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JP6464964B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、バッテリの充放電電流を検出する電流センサのオフセット誤差を補正した検出値を用いて、アイドルストップの実行判断を行う技術が開示されている。このような特許文献1では、電流センサの検出値に含まれるオフセット誤差によりアイドルストップ実行条件を満たさないと判定されてしまうことを回避でき、アイドルストップをより適切に実施できるようになっている。
特開2013−92140号公報
しかしながら、上述した特許文献1においては、電流センサ検出値の平均値を使ってオフセット補正値を求めており、オフセット誤差の大きさは条件によって変化するので、オフセット補正値を正確に求めるのは難しく、アイドルストップをより適切に行う上でさらなる改善の余地がある。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、車両の駆動源となる内燃機関と、上記内燃機関の駆動により充電可能となるバッテリと、上記バッテリの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出部と、所定の停止条件が成立すると上記内燃機関を自動停止し、上記内燃機関の自動停止中に所定の再始動条件が成立すると当該内燃機関を自動再始動するとともに、上記バッテリの充電状態が所定のアイドルストップ禁止閾値より小さくなると上記バッテリの充電状態が上記アイドルストップ禁止閾値よりも大きい所定のアイドルストップ再許可閾値以上となるまで上記内燃機関の自動停止を禁止する制御部と、を有し、上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリ充電状態検出部にて検出した上記バッテリの充電状態に誤差がある場合、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させるか、あるいは上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるよう補正し、上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリ充電状態検出部にて検出した上記バッテリの充電状態に誤差がない場合、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させることなく、また上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるような補正を行わないことを特徴としている。
本発明によれば、電流センサの誤差に起因して内燃機関が自動停止する機会が減少しないようにすることができ、内燃機関の自動停止を適切に実施することができる。そのため、電流センサの検出値の誤差により内燃機関の自動停止が実施されなくなることが抑制され、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の概略構成を模式的に示した説明図。 充電量閾値Icrtとバッテリ温度との相関を示す特性図。 内燃機関の自動停止が禁止された際の制御内容を示すタイミングチャート。 第1実施例における制御の流れを示すフローチャート。 第2実施例における制御の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る内燃機関1の制御装置の概略構成を模式的に示した説明図である。
内燃機関1は、自動車等の車両に駆動源として搭載されている。内燃機関1は、ベルト2を介してオルタネータ3を駆動している。オルタネータ3で発電された電力は、図示せぬヘッドランプ等の車載の電気負荷に対して供給されるか、メインバッテリ4及びサブバッテリ5に充電される。
オルタネータ3の発電電圧は、後述するUSM14からの発電指令を受けたレギュレータ6により制御される。
メインバッテリ4及びサブバッテリ5は、例えばオルタネータ3の発電電力が不足する場合に、不足分を補うように放電して上記電気負荷に対して電力を供給する。
なお、メインバッテリ4とサブバッテリ5の間には、バッテリリレー7が配置されており、どちらのバッテリに充電するか、あるいはどちらのバッテリから上記電気負荷に対して電力を供給するのか、といった切り替えが可能となっている。
メインバッテリ4の充放電電流は、メインバッテリ電流センサ8により検出されている。メインバッテリ電流センサ8はメインバッテリ4のマイナス端子に接続されており、メインバッテリ4のマイナス端子側に流れる充放電電流を測定する。メインバッテリ電流センサ8は、メインバッテリ4に近接して配置されており、メインバッテリ4の周囲の温度も検出可能となっている。本実施例では、メインバッテリ4の周囲の温度をメインバッテリ4の温度とみなして利用する。
サブバッテリ5の充放電電流は、サブバッテリ電流センサ9により検出されている。サブバッテリ電流センサ9はサブバッテリ5のマイナス端子に接続されており、サブバッテリ5のマイナス端子側に流れる充放電電流を測定する。サブバッテリ電流センサ9は、サブバッテリ5に近接して配置されており、サブバッテリ5の周囲の温度も検出可能となっている。本実施例では、サブバッテリ5の周囲の温度をサブバッテリ5の温度とみなして利用する。
メインバッテリ電流センサ8及びサブバッテリ電流センサ9の検出信号は、ECM(エンジンコントロールモジュール)10に入力されている。
ECM10は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェースを備えた周知のデジタルコンピュータであり、例えばメインバッテリ4から電力が供給されている。
このECM10には、メインバッテリ電流センサ8とサブバッテリ電流センサ9からの信号が入力されているとともに、車両の車速を検出する車速センサ11、アクセルペダルの踏み込み量からアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ12、ブレーキペダルのON−OFFを検出するブレーキペダルセンサ13、等からの信号が入力されている。また、ECM10には、USM(アンダーフードスイッチングモジュール)14から上記電気負荷に対する電力の供給状況等の情報が入力されている。なお、メインバッテリ4及びサブバッテリ5の電圧はECM10によって検出されている。
ECM10は、例えばメインバッテリ4の充放電電流や、電圧等からメインバッテリ4のバッテリSOC(バッテリ充電状態)を算出する。また、ECM10は、例えばサブバッテリ5の充放電電流や、電圧等からサブバッテリ5のバッテリSOC(バッテリ充電状態)を算出する。バッテリSOCは、バッテリの充電状態を表すものであり、0〜100(%)の間で値が変化するものである。
USM14は、ECM(エンジンコントロールモジュール)からの指令に基づいて、レギュレータ6に発電指令を送信している。
ECM10は、所定の自動停止条件(アイドルストップ条件)が成立すると内燃機関1を自動停止(アイドルストップ)させ、自動停止中(アイドルストップ中)に所定の自動再始動条件(アイドルストップ解除条件)が成立すると内燃機関1を自動再始動させる。つまり、ECM10は、SOC検出部(バッテリ充電状態検出部)及び制御部に相当するものである。
自動停止条件は、例えばアクセルペダルの操作量がゼロ、ブレーキペダルがオン状態、車速が所定値以下、メインバッテリ4のバッテリSOCが所定のアイドルストップ禁止閾値以上、等であり、これらの条件が全て満たされた場合に内燃機関1が自動停止する。自動再始動条件は、例えば、アクセルペダルの操作量がゼロではない、ブレーキペダルがオフ状態、メインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ禁止閾値未満、等であり、これらの条件を一つでも満たすときに、内燃機関1が自動再始動する。
そして、メインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ禁止閾値よりも小さくなると、メインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ禁止閾値よりも大きい所定のアイドルストップ再許可閾値以上となるまで、内燃機関1の自動停止を禁止する。
ここで、メインバッテリ電流センサ8で検出された電流値と、実際の電流値との間に乖離がある場合、実際にはメインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ再許可閾値以上になっているにも関わらず、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ再許可閾値よりも小さい値となって内燃機関1の自動停止が許可されない場合がある。つまり、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差が含まれている場合、内燃機関1の自動停止が必要以上に禁止されることになる。
メインバッテリ4は、充電すれば充電時間相応に充電されるはずである。従って、充電時間からそのときのメインバッテリ4の充電量は推測可能である。
そこで、この第1実施例では、充電時間から推測された充電量に対して、メインバッテリ電流センサ8の検出値に基づいた充電量が乖離していれば、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定する。
第1実施例では、内燃機関1の自動停止禁止中におけるメインバッテリ4充電時に、メインバッテリ4の充電が所定時間T1継続しても、この間のメインバッテリ4への充電量である電流積算値Isum(A・sec)がこの所定時間T1に対応した充電量閾値Icrtに到達しない場合、メインバッテリ電流センサ8の検出値が誤差を含み、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があるものとして、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値を低下させる。
これによって、内燃機関1の自動停止が必要以上に禁止されないようにすることが可能となる。つまり、メインバッテリ電流センサ8の誤差に起因して内燃機関1が自動停止する機会が減少しないようにすることができ、内燃機関1の自動停止が適切に実施され、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
充電量閾値Icrtは、図2に示すように、メインバッテリ4のバッテリ温度が高くなるほど高くなるように設定されている。
バッテリの充電能力は、バッテリ温度によって異なる。そこで、メインバッテリ4のバッテリ温度に応じて充電量閾値Icrtを変更することで、誤判定を防止しつつ、必要な充電量がメインバッテリ4に確保された状態で、内燃機関の自動停止(アイドルストップ)を実施することができる。
この第1実施例では、メインバッテリ4の温度が高くなるほど、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値の一回当たりの下げ幅が大きくなるよう設定されている。また、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値には、それぞれ下限値が設定されている。
そのため、メインバッテリ4のバッテリSOCの変化が一定幅に留められ、メインバッテリ4の劣化を抑制することができる。
なお、アイドルストップ禁止閾値の下限値は、アイドルストップ禁止閾値の初期値からの下げ幅が、例えばメインバッテリ4のバッテリ容量の1%程度となるように設定される。アイドルストップ再許可閾値の下限値は、アイドルストップ再許可閾値の初期値からの下げ幅が、例えばメインバッテリ4のバッテリ容量の1%程度となるように設定される。
図3は、第1実施例において、内燃機関1の自動停止が禁止された際の制御内容を示すタイミングチャートである。
時刻t1では、メインバッテリ4のバッテリSOC(実線で示す特性線A)がアイドルストップ禁止閾値(一点鎖線で示す特性線B)よりも小さくなり、内燃機関1の自動停止が禁止される。すなわち、時刻t1のタイミングでアイドルストップ許可フラグが「1(許可)」から「0(不許可)」に切り替わる。また、時刻t1のタイミングから、メインバッテリ4への充電を開始する。
時刻t1から所定時間T1経過した時刻t2では、時刻t1から時刻t2の間にメインバッテリ4に充電された充電量(実線で示す特性線D)が充電量閾値Icrt(破線で示す特性線E)に到達しないことから、誤差判定フラグが「1」となる。誤差判定フラグは、誤差判定の結果を表すフラグである。この例では時刻t2のタイミングで誤差判定を行っているので、時刻t2以外のタイミングでは誤差判定フラグは「0」となっている。
時刻t2で、誤差判定フラグが「1」となると、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定する。
そして、時刻t2のタイミングから、アイドルストップ禁止閾値(一点鎖線で示す特性線B)及びアイドルストップ再許可閾値(破線で示す特性線C)を低下させる。アイドルストップ禁止閾値の低下量とアイドルストップ再許可閾値の低下量は、例えば予め設定された同一の低下量である。
図3に示す例では、時刻2のタイミングでアイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値が低下したことによって、メインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ再許可閾値アイドルストップ再許可閾値以上となり、時刻t2のタイミングでアイドルストップ許可フラグが「0(不許可)」から「1(許可)」に切り替わる。
なお、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値を低下させる際には、充電量閾値Icrtについても合わせて低下させるようにしてもよい。この場合、次回内燃機関1の自動停止が禁止された際に用いる充電量閾値Icrtが、今回使用した充電量閾値Icrtよりも小さくなる。
図4は、第1実施例における制御の流れを示すフローチャートである。
S1では、内燃機関1の自動停止が禁止中であるか否かを判定する。自動停止が禁止中であればS2へ進み、自動停止が禁止中でなければ今回のルーチンは終了する。
S2では、メインバッテリ電流センサ8で検出される電流値に基づいて充電量に相当する電流積算値Isumを演算する。
S3では、内燃機関1の自動停止が禁止となってから所定時間T1以内であるか否かを判定する。自動停止が禁止となってからの経過時間が所定時間T1以内であればS4へ進み、自動停止が禁止となってからの経過時間が所定時間T1を越えている場合にはS8へ進む。
S4では、内燃機関1の自動停止が禁止となってからの経過時間が所定時間T1であるか否かを判定する。自動停止が禁止となってからの経過時間が所定時間T1であればS5へ進み、自動停止が禁止となってからの経過時間が所定時間T1でなければS2へ進む。
S5では、電流積算値Isumと充電量閾値Icrtとを比較し、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があるか否かの判定を行う。すなわち、S5では、上述した誤差判定を実施している。
電流積算値Isumが充電量閾値Icrtよりも小さい場合は、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差があり、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定して、S6へ進む。
電流積算値Isumが充電量閾値Icrt以上の場合は、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差はなく、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離がないと判定して、S8へ進む。
S6では、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値が下限値になっているか否かを判定する。アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値の現在値が、それぞれ下限値になっていなければ、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値は低下させることが可能なのでS7へ進む。
アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値の現在値が、それぞれ下限値になっていれば、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値はこれ以上低下させることができないのでS8へ進む。
S7では、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値をそれぞれ低下させる。
S8では、内燃機関1の自動停止の禁止が解除されたか否かを判定する。ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCがアイドルストップ再許可閾値以上となっていればS9へ進み、そうでなければ今回のルーチンを終了する。
S9では、電流積算値Isumを「0」とする。
次に、本発明の第2実施例を説明する。なお、上述した第1実施例と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2実施例における内燃機関1の制御装置は、上述した第1実施例と略同一構成となっているが、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCとECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定する際の判定方法と、補正の対象が異なっている。
メインバッテリ4は、バッテリSOCが上昇すると電流受け入れ性が低下するため、充電電流は低下する。従って、メインバッテリ電流センサ8で検出される充電電流の大きさからそのときのメインバッテリ4の充電量は推測可能である。
そこで、この第2実施例では、内燃機関1の自動停止禁止中におけるメインバッテリ4充電時に、メインバッテリ電流センサ8で検出される充電電流が所定の電流閾値Ioよりも小さい場合に、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定する。
電流閾値Ioは、メインバッテリ電流センサ8の検出値の誤差を考慮して設定されており、例えばメインバッテリ電流センサ8の検出値が実際の電流値よりも小さい場合を想定して設定される。
第2実施例では、内燃機関1の自動停止禁止中におけるメインバッテリ4充電時に、メインバッテリ電流センサ8で検出される充電電流が電流閾値Ioよりも小さい場合、メインバッテリ電流センサ8の検出値が誤差を含み、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があるものとして、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCを大きくなるよう補正する。
これによって、内燃機関1の自動停止が必要以上に禁止されないようにすることが可能となる。つまり、メインバッテリ電流センサ8の誤差に起因して内燃機関1が自動停止する機会が減少しないようにすることができ、内燃機関1の自動停止が適切に実施され、内燃機関の燃費向上を図ることができる。
バッテリの充電能力は、バッテリ温度や充電電圧によって異なる。そこで、第2実施例では、電流閾値Ioは、メインバッテリ4のバッテリ温度が高くなるほど高くなるように設定され、メインバッテリ4の充電電圧が高くなるほど高くなるよう設定されている。また、メインバッテリ4の温度が高くなるほど、またメインバッテリ4の充電電圧が高くなるほど、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCの補正量が大きくなるよう設定されている。
そのため、この第2実施例では、メインバッテリ4のバッテリ温度と充電電圧に応じて電流閾値Ioを変更することで、誤判定を防止しつつ、必要な充電量がメインバッテリ4に確保された状態で、内燃機関の自動停止(アイドルストップ)を実施することができる。
また、第2実施例では、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCの補正量の積算値の上限は、例えばメインバッテリ4のバッテリ容量の1%程度となるように設定される。換言すれば、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCの補正回数に上限が設定されている。
そのため、メインバッテリ4のバッテリSOCの変化が一定幅に留められ、メインバッテリ4の劣化を抑制することができる。
図5は、第2実施例における制御の流れを示すフローチャートである。
S21では、内燃機関1の自動停止が禁止中であるか否かを判定する。自動停止が禁止中であればS2へ進み、自動停止が禁止中でなければ今回のルーチンは終了する。
S22では、メインバッテリ電流センサ8の検出値ある電流値Iと電流閾値Ioとを比較し、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があるか否かの判定を行う。すなわち、S22では、上述した誤差判定を実施している。
電流値Iが電流閾値Ioよりも小さい場合は、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差があり、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離があると判定して、S23へ進む。
流値Iが電流閾値Io以上の場合は、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差はなく、メインバッテリ4の実際のバッテリSOCと、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCとの間に乖離がないと判定して、今回のルーチンを終了する
S23では、メインバッテリ4のバッテリSOCに対する補正回数が規定回数以内であるか否かを判定する。メインバッテリ4のバッテリSOCの補正量の積算値には上限が設定されているので、バッテリSOCに対する補正回数も限られた回数となる。メインバッテリ4のバッテリSOCに対する補正回数が規定回数以内であればメインバッテリ4のバッテリSOCを大きくする補正は可能なので、S24へ進む。メインバッテリ4のバッテリSOCに対する補正回数が規定回数以内でなければ、メインバッテリ4のバッテリSOCをこれ以上大きくする補正はできないので、今回のルーチンを終了する。
S24では、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCが大きくなるよう補正する。
なお、S23においては、ECM10で演算されたメインバッテリ4のバッテリSOCの補正量の積算値が上限に達しているか否かを判定し、積算値が上限に達していない場合にS24へ進むようにしてもよい。
また、上述した各実施例において、サブバッテリ5のバッテリSOCが所定のアイドルストップ禁止閾値よりも小さくなるとサブバッテリ5のバッテリSOCが所定のアイドルストップ再許可閾値以上の値となるまで、内燃機関1の自動停止を禁止するようにしてもよい。この場合、サブバッテリ電流センサ9の検出値に含まれる誤差によって内燃機関1の自動停止が必要以上に禁止されることがないように、上述したメインバッテリ4と同様の手法で、サブバッテリ5のアイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値を低下させたり、あるいはECM10で演算されたサブバッテリ5のバッテリSOCを大きくしたりすればよい。
また、第1実施例では、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差があると判定した場合、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値を低下させたが、バッテリSOCが大きくなるよう補正しても構わない。さらに、第2実施例では、メインバッテリ電流センサ8の検出値に誤差があると判定した場合、バッテリSOCが大きくなるよう補正しているが、アイドルストップ禁止閾値及びアイドルストップ再許可閾値を低下させても構わない。
1…内燃機関
3…オルタネータ
4…メインバッテリ
8…メインバッテリ電流センサ
10…ECM

Claims (7)

  1. 車両の駆動源となる内燃機関と、
    上記内燃機関の駆動により充電可能となるバッテリと、
    上記バッテリの充電状態を検出するバッテリ充電状態検出部と、
    所定の停止条件が成立すると上記内燃機関を自動停止し、上記内燃機関の自動停止中に所定の再始動条件が成立すると当該内燃機関を自動再始動するとともに、上記バッテリの充電状態が所定のアイドルストップ禁止閾値より小さくなると上記バッテリの充電状態が上記アイドルストップ禁止閾値より大きい所定のアイドルストップ再許可閾値以上となるまで上記内燃機関の自動停止を禁止する制御部と、を有し、
    上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリ充電状態検出部にて検出した上記バッテリの充電状態に誤差がある場合、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させるか、あるいは上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるよう補正し、
    上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリ充電状態検出部にて検出した上記バッテリの充電状態に誤差がない場合、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させることなく、また上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるような補正を行わないことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 上記バッテリの充放電電流を検出する電流センサを備え、
    上記バッテリ充電状態検出部は上記電流センサの検出値に基づいて検出し、
    上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリを所定時間継続して充電しても、この間の上記電流センサの検出値に基づく当該バッテリへの充電量が所定の充電量閾値に到達しない場合に上記バッテリの充電状態に誤差がある場合と判定し、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させるか、あるいは上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるよう補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 上記バッテリの充放電電流を検出する電流センサを備え、
    上記バッテリ充電状態検出部は上記電流センサの検出値に基づいて検出し、
    上記内燃機関の自動停止禁止中に上記バッテリを充電しても当該バッテリへの充電電流が所定の電流閾値よりも小さい場合に上記バッテリの充電状態に誤差がある場合と判定し、上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値を低下させるか、あるいは上記バッテリ充電状態検出部で検出されるバッテリ充電状態が大きくなるよう補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 上記所定の充電量閾値は、バッテリ温度が高くなるほど大きくなるよう設定される請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 上記所定の電流閾値は、バッテリ温度が高くなるほど大きくなるよう設定される請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 上記アイドルストップ禁止閾値及び上記アイドルストップ再許可閾値には、下限値が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  7. バッテリ充電状態の補正回数に上限が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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