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JP6471703B2 - 気密漏れ検査装置および気密漏れ検査方法 - Google Patents

気密漏れ検査装置および気密漏れ検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、気密漏れ検査装置および気密漏れ検査方法に関する。
従来、コモンレールやインジェクタポンプ等の自動車部品を検査対象物(以下、「ワーク」)として、これらワークの気密漏れを検査する気密漏れ検査装置が知られている。例えば、特許文献1に記載される検査装置では、気密性が確保された漏れのないマスタワークと検査用のワークとを同時に加圧して差圧を検出し、ワークの気密漏れを良否判定する差圧リーク方式を採用している。
しかし、この検査装置では、差圧センサや複数の電磁弁を有する複雑な構造となり、シンプルで安価な構造とすることが難しかった。また、一般的に差圧リーク方式ではエア漏れ計測に限られ、例えばジメチルエーテル(以下、「DME」)等の媒体では漏れ検査を実施することができない。
特許第4112340号明細書
一方、貯水槽にワークを浸漬させて、ワーク内部から漏れ出る気体を水上置換法により収集する検査装置も知られている。しかし、水上置換法は、エアのように水への溶解度が低い媒体に対しては高精度な計測が可能であるが、対象となる媒体の溶解度が高い場合には、媒体が水に溶け込んでしまい高精度に媒体を収集することができないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、簡易な構成で、高精度な気密漏れ検査を行うことが可能な気密漏れ検査装置および気密漏れ検査方法を提供することにある。
本発明の気密漏れ検査装置は、流体収容室(51)を有する検査対象物(W)の気密性を検査する気密漏れ検査装置である。気密漏れ検査装置は、加圧部(10)と、液体容器(23)と、容積可変部材(18)と、計測容器(25)と、計測部(26,27)と、制御部(40)と、を備える。
加圧部は、流体収容室へ、または検査対象物を収容するチャンバ(15)内へ流体を供給し所定のテスト圧力(Pt)を印加する。液体容器は、液体が充填されており、容積一定である。容積可変部材は、液体容器内に浸漬され、流体収容室またはチャンバ内に連通し、内部の圧力変化に追従して外形形状が変化する。計測容器は、液体が充填された接続配管(24)を経由して液体容器に連通する。計測部は、液体容器内における容積可変部材の体積変化に対応して変化する計測容器内の液体変化量(ΔM)を計測する。制御部は、計測部による測定値(M1)に基づいて検査対象物の漏れ量(ΔQ)を算出する。
本発明の構成によれば、液体容器内に浸漬される容積可変部材の容積変化を、計測容器内での液体変化量として計測することで、計測された測定値に基づいて検査対象物の漏れ量を計測することができる。検査対象物の流体収容室から漏れ出た媒体、または気密性の欠如により流体収容室へ進入した媒体が水溶性の物質であっても、媒体自体が液体容器内の液体、例えば水に直接触れることがないため、高精度な気密漏れ検査を行うことができる。
さらに、差圧センサや複数の電磁弁を有する必要もないため、簡易な構成とすることができる。
本発明の第1実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 制御装置が実行する注水制御の一例を示すフローチャート。 漏れ計測制御の一例を示すフローチャート。 漏れ計測制御の一例を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 補正量算出制御の一例を示すフローチャート。 補正量算出制御の一例を示すタイミングチャート。 補正制御をグラフに示す図。 本発明の第3実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 本発明の第5実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 漏れ計測制御の一例を示すフローチャート。 漏れ計測制御の一例を示すタイミングチャート。 本発明の第6実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 漏れ計測制御の一例を示すフローチャート。 本発明の第7実施形態による気密漏れ検査装置の概略構成を説明する断面模式図。 漏れ計測制御の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
[構成]
本発明の第1実施形態の気密漏れ検査装置101について、図1〜図4を参照して説明する。まず構成について、図1を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態の気密漏れ検査装置101は、レギュレータ11、第1配管12、第1バルブ13、第1圧力センサ14、チャンバ15、第2配管16、第2バルブ17、パック18、第3配管19、第3バルブ21、シリンダ22、貯水槽23、接続配管24、メスシリンダ25、電子天秤26、カメラ27、第4配管28、第4バルブ29、第5配管31、第5バルブ32、および制御部40を備えている。
第1配管12は、流体の供給源である図示しない供給タンクと、ワーク50とを接続する。本実施形態では、封入する媒体(流体)としてDMEを用いる。なお、媒体は高圧で圧縮されており、封入時は液体である。レギュレータ11、第1バルブ13および第1圧力センサ14は、第1配管12の流路途中に設けられ、検査対象物としてのワーク50に所定のテスト圧力Ptを供給する加圧部10を構成する。第1バルブ13は、第1配管12内の流路を開閉可能である。
なお、図1において、ドットで示す部位は、加圧部10により所定のテスト圧力Ptが印加される部位である。以下の実施形態における、図5、図9、図10、図13、図15においても同様である。
チャンバ15の内部には、ワーク50が収容される。ワーク50は、例えばディーゼルエンジンに用いられるコモンレールや、インジェクタポンプ等の自動車部品である。ワーク50には、流体収容室51が形成されている。
チャンバ15には、図示しない開閉ドアが設けられており、作業者が開閉ドアを開けてワーク50を内部に取り付けることができるようになっている。チャンバ15の内壁とワーク50の外壁とで囲まれた空間が、矢印A1に示すようにワーク50から漏れ出た媒体の流路54として形成されている。
第2配管16は、チャンバ15とパック18とを接続する。第2配管16の下端は貯水槽23内まで延びて形成されている。第2バルブ17は、第2配管16の流路途中に設けられ、第2配管16内の流路を開閉可能である。本実施形態では、ワーク50内に所定のテスト圧力Ptで媒体が封入された際に、ワーク50から漏れ出た媒体は、流路54、第2配管16を経由してパック18内へと流通する。
第3配管19は、第2バルブ17より下流側の第2配管途中から分岐して形成され、下流側にシリンダ22が接続する。第3バルブ21は、第3配管19の流路途中に設けられ、第3配管19内の流路を開閉可能である。シリンダ22は、検査時に増大したパック18の容積を吸引するための装置である。シリンダ22は、特許請求の範囲に記載の「吸引部」の一例に相当する。
貯水槽23は、土台41上に設けられている。貯水槽23は、特許請求の範囲に記載の「液体容器」の一例に相当する。貯水槽23の内部には、容積一定の水収容部42が形成されており、この水収容部42には水Wが充填されている。水収容部42の上底43は上方に突となるようになだらかなテーパ状に形成されており、下方から注水された際に、水収容部42内にある気泡を効率良く外部に放出し、エア溜りが除去されるようになっている。
第4配管28は、図示しない水の供給源と水収容部42とを接続する。第4配管28は、水収容部42における下底寄りの部位に接続しており、その流路途中に第4バルブ29が設けられている。第4バルブ29は、第4配管28内の流路を開閉可能である。なお、注水については後に詳述するが、この第4配管28から水収容部42へ水が供給されるようになっている。第5配管31は、水収容部42の上底43から上部に延設され、その流路途中に第5バルブ32が設けられている。第5バルブ32は、第5配管31内の流路を開閉可能である。
接続配管24は、水収容部42とメスシリンダ25とを接続する。接続配管24は、第1部位34と、第2部位35と、第3部位36とを有する。第1部位34は、その下端部が水収容部42の下底寄りまで浸漬されており、水収容部42の上底43を突き抜けて上方へ延びて形成されている。第2部位35は、第1部位34に連続して水平方向に延びて形成されている。第3部位36は、第2部位35に連続して鉛直方向下向きに延びて形成されており、その下端はメスシリンダ25内に位置している。検査時には、接続配管24内にも水Wが充填されており、メスシリンダ25内においても第3部位36の下端が接液する程度まで水Wが貯留されている。
検査時、ワーク50から漏れ出た媒体は圧力が下がって気化し、気体として流路54に漏れ出る。このワーク50から漏れ出た媒体によりパック18の容積が増大すると、増大した体積分の水Wが水収容部42内から溢れ出し、接続配管24を経由してメスシリンダ25へ流入する。よって、検査開始前、すなわち媒体が漏れ出る前のメスシリンダ25内の水の質量または体積と、検査を開始してから一定時間経過した後のメスシリンダ25内の水の質量または体積を計測することで、ワーク50から漏れ出た媒体の漏れ量を求めることができる。計測方法の詳細については後述する。
電子天秤26は、メスシリンダ25内の水の重量を測定するものであり、土台41上に設けられている。また、メスシリンダ25の側方には、体積目盛りを読み取るためのカメラ27が設けられている。メスシリンダ25の周囲には、精密な計測を行うため風除け用のケース45が配されている。なお、電子天秤26およびカメラ27は、特許請求の範囲に記載の「計測部」の一例に相当する。メスシリンダ25は、特許請求の範囲に記載の「計測容器」の一例に相当する。
パック18は、貯水槽23の水収容部42内に浸漬して設けられ、第2配管16の下端に接続している。パック18は、例えば気体採取用の薄肉袋状のパックであり、水およびDMEに対して難溶性の材質で形成され、内部の圧力変化により容積が可変するようになっている。パック18は、特許請求の範囲に記載の「容積可変部材」の一例に相当する。
制御部40は、CPU、ROM、RAMおよび入出力ポート等からなるマイクロコンピュータを有しており、第1圧力センサ14、各バルブ13,17,21,29,32、シリンダ22、電子天秤26およびカメラ27に電気的に接続されている。制御部40は、各種プログラムを実行し、第1圧力センサ14等の検出信号に基づき各バルブ13,17,21,29,32の開閉駆動やシリンダ22の駆動を制御する。さらに、制御部40は、電子天秤26やカメラ27により検出された検出データに基づいて。各種演算処理を実行する。
[注水方法]
次に、上記構成の気密漏れ検査装置101による計測方法について、まず、貯水槽23への注水方法から順に説明する。図2に示すように、まずステップ1(以下、「ステップ」をSと省略する。)で、第4バルブ29が開けられる。次に、S2で、第5バルブ32が開けられる。すなわち、第4バルブ29および第4バルブ29を共に開けた状態で第4バルブ29より注水される。
次に、S3で、予め定めた設定時間Δt5が経過したかどうか判定され、設定時間Δt5が経過している場合には、S4で、第5バルブ32が閉じられる。なお、時間経過のステップについては簡略化して図示しており、実際には、設定時間Δt5が経過しておらず否定的判定がなされた場合には、設定時間Δt5が経過して肯定的判定がなされるまで、該判定ステップが繰り返し実行されるようになっている。以下の明細書中においても、予め設定された時間制御による経過ステップに関しては同様の記載とする。
設定時間Δt5は、第4バルブ29が開かれて注水が始まり、第5バルブ32から水が溢れ出るまでの時間に設定される。すなわち、第5バルブ32から水が溢れ出たタイミングで第5バルブ32は閉じられる。次に、S5で、予め定めた設定時間Δt4が経過したかどうか判定され、設定時間Δt4が経過している場合には、S6で、第4バルブ29が閉じられる。設定時間Δt4は、接続配管24からメスシリンダ25まで水が充填される時間に設定される。すなわち、接続配管24内に水が充填されたタイミングで第4バルブ29は閉じられる。以上の注水制御により、水は水収容部42の下底から上方に向けて徐々に溜まっていき、水収容部42、接続配管24、第5配管31の第5バルブ32まで、水が充填される。
[漏れ計測制御]
次に、漏れ計測制御および漏れ計測方法について説明する。この漏れ計測制御は、上記注水制御が終了し、貯水槽23内に水が充填された後に実行される。図3は、漏れ計測制御の一例を示すフローチャートであり、図4に示すタイミングチャートと対応している。図3に示すように、まずS11で、作業者によりワーク50がチャンバ15内に取り付けられる。
次いで、S12で、制御部40により第1バルブが開けられる。なお、以下S12〜S24までの処理は制御部40により実行される。S13では、第1圧力センサ14によりワーク50内の圧力(以下、「ワーク圧力」)Pwが測定され、S14では、測定されたワーク圧力Pwが所定のテスト圧力Ptに到達したか否かが判定される。S14の判定が肯定された場合、処理はS15に移行する。一方、S14の判定が否定された場合、S14の判定が繰り返される。なお、このS12〜S14の処理が、特許請求の範囲に記載の「加圧段階」の一例に相当する。
ワーク圧力Pwが所定のテスト圧力Ptに到達した後には、S15で、第2バルブ17が開けられ、測定が開始される。次いで、S16で、測定開始時の電子天秤26の質量M0が測定される。S17では、予め設定された検査時間Δtが経過したかどうか判定され、検査時間Δtが経過している場合には、S18に進み、電子天秤26の質量M1が測定される。
検査時間Δtは、求められる検査精度に応じて適宜設定され、例えば10分〜20分程度に設定される。また、測定される質量M1が、特許請求の範囲に記載の「測定値」の一例に相当する。次いで、S19で、開始時と終了時の質量差ΔM=M1−M0より、漏れ量ΔQが算出される。ここで、基準温度T0の水の密度をρ0とすると、漏れ量ΔQは、式(1)により表される。なお、このS19の処理が、特許請求の範囲に記載の「漏れ量算出段階」の一例に相当する。また、質量差ΔMが、特許請求の範囲に記載の「液体変化量」の一例に相当する。
Figure 0006471703
式(1)により、ΔQが算出された後は、S20で、第2バルブ17が閉じられ、ワーク漏れによるパック18への媒体流入が停止される。次いで、S21で、第3バルブ21が開けられ、S22でシリンダ22が所定時間移動される。このステップは、媒体の流入によりパック18容積が大きくなっているので、パック18に封入された媒体を吸引し、元のパック18容積に戻す処理である。パック18容積を元に戻す時間Δt3は、シリンダ22の移動速度をu、シリンダ22の断面積をAとすると、式(2)により表される。
Figure 0006471703
シリンダ22が時間Δt3移動された後には、S23で、第3バルブ21が閉じられる。次いで、S24で、第1バルブが閉じられる。さらに、S25で、作業者によりチャンバ15内からワーク50が取り外されて、本制御処理は終了となる。
図3に示すフローチャートでは、電子天秤26による質量値を漏れ量換算に使用したが、カメラによる体積目盛りを読み取ることから漏れ量を算出することもできる。この場合、S16において、メスシリンダ25の体積L0がカメラにより読み取られ、S18において、メスシリンダ25の体積L1がカメラにより読み取られる。そして、開始時と終了時の体積差ΔL=L1−L0より、漏れ量ΔQ=ΔL/Δtを算出することができる。
[効果]
上記説明したように、第1実施形態では、ワーク50から漏れ出た媒体を一旦パック18に捕集し、パック18の容積変化を貯水槽23内の水の質量変化または体積変化に変換することで、ワーク50の漏れ量ΔQを算出している。媒体が直接水に接することがないため、水へ溶け込む水溶性の媒体であっても、高精度な漏れ計測が可能である。
また、従来の差圧リーク方式によるものと比較して、差圧センサや複数の電磁弁を備える必要もなく、シンプルで安価な装置構成とすることができる。
さらに、メスシリンダ内において、接続配管24の第3部位36の下端が接液するように構成しているため、接液しておらず接続配管24から滴下する形態と比較して、パック18の容積増大分の水量変化をメスシリンダ25内で好適に把握することができる。具体的には、滴下する形態の場合、接続配管24の下端において、表面張力の影響により滴下するまでに時間を要し、また、これにより僅かな増大分を把握しにくい側面があるが、本実施形態のように接液しているとこうした影響を受けにくいためである。
また、本実施形態の検査において、漏れ出た媒体はチャンバ内を流通するため、媒体が装置101外部に漏れ出ることがない。
〈第2実施形態〉
[構成]
次に、本発明の第2実施形態の気密漏れ検査装置102について、図5〜図8を参照して説明する。まず構成について、図5を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第2実施形態の気密漏れ検査装置102は、第1実施形態の気密漏れ検査装置101に対し、第6配管61、第2圧力センサ62、第6バルブ63、計測マスタ64をさらに備えている点が異なる。
第6配管61は、第1配管12の流路途中であって第1バルブ13の下流位置から分岐し、第3配管19の流路途中であって第3バルブ21の上流位置まで形成されている。第6配管61の流路途中には、第2圧力センサ62、計測マスタ64および第6バルブ63が上流から順に設けられている。計測マスタ64は、規定圧力で既知の流量を発生させるもので、オリフィスやノズルによって構成される。
[計測マスタ64による補正量Δq算出制御]
次に、計測マスタ64による補正量Δq算出制御について説明する。この制御は、ワーク50の漏れ計測の前段階として、例えば1日に1回定期的に実行される制御である。この制御により算出された補正量Δqに基づいて、ワーク50について算出された漏れ量を補正する。なお、補正量Δqの算出にあたり、注水制御が終了し、貯水槽23内に水が充填された後に実行される点は上記第1実施形態と同様である。
図6は、補正量Δq算出制御の一例を示すフローチャートであり、図7に示すタイミングチャートと対応している。本制御は、第1実施形態で説明した漏れ計測制御と略同様であるが、ワーク50を加圧するのではなく、計測マスタ64を加圧する点が異なる。まず、S11−2で、作業者により計測マスタ64が取り付けられ、S12で、制御部40により第1バルブが開かれる。
S13−2では、第2圧力センサ62により計測マスタ64内の圧力(以下、「マスタ圧力」)Pmが測定され、S14−2では、測定されたマスタ圧力Pmが所定のテスト圧力Ptに到達したか否かが判定される。S14−2の判定が肯定された場合、処理はS15−2に移行する。一方、S14−2の判定が否定された場合、S14の判定が繰り返される。
マスタ圧力Pmが所定のテスト圧力Ptに到達した後には、S15−2で、第6バルブが開けられ、測定が開始される。以下、S16〜S18での質量計測については第1実施形態と同様である。S19−2で、補正量Δqを算出する。計測マスタ64により、測定値と既知のマスタ値から、測定値の補正が可能となる。マスタ漏れ量ΔQmは既知の値であり、検出されるべき真の質量ΔMmは、測定時間をΔt、基準温度の水密度をρ0として、式(3)により表される。
Figure 0006471703
式(3)で表される質量ΔMmが真の質量であり、特許請求の範囲に記載の「真の量」の一例に相当する。一方、電子天秤26で実測された質量変化をΔMとすると、真の質量との差はΔMm−ΔMとなり、これが補正すべき量となる。したがって、漏れの補正量Δqは、式(4)により表される。
Figure 0006471703
よって、図8に破線で示す補正後の漏れ量ΔQhoseiは、ワーク50による測定値をΔQnとして、式(5)により表される。
Figure 0006471703
なお、体積検出の場合、メスシリンダ25で実測された体積変化をΔLとすると、真の体積との差はΔQm×Δt−ΔLとなり、これが補正すべき量となる。したがって、漏れの補正量Δqは、式(6)により表される。
Figure 0006471703
なお、このS19−2の処理が、特許請求の範囲に記載の「補正量算出段階」の一例に相当する。補正量Δqを算出した後は、S20−2で、第6バルブが閉じられる。その後、S21〜S24で、シリンダ22駆動により圧力を開放して媒体の封入を停止する。この処理は、第1実施形態と同様である。最後に、S25−2で、作業者により計測マスタ64が取り外されて、本制御処理は終了となる。
第2実施形態において、ワーク50の漏れ計測制御は図3に示す第1実施形態と同様であり、S19における漏れ量ΔQの算出において、ワーク50の測定値ΔQnが上記式(5)のように補正量Δqを加味して、漏れ量ΔQhoseiとして算出されることになる。
第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、補正量Δqにより測定値ΔQnを補正することで、さらに高精度な漏れ計測を行うことが可能である。さらに、定期的に計測マスタ64による補正量Δqを計測することで、日々の検査装置102の精度管理としても使用できるため、検査装置102の信頼性を向上させることができる。
さらに、補正量Δqの値が大きければ、検査装置の不具合と認定できるため、検査装置102の正しさを検定することもできる。また、一定の補正量Δqであれば、長期的に装置102の正しさが保証されることになる。
〈第3実施形態〉
[構成]
次に、本発明の第3実施形態の気密漏れ検査装置103について、図9を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第3実施形態の気密漏れ検査装置103は、第1実施形態の気密漏れ検査装置101に対し、貯水槽23の水温を検出する温度センサ65をさらに備えている点が異なる。温度センサ65は、制御部40に接続されている。温度センサ65は、特許請求の範囲に記載の「温度検出手段」の一例に相当する。
[温度変化による補正制御]
検出中に水温の変化があると、水の体積膨張や収縮により測定誤差が発生する。第3実施形態では、貯水槽23内の水温を検出して温度補正を行う。以下、貯水槽23内の水温変化の補正方法を説明する。電子天秤26により検出された質量をΔM=M1−M0、水温変化をΔT=T1−T0とする。ここで、T0は測定開始時の水温であり、T1は測定終了時の水温である。さらに、貯水槽23の容積および貯水槽23からメスシリンダ25までの配管容積の合計をV、水の体積膨張率をβとすると、温度補正後の漏れ量ΔQtempは、式(7)により表される。なお、Δtは測定時間、ρ0は基準温度の水密度である。
Figure 0006471703
同様に、メスシリンダ25により検出された体積をΔL=L1−L0とすると、温度補正後の漏れ量ΔQtempは、式(8)により表される。
Figure 0006471703
第3実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、貯水槽23の水温変化による誤差を補正することで、さらに高精度な漏れ計測を行うことが可能である。
〈第4実施形態〉
次に、本発明の第4実施形態の気密漏れ検査装置について説明する。なお、第4実施形態は、貯水槽23内の水圧による誤差を補正する点が特徴であり、装置構成自体は上記第1実施形態から第3実施形態までのいずれの装置構成であっても良い。例として、図9に示す第3実施形態を参照して説明する。
本実施形態では、貯水槽23内にあるパック18の容積変化により漏れ量を算出するため、貯水槽23内のパック18位置により大気圧P0中で漏れ出た体積が変化してしまう。大気中で漏れ出た漏れをΔQ0、測定時間をΔt、体積をΔL0=ΔQ0×Δtとする。大気中で漏れた体積ΔL0は、水圧により収縮するため、パック18の容積増分が減少して誤差となる。ここで、貯水槽23の水収容部42上面からパック18までの平均高さをh、基準温度の水密度をρ0、測定される体積差をΔLとすると、これらは式(9)の関係式で表される。
Figure 0006471703
よって、本来の漏れ量ΔQ0は、式(10)で表される。
Figure 0006471703
また、ΔL=ΔM/ρ0より、質量差ΔMからの漏れ量ΔQ0は、式(11)で表される。
Figure 0006471703
第4実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、パック18の位置の水圧による誤差を補正することで、さらに高精度な漏れ計測を行うことが可能である。
〈第5実施形態〉
[構成]
次に、本発明の第5実施形態の気密漏れ検査装置105について、図10〜図12を参照して説明する。まず構成について、図10を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第5実施形態の気密漏れ検査装置105は、第1実施形態の気密漏れ検査装置101に対し、チャンバ15、第2バルブ17、シリンダ22を有していない点が異なる。
[漏れ計測制御]
次に、漏れ計測制御および漏れ計測方法について説明する。第5実施形態では、図10においてドットで示すようにワーク50およびパック18にテスト圧力Ptを印加する。そして、矢印A5に示すようにワーク50に漏れがある場合にはテスト圧力Ptがかかっている部分の体積が減少し、パック18の容積が減少することを利用して漏れ量を計測する。パック18の容積が減少すると、メスシリンダ25内の水が貯水槽23側に吸い込まれ、測定値が減少する。この減少量を検出し、漏れ量を算出する。なお、本実施形態では、メスシリンダ25内の水が貯水槽23側に吸い込まれるため、メスシリンダ25内の配管とメスシリンダ25内の水が接液していることが必要となる。
図11は、漏れ計測制御の一例を示すフローチャートであり、図12に示すタイミングチャートと対応している。図11に示すように、まずS51で、作業者によりワーク50が、第1配管12と第2配管16との間に取り付けられる。次いで、S52で、制御部40により第1バルブが開けられる。S53では、第1圧力センサ14によりワーク圧力Pwが測定され、S54では、測定されたワーク圧力Pwが所定のテスト圧力Ptに到達したか否かが判定される。S54の判定が肯定された場合、処理はS55に移行する。一方、S54の判定が否定された場合、S54の判定が繰り返される。
ワーク圧力Pwが所定のテスト圧力Ptに到達した後には、S55で、第1バルブ13が開けられ、測定が開始される。次いで、S56で、測定開始時の電子天秤26の質量M0が測定される。なお、S56〜S59の処理は、第1実施形態における図3に示すS16〜S19と同様であるため、説明は省略する。次いで、S60で、第3バルブ21が開けられる。
次いで、S63では、第1圧力センサ14によりワーク圧力Pwが測定され、S62では、測定されたワーク圧力Pwが大気圧P0まで低下したか否かが判定される。S62の判定が肯定された場合、処理はS63に移行する。一方、S62の判定が否定された場合、S61に戻りS62の判定が繰り返される。ワーク圧力Pwが大気圧P0まで低下した場合には、S63で、第3バルブ21が閉じられる。次いで、S64で、作業者によりワーク50が取り外されて、本制御処理は終了となる。
第5実施形態においても、媒体が直接水に接することがないため、水へ溶け込む水溶性の媒体であっても、高精度な漏れ計測が可能である。また、チャンバ15や、シリンダ22を有しておらず、装置構成をさらに簡略化することができる。
〈第6実施形態〉
次に、本発明の第6実施形態の気密漏れ検査装置106について、図13、図14を参照して説明する。まず構成について、図13を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第6実施形態の気密漏れ検査装置106は、第1実施形態の気密漏れ検査装置101と略同様であるが、ワーク取付時に、第1配管12と、チャンバ15の内壁とワーク50の外壁とで囲まれた流路54とが連通する点が異なる。
これまでの実施形態では、ワーク50から漏れ出た量を検出していたが、第6実施形態では、図13において矢印A6で示すようにワーク50に侵入する方向の漏れ量を検出する。図13においてドットで示すように、テスト圧力Ptをチャンバ15内に印加して、流路からワーク50内に侵入する漏れ量を検出する。
図14は、漏れ計測制御の一例を示すフローチャートであり、図4に示すタイミングチャートと対応している。第6実施形態の漏れ計測制御は、第1実施形態の漏れ計測制御に対して、テスト圧力Ptを印加する対象がワーク50ではなくチャンバ15である点が異なるが、それ以外の漏れ量算出方法については同様である。
本実施形態では、図14に示すように、S13−6で、チャンバ15内の圧力(以下、「チャンバ圧力」)Pcが測定される。次いで、S14−6では、測定されたチャンバ圧力Pcが所定のテスト圧力Ptに到達したか否かが判定される。S14−6の判定が肯定された場合、処理はS15に移行する。一方、S14−6の判定が否定された場合、S13−6の処理に戻り、チャンバ圧力Pcが所定のテスト圧力Ptに到達するまでS14−6の判定が繰り返される。その他の処理については、第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
第6実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〈第7実施形態〉
[構成]
次に、本発明の第7実施形態の気密漏れ検査装置107について、図15、図16を参照して説明する。まず構成について、図15を参照しつつ説明する。なお、第6実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第7実施形態の気密漏れ検査装置107では、第1配管12とチャンバ15、チャンバ15と第2配管16とが連通している。
また、本実施形態では、パック18の容積が減少する形態となるため、パック18の容積増大分を吸引するシリンダ22は設けていない。第7実施形態では、図15にドットで示すように、テスト圧力Ptは、チャンバ15およびパック18内に印加される点が上記第6実施形態とは異なる。
本実施形態では、テスト圧力Ptをチャンバ15内およびパック18内に印加し、矢印A7に示すようにワーク50の漏れに起因して媒体がワーク50内に吸い込まれることによりパック18の容積が減少することを利用して漏れ量を算出する。
[漏れ計測制御]
図16は、漏れ計測制御の一例を示すフローチャートであり、図12に示すタイミングチャートと対応している。漏れ計測制御については、図11に示す第5実施形態の制御と略同様であり、同処理については同じ符号を付し、異なるステップについてのみ説明する。本実施形態では、S52で、第1バルブ13が開けられると、S53−7で、チャンバ圧力Pcが測定される。
次いで、S54−7では、測定されたチャンバ圧力Pcが所定のテスト圧力Ptに到達したか否かが判定される。S54−7の判定が肯定された場合、処理はS55に移行する。一方、S54−7の判定が否定された場合、S53−7の処理に戻り、チャンバ圧力Pcが所定のテスト圧力Ptに到達するまでS54−7の判定が繰り返される。
なお、S55〜S60の処理は、第5実施形態における図11に示す同ステップの処理と同様であるため、説明は省略する。次いで、S61−7では、第1圧力センサ14によりチャンバ圧力Pcが測定され、S62−7では、測定されたチャンバ圧力Pcが大気圧P0まで低下したか否かが判定される。S62−7の判定が肯定された場合、処理はS63に移行する。一方、S62−7の判定が否定された場合、S61−7に戻りS62−7の判定が繰り返される。チャンバ圧力Pcが大気圧P0まで低下した場合には、S63で、第3バルブ21が閉じられる。次いで、S64で、作業者によりチャンバ15内からワーク50が取り外されて、本制御処理は終了となる。
なお、本実施形態では、第5実施形態と同様に、メスシリンダ25内の水が貯水槽23側に吸い込まれるため、メスシリンダ25内の配管とメスシリンダ25内の水が接液していることが必要となる。
第7実施形態においても、媒体が直接水に接することがないため、水へ溶け込む水溶性の媒体であっても、高精度な漏れ計測が可能である。
〈他の実施形態〉
上記各実施形態では、ワーク50またはチャンバ15へ封入する流体をDMEとしたが、その他の液体でも良いし、エア等の気体でも良い。また、貯水槽23に貯留される液体についても水に限られない。
上記各実施形態では、電子天秤26とカメラ27を備えるものとしたが、どちらか一方を備えていれば良い。質量から漏れ量を算出する場合には電子天秤26を備える構成とし、体積から漏れ量を算出する場合にはカメラ27を備える構成とすることができる。
上記第2実施形態の計測マスタ64による補正量Δqの算出制御では、図6におけるS11−2で計測マスタ64を取り付け、S25−2で計測マスタ64を取り外すようにしたが、計測マスタ64を取り付けたままにしても良い。この場合、ワーク50の漏れ量算出の際には、開閉弁により第6配管内の流路を遮断するようにして、ワークの漏れ量制御を実施することができる。
または、ワーク50と略同一構成をなし気密性が確保されており漏れがない、または漏れ量が既知である校正用マスタを用いて、補正量Δqを求めても良い。この場合、第1実施形態の検査装置101を用いて、検査用のワーク50の代わりに校正用マスタを用いて、図3に示す漏れ計測制御と同様の制御により、実測による漏れ量と既知の漏れ量との比較から補正量Δqを求めることができる。
上記各実施形態において、メスシリンダ25内で接続配管24の第3部位36の下端が接液するようにしたが、検査時、パック18の容積が増大する形態においては、必ずしも接液している必要はない。接続配管24の下端から体積増大分の水がメスシリンダ25内に滴下する形態として実施しても良い。
上記各実施形態において、パック18の容積変化を作業者が目視で確認できるように、貯水槽23に確認窓を設けても良い。
上記各実施形態において、ワーク50は、コモンレールやインジェクタポンプ等の自動車部品としたが、内部に流体収容室を有し、内部の気密性が求められるワークであれば、自動車部品に限らず種々のワークを本検査装置に適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10 ・・・加圧部
15 ・・・チャンバ
18 ・・・パック(容積可変部材)
23 ・・・貯水槽(液体容器)
24 ・・・接続配管
25 ・・・メスシリンダ(計測容器)
40 ・・・制御部
50 ・・・ワーク(検査対象物)
51 ・・・流体収容室
101 ・・・気密漏れ検査装置

Claims (10)

  1. 流体収容室(51)を有する検査対象物(W)の気密性を検査する気密漏れ検査装置であって、
    前記流体収容室へ、または前記検査対象物を収容するチャンバ(15)内へ流体を供給し所定のテスト圧力(Pt)を印加する加圧部(10)と、
    液体が充填される容積一定の液体容器(23)と、
    前記液体容器内に浸漬され、前記流体収容室または前記チャンバ内に連通し、内部の圧力変化に追従して外形形状が変化する容積可変部材(18)と、
    前記液体が充填された接続配管(24)を経由して前記液体容器に連通する計測容器(25)と、
    前記液体容器内における前記容積可変部材の体積変化に対応して変化する前記計測容器内の液体変化量(ΔM)を計測する計測部(26,27)と、
    前記計測部による測定値(M1)に基づいて前記検査対象物の漏れ量(ΔQ)を算出する制御部(40)と、
    を備える気密漏れ検査装置。
  2. 前記制御部は、前記加圧部を制御し、前記テスト圧力と前記測定値とに基づいて前記漏れ量を算出するものである請求項1に記載の気密漏れ検査装置。
  3. 前記制御部は、前記テスト圧力を印加したときのマスタ漏れ量(ΔQm)が既知である計測マスタ(64)を前記加圧部が加圧したときの検査によって予め決定された補正量(Δq)を加味して前記漏れ量(ΔQhosei)を算出するものである請求項1または請求項2に記載の気密漏れ検査装置。
  4. 検査時において前記加圧部が前記流体を供給し、前記流体収容室に漏れがあるとき、前記容積可変部材の容積は増加するものである請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の気密漏れ検査装置。
  5. 前記チャンバは前記容積可変部材に連通し、
    前記加圧部は、前記チャンバに収容された前記検査対象物の前記流体収容室へ前記流体を供給するものである請求項4に記載の気密漏れ検査装置。
  6. 前記容積可変部材の内部を吸引する吸引部(22)をさらに備え、
    前記制御部は、前記流体収容室からの前記流体の漏れによって増加した前記容積可変部材の容積を減らすように前記吸引部を制御する請求項5に記載の気密漏れ検査装置。
  7. 前記検査対象物の前記流体収容室は、前記流体の供給方向おける上流側が前記加圧部に連通し、前記供給方向における下流側が前記容積可変部材に連通しており、
    前記加圧部は、前記流体収容室および前記容積可変部材に前記流体を供給するものである請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の気密漏れ検査装置。
  8. 前記液体容器内の前記液体の温度を検出する温度検出手段(65)をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度検出手段が検出する温度変化量(ΔT)を加味して前記漏れ量を算出するものである請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の気密漏れ検査装置。
  9. 検査対象物(W)の内部に形成される流体収容室へ、または前記検査対象物を収容するチャンバ(15)内へ流体を供給し所定のテスト圧力(Pt)を印加する加圧部(10)と、
    液体が充填される容積一定の液体容器(23)と、
    前記液体容器内に浸漬され、前記流体収容室または前記チャンバ内に連通し、内部の圧力変化に追従して外形形状が変化する容積可変部材(18)と、
    前記液体が充填された接続配管(24)を経由して前記液体容器に連通する計測容器(25)と、
    前記液体容器内における前記容積可変部材の体積変化に対応して変化する前記計測容器内の液体変化量(ΔM)を計測する計測部(26,27)と、
    前記加圧部を制御する制御部(40)と、
    を備える気密漏れ検査装置による気密漏れ検査方法であって、
    前記加圧部による加圧段階(S12,S13,S14)と、
    前記計測部により計測される検査開始時の開始時測定値(M0)と、検査終了時の終了時測定値(M1)との差分に基づいて、前記制御部が前記検査対象物の漏れ量(ΔQ)を算出する漏れ量算出段階(S19)と、
    を含む気密漏れ検査方法。
  10. 前記テスト圧力を印加したときの漏れを示すマスタ漏れ量(ΔQm)が既知である計測マスタ(64)を前記加圧部が加圧したときの検査において、得られた実測値(ΔM)と前記マスタ漏れ量から算出される真の量(ΔMm)との差分に基づいて、前記制御部が補正量(Δq)を算出する補正量算出段階(S19−2)をさらに含み、
    前記漏れ量算出段階において、前記制御部は、前記補正量を加味して前記検査対象物の漏れ量(ΔQ)を算出するものである請求項9に記載の気密漏れ検査方法。
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