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JP6447408B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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JP6447408B2 JP2015155374A JP2015155374A JP6447408B2 JP 6447408 B2 JP6447408 B2 JP 6447408B2 JP 2015155374 A JP2015155374 A JP 2015155374A JP 2015155374 A JP2015155374 A JP 2015155374A JP 6447408 B2 JP6447408 B2 JP 6447408B2
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Description

本発明は、吸収性物品に関し、より詳細には、排出された体液や水様便の漏れ防止を強化するための吸収性物品に関する。
従来、排出された尿や体液(以下、単に「体液」とも言う)を迅速に吸収体に誘導して吸収させるため、形状に改良を施した使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)等の吸収性物品が知られている。
しかし、排出されたものが軟便や水様便(以下、単に「水様便」とも言う)、例えば、乳幼児の水様便などの半固形(ペースト)便である場合、それらの液分は吸収体に吸収可能であるが、それらの固形分は吸収体に吸収されないため、当該固形分を捕捉する手段を吸収体とは別に設ける必要がある。
そこで、例えば、トップシートの表面に襞を設け、その襞によって体液や水様便の液分を吸収体に誘導して吸収させ、水様便の固形分を襞の基端に設けられた開口を介して空洞部に落とし込んで捕捉する構成が、特許文献1に開示されている。
特開2000−333990号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、着用者の体勢が変化することで、吸収体で吸収しきなかった体液、水様便の液分や、空洞部に収容されていた水様便の固形分が、吸収性物品の内側の面を伝って外へ漏れ出るおそれがあった。特に、乳幼児の半固形便は、吸収体に吸収されないまま伝い漏れる恐れが高い。
本発明の目的は、うつ伏せ、仰向けなどの体勢の変化に適応しつつ、体液や水様便の伝い漏れ防止の強化を図ることが出来る吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、前身頃領域と、後身頃領域と、股下領域と、を備え、液透過性を有するトップシートと、液不透過性を有するバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配される吸収体と、を含む積層構造を有した吸収性物品であって、トップシートの領域のうち、股下領域に対応する領域以外の領域であって前身頃領域および/または後身頃領域に対応するトップシートの領域に、バリア部材がトップシートの幅方向に延在して設けられ、バリア部材の基端部はトップシートの領域に固定され、バリア部材の先端部の縁は自由端となっており、バリア部材は、縁が股下領域を向くように方向付けられることを特徴とするものである。
本発明によれば、股下領域に向かうように設けられた襞により、体液や水様便を堰き止めることが可能となるため、体液や水様便の伝い漏れの防止の強化を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図である。 図1に示したおむつを着用した下半身を背中側から見た立体投影図である。 図1に示したおむつの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るおむつのサイドシート、トップシート、および吸収体の積層構造をトップシート側から見た上面図であり、(a)は、前身頃側および後身頃側に襞部が設けられた状態を示し、(b)は、後身頃側のみに襞部が設けられた状態を示し、(c)は、前身頃側のみに襞部が設けられた状態を示す。 図4(a)に示す構造体のV−V矢視断面図である。 図4(a)に示す構造体のVI−VI矢視断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るおむつのサイドシート、トップシート、および吸収体の積層構造をトップシート側から見た上面図である。 図7に示す構造体のVIII−VIII矢視断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るおむつのサイドシート、トップシート、および吸収体の積層構造をトップシート側から見た上面図である。 図9に示す構造体のX−X矢視断面図である。 図9に示す構造体のXI−XI矢視断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る、様々な形状の襞シートを取り付けたトップシートの模式的な平面図であり、(a)は、くの字状に形成された襞シートの一例であり、(b)は、ジグザグ状に形成された襞シートの一例であり、(c)は、円弧状に形成された襞シートの一例である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る吸収性物品では、体液や水様便を吸収体側に誘導するための襞の縁が股下領域に向かうように、当該襞を前身頃側および/または後身頃側のトップシートの表面に設ける一方、股下側のトップシートの表面には襞を設けない構成にする。この構成によって、体液や水様便を股下領域において拡散させ、広い範囲において吸収体で吸収させて吸収効率を高める一方、吸収体で吸収し切れなかったものは、前身頃側および/または後身頃側に設けられた襞によって堰き止めることを可能にする。したがって、本発明の実施形態に係る吸収性物品は、体液や水様便がおむつの内側から伝い漏れることを抑制することが可能となるものである。
先ず、本発明を展開型使い捨ておむつに応用した第1の実施形態を以下に説明する。
<第1の実施形態>
図1に本発明の第1の実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図を示す。本実施形態におけるおむつ10は、展開型使い捨ておむつであり、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。また、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部10Wが形成されている。同様に、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lが形成されている。
図2に、図1に示す展開型使い捨ておむつを背面側から見た斜視図を示す。図2は、この展開型使い捨ておむつを乳幼児が着用した際の背中側から見た下半身姿を示すものである。図2に示すように、着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部10Lに、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部10Lは、着用者の両脚の付け根から太ももあたりのいずれかに位置することとなる。
仮想線Pは、おむつ中央部において腹側から背側に向かって、股下部分を通って延びるものである。具体的には、仮想線Pは、例えば、おむつのウエスト側を上、股下側を下として定義すると、おむつ表面に沿って、かつ上下方向に延びると共に、股下部分を経由して、背側においても上下方向に延びるものである。
おむつ10の外側に位置するカバーシート11の後身頃領域10Rの左右両端縁部には、着用時に前身頃領域10Fの左右両端縁部に重ね合わせてこれらをつなぎ、脚周り開口部10Lを形成し得る左右一対のファスニングテープ10Aが接合されている。このファスニングテープ10Aは、前身頃領域10Fのカバーシート11上に接合されたフロントパッチシート10Bに対して繰り返し剥離可能に接合される。また、後身頃領域10Rの上端部に対応する領域には、カバーシート11の幅方向に沿って延在し、着用者に対してウエスト周りに適度な着用感を与えるための弾性シート10Dが設けられている。尚、図2におけるおむつを着用した下半身姿は、立っている状態を示しているが、本実施形態は、立って歩行する場合のみを対象とするものではなく、寝返りや乳児のハイハイなど脚の前後運動全般や、うつ伏せ、仰向けなどのさまざまな体勢の変化に対して、作用効果を発揮するものである。
図3に、図1に示す展開型使い捨ておむつを分解状態で表す斜視図を示す。図3に示すように、本実施形態におけるおむつ10は、外側から順に、良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されるカバーシート11と、液不透過性を有するバックシート(裏面シート)12と、吸収体13と、バリア部材である襞を含む襞部19A、19Bが設けられた液透過性を有するトップシート(表面シート)14と、立体ギャザーを形成するためのサイドシート15とを順に重ねて接合した積層構造を有しているものである。図3の吸収体13については、説明の便宜上、部分的に破断した状態を示している。カバーシート11の股下領域10Cの左右両側には、それぞれ脚周り開口部10Lとなる半円弧状をなす一対の切欠き部11Aが形成されている。また、サイドシート15の股下領域10Cの左右両側にも、カバーシート11と同様に、それぞれ半円弧状をなす一対の切欠き部15Aが形成されている。バックシート12は、カバーシート11に接合され、先の吸収体13は、このバックシート12とトップシート14との間に配され、この吸収体13を介してトップシート14がバックシート12に接合される。また、バックシート12のうち、後身頃領域10Rの上端部に対応する領域には、弾性シート10Dが接合されている。カバーシート11とサイドシート15との間には、脚周りギャザーを形成するための糸ゴム16がそれぞれ伸長状態で接合されている。トップシート14に設けられる襞部19A、19Bは、体液や水様便を堰き止めるバリアとして機能する。
トップシート14の下に位置する本実施形態の吸収体13は、主にパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」とも言う)とからなる吸収性本体17を、ティシュや不織布等で構成されるコアラップなどの被覆部材18によって包んだものである。吸収性本体17を被覆部材18により包むことで形成される継ぎ目は、例えば、図3に示すように、吸収体13の上面であって長手方向に延在するように形成される。本実施形態の吸収体13は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしており、前身頃部分、股下部分、後身頃部分に三区分されている。ここで、前身頃部分から後身頃部分を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、本実施形態の吸収体13は、前後(上下)左右の長さが異なる矩形のものである(図3では、前後(上下)の長さが左右の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体13の形状はこれに限らず、例えば、前後(上下)左右の長さが同程度の略正方形のもの、切欠き部が両側部に設けられ中央部の幅が前後端に比べて狭い砂時計型のもの、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のものなど、さまざまな形状を含む。また、吸収体13の股下部分には、両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lに合わせて、円弧状をなす一対の切欠き部が形成されても良い。本実施形態の吸収体13の表面には、液拡散機能を付与させるため、エンボス等の凹凸部を設けても良い。
本実施形態における液透過性のトップシート14の表面には、体液や水様便を堰き止めるため、襞部19A、19Bが設けられる。襞部19A、19Bは、トップシート14の領域のうち、股下領域10Cに対応する領域以外の領域であって前身頃領域10Fおよび/または後身頃領域10Rに対応する領域に、トップシート14の幅方向に延在して設けられる。具体的には、おむつ10の後身頃領域10Rに対応するトップシート14の領域(第1の領域)に襞部19Aを設け、前身頃領域10Fに対応するトップシート14の領域(第2の領域)に襞部19Bを設ける。襞部19A、19Bのそれぞれの襞の基端部はトップシート14の表面に固定され、当該それぞれの襞の先端部の縁は自由端となっている。また、襞部19A、19Bは、その縁が股下領域10Cを向くように方向付けられる。
本実施形態では、股下領域10Cにおける液拡散のため、おむつ10の股下領域10Cに対応するトップシート14の表面には襞部を設けないような構成となっている。体液をトップシート14の表面において広く拡散させると、その分吸収体13が吸収する領域が広がり、体液を迅速に且つ多量に吸収体13に吸収させることが可能となる。
本実施形態では、このように股下領域10Cにおいては体液を拡散させ、吸収体13に広い領域での吸収を促す一方で、吸収し切れなかった体液を襞部19A、19Bによって堰き止めて直下の吸収体13に吸収させることで、効率よく体液を吸収体13に吸収させつつ、おむつ10の外に体液が漏れ出ることを抑制することが可能となる。すなわち、吸収し切れなかった体液は、襞部19A、19Bによって堰き止められて、襞の股下領域10C側に位置する面と、トップシート14の表面との間隙によって生じる毛管力により、吸収体13に誘導される。体液が吸収体13に至ると、吸収体13は一般に強い毛管力を有しているため、体液の誘導が促進され、体液の漏れ防止を強化することができる。
水様便については、体液の場合と同様に、股下領域10Cにおいて拡散させ、吸収し切れなかったものは、襞部19A、19Bによって堰き止めることが可能となっている。堰き止められた水様便は、襞部19A、19Bの基端部の方に誘導され、その液分は吸収体13によって吸収される一方、その固形分は流動性を失いその場にとどまることになる。よって、水様便の固形分については、襞部19A、19Bの折り畳まれた部分のうち股下領域10Cに位置する面と、トップシート14の表面とで挟んで捕捉することが可能となる。したがって、水様便についても、体液と同様に、おむつ10の外に漏れ出ることを抑制することが可能となる。そして、捕捉された水様便の固形分が襞部19A、19Bによって覆われることになるので、水様便の固形分が着用者の肌に直接触れる機会を減少させ、着用感を向上させたり、かぶれを生じ難くしたりすることが可能となる。
襞部19A、19Bは起立可能としてもよく、襞部19A、19Bをその縁が股下領域10Cに向かうように傾斜させることで、トップシート14の表面との間に空間を形成し、当該空間に水様便の固形分をさらに捕捉し易くすることが可能となる。この空間の形成は、例えば、襞部19A、19Bの両端をサイドシート15に固着させることで実現可能である。
トップシート14の左右両側縁部には、液不透過性のサイドシート15が接合され、左右のサイドシート15の内側端縁部には、立体ギャザーを形成するための糸ゴム20が伸張状態で接合されている。尚、股下領域10Cに対応するトップシート14の表面には、液拡散機能を付与させるため、エンボス等の凹凸部を設けても良い。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る、おむつ10のサイドシート15、トップシート、および吸収体13の積層構造をトップシート側から見た上面図であり、図4(a)は、前身頃側および後身頃側に襞部が設けられた状態を示し、図4(b)は、後身頃側のみに襞部が設けられた状態を示し、図4(c)は、前身頃側のみに襞部が設けられた状態を示す。説明の簡略化のため、図4(a)〜(c)に示された構造体は、バックシート12、吸収体13、トップシート、およびサイドシート15の4体で構成されたものとする。吸収体13については図中破線で示される。
図4(a)に示すように、後身頃側の襞部19Aの複数(図示の例では4つ)の襞は、トップシート14の長手方向に間隔(第1の間隔)がL1となるように設けられ、前身頃側の襞部19Bの3つの襞は、同じくトップシート14の長手方向に間隔(第2の間隔)がL2となるように設けられる。本実施形態では、間隔L1は間隔L2より小さく、襞部19Aの襞の数は襞部19Bの襞の数よりも多くなっている。尚、本実施形態では、襞が形成される間隔は等間隔であるが、体液や水様便の漏れ防止を強化するという本発明の目的に適うものであれば、襞は等間隔に設けなくてもよい。
本実施形態では、股下領域において吸収し切れなかった体液や水様便の液分を、襞部19A、19Bの複数の襞によって段階的に堰き止めて直下の吸収体に吸収させ、水様便の固形分を襞部19A、19Bの基端部側に誘導させ捕捉させる構成になっている。この構成により、おむつ10の腹側および/または背側から体液や水様便が漏れ出ることを抑制している。
一般に、着用者である人の背は腹よりも平面的であるため、おむつとの隙間が出来易く、その隙間から吸収体13に吸収し切れなかった体液や水様便が漏れ出る可能性がある。そこで、本実施形態では、トップシート14の後身頃側に前身頃側よりも襞を密に設けることによって、背側からの体液や水様便の漏れ防止を強化している。
本実施形態の変形例として、図4(b)に示すトップシート14Aのように後身頃側のみに襞部を設ける構成としたり、図4(c)に示すトップシート14Bのように前身頃側のみに襞部を設ける構成としたりしてもよい。すなわち、体液や水様便の漏れ防止を強化するという所期の目的が達成できるのであれば、襞部は後身頃側および前身頃側のいずれか一方に設けられるものでもよい。
図5に、図4(a)に示す構造体のV−V矢視断面図を示し、図6に、図4(a)に示す構造体のVI−VI矢視断面図を示す。図5に示すように、襞部19A、19Bは、トップシート14を折り畳むことでそれぞれ形成されていることがわかる。尚、図6に示す被覆部材16については、説明の便宜上、継ぎ目を省略している。
本実施形態では、襞部19A、19Bは、それらの縁が股下領域10Cを向くようにそれぞれ方向付けられる。尚、襞部19A、19Bの折り畳まれた部分のうち股下領域10Cに位置する面と、トップシート14の表面とが接しても良い。この場合、接している状態を維持するために、必要であれば、襞部19A、19Bの股下領域10Cに位置する面と、トップシート14の表面とを部分的に接合しても良い。また、襞部を寝かせるように、襞部をトップシート14の表面に接してトップシート14に設けることは、襞が着用者に接触しにくくなり、着用者に与える不快感を抑えるという効果も実現できる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、襞部の基端部に、排出された体液および/または水様便をトップシートの裏面側に誘導可能な開口を形成するスリット部を設ける。この構成により、第1の実施形態よりも、体液や水様便の漏れ防止を強化することが可能となる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る、おむつ10のサイドシート15、トップシート14C、および吸収体13の積層構造をトップシート14C側から見た上面図である。説明の簡略化のため、図7に示された構造体は、バックシート12、吸収体13、トップシート14C、およびサイドシート15の4体で構成されたものとする。吸収体13については図中破線で示される。図7に示された構造体を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、第1の実施形態と同様に、後身頃側の襞部21Aの襞は4つ設けられ、前身頃側の襞部21Bの襞は3つ設けられる。また、図4(a)に示す構造体と同様に、襞部21Aが設けられる間隔L1は襞部21Bが設けられる間隔L2より小さく、襞部21Aの襞の数は襞部21Bの襞の数より多くなっている。これにより、背側からの体液や水様便の漏れ防止を強化している。
本実施形態では、襞部21A、21Bの基端部に、排出された体液や水様便をトップシート14Cの裏面側に誘導可能な開口を形成するスリット部22(図8を参照)をそれぞれ設ける。本実施形態では、スリット部22は、トップシート14Cの表面(肌に近い面)側からトップシート14Cの裏面側に貫通するように切れ込みを入れることで形成される。また、本実施形態では、スリット部22は、トップシート14Cの領域のうち、吸収体13に対応する領域であって、トップシート14の幅方向に延在して設けられる。尚、スリット部22の形状は、上述したものに限られず、排出された体液や水様便を吸収体13側に落とし込むという目的が実現できれば、適宜変更が可能である。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、股下領域10Cにおいて吸収し切れなかった体液や水様便を、襞部21A、21Bの複数の襞によって段階的に堰き止める。そして、堰き止めた体液や水様便を、スリット部22により形成された開口に落とし込み、トップシート14Cの裏面側に誘導させ、体液や水様便の液分については吸収体13に吸収させ、水様便の固形分についてはトップシート14Cと吸収体13との間に収容(捕捉)させる構成になっている。この構成により、おむつ10の腹側および/または背側から体液や水様便が漏れ出ることを抑制している。また、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、トップシート14の後身頃側に前身頃側よりも襞を密に設けることによって、背側からの体液や水様便の漏れ防止を強化している。
図8に、図7に示す構造体のVIII−VIII矢視断面図を示す。図8に示すように、襞部21A、21Bは、トップシート14Cを折り畳むことでそれぞれ形成されていることがわかる。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、襞部21A、21Bは、それらの縁が股下領域10Cを向くようにそれぞれ方向付けられる。また、本実施形態では、図8に示すように、体液や水様便をトップシート14Cの裏面側に誘導させるためのスリット部22が、襞部21A、21Bの基端部付近に設けられていることがわかる。
本実施形態によれば、第1の実施形態より、体液や水様便がおむつの内側から伝い漏れることを抑制することが可能となる。
<第3の実施形態>
本発明の第2の実施形態では、襞部の構造を第1の実施形態と異ならせ、襞部を別体として形成したのち、トップシートの表面に取り付けることで、襞部をトップシートと一体にさせる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るおむつ10のサイドシート15、トップシート14D、および吸収体13の積層構造を、トップシート14D側から見た上面図であり、前身頃側および後身頃側に襞部が設けられた状態を示す。説明の簡略化のため、図9に示された構造体は、バックシート12、吸収体13、トップシート14D、襞シート、およびサイドシート15の5体で構成されたものとする。吸収体13については図中破線で示される。図9に示された構造体を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、後身頃側の襞部23Aの襞は襞シートによって4つ設けられ、前身頃側の襞部23Bの襞は同じく襞シートによって3つ設けられる。また、図4(a)に示す構造体と同様に、襞部23Aが設けられる間隔L1は襞部23Bが設けられる間隔L2より小さく、襞部23Aの襞の数は襞部23Bの襞の数より多くなっている。これにより、背側からの体液や水様便の漏れ防止を強化している。襞シートは、トップシート14Dと同様の材質で構成されていても良い。
図10に、図9に示す構造体のX−X矢視断面図を示し、図11に、図9に示す構造体のXI−XI矢視断面図を示す。尚、図11に示す被覆部材16については、説明の便宜上、継ぎ目を省略している。図10に示すように、襞部23A、23Bの各襞は、個別の襞シートで形成され、基端部がトップシート14Dの表面に貼着されることでトップシート14Dと一体化されている。
本実施形態では、襞シートを別途作成してトップシートに取り付けた構成であるため、例えば用途に合わせて襞シートの形状を適宜変更することが可能である。
図12に本発明の第3の実施形態の変形例に係る、様々な形状の襞シートを取り付けたトップシートの模式的な平面図を示す。図12(a)に、くの字状に形成される襞シートによって襞部24A、24Bが設けられたトップシート、図12(b)に、ジグザグ字状に形成される襞シートによって襞部25A、25Bが設けられたトップシート、図12(c)に、円弧状に形成される襞シートによって襞部26A、26Bが設けられたトップシートをそれぞれ示す。
本実施形態では、図12(a)、(b)、(c)に示すような様々な形状の襞シートを作成してトップシート14Dに取り付け、トップシート14Dの襞部として機能させることが可能である。
尚、本実施形態では、各襞シートをトップシートに直接取り付けているが、トップシートの表面積以下の面積を有するシートに襞部を予め設けたものを、トップシートに取り付けてもよい。例えば、第1の実施形態および第2の実施形態で説明したような、襞部を設けたシートを用意し、これを平坦なトップシートに取り付けた構造とすることもできる。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られることに加え、襞シートを別途作成してトップシートに取り付けた構成とすることで、用途等に応じて襞部の設計の自由度を増すことが可能となる。
<その他>
本発明は、上述した第1から第3の実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したような展開型に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品の構成を含むおむつでありさえすれば、どのような構成であってもよい。例えば、パンツ型の使い捨ておむつや、尿漏れパッドなどであっても本発明を適用可能である。
加えて、上記各実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつ、尿漏れパッドなど、各種吸収性物品に適用可能である。
また、上記各実施形態またはその変形例では、襞部がトップシートの幅方向全域に亘って設けられているが、トップシートの幅方向に部分的に設けられてもよい。
さらに、前身頃領域および/または後身頃領域に設けられる襞の数や大きさ、形状についても、体液や水様便の漏れ防止を強化するという本発明の目的に適うものであれば、適宜定め得るものである。
上記第3の実施形態において、襞シートの基端付近に、第2の実施形態で説明したようなスリット部を設けても良い。これにより、第3の実施形態よりも、体液や水様便の伝い漏れ防止の強化を図ることが可能となる。
10 おむつ
10A ファスニングテープ
10B フロントパッチシート
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
10W ウエスト周り開口部
10L 脚周り開口部
11 カバーシート
11A 切欠き部
12 バックシート
13 吸収体
14、14A、14B、14C、14D トップシート
15 サイドシート
15A 切欠き部
16、20 糸ゴム
17 吸収性本体
18 コアラップ
19A、19B、21A、21B、23A、23B、24A、24B、25A、25B、26A、26B 襞部
22 スリット部

Claims (5)

  1. 前身頃領域と、後身頃領域と、股下領域と、を備え、
    液透過性を有するトップシートと、液不透過性を有するバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配される吸収体と、を含む積層構造を有した吸収性物品であって、
    前記トップシートの領域のうち、前記股下領域に対応する領域以外の領域であって前記前身頃領域および/または前記後身頃領域に対応する領域に、バリア部材が前記トップシートの幅方向に延在して設けられ、
    前記バリア部材の基端部は前記トップシートの領域に固定され、前記バリア部材の先端部の縁は自由端となっており、
    前記バリア部材は、前記縁が前記股下領域を向くように方向付けられ
    前記バリア部材は、前記後身頃領域に対応するトップシートの第1の領域において長手方向に第1の間隔で複数設けられ、且つ、前記前身頃領域に対応するトップシートの第2の領域において長手方向に第2の間隔で複数設けられ、
    前記第1の間隔が前記第2の間隔より小さいことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記バリア部材の基端部には、排出された体液および/または水様便を前記トップシートの裏面側に誘導可能な開口を形成するスリット部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 記第1の領域に設けられたバリア部材の数が前記第2の領域に設けられたバリア部材の数より多いことを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記バリア部材は、前記トップシートを折り畳むことで形成されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記バリア部材は、別体として形成されたのち、前記トップシートの表面に取り付けることで前記トップシートと一体化されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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