JP6425910B2 - 起泡性を有するシロップ - Google Patents
起泡性を有するシロップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6425910B2 JP6425910B2 JP2014088396A JP2014088396A JP6425910B2 JP 6425910 B2 JP6425910 B2 JP 6425910B2 JP 2014088396 A JP2014088396 A JP 2014088396A JP 2014088396 A JP2014088396 A JP 2014088396A JP 6425910 B2 JP6425910 B2 JP 6425910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- syrup
- fermented cellulose
- food
- gum
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Description
また、特許文献3には、発酵セルロースを含有するホイップグミキャンディが開示されている。
特許文献1と同様に、特許文献2に開示された技術も、必須成分として、ゲル化作用を有するペクチンを使用している。その使用量は1%と高く(特許文献2、実施例1〜31)、得られる果実加工食品の食感は重く、フレーバーリリースは悪くなってしまう。
特許文献3には、発酵セルロースを含有するグミキャンディが開示されているが、グミキャンディは、弾力ある食感が特徴的な食品であり、シロップとは求められる物性が明らかに異なる。
項1.(A)起泡剤、(B)発酵セルロース、並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有する、起泡性を有するシロップ。
項2.前記(B)発酵セルロース1質量部に対し、(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を0.1〜30質量部含有する、項1に記載のシロップ。
項3.前記(A)起泡剤が小麦タンパク質分解物である、項1又は2に記載のシロップ。
項4.更に(D)酵素分解レシチンを含有する、項1〜3のいずれか一項に記載のシロップ。
項5.(E)高甘味度甘味料を含有する、項1〜4のいずれか一項に記載のシロップ。
項6.オーバーランを200〜1000%に起泡させた状態で喫食されることを特徴とする、項1〜5のいずれか一項に記載のシロップ。
項7.非エアゾール式の泡ディスペンサーに充填されたものである、項1〜6のいずれか一項に記載のシロップ。
項8.(A)起泡剤、(B)発酵セルロース、並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップと飲食品とを混合する工程、
を含む、飲食品の製造方法。
項9.(A)起泡剤、(B)発酵セルロース、並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップを飲食品にトッピングする工程、
を含む、飲食品の製造方法。
本発明の起泡性を有するシロップは、(A)起泡剤、(B)発酵セルロース、並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有することを特徴とする。
発酵セルロース複合体は、製品として商業上入手可能であり、これを利用することができる。商業上入手可能な発酵セルロース複合体製品として、例えば、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社のサンアーティスト[登録商標]シリーズが挙げられる。
気泡のキメ細かさ及び気泡安定性の観点からは、上記素材(C)の中でも、特に、水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、及びショ糖脂肪酸エステルからなる群から選択される一種以上を用いることが好ましい。
本発明のシロップは、糖質を含有することが好ましい。糖質として例えば、糖類(例.ブドウ糖、果糖、ショ糖、乳糖、麦芽糖など)、オリゴ糖及び糖アルコール等を例示できる。本発明のシロップはまた、(E)高甘味度甘味料を含有することが好ましい。高甘味度甘味料として、例えばスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチン、ネオテーム、羅漢果抽出物、モナチン及びアドバンテーム等を例示できる。特に好ましくは、糖質及び高甘味度甘味料を併用することが好ましい。これら糖質及び/又は高甘味度甘味料の含量は、シロップに求められる物性に応じて適宜調整可能である。通常、糖質及び/又は高甘味度甘味料の含量が1〜50質量%、好ましくは10〜40質量%、更に好ましくは10質量%以上30質量%未満である。本発明のシロップは任意で香料、色素、果汁又は酸味料等の食品原料を添加することが可能であるが、シロップ中の油脂含量が1質量%以下、好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以下に調整されていることが好ましい。
例えば、泡ディスペンサーや機械的撹拌等によって、容易に起泡させることが可能である。泡ディスペンサーの種類は、エアゾール式及び非エアゾール式が存在する。エアゾール式の泡ディスペンサーは、液化ガスのガス圧を用いて泡を生成させる容器であり、非エアゾール式の泡ディスペンサーは、シート状多孔体(メッシュ)を通して押圧することで、シロップと気体を混合し、泡を生成させる容器である。本発明のシロップは、起泡性に極めて優れており、起泡が難しい、非エアゾール式の泡ディスペンサーを用いた場合であっても、キメ細かな泡を容易に形成でき、軽い食感と良好なフレーバーリリースを有する起泡シロップ調製できるという利点を有する。非エアゾール式の泡ディスペンサーは、例えば、ポンプ式で泡を生成するポンプ式の泡ディスペンサー、軟質容器の胴部を手指で押圧するスクイズ式の泡ディスペンサー等が存在する。一例として、ポンプ式の泡ディスペンサーを図1に示した。ポンプ式泡ディスペンサーは、通常、空気注入ピストン、泡生成開口、メッシュ及びポンプ等を備える。本発明によれば、かかるポンプ式の泡ディスペンサーやスクイズ式の泡ディスペンサーといった、非エアゾール式の泡ディスペンサーから吐出するという、極めて簡便な工程であっても、容易にシロップを起泡することができる。もちろん、本発明のシロップは、ホイッパー、ミルクフォーマー、撹拌機、ハンドミキサー、フリーザー等の機械的撹拌を用いて起泡させてもよい。
なお、本明細書中において「粘度」とは、BL型回転粘度計を用いて20℃、60rpmの条件で、シロップの粘度を測定した場合の値をいう。
本発明はまた、前記の起泡性を有するシロップ及び飲食品を混合することを特徴とする、飲食品の製造方法にも関する。本発明の製造方法は以下の工程を含む;
(製法I)
(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップと飲食品とを混合する工程。
(製法II)
(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップを飲食品にトッピングする工程、
を含む、飲食品の製造方法。
(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程。
本工程は、水、シロップ等の溶媒に(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有する以外は常法に従って製造することができる。
例えば、水に(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上、並びに、必要に応じて(D)酵素分解レシチン、(E)高甘味度甘味料、及び糖質等を添加し、加熱溶解後、任意で香料、色素、果汁、酸味料等を添加し、冷却することで製造できる。本工程は例えば、市販されているシロップに、(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有させることでも実施可能である。
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程。
本工程は、工程1で得られるシロップをオーバーラン200〜1000%に調整する工程である。起泡方法は特に制限されない。例えば、起泡装置、撹拌機械(例.ホイッパー、ミルクフォーマー、撹拌機及びハンドミキサー等)、エアゾール式の泡ディスペンサー、非エアゾール式の泡ディスペンサーなどを使用できる。また、前記シロップを用いて冷菓(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス及び氷菓等)を製造する場合には、冷菓の製造ラインに使用されるフリーザーを用いて、シロップを起泡するなど、既存の製造工程にある設備を用いて起泡させることも可能である。
起泡したシロップと飲食品とを混合する工程。
本工程は、工程2で得られる起泡シロップと飲食品を混合する工程である。混合する飲食品の種類は特に制限されない。例えば、冷菓(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス及び氷菓等)、発酵乳(例.ヨーグルト等)、製菓等が挙げられる。混合方法は特に問わない。起泡シロップ及び飲食品が均一になるまで混合しても良く、起泡シロップ部分及び飲食品部分が不均一に存在する形態で混合しても良い。起泡シロップ及び飲食品が均一になるまで混合した場合には、飲食品に軽い食感を付与することができる。また、起泡シロップ部分及び飲食品部分が不均一に存在する形態で混合した場合、例えば層状に充填した場合、マーブル状に充填した場合又は全体が不均一となるように混合した場合などには、異なった食感を楽しめる飲食品を提供できる。例えば、本発明の起泡シロップと、冷菓ミックスをマーブル状となるように混合し、凍結することで、異なった食感を楽しめる飲食品を提供することが可能である。
起泡したシロップを飲食品にトッピングする工程。
本工程は、工程2で得られる起泡シロップを飲食品にトッピングする工程である。トッピングの対象となる飲食品の種類は特に制限されない。例えば、飲料、製菓、冷菓(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス及び氷菓等)、発酵乳(例.ヨーグルト等)、パン類等を挙げることができる。
表1に示す処方に従って、起泡性を有するシロップを調製した(ブリックス21.5質量%)。具体的には、水に発酵セルロース複合体を添加し、撹拌後、ホモジナイザーを用いて均質化(第一段9800kPa、第二段4900kPa)し、発酵セルロース複合体水溶液を調製した。水、果糖ぶどう糖液糖及び発酵セルロース複合体水溶液を混合し、そこへグラニュー糖、起泡剤(小麦タンパク質分解物)、多糖類(水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素分解レシチン、アラビアガム、ガティガム)及び高甘味度甘味料(スクラロース、ソーマチン)を加え、80℃で10分間撹拌した。次いで、果汁、香料、色素及びクエン酸溶液を添加後、93℃達温でホットパックし、起泡性を有するシロップを調製した。シロップは、容器(ポンプ式の泡ディスペンサー)に充填した。
発酵セルロース複合体製剤は、1.5質量%発酵セルロース複合体水溶液を調製し、当該溶液を20質量%添加した。
注2)HLB値が16のショ糖脂肪酸エステル及びHLB4のショ糖脂肪酸エステルを3:2で併用した。
実施例1−1〜1−6及び比較例1−1のシロップについて、起泡試験を行なった。
シロップをポンプ式の泡ディスペンサーから吐出し、吐出直後、及び10分後の泡の状態を評価した。
(A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を併用した実施例1−1〜1−6のシロップは、ポンプ式の泡ディスペンサーから吐出するという簡便な起泡方法で容易に起泡し(オーバーラン約700〜1000%)、得られた起泡シロップは、全体がキメ細やかな泡状となり、軽い食感及び良好なフレーバーリリースを有していた。また、実施例1−1〜1−6のシロップは、ポンプ式ディスペンサーから吐出後、10分経過後も離水が発生することなく、気泡状態が安定に保持されていた。なお、10分後の気泡安定性(気泡のキメ細かさの維持、離水)の観点からは、特に実施例1−3及び1−4のシロップが優れていた。更に、実施例1−4のシロップは、焼成したクッキーにトッピングしても、泡が潰れることなく、気泡安定性に極めて優れていた。
一方、比較例1−1のシロップは、ポンプ式の泡ディスペンサーからの吐出で起泡するものの、出来た気泡のキメが粗かった。また、気泡安定性が悪く、ポンプ式ディスペンサーから吐出後、10分で離水が生じてしまった。
実施例1−2のシロップを用いて飲食品を製造した。具体的には、実施例1−2のシロップをポンプ式の泡ディスペンサーから吐出し、起泡させた(オーバーラン約900%)。起泡させたシロップを飲料表面にトッピングし、図2に示す飲食品を製造した。
得られた飲食品は、喉越しが良く、また舌触りがよく、ふんわりとした軽い食感であった。
表3に示す処方に従って、起泡性を有するシロップを調製した(ブリックス16質量%)。
具体的には、水に発酵セルロース複合体を添加し、撹拌後、ホモジナイザーを用いて均質化(第一段9800kPa、第二段4900kPa)し、発酵セルロース複合体水溶液を調製した。水、果糖ぶどう糖液糖及び発酵セルロース複合体水溶液を混合し、そこへ、起泡剤(小麦タンパク質分解物)、多糖類(水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル)及び高甘味度甘味料(スクラロース、ソーマチン)を加え、80℃で10分間撹拌溶解した。果汁、香料、色素及びクエン酸溶液を添加後、93℃達温でホットパックし、起泡性を有するシロップを調製した(実施例2−1)。
得られた起泡ホイップは、ポンプ式の泡ディスペンサーで吐出した場合よりも泡のキメが非常に細かく、かつ10分後の気泡安定性(泡のキメ細かさ、離水抑制)が極めて優れていた。実施例2−1のシロップは、ポンプ式の泡ディスペンサーで吐出した場合よりも泡が硬くなるが、キメが非常に細かく、軽い食感及び良好なフレーバーリリースを有するシロップであった。
表4に示す処方に従って、起泡性を有するシロップ(ブリックス22.7質量%)及び当該シロップを含有する飲食品(カプチーノ風アイス)を調製した。
(シロップの調製)
水に、グラニュー糖、起泡剤(小麦タンパク質分解物)、発酵セルロース複合体、水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル及び高甘味度甘味料(スクラロース、ソーマチン)を添加し、室温で10分間撹拌後、ホモジナイザーを用いて均質化(14700kPa)した。次いで5℃まで冷却し、香料を添加後、フリーザーを用いて起泡させ、起泡シロップを調製した(オーバーラン約500%)。
表5の処方に従い、アイス(コーヒーアイス)を調製した。
水及び果糖ぶどう糖液糖を混合し、粉末水あめ、砂糖、脱脂粉乳、インスタントコーヒー、炭酸水素ナトリウム、冷菓用安定剤及び乳化剤を添加して、加熱撹拌した。80℃に達温後、精製ヤシ油を添加し、温度を保持したまま10分間撹拌した。ホモジナイザーにて均質化(14700kPa)し、5℃まで冷却後、0〜5℃で一晩エージングして、−5〜−3℃で取り出してアイスを調製した。
上記で調製したアイスをオーバーラン約40%までフリージングした。当該アイスとオーバーラン約500%まで起泡させたシロップを容器に不均一に充填し、−40℃で硬化させ、カプチーノ風アイスを調製した。本発明の起泡シロップは、容器充填時(混合時)も起泡させた泡が容易に潰れることなく、十分な気泡安定性を有していた。また、得られたカプチーノ風アイスは、非常に軽い食感を有し、喫食時に口の中で泡が潰れることによるしゅわしゅわとした食感が得られ、起泡シロップ部分とアイス部分の異なった食感が楽しめるアイスであった。
表6に示す処方に従って、起泡性を有するシロップを調製した。具体的には、水に発酵セルロース複合体を添加し、撹拌後、ホモジナイザーを用いて均質化(第一段9800kPa、第二段4900kPa)し、発酵セルロース複合体水溶液を調製した。水、果糖ぶどう糖液糖及び発酵セルロース複合体水溶液を混合し、そこへ起泡剤(小麦タンパク質分解物)、多糖類(水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素分解レシチン)及び高甘味度甘味料(スクラロース、ソーマチン)を加え、80℃で10分間撹拌した。次いで、果汁、香料、色素及びクエン酸溶液を添加後、93℃達温でホットパックし、起泡性を有するシロップを調製した。
なお、シロップ中の発酵セルロース単体含量を、下段の括弧内に示した。
注5)HLB値18のショ糖脂肪酸エステルを使用した。
注6)HLB値6のショ糖脂肪酸エステルを使用した。
得られた起泡ホイップは、いずれも泡のキメが非常に細かく、軽い食感と良好なフレーバーリリースを有していた。また、起泡10分後の気泡安定性(泡のキメ細かさ、離水抑制)にも優れていた。
別途、実施例4−1〜4−7のシロップをポンプ式の泡ディスペンサーに充填し、吐出により、シロップを起泡させた。実施例4−1〜4−7のシロップはいずれも十分な起泡性を有し、起泡後10分経過後も、離水が抑制されていた。中でも、実施例4−1〜4−6のシロップは有意に起泡性が優れていた。具体的には、得られた起泡シロップがいずれも高いオーバーランを有し(約600〜900%)、シロップ全体がキメ細やかな泡状で、軽い食感と良好なフレーバーリリースを有していた。また、酵素分解レシチンを使用した実施例4−5のシロップは、焼成したクッキーに起泡シロップをトッピングしても、泡が潰れることなく、油脂に対する気泡安定性に極めて優れていた。
Claims (9)
- (A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有する、起泡性を有するシロップであって、
前記(C)は発酵セルロースの複合化に使用するものでない、起泡性を有するシロップ。 - 前記(B)発酵セルロース1質量部に対し、(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を0.1〜30質量部含有する、請求項1に記載のシロップ。
- 前記(A)起泡剤が小麦タンパク質分解物である、請求項1又は2に記載のシロップ。
- 更に、(D)酵素分解レシチンを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシロップ。
- (E)高甘味度甘味料を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシロップ。
- オーバーランを200〜1000%に起泡させた状態で喫食されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシロップ。
- 非エアゾール式の泡ディスペンサーに充填されたものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシロップ。
- (A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップと飲食品とを混合する工程、
を含む、飲食品の製造方法であって、
前記(C)は発酵セルロースの複合化に使用するものでない、飲食品の製造方法。 - (A)起泡剤、(B)発酵セルロース並びに(C)水溶性大豆多糖類、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アラビアガム及びガティガムからなる群から選択される一種以上を含有するシロップを調製する工程、
前記シロップをオーバーラン200〜1000%に起泡させる工程、並びに
起泡したシロップを飲食品にトッピングする工程、
を含む、飲食品の製造方法であって、
前記(C)は発酵セルロースの複合化に使用するものでない、飲食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014088396A JP6425910B2 (ja) | 2013-04-22 | 2014-04-22 | 起泡性を有するシロップ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013089218 | 2013-04-22 | ||
JP2013089218 | 2013-04-22 | ||
JP2014088396A JP6425910B2 (ja) | 2013-04-22 | 2014-04-22 | 起泡性を有するシロップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014223069A JP2014223069A (ja) | 2014-12-04 |
JP6425910B2 true JP6425910B2 (ja) | 2018-11-21 |
Family
ID=52122316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014088396A Active JP6425910B2 (ja) | 2013-04-22 | 2014-04-22 | 起泡性を有するシロップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6425910B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6677993B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2020-04-08 | 第一工業製薬株式会社 | 高糖度流動食品 |
JP6677994B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2020-04-08 | 第一工業製薬株式会社 | 高糖度流動食品 |
JP7171874B2 (ja) * | 2016-01-25 | 2022-11-15 | ハウス食品株式会社 | 流動状ゲル状食品用ベース |
JP7461746B2 (ja) | 2019-01-11 | 2024-04-04 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 起泡性飲料並びにその泡質向上剤及び泡質向上方法、並びに増粘多糖類組成物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6283856A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-17 | Deirii Foods Kk | ホイツプジヤム |
JP2895687B2 (ja) * | 1992-08-26 | 1999-05-24 | 鐘紡株式会社 | ソフト冷菓の製法 |
JP2005278484A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Sanei Gen Ffi Inc | 冷菓 |
JP5474298B2 (ja) * | 2004-05-07 | 2014-04-16 | デブ アイピー リミテッド | 懸濁粒子を有する泡状クレンザー、その製造方法およびそのためのディスペンサー |
JP5122383B2 (ja) * | 2008-06-27 | 2013-01-16 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 乳成分入り起泡性抹茶飲料 |
-
2014
- 2014-04-22 JP JP2014088396A patent/JP6425910B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014223069A (ja) | 2014-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2266013C2 (ru) | Взбитые замороженные продукты | |
KR101233526B1 (ko) | 음료 농축물 | |
EP2337458B1 (en) | A whipping agent | |
JP6946189B2 (ja) | 物質の物性を改善又は維持する方法 | |
JP6425910B2 (ja) | 起泡性を有するシロップ | |
CN103763946A (zh) | 泡沫饮料 | |
US20110027423A1 (en) | Ice containing particles for use in making frozen ice drinks | |
CN107105704A (zh) | 用于制备冷冻甜点的组合物 | |
EP1668992A1 (en) | food foam stabilised by small, solid particles | |
CN106998737A (zh) | 用于制备冷冻甜点的组合物 | |
US20240049737A1 (en) | Creamer | |
EP2934171B1 (en) | Frozen aerated confectionary and its manufacturing process | |
KR20120116345A (ko) | 기포성 유 조성물 | |
JP2007054040A (ja) | 冷菓用安定剤及びそれを含む冷菓 | |
JP2016131552A (ja) | 即席泡状固形ゼリーデザート用粉末 | |
JPWO2015004923A1 (ja) | 非ビール系アルコール飲料又は清涼飲料のフローズン発泡体飲料 | |
JPWO2018025616A1 (ja) | 冷凍泡含有フローズン飲料 | |
JP7166173B2 (ja) | 喫食時の不快な泡立ち感が抑制された、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓 | |
JP2015128409A (ja) | 非ビール系アルコール飲料のフローズン発泡体飲料 | |
CN113438902A (zh) | 稳定化的半固体食品 | |
JP6587277B2 (ja) | 冷凍下でゼリー食感を有する冷菓の製造方法 | |
EP4401563A1 (en) | Foamer ingredient in the form of a powder and method for manufacturing the same | |
JP3281731B2 (ja) | 冷菓ミックス | |
CN119732510A (zh) | 一种蛋白棒及基于液-气聚合填充技术制备蛋白棒的方法 | |
WO2003084339A1 (fr) | Melange pour dessert congele et dessert congele prepare a partir du melange |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170410 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6425910 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |