JP6400170B2 - 移動型x線画像撮影装置 - Google Patents
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Description
本発明は、床面上を移動可能な移動型のX線画像撮影装置に関するものである。
移動型のX線画像撮影装置あるいは移動型X線発生装置には、鉛直方向に延在する支柱と、支柱に支えられ昇降可能なアームと、アームの端部に設けられたX線発生部とを有するものがある。また、X線発生部を保持する移動台車内に高圧電源装置やバッテリを内蔵している。このため、移動型X線撮影装置とX線を検出して画像を得るフィルム、CR(Computed Radiography)のIP(Imaging Panel)カセッテ、あるいは半導体センサを用いたデジタルX線検出器とともに用いることで、一般病室等でのX線撮影が可能となっている。また、本体部に第二のモニタ及びX線管球部近傍にモニタが備えられ撮影に関する情報の表示が行えるように構成される場合がある。
しかしながら例えばX線撮影の際には、X線発生部近傍に設けられたモニタはX線発生部とともに被検者の上方、下方、側方等々に移動する。そのためX線発生部の位置によっては、X線発生部近傍に設けられたモニタに表示される情報が操作者にとって確認し難い場合があった。
そこで本発明の実施形態に係る移動型X線撮影装置は、X線発生部と、前記X線発生部を保持し任意の位置に配置可能なアームと、前記アームに接続された前記X線発生部を昇降および旋回させる支柱部と、前記X線発生部に設けられた表示部と、前記X線発生部と前記表示部とを結合するとともに、前記表示部の表示面の向きを可変する可動機構と、を有することを特徴とする。
これにより、操作者はX線発生部近傍に設けられたモニタの視認が容易となるため、かかるモニタを有効に利用することができる。
図1は、実施形態の一例に係る移動型X線撮影装置の移動時における形態を示した外観図である。本発明を適用した移動型のX線撮影装置の実施形態の構成を示している。後述する実施形態では、台車等により移動可能な放射線発生装置を移動型のX線画像撮影装置、移動型のX線撮影装置、あるいは移動型のX線発生装置と呼称する。実際の撮像、つまりX線撮影装置からのX線を検出してX線画像を得るのは、フィルム、CRのIPカセッテ、半導体によるX線イメージセンサを用いた可搬型のデジタルX線検出器等の撮像ユニットである。特に、デジタルX線検出器には得られたデジタルX線画像をシステム制御部2に送信する無線通信部及び有線通信部を設けることができる。なお、移動型X線撮影装置と撮像ユニットとを合わせて移動型X線撮影しシステムと呼称することがある。
移動台車1の下方には、駆動力を伝達する車輪と方向転換が可能なキャスターが付設されている。上方には支柱が垂設され、この支柱に固定具を介してアームが片持ちされ、X線を発生させる為のX線管球とコリメータが付設されている。そして、X線管球とコリメータを保持する支持部材が移動式X線回診車に形成されている。移動台車にはキャスターと駆動車輪が取り付けられていて移動が可能である。操作者が把持部11を保持して装置全体を移動させることができる。
第二のモニタ10は、X線撮影に関連する情報を表示する。例えば、デジタルX線検出器の制御が可能なシステム制御部2を有するX線撮影装置である場合には、デジタルX線検出器で得られるX線画像を取得し、システム制御部2の表示制御部の制御に応じてX線画像データが第二のモニタ10に表示される。
X線発生部は例えば電子源と、電子源により発生された電子を加速させる高圧印加部と、加速された電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットと、を備えるX線管球6を有する。また、発生されたX線を所望のビーム束形状となるように整形するコリメータ8とを有する。X線撮影装置の不図示の照射スイッチがユーザにより押下されることで、X線発生部が所定の条件と範囲に対してX線を照射させる。
図1において、移動台車1は、X線発生部6を支える支柱部3をその軸方向に対して回転可能に保持する台車部であり、前輪12と駆動輪13により移動可能である。前輪12は移動動力および重量を支える。駆動輪13は操作に応じて回転する車軸を有する。ここで駆動輪13には、モーター等の電動駆動機構による回転力を車軸で受けて回転する構成を採用することができる。移動台車1内にはバッテリが搭載されており、必要に応じて充電が可能な他、移動時や外部電源から電力の供給を受けていない場合にはバッテリからX線撮影装置内の各部に電力が供給される。
支柱部3は鉛直方向に延在し、支柱可動部4を介してその側面から水平方向に延在するアーム5を保持する。また支柱部3には、支柱可動部4が鉛直方向に対して昇降可能に保持されている。これによりアーム5が鉛直方向に並進移動することとなるため、アーム5に保持されたX線発生部を上下移動させることができる。また、アーム5を支柱可動部4に対して昇降させる構成を採用することもできる。これにより、鉛直方向の移動範囲は大きく確保できる。図1に示す例では可動支柱4は支柱部3に対して最も低い位置に配置された状態を示している。X線撮影装置を移動させる際には支柱を最も収縮させた状態とすることで前方視認性を確保することができる。また、装置全体の重心の位置を低くできるため、安全な移動が実現しやすいというメリットがある。
また上述の通り支柱部3は台車部1に対して支柱部3の軸を中心に回転可能であるため、支柱部3に間接的に保持されるX線発生部は支柱部3の回転により旋回可能となる。
アーム5はその一端が支柱可動部4と、他端がX線発生部と保持される。ここでアーム5は例えば入れ子式(テレスコピック式)やパンタグラフ式の伸縮機構が採用され、X線発生部を支柱から離れる方向に移動させることができる。図1に示す例では、アーム5は伸縮機構としてテレスコピック式が採用され、複数の移動アーム部材が互いに移動可能に構成されている。図1に示す状態は、これら複数の部分アーム部材がもっとも支柱側に移動され、可動アームに対して保持された保持アーム部材の内部に略収納された状態である。
コリメータ8の側面部にはモニタ17が設けられ、モニタ17の表示面が水平方向を向いた状態で保持される。モニタ17は、コリメータ8の大きさに合わせて設けられ、例えばコリメータ8の1側面よりも小さい表示面を有し、モニタ17の外枠がコリメータ8の側面をはみ出さないような大きさ及び形状とする。また例えばモニタ17を第二のモニタ10よりも小さい大きさとすることで、X線発生部の取り回しを容易となる。もちろん、モニタ17はコリメータ8ではなくX線管球の筐体の側面に保持されていてもよい。この場合には、X線管球4を図のように低い位置に配置して移動する場合に、コリメータ8に保持するよりもより高い位置にモニタ17が配置されることとなるため、モニタ17をより見やすくすることができる。
ここでモニタ17は、可動機構によりX線発生部に表示面の向きを可変可能に保持される。可動機構は例えば蝶番であり、その一面がコリメータ8に、他面がモニタ17の裏面側の筐体にそれぞれ保持される。蝶番は2つの金属板が中央の軸周りに回転する構造となっているため、当該2つの金属板がモニタ17及びX線発生部にそれぞれ保持されることで、X線発生部に対してモニタ17の表示面の向きを変更することができる。
実施形態の1つでは、蝶番はモニタ17の表示面が水平方向及び水平方向に対して上方側の迎角がつけられるようにモニタ17とコリメータ8とを連結する。図1の例ではモニタ17の表示面が上方を向くように、水平方向に対して上側の迎角がつけられた状態が示されている。かかる例によれば、例えばX線発生部を被検体の下から上に向けて照射する場合や、X線撮影装置が載置される床面に近い位置にX線発生部が配置される場合、あるいは図1に示す例のように移動時にX線発生部をある程度下方に下げた状態とする場合、などの場合に、操作者がモニタ17を見下ろす際にその表示面が操作者側を向くこととなり視認性が向上する。先述した前方視認性等の観点から可動支柱部4は支柱部3に対してより低くし、アーム5を支柱に対してより低い位置とすることが望ましいため、このこととX線発生部の側面部に保持されたモニタ17の表示面を上側に向かせることができることがあいまって、前方視認性とモニタの視認性を両立することができる。
また別の例では、蝶番はモニタ17の表示面が水平方向及び水平方向に対して下方側の迎角がつけられるようにモニタ17とコリメータとを連結する。例えば、蝶番の2つの金属板を閉じた状態で回転軸部が2つの金属板よりも下方側となるように、金属板の一方をコリメータ8の側面と結合し、他方をモニタ17の裏面と結合する。これにより、回転軸に対して金属板が旋回することにより、モニタ17の迎角が水平方向に対して下側に大きくなるように、表示面の向きが変更されることとなる。これにより、例えば撮影時に管球部が被検者の上方に配置されるような場合において、モニタ17の迎角がつけられると、迎角がつけられない場合に比べモニタ17はより被検者側を向くこととなり、撮影時の視認性が向上する。
モニタ17の表示面は、それぞれ水平方向を基準とした迎角が±15度程度変更可能であればよいが、例えば適宜可動機構の蝶番を選択して±45度変更できればより多くの状況に対応して視認性が確保できる。また図1に示す例では、上向きの迎角が約60度程度まで変更可能となっている。図1に示すような配置関係でX線撮影装置全体が移動される場合には、視線をモニタ17側に移すだけで確認でき、有用である。
ここで上述した例のそれぞれにおいて、モニタ17の周辺に設けられた操作者が操作可能なボタン、ノブや、モニタ17と一体的に設けられたタッチパネル等、操作入力を受け付ける操作部が設けることができる。ここでこれらの操作部についても例えば蝶番によりその向きを変更可能に保持されることとすれば、視認性に加えてこれら操作部の操作性をも向上させることができる。
モニタ17には、X線発生部によるX線発生条件のほか、X線撮影装置により発生されたX線をデジタルX線検出ユニットで検出して得られるX線画像データ又はその縮小画像を表示させることができる。これにより、例えば複数の撮影を連続して行う必要がある場合などには、撮影されたX線画像をX線発生部のモニタ17に表示させることで、撮影の問題の有無を確認し迅速に次の撮影に移れるとともに、仮に問題がある場合にはすぐに再度の撮影に移ることも可能である。
システム制御部2は、移動型X線撮影装置による動作を統合的に制御する制御部であり、X線発生部6によるX線の発生や、モニタ17の表示制御を行う。
X線高電圧発生装置やX線制御装置並びに制御盤を備えたX線、システム制御部2が搭載されている。このX線、システム制御部2にはアーム7の移動時の保持機能も備えている。
図1に示す例では操作者21が移動時にX線発生部のモニタ17の表示面を上向きにし、このモニタ17を使って電源の立ち上げから撮影準備等の各種設定を行うことができる。ここでモニタ17は、タッチパネル式の操作部が組み込まれていることが望ましい。ここで撮影準備の設定には、RIS(Radiology Information System)からの撮影オーダの受信開始指示、受信した撮影オーダを順次選択する指示、選択された撮影オーダに含まれる複数の撮影のうち1つを選択する指示、選択された撮影に係る撮影部位やデジタルX線検出器の撮影条件、X線発生条件の確認及び変更の指示、撮影の開始指示等がある。システム制御部2は、オーダの受信開始指示に応じて無線通信部または有線通信部の少なくともいずれかを制御しRISから撮影オーダ情報を受信する。撮影オーダを選択する指示に応じて、システム制御部2の表示制御部は選択された撮影オーダに対応する被検者の情報をモニタ17に表示させるとともに、撮影オーダに含まれる少なくとも一つの撮影方式を並べて表示させる。撮影部位、撮影条件、X線発生条件の変更の指示に応じて、システム制御部2はデジタルX線検出器やX線発生部に条件の変更を通知する。撮影の開始指示に応じて、システム制御部2はX線発生部にX線の発生を指示するとともに、発生により得られたデジタルX線画像データをデジタルX線検出器から取得し、表示制御部がモニタ17に表示させる。
その他、図1に示す例では、X線発生部は移動時には、移動台車1に一体的に形成された収納部103に収納される。収納部103は、底面部とX線発生部の少なくとも1側面に沿う壁面部102とを備える。収納部103の支柱側の側面にはアーム5に対応した切り欠きが設けられX線発生部を収納部103に収納可能である。これにより、移動時などX線発生部の収納時には外部の構造と緩衝して衝撃を受ける可能性を減らすことができる。また、収納部103の下側には、移動時に撮像ユニットを収納するための撮像ユニット用収納部101が設けられている。
図2に基づいてモニタ17を傾けて表示面を上側及び下側の両方に向けることが可能な実施形態の例を説明する。この例ではモニタ17の可動機構は複数の可動部で構成され、前記表示部を複数の軸を中心に回転可能である。
図2に示す例では、第1蝶番31によりコリメータ8の側面と例えば金属板等で構成される蝶番接続部材32とが可動可能に保持される。更に第2蝶番33は蝶番接続部材32とモニタ17とを可動可能に保持する。これにより、モニタ17はコリメータ8に第1蝶番31と蝶番接続部材32及び第2蝶番33を介して保持されている。上向きにするためにはモニタ17の下方を引き上げるようにすることで第2蝶番33が回転作動し任意の位置まで動かすことができる。
第2蝶番33には自重とモニタ17に組込まれているタッチ操作装置を操作しても位置保持が可能なように回転動作トルクを一定にする不図示の摩擦保持機構を盛り込んでいる。これによりタッチパネルの操作性が向上する。
モニタ17の表示面を下向きにするためには図3に示すようにモニタ17の上方を引き下げるようにすることで第1蝶番31が回転作動し任意の位置まで動かすことができる。そして第1蝶番31には自重とモニタ17に組込まれているタッチ操作装置を操作しても回転動作トルクを一定にする不図示の摩擦保持機構を盛り込んでいるので位置保持が可能になっている。ここで図3に示す状態において第2蝶番を中心にモニタ17を移動させることで、モニタ17がX線管球からより離れる方向に移動させつつ、モニタ17の向きを変更することができる。
上述の例では、水平方向に対する迎角を変更する場合の実施形態を示したが、これに限らずその他の可動機構を設けモニタ17の向きを任意に変更させるようにしてもよい。この場合、モニタ17の表示面の向きを保持したまま回転可能に保持する可動機構を設ける。
例えば、X線発生部がアームの軸を中心に回転する場合や、X線発生部がチルトする場合等、照射方向を変更可能な場合には、X線発生部に保持された表示部の上下方向が鉛直方向とそろわない場合が生じる。このような場合に対応して、モニタ17をX線発生部の1側面に接続するともに、該1側面に沿って回転可能に結合させる回転機構を設けることができる。これにより、モニタ17はX線発生部に対して回転させることが可能であり、状況に応じて回転させることで視認性を向上させることができる。
或いは、X線発生部或いは台車部1に設けられた操作部からの操作入力に応じて表示制御部が表示部の表示内容を回転させることとしても同様の効果が得られる。さらには、X線発生部の回転状態を検知するセンサを設けておき、システム制御部2の表示制御部でセンサからの出力に応じて表示部に表示させる情報を回転させて表示させることとしてもよい。例えばこの場合、表示制御部はセンサからの出力によりX線発生部が軸方向に+10度回転している場合には、その回転を打ち消すように表示内容を−10度回転させて表示させる。このようにすることで、操作者の操作を要さずに表示内容を操作者にとって見やすい向きで表示させることができる。
その他、図3に示す例では、コリメータ8にコリメータハンドル9が設けられている。ハンドル9は、コリメータ8の射出方向に沿う方向に延在する第一の部分と、コリメータの射出面より下側において射出方向と直行する方向に湾曲する第二の部分とが一体的に形成されている。かかるハンドル9の第二の部分は収納時に収納部の側面と接触するストッパとしての機能を設けることができる。この場合には、例えば第二の部分の下側、あるいは射出方向から見たときの前面側にゴム等の緩衝部材を設けることで、接触時の衝撃を緩和させることができる。
図4は、本発明に係る移動型X線撮影装置の一形態の斜視図である。図4に示す例では、収納されたX線発生部の下側にモニタ17(第一の表示部)より大きい第二のモニタ10(第二の表示部)が台車1に設けられる。第二のモニタ10は、収納部103の底面側に設けられており、X線発生部を収納位置から離脱させることで視認可能な位置に保持されている。ここで、第二のモニタ10は、移動台車1に設置され、操作者側へ、移動型X線撮影装置の直進方向に沿う方向にスライド移動可能に保持する1対のガイドレールにより保持されるよう構成することができる。このようにすることで、X線撮影装置の移動時であっても第二のモニタ10をスライドさせることでモニタの情報を操作者が確認することができる。なおここで、第二のモニタ10についても、モニタ17と同様に表示面の向きを変更可能な可動機構を設けることとすれば、操作者による視認性をより向上させることができる。
第二のモニタ10についてもモニタ17と同様にシステム制御部2の表示制御部で制御される。表示制御部は、移動時または収納時には、一方のモニタの電源をオフにし、他方のモニタの電源をオンとする制御を行うことができる。移動時又は収納時には、2つのモニタが近い位置にあるため、いずれか一方のみ起動して情報を表示することとすれば十分である。例えば、収納部103の側面の特定の位置にX線発生部のハンドル9との接触を検知するセンサを設けておき、接触をしたことを示す信号をシステム制御部2で検知するとX線発生部が収納されたことを検知し、これに応じていずれか一方の電源をオフにする制御を行う。例えば、移動時には撮影予定の被検者情報等の情報が分かればよく、それほど多くの情報を表示する必要を要しない場合には、表示制御部は小さい方のモニタ17の電源をONとし、大きいモニタ10の電源をOFFとする制御を行う。これは消費電力の観点からも有用である。或いは、移動時にも被検者の詳細な情報やRISとの通信、撮影条件の設定変更など表示すべき情報が多い場合には、表示制御部は小さいほうのモニタ17の電源をOFFとし、モニタ10の電源をONとする制御を行う。或いは、両方のモニタをオンとし、それぞれ異なる情報を表示させることで表示領域を有効活用することができる。また、いずれの制御を採用するかを設定情報に基づいてシステム制御部2が切り替えることとしてもよい。その他、いずれのモニタの電源もOFFとなっている状態でX線発生部の収納が検知された場合には、表示制御部は上記制御を行わないこととするのが便宜である。
また、仮に収納時に電源がON状態のモニタがあったとしても、利用されないままの場合も考えられるため、表示制御部はX線発生部が前記収納部に収納された際に、前記第二の表示部を停止し電力供給をやめるとともに前記第一の表示部への電力供給を少なくとも一定期間維持する制御を行うことで消費電力を削減することができる。
一方で、撮影時等、X線発生部が収納位置から離脱している場合には、モニタ17及び第二のモニタ10の位置が異なるため、それぞれ一部重複する情報を表示させるよう表示制御部が制御する。例えば、撮影前においては被検者の状態を見て適宜X線発生条件を変更する場合がある。また撮影後においてはX線撮影画像を見て撮影画適切に行われたかを確認することが重要である。これら情報は、それぞれの場面で利用する可能性が高いため、それぞれの状況において各モニタに重複して表示させることとする。撮影前、撮影後の状況の判定については、例えば撮影対象の被検者が選択されてから照射スイッチが押下されるまでを撮影前と判定し、照射スイッチが押下されてから次の被検者又は次の撮影部位が選択されるまでを撮影後とシステム制御部2で判定することにより実現される。これにより利用する可能性の高い情報についてはいずれかのモニタで確認することができることとなるため、作業者の作業効率を向上させることができる。
次に図5は撮影時の形態を表しており、撮影場所である被検者のそばまで近づいたならばまず移動ハンドル11を上方に持ち上げ、そのまま被検者の方へ移動して行こうとすると釣り合い機能を有する第一支柱3第ニ支柱4によって容易に持ち上げることができるとともに旋回が行われる。そしてX線管支持アーム5も延長されて被検者上まで容易にX線管球6を配置することができる。この位置でモニタ17の角度を下向き移動すれば、視認性が向上する。X線管球6を撮影位置まで合わせると共にモニタ17より撮影条件を入力する。また撮影条件の設定は電源内蔵移動台車1上にある第二のモニタ10から入力設定することもできる。ここまでで一連の撮影準備が完了する。
つぎにX線撮影は一般的なX線撮影装置と同様の方法で、不図示の照射スイッチを押すことでX線管球6よりX線が照射され、下部のコリメータ8にて整形されたX線は被検者の体を透過して撮像用のフラットパネルに画像が撮像される。この撮影された画像は不図示の無線または有線でX線、システム制御部2に伝送され第二のモニタ10またはモニタ17で画像を確認して終了する。
図6に基づいて他の実施形態を説明する。ここでは、モニタ17を電動で駆動させ手動で角度調整を行う作業を簡略化させる方法を採用している。そのため、モニタ17の表示面の向きを変更させるために可動機構を電動で動作させるアクチュエータ等の電動機構がもうけられるとともに、かかる電動機構を制御する電動制御部がシステム制御部2に組み込まれる。
まず、コリメータ8にアクチュエータ付き第1蝶番34の保持側が接続され可動側がアクチュエータの駆動により任意の角度に移動可能な構成になっている。前記可動側には蝶番接続部材32が接続され、延長側の端部にはアクチュエータ付き第2蝶番35の保持側が接続され可動側がアクチュエータの駆動により任意の角度に移動可能な構成になっている。前記可動側にはモニタ17が接続され、上向き90°から下向き90°までの任意の位置に設定することができる。
また、アーム5の高さ情報をX線、システム制御部2にあらかじめ出力できるように設定しておき、この情報をもとにアクチュエータ付き第1蝶番34とアクチュエータ付き第2蝶番35の駆動を連動させることに寄ってX線管球6の位置調整を行うだけでモニタ17の視認しやすい角度に自動で調整される。
アーム5の高さ情報は、支柱が伸縮する場合には伸縮状態を検出するセンサと支柱に対するアームの昇降状態を検出するセンサからの出力をシステム制御部2で取得し、センサの出力値から高さを算出する。これによりX線発生部の高さつまりモニタ17を特定することができる。
そして、電動制御部は、例えばアーム5の高さが閾値より低い場合にはモニタ17の表示面が上方を向くようにアクチュエータを制御し、アーム5の高さが閾値より高い場合にはモニタ17の表示面が下方を向くようにアクチュエータを制御する。例えば電動制御部は、X線発生部の高さが1.7mよりも高くなった場合にはモニタ17の迎角を水平方向に対して下側に10度−30度傾け、1.8mよりも高くなった場合には60度程度傾ける。これにより、モニタ17の位置に応じてモニタの表示面の向きを制御することができる。これに代えてまたはこれに加えて、X線発生部の高さが1mよりも低くなった場合にはモニタ17の迎角を水平方向に対して上側に10度−30度傾け、0.8mよりも低くなった場合にはモニタ17の迎角を60度程度傾ける制御を実行する。或いは、電動制御部により所定の高さ位置を中心にしてそれ以上高くなることに上側の迎角を少しずつ大きくし、低くなることに応じて下側の迎角を少しずつ小さくする制御を採用することができる。
さらにX線、システム制御部2に操作者21の身長情報等をあらかじめ登録しておき、身長の情報とX線発生部の高さ情報とから最適な角度に自動調整することもできる。例えば、身長情報に基づいて標準的な人間の情報から視線の高さを特定するためのテーブルをメモリに有しておき、システム制御部2が身長情報に応じて視線の高さを割り出す。加えて、視線の高さから上述の例でいう所定の高さ位置を特定する。これにより、操作者に応じてモニタ17の向きの高さを調整することができる。
その他、上述の実施形態を適宜組み合わせたものについても、本発明の実施形態に含まれる。あるいは、上述の処理をプログラムとハードウェアとの協働により実現する場合も本発明の実施形態に含まれる。プログラムによる実施形態では、上述の処理に対応するプログラム、プログラムを記憶部に格納しておき、システム制御部のCPUがRAMに展開し、CPUでプログラムに含まれる指令を実行していくことにより達成される。
1 移動台車
2 システム制御部
3 支柱部
4 支柱可動部
5 アーム
6 X線管球
8 コリメータ
17 モニタ
2 システム制御部
3 支柱部
4 支柱可動部
5 アーム
6 X線管球
8 コリメータ
17 モニタ
Claims (17)
- X線発生部と、
前記X線発生部を保持し任意の位置に配置可能なアームと、
前記アームに接続された前記X線発生部を昇降および旋回させる支柱部と、
前記支柱部を保持する台車部と、
前記X線発生部に設けられた第一の表示部と、
前記X線発生部と前記第一の表示部とを結合するとともに、前記第一の表示部の表示面の向きを可変する可動機構と、
前記台車部に設けられた第二の表示部とを有し、
前記第二の表示部は前記移動型X線撮影装置の直進方向に沿う方向にスライド移動可能であることを特徴とする移動型X線撮影装置。 - 前記可動機構は、前記第一の表示部の表示面が水平方向及び水平方向よりも下方側に向けることが可能な状態で保持することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記可動機構は、前記第一の表示部の表示面が水平方向を向く場合を基準として迎角を少なくとも±15度変更可能に保持することを特徴とする請求項1または2に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記第一の表示部の表示を制御する表示制御手段を更に有し、
前記表示制御手段は、前記X線発生部から発生された放射線を検出する放射線撮影装置から得られる画像を前記第一の表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動型X線撮影装置。 - 前記可動機構は複数の可動部で構成され、前記第一の表示部を複数の軸を中心に回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記可動機構は自由位置での静止及び一定力作動機構を具備したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記可動機構は、前記第一の表示部の表示面の向きを保持したまま回転可能に保持する可動機構であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記支柱部を回転可能に保持する台車部に設けられ、底面部と前記X線発生部の少なくとも1側面に沿う壁面部とを備える収納部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記台車部に設けられ、底面部と前記X線発生部の少なくとも1側面に沿う壁面部とを備える収納部をさらに有し、
前記第二の表示部は前記収納部の底面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。 - 前記台車部に設置され、前記第二の表示部を前記移動型X線撮影装置の直進方向に沿う方向にスライド移動可能に保持する1対のガイドレールを更に有することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記台車部に設けられ、底面部と前記X線発生部の少なくとも2側面に沿う壁面部とを備える収納部をさらに有し、
前記表示制御手段は、前記X線発生部が前記収納部に収納された際に、前記第二の表示部へのオフ状態とするとともに前記第一表示部への電力供給を少なくとも一定期間維持する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の移動型X線撮影装置。 - 前記表示制御手段は、前記第一の表示部及び前記第二の表示部のそれぞれに、前記X線発生部によるX線発生条件を重複して表示させることを特徴とする請求項4に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記可動機構を電動で動作させる電動機構と、
前記電動機構を制御する電動制御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。 - 前記電動制御手段は、前記アームの高さに応じて前記電動機構を制御することを特徴とする請求項13に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記電動制御手段は、前記アームの高さが閾値より低い場合には前記第一の表示部の表示面が上方を向くように前記電動機構を制御し、前記アームの高さが閾値より高い場合には前記第一の表示部の表示面が下方を向くように前記電動機構を制御することを特徴とする請求項14に記載の移動型X線撮影装置。
- 前記第一の表示部は、タッチパネル式の操作部を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の移動型X線撮影装置。
- 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の移動型X線撮影装置と、
前記移動型X線撮影装置から照射されるX線を検出するX線イメージセンサと、前記X線イメージセンサにより得られるデジタルX線画像データを前記移動型X線撮影装置に転送する通信手段と、を備える可搬型のデジタルX線検出ユニットと、
を有することを特徴とする移動型X線撮影システム。
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