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JP6070037B2 - 既設落石防護ネットの補強構造 - Google Patents

既設落石防護ネットの補強構造 Download PDF

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JP6070037B2 JP2012223348A JP2012223348A JP6070037B2 JP 6070037 B2 JP6070037 B2 JP 6070037B2 JP 2012223348 A JP2012223348 A JP 2012223348A JP 2012223348 A JP2012223348 A JP 2012223348A JP 6070037 B2 JP6070037 B2 JP 6070037B2
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Description

本発明は、落石や雪崩や土石流などの崩落物(以下、単に落石と称する)を受け止める既設落石防護ネットの補強構造及び補強方法に関するものである。
落石による災害対策として、斜面の幅方向に間隔をあけて、該斜面に立設した複数の支柱と、これら複数の支柱の上端部間に張設した主ロープと、前記主ロープに山側端部を連結支持して、前記斜面に敷設した主網状体とを有し、主網状体の山側端部と斜面との間に落石導入用の開口部を形成し、該開口部から主網状体と斜面間に落石を導入して、該落石を捕捉することで、斜面谷側の住宅や道路や鉄道などへの落石による被害を未然に食い止めるようになした、所謂ポケット式落石防護ネットが広く実施されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、前記ポケット式落石防護ネットとして、斜面の幅方向に上下方向で傾動可能に立建した一対の支柱と、それら支柱の谷側から枝状に突出するように付設された補助支柱と、前記一対の支柱の頭頂間に張設した主ロープに取り付けられて垂下する簾状金網と、前記補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープに取り付けられ、幅方向両端部がロープで斜面に固定されたポケット状金網を備えたものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、網状体としては、菱形金網からなるものや、複数のワイヤリングを相互に係合させて面上に連結したものや、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結してなるコイル金網を用いたものなどが提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
特開平7−42117号公報 特開2010−112103号公報 特開2006−152797号公報 特許第4187350号公報
ところで、特許文献1記載の落石防護ネットは、現在広く実施されているが、鋭利な角を有する落石においては、網状体を突き破って谷側へ落下することがあり、更なる改善が要望されていた。
一方、特許文献2記載のように、ポケット状金網の開口を閉塞するように簾状金網を設けると、落石は簾状金網に受け止められてその運動エネルギーが吸収された後、ポケット状金網内に導入されるので、ポケット状金網を突き抜けることを効果的に防止できる。しかし、特許文献2記載の落石防護ネットでは、補助支柱を支柱の谷側から枝状に突出するように付設する必要があり、またこの補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープにポケット状金網を取り付ける必要があるので、既設の落石防護ネットに対して容易に適用できないものであった。即ち、既設の落石防護ネットを特許文献2記載の落石防護ネットのように構成して補強するには、支柱に対して補助支柱を溶接などにより固定し、支柱に掛けられている主ロープからポケット状金網を取り外して、該ポケット状金網を補助支柱の頭部間に張設した横主ロープに取り付け、ポケット状金網を取り外した主ロープに簾状金網を取り付け直すという殆ど実施不可能な煩雑な作業が必要となる。
本発明の目的は、落石の突き抜けを効果的に防止でき、しかも既設の落石防護ネットに容易に適用可能な既設落石防護ネットの補強構造及び補強方法を提供することである。
本発明に係る既設落石防護ネットの補強構造は、斜面の幅方向に間隔をあけて、該斜面に立設した複数の支柱と、これら複数の支柱の上端部間に張設した主ロープと、該主ロープに山側端部を連結支持して、前記斜面に敷設した主網状体とを有し、主網状体の山側端部と斜面との間に落石導入用の開口部を形成した既設落石防護ネットの補強構造であって、前記支柱の上端部間に張設した補助ロープ又は前記主ロープに、上端部を連結支持させた補強網状体を、前記開口部を閉塞するように、前記補助ロープ又は前記主ロープから斜面側へ垂らして設けたものである。
この補強構造では、主網状体を支持する主ロープ、或いは支柱の上端部間に別途張設した補助ロープに、補強網状体を連結支持しているので、既存落石防護ネットの構成を変更することなく、補強網状体を取り付けることができる。しかも、落石導入用の開口部を閉塞するように、補強網状体を補助ロープ又は主ロープから斜面側へ垂らして設けているので、落石は、補強網状体で一旦受け止められて、その運動エネルギーが吸収されてから、主網状体と斜面間に導入されるので、落石の落下速度が早い場合でも、落石が主網状体を突き抜けるという不具合を効果的に防止できる。また、補強網状体で運動エネルギーを吸収して、主網状体の損傷を防止できるので、落石後における補修工事において、補強網状体のみを交換すればよく、主網状体を必ずしも取り換える必要がないので、補修工事費を軽減できる。なお、補強網状体の下端部は、斜面上に載置してもよいが、補強網状体にて落石の運動エネルギーが吸収された後、主網状体と斜面間に落石が導入されるように、補強網状体の下端部と斜面間に一定の隙間が形成されるように配置することが好ましい。
前記補強網状体として、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結したコイル金網を用いることが好ましい実施の形態である。このような構成のコイル金網は、菱形金網と比較して、製作コストは多少高くなるが、金属素線がコイルの長手方向に延びやすく、落石の運動エネルギーを効果的に吸収できるので好ましい。
前記複数の支柱の上端部に連結金具を着脱自在に固定し、前記連結金具に補助ロープを張設し、前記補助ロープに前記補強網状体の上端部を連結支持させて、前記開口部を閉塞するように、前記補強網状体を斜面側へ向けて垂らして設けることが好ましい実施の形態である。この場合には、既設落石防護ネットに対して別途設けた補助ロープに補強網状体を支持させているので、主ロープに無理な荷重が作用することを防止できる。
前記支柱を補強する補助吊ロープとして、一端を支柱よりも山側の斜面に固定し、他端を前記連結金具に連結した補助吊ロープを設けることが好ましい実施の形態である。この場合には、補強網状体を設けることによる、支柱の横倒れを補助吊ロープにより防止することができる。
前記支柱の途中部に制動金具を支柱に沿って摺動可能に取付け、前記支柱を補強する補助吊ロープとして、一端を支柱よりも山側の斜面に固定し、他端を前記制動金具に連結し、途中部を前記連結金具に移動可能に引っ掛けた補助吊ロープを設けることも好ましい実施の形態である。この場合には、大型の落石を受け止めたときにおける、支柱の谷側への倒れ込みを効果的に抑制できる。即ち、谷側へ倒れ込む方向への荷重が支柱に対して作用すると、補助吊ロープに引っ張り力が作用し、この引っ張り力により制動金具が支柱の上端部側へ一定の摺動抵抗を作用させながらスライドして、制動金具と支柱間における制動力で支柱の谷側への倒れ込みを防止できることになる。
本発明に係る第1の既設落石防護ネットの補強方法は、斜面の幅方向に間隔をあけて、該斜面に立設した複数の支柱と、これら複数の支柱の上端部間に張設した主ロープと、該主ロープに山側端部を連結支持して、前記斜面に敷設した主網状体とを有し、主網状体の山側端部と斜面との間に落石導入用の開口部を形成した既設落石防護ネットの補強方法であって、前記支柱の上端部間に張設した補助ロープ又は前記主ロープに、上端部を連結支持させた補強網状体を、前記開口部を閉塞するように、前記補助ロープ又は前記主ロープから斜面側へ垂らして設けるものである。
この補強方法では、主網状体を支持する主ロープ、或いは支柱の上端部間に別途張設した補助ロープに、補強網状体を取り付けているので、既存落石防護ネットの構成を変更することなく、補強網状体を取り付けることができる。しかも、落石導入用の開口部を閉塞するように、補強網状体を補助ロープ又は主ロープから斜面側へ垂らして設けているので、落石は、補強網状体で一旦受け止められて、その運動エネルギーが吸収されてから、主網状体と斜面間に導入されるので、落石の落下速度が早い場合でも、落石が主網状体を突き抜けるという不具合を効果的に防止できる。
本発明に係る第2の既設落石防護ネットの補強方法は、斜面の幅方向に間隔をあけて、該斜面に立設した複数の支柱と、これら複数の支柱の上端部間に張設した主ロープと、該主ロープに山側端部を連結支持して、前記斜面に敷設した主網状体とを有し、主網状体の山側端部と斜面との間に落石導入用の開口部を形成した既設落石防護ネットの補強方法であって、前記複数の支柱の上端部に連結金具を着脱自在に固定し、次に前記連結金具に補助ロープを張設し、次に前記補助ロープに上端部を連結支持させた補強網状体を、前記開口部を閉塞するように、前記補助ロープから斜面側へ垂らして設けるものである。
この補強方法では、支柱の上端部間に別途張設した補助ロープに、補強網状体を取り付けているので、既存落石防護ネットの構成を変更することなく、補強網状体を取り付けることができる。しかも、落石導入用の開口部を閉塞するように、補強網状体を補助ロープ又は主ロープから斜面側へ垂らして設けているので、落石は、補強網状体で一旦受け止められて、その運動エネルギーが吸収されてから、主網状体と斜面間に導入されるので、落石の落下速度が早い場合でも、落石が主網状体を突き抜けるという不具合を効果的に防止できる。更に、既設落石防護ネットに対して別途設けた補助ロープに補強網状体を支持させているので、主ロープに無理な荷重が作用することが防止できる。
本発明に係る既設落石防護ネットの補強構造及び補強方法によれば、主網状体を支持する主ロープ、或いは支柱の上端部間に別途張設した補助ロープに、補強網状体を連結支持しているので、既存落石防護ネットの構成を変更することなく、補強網状体を取り付けることができる。しかも、落石導入用の開口部を閉塞するように、補強網状体を補助ロープ又は主ロープから斜面側へ垂らして設けているので、落石は、補強網状体で一旦受け止められて、その運動エネルギーが吸収されてから、主網状体と斜面間に導入されるので、落石の落下速度が早い場合でも、落石が主網状体を突き抜けるという不具合を効果的に防止できる。また、補強網状体で運動エネルギーを吸収して、主網状体の損傷を防止できるので、落石後における補修工事において、補強網状体のみを交換すればよく、主網状体を必ずしも取り換える必要がないので、補修工事費を軽減できる。
既設落石防護ネット及びその補強構造の施工状態での斜視図 既設落石防護ネット及びその補強構造の施工状態での斜視図 既設落石防護ネット及びその補強構造の施工状態での縦断側面図 支柱付近の要部側面図 支柱付近の要部背面図 他の構成の補強構造の図3相当図 他の構成の補強構造の図3相当図 (a)は側部緩衝手段の説明図、(b)は他の構成の側部緩衝手段の説明図 他の構成の連結金具及びその付近の側面図 図9のX-X線断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、既設落石防護ネットの構成について説明する。
図1〜図5に示すように、既設落石防護ネット10は、山の斜面Sに敷設される主網状体11と、主網状体11の山側端部と斜面S間に落石導入用の開口部12が形成されるように、主網状体11を斜面Sに固定する固定手段20とを備えている。なお、本実施の形態では、法枠を形成した斜面Sに既設落石防護ネット10を施工したが、法枠を形成していない山の斜面に施工することも可能である。
主網状体11は、菱形金網で構成されている。菱形金網としては、菱形状の網目が連設されるように金属線を編み込んだ周知の構成のものを採用でき、例えば直径3.2mmの金属線を用いて、50×50mm角の菱形状の網目を連設した菱形金網を採用できる。ただし、菱形金網を構成する金属線の直径や菱形の大きさは、受け止める落石Rの大きさなどに応じて任意に設定できる。また、菱形金網は、一定寸法の単位菱形金網を現場にて縦横に連結して、斜面Sの寸法に応じた大きさに組み立てることになる。更に、主網状体11は、菱形金網以外に、例えばコイル金網などの金網で構成することも可能であるし、複数種類の金網を併用して構成することもできる。
固定手段20について説明すると、落石Rが発生する可能性のある斜面Sの高さ方向の途中部には斜面Sの幅方向(左右方向)に間隔をあけて複数のブラケット部材21がアンカー22で固定され、ブラケット部材21には支柱23がその下端部において左右方向の支軸24を中心に谷側へ傾動可能に立設支持されている。支柱23から山側へ一定間隔あけた位置には各支柱23に対応させてアンカー25が固定され、各支柱23の上端部に設けた取付片26と各支柱23に対応するアンカー25との間には吊ロープ27が張設され、この吊ロープ27により支軸24を中心とした支柱23の谷側への傾動が規制されて、斜面Sに対する支柱23のなす角度が略直角に保持されるように構成されている。吊ロープ27にはターンバックル28が介装され、ターンバックル28により吊ロープ27の長さを調整することで、斜面Sに対する支柱23の傾斜角度を調整できるように構成されている。ただし、支柱23の下部を斜面Sに埋設施工して、支柱23を斜面Sに立設してなる既設落石防護ネットに対しても、本発明を同様に適用できる。
支柱23は、H形鋼で構成され、基本的には、落石Rが通過しにくい箇所に施工され、落石Rとの衝突によって、支柱23が破損しないように構成されている。また、支柱23を谷側へ傾動可能にブラケット部材21に立設させることで、支柱23に対して落石Rが衝突した場合であっても、支柱23の破損が防止されるように構成されている。支柱23としては、H形鋼以外に角形鋼管や丸形鋼管からなるものを採用することもできる。支柱23の長さや断面寸法は、受け止める落石Rの大きさ、斜面Sの傾斜角度や長さ、主網状体11の寸法などを考慮して適宜に設定されている。
各支柱23の上端部の谷側面にはUボルトからなるガイド部材30が取り付けられ、各支柱23のガイド部材30には主ロープ31が挿通されて、複数の支柱23の上端部間にわたって主ロープ31が張設され、主ロープ31の両端部は主網状体11の左右両側において斜面Sにアンカー32にて固定されている。主ロープ31とアンカー32間にはターンバックル33が介装され、このターンバックル33により主ロープ31の張力を調整できるように構成されている。主ロープ31には連結コイル34を介して主網状体11の山側端部が連結され、主網状体11の山側端部と斜面S間には落石導入用の開口部12が形成されている。
主網状体11の下半部には斜面Sの傾斜方向に間隔をあけて複数の横ロープ35が設けられ、横ロープ35の両端部は主網状体11から側方へ導出されて斜面Sにアンカー36で固定されている。主網状体11の敷設位置において主ロープ31と最も下側の横ロープ35間には左右方向に一定間隔おきに縦ロープ37が設けられ、横ロープ35と縦ロープ37とは交差位置においてクリップ38により主網状体11に連結されている。
本発明は、前述のような既設落石防護ネット10に対する補強構造40に関するものであり、この補強構造40は、次のように構成されている。なお、この補強構造40は、主網状体11の山側端部と斜面Sとの間に落石導入用の開口部12を形成したポケット式ロックネットであれば、上記以外の構成の既設落石防護ネットに対しても適用できる。
図1〜図5に示すように、補強構造40は、支柱23の上端部に着脱自在に固定した連結金具41と、複数の支柱23の連結金具41にわたって張設した補助ロープ42と、補助ロープ42に上端部を連結支持させて、落石導入用の開口部12を閉塞するように、補助ロープ42から斜面S側へ向けて垂らして設けた補強網状体43と、支柱23に作用する衝撃荷重を緩衝する緩衝手段50とを備えている。
連結金具41は、支柱23に外嵌可能な平面視略コ字状の1対の分割金具45A、45Bと、これら1対の分割金具45A、45Bを支柱23に外嵌させてロ字状に組み合わせた状態に連結する連結ボルト46と、1対の分割金具45A、45Bをロ字状に組み合わせてなる金具本体45を支柱23に沿って移動しないように固定する固定ボルト47とを備えている。連結金具41を支柱23に固定する際には、1対の分割金具45A、45Bを支柱23の山側及び谷側に外嵌させた状態で、連結ボルト46により両分割金具45A、45Bを連結し、その後両分割金具45A、45Bからなる金具本体45を支柱23に対して高さ調整した状態で、固定ボルト47を締め付けることによって、連結金具41を支柱23の上端部に固定することになる。連結金具41にはワイヤからなる取っ手48が固定され、この取っ手48を支柱23に固定したUボルト70に係止させることによって、連結金具41の下方への移動を確実に防止できるように構成されている。
山側の分割金具45Bの幅方向の中央部には山側へ突出する取付片49が立設され、取付片49には上下1対の取付孔が形成されている。上側の取付孔には補助ロープ42が挿通され、補助ロープ42の両端部は左右両側端の支柱23の連結金具41に固定され、補助ロープ42は複数の支柱23の上部にわたって架設状に張設されている。
なお、連結金具41としては、既設の支柱23に対して固定可能なものであれば任意の構成のものを採用できる。例えば、図9、図10に示す連結金具71のように、支柱23に沿った形状の1対の分割金具72A、72Bと、これら1対の分割金具72A、72Bを支柱23に外嵌させて組み合わせた状態に連結する連結ボルト73と、1対の分割金具72A、72Bを組み合わせてなるH型の金具本体72を支柱23に沿って移動しないように固定する固定ボルト74と、分割金具71Aに上方へ突出状に設けた連結片75とを備えたものを採用できる。この連結金具71では、固定ボルト74を支柱23のフランジ部間に配置させるので、シャックル59や補助ロープ42と固定ボルト73との干渉を防止しつつ、取付片49の突出高さを低くして、補助ロープ42や補助吊ロープ52などからの衝撃荷重に対する取付片49の強度剛性を向上できる。また、連結片75を既設のガイド部材30に連結することで、Uボルト70を支柱23に取り付けるための穴明け加工が不要となるので好ましい。なお、符号76が、補助ロープ42を取り付けるために、取付片49の上部に形成した取付孔であり、符号77が、後述するシャックル59を取り付けるために、取付片49の下部に形成した取付孔である。
補助ロープ42には補強網状体43の上端部が連結支持され、補強網状体43は、左右両端の支柱23間にわたって落石導入用の開口部12を閉塞するように設けられ、補強網状体43の下端部は、斜面Sよりもやや上側に配置され、落石Rは補強網状体43で一旦受け止められてから、開口部12を通って主網状体11と斜面S間に導入されるように構成されている。
補強網状体43は、金属線からなる複数本のコイル43aからなり、該コイル43aのループを相互に係合させることによって、複数本のコイル43aを並列状に連結してなるコイル金網で構成され、補助ロープ42を最上部のコイル43aのループに挿通させて、補助ロープ42に連結支持されている。コイル43aを構成する金属線の直径や、コイル43aのループの直径や配設ピッチなどは受け止める落石Rの大きさなどに応じて適宜に設定でき、例えば直径4.0mmの金属線からなり、直径300mm、ピッチ100mmでループを形成したコイル43aを採用できる。このコイル金網は、工場などで製作したものを施工現場へ輸送することも可能であるが、輸送コストが高くなるので、コイル43aを施工現場へ輸送して、施工現場において、コイル43aのループが相互に係合するように複数本のコイル43aを並列状に連結して製作することが好ましい。また、コイル43aの長さが長くなると、これを現場へ輸送することが困難になるので、例えば長さ5mの短尺な単位コイルを施工現場へ輸送し、施工現場において、複数本の単位コイルを連結金具で直列状に連結して、各段のコイル43aを構成することも好ましい実施の形態である。また、左右の単位コイルの連結部分の位置が、上下に隣接するコイル43aにおいて左右方向の同じ位置に配置されると、コイル金網の強度が低下するので、上下に隣接配置される単位コイルの連結部分を左右方向に例えば半ピッチずらした位置に配置させて、連結部分が千鳥状に配置されるように構成することが好ましい。
なお、補強網状体43をコイル金網で構成したが、菱形金網で構成することも可能である。また、図6に示す補強構造40Aのように、補強網状体43に代えて、下端部を斜面S上に設置させて、斜面Sに沿って谷側へ垂らして設けた補強網状体43Aを備えさせてもよいし、図7に示す補強構造40Bのように、補強網状体43に代えて、下端部を斜面S上に設置させて、斜面Sに沿って山側へ延ばして設けた補強網状体43Bを備えさせてもよい。また、補強網状体43の下端部に連結ロープを挿通させて、該連結ロープの両端部を補強網状体43よりも上側の斜面Sに対してアンカーで固定し、該連結ロープの両端部に緩衝手段を設けて、補強網状体43に作用する荷重の一部を該緩衝手段で緩衝しながら連結ロープで受け止めるように構成してもよい。更に、補強網状体43の側部に上下方向の側部ロープを設けて、該側部ロープの上端部を補助ロープ42に固定し、下端部を斜面Sに対してアンカーで固定することも好ましい。更にまた、複数枚の補強網状体43を前後に隙間なく重ね合わせ、共通の補助ロープ42に吊り下げたり、複数枚の補強網状体43を前後に隙間をあけて重ね合わせ、並列状に配置した補助ロープに個別に吊り下げたり、補強網状体43、43A、43Bを任意に組み合わせて吊り下げたりすることも可能である。更にまた、主ロープ31の強度が許すのであれば、補助ロープ42を省略して、補強網状体43の上端部を連結コイルなどにより主ロープ31に連結支持することも可能である。
緩衝手段50は、支柱23の高さ方向の途中部に設けた制動金具51と、一端を支柱23よりも山側の斜面Sにアンカーで固定し、他端を制動金具51に連結し、途中部を連結金具41に移動可能に引っ掛けた補助吊ロープ52とを備えている。
制動金具51は、支柱23に外嵌可能な平面視略コ字状の1対の分割金具53A、53Bと、これら1対の分割金具53A、53Bを支柱23に外嵌させてロ字状に組み合わせた状態に連結する連結ボルト54と、1対の分割金具53A、53Bをロ字状に組み合わせてなる金具本体53と支柱23間に制動力を付与する制動ボルト55とを備え、1対の分割金具53A、53Bを支柱23の山側及び谷側に外嵌させた状態で、連結ボルト54により両分割金具53A、53Bを連結し、その後両分割金具53A、53Bからなる金具本体53を支柱23に対して高さ調整した状態で、トルクレンチにより一定のトルクで制動ボルト55を締め付けることによって、支柱23の途中部に取り付けられている。この制動金具51としては、部品の種類を極力少なくするため、連結金具41と同一構造のものを採用したが、既設の支柱23に対して取付可能なものであれば任意の構成のものを採用でき、例えば連結金具71と同一構造のものを採用することもできるし、連結金具41、71と異なる構成のものを採用することも可能である。また、制動金具51として、連結金具41、71の取っ手48や連結片75を省略したり、取付片49の下側の取付孔を省略したものを採用することもできる。
山側の分割金具53Bの幅方向の中央部には山側へ突出する取付片56が立設され、取付片56には上下1対の取付孔が形成されている。補助吊ロープ52は1本の支柱23に対して平面視略V字状に2本張設され、補助吊ロープ52の一端部は斜面Sにアンカー57で固定され、補助吊ロープ52の他端部は制動金具51の上側の取付孔に取り付けたシャックル58に連結され、補助吊ロープ52の途中部は連結金具41の下側の取付孔に取り付けたシャックル59に挿通されている。補助吊ロープ52にはターンバックル52aが介装され、ターンバックル52aにより補助吊ロープ52の長さを調整することで、斜面Sに対する支柱23の傾斜角度を調整できるように構成されている。なお、補助吊ロープ52は、1本の支柱23に対して2本設けたが、1本だけ設けることも可能である。
この緩衝手段50では、大型の落石Rを受け止めたときなどにおいて、落石Rの衝撃荷重により吊ロープ27が伸びて、支柱23が支軸24を中心に谷側へ傾動したときに、補助吊ロープ52に作用する張力で制動金具51が支柱23の上部側へ移動するが、このとき制動金具51には制動ボルト55の締付力に応じて支柱23との間に一定の制動力が作用するので、支柱23に対する落石Rの衝撃荷重を緩衝手段50により吸収して、支柱23の破損を防止できる。ただし、本実施の形態では、緩衝手段50と吊ロープ27を併用したが、緩衝手段50を省略して、既存落石防護ネット10と同様に吊ロープ27だけで支柱23の倒れを防止することも可能であるし、緩衝手段50の施工後に吊ロープ27を取り外して、緩衝手段50だけで支柱23の倒れを防止することも可能である。また、補助ロープ42及び補強網状体43を省略して、この緩衝手段50のみを補強構造40として既設落石防護ネット10に備えさせることも可能である。
補強構造40を既設落石防護ネット10に組み付ける際には、既設落石防護ネット10の支柱23に対して連結金具41及び制動金具51を組み付け、連結金具41に補助ロープ42を張設し、補助ロープ42に補強網状体43を施工するとともに、支柱23よりも山側の斜面Sに支柱23に対応させて1対のアンカー57をそれぞれ施工し、アンカー57と制動金具51間に、一端を該アンカー57に連結し、他端を制動金具51に連結し、途中部を連結金具41に移動可能に引っ掛けた補助吊ロープ52を張設することで、既設落石防護ネット10の構成をなんら変更することなく、既設落石防護ネット10に対して補強構造40を容易に組付けることができる。
また、補強構造40により補強した既設落石防護ネット10では、図3に示すように、落石Rが発生したときには、先ず補強網状体43で落石Rが受け止められて、補強網状体43が伸長するとともに補強網状体43の下端側が谷側へ変形して、落石Rの運動エネルギーが吸収され、次に開口部12から主網状体11と斜面S間に落石Rが導入されて、主網状体11により更に運動エネルギーが吸収され、主網状体11と斜面S間に落石Rが保持されることになる。
このため、落石Rの落下速度が速い場合でも、補強網状体43で落石Rを一旦受け止めて、その運動エネルギーを吸収してから、落石Rを主網状体11と斜面S間に導入するので、落石Rが主網状体11を突き抜けるという不具合を効果的に防止できる。また、補強網状体43で運動エネルギーを吸収して、主網状体11の損傷を防止できるので、落石後における補修工事において、補強網状体43のみを交換すればよく、主網状体11を必ずしも取り換える必要がないので、補修工事費を軽減できるので好ましい。
なお、横ロープ35とアンカー36間に側部緩衝手段を設けることも好ましい。具体的には、図8(a)に示す側部緩衝手段60のように、横ロープ35を主網状体11側の本体ロープ61とアンカー36側の側部ロープ62とに分割構成し、本体ロープ61と側部ロープ62とを一定長さ重ね合わせて複数のクリップ63で結合し、本体ロープ61と側部ロープ62の端部に抜け止め用の係止部材64を圧着し、横ロープ35に対して大きな荷重が作用したときには、本体ロープ61と側部ロープ62間に滑りが発生して、横ロープ35に作用する衝撃を吸収するように構成することができる。また、図8(b)に示す側部緩衝手段65のように、横ロープ35を主網状体11側の本体ロープ66と中間ロープ67とアンカー36側の側部ロープ68とに分割構成し、中間ロープ67をコイル状に約1周半、周回する金属製パイプからなるリング部材69に挿通させて両端部を連結し、本体ロープ66の端部を中間ロープ67に連結するとともに、側部ロープ68をリング部材69に連結し、横ロープ35に対して大きな荷重が作用したときには、中間ロープ67及びリング部材69が直線状に伸びて、横ロープ35に作用する衝撃を吸収するように構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
S 斜面
10 既設落石防護ネット 11 主網状体
12 開口部
20 固定手段 21 ブラケット部材
22 アンカー 23 支柱
24 支軸 25 アンカー
26 取付片 27 吊ロープ
28 ターンバックル
30 ガイド部材 31 主ロープ
32 アンカー 33 ターンバックル
34 連結コイル 35 横ロープ
36 アンカー 37 縦ロープ
38 クリップ
40 補強構造 41 連結金具
42 補助ロープ 43 補強網状体
43a コイル 45 金具本体
45A 分割金具 45B 分割金具
46 連結ボルト 47 固定ボルト
48 取っ手 49 取付片
50 緩衝手段 51 制動金具
52 補助吊ロープ 52a ターンバックル
53 金具本体 53A 分割金具
53B 分割金具 54 連結ボルト
55 制動ボルト 56 取付片
57 アンカー 58 シャックル
59 シャックル
40A 補強構造 40B 補強構造
43A 補強網状体 43B 補強網状体
60 側部緩衝手段 61 本体ロープ
62 側部ロープ 63 クリップ
64 係止部材 65 側部緩衝手段
66 本体ロープ 67 中間ロープ
68 側部ロープ 69 リング部材
70 Uボルト 71 連結金具
72 金具本体 72A 分割金具
72B 分割金具 73 連結ボルト
74 固定ボルト 75 連結片
76 取付孔 77 取付孔

Claims (2)

  1. 斜面の幅方向に間隔をあけて、該斜面に立設した複数の支柱と、これら複数の支柱の上端部間に張設した主ロープと、該主ロープに山側端部を連結支持して、前記斜面に敷設した主網状体とを有し、主網状体の山側端部と斜面との間に落石導入用の開口部を形成した既設落石防護ネットの補強構造であって、
    前記支柱の上端部間に張設した補助ロープ又は前記主ロープに、上端部を連結支持させた補強網状体を、前記開口部を閉塞するように、前記補助ロープ又は前記主ロープから斜面側へ垂らして設け、
    前記複数の支柱の上端部に連結金具を着脱自在に固定し、前記連結金具に補助ロープを張設し、前記補助ロープに前記補強網状体の上端部を連結支持させて、前記開口部を閉塞するように、前記補強網状体を斜面側へ向けて垂らして設け、
    前記支柱の途中部に制動金具を支柱に沿って摺動可能に取付け、前記支柱を補強する補助吊ロープとして、一端を支柱よりも山側の斜面に固定し、他端を前記制動金具に連結し、途中部を前記連結金具に移動可能に引っ掛けた補助吊ロープを設けた、
    ことを特徴とする既設落石防護ネットの補強構造。
  2. 前記補強網状体として、ループを相互に係合させて複数本のコイルを並列状に連結したコイル金網を用いた請求項1記載の既設落石防護ネットの補強構造。
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