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JP6468735B2 - 振動型駆動装置、画像形成装置、及びロボット - Google Patents

振動型駆動装置、画像形成装置、及びロボット Download PDF

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Description

本発明の一様態は、振動体に移動体を接触させ摩擦駆動するいわゆる振動型駆動装置に関し、例えば、振動型駆動装置の駆動性能に悪影響を及ぼす振動体の不要振動の対策技術に関するものである。また、本発明の一様態は、前記振動型駆動装置を有する画像形成装置、またはロボットに関するものである。
従来において、駆動振動が形成される振動体と、振動体に加圧接触する被駆動体とを有し、振動体と被駆動体とを駆動振動により相対的に移動させる振動型駆動装置(例えば超音波モータ)が知られている。
このような振動型駆動装置における、いわゆる円環型の振動型駆動装置の構成について、以下に図10、図11を用いて説明する。
図10に従来例の振動型駆動装置の断面図を示し、図11(a)にその弾性体の断面図を、図11(b)にその正面図を示す。
従来例における円環型の振動型駆動装置は、電気−機械エネルギー変換素子である圧電素子120が接合された弾性体110を有する振動体100と、振動体100と摩擦接触する移動体200と、を備える。
そして、移動体200を振動体100に加圧接触させ、移動体200の回転を出力する加圧機構300とシャフト400とを備える。振動体100、移動体200、及び加圧機構300は円環状に形成される。
加圧機構300は制振ゴム301と、加圧ばね受け部材302と、加圧ばね303と、加圧ばね固定部材304とにより構成される。
弾性体110の振動部111には、放射方向(振動体の径方向)に延びる複数の溝131が周方向に形成され、振動変位拡大用の複数の突起130を溝131の間に形成している。
振動部111の内径部には振動部111を支持するための接続部112が一体的に形成されており、さらに内径部には振動体100を他部材に固定するための取付部(固定部)113が一体的に形成されている。
弾性体110は、取付穴140を介してベアリング502を備えるハウジング500にビス501で固定される。
そして、圧電素子120への交流信号の印加により振動体100に予め設定された次数m(mは1以上の整数)の曲げ振動を駆動振動として励起させる。このように励起させた振動によって、振動体100との接触部に生じる運動(円運動、楕円運動も含む)によって移動体200を摩擦駆動されるように構成される。
次数mの曲げ振動とは、波の数がm個である曲げ振動をいう。
ここで、振動体100と移動体200が互いに接触する摩擦面の精度の低さ、振動体100に発生する機械的振動のむら、振動体100と移動体200の接触圧力分布の不均一さなどの要因により、予め設定された次数mの曲げ振動(駆動振動)以外の振動いわゆる不要振動が発生する場合がある。
この不要振動は、異音の発生、出力の低下などの問題を引き起こす原因になる。 このような課題に対し、特許文献1や特許文献2では、不要振動の励起を抑制する振動型駆動装置の振動体が提案されている。
これらでは、振動体100の接続部112の厚さにより、圧電素子120に印加する交流信号の駆動周波数域とその高調波域から振動体100の不要振動の共振周波数を除外し、不要振動の励起を抑制するように構成されている。
また、特許文献3では、振動体100の振動部111の曲げ剛性を不均一にすることにより、次数mの曲げ振動(駆動振動)以外の曲げ振動が不要振動として励起されることを抑制する振動型駆動装置が提案されている。
特許第3805242号公報 特許第4941469号公報 特許第2625555号公報
しかしながら、上記特許第3805242号公報や特許第4941469号公報のように、振動体100の不要振動の共振周波数を駆動周波数域とその高調波域から全て除外しようとすると、振動体100の機械設計に大きな制限が発生してしまうという課題があった。
また、特許第2625555号公報のように、振動体100の振動部111の曲げ剛性を不均一にしたとしても、ねじり振動などの不要振動を抑制する上で十分でない。また、駆動振動と同じ次数mのねじり振動の励起を抑制しようとすると駆動振動である次数mの曲げ振動に悪影響を与えてしまうという点に課題を有する。
本発明の一様態は、振動体の機械設計が容易であり、不要振動の発生を抑制して安定に駆動することが可能となる振動型駆動装置に関する。
本発明の一様態は、
弾性体および前記弾性体に固定された電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、
被駆動体を備えた振動型駆動装置であって、
前記弾性体は、前記被駆動体と接触する振動部と、
前記振動体を他部材に固定するための固定部と、
前記振動部と前記固定部の間の接続部と、
を有し、
前記接続部は、円周方向に剛性不均一成分を持つように構成されており、かつ前記接続部には前記電気−機械エネルギー変換素子が配されておらず、
前記振動体の次数mの曲げ振動の共振周波数以上であって次数m+1の曲げ振動の共振周波数より小さい周波数域において発生する振動の共振周波数の次数のj倍(ただしjは1または2)の箇所に剛性不均一成分を含む振動型駆動装置に関する。
本明細書において、交番電圧の駆動周波数域とは、振動型駆動装置を駆動する際に電気―機械エネルギー変換素子に印加する、または、振動型駆動装置の特性を考慮して印加可能に設定される、交番電圧の周波数の最小値から最大値までの範囲を示す。
振動型駆動装置の構成例を説明する図であり、(a)は弾性体の断面図、(b)は正面図。 振動型駆動装置の駆動振動の一例を説明する図。 振動型駆動装置の駆動振動の一例を説明する図。 振動型駆動装置の振動モードの周波数の一例について説明する図。 振動型駆動装置の構成例を説明する図であり、(a)は弾性体の断面図、(b)は正面図。 振動型駆動装置の振動モードの周波数の一例について説明する図。 振動型駆動装置の構成例を説明する図であり、(a)は弾性体の断面図、(b)は正面図。 振動型駆動装置の振動モードの周波数の一例について説明する図。 振動型駆動装置の振動モードの周波数変化を示すグラフ。 振動型駆動装置の構成例を説明する断面図。 振動型駆動装置の構成例を説明する図であり、(a)は弾性体の断面図、(b)は正面図。 振動型駆動装置の適用例を説明する図。 振動型駆動装置の適用例を説明する図。 振動型駆動装置の適用例を説明する図。 振動型駆動装置の適用例を説明する図。
本発明を実施するための形態を、以下の実施例により説明する。
[実施例1]
実施例1として、本発明を適用した振動型駆動装置の構成例について説明する。
本実施例の振動型駆動装は、振動部を備える弾性体に電気−機械エネルギー変換素子を接合した振動体と、前記振動部に設けた摩擦部において加圧接触する移動体を備える。
そして、前記電気−機械エネルギー変換素子に所定の駆動周波数域にある周波数の交番電圧を印加することによって、前記振動部に予め設定された次数m(mは1以上の整数)の曲げ振動を駆動振動として励起させる。
これにより前記駆動振動により前記振動体と前記移動体を相対移動させるように構成されている。
本実施例では、その具体例として駆動振動として使用される振動部の曲げ振動(面外振動)として次数m=6(面外6次振動)と次数m=7(面外7次振動)を想定し、次数3、次数6、または次数12の不要振動の励起を抑制する振動体について説明する。ここで、不要振動とは、駆動振動である面外振動とは振動の形態の異なる振動モードである。
まず、本実施例の弾性体について図1を用いて説明する。
図1(a)に弾性体の断面図を、図1(b)に正面図を示す。
図1において、100は振動体、110は圧電素子120が接合された弾性体である。
弾性体110の振動部111には、放射方向(振動体の径方向)に延びる複数の溝131が周方向に形成され、振動変位拡大用の複数の突起130が溝131の間に形成されている。
振動部111の内径部には振動部111を支持するための接続部112が一体的に形成されており、さらに内径部には振動体100を他部材に固定するための取付部(固定部)113が一体的に形成されている。
そして、本実施例の弾性体は、駆動振動として使用される曲げ振動(面外振動)の中立面から延出する接続部112に、貫通穴である剛性むら用穴150が形成されている。剛性むら用穴150による、前記弾性体の剛性不均一成分の次数が、前記交番電圧の駆動周波数域にある不要振動の次数のi倍(但し、iは0.5、1、または2)の次数を含む例について説明する。
例えば、次数3の不要振動を抑制するため、接続部112の剛性むら用穴150は、次数3の2倍(i=2またはj=2)である6個が円周方向に等間隔に形成される。そのため、接続部112の円周方向の剛性不均一成分は6である。
この場合、剛性むら用穴150の剛性不均一成分である6は、次数6の1倍(i=1またはj=1)でもある。そのため、上記弾性体の構成は、次数6の不要振動を抑制する構成でもある。
また、剛性むら用穴150の剛性不均一成分である6は、次数12の0.5倍(i=0.5またはj=0.5)でもある。そのため、上記弾性体の構成は、次数12の不要振動を抑制する構成でもある。
図2(a)はm=6(面外6次振動)、図2(b)はm=7(面外7次振動)の例である。
図3は、本実施例の振動体で振動型駆動装置の駆動に悪影響を及ぼす可能性のある次数3の不要振動の例の変形図である。これらの不要振動は駆動振動である面外振動とは振動形態が異なっている。
図3(a)はねじり3次振動、図3(b)は面内3次振動、図3(c)は周伸縮3次振動である。不図示の次数6または次数12の不要振動は波数が次数3と異なるが、同様の振動形態である。本発明の振動体は、6個の剛性むら用穴150により、図2に示す駆動振動である面外6次振動と面外7次振動に悪影響を及ぼさずに、図3に示す不要振動である次数3と不図示の次数6と次数12の不要振動群の励起を抑制することができる。
以下に、その理由を説明する。
接続部112は、振動部111の面外振動の中立面から延出して形成されるため、接続部112に形成された剛性むら用穴150は面外振動に影響しない。
また、次数3、次数6、または次数12の不要振動群はいずれも接続部112が変形する振動モードであるため、接続部112に形成された剛性むら用穴150の影響を大きく受ける。
次数3の不要振動群はいずれも弾性体の周方向に6個の腹と6個の節を持つ振動モードであり、次数6の不要振動群はいずれも弾性体の周方向に12個の腹と12個の節を持つ振動モードである。次数12の不要振動群はいずれも弾性体の周方向に24個の腹と24個の節を持つ振動モードである。
そのため、剛性むら用穴150を6つ形成することにより、剛性むら用穴150を腹とした振動モードと、剛性むら用穴150を節とした振動モードの共振周波数に差が生じる。したがって、次数3、次数6、及び次数12の不要振動群は、進行性振動波とはならず、その発生が抑制される。
図4に、本実施例の振動体の振動モードの例に関して、共振周波数と共振周波数の剛性むらによる周波数差Δfを示す。
駆動振動として使用される面外6次振動と面外7次振動は、Δfが小さく、接続部112に設けられた剛性むら用穴150の影響を受けていない。
また、次数3の不要振動群であるねじり3次振動、面内3次振動、周伸縮3次振動のΔfは、面外振動のΔfよりも大きい。これにより、次数3の不要振動は剛性むら用穴150により発生が抑制される。
なお、不要振動群が振動型駆動装置の駆動信号の周波数やその高調波域に不要振動群が一致する場合、不要振動群が振動型駆動装置の駆動に悪影響を及ぼす可能性が高い。
従って、弾性体を、剛性不均一成分の次数が、前記交番電圧の駆動周波数域のn倍(但し、nは2以上の整数)の高調波域の不要振動の次数のj倍(但し、jは0.5、1、または2)の次数を含む構成とすることで、上記影響を低減することができる。ここで、交番電圧の駆動周波数域のn倍の高調波域とは、前記交番電圧の駆動周波数域の下限値のn倍から、前記駆動周波数の上限値のn倍までの周波数範囲を示す。
例えば、図4に示す面外6次振動を駆動振動として使用する場合、面外6次振動の共振周波数である32.8kHz近傍の周波数を駆動周波数として使用するが、駆動周波数域内の34.5kHzにねじり3次振動の共振周波数が位置している。
また、42.4kHzに共振周波数を有する面外7次振動を駆動振動として使用する場合、面外7次振動の共振周波数近傍の43.7kHzに面内3次振動の共振周波数が位置する。さらに駆動周波数の2倍高調波域内の84.5kHzに周伸縮3次振動の共振周波数が位置している。
このように駆動周波数やその高調波域に不要振動群が位置する場合、不要振動は振動型駆動装置の駆動へ悪影響を最も与えやすく、本実施例のように剛性むら用穴150により不要振動群の励起を抑制することが効果的である。
また、本実施例では、不要振動の位置を駆動周波数およびその2倍の高調波域を対象としたが、n倍(但し、nは2以上の整数)の高調波域における不要振動の次数を含むようにしてもよい。3倍以上の高調波域に不要振動が位置した場合も、倍数が大きくなるにつれて影響は小さくなるが、効果は同様である。
また、本実施例では、振動部111に溝131と突起130を形成した振動体を説明したが、円環型の振動型駆動装置を構成した際の溝131と突起130を形成していない円環状の振動体でも不要振動に対する効果は同様である。
また、本実施例では、等間隔の貫通穴である剛性むら用穴150により接続部112に剛性むらを形成したが、等間隔の貫通穴ではなくてもよい。例えば、接続部112に等間隔の溝を形成する方法や、接続部112の厚さをサイン波状に分布させる方法が挙げられる。
また、図9に本実施例の貫通穴の大きさに関するグラフを示す。
横軸は接続部体積に対する貫通穴総体積の比率k(接続部に対する貫通穴の体積比k)であり、縦軸はΔfである。
破線は本実施例で意図的に励起を抑制していない振動モードを表し、実線は本実施例で意図的に励起を抑制している振動モードである。
図1に示す本実施例の振動体はk=0.17である。図9によると、k≧0.02で励起を抑制する振動モードのΔfと励起を抑制していない振動モードのΔfがかい離しはじめている。
また、接続部に対する貫通穴の体積比kは接続部の強度を考慮すると、k≦0.7が好ましい。したがって、不要振動の抑制効果と接続部の強度を考慮し、0.02≦k≦0.7とすることが好ましい。
本実施例の振動体によって、振動型駆動装置を、不要振動の発生を抑制して安定に駆動することが可能となる。よって、振動体の機械設計が容易であり、不要振動の発生を抑制して安定に駆動することが可能となる振動型駆動装置を実現できる。
[実施例2]
実施例2として、剛性不均一成分の次数が、駆動振動の次数m(但し、mは1以上の整数)のp倍(但し、pは0.5、1、または2)の次数を含む場合について説明する。
例えば、駆動振動として使用される振動部の曲げ振動(面外振動)として次数m=7(面外7次振動)を想定し、次数7の不要振動の励起を抑制する振動体の構成例について説明する。
ここでの不要振動とは、駆動振動である面外振動とは振動の形態の異なる振動モードである。
まず、本実施例の弾性体について図5を用いて説明する。
図5(a)に弾性体の断面図を、図5(b)に正面図を示す。
本実施例の弾性体は、駆動振動として使用される曲げ振動(面外振動)の中立面から延出する接続部112に、貫通穴である剛性むら用穴150が形成される。次数7の不要振動を抑制するため、接続部112の剛性むら用穴150は、次数7の2倍である14個が円周方向に等間隔に形成される。そのため、接続部112の円周方向の剛性不均一成分は14(p=2)である。
本実施例の振動体は、14個の剛性むら用穴150により、駆動振動である面外7次振動に悪影響を及ぼさずに、駆動振動と次数が同じ次数7の不要振動群の励起を抑制することができる。
図6に、本実施例の振動体の振動モードの例に関して、共振周波数と共振周波数の剛性むらによる周波数差Δfを示す。
駆動振動として使用される面外7次振動は、Δfが小さく、接続部112に設けられた剛性むら用穴150の影響を受けていない。
また、次数7の不要振動群であるねじり7次振動、面内7次振動のΔfは、面外振動のΔfよりも大きい。図6に不図示だが周伸縮7次振動もΔfが大きい。これにより、次数7の不要振動は剛性むら用穴150により発生が抑制される。
また、本実施例の振動体では、次数7以外の不要振動以外にも次数14の不要振動の励起が抑制されることは実施例1から明らかである。
また、本実施例では、不要振動の位置を駆動周波数およびその2倍の高調波域を対象としたが、3倍以上の高調波域に不要振動が位置した場合も、倍数が大きくなるにつれて影響は小さくなるが、効果は同様である。
また、本実施例では、振動部111に溝131と突起130を形成した振動体を説明したが、円環型の振動型駆動装置を構成した際の溝131と突起130を形成していない円環状の振動体でも不要振動に対する効果は同様である。
また、本実施例では、等間隔の貫通穴である剛性むら用穴150により接続部112に剛性むらを形成したが、等間隔の貫通穴ではなくてもよい。例えば、接続部112に等間隔の溝を形成する方法や、接続部112の厚さをサイン波状に分布させる方法が挙げられる。
また、本実施例で説明した等間隔の貫通穴の総体積は、接続部の体積に対する割合をkとした時、0.02≦k≦0.7とすることが好ましい。これは、実施例1と同様に不要振動の抑制効果と接続部の強度を考慮した結果である。
本実施形態の振動体によって、振動型駆動装置を、不要振動の発生を抑制して安定に駆動することが可能となる。よって、振動体の機械設計が容易であり、不要振動の発生を抑制して安定に駆動することが可能となる振動型駆動装置を実現できる。
[実施例3]
実施例3として、駆動振動として使用される振動部の曲げ振動(面外振動)として次数m=6(面外6次振動)とm=7(面外7次振動)を想定し、次数3と次数7の不要振動の励起を抑制する振動体の構成例を説明する。
ここでの不要振動とは、駆動振動である面外振動とは振動の形態の異なる振動モードである。
まず、本実施例の弾性体について図7を用いて説明する。
図7(a)に弾性体の断面図を、図7(b)に正面図を示す。
本実施例の弾性体は、駆動振動として使用される曲げ振動(面外振動)の中立面から延出する接続部112に、貫通穴である3次不要振動の剛性むら用穴151と、貫通穴である7次不要振動剛性むら用穴152が形成される。
3次不要振動剛性むら用穴151は、次数3の不要振動を抑制するために形成されるものであり、次数3の2倍である6個が円周方向に等間隔に形成される。
7次不要振動剛性むら用穴152は、次数7の不要振動を抑制するために形成されるものであり、次数7の2倍である14個が等間隔に形成される。
図7(b)では、図示されている貫通穴は計18個であるが、これは3次剛性むら用穴151と7次剛性むら用穴152は2か所で重なっているためである。
本実施例の弾性体の接続部112の円周方向の剛性不均一成分は6と14である。
本発明の振動体は、2種類の剛性むら用穴151・152により、駆動振動である面外6次振動と面外7次振動に悪影響を及ぼさずに、次数3と次数7の不要振動群の励起を抑制することができる。
図8に、本実施例の振動体の振動モードの例に関して、共振周波数と共振周波数の剛性むらによる周波数差Δfを示す。
駆動振動として使用される面外6次振動、面外7次振動は、Δfが小さく、接続部112に設けられた2種類の剛性むら用穴151・152の影響を受けていない。また、次数3と次数7の不要振動群のΔfは、面外振動のΔfよりも大きい。これにより、次数3と次数7の不要振動は剛性むら用穴151・152により発生が抑制される。
また、本実施例の振動体では、次数3と次数7以外の不要振動以外にも次数6と次数14の不要振動の励起が抑制されることは実施例1から明らかである。
また、本実施例では、不要振動の位置を駆動周波数およびその2倍の高調波域を対象としたが、3倍以上の高調波域に不要振動が位置した場合も、倍数が大きくなるにつれて影響は小さくなるが、効果は同様である。
また、本実施例では、振動部111に溝131と突起130を形成した振動体を説明したが、円環型の振動型駆動装置を構成した際の溝131と突起130を形成していない円環状の振動体でも不要振動に対する効果は同様である。
また、本実施例では、等間隔の貫通穴である剛性むら用穴151・152により接続部112に剛性むらを形成したが、等間隔の貫通穴ではなくてもよい。例えば、接続部112に等間隔の溝を形成する方法や、接続部112の厚さをサイン波状に分布させる方法が挙げられる。
また、本実施例で説明した等間隔の貫通穴の総体積は、接続部の体積に対する割合をkとした時、0.02≦k≦0.7とすることが好ましい。これは、実施例1と同様に不要振動の抑制効果と接続部の強度を考慮した結果である。
[実施例4]
本実施例では、振動型駆動装置を適用する装置の例について図12乃至図15を用いて説明する。以下の図12乃至図15を用いて説明する装置において、振動型駆動装置としては、例えば実施例1または2で説明した振動型駆動装置を用いることができる。
図12は、振動型駆動装置を搭載するロボットの斜視図であって、産業用ロボットの一種である水平多関節ロボット10を一例として示している。
振動型駆動装置は、図12において、アーム関節部11やハンド部12に内蔵される。アーム関節部11は、アーム20の間に設けられ、前記アームに接続される。ハンド部12は、把持部21、及び把持部21とアーム20との間に設けられるハンド関節部22を有し、ハンド関節部22は、前記把持部21及びアーム20に接続される。アーム関節部やハンド関節部に振動型駆動装置を用いることができる。一般に、ロボットのアーム関節部の曲げやハンド部の把持動作には、低回転数かつ高トルクのモータ出力が求められるため振動型駆動装置が好適である。
図13は、振動型駆動装置を搭載するカラー画像形成装置の内部構成を示す側断面図であって、4つの画像形成手段Pa、Pb、Pc、Pdが設けられる画像処理装置200を一例として示している。
各画像形成手段Pa〜Pdは実質的に同一の構成を有し、回転駆動される像担持体である感光体ドラム201a、201b、201c、201dを有している。
各感光体ドラム201a〜201dの周辺には、各感光体ドラム201a〜201dをそれぞれ一様に帯電する帯電器202a、202b、202c、202dが設けられている。また、感光体ドラム201a〜201dの周辺には、感光体ドラム201a〜201d上に形成された静電潜像を現像する現像器203a、203b、203c、203d、現像された顕画像を転写材230へ転写する転写用の帯電器204a、204b、204c、204d、感光体ドラム201a〜201d上に残存するトナーを除去するクリーニング器205、205b、205c、205dが感光体ドラム201a〜201dの回転方向に順次配設されている。また、各感光体ドラム201a〜201dの上方には、露光装置206a、206b、206c、206dが設けられている。
また、搬送ベルト225は、駆動ローラ223によって図1に示す矢印A方向に駆動され、給送手段210を通じて送給される転写材230を担持し、各画像形成手段Pa〜Pdへと順次搬送する搬送手段を構成している。
振動型駆動装置は、本図において、感光ドラム201a〜201dを回転させるための駆動モータとして用いられる。また、搬送ベルト225を駆動するための駆動ローラ223を回転させるための駆動モータとしても振動型駆動装置が用いられている。
図14は、感光ドラム駆動用として振動波駆動装置を搭載するときの構成である。感光体ドラム15の駆動軸14に振動型駆動装置13をダイレクトに接続することができる。これにより、従来必要であったギア等の減速手段を用いなくても済むために、色ずれの低減が実現でき、印刷品位を向上させることができる。
図15は、搬送ベルト駆動用として振動型駆動装置を搭載するときの構成である。図15において、駆動ローラ17の駆動軸14に振動型駆動装置13をダイレクトに接続することができる。これにより、搬送ベルト16の駆動においても感光ドラムと同じように印刷品位を向上させることが可能となっている。

Claims (9)

  1. 弾性体および前記弾性体に固定された電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、
    被駆動体を備えた振動型駆動装置であって、
    前記弾性体は、前記被駆動体と接触する振動部と、
    前記振動体を他部材に固定するための固定部と、
    前記振動部と前記固定部の間の接続部と、
    を有し、
    前記接続部は、円周方向に剛性不均一成分を持つように構成されており、かつ前記接続部には前記電気−機械エネルギー変換素子が配されておらず、
    前記振動体の次数mの曲げ振動の共振周波数以上であって次数m+1の曲げ振動の共振周波数より小さい周波数域において発生する振動の共振周波数の次数のj倍(ただしjは1または2)の箇所に剛性不均一成分を含む振動型駆動装置。
  2. 駆動振動の次数の2倍の箇所に前記剛性不均一成分を持つ請求項1に記載の振動型駆動装置。
  3. 前記円周方向に略等間隔の複数の剛性不均一成分を持つ請求項1に記載の振動型駆動装置。
  4. 前記剛性不均一成分は貫通穴である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型駆動装置。
  5. 前記接続部に対する前記貫通穴の体積比kが0.02≦k≦0.7である請求項4に記載の振動型駆動装置。
  6. 前記剛性不均一成分は溝である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型駆動装置。
  7. 前記接続部は、少なくとも厚さがサイン波状に分布していることによって前記剛性不均一成分を持つように構成されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型駆動装置。
  8. 像担持体と、
    前記像担持体に対向して設けられた搬送ベルトと、
    前記像担持体を回転駆動する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振動型駆動装置を有する画像形成装置。
  9. 把持部と請求項1乃至8のいずれか1項に記載の振動型駆動装置を有するロボット。
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