JP6433110B2 - 光学用部材及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、上述の課題を解決する光学用部材は、基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成された光学用部材において、前記積層体の最外表面が多孔質あるいは凹凸構造による空隙を有する層であり、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層であり、前記ポリイミドを主成分とする層が、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有するポリイミド1、および主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および脂環式ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミン残基を含まないポリイミド2を含有し、前記ポリイミド1および前記ポリイミド2のイミド化率が90%以上であることを特徴とする。
1)少なくとも芳香族ジアミン、脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上のポリイミド1を合成する工程、
2)少なくとも芳香族ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および芳香族ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上であって、かつ芳香族ジアミン残基の含有量がポリイミド1とは異なるポリイミド2を合成する工程、
3)前記ポリイミド1および前記ポリイミド2を溶媒に溶解してポリイミド溶液を調製する工程、
4)前記ポリイミド溶液を基材上または基材上に設けられた薄膜上に塗布する工程、
5)前記塗布したポリイミド溶液を乾燥および/または焼成してポリイミドを主成分とする層を形成する工程、
を有することを特徴とする。
また、上述の課題を解決する光学用部材の製造方法は、基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成され、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層からなる光学用部材の製造方法であって、
1)少なくとも芳香族ジアミン、脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上のポリイミド1を合成する工程、
2)少なくとも脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および脂環式ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミンを含まず、イミド化率が90%以上であるポリイミド2を合成する工程、
3)前記ポリイミド1および前記ポリイミド2を溶媒に溶解してポリイミド溶液を調製する工程、
4)前記ポリイミド溶液を基材上または基材上に設けられた薄膜上に塗布する工程、
5)前記塗布したポリイミド溶液を乾燥および/または焼成してポリイミドを主成分とする層を形成する工程、
を有することを特徴とする。
1)少なくとも芳香族ジアミン、脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中に加え、重合、イミド化の順に反応を行い、主鎖中に芳香族ジアミン残基および脂環式ジアミン残基を有するポリイミド1を合成する工程、
2)少なくとも芳香族ジアミンおよび/または脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中に加え、重合、イミド化の順に反応を行い、主鎖中に芳香族ジアミン残基および/または脂環式ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミン残基と脂環式ジアミン残基のモル比がポリイミド1とは異なるポリイミド2を合成する工程、
3)前記ポリイミド1および前記ポリイミド2を溶媒に溶解し、前記ポリイミド1と前記ポリイミド2が均一に混合されたポリイミド溶液を調製する工程、
4)ポリイミド1およびポリイミド2を含む溶液を基材上または基材上に設けられた薄膜上に塗布する工程、
5)ポリイミド1およびポリイミド2を含む薄膜を23℃以上250℃以下、常圧または減圧下で乾燥および/または焼成し、ポリイミドを主成分とする層を形成する工程、
を有する。
ポリイミドのイミド化率は90%以上が好ましく、それ以下であるとポリイミドの吸水率が上昇して膜厚や屈折率が変動し易くなる。さらに好ましくは93%以上99%以下である。
S0:測定面が理想的にフラットであるとした時の面積、|XR−XL|×|YT−YB|、F(X,Y):測定点(X,Y)における高さ、XはX座標、YはY座標、
XLからXR:測定面のX座標の範囲、
YBからYT:測定面のY座標の範囲、
Z0:測定面内の平均の高さ。
6)前記積層体の最外表面に酸化アルミニウム前駆体ゾルを塗布する工程、
7)前記塗布した酸化アルミニウム前駆体ゾル膜を乾燥および/または焼成して酸化アルミニウム膜を形成する工程、
8)前記酸化アルミニウム膜を温水に浸漬して酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶からなる凹凸構造を形成する工程。
4,4’−メチレンビス(アミノシクロヘキサン)(以下DADCMと略す。東京化成製)200gに還流させながらヘキサンを徐々に加えて完全に溶解させた。加熱を止め数日間室温に放置した後、析出物を濾別し、減圧乾燥した。61gの白色固体状の精製DADCMを得た。ガスクロマトグラフィ分析からtrans,trans−異性体の含量は94%であった。
1H−NMR(DMSO−d6);δ0.83(2H,m),δ0.97(2H,q),δ1.18(2H,m),δ1.60(2H,d),δ1.69(2H,d),δ2.05(2H,s),δ2.42(2H,m),δ3.30(4H,b)
合計で12mmolになるように(1)で精製した脂環式ジアミンDADCM、芳香族ジアミン4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル(製品名BAPB:和歌山精化工業製)およびシロキサン含有ジアミン1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(製品名PAM−E:信越化学工業製)の3種類のジアミンをN,N−ジメチルアセトアミド(以下、DMAcと略す)に溶解した。
TDA−100: 4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物
B−4400: 5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物
DADCM: 4,4’−メチレンビス(アミノシクロヘキサン)(ヘキサン再結晶品)
BAPB: 4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル
PAM−E: 1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
14.8gのアルミニウム−sec−ブトキシド(ASBD、川研ファインケミカル製)と、3.42gの3−メチル−2,4−ペンタンジオンと、14gの2−エチルブタノールとを均一になるまで混合攪拌した。1.62gの0.01M希塩酸を2−エチルブタノール/1−エトキシ−2−プロパノールの混合溶媒に溶解してから、前記アルミニウム−sec−ブトキシドの溶液にゆっくり加え、暫く攪拌した。溶媒は最終的に2−エチルブタノールと1−エトキシ−2−プロパノールの混合重量比が7/3の混合溶媒が59.3gになるように調製した。さらに120℃のオイルバス中で2から3時間以上攪拌することによって酸化アルミニウム前駆体ゾルを調製した。
両面を研磨した大きさ約φ30mm、厚さ約2mmの各種ガラス基板をアルカリ洗剤およびIPAで超音波洗浄した後、オーブン中で乾燥した。
絶対反射率測定装置(USPM−RU、オリンパス製)を用い、波長400nmから700nmの範囲の入射角0°時の反射率測定を行った。
分光エリプソメータ(VASE、ジェー・エー・ウーラム・ジャパン製)を用い、波長380nmから800nmまで測定した。
基板表面をPd/Pt処理を行い、FE−SEM(S−4800、日立ハイテク製)を用いて加速電圧2kVで表面観察を行った。
ポリイミド1としてポリイミドa(芳香族ジアミン残基が40モル%、脂環式ジアミン残基が40モル%)とポリイミド2としてポリイミドb(芳香族ジアミン残基が15モル%、脂環式ジアミン残基が60モル%)を合計で1gになるようにシクロヘキサノン/シクロペンタノン混合溶媒49gに溶解し、さらに3−イソシアン酸トリエトキシシリル0.02gとイオン交換水数滴を加えた。ポリイミドaとポリイミドbはそれぞれ単独もしくは混合した4種類のポリイミド溶液を調製した。
ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドc(芳香族ジアミン残基が65モル%、脂環式ジアミン残基が20モル%)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドaのみの膜、ポリイミドaとcの重量比(a/c)が0.65/0.35または0.35/0.65の膜、ポリイミドcのみの4種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドaの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図6)。その結果、ポリイミドaのみの屈折率1.618からポリイミドcの屈折率1.661を結ぶ直線上にポリイミドaとcの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドd(芳香族ジアミン残基はなし、脂環式ジアミン残基が40モル%)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドaのみの膜、ポリイミドaとdの重量比(a/d)が0.87/0.13、0.7/0.3、または0.37/0.63の膜、ポリイミドdのみの5種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドaの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図7)。その結果、ポリイミドaのみの屈折率1.618からポリイミドdの屈折率1.558を結ぶ直線上にポリイミドaとdの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドe(芳香族ジアミン残基が90モル%、脂環式ジアミン残基はなし)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドaのみの膜、ポリイミドaとeの重量比(a/e)が0.8/0.2、0.5/0.5、または0.35/0.65の膜、ポリイミドeのみの5種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドaの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図7)。その結果、ポリイミドaのみの屈折率1.618からポリイミドeの屈折率1.680を結ぶ直線上にポリイミドaとeの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド1としてポリイミドaをポリイミドf(芳香族ジアミン残基が40モル%、脂環式ジアミン残基が40モル%)に変更し、ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドg(芳香族ジアミン残基:脂環式ジアミン残基のモル比が0:1)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドfのみの膜、ポリイミドfとgの重量比(f/g)が0.68/0.32または0.22/0.78の膜、ポリイミドgのみの4種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドfの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図8)。その結果、ポリイミドfのみの屈折率1.600からポリイミドgの屈折率1.537を結ぶ直線上にポリイミドfとgの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド1としてポリイミドaをポリイミドfに変更し、ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドh(芳香族ジアミン残基が90モル%、脂環式ジアミン残基はなし)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドfのみの膜、ポリイミドfとhの重量比(f/h)が0.67/0.33または0.33/0.67の膜、ポリイミドhのみの4種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドfの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図8)。その結果、ポリイミドfのみの屈折率1.600からポリイミドhの屈折率1.663を結ぶ直線上にポリイミドfとhの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドgに変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドaのみの膜、ポリイミドaとgの重量比(a/g)が0.5/0.5の膜、ポリイミドgのみの3種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドaの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図9)。その結果、ポリイミドaのみの屈折率1.618からポリイミドgの屈折率1.537を結ぶ直線上にポリイミドaとgの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミド2としてポリイミドbをポリイミドhに変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたポリイミド膜は膜厚が約45から50nmで、ポリイミドaのみの膜、ポリイミドaとhの重量比(a/h)が0.5/0.5の膜、ポリイミドhのみの3種類の均一な膜であった。ポリイミド膜中のポリイミドaの含有率(wt%)と屈折率の関係をプロットした(図9)。その結果、ポリイミドaのみの屈折率1.618からポリイミドhの屈折率1.663を結ぶ直線上にポリイミドaとhの混合膜の屈折率プロットが載ることが分かった。
ポリイミドd(芳香族ジアミン残基はなし、脂環式ジアミン残基が70モル%)とポリイミドe(芳香族ジアミン残基が90モル%、脂環式ジアミン残基はなし)のいずれもポリイミド2であるポリイミドに変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。比較例1で用いられたポリイミドの組み合わせを表2に示した。
La2O5を主成分とするnd=1.77、νd=50のガラスAの研磨面上に実施例3、5、7で作製したポリイミドa/ポリイミドd(重量比)=0.37/0.63(屈折率1.578)、ポリイミドf/ポリイミドg(重量比)=0.68/0.32(屈折率1.580)、ポリイミドa/ポリイミドg(重量比)=0.5/0.5(屈折率1.577)の混合膜をそれぞれ作製した。それぞれのポリイミド混合膜上に酸化アルミニウム前駆体ゾルを適量滴下し、4000rpmで20秒スピンコートを行った後、140℃の熱風循環オーブンで60分間焼成し、ポリイミド1膜上に非晶性酸化アルミニウム膜を被膜した。
La2O5を主成分とするnd=1.83、νd=43のガラスBの研磨面上に実施例4、6、8で作製したポリイミドa/ポリイミドe(重量比)=0.65/0.35(屈折率1.641)、ポリイミドf/ポリイミドh(重量比)=0.33/0.67(屈折率1.643)、ポリイミドa/ポリイミドh(重量比)=0.5/0.5(屈折率1.641)の混合膜をそれぞれ作製した。それ以降は実施例9と同様の操作を行ない、ガラスB上に反射防止膜を作製した。ガラスA上の光学膜の絶対反射率を測定し、450から650nmの絶対反射率が0.1%以下の反射防止膜付きガラス基板3種類を得た(図12)。屈折率を揃えたポリイミド混合膜上の反射防止性能に差はなかった。また、それぞれの基板内の反射率のバラつきもなく、散乱によるクモリの発生もなかった。
La2O5を主成分とするnd=1.77、νd=50のガラスAの研磨面上に比較例1で作製したポリイミドd/ポリイミドe(重量比)=0.8/0.2(屈折率1.581)の混合膜を作製した。それ以降は実施例9と同様の操作を行ない、ガラスA上に反射防止膜を作製した。ガラスA上の光学膜の絶対反射率を測定し、450から650nmの絶対反射率が0.2%以下であった。しかしながら基板内に0.1%程度の反射率のバラつきが見られ、散乱によるクモリの発生も確認された。基板断面のFE−SEM観察をしたところ、ポリイミド膜中で一方のポリイミドが数μmの間隔で島状に相分離していることが確認された。
La2O5を主成分とするnd=1.83、νd=43のガラスBの研磨面上に比較例1で作製したポリイミドd/ポリイミドe(重量比)=0.3/0.7(屈折率1.645)の混合膜を作製した。それ以降は実施例9と同様の操作を行ない、ガラスB上に反射防止膜を作製した。ガラスA上の光学膜の絶対反射率を測定し、450から650nmの絶対反射率が0.2%以下であった。しかしながら基板内に0.1%程度の反射率のバラつきが見られ、散乱によるクモリの発生も確認された。また、基板断面のFE−SEM観察をしたところ、ポリイミド膜中で一方のポリイミドが数μmの間隔で島状に相分離していることが確認された。
2 ポリイミドを主成分とする層
3 多孔質あるいは凹凸構造による空隙を有する低屈折率層
4 微細凹凸構造からなる層
5 微細凹凸構造
6 板状結晶の傾斜方向
7 板状結晶の傾斜方向
8 基材表面の接線
Claims (11)
- 基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成された光学用部材において、前記積層体の最外表面が多孔質あるいは凹凸構造による空隙を有する層であり、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層であり、前記ポリイミドを主成分とする層が、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有するポリイミド1、および主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および芳香族ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミン残基の含有量がポリイミド1とは異なるポリイミド2を含有し、前記ポリイミド1および前記ポリイミド2のイミド化率が90%以上であることを特徴とする光学用部材。
- 前記ポリイミド2とポリイミド1が有する芳香族ジアミン残基は同一であることを特徴とする請求項1記載の光学用部材。
- 基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成された光学用部材において、前記積層体の最外表面が多孔質あるいは凹凸構造による空隙を有する層であり、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層であり、前記ポリイミドを主成分とする層が、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有するポリイミド1、および主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および脂環式ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミン残基を含まないポリイミド2を含有し、前記ポリイミド1および前記ポリイミド2のイミド化率が90%以上であることを特徴とする光学用部材。
- 前記ポリイミド2とポリイミド1が有する脂環式ジアミン残基は同一であることを特徴とする請求項3記載の光学用部材。
- 前記ポリイミド1および/またはポリイミド2がシロキサン含有ジアミン残基を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの項に記載の光学用部材。
- 前記ポリイミド1とポリイミド2の屈折率差が0.01以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの項に記載の光学用部材。
- 前記凹凸構造が酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶から形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの項に記載の光学用部材。
- 基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成され、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層からなる光学用部材の製造方法であって、
1)少なくとも芳香族ジアミン、脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上のポリイミド1を合成する工程、
2)少なくとも芳香族ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および芳香族ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上であって、かつ芳香族ジアミン残基の含有量がポリイミド1とは異なるポリイミド2を合成する工程、
3)前記ポリイミド1および前記ポリイミド2を溶媒に溶解してポリイミド溶液を調製する工程、
4)前記ポリイミド溶液を基材上または基材上に設けられた薄膜上に塗布する工程、
5)前記塗布したポリイミド溶液を乾燥および/または焼成してポリイミドを主成分とする層を形成する工程、
を有することを特徴とする光学用部材の製造方法。 - 基材表面に光の反射を抑えるための積層体が形成され、前記積層体の少なくとも一層がポリイミドを主成分とする層からなる光学用部材の製造方法であって、
1)少なくとも芳香族ジアミン、脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、芳香族ジアミン残基、および脂環式ジアミン残基を有し、イミド化率が90%以上のポリイミド1を合成する工程、
2)少なくとも脂環式ジアミンおよび酸二無水物を溶媒中で反応を行い、主鎖中に、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、または4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物由来である酸二無水物残基、および脂環式ジアミン残基を有し、かつ芳香族ジアミンを含まず、イミド化率が90%以上であるポリイミド2を合成する工程、
3)前記ポリイミド1および前記ポリイミド2を溶媒に溶解してポリイミド溶液を調製する工程、
4)前記ポリイミド溶液を基材上または基材上に設けられた薄膜上に塗布する工程、
5)前記塗布したポリイミド溶液を乾燥および/または焼成してポリイミドを主成分とする層を形成する工程、
を有することを特徴とする光学用部材の製造方法。 - さらに、前記積層体の最外表面に凹凸構造を有する層を形成するための下記の各工程を有することを特徴とする請求項9または10記載の光学用部材の製造方法。
6)前記積層体の最外表面に酸化アルミニウム前駆体ゾルを塗布する工程、
7)前記塗布した酸化アルミニウム前駆体ゾル膜を乾燥および/または焼成して酸化アルミニウム膜を形成する工程、
8)前記酸化アルミニウム膜を温水に浸漬して酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶からなる凹凸構造を形成する工程
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