JP6462758B2 - スパンレース不織布 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1の製造方法で形成される開孔部の模様には以下の問題がある。開孔部による模様を形成する場合、構成繊維を繊細に移動させる必要があるが、第2交絡時の水流の圧力を低くすると、構成繊維があまり移動できず、開孔部となるべき部分に残ってしまう。一方、水流の圧力を高くすると、移動され易い繊維長の短い繊維が開孔部の周囲の領域から離れてしまい、相対的に繊維長の長い繊維が開孔部の周囲に多くなる。そうなると開孔部の周囲では、凹凸が増えて、凹凸の陰影が見え易くなり、繊細な模様の形成も難くなる。そのためいずれの場合にも、開孔が十分な開孔部だけでなく、開孔が不十分な開孔部や、開孔部の周囲で凹凸の陰影が見え易い部分が形成されてしまう。それゆえ開孔部と非開孔部との境界がくすんで見えて不明瞭になり、模様の視認性も低下するおそれがある。スパンレース不織布の模様の開孔部の境界や模様の視認性には改善の余地がある。
本スパンレース不織布では、模様存在領域において、黒色階調領域及び白色階調領域における画素数の極大値のピーク同士を結ぶ直線における中間階調領域の中心階調での値と中心階調における画素数との差の、黒色階調領域及び白色階調領域の極大値の画素数の和に対する比は0.1以上としている。すなわち、本スパンレース不織布では、模様存在領域において、開孔部の形成時に開孔部と非開孔部との境界付近に形成される灰色の、黒色に近い灰色及び白色に近い灰色の両方に対する割合を相対的に小さくしている。そのため、本スパンレース不織布では、使用者に対して、灰色よりも黒色に近い灰色及び白色に近い灰色の両方をより強く感じ易くさせることができる。それにより、開孔部と非開孔部との境界をより明瞭にすることができ、全体として模様をより明瞭に視認させ易くする、すなわち模様の視認性を確保することができる。
スパンレース不織布の構成繊維として、パルプ繊維を含んでいる場合、パルプ繊維は繊維長が短く細いため、上記第2交絡の水流の圧力を高くしたときの開孔部での悪影響は顕著である。更に、スパンレース不織布は、製造後に、ロールに巻き取られたり、包装体に詰め込まれて狭い取り出し口から取り出されたりする場合がある。その場合、スパンレース不織布には応力が生じることになり、その応力により、凹凸部や開孔部の形状が崩れるおそれがある。そこで、本スパンレース不織布では、開孔部を囲む輪郭領域のパルプ繊維の繊維密度(例示:単位体積当たりの繊維本数)が、模様非存在領域のパルプ繊維の繊維密度と比較して高い、という特徴を有する。そのため、本スパンレース不織布では、輪郭領域では、繊維長が短いパプル繊維が、パルプ繊維以外の繊維長が長い構成繊維の隙間を埋めるので、輪郭領域が稠密になる。それにより、開孔部の開孔形状が崩れ難く、すなわち開孔形状を維持し易くすることができる。それと共に、輪郭領域では、パプル繊維が凹凸を埋めて、よって光を反射し易くなるので、輪郭領域の白色の度合を高めることができる。それにより、開孔部の輪郭、すなわち非開孔部と開孔部との境界をより明瞭にすることができるので、模様を明瞭に視認させ易くすることが可能となる。すなわち、開孔部の境界を明瞭にし、模様の視認性を確保しつつ、開孔部の形状を維持することができる。
本スパンレース不織布では、パルプ繊維を含む中間層を第1の外層と第2の外層との間に挟持している。そのため、パルプ繊維を開孔部の輪郭領域に安定的に保持することができる。それにより、開孔部の境界を明瞭にし、模様の視認性を安定的に確保しつつ、開孔部の形状を安定的に維持することが可能となる。
本スパンレース不織布では、パルプ繊維を含む中間層が、第1の外層及び第2の外層よりも高い繊維密度(例示:単位体積当たりの繊維本数)を有する。そのため、パルプ繊維を開孔部の輪郭領域に、より安定的に保持できる。それにより、開孔部の境界を明瞭にし、模様の視認性をより安定的に確保しつつ、開孔部の形状をより安定的に維持できる。
本スパンレース不織布では、中間階調領域の階調(灰色)に、黒色階調領域及び白色階調領域の画素数の極大値よりも小さい、画素数の極小値(下向きのピーク)を有している。そのため、本スパンレース不織布では、使用者に対して、灰色をより感じ難くさせることができ、相対的に黒色に近い灰色や白色に近い灰色を、より強く感じ易くさせることができる。それにより、開孔部と非開孔部との境界を明瞭にすることができ、全体として模様を明瞭に視認させ易くする、すなわち模様の視認性を確保することができる。
本スパンレース不織布では、開孔部の形状が限定されず、円、楕円、多角形、直線、曲線、又は、これらの組み合わせのような種々の形状を取り得る。これらの形状は、開孔部と非開孔部との境界を明瞭に形成し易いため、これらの形状を適宜選択することで、開孔部の境界をより明瞭にでき、全体として模様を視認させ易くすることができる。
本スパンレース不織布では、中央部模様非存在領域の端部模様非存在領域との間に、端部模様存在領域を有している。すなわち、模様の存在しない領域の間に模様を配置しているので、模様をより際立たせることができ、開孔部の視認性をより安定的に確保できる。
図3及び図4は、それぞれ後述される実施例1及び比較例1に係るスパンレース不織布9をグレースケールで表現した画像における階調と画素数との関係を示すグラフである。図3(a)は、スパンレース不織布を撮影した画像のうちの模様存在領域9gを示す部分から抽出される所定面積の領域Sを模式的に示す図である。図3(b)及び図4はそれぞれ実施例1及び比較例1のスパンレース不織布を同一の条件で厚さ方向Tの上方から撮影した画像における所定面積の領域Sを複数の画素に分割し、各画素の色を、黒色から白色までの複数の階調を有するグレースケールで表現したときの、階調(横軸)と画素数(縦軸)との関係を示すグラフである。画素数は最大値のピークを1として規格化されている。グレースケールは、黒色側の黒色階調領域ABと、白色側の白色階調領域AWと、黒色階調領域ABと白色階調領域AWとの間の中間階調領域AMと、を有するものとし、よって黒色階調領域ABは黒色又は黒色に近い灰色の領域であり、白色階調領域AWは白色又は白色に近い灰色(半透明を含む)の領域であり、中間階調領域AMは灰色の領域である。本実施の形態では、全階調を略三等分して、黒色側の1/3分の階調を黒色階調領域ABとし、白色側の1/3分の階調を白色階調領域AWとし、中間の1/3分の階調を中間階調領域AMとする。具体的には、本実施の形態では、階調を0〜255の256階調とし、0〜84/85〜170/171〜255階調をそれぞれ黒色/中間/白色階調領域とする。なお、図3及び図4の具体的なデータ取得方法については後述される。
ウェブ形成装置110は、繊維からウェブ7を形成する装置であり、第1のカード機21と、エアレイド機22と、第2のカード機23と、ウェブ搬送装置11と、を備えている。第1のカード機21は、第1の繊維積層体7−1を構成する繊維をフィーダーから投入して第1の繊維積層体7−1を形成する。第1の繊維積層体7−1は最終的に第1の外層となる。エアレイド機22は、第2の繊維積層体7−2を構成する繊維をフィーダーから投入して、第1の繊維積層体7−1上に第2の繊維積層体7−2を形成する。第2の繊維積層体7−2は最終的に中間層となる。第2のカード機23は、第3の繊維積層体7−3を構成する繊維をフィーダーから投入して、第2の繊維積層体7−2上に第3の繊維積層体7−3を形成する。第3の繊維積層体7−3は最終的に第2の外層となる。そして、これらの第1〜第3の繊維積層体7−1〜7−3が積層されることによりウェブ7が形成される。ウェブ7は、ウェブ搬送装置11のウェブ搬送ベルト11aから不織布形成装置120へ受け渡される。ただし、ウェブ7は、複数の繊維積層体を積層したものであるが、繊維同士を交絡させるための交絡処理は施されていない。なお、ウェブ7を構成する各繊維積層体は、製造される不織布の用途等によって任意に選択することができる。
図6を参照すると、第2のサクションドラム6は、表面に凹凸パターンを有さない支持体を外周面6aに備える。第2のサクションドラム6は、その支持体を軸線A2まわりに回転させながら、第1のサクションドラム5から搬送された半製品8を、支持体を介して吸引して、外周面6aに保持しつつ、下流側搬送装置14へ搬送する。このとき、半製品8は、第1の面8aが第2のサクションドラム6の内側に向いて外周面6aに接し、第1の面8aと反対側の第2の面8bが第2のサクションドラム6の外側に向くようにして、支持体の表面に沿って搬送される。ただし、半製品8の第1の面8aがウェブ7の第1の面7aに対応し、半製品8の第2の面8bがウェブ7の第2の面7bに対応する。
図5に示すように、不織布後処理装置130は、脱水機25よりも下流側に、更に乾燥機26と、巻取機28と、を備えている。乾燥機26は、脱水機25により水分が吸引されたスパンレース不織布9を乾燥させると共に、スパンレース不織布9中の構成繊維を熱融着させる。巻取機28は、乾燥機26から搬出されたスパンレース不織布9を巻き取る。なお、巻取機28で巻き取られたスパンレース不織布9は、例えば、巻き出されて切断された後に所定の処理を行い、吸収性物品、清掃用品及び医療用品などの衛生用品にて使用される。なお、巻取機28を有さず、そのまま吸収性物品、清掃用品及び医療用品などの衛生用品を製造する工程にスパンレース不織布9を搬送してもよい。
ウェブや半製品やスパンレース不織布などの測定対象物を、それぞれ30cm×30cmの大きさに切り出して試料とする。その試料につき、100℃以上の空気雰囲気中で乾燥処理を行った後、質量を測定する。測定した質量を試料の面積で割り算して試料の坪量を算出する。ここでは、10個の試料の坪量の平均値を測定対象物の坪量とする。
(繊維シートの厚み)
15cm2の測定子を備えた厚み計((株)大栄化学精器製作所製 型式FS−60DS)を使用し、3g/cm2の測定荷重の測定条件で、測定対象物の厚みを測定する。ここでは、1つの測定用試料について3か所の厚みを測定し、それら3か所の厚みの平均値を測定対象物の厚みとする。
(繊維シートの繊維密度(単位体積当たりの質量:g/cm3))
上記方法で求めた繊維シートの秤量を、上記方法で求めた繊維シートの厚みで割り算して測定対象物の繊維密度(単位体積当たりの質量:g/cm3)を算出する。
(繊維シートの繊維密度(単位体積当たりの本:本/cm3))
測定対象物における測定対象の領域を中心に5mm×5mmの大きさに切り出して試料とする。その試料につき、X線透視装置(Bruker Corporation製 型式SKYSCAN 1272)を使用して、360度スキャンを行う。具体的には試料を0.5度回転させるごとにX線透視画像を撮影して、360度分、すなわち720枚のX線透視画像を取得し、取得した720枚のX線透視画像をつなぎ合わせて3D画像を作成する。その3D画像から測定対象の領域について、単位体積当たりの構成繊維の本数を抽出し、測定対象の領域の繊維密度(単位体積当たりの本:本/cm3)とする。
(1−1)実施例1、2の試料
ウェブ7として、繊維密度3.0×10−3g/cm3程度(坪量40g/m2程度、厚み10mm程度)のレーヨン・PET/パルプ繊維/レーヨン・PETで形成された繊維積層体を準備した。次に、製造装置1において、第1のサクションドラム5上で、水供給装置2から水圧0.5MPaでウェブ7に水を供給した。続いて、第1の噴射ノズル3−1及び3−2から、実施例1では噴射圧3.0MPa及び6.0MPaで、実施例2では噴射圧3.0MPa及び0MPa(第1の噴射ノズル3−2を使用しない)で、それぞれウェブ7に水を供給した。それにより、ウェブ7の繊維同士が交絡されつつ凹凸パターン55がウェブ7に転写されて、模様存在領域8gに模様40が付された半製品8が形成された。その後、第2のサクションドラム6上では、模様存在領域9gでの模様40の形成に影響を与えないように、第2の噴射ノズル4からの水の噴射を省略して、形成された半製品8をそのまま実施例1、2のスパンレース不織布9とした。
実施例1と同じウェブ7を準備し、製造装置1において、第1のサクションドラム5の支持体54に凹凸パターン55を配置しないで、第2のサクションドラム6の支持体に凹凸パターン55を配置した。そのような状態の製造装置1において、第1のサクションドラム5上で、水供給装置2から水圧0.5MPaでウェブ7に水を供給し、第1の噴射ノズル3−1及び3−2から噴射圧3.0MPa及び6.0MPaでウェブ7に水を供給した。それにより、ウェブ7の繊維同士は交絡されたが、模様は付されていない半製品が形成された。その後、第2のサクションドラム6上で、第2の噴射ノズル4から噴射圧9.0MPaで半製品に水を噴射した。それにより、半製品の繊維同士が交絡されつつ凹凸パターン55が半製品に転写されて、模様存在領域に模様が付された比較例1の不織布が形成された。したがって、比較例1では繊維同士の交絡が既に行われた半製品に対して、第2のサクションドラム6上で第2の噴射ノズル4により凹凸パターンの転写が行われた。すなわち、比較例1は上記実施の形態の製造方法とは異なる製造方法といえる。
製造装置1を用いて形成された模様(複数の開孔部)を有するスパンレース不織布の試料について、そのスパンレース不織布の模様の出来栄えの評価を以下の方法で行った。ここでは凹凸パターンとして、不織布を貫通する開孔で構成されたパターンを用いた。
(3−1)黒色階調領域の画素数の極大値を用いた評価
上記(2)で取得されたグレースケールで表現された画像について、模様を含む所定領域(模様存在領域)の所定面積(100mm×25mm=2500mm2)の領域について、階調と画素数との関係を示すグラフを求める。そして、そのグラフにおいて、黒色階調領域ABについて、画素数の極大値PBM1(ピーク)を求める。更に、中間階調領域の中心階調GMM1における画素数PMM1を求める。それらに基づいて、黒色階調領域ABの画素数の極大値PBM1に対する、中間階調領域の中心の階調GMM1における画素数PMM1の比RG1を算出する。すなわち、RG1=PMM1/PBM1、を求める。その値を、2.0と比較する。
(3−2)黒色階調領域及び白色階調領域の画素数の極大値を用いた評価
上記(3−1)で取得された階調と画素数との関係を示すグラフにおいて、黒色階調領域AB及び白色階調領域AWについて、画素数の極大値PBM1、PWM1(ピーク)と階調GBM1、GWM1とを求める。更に、中間階調領域の中心の階調GMM1における画素数PMM1を求める。それらに基づいて、黒色階調領域AB及び白色階調領域AWの画素数の極大値の和(PBM1+PWM1)に対する、黒色階調領域AB及び白色階調領域AWのピーク同士を結ぶ直線Eにおける中間階調領域の中心階調GMM1での値PMM1’と中心階調GMM1における画素数PMM1との差、の比RG2を算出する。すなわち、RG2=(PMM1’−PMM1)/(PBM1+PWM1)、を求める。その値を、0.1と比較する。
(4−1)出来栄えの評価の結果
実施例1、2及び比較例1の模様(開孔部)の出来栄えの評価結果を下記の表1に示す。ただし「黒色面積率」は不織布の黒色部分の面積率を示し、「出来栄え率」は上記の式で計算される、不織布の模様の出来栄え率を示す。表1に示すように、黒色面積率は、実施例1、2の試料では11.1%、9.23%であるのに対して、比較例1の試料では2.83%であった。出来栄え率は、実施例1、2の試料では29.6%、24.6%であるのに対して、比較例1の試料では7.54%であった。したがって実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、黒色面積率が極めて高く、よって出来栄え率も極めて高いことが分った。言い換えると、実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、極めて視認性の良い模様が形成されていることが分った。
実施例1、2及び比較例1の模様(開孔部)の境界の評価結果を下記の表1に示す。ただし「RG1」は黒色階調領域ABの画素数の極大値PBM1に対する、中間階調領域の中心階調GMM1における画素数PMM1の比RG1を示し、上記の式で計算される。表1に示すように、比RG1は、実施例1、2の試料では1.3、1.7で2以下であるのに対して、比較例1の試料では2.1で2よりも大きかった。したがって実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、黒色に近い灰色の画素の割合が、灰色の画素の割合よりも多いことが分った。言い換えると、実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、開孔部(模様)と非開孔部との境界が明瞭であり、視認性の良い模様が形成されていることが分った。
(4−3)黒色階調領域及び白色階調領域の画素数の極大値を用いた評価の結果
実施例1、2及び比較例1の模様(開孔部)の境界の評価結果を下記の表1に示す。ただし「RG2」は黒色階調領域AB及び白色階調領域AWの画素数の極大値の和(PBM1+PWM1)に対する、黒色階調領域AB及び白色階調領域AWのピーク同士を結ぶ直線Eにおける中間階調領域の中心階調GMM1での値PMM1’と中心階調GMM1における画素数PMM1との差、の比を示し、上記の式で計算される。表1に示すように、比RG2は、実施例1、2の試料では0.13、0.10で0.1以上であるのに対して、比較例1の試料では0.096で0.1よりも小さかった。したがって実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、黒色に近い灰色及び白色に近い灰色の画素の割合が、灰色の画素の割合よりも多いことが分った。言い換えると、実施例1、2の試料は、比較例1の試料と比較して、開孔部(模様)と非開孔部との境界が明瞭であり、視認性の良い模様が形成されていることが分った。
9g 模様存在領域
9h 模様非存在領域
40 模様
40a 開孔部
Claims (8)
- 長手方向、幅方向及び厚さ方向を有し、模様を有するスパンレース不織布であって、
前記模様が存在する模様存在領域と、
前記模様存在領域以外の模様非存在領域と、を有し、
前記模様は、平面視で、前記スパンレース不織布を前記厚さ方向に貫通する複数の開孔部を含んでおり、
前記スパンレース不織布を前記厚さ方向の上方から撮影した画像において、
前記画像のうちの前記模様存在領域を示す部分における所定面積の領域を複数の画素に分割し、各画素の色を、黒色から白色までの複数の階調を有するグレースケールで表現したとき、ただし、前記グレースケールは、黒色側の黒色階調領域と、白色側の白色階調領域と、前記黒色階調領域と前記白色階調領域との間の中間階調領域と、を有しており、
前記模様存在領域を示す部分において、
前記黒色階調領域及び前記白色階調領域は、それぞれ画素数の極大値のピークを有する階調を含み、
前記黒色階調領域の画素数の極大値に対する、前記中間階調領域の中心の階調における画素数の比は2以下である、
スパンレース不織布。 - 前記模様存在領域を示す部分において、
前記黒色階調領域及び前記白色階調領域の画素数の極大値の和に対する、前記黒色階調領域及び前記白色階調領域のピーク同士を結ぶ直線における前記中間階調領域の中心階調での値と前記中心階調における画素数との差、の比は0.1以上である、
請求項1に記載のスパンレース不織布。 - 前記スパンレース不織布は、パルプ繊維を含み、
前記複数の開孔部の各々は、前記長手方向及び前記幅方向と平行な面内方向に前記開孔部の貫通孔を所定の幅で囲み、前記厚さ方向に延びる輪郭領域を有し、
前記輪郭領域のパルプ繊維の繊維密度が、前記模様非存在領域におけるパルプ繊維の繊維密度よりも高い、
請求項1又は2に記載のスパンレース不織布。 - 第1の外層と、第2の外層と、前記第1の外層と前記第2の外層との間に位置し、前記パルプ繊維を含む中間層とを備える、
請求項3に記載のスパンレース不織布。 - 前記中間層は、前記第1の外層及び前記第2の外層よりも高い繊維密度を有する、
請求項4に記載のスパンレース不織布。 - 前記中間階調領域は、画素数の極小値を有する階調を含み、
前記極小値は、前記黒色階調領域及び前記白色階調領域の画素数の極大値よりも小さい、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスパンレース不織布。 - 前記複数の開孔部は、互いに形状が異なる少なくとも二種類の開孔部を含み、
前記少なくとも二種類の開孔部の各々の形状は、円、楕円、多角形、直線、曲線、又は、これらの組み合わせから選択される、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスパンレース不織布。 - 前記模様非存在領域は、
前記スパンレース不織布の前記幅方向の中央部に位置し、前記長手方向に延びる中央部模様非存在領域と、
前記スパンレース不織布の前記幅方向の端部に位置し、前記長手方向に延びる端部模様非存在領域と、を含み、
前記模様存在領域は、
前記中央部模様非存在領域と前記端部模様非存在領域との間に位置し、前記長手方向に延びる端部模様存在領域を含む、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のスパンレース不織布。
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