し、φに0°を代入すると、力FA〜FCは、それぞれ、
FA=fx1
FB=fx2/√2
FC=−fx2/√2
となる。
図6は、本発明に係る力検出装置の第2実施形態を示す断面図である。図7は、図6に示す力検出装置の平面図である。図8は、図6に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、これらの図を参照して本発明の力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、センサーデバイスの配置数が異なること以外は第1実施形態と同様である。
また、与圧ボルト71は、8本(複数)あり、そのうちの2本ずつが各センサーデバイス6を介してその両側に配置され、すなわち、可Kセンサーデバイス6の周りに設けられて、当該センサーデバイス6に対して与圧を付与している。なお、各与圧ボルト71による与圧方向は、積層方向LDに平行な方向となっている。
センサーデバイス6A〜6Dは、取付面321からみて、第2基部3の中心部(中心643)からできる限り離間した位置に配置されているのが好ましい。これにより、外力を安定して検出することができる。
なお、力検出装置1は、本実施形態では、センサーデバイス6A〜6Dを備えるものであるが、これに限定されず、例えば、センサーデバイス6A〜6Dのうちのセンサーデバイス6Cとセンサーデバイス6Dとが省略されたものであってもよい。この場合、構成が簡単な力検出装置1となる。
図8に示すように、センサーデバイス6A〜6Dの各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換出力回路90a、90b、90cは、前述した第1実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
そして、本実施形態での力検出装置1全体としての力FA〜FCは、それぞれ、センサーデバイス6A〜6Dの各電荷出力素子10で出力された電荷から基づいて検出された力FA〜FC合力(ΣFA、ΣFB、ΣFC)となる。
図9は、本発明に係る力検出装置の第3実施形態を示す断面図である。図10は、図9に示す力検出装置の平面図である。図11は、図9に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。図12は、図9に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。図13は、図9に示す力検出装置の電荷出力素子で検出される力の作用状態を示す概略図である。図14は、図13中の矢印B方向から見た図である。
本実施形態は、センサーデバイスの配置数および姿勢が異なること以外は第1実施形態と同様である。
第2基部3も、外形が板状をなし、その平面形状は、第1基部2の平面形状と同じである。
なお、図14に示すように、各電荷出力素子10は、第1のセンサー12のx軸と第1基部2の底板23とのなす角度をηとしたとき、角度ηが0°≦η<90°を満足する程度まで傾くのが許容される。
図9に示すように、デジタル回路基板5は、第1基部2の壁部24上に支持されている。
図11に示すように、センサーデバイス6A、6Bの各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換出力回路90a、90b、90cは、前述した第1実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
なお、センサーデバイス6Aの電荷出力素子10は、電荷Qx1、Qy1、Qz1を出力し、センサーデバイス6Bの電荷出力素子10は、電荷Qx2、Qy2、Qz2を出力する。
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vy1、Vy2と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vx1、Vx2とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、をアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2は、演算部402に入力される。
前述したように、各電荷出力素子10は、積層方向LDと挟持方向SDとが第1基部2に対して平行となるように設置された状態となっている(図9参照)。
そして、本発明者らは、α軸方向の力FA、β軸方向の力FBおよびγ軸方向の力FCを、それぞれ、下記式(4)、(5)および(6)で表すことができることを見出した。式(4)〜(6)中の「fx1-1」は、センサーデバイス6Aの第1のセンサー12(第1検出板)のx軸方向に加わる力、すなわち、電荷Qx1から求められた力であり、「fx1-2」は、第3のセンサー14(第2検出板)のx軸方向に加わる力、すなわち、電荷Qy1から求められた力である。また、「fx2-1」は、センサーデバイス6Bの第1のセンサー12(第1検出板)のx軸方向に加わる力、すなわち、電荷Qx2から求められた力であり、「fx2-2」は、第3のセンサー14(第2検出板)のx軸方向に加わる力、すなわち、電荷Qy2から求められた力である。
−fx2-1・cosη・cosε+fx2-2・sinη・cosε・・・(4)
FB=−fx1-1・cosη・sinε+fx1-2・sinη・sinε
−fx2-1・cosη・sinε+fx2-2・sinη・sinε・・・(5)
FC=−fx1-1・sinη−fx1-2・cosη−fx2-1・sinη
−fx2-2・cosη・・・(6)
例えば、図9、図10に示す構成の力検出装置1の場合、εは45°、ηは0°となる。式(4)〜(6)のεに45°を代入し、ηに0°を代入すると、力FA〜FCは、それぞれ、
FA=fx1-1/√2−fx2-1/√2
FB=−fx1-1/√2−fx2-1/√2
FC=−fx1-2−fx2-2
となる。
次に、図15に基づき、本発明に係るロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図15は、本発明に係る力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図15の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクター530と、アーム520とエンドエフェクター530との間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、エンドエフェクター530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに限定されるものではない。エンドエフェクターの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクターについても同様である。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
次に、図16に基づき、本発明に係るロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図16は、本発明に係る力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図16の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクター640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクター640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクター640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクター640bとの間に設けられた力検出装置1を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
次に、図17、図18に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図17は、本発明に係る力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図18は、本発明に係る力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
次に、図19に基づき、本発明に係る部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図19は、本発明に係る力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図19の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置1と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
次に、図20に基づき、本発明に係る移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図20は、本発明に係る力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図20の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置1は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置1によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置1から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
また、本発明の力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよく、また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明のロボットは、アームを有していれば、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
Claims (13)
- 第1基部と、
第2基部と、
前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる外力を検出する第1センサーデバイスと、
前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる前記外力を検出する第2センサーデバイスと、を備え、
前記第1センサーデバイスと前記第2センサーデバイスは、第1基板および第2基板が積層される圧電素子と、前記圧電素子を収納するパッケージと、を有し、
前記第1基部は第1対象に固定される第1取付面を含み、前記第2基部は第2対象に固定される第2取付面を含み、
前記第1センサーデバイスは、前記第1取付面の法線の方向と、前記第1センサーデバイスの第1基板と前記第1センサーデバイスの第2基板との第1積層方向と、が異なるように配置され、
前記第2センサーデバイスは、前記第1取付面の法線の方向と、前記第2センサーデバイスの第1基板と前記第2センサーデバイスの第2基板との第2積層方向と、が異なるように配置され、
前記第1センサーデバイスの第1基板の面と前記第2センサーデバイスの第1基板の面とは平行でなく、前記第1積層方向と前記第2積層方向とが平行でないことを特徴とする、力検出装置。 - 前記パッケージは、第1部材と、前記第1部材に接続されている第2部材と、を含み、
前記第1部材は、前記圧電素子が配置される凹部を有し、
前記凹部は、前記第2部材によって封止されていることを特徴とする、請求項1に記載の力検出装置。 - 前記第1部材は、セラミックスを含んで構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の力検出装置。
- 前記圧電素子は、前記第1基板および前記第2基板の面内に直交する2方向と、前記2方向と直交する1方向の計3方向の前記外力を検出することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記第1センサーデバイスと前記第2センサーデバイスのそれぞれの周りに設けられ、前記圧電素子に与圧を加える複数の与圧ネジを備え、
前記第1センサーデバイスを与圧する複数の与圧ネジの与圧方向が、前記第1積層方向に平行であり、
前記第2センサーデバイスを与圧する複数の与圧ネジの与圧方向が、前記第2積層方向に平行であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記第1基部または前記第2基部は、板状をなし、
前記第1センサーデバイスは、前記第1センサーデバイスの第1基板の面が、前記第1基部または前記第2基部に対して傾斜して配置され、
前記第2センサーデバイスは、前記第2センサーデバイスの第1基板の面が、前記第1基部または前記第2基部に対して傾斜して配置されてることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記第1基部または前記第2基部は、板状をなし、
前記第1センサーデバイスは、前記第1センサーデバイスの第1基板の面が、前記第1基部または前記第2基部に対して直交して配置され、
前記第2センサーデバイスは、前記第2センサーデバイスの第1基板の面が、前記第1基部または前記第2基部に対して直交して配置されてることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記圧電素子は、水晶を含んで構成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記第1基板および前記第2基板は、Yカット水晶板であり、
前期第1基板の水晶結晶のx軸と前期第2基板の水晶結晶のx軸は、直交していることを特徴とする、請求項8に記載の力検出装置。 - 前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる前記外力を検出する第3センサーデバイスと、
前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記第1基部と前記第2基部とに加わる前記外力を検出する第4センサーデバイスと、を備え、
前記第1センサーデバイス、前記第2センサーデバイス、前記第3センサーデバイス、および前記第4センサーデバイスが、前記法線の方向からみて前記第1基部および前記第2基部の少なくとも一方の中心部から離間した位置に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記圧電素子が出力する電荷を電圧に変換する変換回路を有する第1回路基板と、
前記第1基部と前記第2基部との間に配置され、前記電圧から前記外力を演算する演算回路を有する第2回路基板と、を備えていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記変換回路または前記演算回路には、半導体スイッチまたはMEMSスイッチが含まれることを特徴とする、請求項11に記載の力検出装置。
- アームと、
前記アームに設けられた、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の力検出装置と、を備えることを特徴とする、ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017201610A JP6481735B2 (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | 力検出装置およびロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017201610A JP6481735B2 (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | 力検出装置およびロボット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013229791A Division JP6232942B2 (ja) | 2013-11-05 | 2013-11-05 | 力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018017739A JP2018017739A (ja) | 2018-02-01 |
JP6481735B2 true JP6481735B2 (ja) | 2019-03-13 |
Family
ID=61076118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017201610A Active JP6481735B2 (ja) | 2017-10-18 | 2017-10-18 | 力検出装置およびロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6481735B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH502590A (de) * | 1968-11-04 | 1971-01-31 | Kistler Instrumente Ag | Kraft- und/oder Momentenmessanordnung |
JP3688707B2 (ja) * | 1993-09-14 | 2005-08-31 | ヴェルナー クルフト | 力測定装置 |
JP3070424B2 (ja) * | 1995-01-23 | 2000-07-31 | 株式会社村田製作所 | 加速度センサの取付構造 |
EP1365221A1 (en) * | 2002-05-24 | 2003-11-26 | Société de Technologie Michelin | Three-axis sensor assembly for use in an elastomeric material |
JP2010286254A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Seiko Epson Corp | 触覚センサー装置およびそれを用いたロボット |
JP5742415B2 (ja) * | 2011-04-14 | 2015-07-01 | セイコーエプソン株式会社 | センサーデバイス、力検出装置およびロボット |
JP2013086186A (ja) * | 2011-10-13 | 2013-05-13 | Seiko Epson Corp | 把持装置及びロボット |
JP5895615B2 (ja) * | 2012-03-09 | 2016-03-30 | セイコーエプソン株式会社 | センサーモジュール、力検出装置及びロボット |
JP2013213731A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 外力検出センサ及び外力検出装置 |
-
2017
- 2017-10-18 JP JP2017201610A patent/JP6481735B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018017739A (ja) | 2018-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6163900B2 (ja) | 力検出装置およびロボット | |
US9975250B2 (en) | Force detecting device, robot, electronic component conveying apparatus | |
JP6252241B2 (ja) | 力検出装置、およびロボット | |
JP2014163870A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 | |
JP6354894B2 (ja) | 力検出装置、およびロボット | |
JP2015087289A (ja) | センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP6248709B2 (ja) | 力検出装置およびロボット | |
JP2014196922A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 | |
JP6232943B2 (ja) | 力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置 | |
JP6436261B2 (ja) | 力検出装置、およびロボット | |
JP6217320B2 (ja) | センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP6232942B2 (ja) | 力検出装置、ロボットおよび電子部品搬送装置 | |
JP6241204B2 (ja) | 力検出装置およびロボット | |
JP2014196924A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 | |
JP6210296B2 (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP6176059B2 (ja) | センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP6481735B2 (ja) | 力検出装置およびロボット | |
JP6432647B2 (ja) | センサー素子、力検出装置およびロボット | |
JP2014196921A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 | |
JP6217321B2 (ja) | センサー素子、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP2015169545A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 | |
JP2015184010A (ja) | 力検出装置およびロボット | |
JP2015184008A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置および電子部品検査装置 | |
JP2015175811A (ja) | 力検出装置、およびロボット | |
JP2015087291A (ja) | 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および温度補償方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171109 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180817 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20180904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181012 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6481735 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |