JP6421462B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
このダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図3および図4に示すように構成されている。図3に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
中空軸71は、その両端部が例えば、上述の上下一対の球面ポスト64,68を繋いで一体とした一対の柱状ポスト69に支持されている。この柱状ポスト69の下端部がシリンダボディ31に支持固定され、上端部が固定部材52に固定されている。そして、シリンダボディ31および固定部材52がケーシングに固定されるようになっている。
ラジアルニードル軸受35は、一体型出力側ディスク34の内径面と、中空軸71の外径面との間に配置されるとともに、一体型出力側ディスク34の軸方向に沿った両端部となる2箇所に対応して互いに間隔を開けて配置されている。
一方、図5に示す従来のトロイダル型無段変速機では、中間壁がないため、重量の増大を抑制できる。しかし、このトロイダル型無段変速機では、中空軸71と、一体型出力側ディスク34の小端側の端面と、ポスト(柱状ポスト)69との間にスラスト軸受67を設けることによって、一体型出力側ディスク34を支持しているので、このスラスト軸受67のために柱状ポスト69の中空軸近傍の剛性が低くなる。このため、柱状ポスト69に支持されているパワーローラ11(の傾転中心(傾転軸))がずれ易くなって、変速比が不安定になるという問題がある。
また、トロイダル型無段変速機では、パワーローラ11と内側ディスク(例えば一体型出力側ディスク)34との位置関係がずれると、それぞれのトラクション接触部の押付力が不均一となる。トラクション接触部の押付力が小の場合、滑りが生じトルク容量が低下したり、押付力過大の場合、転動面の耐久性が低下したりする。
前記内側ディスクが、前記トラニオンをヨークを介して支持するポストに回転不能に設けられるとともに前記軸が挿通された中空軸に回転可能に支持され、
前記中空軸の外径側の面に、当該中空軸と前記内側ディスクとの間に設けられ、かつ前記内側ディスクの軸方向の荷重を受ける軸受の第1転送面が設けられ、前記内側ディスクの背面側でかつ内径面に近い部分に第2転送面が前記第1転送面と対向して設けられ、前記第2の転送面は、前記第1の転送面と同様の断面略円弧状に、かつ前記内側ディスクの周方向に沿って形成されていることを特徴とする。
また、中空軸の外径側に、当該中空軸と内側ディスクとの間に設けられ、かつ前記内側ディスクの軸方向の荷重を受ける軸受の第1転送面が設けられているので、この軸受によって内側ディスクを支持することができるとともに、当該内側ディスクの軸方向の位置および中心軸の位置(径方向の位置)が決まる。
また、従来において、中空軸と、一体型出力側ディスクの小端側の端面と、ポストとの間に設けられていたスラスト軸受が不要なる。このため、ポストの中空軸近傍の剛性を高めることができるので、このポストに支持されているパワーローラの位置が決まる。
したがって、パワーローラと内側ディスクの位置決めを容易に行える。また、パワーローラ(の傾転中心)が確実に位置決めされているため、変速比が安定する。
さらに、軸受によって内側ディスクを支持することができるとともに、当該内側ディスクの軸方向の位置および中心軸の位置(径方向の位置)が決まるため、内側ディスクのキャビティ内の位置が決まる。パワーローラ(の傾転中心)は、通常、ポストとヨークにより位置が決まるので、内側ディスクのキャビティ内の位置とパワーローラ(の傾転軸中心)の位置を、少ない部品点数で位置決めできる。
また、一対の内側ディスク間のスペースは、内側ディスクの小端側の端面とポストとの間のスペースより大きいため、従来に比して大きな軸受を設けることができ、軸受容量を大きくすることができる。
さらに、一体型出力側ディスクでは、その外周部に歯車(ギア)があり、ギアの嵌合部が大きいため、ギア比の設定に制限があるが、本発明では、一対の内側ディスクの間に歯車(ギア)を設けることができ、ギア径に自由度があるため、ギア比の設定に自由度が増す。
また、中空軸の外径側に、当該中空軸と内側ディスクとの間に設けられ、かつ内側ディスクの軸方向の荷重を受ける軸受の第1転送面が設けられているので、パワーローラと内側ディスクの位置決めを容易に行える。
図1に示すように、この実施形態は本発明をダブルキャビティ式ハーフトロイダル型無段変速機に適用した場合の一例である。
なお、この実施形態のトロイダル型無段変速機の主な特徴は、一対の外側ディスク(入力側ディスク)2,2間に、一対の内側ディスク(出力側ディスク)3,3を設けた点、出力側ディスク3が回転不能な中空軸71に回転可能に支持されている点、中空軸71と出力側ディスク3との間に軸受73が設けられている点等であり、その他の構成は図3〜図5に示したトロイダル型無段変速機と略同様であるので、以下では前記特徴について詳しく説明する。
このようにして固定された一対の柱状ポスト69,69間に中空軸71が配置され、この中空軸71の両端部がそれぞれ柱状ポスト69,69に固定されて回転不能に支持されている。
詳しくは、図2に示すように、柱状ポスト69の上下方向略中央部に、入力軸1の外側において当該入力軸1と同軸の円筒内周面69aと、この円筒内周面69aから径方向内側に突出するフランジ部69bが設けられている。そして、円筒内周面69aとフランジ部69bとにそれぞれ中空軸71の端部外周面と端面とが嵌合されることによって、中空軸71の両端部がそれぞれ柱状ポスト69,69に支持固定されている。
一方、出力側ディスク3の背面側でかつ内径面に近い部分には、第2転送面(軌道面)73bが第1転送面73aと対向して設けられている。この第2転送面73bは、第1転送面73aと同様の断面略円弧状に、かつ出力側ディスク3の周方向に沿って形成されている。
第1転送面73aと第2転送面73bとの間には玉73cが周方向(大径部72の周方向)に所定間隔で複数設けられており、当該玉73cが第1転送面73aと第2転送面73bとを転動可能となっている。
このように、第1転送面73aと第2転送面73bと玉73cとによって軸受73が構成されている。
したがって、この軸受73によって軸方向の荷重(例えば出力側ディスク3からの軸方向の荷重)を受けることができるようになっている。
押圧装置12Aは、入力軸1と回転するとともに、入力側ディスク2の背面との間に油圧室80を形成するシリンダ81を備え、このシリンダ81の内周面に右側の入力側ディスク2の外周面が摺接している。油圧室80には上述の皿ばね8と同様の機能を有する皿ばね8aが設けられている。
そして、入力側ディスク2は油圧室80に導入された油圧によって、出力側ディスク3に向けて押圧され、移動するようになっている。そしてこの入力側ディスク2がパワーローラ11を間に介して出力側ディスク3に押し付けられる状態になる。
したがって、油圧式の押圧装置12Aは、一対の入力側ディスク2,2をその間にある出力側ディスク3,3に向けて押圧している。この出力側ディスク3,3から作用する軸方向の力は軸受73が受けるようになっている。
規制部77は、中空軸71の両端部と径方向において対向する入力軸1の外径面に設けられた一対の凸部77a,77aによって構成されている。凸部77a,77aは軸方向に離間しかつ周方向に連続または所定間隔で設けられ、さらに凸部77a,77aと中空軸71の内径面との間には所定の隙間が設けられている。
そして、凸部77a,77a間における入力軸1の外径面に軸受75が設けられ、この軸受75は凸部77a,77aによって軸方向への移動が規制されている。なお、このような規制部77は中空軸71の内径面に設けてもよく、さらに入力軸1の外径面および中空軸71の内径面の双方に設けてもよい。
一方、出力側ディスク3,3は軸受35および軸受73を介して中空軸71によって支持されている。
よって、入力側ディスク2,2および出力側ディスク3,3は中空軸71によって支持されていることになる。また、この中空軸71は上述したように柱状ポスト69によって支持されている。
さらに、入力軸1は軸受75を介して中空軸71によって支持されているので、入力軸1の軸端に軸受を設ける必要がなく、その分、従来の入力軸に比して短くなっている。
また、中空軸71の軸方向略中央部にある大径部72には、その内径面から外径面に貫通する油孔1Cが設けられている。そして、入力軸1の外径と中空軸71の内径面との間に供給された潤滑油は油孔1Cを通って、大径部72と出力歯車74との間に供給され、この供給された潤滑油が軸受73および軸受35に供給されるようになっている。
また、中空軸71の外径側に、当該中空軸71と出力側ディスク(内側ディスク)3との間に設けられ、かつ出力側ディスク3の軸方向の荷重を受ける軸受73の第1転送面73aが設けられているので、この軸受73によって出力側ディスク3を支持することができるとともに、当該出力側ディスク3の軸方向の位置および中心軸の位置(径方向の位置)が決まる。
また、図5に示すように、従来において、中空軸71と、一体型出力側ディスク34の小端側の端面と、柱状ポスト69との間に設けられていたスラスト軸受67が不要なる。このため、柱状ポスト69の中空軸近傍の剛性を高めることができるので、この柱状ポスト69に支持されているパワーローラ11の位置が決まる。
したがって、パワーローラ11と出力側ディスクの3の位置決めを容易に行える。また、パワーローラ11(の傾転中心)が確実に位置決めされているため、変速比が安定する。
また、中空軸71の外径側の大径部72に軸受73の転送面73aが設けられており、この軸受73によって、出力側ディスク3から作用する軸方向の荷重を受けることができる。このため、従来要していたスラスト軸受等の出力側ディスク回りの部品点数が減るため、部品の軸方向寸法のバラツキの影響が小さくなって、シムなどによる軸受の予圧の管理が不要なる。
また、図5に示すような一体型出力側ディスク34では、その外周部に歯車(ギア)41があり、ギア41の嵌合部が大きいため、ギア比の設定に制限があるが、本実施の形態では、一対の出力側ディスク3,3間に出力歯車(ギア)74を設けることができ、ギア径に自由度があるため、ギア比の設定に自由度が増す。
また、ケーシングの加工精度が比較的悪い場合でも、その加工精度に関係なく、両ディスク2,3の芯ずれを抑制できるため、パワーローラ11の荷重負担分を均等にして、グロススリップを回避できる。
また、本実施の形態ではダブルキャビティ式ハーフトロイダル型無段変速機に適用する場合を例にとって説明したが、これに限ることなく、本発明はダブルキャビティ式フルトロイダル型無段変速機にも適用することができる。
2 入力側ディスク(外側ディスク)
3 出力側ディスク(内側ディスク)
11 パワーローラ
69 柱状ポスト(ポスト)
71 中空軸
73 軸受
73a 第1転送面
73b 第2転送面
Claims (1)
- 軸に同心的に支持された一対の外側ディスクと、当該一対の外側ディスクの間に同心的に設けられて背面同士が対向する一対の内側ディスクと、互いに対向する前記外側ディスクと前記内側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、このパワーローラを回転自在に支持するトラニオンとを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記内側ディスクが、前記トラニオンをヨークを介して支持するポストに回転不能に設けられるとともに前記軸が挿通された中空軸に回転可能に支持され、
前記中空軸の外径側の面に、当該中空軸と前記内側ディスクとの間に設けられ、かつ前記内側ディスクの軸方向の荷重を受ける軸受の第1転送面が設けられ、前記内側ディスクの背面側でかつ内径面に近い部分に第2転送面が前記第1転送面と対向して設けられ、前記第2の転送面は、前記第1の転送面と同様の断面略円弧状に、かつ前記内側ディスクの周方向に沿って形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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