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JP6416869B2 - 無線通信制御方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信制御方法および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信制御方法および無線通信システムに関する。
無線通信の分野において、近年、送信機側と受信機側との双方で複数のアンテナを用いて送受信を実行することにより、信号伝送の高速化及び高品質化を実現するMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)伝送方式が活用されている。
また、信号伝送の更なる高速化と干渉低減とを図るために、アンテナの小型化と広い帯域幅の確保とが可能な高周波数帯(例えば、10 GHz以上)において、大量のアンテナ素子(例えば、100素子以上)を使用したMassive−MIMO伝送方式が検討されている(例えば、特許文献1)。
Massive−MIMOにおいては、従来のMIMOと比較して、大量のアンテナ素子を用いた高度なビームフォーミング(Beam Forming,BF)が実現され得る。ビームフォーミングは、複数のアンテナ素子を制御することによりビーム(送信アンテナに対応する送信ビーム、受信アンテナに対応する受信ビーム)の指向性や形状を制御する技術である。MIMOでは、各アンテナ素子について位相及び振幅の制御が可能であるので、使用されるアンテナ素子の数が多いほどビーム制御の自由度が高まる。
なお、伝送信号に対して施されるビームフォーミングは、数学的には、伝送信号を示すベクトルに対するビームフォーミングウェイト行列(以下、BFウェイト行列と称する場合がある)の乗算として表現され得る。BFウェイト行列は、複数のビームフォーミングウェイトベクトル(以下、BFウェイトベクトルと称する場合がある)を成分として含む行列として表現され得る。以下、BFウェイト行列とBFウェイトベクトルとを総称して「BFウェイト」と称する場合がある。
特開2013-232741号公報
MIMO伝送を適切に実行するには、ビームフォーミングを適切に実行すること、すなわち、好適なBFウェイトを決定することが重要であると考えられる。BFウェイトを決定するためには、大量の演算処理、例えば、候補となる全てのBFウェイトの各々を用いて総当り的にチャネル推定を実行し、チャネル推定結果を比較して最適なBFウェイトを選択することが想定される。
しかしながら、全ての組合せパターンについて演算を実行すると、演算処理の負荷が過大となる。特に、Massive−MIMO伝送方式においては大量のアンテナ素子が採用されるため、以上の処理負荷増の問題は一層顕著となる。
以上の事情を考慮して、本発明は、演算量を低減しつつ好適なBFウェイトを決定し、適切なMIMO伝送を実現することを目的とする。
本発明の無線通信制御方法は、M(Mは2以上の整数)本のストリームに対して、プリコーディングウェイト行列を用いてディジタルプリコーディングを施すプリコーディング部と、前記ディジタルプリコーディングが施された後の信号に対して、送信BF(ビームフォーミング)ウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ送信ビームフォーミングを施す送信ビームフォーミング部と、前記アナログ送信ビームフォーミングが施された信号を送信する複数の送信アンテナとを備える送信機と、前記送信機から送信され空間を伝搬した信号を受信する複数の受信アンテナと、複数の前記受信アンテナが受信した前記信号に対して、受信BFウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ受信ビームフォーミングを施す受信ビームフォーミング部と、前記アナログ受信ビームフォーミングが施された後の信号に対して、ポストコーディングウェイト行列を用いてディジタルポストコーディングを施すことにより、M本の前記ストリームを再生するポストコーディング部とを備える受信機とを備える無線通信システムにおける無線通信制御方法であって、M本の前記ストリームの各々について、複数の送信BFウェイトベクトルの候補から、当該ストリームに対応する候補送信BFウェイトベクトルを選択することと、選択された前記候補送信BFウェイトベクトルを含む候補送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第1参照信号を、前記送信機から送信することと、前記受信機にて受信された前記第1参照信号に対して、試験受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第1送受信特性を推定することと、前記選択すること、前記送信すること、および前記推定することを複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補について実行することにより取得された複数の第1送受信特性に基づいて、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補から好適送信BFウェイトベクトルを決定することと、複数の受信BFウェイトベクトルの候補から、当該ストリームに対応する候補受信BFウェイトベクトルを選択することと、決定された前記好適送信BFウェイトベクトルを含む試験送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第2参照信号を、前記送信機から送信することと、前記受信機にて受信された前記第2参照信号に対して、選択された前記候補受信BFウェイトベクトルを含む候補受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第2送受信特性を推定することと、前記選択すること、前記送信すること、および前記推定することを複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補について実行することにより取得された複数の第2送受信特性に基づいて、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補から好適受信BFウェイトベクトルを決定することとを備える。
本発明の無線通信システムは、M(Mは2以上の整数)本のストリームに対して、プリコーディングウェイト行列を用いてディジタルプリコーディングを施すプリコーディング部と、前記ディジタルプリコーディングが施された後の信号に対して、送信BF(ビームフォーミング)ウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ送信ビームフォーミングを施す送信ビームフォーミング部と、前記アナログ送信ビームフォーミングが施された信号を送信する複数の送信アンテナとを備える送信機と、前記送信機から送信され空間を伝搬した信号を受信する複数の受信アンテナと、複数の前記受信アンテナが受信した前記信号に対して、受信BFウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ受信ビームフォーミングを施す受信ビームフォーミング部と、前記アナログ受信ビームフォーミングが施された後の信号に対して、ポストコーディングウェイト行列を用いてディジタルポストコーディングを施すことにより、M本の前記ストリームを再生するポストコーディング部とを備える受信機とを備える無線通信システムである。無線通信システムは、M本の前記ストリームの各々について、複数の送信BFウェイトベクトルの候補から当該ストリームに対応する候補送信BFウェイトベクトルを選択し、選択した前記候補送信BFウェイトベクトルを含む候補送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第1参照信号を送信するように前記送信機を制御する送信BFウェイト制御部と、前記受信機にて受信された前記第1参照信号に対して、試験受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第1送受信特性を推定する送受信特性推定部とをさらに備える。前記送信BFウェイト制御部は、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補について前記送受信特性推定部が推定した複数の第1送受信特性に基づいて、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補から好適送信BFウェイトベクトルを決定する。無線通信システムは、複数の受信BFウェイトベクトルの候補から当該ストリームに対応する候補受信BFウェイトベクトルを選択する受信BFウェイト制御部をさらに備える。前記送信BFウェイト制御部は、前記送信BFウェイト制御部が決定した前記好適送信BFウェイトベクトルを含む試験送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第2参照信号を送信するように前記送信機を制御する。前記送受信特性推定部は、前記受信機にて受信された前記第2参照信号に対して、前記受信BFウェイト制御部が選択した前記候補受信BFウェイトベクトルを含む候補受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第2送受信特性を推定する。前記受信BFウェイト制御部は、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補について前記送受信特性推定部が推定した複数の第2送受信特性に基づいて、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補から好適受信BFウェイトベクトルを決定する。
本発明によれば、各ストリームについて、ウェイト行列が段階的に決定される。すなわち、好適送信BFウェイトと好適受信BFウェイトとが先に決定される。したがって、ウェイト行列の組合せを全て試行して決定する構成と比較して、演算対象となる組合せ数が抑制される。結果として、ウェイト行列決定に要する演算量が低減されつつ、好適なBFウェイト行列が決定される。
実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式の概要説明図である。 実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 実施形態に係るMassive−MIMO伝送の機能的構成を示す図である。 実施形態に係る送信機の回路構成の例を示す図である。 実施形態に係る受信機の回路構成の例を示す図である。 実施形態に係るBFウェイト決定の概説図である。 実施形態に係るスイッチング回路の構成図である。 実施形態のスモール基地局の機能ブロック図である。 実施形態のユーザ装置の機能ブロック図である。 実施形態のBFウェイト決定を示す動作フローの一部である。 実施形態のBFウェイト決定を示す動作フローの一部である。
1. 実施形態
1(1). Massive−MIMO伝送
本発明の実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式について説明する。基地局が多数の送信アンテナAを用いて無線通信を実行するMassive−MIMO伝送方式においては、多重化による高い無線通信速度(データレート)が実現される。また、ビームフォーミングを行う際のアンテナ制御の自由度が高まるため、従来よりも高度なビームフォーミングが実現される。そのため、干渉量の低減や無線リソースの有効利用が実現される。なお、Massive−MIMOに適応した基地局が備える送信アンテナAの数は、以下に限定されるものではないが、32本以上、64本以上、96本以上、100本以上、128本以上、192本以上、200本以上、256本以上、500本以上、512本以上、1000本以上、または1024本以上であると好適である。
Massive−MIMO伝送方式において、高周波数帯(例えば、10 GHz以上の周波数帯)が使用されると好適である。高周波数帯では、低周波数帯と比較して、広い帯域幅(例えば、200 MHz以上)の無線リソースを確保しやすい。また、アンテナ素子の大きさは信号の波長に比例することから、無線信号の波長が相対的に短い高周波数帯を用いる場合には、アンテナをより小型化することが可能である。その一方で、周波数が高いほど伝搬損失が増大するため、仮に同じ送信電力で基地局から無線信号を送信しても、高周波数帯を用いた場合には、低周波数帯を用いる場合と比較して、移動局における受信信号強度が低下する結果となる。
しかしながら、以上のような、高周波数帯を用いることによる受信信号強度の低下は、ビームフォーミング利得により補償可能である。図1は、周波数に応じたビーム(無線信号)の到達範囲を模式的に示す図である。従来の基地局(マクロ基地局MeNB)は低周波数帯を用いて無線通信を行うので、幅の広い放射パターンのビームを用いてもより遠くまでビームが到達する。他方、本実施形態のMassive−MIMO伝送方式に対応する基地局(スモール基地局MMNB)は高周波数帯を用いて無線通信を行うので、幅の広い放射パターンのビームを用いる場合にはマクロ基地局MeNBと比較してビームの到達する距離が短い。ところが、ビームフォーミングによってビームの放射パターンの幅を狭くする場合には、高周波数帯を用いるスモール基地局MMNBであっても遠くまでビームを到達させることが可能である。
図2は、実施形態に係る無線通信システム1の概略構成図である。無線通信システム1は、マクロ基地局MeNB、スモール基地局MMNB、中央制御局MME、およびユーザ装置UEを備える。スモール基地局MMNBは、Massive−MIMO伝送方式に対応する基地局である。
マクロ基地局MeNBはその周囲にマクロセルCmを形成し、スモール基地局MMNBはその周囲にMassive−MIMOセル(MMセル)Cmmを形成する。スモール基地局MMNBが用いる周波数帯(例えば、10 GHz帯)は、マクロ基地局MeNBが用いる周波数帯(例えば、2 GHz帯)よりも周波数が高く伝搬損失も大きいので、MMセルCmmのセルサイズはマクロセルCmのセルサイズよりも小さい。そのため、スモール基地局MMNBとユーザ装置UEとは見通し線(line-of-sight)で接続される可能性が高い。
図2に示されるように、MMセルCmmは、マクロセルCmなど他の無線アクセス技術(Radio Access Technology, RAT)による無線通信可能エリアとオーバーラップすることが可能である。結果として、オーバーラップする領域に位置するユーザ装置UEに対しては、複数の無線アクセス技術による同時接続(Multiple Connectivity)がサポートされる。さらに、Massive−MIMO伝送方式に対応するスモール基地局MMNBと通信中のユーザ装置UEに対して、異なる無線アクセス技術に対応するマクロ基地局MeNBから制御信号を送信することも可能である。なお、他の無線アクセス技術として、公衆またはローカルの無線LANが例示される。
前述の通り、高周波数帯域を用いるMassive−MIMO伝送において、ビームフォーミングにより実現される利得によって伝搬損失が補償されると好適である。また、さらなる高速無線通信を実現するために、複数のデータストリームが空間的に多重されて伝送されると好適である。以上のような多重伝送においては、ビームフォーミングによるビーム自体の制御のみならず、プリコーディングによるストリーム間多重の補償が実現されるとより好適である。
より具体的には、図3に示すように、送信機(例えば、スモール基地局MMNB)のプリコーダおよび送信ビームフォーマがそれぞれプリコーディングおよび送信ビームフォーミングを実行し、受信機(例えば、ユーザ装置UE)の受信ビームフォーマおよびポストコーダがそれぞれ受信ビームフォーミングおよびポストコーディングを実行すると好適である。
数学的には、プリコーディング処理は、M本(Mは2以上の整数,例えばM=16)のストリームを表すM行1列の信号ベクトル
Figure 0006416869
に対して、M行M列のプリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
を乗算する処理である。送信ビームフォーミング処理は、プリコーディングが施された信号に対して、N行M列(Nは送信アンテナ数,例えばN=256)の送信BF(ビームフォーミング)ウェイト行列
Figure 0006416869
を乗算する処理である。送信ビームフォーミング後、送信アンテナAから送信された信号に対して、空間の伝搬に対応するN行N列(Nは受信アンテナ数,例えばN=16)のチャネル特性行列
Figure 0006416869
が乗算される。受信ビームフォーミング処理は、受信アンテナAで受信された信号に対して、M行N列の受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
を乗算する処理である。ポストコーディング処理は、受信ビームフォーミングが施された信号に対して、M行M列のポストコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
を乗算する処理である。以上から、ポストコーディング後のM行1列の信号ベクトル
Figure 0006416869
は、以下の数式で表現される。
Figure 0006416869
なお、以上の数式(1)において加算される別項である
Figure 0006416869
は、M行1列の雑音ベクトルである。
本実施形態では、Massive−MIMO伝送のより好適な態様として、プリコーディングとしてディジタルプリコーディングが採用され、送信および受信ビームフォーミングとしてアナログビームフォーミングが採用され、ポストコーディングとしてディジタルポストコーディングが採用される。具体的な回路構成の例を図4および図5に非限定的に示す。図4が送信機側の等価回路を示し、図5が受信機側の等価回路を示す。
図4のように、送信機側では、M本のストリームに対して、複数の乗算器MPおよび加算器ADを有するディジタル信号処理回路DCによってディジタル的にプリコーディング(行列演算)が施された後、変換器CVによってDA変換およびアップコンバートが実行され高周波送信信号が生成される。高周波送信信号は、複数の可変移相器PSおよび振幅調整器AAのいずれか一方または双方、並びに加算器ADを有するアナログ信号処理回路ACによって位相および振幅に変化が付与された後(すなわち、アナログ的に送信ビームフォーミングが施された後)、N本の送信アンテナAから送信される。
図5のように、受信機側では、N本の受信アンテナAにて受信された高周波受信信号に対して、複数の可変移相器PS、振幅調整器AAおよび加算器ADを有するアナログ信号処理回路ACによって位相および振幅に変化が付与される(すなわち、アナログ的に受信ビームフォーミングが施される)。そして、受信ビームフォーミング後の信号に対して、変換器CVによってAD変換およびダウンコンバートが実行され、ディジタル信号処理回路DCによってディジタル的にポストコーディング(行列演算)が施された結果、M本のストリームが生成(再生)される。
なお、アナログ信号処理回路AC(AC,AC)は、以上のように可変移相器PSおよび振幅調整器AAによって複数のビーム候補(BFウェイト候補)のいずれかを実現する他、複数のビーム候補に相当する複数の処理回路を備え、制御スイッチによっていずれかの処理回路が選択されるように構成されてもよい。
以上の構成は、とりわけ、伝送すべきストリーム数Mに対して送信アンテナ数Nが十分に多い(すなわち、M<<Nである)Massive−MIMO伝送方式において好適である。一般的に、送信ストリーム数M<送信アンテナ数Nの場合、無線信号の送信に先立って、M個のストリーム成分をN個の送信アンテナ成分に変換するN行M列の行列演算が必要である。本実施形態では、前述の通り、数学的には、M行M列のプリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
およびN行M列の送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
による行列演算によって、M個のストリーム成分がN個の送信アンテナ成分に変換される。
以上の構成では、送信側において、プリコーディングのみがディジタル信号処理回路DCによって実行される。そのため、プリコーディングと送信ビームフォーミングとの双方をディジタル処理する構成と比較して、ディジタル信号処理回路DCの回路規模および演算量を削減できる上、DAコンバータ(変換器CV)のチャネル数も削減できる。したがって、構成の簡素化と多数の送信アンテナAの使用とが併せて実現される。受信側(ポストコーディングおよび受信ビームフォーミング)についても同様である。
1(2). ウェイト行列の決定
Massive−MIMO伝送の信号処理においては、上述した複数のウェイト行列
Figure 0006416869
が使用される。Massive−MIMO伝送におけるチャネル容量Cは、これらのウェイト行列を用いて以下の数式(2)により算定される。
Figure 0006416869
なお、数式(2)(変形されたシャノンの式)において、
Figure 0006416869
は単位行列であり、γは受信SNR(Signal-to-Noise Ratio)である。また、
Figure 0006416869
は共役転置行列を示す。
複数の候補から適切なウェイト行列を選択することにより、チャネル容量Cを増大させる(好適には、最大化させる)ことが可能である。従来技術の一例では、複数のウェイト行列について、候補ウェイト行列を1つずつ選択した組合せの全てについて試行を行うことにより、最適なウェイト行列の組合せを決定する。
より具体的には、ストリーム数がMであり、プリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
の候補数がNであり、送信BFウェイト行列(送信ビームパターン)
Figure 0006416869
の候補数がNWTであり、受信BFウェイト行列(受信ビームパターン)
Figure 0006416869
の候補数がNWRであり、ポストコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
の候補数がNである場合には、N・(NWT・(NWR・N回の演算が必要となる。Massive−MIMO伝送方式では、従来のMIMO伝送方式と比較してアンテナ本数が多いため、候補ビームパターンの数も多い。そのため、以上の組合せ決定方式を採用すると、演算量が等比級数的に増大し、処理負荷が増大するという問題が生じる。
また、アナログビームフォーミングを採用する構成においては、チャネル行列
Figure 0006416869
そのものを観測することができないため、実際に無線信号の送受信を行って伝送特性を測定する必要がある。
そこで、本実施形態においては、ウェイト行列の組合せを全て試行することに代えて、先に送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
および受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
を決定し、決定された以上のBFウェイト行列を用いて、プリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
およびポストコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
を決定する。以上のようにウェイト行列を段階的に決定することにより、演算対象となる組合せ数を減らすことで、演算量を削減することが可能である。
Massive−MIMO伝送方式においては、受信機(ユーザ装置UE)のアンテナ数に比較して送信機(スモール基地局MMNB)のアンテナ数が多いため、より大きな送信ビームフォーミング利得を得ることが可能である。したがって、本実施形態においては、先に送信BFウェイトを決定し、その後に受信BFウェイトを決定する。
図6は、本実施形態に係るBFウェイト決定の概説図である。BFウェイト決定は、M本のストリームの各々について逐次に実行される。第1段階では、スモール基地局MMNBにおける送信BFウェイト(送信ビーム)の候補の切替えと、ユーザ装置UEにおける受信アンテナAの切替えとが繰り返されることにより、試行された送信BFウェイトと受信アンテナAとの組合せの中でユーザ装置UEでの受信品質が最も良い送信BFウェイトが選択される。第2段階では、ユーザ装置UEにおける受信BFウェイト(受信ビーム)の候補の切り替えが繰り返されることにより、試行された受信BFウェイトの中でユーザ装置UEでの受信品質が最も良い受信BFウェイトが選択される。なお、第2段階では、第1段階にて選択された送信BFウェイトに基づいて、スモール基地局MMNBが送信信号の振幅および位相を変化させる。
図7は、ユーザ装置UEにおける受信アンテナAの切替えを実現するスイッチング回路の構成図である。図7では、前述(図5等)と同様に、受信アンテナAとそれに接続される可変移相器PSとが示される(作図の便宜上、後段の振幅調整器AAおよび加算器ADの図示は省略されている)。加えて、受信アンテナAと可変移相器PSとの間に切替器SWが設けられる。切替器SWは、受信アンテナAと可変移相器PS等とを接続することにより受信信号の振幅および位相を変化させる第1状態(接続状態)、可変移相器PS等をバイパスする第2状態(バイパス状態)、および受信アンテナAをどこにも接続しない第3状態(非接続状態)のいずれかの状態を取る。各受信アンテナAについて以上の切替器SWが設けられる。
以下、本実施形態のBFウェイト決定の詳細を、図8から図12を参照しながら具体的に説明する。
図8は、実施形態のスモール基地局MMNB(送信機)の主要な構成要素を示す機能ブロック図である。スモール基地局MMNBは、データ信号生成部10と参照信号生成部20とベースバンド処理部30とDA変換部40とRF処理部50とフィードバック部60と送信BFウェイト制御部70と記憶部80とを備える。ベースバンド処理部30はプリコーディング部32を備え、RF処理部50はアップコンバート部52と送信ビームフォーミング部54とを備える。N本の送信アンテナAが、送信ビームフォーミング部54に接続される。
データ信号生成部10は、ユーザ装置UEに対する送信信号に含まれるべきデータ信号を生成する。データ信号生成部10は、複数系列のストリームとしてデータ信号を生成することが可能である。本実施形態において、データ信号生成部10はM(Mは2以上の整数)本のストリームのデータ信号を生成すると想定する。参照信号生成部20は、ユーザ装置UEに対する送信信号に含まれるべき参照信号を生成する。参照信号は、例えば、ユーザ装置UEとスモール基地局MMNBとの初期同期や、ユーザ装置UEにおけるスモール基地局MMNBの識別に用いられる信号である。参照信号生成部20も、複数系列(M本のストリーム)の参照信号を生成することが可能である。生成されたデータ信号および参照信号は、ベースバンド信号としてベースバンド処理部30に入力される。
ベースバンド処理部30は、入力されたベースバンド信号(データ信号、参照信号)を処理する要素である。ベースバンド処理部30は、M本のストリームに対して、M行M列のプリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
を用いてディジタルプリコーディング(行列演算)を施すプリコーディング部32を備える。
通常の無線送信においては、データ信号と参照信号とを組み合わせた信号がプリコーディング部32にてプリコードされ、ベースバンド処理部30から出力される。一方、本実施形態のBFウェイト決定においては、プリコードされていない参照信号がベースバンド処理部30から出力される。また、本実施形態のBFウェイト決定に用いられる参照信号が含む複数の系列は、互いに直交する。
DA変換部40は、ベースバンド処理部30から出力されたディジタル信号をアナログ信号に変換し、RF処理部50へ出力する。
RF処理部50は、入力されたアナログ信号を処理して送信アンテナAから送信する要素である。RF処理部50は、入力されたアナログ信号を無線周波数(Radio Frequency)のRF信号に周波数変換するアップコンバート部52と、周波数変換後の信号に対して、N行M列の送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいてアナログ送信ビームフォーミングを施す送信ビームフォーミング部54とを備える。送信ビームフォーミング部54から出力された高周波信号は、N本の送信アンテナAから送信される。以上のアナログ送信ビームフォーミングは、送信BFウェイト行列の乗算に相当する位相および振幅の変化を、可変移相器PSおよび振幅調整器AAを用いてM本のアナログ信号に付与する処理である。換言すると、以上のアナログ送信ビームフォーミングにおいては、複数の送信アンテナA間(複数の送信アンテナAから送信される信号間)の位相および振幅が、送信BFウェイト行列の乗算に相当するようにアナログ的に変化する。
フィードバック部60は、ユーザ装置UEと制御に関する通信を行う要素であり、特に、ユーザ装置UEからのフィードバック情報をプリコーディング部32および送信BFウェイト制御部70に供給する。送信BFウェイト制御部70は、送信ビームフォーミング部54にて用いられるBFウェイトの制御を行う。記憶部80は、無線通信の制御に関する情報(例えば、BFウェイト)等を記憶する。
スモール基地局MMNBに含まれる要素のうち、ディジタル的な処理を実行する要素(例えば、データ信号生成部10、参照信号生成部20、ベースバンド処理部30、フィードバック部60、送信BFウェイト制御部70)は、不図示のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部80に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
図9は、実施形態のユーザ装置UE(受信機)の主要な構成要素を示す機能ブロック図である。ユーザ装置UEは、RF処理部110とAD変換部120とベースバンド処理部130と信号解析部140と送受信特性推定部150と受信BFウェイト制御部160とフィードバック部170と記憶部180とを備える。RF処理部110は受信ビームフォーミング部112とダウンコンバート部114とを備え、ベースバンド処理部130はポストコーディング部132を備える。N本の受信アンテナAが、受信ビームフォーミング部112に接続される。
送信機であるスモール基地局MMNBから送信され空間を伝搬した無線信号が、N本の受信アンテナAに受信されてRF処理部110に入力される。
RF処理部110は、複数の受信アンテナAが受信した信号を処理する要素である。RF処理部110は、受信された信号に対して、M行N列の受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施す受信ビームフォーミング部112と、入力された信号をベースバンド信号に周波数変換して出力するダウンコンバート部114とを備える。以上のアナログ受信ビームフォーミングは、受信BFウェイト行列の乗算に相当する位相および振幅の変化を、可変移相器PSおよび振幅調整器AAを用いてN本のアナログ信号に付与する処理である。換言すると、以上のアナログ受信ビームフォーミングにおいては、複数の受信アンテナA間(複数の受信アンテナA間にて受信される信号間)の位相および振幅が、受信BFウェイト行列の乗算に相当するようにアナログ的に変化する。
なお、受信ビームフォーミング部112は、図7を参照して前述した受信アンテナAの切替えを実行可能である。第1状態(接続状態)の受信アンテナAは受信ビームフォーミング部112内の可変移相器PSに接続され、第2状態(バイパス状態)の受信アンテナAは受信ビームフォーミング部112内のバイパス回路に接続され、第3状態(非接続状態)の受信アンテナAはいずれにも接続されない。可変移相器PSおよび振幅調整器AAを通った信号も、可変移相器PSおよび振幅調整器AAを通らずバイパスされた信号も、いずれもダウンコンバート部114に入力される。
AD変換部120は、RF処理部110から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換し、ベースバンド処理部130へ出力する。
ベースバンド処理部130は、入力されたベースバンド信号を処理してM本のストリームを復元する要素である。ベースバンド処理部130は、AD変換部120から出力された信号に対して、M行M列のポストコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
を用いてディジタルポストコーディング(行列演算)を施すポストコーディング部132を備える。以上のポストコーディングにより、M本のストリームが再生される。再生されたM本のストリームは、信号解析部140に入力されて解析される。
送受信特性推定部150は、後述される送受信特性の推定を実行する。受信BFウェイト制御部160は、受信ビームフォーミング部112にて用いられるBFウェイトの制御を行う。フィードバック部170は、スモール基地局MMNBと制御に関する通信を行う要素であり、特に、送受信特性推定部150および受信BFウェイト制御部160からのフィードバック情報をスモール基地局MMNBに送信する。記憶部180は、無線通信の制御に関する情報(例えば、BFウェイト)を記憶する。
ユーザ装置UEに含まれる要素のうち、ディジタル的な処理を実行する要素(例えば、ベースバンド処理部130、信号解析部140、送受信特性推定部150、受信BFウェイト制御部160、フィードバック部170)は、不図示のCPUが、記憶部180に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
図10および図11は、本実施形態のBFウェイト決定を示す動作フローである。概略的には、本実施形態のBFウェイト決定によれば、M本のストリームの各々について、第1段階(好適送信BFウェイトベクトルの決定,ステップS120〜S220)と第2段階(好適受信BFウェイトベクトルの決定,ステップS230〜S280)とが実行される結果、好適な(すなわち、試行された範囲においては最適な)送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
および受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
が決定される。
送信BFウェイト行列に含まれる
Figure 0006416869
は、第mストリームに対応するN行1列の送信アナログBFウェイトベクトルである。また、受信BFウェイト行列に含まれる
Figure 0006416869
は、第mストリームに対応するN行1列の受信アナログBFウェイトベクトルである。
以下、BFウェイトの決定を詳細に説明する。BFウェイトの決定が開始すると、スモール基地局MMNBの送信BFウェイト制御部70が、M本のストリームのうち第1番目のストリーム(m=1)を指定し選択する(S100, S110)。なお、以降の説明において、ステップS110で選択されたストリームmを「対象ストリームm」と称する場合がある。
送信BFウェイト制御部70は、複数(X個)の送信BFウェイトベクトルの候補から、対象ストリーム(m=1)に対応する候補送信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
を選択する(S120)。次いで、送信BFウェイト制御部70は、選択された候補送信BFウェイトベクトルを含むN行M列の候補送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に相当する位相および振幅の変化を参照信号に付与し(すなわち、参照信号にアナログ送信ビームフォーミングを施し)、N本の送信アンテナAから送信するように、送信ビームフォーミング部54を制御する(S130)。ここで、
Figure 0006416869
はN行1列の零ベクトルである。前述の通り、BFウェイトの決定においては、プリコーディングされていない参照信号に対して送信ビームフォーミングが施され送信される。以下では、ステップS130にて送信される参照信号を、第1参照信号RS1と称する場合がある。
ステップS110において選択された対象ストリームmを示す情報は、フィードバック部60を介してユーザ装置UEにも通知される。その通知を受けると、ユーザ装置UEの受信BFウェイト制御部160は、第1参照信号RS1を受信すべき1以上の受信アンテナAを選択するように、受信ビームフォーミング部112を制御する(S140)。本例では、第n番目の1本の受信アンテナAが選択される。
受信BFウェイト制御部160は、選択された受信アンテナAに受信された第1参照信号RS1に対して、M行N列の試験受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に相当する位相および振幅の変化を付与するように(すなわち、アナログ受信ビームフォーミングを施すように)、受信ビームフォーミング部112を制御する(S150)。ここで、
Figure 0006416869
は、選択された受信アンテナAのインデックスである第n番目の要素が1(切替器SWの第2状態(バイパス状態)に相当)であり、他の要素が0(切替器SWの第3状態(非接続状態)に相当)であるN行1列の単位ベクトルである。また、
Figure 0006416869
は、N行1列の零ベクトルである。
受信ビームフォーミング部112に受信された第1参照信号RS1は、ダウンコンバート部114とAD変換部120とを経て送受信特性推定部150に入力される。送受信特性推定部150は、入力された第1参照信号RS1を用いて、M行M列の送受信特性
Figure 0006416869
を推定する(S160)。以上の送受信特性は、送信ビームフォーミング、空間伝搬(チャネル行列)、および受信ビームフォーミングによる信号の変化を示す特性行列である。以上の送受信特性の推定は、一般的なチャネル推定と同様に実行される。例えば、最小二乗法を用いた送受信特性の推定が採用可能である。以下では、ステップS160にて推定される送受信特性を、第1送受信特性と称する場合がある。
推定された第1送受信特性は、フィードバック部170を介してユーザ装置UEからフィードバックされ(S170)、スモール基地局MMNBに受信される(S180)。
以上のステップS140〜S180によって、選択された受信アンテナAについて第1送受信特性が推定される。以上のステップは、全ての受信アンテナAが選択されるまで繰り返される。すなわち、ステップS190にて、まだ全ての受信アンテナAが選択されていないと受信BFウェイト制御部160が判定すると(S190;NO)、処理がステップS140に戻って新たな受信アンテナAが選択され、その受信アンテナAについて第1送受信特性が推定される。結果として、全ての受信アンテナAについて第1送受信特性が推定される。受信アンテナAを1本ずつ選択する本例においては、受信アンテナAの本数を示すN回、以上のステップが繰り返される。
全ての受信アンテナAが選択されたと判定されると(S190;YES)、受信BFウェイト制御部160は、全ての受信アンテナAの選択が終了したことを、フィードバック部170を介してスモール基地局MMNBに通知する(S200)。
以上のステップS120〜S200によって、選択された候補送信BFウェイトベクトルについて、各受信アンテナAに対応する第1送受信特性が推定される。以上のステップは、全ての送信BFウェイトベクトルの候補が選択されるまで繰り返される。すなわち、ステップS210にて、まだ全ての送信BFウェイトベクトルの候補が選択されていないと送信BFウェイト制御部70が判定すると(S210;NO)、処理がステップS120に戻って新たな候補送信BFウェイトベクトルが選択され、その候補送信BFウェイトベクトルについて、各受信アンテナAに対応する第1送受信特性が推定される。X個の送信BFウェイトベクトルの候補が存在する本例においては、以上のステップがX回繰り返される。
以上のように、ステップS120〜S210が実行されることにより、全ての送信BFウェイトベクトルの候補と受信アンテナAとの組合せについて、M行M列の第1送受信特性
Figure 0006416869
が取得される。
送信BFウェイト制御部70は、対象ストリーム(m=1)について取得された複数(N・X個)の第1送受信特性に基づいて、複数の送信BFウェイトベクトルの候補から好適送信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
を決定する(S220)。任意の基準により好適送信BFウェイトベクトルが決定され得る。例えば、各ストリームの受信電力値の総和と相関するフロベニウスノルム
Figure 0006416869
が最も大きい第1受信特性
Figure 0006416869
に対応する送信BFウェイトベクトルの候補
Figure 0006416869
を、好適送信BFウェイトベクトルとして決定できる。なお、フロベニウスノルム中の
Figure 0006416869
は、第1送受信特性
Figure 0006416869
の(i,j)成分を示す。また、フロベニウスノルムに限らず、第1受信特性の特徴を表すスカラー値を、好適送信BFウェイトベクトルの決定基準として採用することが可能である。その他、各ストリームの受信電力を最大化する送信BFウェイトベクトルや、各ストリーム間の直交度を最大化する送信BFウェイトベクトルが、好適送信BFウェイトベクトルとして採用されてもよい。
以上のように、ステップS110〜S220が実行されることにより、対象ストリーム(m=1)について、1つの好適送信BFウェイトベクトルが決定される。好適送信BFウェイトベクトルが決定されたことがスモール基地局MMNBからユーザ装置UEに通知される。
BFウェイト決定の動作フローは図11に続く。送信BFウェイト制御部70は、ステップS220にて決定された好適送信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
を含むN行M列の試験送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に相当する位相および振幅の変化を参照信号に付与し(すなわち、参照信号にアナログ送信ビームフォーミングを施し)、N本の送信アンテナAから送信するように、送信ビームフォーミング部54を制御する(S230)。前述と同様に、プリコーディングされていない参照信号に対して送信ビームフォーミングが施され送信される。以下では、ステップS230にて送信される参照信号を、第2参照信号RS2と称する場合がある。
受信BFウェイト制御部160は、複数(Y個)の受信BFウェイトベクトルの候補から、対象ストリーム(m=1)に対応する候補受信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
を選択する(S240)。次いで、受信BFウェイト制御部160は、受信アンテナAに受信された第2参照信号RS2に対して、選択された候補受信BFウェイトベクトルを含むM行N列の候補受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に相当する位相および振幅の変化を付与するように(すなわち、アナログ受信ビームフォーミングを施すように)、受信ビームフォーミング部112を制御する(S250)。
受信ビームフォーミング部112に受信された第2参照信号RS2は、ダウンコンバート部114とAD変換部120とを経て送受信特性推定部150に入力される。送受信特性推定部150は、入力された第2参照信号RS2を用いて、M行M列の送受信特性
Figure 0006416869
を推定する(S260)。以上の送受信特性には、ステップS160と同様の説明が適用される。以下、ステップS260にて推定される送受信特性を第2送受信特性と称する場合がある。
以上のステップS240〜S260によって、選択された候補受信BFウェイトベクトルについて、第2送受信特性が推定される。以上のステップは、全ての受信BFウェイトベクトルの候補が選択されるまで繰り返される。すなわち、ステップS270にて、まだ全ての受信BFウェイトベクトルの候補が選択されていないと受信BFウェイト制御部160が判定すると(S270;NO)、処理がステップS240に戻って新たな候補受信BFウェイトベクトルが選択され、その候補受信BFウェイトベクトルについて第2送受信特性が推定される。Y個の受信BFウェイトベクトルの候補が存在する本例においては、以上のステップがY回繰り返される。
以上のように、ステップS240〜S270が実行されることにより、全ての受信BFウェイトベクトルの候補について、M行M列の第2送受信特性
Figure 0006416869
が取得される。
受信BFウェイト制御部160は、対象ストリーム(m=1)について取得された複数(Y個)の第2送受信特性に基づいて、複数の受信BFウェイトベクトルの候補から好適受信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
を決定する(S280)。好適送信BFウェイトベクトルと同様、任意の基準(例えば、第2送受信特性の特徴を表すスカラー値)により、好適受信BFウェイトベクトルが決定され得る。
以上のように、ステップS110およびステップS230〜S280が実行されることにより、対象ストリーム(m=1)について、1つの好適受信BFウェイトベクトルが決定される。決定された好適受信BFウェイトベクトルは、ユーザ装置UEからスモール基地局MMNBにフィードバックされる。
好適受信BFウェイトベクトルと好適受信BFウェイトベクトルとを決定すべきストリームが他にも存在する場合、以上のステップS110〜S280が繰り返される。すなわち、ステップS290において、まだ全てのストリーム(1〜M)が選択されていないと送信BFウェイト制御部70が判定すると(S290;NO)、ステップS300にて次のストリームmが指定された上で(m=m+1)、処理がステップS110に戻って新たな対象ストリームm(2,3,…,M)が選択され、選択されたストリームmについてステップS110〜S280が実行される。
2回目以降のステップS110〜S280は、以上に説明した第1回目のステップS110〜S280と概ね同様に実行される。以下、第1回目との相違点を説明する。
ステップS130の送信ビームフォーミングにおいて、既に決定された第1から第(m−1)までのストリームについては好適送信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
が用いられ、対象ストリームmについては前述と同様に候補送信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
が用いられる。すなわち、ステップS130において、送信BFウェイト制御部70は、候補送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいて第1参照信号に送信ビームフォーミングを施して送信するように、送信ビームフォーミング部54を制御する。
ステップS150の受信ビームフォーミングにおいて、既に決定された第1から第(m−1)までのストリームについては好適受信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
が用いられ、対象ストリームmについては前述と同様に、選択された受信アンテナAに対応する第n番目の要素が1である単位ベクトル
Figure 0006416869
が用いられる。すなわち、ステップS150において、受信BFウェイト制御部160は、第1参照信号RS1に対して、試験受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施すように、受信ビームフォーミング部112を制御する。
ステップS220にて決定される好適送信BFウェイトベクトルは、一般化されて
Figure 0006416869
と表される。
ステップS230の送信ビームフォーミングにおいて、既に決定された第1から第mまでのストリームについての好適送信BFウェイトベクトルが用いられる。すなわち、ステップS230の試験送信BFウェイト行列は
Figure 0006416869
と表される。
ステップS250の受信ビームフォーミングにおいて、既に決定された第1から第(m−1)までのストリームについては好適受信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
が用いられ、対象ストリームmについては前述と同様に候補受信BFウェイトベクトル
Figure 0006416869
が用いられる。すなわち、ステップS250の候補受信BFウェイト行列は
Figure 0006416869
と表される。
ステップS280にて決定される好適受信BFウェイトベクトルは、一般化されて
Figure 0006416869
と表される。
以上のように、2回目以降のステップS110〜S280では、ビームフォーミングにおいて、既に決定された好適送信BFウェイトベクトルおよび好適受信BFウェイトベクトル(以下、好適BFウェイトベクトルと総称する場合がある)に基づいてアナログビームフォーミングが実行される点が第1回目のステップS110〜S280と異なる。
なお、以上のように決定された好適BFウェイトベクトルを用いず、第1回目のステップS110〜S280と同様に零ベクトルを用いる構成も採用可能である。ただし、決定された好適BFウェイトベクトルを用いることにより、より高い容量を得られる好適BFウェイトベクトルを対象ストリームmについて決定することが可能となる。対象ストリームmの好適BFウェイトベクトルを決定するに際し、既に決定された他ストリームのBFウェイトの影響(例えば、各ストリームの直交度)が考慮されるからである。
以上のステップS110〜S290がM回にわたって実行されることにより、M本のストリームの各々について好適BFウェイトベクトルが決定される。ひいては、好適送信BFウェイトベクトルを含む好適送信BFウェイト行列
Figure 0006416869
および好適受信BFウェイトベクトルを含む好適受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
が決定される。
次いで、決定された好適送信BFウェイト行列および好適受信BFウェイト行列(以下、好適BFウェイト行列と総称する場合がある)に基づいて、好適プリコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
と好適ポストコーディングウェイト行列
Figure 0006416869
とが決定される。以下、具体的に説明する。
スモール基地局MMNBの送信BFウェイト制御部70は、好適送信BFウェイト行列に基づいて参照信号にアナログ送信ビームフォーミングを施してN本の送信アンテナAから送信するように、送信ビームフォーミング部54を制御する(S310)。以下、ステップS310にて送信される参照信号を、第3参照信号RS3と称する場合がある。
ユーザ装置UEの受信BFウェイト制御部160は、受信アンテナAに受信された第
3参照信号RS3に対して、好適受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施すように、受信ビームフォーミング部112を制御する(S320)。
受信ビームフォーミング部112に受信された第3参照信号RS3は、ダウンコンバート部114とAD変換部120とを経て送受信特性推定部150に入力される。送受信特性推定部150は、入力された第3参照信号RS3を用いて、M行M列の第3送受信特性
Figure 0006416869
を推定する(S330)。以上の第3送受信特性には、ステップS160と同様の説明が適用される。推定された第3送受信特性は、フィードバック部170を介してユーザ装置UEからフィードバックされ(S340)、スモール基地局MMNBに受信される(S350)。
その後、推定された第3送受信特性に基づいて、好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列が決定される(S360)。より具体的には以下の通りである。第3送受信特性を特異値分解すると、以下の式(3)のように表される。
Figure 0006416869
ここで、
Figure 0006416869
および
Figure 0006416869
はいずれもM行M列のユニタリ行列であり、
Figure 0006416869
は第3送受信特性
Figure 0006416869
の特異値を対角要素とするM行M列の対角行列である。したがって、
Figure 0006416869
のように好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列を決定する。以上の決定の結果として、MIMO伝送路上に固有モードチャネルが形成されるため、M本のストリームを相互に分離することが可能である。
以上のような特異値分解によるウェイト行列の他、以下に説明するように、MMSE(最小二乗誤差)規範に基づいて好適ポストコーディングウェイト行列を決定することも可能である。
好適プリコーディングウェイト行列は、前述と同様に特異値分解によって決定される。MMSE規範に従うと、好適ポストコーディングウェイト行列は以下の式(4)のように表される。
Figure 0006416869
式(4)において、γは受信SNRであり、
Figure 0006416869
はM行M列の単位行列である。
以上のようにMMSE規範に基づいて好適ポストコーディングウェイト行列を決定する場合には、受信SNRを用いることにより第3送受信特性の推定誤差を低減することができる。したがって、より精度良く好適ポストコーディングウェイト行列を決定することが可能である。
また、以上のように好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列を決定する他、従来技術である、コードブックに基づくプリコーディングおよびポストコーディングが採用されてもよい。
なお、本例においては、好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列の決定が、スモール基地局MMNB(プリコーディング部32)にて実行される。決定された好適ポストコーディングウェイト行列は、フィードバック部60を介してユーザ装置UEに通知される。
1(3). 本実施形態の効果
以上の本実施形態の構成によれば、各ストリームについて、ウェイト行列が段階的に決定される。すなわち、好適送信BFウェイトと好適受信BFウェイトとが先に決定され、それらに基づいて好適プリコーディングウェイトと好適ポストコーディングウェイトとが決定される。したがって、ウェイト行列(送信BFウェイト、受信BFウェイト、プリコーディングウェイト、およびポストコーディングウェイト)の組合せを全て試行して決定する構成と比較して、演算対象となる組合せ数が抑制される。結果として、ウェイト行列決定に要する演算量が低減されつつ、好適なウェイト行列が決定される。
2. 変形例
以上の実施形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施の形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
2(1). 変形例1
以上の実施形態において、スモール基地局MMNBとユーザ装置UEとの制御情報の通信は、任意のルートにて実行され得る。例えば、スモール基地局MMNBとユーザ装置UEとの間に無線リンクが確立されている場合には、無線信号を直接的に送受信することで制御情報を交換してもよい。また、以上の無線リンクが確立されていない場合には、マクロ基地局MeNB経由でスモール基地局MMNBとユーザ装置UEとが制御情報を送受信してもよい。
2(2). 変形例2
以上の実施形態では、スモール基地局MMNBにて使用される好適送信BFウェイトベクトルを決定する際(S120〜S220)に、ユーザ装置UEにおいて受信アンテナAの切替えが実行される(S140, S190)。しかしながら、ユーザ装置UEにおいて受信アンテナAの切替えを行わず、固定された1以上の受信アンテナAを用いて好適送信BFウェイトベクトルを決定する構成も採用可能である。以上の構成によれば、各候補受信BFウェイトベクトルについての受信アンテナAの切替えが省略されるので、処理負荷が低減される。
ただし、受信アンテナAの切替えを実行しない構成では、チャネル状態によっては必ずしも最適な送信BFウェイトベクトルが得られない場合が生じ得るため、伝送品質の観点からは、受信アンテナAの切替えを実行する構成が好適である。
2(3). 変形例3
以上の実施形態では、好適送信BFウェイトベクトルの決定に際し、1本の受信アンテナAが逐次に選択する構成が例示される。しかしながら、複数の受信アンテナAが同時に選択されてもよい。すなわち、1つの候補送信BFウェイトベクトルについて第1送受信特性を推定するステップS140〜S190において、n本の受信アンテナAの選択がn/N回にわたって実行されてもよい。ユーザ装置UEはMストリーム分の処理回路を有するため、最大でM本の受信アンテナAが同時に選択され得る。
複数の受信アンテナAを同時に選択する以上の構成において、選択された受信アンテナAからの受信信号は、単独で用いられてもよいし、合成して用いられてもよい。より具体的には、受信信号を単独で用いる場合には、前述の実施形態と同様に、各受信アンテナAについて、試験受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを実行し、第1送受信特性の推定を実行する。
また、複数の受信信号を単純加算によって合成して用いる場合には、試験受信BFウェイト行列
Figure 0006416869
に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを実行し、第1送受信特性の推定を実行する。ここで、
Figure 0006416869
は選択された受信アンテナAのインデックスに相当する成分が1であり、その他の成分が0であるN行1列のベクトルである。例えば、第nr1番目と第nr2番目の受信アンテナAが選択される場合には、以上のベクトルの第nr1番目の成分と第nr2番目の成分とが1となる。なお、受信アンテナAの受信信号に重み付けを行って合成する構成も採用可能である。以上の場合、伝送品質によって各受信信号に重み付けを行うと好適である。
2(4). 変形例4
BFウェイトベクトルを一度仮に決定した後、仮決定されたBFウェイトベクトルに基づいて好適BFウェイトベクトルを決定する構成も採用可能である。以上の構成において、仮決定されたBFウェイトベクトルを基準とし、その基準を中心とする所定範囲にわたって詳細に試行を行うことにより好適BFウェイトベクトルを決定する(すなわち、パータベーションを実行する)と好適である。以上のパータベーションは、送信側および受信側のいずれか一方のみで実行されてもよいし、双方にて実行されてもよい。
2(5). 変形例5
以上の実施形態においては、M本以下のストリームについて同時に伝送を実行することができる。また、好適BFウェイトベクトルはM本の各ストリームについて決定される。別の態様として、M本全てのストリームを常に使用して伝送を実行するのではなく、実際に使用するストリーム数を伝搬路の状態に応じて適応的に選択し、選択されたストリームについて既に決定された好適BFウェイトベクトルに基づいて伝送を実行してもよい。
2(6). 変形例6
以上の実施形態においては、送信機としてスモール基地局MMNBが例示され、受信機としてユーザ装置UEが例示される。しかしながら、前述のウェイト行列決定において、ユーザ装置UEが送信側の装置として機能し、スモール基地局MMNBが受信側の装置として機能してもよい。すなわち、上りリンク伝送に関しても前述のウェイト行列決定が適用され得る。
2(7). 変形例7
以上の実施形態においては、下りリンク伝送について好適BFウェイト行列が決定される。無線通信システム1に時分割複信(Time Division Duplex,TDD)が採用される場合には、上りリンクと下りリンクとで共通の周波数が用いられるので、下りリンク伝送について決定された好適BFウェイト行列を、上りリンク伝送にも使用することが可能である。他方、無線通信システム1に周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)が採用される場合には、下りリンク伝送について好適BFウェイト行列を決定した後に、上りリンク伝送についても前述の実施形態と同様に好適BFウェイト行列を決定する。ビームフォーミング利得を活かして、送信側のアンテナ数が多い方(すなわち、下りリンク伝送)から好適BFウェイト行列を決定すると好適である。
2(8). 変形例8
以上の実施形態では、送信側(スモール基地局MMNB)にて好適送信BFウェイト(ベクトル、行列)が決定され、受信側(ユーザ装置UE)にて好適受信BFウェイト(ベクトル、行列)が決定される。しかしながら、無線通信システム1内の任意の箇所でウェイト決定が実行され得る。例えば、送信側で好適受信BFウェイトが決定されてもよいし、受信側で好適送信BFウェイトが決定されてもよい。
また、以上の実施形態では、送信側(スモール基地局MMNB)が好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列を決定する。しかしながら、受信側(ユーザ装置UE)が好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列を決定してもよい。他に、送信側が好適プリコーディングウェイト行列を決定し、受信側が好適ポストコーディングウェイト行列を決定する構成も採用可能である。
2(9). 変形例9
ユーザ装置UEは、ネットワーク内の基地局(マクロ基地局MeNB、スモール基地局MMNB)と無線通信が可能な任意の装置である。ユーザ装置UEは、例えば、フィーチャーフォンまたはスマートフォン等の携帯電話端末でもよく、タブレット端末でもよく、デスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、ノート型パーソナルコンピュータでもよく、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)でもよく、携帯用ゲーム機でもよく、その他の無線端末でもよい。
2(10). 変形例10
無線通信システム1内の各要素(ユーザ装置UEおよびスモール基地局MMNB)においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
1……無線通信システム、10……データ信号生成部、20……参照信号生成部、30……ベースバンド処理部、32……プリコーディング部、40……DA変換部、50……RF処理部、52……アップコンバート部、54……送信ビームフォーミング部、60……フィードバック部、70……送信BFウェイト制御部、80……記憶部、110……RF処理部、112……受信ビームフォーミング部、114……ダウンコンバート部、120……AD変換部、130……ベースバンド処理部、132……ポストコーディング部、140……信号解析部、150……送受信特性推定部、160……受信BFウェイト制御部、170……フィードバック部、180……記憶部、AA……振幅調整器、AC(AC,AC)……アナログ信号処理回路、AD……加算器、A……受信アンテナ、A……送信アンテナ、C……チャネル容量、CV(CV,CV)……変換器、Cm……マクロセル、Cmm……MMセル、DC(DC,DC)……ディジタル信号処理回路、MME……中央制御局、MMNB……スモール基地局、MeNB……マクロ基地局、MP……乗算器、PS……可変移相器、RS……参照信号、SW……切替器、UE……ユーザ装置。

Claims (5)

  1. M(Mは2以上の整数)本のストリームに対して、プリコーディングウェイト行列を用いてディジタルプリコーディングを施すプリコーディング部と、
    前記ディジタルプリコーディングが施された後の信号に対して、送信BF(ビームフォーミング)ウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ送信ビームフォーミングを施す送信ビームフォーミング部と、
    前記アナログ送信ビームフォーミングが施された信号を送信する複数の送信アンテナと
    を備える送信機と、
    前記送信機から送信され空間を伝搬した信号を受信する複数の受信アンテナと、
    複数の前記受信アンテナが受信した前記信号に対して、受信BFウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ受信ビームフォーミングを施す受信ビームフォーミング部と、
    前記アナログ受信ビームフォーミングが施された後の信号に対して、ポストコーディングウェイト行列を用いてディジタルポストコーディングを施すことにより、M本の前記ストリームを再生するポストコーディング部と
    を備える受信機とを備える無線通信システムにおける無線通信制御方法であって、
    M本の前記ストリームの各々について、
    複数の送信BFウェイトベクトルの候補から、当該ストリームに対応する候補送信BFウェイトベクトルを選択することと、
    選択された前記候補送信BFウェイトベクトルを含む候補送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第1参照信号を、前記送信機から送信することと、
    前記受信機にて受信された前記第1参照信号に対して、試験受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第1送受信特性を推定することと、
    前記選択すること、前記送信すること、および前記推定することを複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補について実行することにより取得された複数の第1送受信特性に基づいて、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補から好適送信BFウェイトベクトルを決定することと、
    複数の受信BFウェイトベクトルの候補から、当該ストリームに対応する候補受信BFウェイトベクトルを選択することと、
    決定された前記好適送信BFウェイトベクトルを含む試験送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第2参照信号を、前記送信機から送信することと、
    前記受信機にて受信された前記第2参照信号に対して、選択された前記候補受信BFウェイトベクトルを含む候補受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第2送受信特性を推定することと、
    前記選択すること、前記送信すること、および前記推定することを複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補について実行することにより取得された複数の第2送受信特性に基づいて、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補から好適受信BFウェイトベクトルを決定することとを備え
    前記好適送信BFウェイトベクトルを決定するに際し、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補の各々について、1以上の前記受信アンテナを逐次に選択して前記第1参照信号を受信し、複数の前記第1送受信特性を推定する
    無線通信制御方法。
  2. 複数の前記第1送受信特性の各々の特徴を示すスカラー値に基づいて前記好適送信BFウェイトベクトルを決定し、
    複数の前記第2送受信特性の各々の特徴を示すスカラー値に基づいて前記好適受信BFウェイトベクトルを決定する
    請求項1の無線通信制御方法。
  3. 第m番目(m≧2)のストリームに対応する候補送信BFウェイト行列は、既に決定された第(m−1)番目以前のストリームに対応する前記好適送信BFウェイトベクトルを含み、
    第m番目(m≧2)のストリームに対応する候補受信BFウェイト行列は、既に決定された第(m−1)番目以前のストリームに対応する前記好適受信BFウェイトベクトルを含む
    請求項1の無線通信制御方法。
  4. M本の前記ストリームについて決定された前記好適送信BFウェイトベクトルを含む好適送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第3参照信号を、前記送信機から送信することと、
    前記受信機にて受信された前記第3参照信号に対して、M本の前記ストリームについて決定された前記好適受信BFウェイトベクトルを含む好適受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第3送受信特性を推定することと、
    推定された前記第3送受信特性に基づいて、好適プリコーディングウェイト行列および好適ポストコーディングウェイト行列を決定することとをさらに備える
    請求項1の無線通信制御方法。
  5. M(Mは2以上の整数)本のストリームに対して、プリコーディングウェイト行列を用いてディジタルプリコーディングを施すプリコーディング部と、
    前記ディジタルプリコーディングが施された後の信号に対して、送信BF(ビームフォーミング)ウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ送信ビームフォーミングを施す送信ビームフォーミング部と、
    前記アナログ送信ビームフォーミングが施された信号を送信する複数の送信アンテナと
    を備える送信機と、
    前記送信機から送信され空間を伝搬した信号を受信する複数の受信アンテナと、
    複数の前記受信アンテナが受信した前記信号に対して、受信BFウェイト行列に相当する位相および振幅の変化を付与するアナログ受信ビームフォーミングを施す受信ビームフォーミング部と、
    前記アナログ受信ビームフォーミングが施された後の信号に対して、ポストコーディングウェイト行列を用いてディジタルポストコーディングを施すことにより、M本の前記ストリームを再生するポストコーディング部と
    を備える受信機とを備える無線通信システムであって、
    M本の前記ストリームの各々について、
    複数の送信BFウェイトベクトルの候補から当該ストリームに対応する候補送信BFウェイトベクトルを選択し、選択した前記候補送信BFウェイトベクトルを含む候補送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第1参照信号を送信するように前記送信機を制御する送信BFウェイト制御部と、
    前記受信機にて受信された前記第1参照信号に対して、試験受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第1送受信特性を推定する送受信特性推定部とをさらに備え、
    前記送信BFウェイト制御部は、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補について前記送受信特性推定部が推定した複数の第1送受信特性に基づいて、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補から好適送信BFウェイトベクトルを決定し、
    複数の受信BFウェイトベクトルの候補から当該ストリームに対応する候補受信BFウェイトベクトルを選択する受信BFウェイト制御部をさらに備え、
    前記送信BFウェイト制御部は、前記送信BFウェイト制御部が決定した前記好適送信BFウェイトベクトルを含む試験送信BFウェイト行列に基づいてアナログ送信ビームフォーミングが施された第2参照信号を送信するように前記送信機を制御し、
    前記送受信特性推定部は、前記受信機にて受信された前記第2参照信号に対して、前記受信BFウェイト制御部が選択した前記候補受信BFウェイトベクトルを含む候補受信BFウェイト行列に基づいてアナログ受信ビームフォーミングを施した結果を示す第2送受信特性を推定し、
    前記受信BFウェイト制御部は、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補について前記送受信特性推定部が推定した複数の第2送受信特性に基づいて、複数の前記受信BFウェイトベクトルの候補から好適受信BFウェイトベクトルを決定する無線通信システムにおいて、
    前記送受信特性推定部は、前記送信BFウェイト制御部が前記好適送信BFウェイトベクトルを決定するに際し、複数の前記送信BFウェイトベクトルの候補の各々について、1以上の前記受信アンテナを逐次に選択して前記第1参照信号を受信し、複数の前記第1送受信特性を推定する
    無線通信システム。
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