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JP6453402B1 - 上向流式沈降分離装置 - Google Patents

上向流式沈降分離装置 Download PDF

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JP6453402B1
JP6453402B1 JP2017177608A JP2017177608A JP6453402B1 JP 6453402 B1 JP6453402 B1 JP 6453402B1 JP 2017177608 A JP2017177608 A JP 2017177608A JP 2017177608 A JP2017177608 A JP 2017177608A JP 6453402 B1 JP6453402 B1 JP 6453402B1
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Abstract

【課題】製造が容易で、且つ、部分的に損傷した場合に、損傷箇所のみを容易に取り替えることが可能な、上向流式沈降分離装置を提供する。【解決手段】角管の2面の側壁で形成される稜部に、溝部12と、該溝部12に挿嵌される突出部11とからなる係合部を形成した管状体1を、開口部が市松状に配置されるように複数本配置し、2本の管状体1の一方の突出部11を他方の溝部12に挿嵌することにより、該複数本の管状体1を一体に連結し、沈降分離装置とする。【選択図】図1

Description

本発明は、被処理水中の懸濁物を重力下で沈降分離する装置であって、傾斜して配置された複数本の管状体内を傾斜流路として被処理水を上昇させながら沈降分離を行う上向流式沈降分離装置と、該沈降分離装置に用いられる管状体に関する。
被処理液中の懸濁物(凝集物、フロック、汚泥等)を重力下で分離する沈降分離法は、経済的に有利で操作も簡便なことから、各種工業における固液分離、排水処理や上下水処理等に広く応用されている。その中で、沈降槽内に、水平面に対して傾斜した複数の傾斜流路を形成し、沈降面積の増大(すなわち処理量の増大)を図った沈降分離装置も多く採用されている。
特許文献1には、複数の隔壁を所定の間隔をおいて配置し、2枚の隔壁間を配列方向に傾斜する仕切部材で仕切って複数本の傾斜流路を形成した構成や、複数の隔壁を所定の間隔をおいて配置し、2枚の隔壁間に複数本の管部材を所定の間隔をおいて傾斜して配置することにより、複数本の傾斜流路を形成した構成が開示されている。
特開2010−149081号公報
上記従来の構成では、隔壁と仕切部材又は管部材とは接着剤による接着或いは溶着で接合するため、製造が煩雑であった。また、接着や溶着で一体化されているため、部分的に損傷した場合でも、損傷箇所のみを取り替えることができず、装置全体を取り替える必要があり、取り替え作業が繁雑であった。
本発明の課題は、上記課題に鑑み、製造が容易で、且つ、部分的に損傷した場合に、損傷箇所のみを容易に取り替えることが可能な、上向流式沈降分離装置を提供することにある。
(1)本発明の第一は、長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
前記管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
前記上向流式沈降分離装置は、開口部が市松状となるように配置された前記複数本の管状体が、前記溝部に前記突出部が挿嵌されることにより互いに連結されて一体化し、前記管状体内に加えて、4本の前記管状体によって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌される挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする。
本発明の上向流式沈降分離装置においては、以下の構成を好ましい態様として含む。
(2)前記(1)の上向流式沈降分離装置において、前記管状体は、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有する。
(3)前記(1)又は(2)の上向流式沈降分離装置において、前記管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、
前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部である。
(4)前記(1)又は(2)の上向流式沈降分離装置において、前記管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、
前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部である。
(5)本発明の第二は、長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
前記管状体として第1管状体と第2管状体とを有し、
前記第1及び第2管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
前記第1管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、
前記第2管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
前記上向流式沈降分離装置は、前記第1管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第1管状体行と、前記第2の管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第2管状体行と、を有し、
前記第1管状体行と前記第2管状体行とを互いに違いに配列して、前記第1及び第2管状体の開口部が市松状に配置され、
前記第1管状体の突出部が前記第2管状体の溝部に挿嵌され、前記第2管状体の突出部が前記第1管状体の溝部に挿嵌されることによって、互いに連結されて一体化し、前記第1及び第2管状体内に加えて、2本の前記第1管状体と2本の前記第2管状体とによって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌される挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする。
(6)前記(5)の上向流式沈降分離装置において、前記第1及び第2管状体の少なくも一方は、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有することが好ましい。
(7)本発明の第三は、長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
前記管状体として第1管状体と第2管状体と第3管状体とを有し、
前記第1、第2、第3管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
前記第1管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、
前記第2管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
前記第3管状体は、前記係合部として、第1係合部と第2係合部とを備え、前記突出部及び溝部に直交する一対の側壁の一方の両端に前記第1係合部を、他方の両端に前記第2係合部を備え、前記第1係合部は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、前記第2係合部は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
前記上向流式沈降分離装置は、前記第1管状体所定の間隔をおいて複数本配置した第1管状体行と、前記第2管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第2管状体行と、を有し、
前記第1管状体行と前記第2管状体行とを互いに違いに配列して、前記第1及び第2管状体の開口部が市松状に配置され、
前記第1管状体の突出部が前記第2管状体の溝部に挿嵌され、前記第2管状体の突出部が前記第1管状体の溝部に挿嵌されることによって、互いに連結されて一体化し、前記第1及び第2管状体内に加えて、2本の前記第1管状体と2本の前記第2管状体とによって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
前記第2管状体行の行方向端部に、前記第3管状体が、前記第1係合部を外側に向けて配置され、
前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌され挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする。
(8)前記(7)の上向流式沈降分離装置において、前記第1、第2、第3管状体の少なくも一つは、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有することが好ましい。
本発明の上向流式沈降分離装置においては、以下の構成を好ましい態様として含む。
)前記(1)〜(8)のいずれかの上向流式沈降分離装置において、前記閉塞板として、前記溝部に平行な平板である第1閉塞板と、前記溝部に直交する平板と、前記平板の両端部から前記溝部に平行に突出する前記挿嵌部と、を備えた第2閉塞板と、を有する。
10)上記()の上向流式沈降分離装置において、
前記第2閉塞板が、幅方向において前記挿嵌部よりも内側に、前記溝部の溝幅と同じ溝幅の第2溝部を介して補助部を有する。
11)前記()〜(10)のいずれかの上向流式沈降分離装置において、前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体が二方に配置した領域において、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記二方に配置した管状体のそれぞれの溝部に挿嵌される挿嵌部を有する傾斜閉塞板で前記領域が閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成している。
本発明においては、傾斜流路となる管状体が有する係合部によって、複数本の管状体同士を取り外し可能に容易に連結することができるため、製造が容易で、製造後に損傷した場合でも、損傷した管状体のみ交換すればよく、修理を短時間で且つ容易に行うことができる。よって、本発明によれば、製造及び修理が容易で且つ安価な上向流式沈降分離装置が提供される。
本発明の管状体の第1実施形態の構成を模式的に示す斜視図である。 図1の管状体の平面図である。 図1の管状体を市松状に配置して互いに連結した状態を示す平面図である。 図1の管状体の突出部及び溝部に返しを設けた形態を示す図であり、(a)は管状体の係合部の部分平面図、(b)は2本の管状体の係合部を互いに係合した連結箇所の部分平面図である。 図1の管状体の溝部に返しを設けた他の形態を示す図であり、(a)は管状体の係合部の部分平面図、(b)は2本の管状体の係合部を互いに係合した連結箇所の部分平面図である。 図1の管状体と第1及び第2閉塞板とを用いて構成した本発明の上向流式沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と、図6に示した第1及び第2閉塞板の平面寸法の説明図である。 図6の上向流式沈降分離装置の全体の構成を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)中のA−A’断面図である。 図8の上向流式沈降分離装置を沈降槽内に載置した状態を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の管状体の第2実施形態と、閉塞板の構成を模式的に示す平面図である。 図10の管状体と第1及び第2閉塞板とを用いて構成した本発明の上向流式沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と図10の管状体と第1及び第2閉塞板とを用いて構成した本発明の上向流式沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と図10の管状体と第1及び第2閉塞板とを用いて構成した本発明の上向流式沈降分離装置の他の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と図10の管状体と組み合わせて用いる第3管状体の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と図10の管状体と図14の管状体と第1及び第2閉塞板とを用いて構成した本発明の上向流式沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の管状体と第1及び第2閉塞板と傾斜閉塞板とを用いた本発明の上向流式沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。
本発明の上向流式沈降分離装置(以下、「沈降分離装置」と記す)は、本発明の管状体を複数本、互いに連結してなることを特徴としており、本発明の管状体は、断面が略正方形又は略長方形の角管であり、2本の管状体を互いに取り外し可能に連結しうるように、稜部に突出部と溝部とからなる係合部を設けたことを特徴とする。以下、本発明の管状体と、該管状体を用いた本発明の沈降分離装置について、図1〜図16を参照し、実施形態を挙げて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の管状体の好ましい一実施形態の構成を示す斜視図であり、図2はその平面図である。
図1,図2に示すように、本発明の管状体1は角管である。図1、図2の実施形態では、断面(長さ方向に直交する方向)が略長方形であるが、本発明においては、断面は略正方形でも構わない。
管状体1は、相対する側壁二対1a,1a及び1b,1bによって構成されており、管状体1の稜部を形成する2面の側壁1aと1bの一方1aの幅方向(紙面上下方向)の両端部に溝部12を有している。また、溝部12によって、他方の側壁1bの幅方向(紙面左右方向)の両端はそれぞれ、側壁1a,1bの両端から離れ、自由端を形成しており、係る自由端が本発明に係る突出部11である。本発明において、溝部12と突出部11とが係合部であって、該係合部は管状体1の4箇所の稜部にそれぞれ形成されている。
突出部11と溝部12とは、図1,図2に示されるように、互いに平行であり、且つ、4箇所の全ての突出部11と溝部12とが平行である。よって、図3に示すように、複数本の管状体1を開口部が市松状になるように配置し、稜部が接触する2本の管状体1の一方の突出部11を他方の管状体1の溝部12に挿嵌することによって、複数本の管状体1を互いに連結して一体化することができる。また、この時、四方を4本の管状体1で囲まれた管状領域2が形成される。
本発明においては、図3に示したように、突出部11を溝部12に挿嵌して2本の管状体1を連結するため、溝部12に挿嵌した突出部11が容易に抜けないように、溝部12の溝幅t1は、突出部11の溝部12への挿嵌及び取り外しが可能な範囲で狭い方が好ましいが、狭すぎると挿嵌作業や、引き抜き作業が困難になるため、適度に隙間が空いていることが好ましく、t1−t2=0.1〜0.2mmが好ましい。尚、t2は1〜2mmが好ましい。
また、図4(a)に示すように、突出部11の外側と、溝部12の突出部11から遠い側の側面とにそれぞれ、返し11a,12aを設けておき、図4(b)に示すように、突出部11を溝部12に挿嵌した際に、返し11a,12aを互いに係合させることによって、突出部11が溝部12から抜けにくくなり、好ましい。
また、図5(a)に示すように、突出部11の内側であって、溝部12の側面に返し12aを設けておけば、図5(b)に示すように、突出部11を溝部12に挿嵌した際に、返し12a,12aを互いに係合させることによって、突出部11が溝部12から抜けにくくなり、好ましい。
返し11aの高さt2s、返し12aの高さt1sはそれぞれ0.2〜0.4mmが好ましく、また、図4の場合には、t1s=t2sが好ましい。また、図4の場合には、t2+t1s+t2s−t1が0.1〜0.2mmとなるように、図5の場合には、t2+t1s×2−t1が0.1〜0.2mmとなるように、返し11a、12aを形成することで、突出部11を溝部12に挿嵌した後、突出部11が溝部12から抜けにくくなり、好ましい。また同時に、溝部12の側面と突出部11の側面との間に適度な空隙が生じるため、後述するように、連結した後でも、管状体1を上部に引き上げやすくなり、連結のやり直しや修理が容易になり好ましい。
本発明の管状体1は、合成樹脂製であり、係る合成樹脂としてはポリ塩化ビニルが好ましく用いられる。また、成形方法は特に限定されないが、断面形状が長さ方向で一定であるため、押し出し成形により好ましく成形することができる。
本実施形態の沈降分離装置においては、上記した本発明の管状体1を複数本、長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置し、管状体1内を傾斜流路として用いる。本実施形態においては、複数本の管状体1を図4に示すように開口部が市松状になるように配置し、互いに稜部が接触する2本の管状体1の一方の突出部11を他方の溝部12に挿嵌して互いに連結することで、複数本の管状体1を一体化すると同時に、4本の管状体1で囲まれた管状領域2も傾斜流路として用いることができる。
管状体1を市松状に配置した場合、水平方向の端部においては、管状体1で三方を囲まれ、一方が開放された領域も形成されるが、溝部12に挿嵌される挿嵌部を有する閉塞板を用いることで、係る領域も管状体1内と同様に傾斜領域として利用することができる。
具体的には、図6に示すように、開放された一方の領域を塞ぐ第1閉塞板21及び第2閉塞板22を用いる。図7は、図6に示した第1閉塞板21及び第2閉塞板22のそれぞれの寸法と管状体1の寸法との関係を示す平面図である。
図6において、第1閉塞板21は、管状体1の一方の側壁1aで二方を、他方の側壁1bで一方を囲まれた領域の、管状体1が連結されておらず開放された一方を塞いで管状領域3を形成するもので、溝部12に平行な平板であり、両端部を挿嵌部として、二方に配置された管状体1の一方の側壁1aのそれぞれの一端の溝部12に挿嵌させる。
第1閉塞板21の厚さは、第1閉塞板21を取り外し可能に管状体1に連結しうる寸法に設定される。第1閉塞板21の幅L3は管状体1の他方の側壁1bの幅L2と同じで、厚さt3が溝部12の溝幅t1より0.1〜0.2mm小さいことが好ましい。図4,図5に示したように、管状体1の溝部12に返し12aが形成されている場合には、第1閉塞板21の両端部にも、係る返し12aに係止する返し11a或いは12aに相当する返しを設けておくことが好ましい。
また、図6において、第2閉塞板22は、管状体1の一方の側壁1aで一方を、他方の側壁1bで二方を囲まれた領域の、管状体1が連結されておらず開放された一方を塞いで管状領域4を形成するもので、溝部12に直交する平板と、該平板の両端部から前記溝部12に平行に突出する挿嵌部22aと、該挿嵌部22aよりも内側に、第2溝部22cと、補助部22bとを有している。よって、第2閉塞板22は、両端の挿嵌部22aを二方に配置された管状体1のそれぞれの側壁1aの一端の溝部12に挿嵌させると同時に、第2溝部22cに、二方に配置された管状体1のそれぞれの側壁1bの一端の突出部11が挿嵌され、該突出部11は挿嵌部22aと補助部22bとに挟まれる。
第2閉塞板22の挿嵌部22aの厚さt4及び第2溝部22cの溝幅t5は、第2閉塞板22を取り外し可能に管状体1に連結しうる寸法に設定され、挿嵌部22aの厚さt4が溝部12の溝幅t1より0.1〜0.2mm小さく、突出部11の厚さt2が第2溝部22cの溝幅t5より0.1〜0.2mm小さく、t4=t2、t5=t1であることが好ましい。第2閉塞板22の幅L4は一方の側壁1aの幅L1と等しい。
また、図4,図5に示したように、管状体1の溝部12に返し12aが形成されている場合には、第2閉塞板21の挿嵌部22aや第2溝部22cにも、係る返し12aに係止する返し11a或いは12aに相当する返しを設けておくことが好ましい。
尚、第2閉塞板22は、挿嵌部22aのみを設けた構成22’としても良いが、管状体1に連結した第2閉塞板22を抜けにくくする上で、第2溝部22cと補助部22bとを設けた構成22とすることが好ましい。
本実施形態の管状体1において、側壁1aの幅L1と側壁1bの幅L2は、それぞれ、構成する沈降分離装置に要求される性能に応じて選択されるが、L1が70〜100mm、L2が45〜70mmの範囲が好ましい。また、側壁1a,2bの厚さt6,t7は、突出部11の厚さt2に等しく、均一に1〜2mmが好ましく、溝部12の深さd1は、3〜5mmが好ましい。
上記のように、三方を管状体1で囲まれた領域において、開放された一方を第1閉塞板21、或いは第2閉塞板22又は22’で塞いで形成される管状領域3,4も傾斜流路として用いることができる。
第1閉塞板21、第2閉塞板22,22’はいずれも管状体1と同じ合成樹脂で形成されることが好ましい。
図8は、図1の管状体1を用いた本発明の沈降分離装置の一実施形態を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)中のA−A’断面図である。
図8(a)に示すように、本実施形態の沈降分離装置31においては、開口部が市松状となるように複数本の管状体1が配置され、水平方向の角部には管状体1がそれぞれ配置され、三方を管状体1で囲まれ、一方が開放された領域は、第1閉塞板21又は第2閉塞板22で塞がれている。また、管状体1は長さ方向が垂直方向に対して傾斜して配置され、傾斜方向の両端部にはそれぞれ、管状体1の長さを短くしたものが配置されている。
本発明の沈降分離装置31において、複数本の管状体1は、突出部11を溝部12に挿嵌することで互いに連結されているだけで、固定されているわけではないため、所望の管状体1を傾斜に沿って引き抜き、引き抜いた箇所に新たな管状体1を差し込むだけで、容易に管状体1を交換することができる。また、連結する管状体1の本数を変更するだけで容易に沈降分離装置31の寸法を変更することができる。
図9は、図8の沈降分離装置31を沈降槽(不図示)内に設置した状態を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
本発明の沈降分離装置31は、管状体1が抜け落ちないように底面にメッシュ板41を配置した状態で、土台42上に載置する。メッシュ板41は、管状体1を支持し、且つ、被処理水が良好に通過できる程度の孔を有していればよく、ステンレス等の網状部材が好ましく用いられる。係る構成で、被処理水は紙面右側より導入され、図中矢印で示されるように、土台42によって形成された底部の隙間からメッシュ板41を通過して、管状体1内、4本の管状体1で囲まれた管状領域2、及び3本の管状体1と第1又は第2閉塞板で囲まれた管状領域3,4を上昇する。係る上昇過程で、管状体1の側壁1aや第2閉塞板22に沿って懸濁物が沈降し、被処理水から分離される。懸濁物が分離された後の処理水は、紙面左側に排出される。尚、図9(b)の沈降分離装置31の紙面左上及び右下の管状体は、それ以外の領域の管状体よりも長さが短く、被処理水の処理効果が劣るため、被処理水がかかる領域に流入しないように、管状体の開口端を塞ぐことが好ましい。
本発明の沈降分離装置31は、上記したように、複数本の管状体1が互いに固定されておらず、所望の管状体1を容易に交換することができる。よって、管状体1が損傷した場合でも、損傷した管状体1のみを交換すれば良く、修理が容易であり、修理に際して沈降分離装置31による被処理水の処理を長時間停止する必要がなく、安価に且つ効率よく修理を行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の管状体及び沈降分離装置の他の実施形態について説明する。
図10は、本発明の管状体の第2の実施形態を示す平面図である。図中、5は本実施形態の管状体であり、第1実施形態で用いた第1閉塞板21及び第2閉塞板22を本実施形態でも用いることができる。尚、以下の説明においては、先に示した図1,図2の管状体1を第1管状体と記し、本実施形態の管状体5を第2管状体と記す。
第2管状体5は、第1管状体1と同様に、稜部に突出部51と溝部52からなる係合部を備えているが、本実施形態においては、管状体5の他方の側壁5bの幅方向の端部から延長して突出した突出部51を第1突出部として、管状体5の一方の側壁5aの幅方向において該第1突出部51よりも内側に、該第1突出部51と平行に、所定の間隙を介して、第2突出部53を設けている。そして、第1突出部51と第2突出部53との間の間隙が、本発明に係る溝部52である。
よって、本実施形態においても、第1突出部51の厚さt2と溝部52の溝幅t51との関係は、t51−t52=0.1〜0.2mmが好ましい。尚、t52は1〜2mmが好ましい。
本実施形態においても、2本の管状体5の一方の第1突出部51を他方の溝部52に挿嵌させて、係る2本の管状体5を取り外し可能に連結することができる。また、本実施形態においても、第1突出部51や溝部52に、図4、図5に例示した返し11a,12aを設けることで、連結した管状体5同士を外れにくくすることが好ましい。
図11は、開口部が市松状となるように複数本の第2管状体5を配置して、互いに連結し一体化した本発明の沈降分離装置の第2実施形態を示す平面図である。本実施形態においても、4本の第2管状体5で囲まれた管状領域57を傾斜流路として利用することができ、さらに、水平方向端部において、三方を第2管状体5に囲まれ、一方が開放された領域を、第1閉塞板21又は第2閉塞板22によって閉塞することで、管状領域58,59とし、傾斜流として利用することができる。
第1閉塞板21の幅L3は第2管状体5の他方の側壁5bの幅L52と等しく、厚さt3が溝部52の溝幅t51より0.1〜0.2mm小さい。また、第2管状体5の溝部52に図4、図5に示したような返し12aが形成されている場合には、第1閉塞板21の両端部にも、係る返し12aに係止する返し11a或いは12aに相当する返しを設けておくことが好ましい。
また、第2閉塞板22の挿嵌部22aの厚さt4及び第2溝部22cの溝幅t5は、第2閉塞板22を取り外し可能に管状体5に連結しうる寸法に設定され、挿嵌部22aの厚さt4が溝部52の溝幅t51より0.1〜0.2mm小さく、第1突出部51の厚さt52が第2溝部22cの溝幅t5より0.1〜0.2mm小さく、t4=t2、t5=t1であることが好ましい。第2閉塞板22の幅L4は第2管状体5の一方の側壁5aの幅L51と等しい。
また、第2管状体5の溝部52に図4,図5に示したような返し12aが形成されている場合には、第2閉塞板22の挿嵌部22aや第2溝部22cにも、係る返し12aに係止する返し11a或いは12aに相当する返しを設けておくことが好ましい。尚、本実施形態においても、第2閉塞板22は、図7の第2閉塞板22’のように、挿嵌部22aのみを設けた構成とすることもできる。
本実施形態の第2管状体5は、第1管状体1と係合部の形態が異なる点以外、好ましい寸法は第1管状体1と同様である。よって、L52が70〜100mm、L53が45〜70mm、側壁5a,5bの厚さt56,t57は、第1突出部51の厚さt52に等しく、均一に1〜2mmが好ましく、溝部12の深さd5は、3〜5mmが好ましい。
〔第3実施形態〕
第1実施形態、第2実施形態では、それぞれ、図6,図10に示したように、第1管状体1のみ、第2管状体5のみを用いて沈降分離装置を構成しているが、これらの場合、係合部の突出部11,51に平行な方向における、管状体1の内部の距離L5と管状領域2,3,4の距離W1,W2と、及び、管状体5の内部の距離L55と管状領域57,58,59の距離W3,W4と、が異なってしまう。そのため、管状体1,5内と管状領域2,57と管状領域3,4,58,59と、で処理効果に差を生じてしまうおそれがある。
本実施形態においては、第1管状体1と第2管状体5とを併用することで、傾斜経路の大きさを等しくすることができる。
図12は、本実施形態の沈降分離装置の構成を模式的に示す平面図である。本実施形態においては、第1管状体1を所定の距離W4をおいて配置した第1管状体行と、第2管状体5を所定の距離W5をおいて配置した第2管状体行とを、管状体1,5の開口部が市松状に配置されるように、互い違いに配列し、第1管状体1と第2管状体5とを互いに連結する。また、水平方向端部において、三方が管状体1,5で囲まれ、一方が開放される領域63,64は第1閉塞板21又は第2閉塞板22によって閉塞する。
本実施形態では、第1管状体1と第2管状体5の係合部の寸法を一致させる。具体的には、行に沿った方向(紙面左右方向)において、第1管状体1の内部の距離L5と第2管状体5の内部の距離L55は等しく、さらに、t1=t51、t2=t52、d1=d5である。また、好ましくは、t6=t7=t56=t57として厚さを一致させる。
本実施形態においては、管状体1,5で四方を囲まれた領域61,62の幅W4,W5、及び、三方を管状体1,5で囲まれ、一方が第1閉塞板21又は第2閉塞板22によって閉塞された管状領域63,64の幅W4,W6を、行に沿った方向において、全て第1管状体1及び第2管状体5の内部の距離L5,L55と等しく構成することができる。
尚、図13に示すように、第1管状体1と第2管状体5を併用しても、行方向の端部に第2管状体5が配置する場合には、三方を管状体1,5で囲まれ、一方が第2閉塞板22で閉塞された管状領域66の行方向の距離W7が、他の領域の距離L5,L55,W4,W5よりも大きくなってしまう。係る管状領域66は装置全体の一部であるため、管状領域66の距離W7の他の領域の距離L5,L55,W4,W5との違いは、実質無視することもできるが、図14に示す第3管状体7を用いることで、係る違いを解消することができる。
図14に示すように、第3管状体7は、第1管状体1の係合部と第2管状体5の係合部とを併せ持っている。即ち、図1,図2に示した第1管状体1の係合部である突出部11と溝部12を第1係合部とし、図10に示した第2管状体5の係合部である第1突出部51と溝部52と第2突出部53とを第2係合部として、第3管状体7は、一対の側壁7aの一方の両端に第1係合部を、他方の両端に第2係合部を有している。
行に沿った方向における第3管状体7の内部の距離L75は、第1管状体1及び第2管状体の内部の距離L5,L55と等しい。また、第3管状体の7の第1係合部、第2係合部はそれぞれ、第1管状体1の係合部及び第2管状体5の係合部と同じ寸法で形成され、t1=t51、t2=t52、d1=d5である。尚、好ましくはt6=t7=t56=t57=t71=t72である。また、第3管状体7の行に直交する方向の長さL71は、第2管状体5の長さL51と等しく形成される。
係る第3管状体7を、第2管状体行の端部に配置し、第1管状体行と互い違いに配列すると、図15に示すように、第2管状体行の端部の傾斜領域66の内部の距離W7が他の距離と等しくなり、装置全体で、傾斜流路の行に沿った方向の距離L1,L55,L75,W4,W5,W7を全て等しくすることができる。
〔第4実施形態〕
第1乃至第3の実施形態においては、沈降分離装置の水平方向の端部には管状体1,5,7,第1閉塞板21,第2閉塞板22のいずれかが配置する形態を示したが、沈降分離装置を載置する沈降槽は必ずしも長方形や正方形ではなく、また、壁面に部分的に突出部を有していたりする。そのため、沈降分離装置の平面形状も、係る沈降槽の壁面形状に可能な限り対応させることで、効率よく処理を行うことができる。
図16は、図6の沈降分離装置の端部において、第1管状体1を配置できない領域を有する場合に、係る領域91を傾斜閉塞板81によって閉塞して有効利用する実施形態を示す。
傾斜閉塞板81は、図4に示した第2閉塞板22’と同様に、平板の両端に、領域91の二方に配置した2本の第1管状体1の溝部12に挿嵌される挿嵌部81aを有しており、平板に対する挿嵌部81aの角度を、該挿嵌部81aが第1管状体1の溝部12に挿嵌されるように調整されている。係る第3閉塞板81は、第1管状体1と同様の合成樹脂で構成される。
また、管状体1の溝部12に図4,図5に示したような返し12aが形成されている場合には、傾斜閉塞板81の挿嵌部81aにも、係る返し12aに係止する返し11a或いは12aに相当する返しを設けておくことが好ましい。
図4には、第1管状体1のみで構成された図6の沈降分離装置に適用した形態について例示したが、傾斜閉塞板81は、第2管状体5のみで構成された図11の沈降分離装置、第1管状体1と第2管状体5で構成された図12,図13の沈降分離装置、第1管状体1と第2管状体5と第3管状体7とで構成された図15の沈降分離装置、のいずれにも好ましく適用される。
1,5,7:管状体、1a,1b,5a,5b:側壁、2,3,4,57,58,59,61,62,63,64,65,66,91:管状領域、11,51:突出部、12,52,:溝部、11a,12a:返し、21,22,22’:閉塞板、22a,81a:挿嵌部、22c:第2溝部、22b:補助部、31:沈降分離装置、41:メッシュ板、42:土台、53:第2突出部、81:傾斜閉塞板

Claims (11)

  1. 長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
    前記管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
    前記上向流式沈降分離装置は、開口部が市松状となるように配置された前記複数本の管状体が、前記溝部に前記突出部が挿嵌されることにより互いに連結されて一体化し、前記管状体内に加えて、4本の前記管状体によって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
    前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌される挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする上向流式沈降分離装置。
  2. 前記管状体は、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有することを特徴とする請求項1に記載の上向流式沈降分離装置
  3. 前記管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、
    前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の上向流式沈降分離装置
  4. 前記管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、
    前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の上向流式沈降分離装置
  5. 長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
    前記管状体として第1管状体と第2管状体とを有し、
    前記第1及び第2管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
    前記第1管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、
    前記第2管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
    前記上向流式沈降分離装置は、前記第1管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第1管状体行と、前記第2の管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第2管状体行と、を有し、
    前記第1管状体行と前記第2管状体行とを互いに違いに配列して、前記第1及び第2管状体の開口部が市松状に配置され、
    前記第1管状体の突出部が前記第2管状体の溝部に挿嵌され、前記第2管状体の突出部が前記第1管状体の溝部に挿嵌されることによって、互いに連結されて一体化し、前記第1及び第2管状体内に加えて、2本の前記第1管状体と2本の前記第2管状体とによって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
    前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌される挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする上向流式沈降分離装置。
  6. 前記第1及び第2管状体の少なくも一方は、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有することを特徴とする請求項5に記載の上向流式沈降分離装置。
  7. 長さ方向を垂直方向に対して傾斜させて配置された複数本の管状体を有し、前記管状体内を傾斜流路として有する上向流式沈降分離装置であって、
    前記管状体として第1管状体と第2管状体と第3管状体とを有し、
    前記第1、第2、第3管状体は、断面形状が略正方形又は略長方形で、合成樹脂製であり、2面の側壁で構成される4箇所の稜部にそれぞれ、前記稜部に沿って形成された、2本の管状体が互いに連結される係合部を有し、前記係合部が、突出部と、前記突出部が着脱可能に挿嵌される溝部とからなり、前記4箇所の係合部の前記突出部と前記溝部とが互いに平行である管状体であり、
    前記第1管状体は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、
    前記第2管状体は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
    前記第3管状体は、前記係合部として、第1係合部と第2係合部とを備え、前記突出部及び溝部に直交する一対の側壁の一方の両端に前記第1係合部を、他方の両端に前記第2係合部を備え、前記第1係合部は、前記溝部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部に形成された溝部であり、前記突出部が、前記溝部によって自由端となる、他方の幅方向の端部であり、前記第2係合部は、前記突出部が、前記稜部を形成する2面の側壁の一方の幅方向の端部から延長して突出した第1突出部であり、前記2面の側壁の他方が、前記第1突出部と所定の間隙を介して内側に第2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出部との間が、前記溝部であり、
    前記上向流式沈降分離装置は、前記第1管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第1管状体行と、前記第2管状体を所定の間隔をおいて複数本配置した第2管状体行と、を有し、
    前記第1管状体行と前記第2管状体行とを互いに違いに配列して、前記第1及び第2管状体の開口部が市松状に配置され、
    前記第1管状体の突出部が前記第2管状体の溝部に挿嵌され、前記第2管状体の突出部が前記第1管状体の溝部に挿嵌されることによって、互いに連結されて一体化し、前記第1及び第2管状体内に加えて、2本の前記第1管状体と2本の前記第2管状体とによって四方を囲まれた領域を傾斜流路として有し、
    前記第2管状体行の行方向端部に、前記第3管状体が、前記第1係合部を外側に向けて配置され、
    前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体で三方を囲まれ、一方に前記管状体が配置されていない領域において、前記一方が、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記溝部に挿嵌され挿嵌部を有する閉塞板で閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする上向流式沈降分離装置。
  8. 前記第1、第2、第3管状体の少なくも一つは、前記突出部、或いは前記突出部と前記溝部とが、前記突出部が前記溝部に挿嵌された際に係止する返しを有することを特徴とする請求項7に記載の上向流式沈降分離装置。
  9. 前記閉塞板として、前記溝部に平行な平板である第1閉塞板と、前記溝部に直交する平板と、前記平板の両端部から前記溝部に平行に突出する前記挿嵌部と、を備えた第2閉塞板と、を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の上向流式沈降分離装置。
  10. 前記第2閉塞板が、幅方向において前記挿嵌部よりも内側に、前記溝部の溝幅と同じ溝幅の第2溝部を介して補助部を有することを特徴とする請求項に記載の上向流式沈降分離装置。
  11. 前記上向流式沈降分離装置の水平方向端部であって、前記管状体が二方に配置した領域において、前記管状体と同じ合成樹脂製で前記二方に配置した管状体のそれぞれの溝部に挿嵌される挿嵌部を有する傾斜閉塞板で前記領域が閉塞され、前記領域が傾斜流路を構成していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の上向流式沈降分離装置。
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