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JP6413820B2 - リニアソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、コイルの内側にプランジャ(可動子)が配置されるリニアソレノイド(電磁アクチュエータ)に関する。
(従来技術)
コイルの内側にプランジャが配置されるリニアソレノイドとして、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1のリニアソレノイドは、磁気吸引コアと磁気遮断部と磁気受渡コアを一部品で設けたものである。
なお、磁気吸引コアは、プランジャと軸方向に対向してプランジャを磁気吸引するものである。磁気受渡コアは、プランジャの周囲を覆う円筒形状を呈してプランジャと径方向の磁束の受け渡しを行うものである。磁気遮断部は、磁気吸引コアと磁気受渡コアの間で直接磁束が流れるのを阻害する薄肉の磁気飽和部である。
(従来技術の問題点)
特許文献1のリニアソレノイドは、コイルボビンの内側に磁気吸引コアおよび磁気受渡コアを挿入配置する構造であり、さらに磁気吸引コアおよび磁気受渡コアの内側にプランジャを配置する構造である。
このため、プランジャの外径寸法は、ボビンの内側に挿入配置された磁気吸引コアと磁気受渡コアの厚み寸法によって小さく抑えられてしまう。これにより、プランジャの磁路面積が制限されて、プランジャの磁気吸引力が低下する不具合がある。
特開2011−119329号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイルの内側に配置されるプランジャの外径寸法を大きくすることが可能なリニアソレノイドの提供にある。
本発明は、磁気吸引コアに固定したシャフトによってプランジャを支持する構成を採用する。ここで、シャフトの一端は、磁気吸引コアに固定され、シャフトの他端は、磁気受渡コアの軸方向範囲の内側に配置される。これにより、コイルの内側に配置されるプランジャの外径寸法を大きくことが可能になる。このため、プランジャの磁路面積を大きくすることが可能になり、プランジャの磁気吸引力を高めることが可能になる。
リニアソレノイドの断面図である(実施例1)。 リニアソレノイドの断面図である(実施例2)。 リニアソレノイドの断面図である(実施例3)。 リニアソレノイドの断面図である(実施例4)。 リニアソレノイドの断面図である(実施例5)。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。以下における実施例は具体的な一例を示すものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1を参照して実施例1を説明する。なお、以下では説明の便宜上、図1左側を左、図1右側を右と称するが、この左右方向は、説明のための方向であって、実際の搭載方向を限定するものではない。
この実施例のリニアソレノイドは、例えば、自動変速機の油圧制御装置に搭載される電磁油圧制御弁に用いられるものであり、電磁油圧制御弁は、油圧制御弁(例えばスプール弁、ボール弁等)とリニアソレノイドとを軸方向に結合して設けられる。
油圧制御弁は、ノーマルクローズタイプまたはノーマルオープンタイプの三方弁であり(限定しない)、バルブハウジングA(スリーブ等)、弁体(スプール等)を用いて構成される。
なお、油圧制御弁の弁体と後述するプランジャ2を初期位置へ戻すリターンスプリング6は、油圧制御弁に設けるものであっても良いが、この実施例1ではリニアソレノイドに設ける例を示す。
リニアソレノイドは、
・通電により磁力を発生するコイル1と、
・このコイル1の内側(内径範囲)において軸方向(左右方向)へ移動可能に支持されるプランジャ2と、
・コイル1の発生する磁力によりプランジャ2を軸方向へ磁気吸引する磁気吸引コア3と、
・プランジャ2の外周面と径方向の磁束の受渡しを行う磁気受渡コア4と、
・コイル1の周囲を覆い、磁気吸引コア3と磁気受渡コア4と磁気的に結合するヨーク5と、
・プランジャ2を磁気吸引コア3から離反する方向(左方向)へ付勢するリターンスプリング6と、
・コイル1の内側の中心に固定配置された軸方向へ伸びる非磁性のシャフト7と、
を備えて構成される。
以下において、上述したリニアソレノイドの各部を詳細に説明する。
コイル1は、樹脂製のボビン8の周囲に、絶縁被覆が施された導線(エナメル線等)を多数巻回したものであり、通電されると磁力を発生し、発生磁束により固定子(磁気吸引コア3、磁気受渡コア4、ヨーク5)と可動子(プランジャ2)を通る磁束ループを形成する。
コイル1の通電は、コネクタ9を介して行われる。コネクタ9は、電磁油圧制御弁を制御する電子制御装置(図示しないAT−ECU)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段である。このコネクタ9は、コイル1をモールドする2次成形樹脂の一部によって形成されるものであり、樹脂製のコネクタ9の内部にはコイル1の両端にそれぞれ接続されるターミナル端子が配置される。
プランジャ2は、コイル1の内側に挿入配置された略円柱形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、プランジャ2の外径寸法はボビン8の内径寸法より僅かに小径に設けられて、プランジャ2の外周面がボビン8に極力接しないように設けられている。
プランジャ2の軸芯(中心部)には、シャフト7が挿し入れられて、シャフト7の外周面と摺接する軸穴11が設けられている。この軸穴11は、プランジャ2の軸芯において軸方向に延びて貫通する一定径の丸穴である。
軸穴11の内径寸法は、シャフト7の外径寸法より僅かに大径に設けられており、軸穴11とシャフト7との間に摺動クリアランスが形成される。
プランジャ2の左側の端面には、プランジャ2の移動を、油圧制御弁の弁体へ伝えるためのキャップ12が装着されている。このキャップ12の一例は、ステンレス等の金属板をプレス加工したものであり、キャップ12の中心部には左側(油圧制御弁側)へ向かって膨出する凸部が設けられており、この凸部を介してプランジャ2の出力が油圧制御弁へ伝えられる。
磁気吸引コア3(後述する筒部3aを含まない)は、コイル1の軸方向範囲の外側のみ(この実施例ではコイル1の右側)に配置される。
具体的に、磁気吸引コア3は、ヨーク5の右端にカシメ等の結合技術により固定された略円板形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、プランジャ2を右側へ磁気吸引するものである。そして、プランジャ2と磁気吸引コア3との間に磁気吸引ギャップが形成される。
この磁気吸引コア3には、プランジャ2の右端の外周面と、軸方向に交差(オーバーラップ)可能な筒部3aが設けられている。この筒部3aの外周面は、左側に向かって縮径するテーパ面であり、プランジャ2のストローク量が変化してもテーパ面を備える筒部3aによってプランジャ2に作用する磁気吸引力が変化しないように設けられている。
磁気受渡コア4は、磁気吸引コア3とは独立したものであり、コイル1の軸方向範囲の外側のみ(この実施例ではコイル1の左側)に配置される。
具体的に、磁気受渡コア4は、ヨーク5の左側においてヨーク5と磁気的に結合する略円環状の磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、磁気受渡コア4の内径とプランジャ2の外径との間にサイドギャップが形成される。
この実施例の磁気受渡コア4は、断面形状が略T字形のリング体であり、プランジャ2の外周面を覆う筒形状を呈した円筒部4aと、この円筒部4aから外径方向に延びる外鍔4bとを一体に設けたものである。
一方、ヨーク5の左端には、内径方向へ曲折された内鍔5aが設けられており、この内鍔5aの右面と外鍔4bの左面が接するように設けられている。具体的に、ボビン8と外鍔4bとの間には、バネ材13が配置されており、このバネ材13の復元力によって、ボビン8の右端が磁気吸引コア3に押し付けられるとともに、外鍔4bが内鍔5aに押し付けられる。
この実施例1では、後述する実施例2とは異なり、磁気受渡コア4がヨーク5に固定される例を示す。具体的に、内鍔5aの内縁は、軸方向から見て円形の穴に設けられている。一方、円筒部4aの外周径は、内鍔5aの内周径に合致するように設けられている。そして、内鍔5aの内側に円筒部4aを嵌め入れることで、ヨーク5に対して磁気受渡コア4の位置決めが成され、磁気受渡コア4の中心がヨーク5の軸芯(筒中心)と一致するように設けられている。即ち、磁気受渡コア4をヨーク5に組付けることで、磁気受渡コア4の芯出し(調芯)が成される。
ヨーク5は、コイル1の周囲を覆って磁束を流す磁性体金属(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、コイル1の外周を覆う略円筒形状を呈する。
そして、内部にリニアソレノイドの構成部品を組み込んだ後、ヨーク5の右端に形成された爪部5bをカシメることでヨーク5と磁気吸引コア3が強固に結合される。
また、ヨーク5の左端には、油圧制御弁のバルブハウジングAを結合するための爪部5cが設けられており、この爪部5cをカシメることでリニアソレノイドと油圧制御弁が結合される。
リターンスプリング6は、プランジャ2を左方向(磁気吸引コア3から離反する方向)へ付勢する圧縮コイルスプリングであり、プランジャ2と磁気吸引コア3との間において圧縮された状態で配置される。
プランジャ2に付与されたリターンスプリング6の付勢力は、油圧制御弁の弁体にも与えられる。即ち、油圧制御弁の弁体とリニアソレノイドのプランジャ2は、リターンスプリング6の付勢力により初期位置へ戻される。
シャフト7は、上述したように、コイル1の内側の中心に固定配置されるものであり、この実施例ではシャフト7の一端(右端)が磁気吸引コア3の中心部にて固定される。なお、磁気吸引コア3に対するシャフト7の固定技術は限定するものではなく、圧入、カシメ、溶接など適宜採用可能なものである。
シャフト7は、少なくとも軸穴11に挿入される範囲が一定径の円柱棒状を呈する非磁性体の金属製(例えば、ステンレス等)であり、シャフト7がプランジャ2の軸穴11の内部に挿入されて、シャフト7がプランジャ2を軸方向へ摺動自在に支持するとともに、シャフト7がプランジャ2の径方向の移動を阻止する。
シャフト7は、磁気吸引コア3に対して垂直に支持されるものであり、磁気吸引コア3におけるプランジャ2の磁気吸引面に対してシャフト7が垂直に固定される。このように設けられることにより、シャフト7がプランジャ2の軸穴11に挿入されることで、プランジャ2の芯出し(調芯)を行うことができる。
シャフト7の他端(左端)は、磁気受渡コア4の軸方向範囲の内側に配置される。具体的な一例として、シャフト7の軸方向寸法(全長)は、リニアソレノイドの軸方向寸法と略同じか、リニアソレノイドの軸方向寸法より少し短く設けられており、シャフト7の左端が磁気受渡コア4の内径まで伸びて配置される。
(実施例1の効果1)
この実施例1のリニアソレノイドは、磁気吸引コア3に固定したシャフト7によってプランジャ2を支持する構成を採用するとともに、磁気吸引コア3(筒部3aを含まない)と磁気受渡コア4の少なくとも一方(この実施例1では両方)を、コイル1の軸方向範囲の外側のみに配置する構成を採用することにより、コイル1の内側に配置されるプランジャ2の外径寸法を大きくできる。
なお、筒部3aの先端をコイル1の軸方向範囲内に配置しても、従来技術に比較してプランジャ2の外径寸法を大きくできるため、筒部3aはコイル1の軸方向範囲内に配置しても良いものとする。
同様に、円筒部4aのコイル1側の端にテーパ部(図1参照)を形成し、そのテーパ部の先端をコイル1の軸方向範囲内に配置しても、従来技術に比較してプランジャ2の外径寸法を大きくできるため、円筒部4aに設けたテーパ部はコイル1の軸方向範囲内に配置しても良いものとする。
具体的に、シャフト7の挿通によってプランジャ2の磁路面積が縮小するが、それ以上にプランジャ2の外径寸法の拡大によってプランジャ2の磁路面積を大きくできる。このように、シャフト7による磁路面積の縮小よりも外径寸法の径拡大による磁路面積の拡大が勝るため、プランジャ2の磁気吸引力を高めることができる。
プランジャ2の磁気吸引力が高められることで、リニアソレノイドを高性能化することができる。具体的に、リニアソレノイドの体格を従来技術と同程度に設ける場合は、本発明を採用することによりリニアソレノイドの出力をアップさせることができる。また、リニアソレノイドの出力を従来技術と同程度に設ける場合は、リニアソレノイドの体格を小型化できる。
(実施例1の効果2)
この実施例1のリニアソレノイドは、磁気吸引コア3と磁気受渡コア4が独立して設けられる。
これにより、従来技術で用いていた「磁気遮断部」を廃止することができるため、磁気吸引コア3と磁気受渡コア4の間で直接磁束が流れることにより生じる磁気ロスを無くすことができ、従来技術に比較してプランジャ2の磁気吸引力を高めることができる。
(実施例1の効果3)
この実施例1のシャフト7は、上述したように、磁気吸引コア3に固定される。
このように、磁気吸引コア3にシャフト7を固定したことで、プランジャ2の右端と磁気吸引コア3との同軸性を高めることができる。
これにより、プランジャ2の右側の外周面と、筒部3aの内周面との隙間(径方向のエアギャップ)を小さくすることができるため、このエアギャップの縮小により、プランジャ2の磁気吸引力をさらに高めることが可能になる。
(実施例1の効果4)
この実施例1のシャフト7の自由端(磁気吸引コア3から離れた側の端)は、上述したように、磁気受渡コア4の軸方向範囲の内側に配置される。
これにより、プランジャ2の左側の調芯性が高められ、プランジャ2の左端の軸ズレを抑えることができる。このため、「磁気受渡コア4にプランジャ2の外周面が磁気吸引されることで生じるサイドフォース」の増加を抑えることができる。
また、プランジャ2の左側の調芯性が高められることで、プランジャ2と磁気受渡コア4の間のサイドギャップを小さく設けることが可能になる。これにより、リニアソレノイドの磁気効率を高めることができ、プランジャ2の磁気吸引力をさらに高めることが可能になる。
[実施例2]
図2を参照して実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
(実施例2の特徴技術1)
この実施例2のリニアソレノイドは、ボビン8の内周面に非磁性の金属筒14を配置するものであり、金属筒14の内径寸法は、プランジャ2の外径寸法より僅かに大きく設けられている。具体的に、金属筒14は、薄い非磁性の金属板(例えばステンレスや黄銅等の薄板)よりなる筒体であり、ボビン8の内周面に挿し入れられる。
このように、ボビン8の内周面にプランジャ2の外径寸法より僅かに大きい非磁性の金属筒14を配置することにより、ボビン8の内周面が熱等の影響(膨張収縮)で縮径する場合であっても、ボビン8の縮径を金属筒14で防ぐことができる。このため、ボビン8の縮径により、ボビン8がプランジャ2に干渉する不具合を回避できる。これにより、ボビン8がプランジャ2に干渉してプランジャ2の摺動抵抗が増加する不具合を無くすことができ、リニアソレノイドの信頼性を高めることができる。
(実施例2の特徴技術2)
この実施例2のリニアソレノイドは、磁気受渡コア4とプランジャ2との間に、磁気受渡コア4とプランジャ2の最小距離を保つ非磁性の金属筒14が配置される。この金属筒14は、上記「特徴技術1」で示した金属筒14と同一のものである。
このように、磁気受渡コア4とプランジャ2との間に非磁性の金属筒14を配置することにより、プランジャ2と磁気受渡コア4の径方向の最小隙間距離(即ち、サイドギャップの最小距離)を、金属筒14の厚みによって規制することができる。このため、サイドフォースを一定値以下に抑えることができ、サイドフォースの上昇によるプランジャ2の摺動性の悪化を防ぐことができる。
(実施例2の特徴技術3)
この実施例2の磁気受渡コア4は、ヨーク5に接触した状態で、ヨーク5に対して径方向へスライド可能に設けられる。
具体的な一例として、この実施例2の磁気受渡コア4は、断面形状が略L字形のリング体であり、実施例1と同様、円筒部4aと外鍔4bを一体に設けたものである。なお、外鍔4bの外径寸法は、ヨーク5の内径寸法より小径に設けられており、ヨーク5内で磁気受渡コア4が径方向へ移動可能に設けられている。
ヨーク5の左端には、実施例1で示したように、内径方向へ向かう内鍔5aが設けられている。そして、実施例1と同様、外鍔4bとボビン8の間に配置されたバネ材13の復元力によって、内鍔5aの右面と外鍔4bの左面が常に押し付けられている。これにより、ヨーク5に対して磁気受渡コア4が径方向へスライドしても、外鍔4bが内鍔5aに押し付けられることで、ヨーク5と磁気受渡コア4の磁気結合が保たれる。
このように設けることにより、シャフト7が何らかの要因で傾き、プランジャ2の左端に径方向へ移動する力が生じた場合は、その力を受けて磁気受渡コア4が径方向へスライドする。
これにより、プランジャ2と磁気受渡コア4の径方向の圧迫を回避することができるため、プランジャ2の摺動性を確保でき、リニアソレノイドの信頼性を高めることができる。
[実施例3]
図3を参照して実施例3を説明する。
この実施例3は、プランジャ2の外周面に非磁性の膜材15を設けたものである。
非磁性の膜材15は、周知のメッキ技術やコーティング技術によってプランジャ2の外周面に被着されたものであり、テフロン(登録商標)などの樹脂材料であっても良いし、銅やニッケルなどの金属材料であっても良い。
このように、プランジャ2の外周面に非磁性の膜材15を設けても、上述した「実施例2の特徴技術2」と同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
図4を参照して実施例4を説明する。
上記実施例1〜3では、磁気吸引コア3と磁気受渡コア4の両方をコイル1の軸方向の範囲の外側のみに配置する例を示した。
これに対し、この実施例4は、磁気受渡コア4のみをコイル1の軸方向範囲の外側のみに配置し、磁気吸引コア3(具体的には、プランジャ2を磁気吸引する箇所)をコイル1の軸方向の範囲内に設けたものである。
このように設けても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施例4と、次の実施例5では、磁気受渡コア4をヨーク5と一体に設けて、部品点数の低減を図っている。
[実施例5]
図5を参照して実施例5を説明する。
上記実施例1〜4では、磁気吸引コア3を右側に配置し、コイル1の発生磁力によりプランジャ2を油圧制御弁とは異なる方向(右側)へ駆動する例を示した。
これに対し、この実施例5は、磁気吸引コア3を左側に配置し、コイル1の発生磁力によりプランジャ2を油圧制御弁の結合方向(左側)へ駆動するものである。
このように、プランジャ2を磁気吸引コア3の右側に配置して、プランジャ2の駆動力を左側の油圧制御弁へ伝える場合、リニアソレノイドには、プランジャ2の移動を油圧制御弁に伝えるための伝達手段が設けられる。
伝達手段の一例を図5を参照して説明する。
この実施例5では、プランジャ2の軸芯に形成される軸穴11が、プランジャ2の左端からプランジャ2の内部の途中まで形成される。
伝達手段は、
・シャフト7の軸芯部に形成された貫通穴の内側において軸方向へ摺動自在に支持され、右端が軸穴11の穴底に当接する第1スライド軸16と、
・磁気吸引コア3の軸芯部に形成された貫通穴の内側において軸方向へ摺動自在に支持され、右端が第1スライド軸16の左端に当接する第2スライド軸17と、
により構成される。
このように設けても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、図5に示す符号18は、リニアソレノイドの右端を閉塞するシールプレートである。
上記の実施例では、リニアソレノイドが油圧制御弁を駆動する例を示したが、リニアソレノイドの駆動対象物は油圧制御弁に限定されるものではなく、油圧制御弁以外の駆動対象物(バルブ以外を含む)を直接または間接的に駆動するリニアソレノイドに本発明を適用しても良い。
1 コイル
2 プランジャ
3 磁気吸引コア
4 磁気受渡コア
7 シャフト
11 軸穴

Claims (5)

  1. 通電により磁力を発生するコイル(1)と、このコイル(1)の内側において軸方向へ移動可能に支持されるプランジャ(2)と、前記コイル(1)の発生する磁力により前記プランジャ(2)を軸方向へ磁気吸引する磁気吸引コア(3)と、前記プランジャ(2)の外周面と磁束の受渡しを行う磁気受渡コア(4)とを具備するリニアソレノイドにおいて、
    前記コイル(1)の内側の中心には、軸方向へ伸びる非磁性のシャフト(7)が固定配置され、
    前記プランジャ(2)の軸芯には、前記シャフト(7)が挿し入れられて前記シャフト(7)と摺接する軸穴(11)が設けられ、
    前記シャフト(7)の一端は、前記磁気吸引コア(3)に固定され
    前記シャフト(7)の他端は、前記磁気受渡コア(4)の軸方向範囲の内側に配置されることを特徴とするリニアソレノイド。
  2. 請求項1に記載のリニアソレノイドにおいて、
    前記コイル(1)が巻回される樹脂製のボビン(8)の内周面には、前記プランジャ(2)の外径寸法より内径寸法が大きい非磁性の金属筒(14)が配置されることを特徴とするリニアソレノイド。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリニアソレノイドにおいて、
    前記磁気受渡コア(4)と前記プランジャ(2)との間には、非磁性の金属筒(14)が介在されることを特徴とするリニアソレノイド。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のリニアソレノイドにおいて、
    前記プランジャ(2)の外周面には、非磁性の膜材(15)が設けられることを特徴とするリニアソレノイド。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のリニアソレノイドにおいて、
    前記磁気受渡コア(4)は、前記コイル(1)の外周を覆うヨーク(5)に接触した状態で、前記ヨーク(5)に対して径方向へスライド可能に設けられることを特徴とするリニアソレノイド
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