[go: up one dir, main page]

JP6444725B2 - 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法 - Google Patents

落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6444725B2
JP6444725B2 JP2014260004A JP2014260004A JP6444725B2 JP 6444725 B2 JP6444725 B2 JP 6444725B2 JP 2014260004 A JP2014260004 A JP 2014260004A JP 2014260004 A JP2014260004 A JP 2014260004A JP 6444725 B2 JP6444725 B2 JP 6444725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scaffold
support
slope
column
scaffolding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014260004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016121434A (ja
JP2016121434A5 (ja
Inventor
寛史 橋口
寛史 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014260004A priority Critical patent/JP6444725B2/ja
Publication of JP2016121434A publication Critical patent/JP2016121434A/ja
Publication of JP2016121434A5 publication Critical patent/JP2016121434A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6444725B2 publication Critical patent/JP6444725B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

本発明は、斜面からの落石や雪崩を防護する落下物防護装置の施工技術に関し、詳細には、その施工に用いる吊り足場、並びに斜面における吊り足場の設置方法に関する。
落下物防護装置として、例えば、山間を走る道路を落石や雪崩から防ぐ落石防護柵やポケット式の落石防護網などが従来から知られている。
図9に、これら落下物防護装置の一例として落石防護柵100を示す。
図9の落石防護柵100は、斜面幅方向に間隔をあけて立設される複数本の支柱101と、各支柱101の上部若しくは下部を経由して斜面幅方向に張り渡されるサポートロープ103,104と、これらサポートロープ103,104及び各支柱101によって斜面幅方向に展開・支持される防護網105を備えて構成されている。
なお、図9中103a及び104aはサポートロープ103,104に設けられる衝撃吸収用のブレーキ装置であり、ブレーキ装置は、衝撃作用時に一定のブレーキ力をかけながらサポートロープ103,104を繰り出して衝撃を和らげる。
また、防護網の敷設方法として、下記の手法が知られている。
1つ目は、ポケット式の落石防護網に適用される手法である。
ポケット式の落石防護網は、斜面前方に張り出す支柱を有し、作業者は、斜面の立木またはアンカーに固定された親綱を使って宙づりになり、斜面山側を向いた状態で防護網を下から上へと手繰り上げて最上段横ロープに防護網を括り付ける。
2つ目は、斜面直角型の支柱を有する落石防護柵に適用される手法である。
ここで斜面直角型の支柱とは、支柱を立てた状態で斜面と支柱とのなす角度が直角になる支柱であり、支柱の上部は、ポケット式の落下物防護網同様、作業者の手の届かない高い位置に支持される。
このため支柱上部での高所作業を可能にすべく、支柱と支柱との間に足場となるワイヤロープを複数段に亘りきつく張り渡し、作業者は支柱間に張り渡されたワイヤロープを伝い歩きながら防護網を設置する。
3つ目は、比較的緩斜面で適用される手法である。
この例では、支柱の斜面谷側において、単管パイプや足場板などの仮設資材を用いて足場を構築し、作業者はこの足場に載って作業を行う。また、足場は、作業終了後に解体して撤去・搬出する。
特開2009−024378号公報
ところで、防護網の敷設に係る上述の手法は、以下の点で改良の余地がある。
1つ目の手法は、作業者が常に宙づりになって作業を行うため、身体への負担が重く、作業効率も悪い。また、防護網の敷設作業は、通常2人ペアで行うが、安全規則上の問題から、作業者の上下作業(頭上で別の作業者が宙づりで作業すること)が禁止されており、この点でも作業上の制約がある。
2つ目の手法は、支柱間に張り渡したワイヤロープを足場代わりに利用するものの、支柱が斜面谷側に傾いているため、立ち位置に対して手元が斜面谷側に遠くなる。よって、作業者は、斜面谷側に身を乗り出すような無理な姿勢で作業を行わなければならない。また、ワイヤロープは締め器によってきつく締め付けられているものの、あくまでも可撓性を有するワイヤロープ上での作業になるため、足場板等に較べて不安定である。
3つ目の手法は、仮設資材を用いて安定した足場を斜面上に組むため、作業性は良いが、仮設資材の搬入・組立、また,作業終了後の解体、撤去搬出等、足場の設置に伴う付帯作業が増える。とりわけ、防護網を広範囲に設置する場合には、多数の仮設資材を要するためコストや工期短縮の面でも不利である。さらには、不意の落石に対する足場の被災や、被災後の復旧作業等をも考慮する必要がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、斜面において作業性の良い足場をシンプルな構造で確保できる吊り足場の提供を課題とする。また、その設置方法を提供する。
上記した技術的課題を解決するため本発明は、
斜面からの落下物を防護すべく、斜面幅方向に間隔を開けて立設される複数の支柱と、前記複数の支柱によって斜面幅方向に支持される落下物の防護体と、を有する落下物防護装置の吊り足場であって、
前記各支柱の上部から吊り下げられる足場支持材と、この足場支持材によって支持され、斜面幅方向に延設される足場材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、斜面幅方向に足場材を延設すると共に、この足場材を各支柱の上部から吊り下げて空中に支持する。従って、作業者は複数の支柱によって支えられた足場材に載って作業を行える。ここで、斜面幅方向とは、斜面の傾斜方向(山谷方向)と交差する方向である。
前記支柱は、谷側方向に傾斜して設けられ、かつ、前記落下物の防護体は、前記支柱の上部に支持することが可能である。
このようにすれば、支柱の上部(高所)に向かうほど作業者の手元が作業者の立ち位置に寄るため、作業者は、無理な姿勢にならずに支柱上部付近の作業を行える。とりわけ、斜面前方に傾く支柱を有する落下物防護装置の施工時には、常に斜面山側を向いて作業できるため、防護体の引き上げ作業等、効率良く行える。また、本発明の吊り足場は、構成部材も少なく、設置・解体・復旧等の維持管理、並びにコスト面でも有利である。
また、前記足場材には、吊り下げ前後において、その初期の形状を維持し得る剛性が確保されていることを特徴とする。
本構成では、足場材に剛性を確保することで、足場材における作業者の横移動を容易にする。なお、上記で「初期の形状を維持し得る」とは、吊り下げ前後において足場材が原型を留めていれば足り、自重に起因した撓み等の変形、並びに作業者が載ることで生じる軽微な曲がりや捻れは除外する。
また、前記足場材、および前記足場支持材が、鋼製パイプで構成されていることを特徴とする。
本構成によれば、足場材及び足場支持材として鋼製パイプを使用するため、曲げや捻れに対して高い耐力及び剛性が得られる。また、汎用の単管パイプも適用できるため、吊り足場の導入時、並びに不意の被災時等において資材の調達コストを下げることができる。また、単管パイプ用の汎用クランプを用いることで各部の組み上げが容易になり、吊り足場の設置・解体に要する時間も短縮できる。
また、前記足場支持材は、前記支柱に対して着脱自在に吊り下げられている構成でもよい。
この構成によれば、吊り足場の設置時、並びに吊り足場の撤去時等、足場支持材の着脱によって、吊り足場全体を短時間且つ容易に設置・撤去することができる。
また、前記支柱と前記足場支持材とのなす角度を所望の角度に設定するための角度設定部材をさらに有することを特徴とする。
これらの構成では、支柱と足場支持材とのなす角度、言い換えれば、支柱と足場材との間隔を角度設定部材によって設定変更できる。つまり、作業者の立ち位置と手元の間隔を角度設定部材によって好みの位置に設定変更できるため、作業効率のさらなる向上が図られる。
また、前記角度設定部材は、前記支柱と前記足場支持材との間に介在して支持されると共に、前記支柱を支点にして前記足場支持材を支持することを特徴とする。
本構成では、支柱を支点にして足場支持材を所望の角度で支持するため、斜面等に角度設定用のワイヤロープ等を張らずとも、簡単に足場支持材の角度を設定できる。つまり、吊り足場単体で作業者の立ち位置を設定できる。
また、前記足場支持材に対して、その上下複数段に前記足場材が連結されている構成でもよい。
本構成では、上下複数段にわたり足場材を設けるため、吊り足場の高さ方向における作業性が良好になる他、足場が独立して確保されるため作業員の上下作業も可能になる。また、吊り足場全体の曲げ剛性や捻り剛性も高めることができる。
また,本発明は、斜面における吊り足場の設置方法であって、
斜面幅方向に間隔を開けて複数の支柱を立設すると共に、この斜面上に吊り足場を展開すべく前記斜面幅方向に足場材を延設し、さらに、前記支柱の上部より前記足場材を吊り下げてなる吊り足場の設置方法。
この方法によれば、斜面に吊り足場を設置する際、斜面幅方向に間隔を開けて設けられた支柱から足場材を吊り下げて足場を確保する。従って、作業者は複数の支柱によって空中に支えられた足場に載って作業を行える。また、支柱の上部(高所)に向かうほど作業者の手元が作業者の立ち位置に寄るため、作業者は、無理な姿勢にならずに支柱上部付近の作業を行える。とりわけ、斜面前方に傾く支柱を有する落下物防護装置の施工時には、常に斜面山側を向いて作業できるため、防護体の引き上げ作業等、効率良く行える。また、足場材を支柱上部より吊り下げるだけの簡単な施工で済むため、設置・解体・復旧等の維持管理、並びにコスト面でも有利である。
また、前記足場材と前記支柱の上部とを連結する足場支持材を前記支柱の立て込みに先立って支柱の上部に連結し、
さらに前記足場支持材を、前記支柱の立て込みに伴って支柱上部より吊り下げることを特徴とする。
この方法では、支柱と足場材とを連結する足場支持材を支柱の上部に予め組み付けた状態で支柱を立て込む。このため支柱の立て込みと同時に足場支持材が支柱の上部より吊り下ろされるため、本来、支柱に登って行うべき足場支持材の組み付け作業を地上で済ませることができる。
また、斜面幅方向に間隔を開けて複数の支柱を有すると共に、この支柱によって斜面幅方向に落下物の防護体を展開支持する落下物防護装置を斜面に設置する際、前記足場材を吊り下げるための支柱として前記落下物防護装置用の支柱を用いることを特徴とする。
この方法では、落下物防護装置の施工にあたり、その落下物防護装置に用いる支柱を利用して足場材を斜面下方に吊り下げる。このため吊り足場専用に別途支柱を設けずとも吊り足場を設置できる。
また、前記足場材の位置を、前記支柱を支点にして設定変更することを特徴とする。
この方法では、支柱を支点にして足場材の位置を設定変更するため、斜面等に角度設定用のワイヤロープ等を別途張らずとも、簡単に足場材の位置を変更できる。つまり、吊り足場単体で作業者の立ち位置を設定できる。
以上、本発明によれば、斜面において作業性の良い足場をシンプルな構造で確保できる。また、その設置方法を提供できる。とりわけ、落下物防護装置の施工に本発明を適用すれば、支柱高所における防護網の敷設作業を容易に行える他、吊り足場の設置から撤去に至る全体を通しての工期短縮、並びにコスト削減も図れる。
本実施の形態に示す吊り足場の概略構成図。 図1に係る吊り足場の側面図。 支柱と足場支持材との連結状態を示す要部拡大図。 脱落防止ストッパーの拡大図。 足場支持材と足場材との連結状態を示す要部拡大図。 本実施の形態に係る落石防護柵の正面図。 本実施の形態に係る落石防護柵の平面図。 図6の落石防護柵に適用される支柱の側面図。 従来の落下物防護装置(落石防護柵)を示す斜視図。
以下、本発明に係る吊り足場を落石防護柵の施工に適用した実施の形態を説明する。
はじめに、吊り足場の説明に先立って、落石防護柵の一般的な構造並びにその施工例を説明する。
図6〜図8のように落石防護柵50は、斜面幅方向(左右方向)に間隔を開けて立設される複数本の支柱51,51と、各支柱51,51を斜面山側に引きつけて固定するための支柱控えロープ58(図8参照)と、各支柱51,51を斜面谷側に引きつけて固定するためのステーロープ59(図1参照)と、支柱51に対してその上下方向に配索される支柱補強ロープ53と、各支柱51に支持されて斜面幅方向に延びる上部横ロープ54及び下部横ロープ55と、これら上部横ロープ54及び下部横ロープ55間に設けられる高張力防護網(以下、防護網56と称する)と、を備えている。
支柱51は、肉厚の鋼管製で、その根本部分には斜面に設けられたコンクリート基礎(ベースプレート)に支柱を繋ぎ止めるフランジ57(図8参照)が設けられている。
また、支柱51の上下2箇所には、各種ロープを繋ぎ止めるためのブラケット52,52が設けられている。また、各ブラケット52,52は支柱51を立てた状態で斜面山側を向くように支柱51に溶接されている。
また、図8のように各ブラケット52,52の山側先端部分には支柱補強ロープ53を結索するためのU字ボルト53c,53dが組み付けられ、両ブラケット52,52は支柱補強ロープ53によって相互に連結されている。
また、ブラケット52,52に組み付けられた支柱補強ロープ53のアイ加工部分(リング状端部53a,53b)の輪を通すように各上部横ロープ54および下部横ロープ55が配索されている。すなわち、上部横ロープ54及び下部横ロープ55は支柱51の山側においてブラケット52,52にその動きを拘束されることなく斜面幅方向に配索されている。
また、支柱51の上部には、支柱控えロープ結索用のU字ボルト58a(図8参照)が設けられ、支柱控えロープ58の一端はU字ボルト58aに結索され、他端は斜面山側に張り付けられている。また、隣合う支柱51,51の上部同士を繋ぎ止める上弦ロープ60(図7参照)が各支柱51の上部ブラケット52a,52a間に張り渡されている。
また、防護網56は、支柱51の山側に配索された下部横ロープ55及び上部横ロープ54間に敷設される。具体的には、防護網56の上縁を支柱下部から手繰り上げて上部横ロープ54に引っ掛け、さらに、上部横ロープ54を抱き込むように防護網56の上縁を折り返して結合コイル61で固定する。また、下部横ロープ55側でも同様の端部処理を行う。
なお、これら防護網56の敷設作業、並びに支柱上部における配索作業の一部は、本発明に係る吊り足場を用いて行っている。以下、本発明に係る吊り足場の構造並びに設置方法を説明する。
吊り足場1は、図1及び図2のように斜面幅方向に延設される足場材2と、この足場材2を落石防護柵50の支柱上部から吊り下ろす足場支持材3と、足場支持材3の角度を設定するための角度設定用ターンバックル4とを備えている。
足場支持材3から説明すると、足場支持材3は、支柱51よりも若干長く、φ48,6の汎用単管パイプを加工して製作されている。また、図3のように、その上部開口端には、円形のプレート3aが上部開口端に対して立った状態で溶接されている。また、プレート3aには、シャックルやフック等の吊り具Cを留め置くためのピン孔3bが形成されている。
また、足場支持材3における長手方向の中間部分(図5参照)には、上下2段にわけて丸棒5aが溶接されている。この丸棒5aは、足場材2の脱落防止ストッパー5として用いられ、図5のように足場支持材3を支柱上部より吊り下げた状態で、斜面谷側から斜面山側に貫くように設けられている。また、脱落防止ストッパー5の上方には、角度設定用ターンバックル4を組み付けるためのターンバックル用ステー3dが溶接されている。
足場材2は、足場支持材3と同様、汎用の単管パイプからなる。具体的には、φ48,6の単管パイプからなり、直交クランプや自在クランプ等(以下、単にクランプ6と称する)を用いて足場支持材3に締結される。なお、足場支持材3の長さは、支柱51の立て込みスパン(支柱間距離)に基づいて選定されている。
角度設定用ターンバックル4は、足場支持材3を支柱上部より吊り下げた状態で、支柱51と足場支持材3との間に介在・支持される部材であり、本実施の形態では、両端部にクレビスジョイント4a,4bを有する汎用のターンバックルを使用している。また、このように構成される角度設定用ターンバックル4の一端は、足場支持材3のターンバックル用ステー3dに連結され、他端は、支柱51の中間部分に予め溶接しておいた支柱側ターンバックル用ステー51a(図8参照)に連結される。
続いて、上記構成を有する吊り足場1の設置方法を説明する。
はじめに設置作業の概要を説明すると、吊り足場1の設置作業は支柱51の立て込み作業と合わせて実施される。具体的には、支柱51に足場支持材3、および角度設定用ターンバックル4を組み付けた後、支柱51の立ち上げに伴って足場支持材3を支柱51の上部より吊り下げる。また、吊り下げた状態の足場支持材3に足場材2を組み付けた後、角度設定用ターンバックル4を締め込んで足場材2の位置を調整する。
以下、各工程を詳細に説明する。
支柱51に足場支持材3を組み付ける作業は、上述の如く支柱51の立ち上げ前に行われる。具体的には、吊り具C(シャックル)を使用して支柱51の上部に足場支持材3の上端部を連結する。なお、支柱51の上部ブラケット52aには、吊り具Cに対応すべく斜面谷側に突設して吊り具の係止部52dが設けられている。なお。図3中では支柱上部に設けられる半円形リング状部材が、吊り具の係止部52dになる。
続いて、支柱51と足場支持材3との間に角度設定用ターンバックル4を組み付ける。本実施の形態では、上述の如く支柱51側のターンバックル用ステー51aと足場支持材3側のターンバックル用ステー3dとの間に角度設定用ターンバックル4を組み付ける。なお、角度設定用ターンバックル4は、足場支持材3の吊り下げに先立って、足場支持材3若しくは支柱51の何れかに予め組み付けておいても良い。また、角度設定用ターンバックル4に用いるターンバックルのサイズは、支柱51の設置角度、並びに支柱51及び足場支持材3の長さ等を考慮しながら、余裕を持って選定する。
そして、足場支持材3及び角度設定用ターンバックル4を組み付けた状態で支柱51を引き起こし、支柱51を斜面に立設させる。また、これらの作業を支柱51の個々で行う。
続いて、各支柱51の上部同士を繋ぎ止めるように上弦ロープ60を配索すると共に、この上弦ロープ60に滑車を組み付ける。また、滑車から親綱を引き下ろして作業者が宙づりになり、続く足場材2の組み付け作業並びに角度設定用ターンバックル4の調整作業に備える。
なお、足場材2の組み付け作業、及び角度設定用ターンバックル4の調整作業を地上側で行える場合には、地上側で行う。また、手が届かない時には上記のように作業員が宙づりの状態で作業する。なお、宙づりの作業は、足場支持材3の軸線上で行われるため、作業者は、足場支持材3に設けられた脱落防止ストッパー5を足がかりにして作業を行えるため、実質、脱落防止ストッパー5を足場として作業を行うことになる。
続いて、足場材2の組み付け作業を行う。
本実施の形態では、足場材2並びに足場支持材3として汎用の単管パイプを用いるため、足場材2と足場支持材3との連結には上述のように単管パイプ用のクランプ6を使用する。
また、足場材2の組み付け位置は、足場支持材3の中央部分に設けられた脱落防止ストッパー5の直上であり、本実施の形態では、上下2箇所に設けられた脱落防止ストッパー5の直上に足場材2を各々組み付ける。
また、足場材2と足場支持材3とを連結する際、足場材2が極力水平となるようにクランプの止め位置を調節する。また、足場材2を組み付ける際、本実施の形態では、図1のように最寄りの足場支持材3(図1中A)に対して、上段の足場材2(2a)を左側に延ばした場合には、下段の足場材2(2b)は足場支持材3に対して右側に延ばすようにする。すなわち、最寄りに足場支持材3(A)に対して左右両方向にそれぞれ足場材2を延ばして足場を展開する。なお、これらの作業は、隣合う足場支持材3の双方で行われ、各部の締結作業終了後には、図2のように上下2段に亘る略水平な足場が確保される。
続いて、足場材2と作業者の手元が適切な位置関係となるように角度設定用ターンバックル4を調節する。すなわち、支柱51と足場支持材3とのなす角度(図2中θ参照)を角度設定用ターンバックル4の締め込みによって所望の角度に設定し、これを以て作業者の立ち位置を変更する。
なお、角度設定用ターンバックル4は、立ち位置の調整に加え、吊り足場の補強部材としても機能する。すなわち、斜面に固定された支柱51と足場支持材3とを角度設定用ターンバックル4で繋ぎ止めることで、足場材2における前後左右の振れが無くなり、非常に安定した足場が得られる。
そして、このように設置された吊り足場1に作業者Mが乗り込み(図1参照)、支柱51の下部より防護網56を手繰り上げて支柱上部の最上段横ロープ54に防護網56を括り付ける。
なお、図1及び図2は吊り足場1を主体とした図示の都合上、支柱51に連結される各種ロープは、仮想線若しくはその図示を省略している。
このように本実施の形態によれば、支柱上部より吊り下げた足場材2に立って作業を行うため、落石防護柵に適用される斜面直角型の支柱や斜面前方に張り出すポケット式落石防護網の支柱等において、支柱の谷側に安定した足場を確保できる。また、支柱51の上部に向かうにつれて作業者の手元が作業者の立ち位置に寄るため、この点でも作業性が良い。
また、足場材2を支柱51の上部より吊り下ろすだけのシンプルな構造のため設置、解体撤去、並びに被災時の復旧も容易である。さらに吊り足場1の設置から解体・撤去に至る落石防護柵の施工全体を通じて工期短縮、並びに各種コストの削減を図れる。
なお、上記した実施の形態はあくまでも一例であり、その詳細は、各種仕様に応じて変更可能である。
例えば、本実施の形態では、コスト及び取り扱いの容易さから足場材2並びに足場支持材3をφ48,6の汎用単管パイプで構成しているが、より高強度の肉厚パイプを用いてもよい。また、単管パイプに限らず、他の素材及び構造材を用いて吊り足場を製作してもよい。すなわち、足場材2及び足場支持材3の好ましい形態としては、その吊り下げ前後において、初期の形状を維持し得る剛性が確保されていれば足りる。
また、本実施の形態では、支柱51と足場支持材3との間に角度設定用ターンバックル4を組み付け、支柱51を支点にして足場支持材3の位置を調整しているが、角度設定用ターンバックル4に代えて、単管パイプと自在クランプを用いて支柱51と足場支持材3を接続してもよい。この場合、支柱51側、若しくは単管パイプ側に、単管パイプと支柱の連結に伴う連結プレート等の溶接加工を行っておくと良い。
また、本実施の形態では、脱落防止ストッパー5として丸棒を溶接しているが、丸棒に代えてガゼットプレート等を溶接してもよい。また、上下2段に限られず、作業員の人数等に応じて段数を増やしても良い
また、本実施の形態では、支柱51を支点にして足場支持材3の角度を設定しているが、足場支持材3若しくは足場材2をワイヤロープ等で直接斜面に張り付けて固定してもよい。また、本実施の形態では長さ調節を可能にすべくターンバックルを用いているが、ターンバックルに代えて、長さの異なる棒状部材を入れ替えて作業者の立ち位置を調整してもよい。また、ターンバックルに代えて締め器等で足場支持材を支柱側に寄せることもできる。
また、単管パイプからなる足場材2に代えて足場材をワイヤロープで構成してもよい。この場合、ワイヤロープが撓むため、締め器等で張力を与えるとよい。また、ワイヤロープは可撓性を有するため単管パイプに較べると不安定であるが、支柱の上部から吊り下げることで、作業者の立ち位置が常に斜面谷側となる。よって、この点において作業性の向上が望める。また、足場支持材3に代えてワイヤロープやクサリ等の索体を用いることもできる。
1 吊り足場
2 足場材
3 足場支持材
3a プレート
3b ピン孔
3d ターンバックル用ステー
4 角度設定用ターンバックル
4a クレビスジョイント
4b クレビスジョイント
5 脱落防止ストッパー
5a 丸棒
6 クランプ
50 落石防護柵(落下物防護装置)
51 支柱
51a 支柱側ターンバックル用ステー
52 ブラケット
52d 係止部
52a 上部ブラケット
53 支柱補強ロープ
53a リング状端部
53b リング状端部
53c U字ボルト
53d U字ボルト
54 上部横ロープ(最上段横ロープ)
55 下部横ロープ
56 防護網
57 フランジ
58 支柱控えロープ
58a U字ボルト
59 ステーロープ
60 上弦ロープ
61 結合コイル

Claims (4)

  1. 斜面における吊り足場の設置方法であって、
    斜面幅方向に間隔を開けて複数の支柱を立設すると共に、この斜面上に吊り足場を展開すべく前記斜面幅方向に足場材を延設し、さらに、前記支柱の上部より前記足場材を吊り下げてなる吊り足場の設置方法。
  2. 前記足場材と前記支柱の上部とを連結する足場支持材を前記支柱の立て込みに先立って支柱の上部に連結し、
    さらに前記足場支持材を、前記支柱の立て込みに伴って支柱上部より吊り下げることを特徴とする請求項に記載の吊り足場の設置方法。
  3. 斜面幅方向に間隔を開けて複数の支柱を有すると共に、この支柱によって斜面幅方向に落下物の防護体を展開支持する落下物防護装置を斜面に設置する際、前記足場材を吊り下げるための支柱として前記落下物防護装置用の支柱を用いることを特徴とする請求項又はに記載の吊り足場の設置方法。
  4. 前記足場材の位置を、前記支柱を支点にして設定変更することを特徴とする請求項からの何れかに記載の吊り足場の設置方法。
JP2014260004A 2014-12-24 2014-12-24 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法 Active JP6444725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260004A JP6444725B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260004A JP6444725B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016121434A JP2016121434A (ja) 2016-07-07
JP2016121434A5 JP2016121434A5 (ja) 2017-10-26
JP6444725B2 true JP6444725B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=56327229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014260004A Active JP6444725B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6444725B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6172830B1 (ja) * 2017-02-22 2017-08-02 義英 土橋 幕式水中壁

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5498028U (ja) * 1977-12-22 1979-07-11
FR2576047B1 (fr) * 1985-01-14 1987-02-13 Mecanroc Barriere de protection contre les chutes de pierres avec des cables d'amarrage susceptibles de glisser dans des organes amortisseurs
JP2004308342A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Nippon Steel Metal Prod Co Ltd 防雪柵
JP4174438B2 (ja) * 2004-03-04 2008-10-29 東急建設株式会社 吊足場
JP5235816B2 (ja) * 2009-08-05 2013-07-10 日本ゼニスパイプ株式会社 傾倒式支柱を備えた防護柵
JP6073614B2 (ja) * 2012-09-19 2017-02-01 神鋼建材工業株式会社 土石流防止柵

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016121434A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10030397B2 (en) Fall protection system
KR101556968B1 (ko) 난간 주케이블을 이용한 난간 일체형 보도 현수교 및 그 시공 방법
US20050098381A1 (en) Roofing safety cable system and method
JP6312109B1 (ja) 仮設足場用安全装置
CN105189889B (zh) 用于气象防护屋顶的桁架梁以及具有若干桁架梁的气象防护屋顶
KR20110110494A (ko) 지지 브라켓 및 이를 이용한 낙하방지용 안전망 지지장치
CN101341306B (zh) 应用于建筑的安全系统
JP2016089445A (ja) 安全ネットおよび足場の支持装置
US20170028232A1 (en) Lifeline device for temporary scaffold and lifeline support device
JP6444725B2 (ja) 落下物防護装置用の吊り足場および斜面における吊り足場の設置方法
KR101181453B1 (ko) 방호 네트 장치 및 이를 이용하여 방호 네트를 설치 및 철거하는 방법
JP6145362B2 (ja) 中間作業床形成装置及び中間作業床形成方法
JP6856949B2 (ja) 足場の支持装置
KR100808291B1 (ko) 거더타입 교량용 안전장치
KR20080045595A (ko) 낙하방지 망 고정부재
KR20090051796A (ko) 거리조절 낙하물 방지망 시스템
JP5816536B2 (ja) 親綱支持装置および親綱支持装置を用いる法面の作業方法
JP2013144873A (ja) 屋根上で命綱を固定するためのリードロープの布設システム
KR100530011B1 (ko) 고소 및 교각의 작업안전망구조
JP5887209B2 (ja) 橋梁工事用移動式安全帯取付装置
JP5670256B2 (ja) 落石防護網の支柱およびこれを利用した落石防護装置。
JP6929078B2 (ja) 足場装置
JP7443279B2 (ja) 外部枠組み足場の養生用屋根枠及び外部枠組み足場の養生用屋根枠を用いた外部枠組み足場用雨除け装置
JP6070037B2 (ja) 既設落石防護ネットの補強構造
KR200495121Y1 (ko) 비계설치부와 건물면의 간격에 설치되는 안전쪽망

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170915

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6444725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250