JP6418824B2 - 接合構造 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係るあと施工アンカーを用いて接合された既存構造体および新構造体を示す正面図である。既存の建物に対して耐震補強を行う場合、例えば図1に示すように、既存構造体1に補強部材4が取り付けられる。補強部材4は、既存構造体1との間に設けられる新構造体2によって、既存構造体1と一体になって固定される。例えば本実施形態において、既存構造体1はRC造またはSRC造であり、新構造体2は無収縮モルタルである。また補強部材4は、例えば鋼材で形成されている。
図8は、変形例1に係るあと施工アンカーによって既存構造体と新構造体とが接合された状態を示す断面図である。図9は、変形例1に係るあと施工アンカーを示す平面図である。変形例1に係るあと施工アンカー3Aは、上述した実施形態における突出部32とは異なる形状の突出部34を備える点を特徴としている。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10は、変形例2に係るあと施工アンカーによって既存構造体と新構造体とが接合された状態を示す断面図である。図11は、変形例2に係るあと施工アンカーを示す平面図である。変形例2に係るあと施工アンカー3Bは、上述した実施形態における突出部32とは異なる形状の突出部35を備える点を特徴としている。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12は、変形例3に係るあと施工アンカーによって既存構造体と新構造体とが接合された状態を示す断面図である。図13は、変形例3に係るあと施工アンカーを示す平面図である。変形例3に係るあと施工アンカー3Cは、上述した実施形態における突出部32とは異なる形状の突出部36を備える点を特徴としている。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図15は、あと施工アンカーの性能を試験するための試験体を示す正面図である。図16は、あと施工アンカーの性能を試験するための試験体を示す側面図である。図17は、図15におけるA−A断面図である。図15〜17を用いて、あと施工アンカーの性能を試験するための試験体について説明する。以下においては、図15中の左右方向を幅方向とし、図15中の上下方向を高さ方向とし、図16中の左右方向を奥行き方向として説明する。
図18の表1は、各評価例の試験条件を示す。図19の表2は、試験に用いた鋼材の材料特性を示す。図20の表3は、試験に用いたコンクリートおよびモルタルの材料特性を示す図である。あと施工アンカー3Tの形状、およびあと施工アンカー3Tの周辺の寸法は、評価例T1〜T8間で互いに異なっている。図18、19中に記載される、d1、l1、h2、h3、h4、h6およびh7は、上述した実施形態および変形例において説明した外径d1、最大長さl1、埋め込み長さh2、突出長さh3、ナット高さh4、軸方向長さh6および突出部高さh7を意味している。
評価例T1に係るあと施工アンカー3Tは、上述した比較例として図7で示したように、突出部を有さないあと施工アンカーである。評価例T1に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は19mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の4倍の76mmである。評価例T1に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSD345と呼ばれる異形棒鋼である。
評価例T2に係るあと施工アンカー3Tは、上述した比較例として図7で示したように、突出部を有さないあと施工アンカーである。評価例T2に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は20mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の7倍の140mmである。評価例T2に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNR490Bと呼ばれる棒鋼である。
評価例T3に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態として図5等で示したように、突出部32を有するあと施工アンカーである。評価例T3に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は20mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の7倍の140mmである。評価例T3に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNR490Bと呼ばれる棒鋼である。
評価例T4に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態の変形例2として図10で示したように、階段状の突出部35を有するあと施工アンカーである。評価例T4に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は20mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の7倍の140mmである。評価例T4に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNR490Bと呼ばれる棒鋼である。
評価例T5に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態の変形例2として図10で示したように、階段状の突出部35を有するあと施工アンカーである。評価例T5に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は20mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の4倍の80mmである。評価例T5に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNR490Bと呼ばれる棒鋼である。
評価例T6に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態の変形例2として図10で示したように、階段状の突出部35を有するあと施工アンカーである。評価例T6に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は30mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の3倍の90mmである。評価例T6に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNR490Bと呼ばれる棒鋼である。
評価例T7に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態の変形例2として図10で示したように、階段状の突出部35を有するあと施工アンカーである。評価例T7に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は20mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の7倍の140mmである。評価例T7に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNB7と呼ばれる高温用合金鋼ボルト材である。
評価例T8に係るあと施工アンカー3Tは、上述した実施形態の変形例2として図10で示したように、階段状の突出部35を有するあと施工アンカーである。評価例T8に係るあと施工アンカー3Tにおいて、外径d1は30mmであり、埋め込み長さh2は外径d1の3倍の90mmである。評価例T8に係るあと施工アンカー3Tの軸部の材質は、JISでSNB7と呼ばれる高温用合金鋼ボルト材である。
試験体8に対する試験は、図15に示すように新構造体82の上面に載せられた厚さ30mmの鋼板83に対して荷重Pが加えられることで開始する。これにより、境界面80にせん断力が生じる。また、既存構造体81の下端と新構造体82の下端とが高さ方向にずれているので、荷重Pが加えられた新構造体82は下方向に移動することができる。既存構造体81に対する新構造体82の相対変位は、4つの相対変位計測装置84の計測値の平均値を用いる。荷重Pは、既存構造体81に対する新構造体82の相対変位が0.2mm程度になった時点で一旦除かれた後、新構造体82に再び加えられる。その後、荷重Pは、既存構造体81に対する新構造体82の相対変位が2mm程度になった時点で再び除かれる。そして最終的に、荷重Pは、既存構造体81に対する新構造体82の相対変位が40mm程度になるまで新構造体82に加えられる。
図21は、各評価例について、試験体に加えられた荷重と試験体の変位との関係を示すグラフである。図21は、埋め込み長さh2が外径d1の7倍に設定された評価例T2、T3、T4、T7について、試験体に加えられた荷重と試験体の変位との関係を示している。図22は、各評価例について、試験体に加えられた荷重と試験体の変位との関係を示すグラフである。図22は、埋め込み長さh2が外径d1の3倍または4倍に設定された評価例T1、T5、T6、T8について、試験体に加えられた荷重と試験体の変位との関係を示している。図21、22において、縦軸は荷重Pの大きさを示し、横軸は4つの相対変位計測装置84の計測値の平均値を示している。図23の表4は、各評価例の試験結果を示す。図24の表5は、参考情報として、各評価例の理論上のせん断耐力等を示す。図24で示されるQa1、Qa2、Qaの値は、上述した非特許文献1で示される(数1)、(数2)および(数3)によって算出された値である。(数1)中のσyは図19で示した降伏応力度σyであり、(数1)中のAeは図18で示した有効断面積Aeである。(数2)中のEcは図20で示した平均静弾性係数Ecであり、(数2)中のσBは図20で示した平均圧縮強度σBであり、(数2)中のAeは図18で示した有効断面積Aeである。なお、図24において、埋め込み長さh2が(数1)、(数2)および(数3)の適用範囲外である評価例T1、T5、T6、T8に関する値は、括弧付きで示されている。
10 境界面
11 穴
2 新構造体
3、3A、3B、3C、3T あと施工アンカー
31 軸部
32 突出部
321 貫通孔
32a 境界側表面
32b 他端側表面
33 ナット
34 突出部
341 貫通孔
342 板状部
343 傾斜部
34a 境界側表面
34b 他端側表面
35 突出部
351 貫通孔
352、353、354 板状部
355 傾斜部
352a、353a、355a 境界側表面
35b 他端側表面
36 突出部
361 貫通孔
362 長辺
363 短辺
4 補強部材
42 スタッドボルト
5 接着剤
8 試験体
80 境界面
81 既存構造体
82 新構造体
83 鋼板
84 相対変位計測装置
9 あと施工アンカー
91 軸部
93 ナット
d1 外径
h2 埋め込み長さ
h3 突出長さ
h4 ナット高さ
h5 隙間長さ
h6 軸方向長さ
h7 突出部高さ
l1 最大長さ
Claims (2)
- 既存構造体と新構造体とに跨って配置される円柱状の軸部と、
前記軸部に設けられ、前記軸部の径方向における最大長さが前記軸部の外径の3倍以上である突出部と、を備えるあと施工アンカーを用い、
前記突出部は、前記新構造体に埋まっており、前記突出部のうち前記既存構造体と前記新構造体との境界面に対向する境界側表面は、前記新構造体に接し、
前記軸部の軸方向から見た前記突出部の形状が長方形であり、
前記長方形の長辺が前記境界面の長手方向に沿っていることを特徴とする接合構造。 - 既存構造体と新構造体とに跨って配置される円柱状の軸部と、
前記軸部に設けられ、前記軸部の径方向における最大長さが前記軸部の外径の3倍以上である突出部と、を備えるあと施工アンカーを用い、
前記突出部は、前記新構造体に埋まっており、前記突出部のうち前記既存構造体と前記新構造体との境界面に対向する境界側表面は、前記新構造体に接し、
前記突出部は、外周が前記境界面に向かって漸減する傾斜部を備え、
前記境界側表面の少なくとも一部は、前記傾斜部の表面であり、
前記傾斜部の前記境界面側の端部は、前記軸部の軸方向で前記境界面と等しい位置に配置される
ことを特徴とする接合構造。
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