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JP6455661B2 - 自立運転システム - Google Patents

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JP6455661B2
JP6455661B2 JP2014259648A JP2014259648A JP6455661B2 JP 6455661 B2 JP6455661 B2 JP 6455661B2 JP 2014259648 A JP2014259648 A JP 2014259648A JP 2014259648 A JP2014259648 A JP 2014259648A JP 6455661 B2 JP6455661 B2 JP 6455661B2
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Description

本発明は、順逆変換可能な電力変換装置及び蓄電池を有する蓄電池システムと、この蓄電池システムを充電する発電設備と、電力系統の停電時等に系統から解列される前記蓄電池システムによって給電される負荷設備と、を備えた自立運転システムに関するものである。
図6は、特許文献1に記載された自立運転制御装置の全体構成図である。
図6において、50は電力系統に接続された母線、80,80,…は母線50にインバータ70,70,…を介してそれぞれ連系する分散型電源、90,90,…は母線電圧及び母線電流に基づいてインバータ70,70,…を制御する制御装置である。また、100,100,…は分散型電源80,80,…から母線50を介して給電される負荷、60は母線電圧及び負荷電流に基づいてインバータ70,70,…を協調運転するためにこれらの出力指令値を制御装置90,90,…に送出する協調制御装置である。
ここで、分散型電源80,80,…は、太陽光発電装置や風力発電装置等の自然エネルギーを利用した発電設備、あるいは蓄電池等の直流電源設備により構成されている。
図7は、図6における制御装置90の構成を示している。この制御装置90は、振幅検出部91、PQ検出部(有効電力成分・無効電力成分検出部)92、比例制御部93a〜93d、電圧指令演算部94、PWM制御部95、位相差検出部96、積分器97等を備えている。
制御装置90において、インバータ70の出力電圧の基準振幅Vrefと、PQ検出部92から比例制御部93aを介して出力される母線50の無効電流(無効電力)成分と、振幅検出部91が検出した母線電圧の振幅との偏差が比例制御部93bにより増幅され、電圧指令演算部94に入力される。
また、母線電圧の位相と位相角指令θとの差が位相差検出部96により検出され、比例制御部93dにより増幅される。更に、PQ検出部92から出力される有効電流(有効電力)成分と協調制御装置60からの出力指令値との偏差が比例制御部93cにより増幅される。そして、インバータ70の出力電圧の基準周波数frefと比例制御部93c,93dの出力とが加算されて積分器97に入力され、前記位相角指令θが演算される。
電圧指令演算部94は、比例制御部93bから出力される振幅指令と位相角指令θとに基づいてインバータ70の出力電圧指令を演算し、PWM制御部95を介してインバータ70をPWM制御することにより、分散型電源80の直流電力を交流電力に変換して母線50から負荷100に供給する。
図6,図7に示した自立運転制御装置では、並列運転により負荷100を分担するインバータ70,70,…の出力電流に差が生じないように、インバータ70,70,…から負荷100に流入する無効電力が大きくなるほど出力電圧の振幅を減少させ、かつ、インバータ70,70,…から負荷100に流入する有効電力が大きくなるほど出力電圧の周波数を低下させるようなドループ特性(スロープ特性)に従って制御を行っている。また、協調制御装置60は負荷100の総量を計算して各インバータ70,70,…の出力指令値を生成し、これらの出力指令値を制御装置90,90,…に与えてインバータ70,70,…を並列運転することにより、全体の需給調整を行いながら分散型電源80,80,…の自立運転を制御している。
特開2007−124797号公報(段落[0012]〜[0028],[0042]〜[0053]、図1〜図5等)
しかしながら、例えば負荷が急激に重くなった場合に、他のインバータよりも出力電力が大きくなるような周波数指令に従って運転されていたインバータは、出力電力を多く分担することになり、分散型電源80の蓄電池が過放電状態になって蓄電池電圧が不足するおそれがある。
逆に、負荷が急激に軽くなった場合には、他のインバータよりも入力電力が大きくなるような周波数指令に従って運転されていたインバータは、入力電力を多く分担することになり、分散型電源80の蓄電池が過充電状態になって蓄電池電圧が過大になるおそれがある。
このような事態が生じると、システムを安定的かつ継続的に運転することが困難になるという問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、蓄電池の充放電電流を適切に制御して蓄電池を保護し、システムの安定的かつ継続的な運転を可能にした自立運転システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、順逆変換可能な電力変換装置と前記電力変換装置の直流側に接続された蓄電池とからなる蓄電池システムと、前記電力変換装置を制御する蓄電池システム制御装置と、前記電力変換装置の交流側に接続され、かつ前記電力変換装置を介して前記蓄電池を充電可能な発電設備と、前記蓄電池システムと前記発電設備との接続点に母線を介して接続された負荷設備と、を有し、
前記蓄電池システムが電力系統から解列された状態で、前記電力変換装置及び前記母線を介して前記蓄電池を放電させることにより前記負荷に給電する自立運転システムであって、
前記電力変換装置が、
前記母線の有効電力成分・無効電力成分を検出する手段と、ドループ特性に基づき前記有効電力成分に応じて出力周波数指令を調整する手段と、前記出力周波数指令を周波数補正指令により補正する手段と、を備えた自立運転システムにおいて、
前記蓄電池の直流電流を検出する直流電流検出手段と、
前記直流電流検出手段による直流電流検出値と前記蓄電の充電電流保護レベルとを比較する充電電流比較手段と、
前記直流電流検出値が前記充電電流保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を低下させる極性を有する前記周波数補正指令の上限値を0に制限する手段と、を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した自立運転システムにおいて、
前記直流電流検出値と前記蓄電の放電電流保護レベルとを比較する放電電流比較手段と、前記直流電流検出値が前記放電電流保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を上昇させる極性を有する前記周波数補正指令の下限値を0に制限する手段と、を更に備えたものである。
請求項3に係る発明は、順逆変換可能な電力変換装置と前記電力変換装置の直流側に接続された蓄電池とからなる蓄電池システムと、前記電力変換装置を制御する蓄電池システム制御装置と、前記電力変換装置の交流側に接続され、かつ前記電力変換装置を介して前記蓄電池を充電可能な発電設備と、前記蓄電池システムと前記発電設備との接続点に母線を介して接続された負荷設備と、を有し、
前記蓄電池システムが電力系統から解列された状態で、前記電力変換装置及び前記母線を介して前記蓄電池を放電させることにより前記負荷に給電する自立運転システムであって、
前記電力変換装置が、
前記母線の有効電力成分・無効電力成分を検出する手段と、ドループ特性に基づき前記有効電力成分に応じて出力周波数指令を調整する手段と、前記出力周波数指令を周波数補正指令により補正する手段と、を備えた自立運転システムにおいて、
前記蓄電池の直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
前記直流電圧検出手段による直流電圧検出値と前記蓄電の過電圧保護レベルとを比較する過電圧比較手段と、
前記直流電圧検出値が前記過電圧保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を低下させる極性を有する前記周波数補正指令の上限値を0に制限する手段と、を備えたものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載した自立運転システムにおいて、
前記直流電圧検出値と前記蓄電の不足電圧保護レベルとを比較する不足電圧比較手段と、前記直流電圧検出値が前記不足電圧保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を上昇させる極性を有する前記周波数補正指令の下限値を0に制限する手段と、を更に備えたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した自立運転システムにおいて、前記蓄電池システムが複数台、並列に接続されていることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載した自立運転システムにおいて、複数台の前記蓄電池システムにそれぞれ設けられた蓄電の充電状態に応じて、前記周波数補正指令にオフセットを持たせたことを特徴とする。
本発明によれば、パワーコンディショナのドループ特性を用いて蓄電池の充放電電流を適切に制御することにより蓄電池を過充電状態や過放電状態から保護し、自立運転システムを安定的かつ継続的に運転することが可能である。
本発明の実施形態に係る自立運転システムの全体構成図である。 図1におけるパワーコンディショナの第1実施例を示すブロック図である。 図1におけるパワーコンディショナの第2実施例を示すブロック図である。 パワーコンディショナのドループ特性を示す図である。 複数台のパワーコンディショナのドループ特性を示す図である。 従来技術に係る自立運転制御装置の全体構成図である。 図6における主要部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態に係る自立運転システムの全体構成図である。図1において、1aは蓄電池2a及びパワーコンディショナ3aからなる蓄電池システムであり、同じく1bは蓄電池2b及びパワーコンディショナ3bからなる蓄電池システム,1cは蓄電池2c及びパワーコンディショナ3cからなる蓄電池システムである。これらの蓄電池システム1a,1b,1cは並列運転により後述の負荷設備7に交流電力を供給するものであり、その台数は図示例に何ら限定されるものではない。
パワーコンディショナ3a,3b,3cは、蓄電池2a,2b,2cを充放電させるために順逆変換可能な電力変換装置として機能し、蓄電池システム制御装置5によってそれぞれ制御される。蓄電池システム制御装置5は、蓄電池2a,2b,2cの直流電圧や直流電流(充放電電流)等の測定値に基づいて後述する周波数補正指令、交流電圧補正指令を生成し、パワーコンディショナ3a,3b,3に送信する手段を備えている。
パワーコンディショナ3a,3b,3cは、トランス4a,4b,4cを介して母線50に一括して接続され、この母線50は連系トランス4g及び系統遮断器8を介して電力系統9に接続されている。
母線50には、トランス4d,4eを介して、太陽光発電装置6aや風力発電装置6b等の自然エネルギー発電装置からなる発電設備6が接続されている。自然エネルギー発電装置の種類は、上記の例に限定されるものではないが、一般的に、出力が変動する特性を有する。
また、母線50には、トランス4fを介して負荷設備7が接続されている。
上記構成において、発電設備6の発電電力によりパワーコンディショナ3a,3b,3cを介して蓄電池2a,2b,2cを充電し、電力系統9の停電等により系統遮断器8が遮断された場合には、パワーコンディショナ3a,3b,3cを介して蓄電池2a,2b,2cを放電させることにより、交流電力を母線50経由で負荷設備7に供給することが可能である。
次に、図2は、パワーコンディショナ3a,3b,3cの第1実施例を示すブロック図である。
図2において、2は図1における参照符号2a,2b,2cに相当する蓄電池、3は同じく3a,3b,3cに相当するパワーコンディショナ、4は同じく4a,4b,4cに相当するトランスを示している。
蓄電池2の直流電圧は直流電圧検出器43により検出され、蓄電池システム制御装置5に入力されている。蓄電池システム制御装置5は、周波数補正指令を生成し、周波数補正指令制限部13Aを介して周波数制御部11に送出すると共に、交流電圧補正指令を生成して電圧制御部12に送出する。
周波数補正指令制限部13Aは、直流電流検出器40による直流電流検出値と放電電流保護レベルとから電流偏差を求める放電電流比較手段としての加減算器28fと、前記電流偏差がゼロになるように動作するPI(Proportional Plus Integral)調節器29aと、その出力の下限値を0に制限するリミッタ30aと、前記直流電流検出値と充電電流保護レベルとから電流偏差を求める充電電流比較手段としての加減算器28gと、前記電流偏差がゼロになるように動作するPI調節器29bと、その出力の上限値を0に制限するリミッタ30bと、リミッタ30a,30bの出力により周波数補正指令を制限するリミッタ31と、を備えている。
また、交流電流検出器41により検出された母線51の交流電流はドループ制御部10内のPQ検出部(有効電力成分・無効電力成分検出部)20に入力されている。PQ検出部20は、母線51の交流電流を有効電流成分I及び無効電流成分Iに分解し、有効電流成分Iを周波数調整器21に、無効電流成分Iを交流電圧調整器22に送出する。
ここで、周波数調整器21は、図4に示すようなドループ特性を有している。すなわち、周波数調整器21は、有効電流成分Iの極性が正である場合(蓄電池2が放電している場合)にはパワーコンディショナ3の出力周波数(母線51の交流電圧の周波数)を下げるために負の周波数指令dfを周波数制御部11に出力し、有効電流成分Iの極性が負である場合(蓄電池2が充電されている場合)には、パワーコンディショナ3の出力周波数を上げるために正の周波数指令dfを周波数制御部11に出力する。
また、交流電圧調整器22も同様のドループ特性を有しており、無効電流成分Iの極性が正である場合(電流が遅れ位相の場合)には、パワーコンディショナ3の出力端電圧(母線51の交流電圧)を下げるために負の電圧指令を電圧制御部12に出力し、無効電流成分Iの極性が負である場合(電流が進み位相の場合)には、パワーコンディショナ3の出力端電圧を上げるために正の電圧指令を電圧制御部12に出力する。
上述したような周波数調整器21及び交流電圧調整器22のドループ特性により、パワーコンディショナ3a,3b,3cを含む蓄電池システム1a,1b,1cは、それぞれ自立的に有効電力を分担することが可能となっている。
周波数調整器21から出力された周波数指令dfは、周波数制御部11内の加減算器28aにより基準周波数f(例えば、50[Hz]または60[Hz])と加算され、その加算結果は、加減算器28bにより、前記リミッタ31を介した周波数補正指令と加算される。
加減算器28bの出力は、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)24に入力され、VCO24は入力周波数に基づいて正弦波信号を生成する。
また、交流電圧調整器22から出力された電圧指令は、電圧制御部12内の加減算器28cにより基準電圧vと加算され、その加算結果は、加減算器28dにおいて蓄電池システム制御装置5からの交流電圧補正指令と加算される。
一方、交流電圧検出器42により検出された母線51の交流電圧は最大値演算器23に入力され、交流電圧最大値が演算されて電圧制御部12内の加減算器28eに入力される。加減算器28eは、前述した加減算器28dの出力と交流電圧最大値との電圧偏差を求めてAVR(Automatic Voltage Regulator:自動電圧調整器)25に送り、AVR25は、上記電圧偏差をゼロにするような交流波形の振幅を演算し、この振幅を電圧指令演算部26へ出力する。
電圧指令演算部26は、VCO24及びAVR25の出力に基づいて、所定の周波数及び振幅を有する電圧指令を演算し、PWM(Pulse Width Modulation)制御部27へ出力する。
PWM制御部27は、例えば電圧指令とキャリアとを比較して駆動信号を生成し、この駆動信号を電力変換部3xの半導体スイッチング素子に送出する。電力変換部3xは、直流電力と交流電力とを相互に変換可能であり、半導体スイッチング素子のオン・オフ動作によって電力変換を行い、蓄電池2を充放電させる。
次に、この第1実施例の動作を説明する。
例えば、図1における発電設備6の発電電力がゼロであり、負荷設備7の消費電力がゼロである無負荷状態において、蓄電池システム1a,1b,1cのパワーコンディショナ3a,3b,3cが定電圧・定周波数制御を行っている場合、蓄電池2a,2b,2cの出力端電流はゼロになる。このとき、パワーコンディショナ3a,3b,3cは図4のドループ特性に従って運転されるので、図2における母線51の周波数は基準周波数f(例えば50[Hz])に維持され、母線51の電圧は基準電圧vに維持される。
この状態で発電設備6から出力(力率1にて有効電力のみ出力)が発生すると、その出力は蓄電池2a,2b,2cの充電に全て用いられる。これにより、パワーコンディショナ3a,3b,3cの出力端の有効電流成分Iの極性は負(充電)になり、図4のドループ特性によって、パワーコンディショナ3a,3b,3cが自立的に出力周波数を上昇させて蓄電池システム1a,1b,1c間で有効電流を調整し、有効電力(蓄電池2a,2b,2cの充電量)を均等に分担する。
上述した制御ではパワーコンディショナ3a,3b,3cの出力周波数が上昇していくため、母線50(51)の周波数も上昇するが、蓄電池システム制御装置5は、上昇した母線50の周波数を図示されていない測定手段により測定し、この周波数が基準周波数fに維持されるように、パワーコンディショナ3a,3b,3cに対する三つの周波数補正指令を生成する。
三つの周波数補正指令は負極性であって全て同値であり、これらの周波数補正指令が周波数補正指令制限部13Aのリミッタ31を介してパワーコンディショナ3a,3b,3cの周波数制御部11に同時に送信されることにより、加減算器28bの出力周波数を低下させる。このため、パワーコンディショナ3a,3b,3cの出力周波数は同時に低下していき、有効電流(充電量)の分担割合を維持したまま、母線50の周波数が低下し、やがて基準周波数fに整定する。
なお、周波数補正指令制限部13Aでは、蓄電池2の直流電流検出値が充電電流保護レベルを超えた場合には、母線50の周波数を低下させる極性の周波数補正指令の上限値をリミッタ30bにより0に制限することで、蓄電池2の充電電流が過大になるのを防止している。
逆に、直流電流検出値が放電電流保護レベルを超えた場合には、母線50の周波数を上昇させる極性の周波数補正指令の下限値をリミッタ30aにより0に制限することで、蓄電池2の放電電流が過大になるのを防止している。
ここで、蓄電池システム制御装置5は、蓄電池2a,2b,2cのSOC(State of Charge:充電状態)に応じてパワーコンディショナ3a,3b,3cにそれぞれ送信する三つの周波数補正指令に重み付けを行っている。
すなわち、SOCの高い蓄電池に対応するパワーコンディショナに対しては、正極性側に重み付けした周波数補正指令を送信することにより、図5の「放電号機特性」のように、ドループ特性に正極性のオフセットを持たせる。このドループ特性によって正極性のオフセットが与えられたパワーコンディショナは、放電時には蓄電池からの放電量をより多くし、充電時には蓄電池への充電量をより少なくするように制御される。
逆に、SOCの低い蓄電池に対応するパワーコンディショナに対しては、負極性側に重み付けした周波数補正指令を送信することにより、図5の「充電号機特性」のように、ドループ特性に負極性のオフセットを持たせる。このドループ特性によって負極性のオフセットが与えられたパワーコンディショナは、放電時には蓄電池からの放電量をより少なくし、充電時には蓄電池への充電量をより多くするように制御される。
次に、図3は、パワーコンディショナ3a,3b,3cの第2実施例を示すブロック図である。
この第2実施例では、図2の第1実施例における直流電流検出器40が削除されていると共に、周波数補正指令制限部13Bの一部の機能が第1実施例と異なっている。その他の構成及び機能は、第1実施例と同様である。
すなわち、周波数補正指令制限部13B内の不足電圧比較手段としての加減算器28fには、直流電圧検出器43が検出した蓄電池2の直流電圧と蓄電池不足電圧保護レベルとが図示の符号で入力され、過電圧比較手段としての加減算器28gには、上記直流電圧と蓄電池過電圧保護レベルとが図示の符号で入力されている。
この第2実施例によれば、直流電圧検出値が蓄電池過電圧保護レベルを超えた場合には、母線50の周波数を低下させる極性の周波数補正指令の上限値をリミッタ30bにより0に制限することで、蓄電池電圧が過大になる(過充電状態になる)のを防止し、逆に、直流電圧検出値が蓄電池不足電圧保護レベルを超えた場合には、母線50の周波数を上昇させる極性の周波数補正指令の下限値をリミッタ30aにより0に制限することで、蓄電池電圧が不足する(過放電状態になる)のを防止することができる。
以上のように、第1実施例または第2実施例に係るパワーコンディショナによれば、蓄電池2の直流電流または直流電圧に応じて周波数補正指令を制限することにより、母線の有効電流を制御しつつ、蓄電池2の過充電保護や過放電保護を行うことが可能である。
本発明は、各種の発電設備により充電されて並列運転可能な複数台の蓄電池システムを備え、これらの蓄電池システムを自立運転させて負荷設備に給電するシステムとして利用することができる。
1a,1b,1c:蓄電池システム
2,2a,2b,2c:蓄電池
3,3a,3b,3c:パワーコンディショナ
3x:電力変換部
4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g:トランス
5:蓄電池システム制御装置
6:発電設備
6a:太陽光発電装置
6b:風力発電装置
7:負荷設備
8:系統遮断器
9:電力系統
10:ドループ制御部
11:周波数制御部
12:電圧制御部
13A,13B:周波数補正指令制限部
20:PQ検出部(有効電流・無効電流検出部)
21:周波数調整器
22:交流電圧調整器
23:最大値演算器
24:VCO(Voltage Controlled Oscillator)
25:AVR(Automatic Voltage Regulator)
26:電圧指令演算部
27:PWM(Pulse Width Modulation)制御部
28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g:加減算器
29a,29b:PI(Proportional Plus Integral)調節器
30a,30b,31:リミッタ
40:直流電流検出器
41:交流電流検出器
42:交流電圧検出器
43:直流電圧検出器
50,51:母線

Claims (6)

  1. 順逆変換可能な電力変換装置と前記電力変換装置の直流側に接続された蓄電池とからなる蓄電池システムと、前記電力変換装置を制御する蓄電池システム制御装置と、前記電力変換装置の交流側に接続され、かつ前記電力変換装置を介して前記蓄電池を充電可能な発電設備と、前記蓄電池システムと前記発電設備との接続点に母線を介して接続された負荷設備と、を有し、
    前記蓄電池システムが電力系統から解列された状態で、前記電力変換装置及び前記母線を介して前記蓄電池を放電させることにより前記負荷に給電する自立運転システムであって、
    前記電力変換装置が、
    前記母線の有効電力成分・無効電力成分を検出する手段と、ドループ特性に基づき前記有効電力成分に応じて出力周波数指令を調整する手段と、前記出力周波数指令を周波数補正指令により補正する手段と、を備えた自立運転システムにおいて、
    前記蓄電池の直流電流を検出する直流電流検出手段と、
    前記直流電流検出手段による直流電流検出値と前記蓄電の充電電流保護レベルとを比較する充電電流比較手段と、
    前記直流電流検出値が前記充電電流保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を低下させる極性を有する前記周波数補正指令の上限値を0に制限する手段と、
    を備えたことを特徴とする自立運転システム。
  2. 請求項1に記載した自立運転システムにおいて、
    前記直流電流検出値と前記蓄電の放電電流保護レベルとを比較する放電電流比較手段と、
    前記直流電流検出値が前記放電電流保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を上昇させる極性を有する前記周波数補正指令の下限値を0に制限する手段と、
    を更に備えたことを特徴とする自立運転システム。
  3. 順逆変換可能な電力変換装置と前記電力変換装置の直流側に接続された蓄電池とからなる蓄電池システムと、前記電力変換装置を制御する蓄電池システム制御装置と、前記電力変換装置の交流側に接続され、かつ前記電力変換装置を介して前記蓄電池を充電可能な発電設備と、前記蓄電池システムと前記発電設備との接続点に母線を介して接続された負荷設備と、を有し、
    前記蓄電池システムが電力系統から解列された状態で、前記電力変換装置及び前記母線を介して前記蓄電池を放電させることにより前記負荷に給電する自立運転システムであって、
    前記電力変換装置が、
    前記母線の有効電力成分・無効電力成分を検出する手段と、ドループ特性に基づき前記有効電力成分に応じて出力周波数指令を調整する手段と、前記出力周波数指令を周波数補正指令により補正する手段と、を備えた自立運転システムにおいて、
    前記蓄電池の直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記直流電圧検出手段による直流電圧検出値と前記蓄電の過電圧保護レベルとを比較する過電圧比較手段と、
    前記直流電圧検出値が前記過電圧保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を低下させる極性を有する前記周波数補正指令の上限値を0に制限する手段と、
    を備えたことを特徴とする自立運転システム。
  4. 請求項3に記載した自立運転システムにおいて、
    前記直流電圧検出値と前記蓄電の不足電圧保護レベルとを比較する不足電圧比較手段と、
    前記直流電圧検出値が前記不足電圧保護レベルを超えたときに、前記出力周波数指令を上昇させる極性を有する前記周波数補正指令の下限値を0に制限する手段と、
    を更に備えたことを特徴とする自立運転システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した自立運転システムにおいて、
    前記蓄電池システムが複数台、並列に接続されていることを特徴とする自立運転システム。
  6. 請求項5に記載した自立運転システムにおいて、
    複数台の前記蓄電池システムにそれぞれ設けられた蓄電の充電状態に応じて、前記周波数補正指令にオフセットを持たせたことを特徴とする自立運転システム。
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