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JP6480766B2 - 疲労軽減ウェア - Google Patents

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JP6480766B2 JP2015048542A JP2015048542A JP6480766B2 JP 6480766 B2 JP6480766 B2 JP 6480766B2 JP 2015048542 A JP2015048542 A JP 2015048542A JP 2015048542 A JP2015048542 A JP 2015048542A JP 6480766 B2 JP6480766 B2 JP 6480766B2
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Description

本発明は、疲労軽減ウェアに関する。
従来、着用者の筋肉や靭帯に沿う部分に補強部が設けられた衣類であって、着用者の筋肉を保護したり、着用者の身体にかかる負担を軽減したりする衣類が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、着用者の表層筋と深層筋を保護するための上下繋ぎ型の衣類が開示されている。
特開2010−84247号公報
しかし、上記のような上下繋ぎ型の衣類は着脱し難いため、排尿や排便に手間や時間を要するという問題があった。特に、このような衣類をアンダーウェアとして着用する場合には、アウターを脱いだ後にさらに当該衣類を脱いで排尿や排便を行う必要があるため、一層手間や時間を要するものだった。そこで、このような問題を解消すべく、上衣と下衣とに分離して構成される上下分離型の衣類として構成する事が考えられる。しかし、このような上下分離型の衣類は、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったりし易いため、これら上衣と下衣との間に位置する腰回りの筋肉を好適に保護する事が出来ない可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、着用者の腰回りの筋肉を好適に保護する事が可能な疲労軽減ウェアを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の疲労軽減ウェアは、着用者の筋肉に着圧を加えることにより、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする疲労軽減ウェアであって、当該疲労軽減ウェアは、前記着用者の上半身を被覆する上衣と、前記着用者の下半身を被覆する下衣とを備え、前記下衣の上端部は、内層部と外層部とを備え、前記下衣の前記上端部における前記内層部と前記外層部との相互間に、前記上衣の下端部を介装可能とし、前記下衣は、前記外層部の上端を前記着用者の腰部に巻付けるための巻付け手段、を備えており、前記巻付け手段は、右側突出部及び左側突出部、を備えており、前記巻付け手段は、前記右側突出部及び前記左側突出部を相互に重ね合わせることにより、前記着用者に巻付けられた状態と、前記右側突出部及び前記左側突出部を相互に引き離すことにより、前記着用者への巻付けが解除された状態とを相互に切り換え可能となっている。
請求項2に記載の疲労軽減ウェアは、請求項1に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記下衣の前記上端部における前記内層部又は前記外層部の少なくとも一方又は両方と、前記上衣の下端部との接触面に、前記内層部又は前記外層部と前記上衣の下端部との摩擦抵抗を増大させる摩擦抵抗増大手段を備える。
請求項3に記載の疲労軽減ウェアは、請求項1又は2に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記下衣は、前記外層部の上端を係脱自在に係止する係止手段であって、前記巻付け手段による巻付けを解除した際に当該外層部の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段と、を備える。
請求項4に記載の疲労軽減ウェアは、請求項1から3のいずれか一項に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記上衣又は前記下衣の少なくとも一方又は両方は、前記着用者の筋肉が伸縮する方向に当該筋肉を付勢することによって、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする伸縮手段と、緩衝材を着脱自在に内部に収容可能な緩衝材収容手段であって、前記伸縮手段に連結されており、前記伸縮手段による前記筋肉の付勢に伴って、内部に収容された前記緩衝材を変形可能とした緩衝材収容手段と、を備える。
請求項5に記載の疲労軽減ウェアは、請求項1から4のいずれか一項に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記上衣は、前記着用者の肘曲げ動作をサポートする肘曲げサポート手段におけるサポートの有無を切り替えるためのサポート切換え手段、を備える。
請求項1に記載の疲労軽減ウェアによれば、下衣の内層部と外層部との相互間に上衣の下端部を介装するので、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったりしてしまう事を防止でき、着用者の腰回りの筋肉を好適に保護する事が可能となる。
請求項2に記載の疲労軽減ウェアによれば、外層部と上衣の下端部との接触面に摩擦抵抗増大手段を備えるので、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったりしてしまう事を一層防止できる。
請求項3に記載の疲労軽減ウェアによれば、巻付け手段による巻付けを解除した際に当該外層部の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段を備えるので、外層部の上端が不本意に垂下してしまう事を防止でき、排尿又は排便の際や着替えの際における利便性を向上する事が可能となる。
請求項4に記載の疲労軽減ウェアによれば、伸縮手段による筋肉の付勢に伴って、内部に収容された緩衝材を変形させる緩衝材収容手段を備えるので、伸縮手段により筋肉をサポートしつつ緩衝材を着用者の身体に合った形状に変形させる事ができ、緩衝材を着用者の身体に好適に適合させる事が可能となる。
本発明の実施の形態に係る疲労軽減ウェアの着用者を概略的に示す図であって、図1(a)は上半身前面、図1(b)は下半身前面の巻付け時、図1(c)は下半身前面の巻付け解除時を示す図である。 疲労軽減ウェアの着用者を概略的に示す図であって、図2(a)は上半身後面、図2(b)は下半身後面の巻付け時、図2(c)は下半身後面の巻付け解除時を示す図である。 図1のA部の拡大図である。 図1のB部の拡大図である。 疲労軽減ウェアの着用者を示す側面図であって、図5(a)は手順1、図5(b)は手順2、図5(c)は手順3に係る着用者を示す図である。 巻付け部を仮止めした状態の着用者を示す側面拡大図である。 変形例に係る疲労軽減ウェアの着用者を示す図であり、図7(a)は上半身前面、図7(b)は上半身後面を示す図である。
以下、本発明に係る疲労軽減ウェアの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[実施の形態の基本的概念]
まずは、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、概略的に、着用者の筋肉に着圧を加えることにより、着用者の筋肉の伸縮をサポートする疲労軽減ウェアに関するものである。ここで、当該疲労軽減ウェアの利用目的は任意であり、例えばスポーツ等にも利用することが可能であるが、本実施の形態においては、建設現場にて作業を行う者(以下、「作業員」と称する)が作業時にアンダーウェアとして着用するものとして説明する。ただし、アンダーウェアとしてではなく、当該疲労軽減ウェアのみを着用して作業を行っても当然構わない。また、作業員としては、鳶工、型枠大工、鉄筋工、ボード工、土工、及左官工を含むものとして説明するが、その他任意の作業員についても適用することが可能である。なお、これらの各作業員が行う具体的な作業の内容については公知であるため、その詳細な説明を省略する。また、「筋肉」とは、筋腹だけでなく、筋腹の両端部と骨とを接続する付根部分(腱)をも含む概念である。
また、当該疲労軽減ウェアを着用する作業員の性別は問わないが、本実施の形態においては、女性であるものとして説明する。すなわち、女性は男性と比較して骨盤が大きいため、疲労軽減ウェアを着用した際に、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったり、又は筋肉をサポートする弾性素材が身体から離れてしまったりする可能性が高く、十分なサポートを得る事が出来ない可能性が高かった。そこで、本実施の形態に係る疲労軽減ウェアは、女性に対しても好適なサポートの実現を図ったものである。ただし、男性が着用しても構わない。
[実施の形態の具体的内容]
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。
本実施の形態に係る疲労軽減ウェアは、肩や背中や腰の筋肉に負担が掛る作業を行う者に特に適したウェアである。
(構成)
最初に、本実施の形態に係る疲労軽減ウェア1の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る疲労軽減ウェア1の着用者2を概略的に示す図であって、図1(a)は上半身前面、図1(b)は下半身前面の巻付け時、図1(c)は下半身前面の巻付け解除時を示す図である。また、図2は、疲労軽減ウェア1の着用者2を概略的に示す図であって、図2(a)は上半身後面、図2(b)は下半身後面の巻付け時、図2(c)は下半身後面の巻付け解除時を示す図である。なお、「巻付け時」とは、後述する巻付け部41を着用者2の腰部に巻付けている状態であり、「巻付け解除時」とは、巻付け部41による巻付けを解除した状態である。なお、実際には、巻付け解除時においては巻付け部41の自重によって巻付け部41が垂れ下がるが、図1(c)及び図2(c)においては、この自重を考慮せず、巻付け部41を左右に広げて保持した状態を図示したものである。
ここで、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る疲労軽減ウェア1は、着用者2の上半身を被覆する上衣10と、着用者2の下半身を被覆する下衣20とに分割構成されている。なお、本実施の形態においては、上衣10は十分袖の衣類であり、下衣20は十分丈の衣類であるものとする。また、以下では、疲労軽減ウェア1における各位置から見て、着用者2の身体の中央に近い位置を「内側」、着用者2の身体の中央から遠い位置を「外側」と称する。
ここで、上衣10は、上半身被覆部11、肩ポケット12、メッシュ部13、肘曲げサポート部14、前屈みサポート部15、及び上半身接続部16を備えて構成されており、このうち上半身被覆部11、メッシュ部13、及び肘曲げサポート部14は相互に重複することなく縫合され、上半身を覆う衣類として一体に形成されている。また、前屈みサポート部15及び上半身接続部16は相互に重畳することなく縫合されており、これらの前屈みサポート部15及び上半身接続部16は、背中部における上半身被覆部11の外側に重畳するように配置されている。すなわち、前屈みサポート部15及び上半身接続部16は、着用者2の地肌に直接触れないようになっており、直接触れる場合と比べて着心地を向上させる事ができる。
また、下衣20の上端部には、内層部30と外層部40が備えられており、これらの内層部30と外層部40は、相互に重畳可能に形成されている。また、当該下衣20の上端部における内層部30と外層部40との相互間に、上衣10の下端部を介装可能となっている。ここで、内層部30は、下衣20における内側に位置する部分であり、下半身被覆部31、膝ポケット32、ポンプサポート部33、及び係止部34を備えて構成されており、このうち下半身被覆部31とポンプサポート部33は相互に重畳することなく縫合され、下半身を覆う衣類として一体に形成されている。また、外層部40は、下衣20における外側に位置する部分であり、巻付け部41、及び下半身接続部42を備えて構成されている。
(構成−上衣)
まずは、上衣10の構成について説明する。なお、着用者2は上衣10を地肌の上から直接着用するものとして説明する。
(構成−上衣−上半身被覆部)
上半身被覆部11は、上半身のうち頭、首、及び手先を除く部分を略被覆する上半身被覆手段である。この上半身被覆部11は、着用者2の上半身に適度な着圧を加えることにより、上半身の深層筋をサポートする。ここで、この上半身被覆部11は、上衣10における上述したメッシュ部13、及び肘曲げサポート部14を除く、上半身を覆う位置に形成され、これらの各部と相互に縫合されている。また、この上半身被覆部11の背面における外側には前屈みサポート部15及び上半身接続部16が縫合されて取り付けられている。なお、この上半身被覆部11の形状は、着用者2の身長や体格等に応じて適切な形状を適用することができ、図示のものに限られない。また、この上半身被覆部11は、適度な着心地を確保可能な伸縮素材(例えばナイロンやポリウレタン等)にて形成されており、着用者2の上半身に密着する。なお、「伸縮素材」とは、少なくとも伸縮可能な素材であって、その伸び率の高低は問わない。また、「伸び率」とは、「JIS L 1018」に規定される定荷重法に準拠して測定された定荷重時伸び率(%)のことをいう。
(構成−上衣−肩ポケット)
肩ポケット12は、緩衝材12a(例えば、肩パット)を着脱自在に内部に収容可能な緩衝材収容手段である。図3は、図1のA部の拡大図である。この図3に示すように、肩ポケット12は、上半身被覆部11における左右両方の肩に形成されたポケットであり、具体的に、各肩ポケット12は、上腕の中間から鎖骨辺りにかけて形成されている。
この肩ポケット12は、緩衝材12aを収容可能な限り任意の形状及び構造に形成できるが、本実施の形態においては、上半身被覆部11と同一素材の布を、上半身被覆部11の外表面に対して開口部を残して縫合することにより、袋状に形成されている。このような肩ポケット12に緩衝材12aを収容することにより、緩衝材12aが着用者2の肩全体を覆うので、着用者2の肩に荷重が掛る際(例えば、着用者2が肩に物を乗せて運搬する際)に、肩に掛る荷重を分散させて負担を軽減する事が可能となる。なお、緩衝材12aは容易に肩ポケット12の内部から着脱できるため、緩衝材12aの洗濯や交換を容易に行う事ができる。また、この緩衝材12aは収容時には外部から見えないので、緩衝材12aに香料等を染み込ませる事により、香料を上半身被覆部11に直接染み込ませた場合と比べて香料の染みを外部から見え難くする事が可能となる。
また、当該肩ポケット12は、前屈みサポート部15による筋肉の付勢に伴って、内部に収容された緩衝材12aを変形可能とした緩衝材収容手段である。すなわち、前屈みサポート部15の上端が当該肩ポケット12に連結されているので、前屈みサポート部15により肩ポケット12が引っ張られ、肩ポケット12の内部に収容された緩衝材12aを肩の形状に沿った形に変形させる事ができる。したがって、当該肩ポケット12の内部に収容する緩衝材12aは、当該肩ポケット12の形状に応じて形成された専用の肩パットに限らず、それ以外の任意の物(例えばタオル等の布)を用いても良い。
(構成−上衣−メッシュ部)
図1及び図2に戻り、メッシュ部13は、上衣10の通気性を向上させることにより、着用者2の着心地を向上させるための通気性向上手段である。このメッシュ部13を形成する位置は任意であり、通気性の向上を要する任意の位置に形成することができるが、本実施の形態においては、横腹、及び脇にかけた一帯に形成されている。ただし、腕回りや胸部や肩口に当該メッシュ部13を形成しても構わないし、上衣10だけでなく下衣20にもメッシュ部13を形成しても構わない。ここで、メッシュ部13の具体的な構成は任意であるが、例えば上半身被覆部11よりも高い通気性を有するような、目の大きさ、使用する糸の種類や太さ、又は編み方にて形成することが好ましい。
(構成−上衣−肘曲げサポート部)
肘曲げサポート部14は、着用者2の上腕二頭筋及び橈側手根屈筋を、着用者2の肘が曲がる方向に付勢することにより、着用者2の肘曲げ動作をサポートする肘曲げサポート手段である。この肘曲げサポート部14は、上衣10の脇近傍から内手首に至るように設けられた、少なくとも上半身被覆部11以上の収縮力を有する素材の帯状体として構成されている。
ここで、この肘曲げサポート部14は、図示しない指挿通孔を備えても良い。この指挿通孔は、肘曲げサポート部14におけるサポートの有無を切り替えるためのサポート切換え手段である。具体的には、指挿通孔は、上衣10の裾近傍に形成された、上衣10の表地から裏地にかけて貫通するように形成された直径3cm程度の孔である。すなわち、着用者2が親指を当該指挿通孔に挿通することで肘曲げサポート部14によって着用者2の親指が引っ張られ、このことによって着用者2の肘関節が曲がる方向に肘が付勢され、着用者2の肘曲げ動作の負担を低減させることが可能となる。また、着用者2が指挿通孔から親指を抜くことで、着用者2の肘の筋肉が曲がる方向に肘が付勢されなくなる。したがって、着用者2は作業内容に応じて親指を指挿通孔に挿通させたり抜いたりすることで、容易にサポートの有無を切り替えることができ、作業内容に応じたサポートを受けることが可能となる。
(構成−上衣−前屈みサポート部)
前屈みサポート部15は、着用者2の筋肉の伸縮をサポートする伸縮手段の一つであって、特に着用者2が前屈みする動作をサポートするための前屈みサポート手段である。この前屈みサポート部15は、上衣10の背面における、上半身被覆部11や、メッシュ部13よりも外側の位置に、右肩甲骨付近、左肩甲骨付近、及び腰部付近の三か所にて上半身被覆部11に縫合されて取り付けられている。ここで、この前屈みサポート部15は略T字状の帯状体として形成されており、少なくとも上半身被覆部11以上の収縮力を有する素材にて形成されている。
ここで、このように前屈みサポート部15を設けることにより、まずは脊柱起立筋のサポートが可能となる。すなわち、肩甲骨付近から腰部にかけて引っ張る付勢力が加わることにより、胸椎が反り返るため着用者2が猫背になってしまうことを防止でき、着用者2の姿勢を改善して脊柱起立筋に過度の負担が掛ることを防止できる。さらに、前屈み時には反り返る力が大きく働くため、腰痛等を防止することも可能である。また、この前屈みサポート部15によって僧帽筋のサポートが可能となる。すなわち、上記のように着用者2の姿勢を改善することにより肩関節の可動域を広くすることができ、これにより僧帽筋に過度の負担が掛ることを防止できる。
(構成−上衣−上半身接続部)
上半身接続部16は、上衣10と下衣20とを相互に接続して、上衣10に設けられた前屈みサポート部15による伸縮力を着用者2の下半身に伝達するための伸縮力伝達手段であって、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との接触面に設けられ、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との摩擦抵抗を増大させる摩擦抵抗増大手段である。具体的に、この上半身接続部16は、前屈みサポート部15の左右両側方に分割されて縫合されている。ここで、この上半身接続部16は、上下に長い略半円形状の布地として形成されており、下半身接続部42と同様にエナメル素材の如き摩擦抵抗の大きい素材にて形成されている。ここで、着用者2が上衣10及び下衣20を着用した際には、下衣20の巻付け部41が上衣10の下端部(すなわち腰部近傍)を外側から覆う形となり、このことによって、上衣10に外側向きで取り付けられた上半身接続部16と、下衣20に内側向きで取り付けられた下半身接続部42とが相互に当接する。そして、上半身接続部16と下半身接続部42との相互に作用する摩擦力によって上衣10と下衣20とが相互にずれてしまうことを防止できる。このことにより、上衣10及び下衣20を着用者2に一層密着させることができると共に、上衣10の前屈みサポート部15による伸縮力を上半身接続部16及び下半身接続部42を介して下衣20に伝達させることができる。
(構成−下衣)
続いて、下衣20の構成について説明する。なお、着用者2は地肌の上に下着を着用し、その上から当該下衣20を着用するものとして説明する。
(構成−下衣−内層部−下半身被覆部)
下半身被覆部31は、下半身のうち足先を除く部分を略被覆する下半身被覆手段である。この下半身被覆部31は、着用者2の下半身に適度な着圧を加えることにより、下半身の深層筋をサポートする。ここで、この下半身被覆部31は、下衣20の内層部30における上述したポンプサポート部33を除く位置に形成されており、ポンプサポート部33と相互に縫合されている。また、当該下半身被覆部31の背面における外側には巻付け部41が縫合されて取り付けられている。なお、この下半身被覆部31の形状は、着用者2の身長や体格等に応じて適切な形状を適用することができ、図示のものに限られない。また、この下半身被覆部31は、適度な着心地を確保可能な伸縮素材(例えばナイロンやポリウレタン等)にて形成されており、着用者2の下半身に密着する。
(構成−下衣−内層部−膝ポケット)
膝ポケット32は、緩衝材32a(例えば、膝パット)を着脱自在に内部に収容可能な緩衝材収容手段である。図4は、図1のB部の拡大図である。この図4に示すように、膝ポケット32は、下半身被覆部31における左右両方の膝に形成されたポケットであり、具体的に、各膝ポケット32は、膝蓋骨を覆うように形成されている。
この膝ポケット32は、緩衝材32aを収容可能な限り任意の形状及び構造に形成できるが、本実施の形態においては、下半身被覆部31と同一素材の布を、下半身被覆部31の外表面に対して開口部を残して縫合することにより、袋状に形成されている。このような膝ポケット32に緩衝材32aを収容することにより、緩衝材32aが着用者2の膝全体を覆うので、着用者2の膝に荷重が掛る際(例えば、着用者2が膝を立てた状態で作業する際)に、膝に掛る荷重を分散させて負担を軽減する事が可能となる。また、緩衝材32aは容易に膝ポケット32の内部から着脱する事ができるので、緩衝材32aの洗濯や交換を容易に行う事ができる。また、この緩衝材32aは収容時には外部から見えないので、緩衝材32aに香料等を染み込ませる事により、香料を下半身被覆部31に直接染み込ませた場合と比べて香料の染みを外部から見え難くする事が可能となる。
なお、緩衝材32aとしては、当該膝ポケット32の形状に応じて形成された専用の膝パットを用いても構わないし、それ以外の任意の物(例えばタオル等の布)を用いても良い。また、当該膝ポケット32にも、肩ポケット12と同様に、内部に収容された緩衝材32aを変形させる伸縮手段を連結させても構わない。
(構成−下衣−内層部−ポンプサポート部)
図1及び図2に戻り、ポンプサポート部33は、着用者2の下腿筋のポンプ作用を促進させるポンプサポート手段である。このポンプサポート部33は、具体的な位置は任意であるが、本実施の形態においては、図1(b)及び図2(b)にて点線で示す位置に、着用者2の腓腹筋を覆うように配置されている。なお、このポンプサポート部33は、下半身被覆部31以上の収縮力を有する素材にて形成されている。
(構成−下衣−内層部−係止部)
係止部34は、外層部40の上端を係脱自在に係止する係止手段であって、巻付け部41による巻付けを解除した際に外層部40の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段である。この係止部34は、下半身被覆部31における着用者2の大腿部付け根に対応する位置に設けられており、概略的に、右側係止部34a及び左側係止部34bを備えている。右側係止部34aは、後述する巻付け部41の右側突出部41aを係止する部分であり、面ファスナーのループ面として形成されている。また、左側係止部34bは、後述する巻付け部41の左側突出部41bを係止する部分であり、面ファスナーのフック面として形成されている。これらの係止部34により巻付け部41を係止する具体的な方法については後述する。
(構成−下衣−外層部−巻付け部)
巻付け部41は、外層部40の上端を着用者2の腰部に巻付けるための巻付け手段であって、上衣10と下衣20とを強固に接続すると共に、着用者2の迅速かつ容易な排尿及び排便を可能とするための手段である。
この巻付け部41は、概略的に、下衣20における外層部40の上端に設けられており、巻付け部41は概略的に右側突出部41a及び左側突出部41bを備えている。右側突出部41aは下衣20における外層部40の上端のうち右側を構成する部分であり、着用者2に巻付いた状態では下衣20の右の腰上から臍辺りまで突出している。そして、この右側突出部41aの突出側端部の内面には、一帯に渡って面ファスナーのフック面41c(図1(c)参照)が設けられている。また、左側突出部41bは下衣20における外層部40の上端のうち左側を構成する部分であり、着用者2に巻付いた状態では下衣20の左の腰上から臍辺りまで突出している。そして、この左側突出部41bの突出側端部の外面には、一帯に渡って面ファスナーのループ面41d(図2(c)参照)が設けられている。
ここで、これらの右側突出部41a及び左側突出部41bには、右側突出部41aと左側突出部41bとを腰の後ろを介して接続する弾性部材41eであって、少なくとも下半身被覆部31以上の収縮力を有する弾性部材41eが取り付けられている。この弾性部材41eは任意に構成でき、例えば下半身被覆部31以上の収縮力を有する素材(例えば、ゴムの如き任意の弾性材)で形成しても構わないが、本実施の形態においては、下半身被覆部31と同一の素材を二重に重ね合わせて構成している。このように、下半身被覆部31と同一の素材を用いて弾性部材41eを形成することにより、弾性部材41eとして別個の素材を設ける必要がなく、弾性部材41eのコストを低減する事が可能となる。
これらの右側突出部41a及び左側突出部41bは任意の方法で相互に付け外し可能となっており、このことにより、巻付け部41を着用者2に巻付けた状態と、当該巻付けを解除した状態とに相互に切り換えることができる。以下では、巻付け部41を巻付ける具体的な方法、及び巻付けを解除する具体的な方法について説明する。
まず、巻付け部41を着用者2に巻付けた状態とするには、右側突出部41a及び左側突出部41bをそれぞれ離れる方向に引っ張って上述した弾性部材41eを伸ばした状態で巻付け部41を着用者2の腰部に巻付け、この状態で右側突出部41aのフック面と、左側突出部41bのループ面とを相互に重ね合わせる。このことにより、弾性部材41eが元に戻ろうとする力によって右側突出部41a及び左側突出部41bを着用者2の腰部に密着させつつ、フック面とループ面を接着して巻付けが完了する。
また、このように巻付け部41を着用者2に巻付けた状態において、右側突出部41aのフック面と、左側突出部41bのループ面とを相互に引き剥がすことにより、下衣20の上端の自重により下衣20の上端部が後方向に垂下し、下衣20の内層部30における臀部付近が露出する。
(構成−下衣−外層部−下半身接続部)
下半身接続部42は、上衣10と下衣20とを相互に接続して前屈みサポート部15による伸縮力を着用者2の下半身に伝達するための伸縮力伝達手段であって、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との接触面に設けられ、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との摩擦抵抗を増大させる摩擦抵抗増大手段である。具体的に、この下半身接続部42は、巻付け部41の内面の上縁に沿って取り付けられた長方形状の布地であって、上半身接続部16と同様にエナメル素材の如き摩擦抵抗の大きい素材にて形成されている。そして、上半身接続部16の説明にて記述したように、着用者2が上衣10及び下衣20を着用した際に上衣10と下衣20とが相互にずれてしまうことを防止し、上衣10及び下衣20を着用者2により密着させることが可能となる。
(着用方法)
続いて、本実施の形態に係る疲労軽減ウェア1の着用方法について説明する。図5は、疲労軽減ウェア1の着用者2を示す側面図であって、図5(a)は手順1、図5(b)は手順2、図5(c)は手順3に係る着用者2を示す図である。
まずは、図5(a)の手順1に示すように、下衣20を着用する。このように下衣20を着用する具体的な方法は自明であるため、詳細な説明を省略する。ここで、本実施の形態においては、巻付け部41が係止部34に係止されていない状態で下衣20を着用するものとして図示しているが、巻付け部41が係止部34に係止されている状態で着用しても構わない。このような状態とする事で、より下衣20の着用をスムーズに行う事ができると共に、後述する手順3にて巻付け部41の巻付けを極めて容易に行う事が可能となる。
次に、図5(b)の手順2に示すように、上衣10を着用する。この際に、上衣10の下端部で下衣20の内層部30を覆うように、上衣10を着用する。この段階においては、上衣10の下端部は下衣20の内層部30に対して固定されておらず、上方に捲りあげられてしまう可能性があり、前屈みサポート部15による十分なサポートを得られない可能性がある。
最後に、図5(c)の手順3に示すように、下衣20の外層部40に形成された巻付け部41によって、上衣10の下端部を外側から覆うように巻付けを行う。具体的には、巻付け部41の右側突出部41a及び左側突出部41bをそれぞれ離れる方向に引っ張って上述した弾性部材41eを伸ばした状態で巻付け部41を着用者2の腰部に巻付け、この状態で右側突出部41aのフック面41cと、左側突出部41bのループ面41d(いずれも、図5において図示省略)とを相互に重ね合わせる。このことにより、弾性部材41eが元に戻ろうとする力によって右側突出部41a及び左側突出部41bを着用者2の腰部に密着させつつ、フック面41cとループ面41dを接着して巻付けが完了する。このことにより、上衣10に対して外側向きに取り付けられた上半身接続部16と、下衣20の巻付け部41に対して内側向きに取り付けられた下半身接続部42とが接触し、これらの相互間に作用する摩擦抵抗により、上衣10と下衣20とが相互にずれてしまう事を防止できる。
(仮止め方法)
次に、仮止め方法について説明する。この仮止め方法は、巻付け部41を係止部34に仮止めする方法であって、着用者2の任意のタイミングで行われる。例えば、排尿時や排便時のように、巻付けを解除して巻付け部41が垂下してしまっていると、巻付け部41が便器について汚れてしまう可能性がある場合や、疲労軽減ウェア1の着脱時のように、巻付け部41が垂下してしまっていると、着脱し難い場合等に行われる。なお、本実施の形態においては、巻付け部41を腰部に巻付けた状態から、仮止めする場合についての手順を説明するが、巻付け部41が垂下した状態から仮止めする場合についても同様の手順で行う事ができる。
図6は、巻付け部41を仮止めした状態の着用者2を示す側面拡大図である。この図6に示すように、着用者2は、巻付け部41の右側突出部41aを右側係止部34aに取り付け、左側突出部41bを左側係止部34bに取り付ける。具体的には、初めに、右側突出部41a及び左側突出部41bをそれぞれ離れる方向に引っ張って右側突出部41aのフック面41cと左側突出部41bのループ面41d(いずれも、図6において図示省略)との接着を解除する。次に、右側突出部41aの内側の面に設けられたフック面41cと、右側係止部34a(ループ面)を相互に重ね合わせる。同様に、左側突出部41bの外側の面に設けられたループ面41dと、左側係止部34b(フック面)を相互に重ね合わせて仮止めする。この際に、ループ面41dは左側突出部41bの外側の面に設けられているため、図6に示すように左側突出部41bを半回転させてループ面41dを内側に向けることにより、好適に仮止めする事ができる。
(実施の形態の効果)
このように、本実施の形態に係る疲労軽減ウェア1によれば、下衣20の内層部30と外層部40との相互間に上衣10の下端部を介装するので、上衣10の裾が上方に捲れ上がったり、下衣20が下方にずり下がったりしてしまう事を防止でき、着用者2の腰回りの筋肉を好適に保護する事が可能となる。
また、外層部40と上衣10の下端部との接触面に上半身接続部16及び下半身接続部42を備えるので、上衣10の裾が上方に捲れ上がったり、下衣20が下方にずり下がったりしてしまう事を一層防止できる。
また、巻付け部41による巻付けを解除した際に当該外層部40の上端が垂下してしまうことを防止する係止部34を備えるので、外層部40の上端が不本意に垂下してしまう事を防止でき、排尿又は排便の際や着替えの際における利便性を向上する事が可能となる。
また、前屈みサポート部15による筋肉の付勢に伴って、内部に収容された緩衝材12a、32aを変形させる肩ポケット12及び膝ポケット32を備えるので、前屈みサポート部15により筋肉をサポートしつつ緩衝材12a、32aを着用者2の身体に合った形状に変形させる事ができ、緩衝材12a、32aを着用者2の身体に好適に適合させる事が可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、実施の形態に係る疲労軽減ウェア1によって着用者2の腰回りの筋肉を好適に保護する事が出来ない場合であっても、従来と異なる技術により着用者2の筋肉を保護出来ている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(寸法や材料について)
発明の詳細な説明や図面で説明した疲労軽減ウェア1の各部の寸法、形状、比率等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、比率等とすることができる。
(上衣及び下衣について)
上衣10の袖丈の長さや、下衣20の着丈の長さは任意であり、図示のものに限られず、例えば上衣10を半袖や七分袖に形成しても良いし、下衣20を五分丈や七分丈に形成しても良い。
また、上衣10は地肌の上から直接着用するものとして説明したが、これに限らず、地肌の上に肌着を着て、その上から疲労軽減ウェア1を着用しても構わない。また、下衣20は下着の上から着用するものとして説明したが、これに限らず地肌の上から直接疲労軽減ウェア1を着用しても構わない。
(上半身接続部及び下半身接続部について)
本実施の形態においては、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとして説明したが、上衣10と下衣20とを接続可能な限り、これに限られない。例えば、下衣20の上端部における内層部30と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとしても構わないし、下衣20の上端部における内層部30及び外層部40の両方と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとしても構わない。
実施の形態においては、上半身接続部16及び下半身接続部42はいずれもエナメル素材にて形成されており、このエナメル素材の摩擦力にて上衣10と下衣20とを相互に接続するものとして説明したが、その他の手段にて接続しても構わず、例えば上半身接続部16及び下半身接続部42は、相互に取り付け及び取り外し可能な公知の面ファスナーとして構成されていても構わない。また、例えば、上半身接続部16や下半身接続部42を、上衣10の下端部や下衣20の上端部に設けられた弾性材(例えば、ゴム)として構成しても良く、当該弾性材により身体を締め付けることにより、上衣10と下衣20とを接続しても良い。
(巻付け部について)
実施の形態においては、巻付け部41は公知の面ファスナーを用いたものとして説明したが、これに限られない。例えば、右側突出部41a及び左側突出部41bのいずれか一方にボタンを設け、いずれか他方にボタンホールを設けることにより、右側突出部41a及び左側突出部41bを相互に付け外し可能としても良い。
(伸縮手段について)
本実施の形態においては、伸縮手段として、前屈みサポート部15を設けるものとして説明したが、これに限られない。図7は、変形例に係る疲労軽減ウェア50の着用者2を示す図であり、図7(a)は上半身前面、図7(b)は上半身後面を示す図である。なお、下衣20については実施の形態と同様に構成されるため、図示及び説明を省略する。この図7に示すように、本変形例に係る疲労軽減ウェア50の上衣10は、伸縮手段として、腕上げサポート部51を備えている。この腕上げサポート部51は、概略的に、右腕サポート部51aと、左腕サポート部51bとに分割構成されている。
右腕サポート部51aは、着用者2の右腕の腕上げ動作をサポートする右腕サポート手段である。ここで、この右腕サポート部51aは、上衣10における上半身被覆部11や、メッシュ部13よりも外側の位置に、上衣10の右肩甲骨辺りから、上衣10の背中を介して、上衣10の左腰骨に至るように、上衣10に巻き付く形で取り付けられた帯状体である。なお、右腕サポート部51aは少なくとも上半身被覆部11以上の収縮力を有する素材にて形成されている。
左腕サポート部51bは、着用者2の右腕の腕上げ動作をサポートする左腕サポート手段である。なお、この左腕サポート部51bは、上述した右腕サポート部51aと左右対称に構成することができるため、詳細な説明を省略する。なお、図2(b)に示すように、右腕サポート部51aと左腕サポート部51bとは、上衣10の背中辺りで左腕サポート部51bが外側に位置するように交差しているが、どちらを外側に配置しても構わない。
また、実施の形態に係る疲労軽減ウェア1と当該変形例に係る疲労軽減ウェア50は適宜組み合わせてよく、例えば実施の形態に係る前屈みサポート部15と当該変形例に係る腕上げサポート部51とを一体に備えてウェアを構成しても構わない。また、実施の形態に係る前屈みサポート部15と当該変形例に係る腕上げサポート部51とをいずれも省略してウェアを構成しても構わない。
(上半身接続部及び下半身接続部について)
本実施の形態においては、下衣20の上端部における外層部40と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとして説明したが、上衣10と下衣20とを接続可能な限り、これに限られない。例えば、下衣20の上端部における内層部30と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとしても構わないし、下衣20の上端部における内層部30及び外層部40の両方と、上衣10の下端部との接触面に、上半身接続部16及び下半身接続部42を設けるものとしても構わない。
また、本実施の形態においては、上半身接続部16及び下半身接続部42は、いずれもエナメル素材として形成したが、これに限られない。例えば、上半身接続部16や下半身接続部42を、上衣10の下端部や下衣20の上端部に設けられた弾性材(例えば、ゴム)として構成しても良く、当該弾性材により身体を締め付けることにより、上衣10と下衣20とを接続しても良い。
(付記)
付記1の疲労軽減ウェアは、着用者の筋肉に着圧を加えることにより、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする疲労軽減ウェアであって、当該疲労軽減ウェアは、前記着用者の上半身を被覆する上衣と、前記着用者の下半身を被覆する下衣とを備え、前記下衣の上端部は、内層部と外層部とを備え、前記下衣の前記上端部における前記内層部と前記外層部との相互間に、前記上衣の下端部を介装可能とした。
付記2の疲労軽減ウェアは、付記1に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記下衣の前記上端部における前記内層部又は前記外層部の少なくとも一方又は両方と、前記上衣の下端部との接触面に、前記内層部又は前記外層部と前記上衣の下端部との摩擦抵抗を増大させる摩擦抵抗増大手段を備える。
付記3の疲労軽減ウェアは、付記1又は2に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記下衣は、前記外層部の上端を前記着用者の腰部に巻付けるための巻付け手段と、前記外層部の上端を係脱自在に係止する係止手段であって、前記巻付け手段による巻付けを解除した際に当該外層部の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段と、を備える。
付記4の疲労軽減ウェアは、付記1から3のいずれか一項に記載の疲労軽減ウェアにおいて、前記上衣又は前記下衣の少なくとも一方又は両方は、前記着用者の筋肉が伸縮する方向に当該筋肉を付勢することによって、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする伸縮手段と、緩衝材を着脱自在に内部に収容可能な緩衝材収容手段であって、前記伸縮手段に連結されており、前記伸縮手段による前記筋肉の付勢に伴って、内部に収容された前記緩衝材を変形可能とした緩衝材収容手段と、を備える。
付記1に記載の疲労軽減ウェアによれば、下衣の内層部と外層部との相互間に上衣の下端部を介装するので、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったりしてしまう事を防止でき、着用者の腰回りの筋肉を好適に保護する事が可能となる。
付記2に記載の疲労軽減ウェアによれば、外層部と上衣の下端部との接触面に摩擦抵抗増大手段を備えるので、上衣の裾が上方に捲れ上がったり、下衣が下方にずり下がったりしてしまう事を一層防止できる。
付記3に記載の疲労軽減ウェアによれば、巻付け手段による巻付けを解除した際に当該外層部の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段を備えるので、外層部の上端が不本意に垂下してしまう事を防止でき、排尿又は排便の際や着替えの際における利便性を向上する事が可能となる。
付記4に記載の疲労軽減ウェアによれば、伸縮手段による筋肉の付勢に伴って、内部に収容された緩衝材を変形させる緩衝材収容手段を備えるので、伸縮手段により筋肉をサポートしつつ緩衝材を着用者の身体に合った形状に変形させる事ができ、緩衝材を着用者の身体に好適に適合させる事が可能となる。
1 疲労軽減ウェア
2 着用者
10 上衣
11 上半身被覆部
12 肩ポケット
12a 緩衝材
13 メッシュ部
14 肘曲げサポート部
15 前屈みサポート部
16 上半身接続部
20 下衣
30 内層部
31 下半身被覆部
32 膝ポケット
32a 緩衝材
33 ポンプサポート部
34 係止部
34a 右側係止部
34b 左側係止部
40 外層部
41 巻付け部
41a 右側突出部
41b 左側突出部
41c フック面
41d ループ面
41e 弾性部材
42 下半身接続部
50 疲労軽減ウェア
51 腕上げサポート部
51a 右腕サポート部
51b 左腕サポート部

Claims (5)

  1. 着用者の筋肉に着圧を加えることにより、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする疲労軽減ウェアであって、
    当該疲労軽減ウェアは、前記着用者の上半身を被覆する上衣と、前記着用者の下半身を被覆する下衣とを備え、
    前記下衣の上端部は、内層部と外層部とを備え、
    前記下衣の前記上端部における前記内層部と前記外層部との相互間に、前記上衣の下端部を介装可能とし
    前記下衣は、
    前記外層部の上端を前記着用者の腰部に巻付けるための巻付け手段、を備えており、
    前記巻付け手段は、
    右側突出部及び左側突出部、を備えており、
    前記巻付け手段は、前記右側突出部及び前記左側突出部を相互に重ね合わせることにより、前記着用者に巻付けられた状態と、前記右側突出部及び前記左側突出部を相互に引き離すことにより、前記着用者への巻付けが解除された状態とを相互に切り換え可能となっている、
    疲労軽減ウェア。
  2. 前記下衣の前記上端部における前記内層部又は前記外層部の少なくとも一方又は両方と、前記上衣の下端部との接触面に、前記内層部又は前記外層部と前記上衣の下端部との摩擦抵抗を増大させる摩擦抵抗増大手段を備える、
    請求項1に記載の疲労軽減ウェア。
  3. 前記下衣は
    記外層部の上端を係脱自在に係止する係止手段であって、前記巻付け手段による巻付けを解除した際に当該外層部の上端が垂下してしまうことを防止する係止手段と、を備える、
    請求項1又は2に記載の疲労軽減ウェア。
  4. 前記上衣又は前記下衣の少なくとも一方又は両方は、
    前記着用者の筋肉が伸縮する方向に当該筋肉を付勢することによって、前記着用者の筋肉の伸縮をサポートする伸縮手段と、
    緩衝材を着脱自在に内部に収容可能な緩衝材収容手段であって、前記伸縮手段に連結されており、前記伸縮手段による前記筋肉の付勢に伴って、内部に収容された前記緩衝材を変形可能とした緩衝材収容手段と、を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の疲労軽減ウェア。
  5. 前記上衣は、
    前記着用者の肘曲げ動作をサポートする肘曲げサポート手段におけるサポートの有無を切り替えるためのサポート切換え手段、を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の疲労軽減ウェア。
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