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JP6395984B2 - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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JP6395984B2
JP6395984B2 JP2018523076A JP2018523076A JP6395984B2 JP 6395984 B2 JP6395984 B2 JP 6395984B2 JP 2018523076 A JP2018523076 A JP 2018523076A JP 2018523076 A JP2018523076 A JP 2018523076A JP 6395984 B2 JP6395984 B2 JP 6395984B2
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山口  聡
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秀樹 森重
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Description

この発明は、パッチアンテナ等の平面アンテナを素子アンテナとし、この素子アンテナを複数個配列したアレーアンテナ装置に関する。
従来から、レーダや移動体通信機器においては、変化する到来方向からの電磁波を高いレベルで送受信することが求められており、複数の素子アンテナを配列したアレーアンテナ装置を用いて主ビーム方向を制御する方法が用いられている。
ここで、アレーアンテナ装置では、ビーム走査を行う場合において、可視領域にグレーティングローブと呼ばれる不要放射を生じないように、隣接する素子アンテナ同士の間隔を密に配列する必要がある。
しかしながら、隣接する素子アンテナ同士の間隔を密に配列すると、素子アンテナ間にレベルの高い相互結合が生じ、アンテナ利得が低下したり、指向性の乱れが生じたりするという問題があった。
そこで、このような課題を解決することを目的として、素子アンテナ間に生じる相互結合を低減するための種々の方法が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、特許文献1には、素子アンテナの近傍に金属体および誘電体の少なくとも一方を設ける方法が開示されている。また、特許文献2には、個々の素子アンテナを金属壁で覆う方法や、素子アンテナ間にEBG(Electromagnetic Band Gap)素子を等間隔に配置する方法が開示されている。
特開昭59−194517号公報 特開2010−28182号公報
しかしながら、特許文献1には、ダイポールアンテナや円形ホーンアンテナの近傍に金属体や誘電体を設けることは記載されているものの、この方法をパッチアンテナ等の平面アンテナに適用した場合において、相互結合を低減するための金属体や誘電体の配置、具体的構造等については、開示も示唆もされていないという問題がある。
また、特許文献2によれば、金属壁のような新たな部材が必要になることや、EBGを配置するためのスルーホールを形成する必要があることから、相互結合を低減するための構造に要する材料コストや、スルーホールを形成する製造工程が増えることによる製造コストが新たにかかり、コストが大幅に増加するという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、大幅なコストの増加を招くことなく、素子アンテナ間の相互結合を十分に低減することができるアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るアレーアンテナ装置は、複数個のパッチアンテナが、少なくともパッチアンテナの偏波方向に配列されたアレーアンテナ装置であって、パッチアンテナのそれぞれについて、パッチアンテナの偏波方向と平行に設けられた線路であり、パッチアンテナのパッチ素子と同一平面上で、パッチ素子に近接して、パッチアンテナの磁界方向に設けられた平行線路と、パッチ素子に近接して設けられた平行線路同士を互いに接続する線路であり、隣接するパッチ素子間で折り曲げられた形状を有する折り曲げ線路と、を備え、平行線路と折り曲げ線路とは、パッチ素子に励振された電磁波の一部を、隣接するパッチアンテナに結合する結合線路を構成し、結合線路は、空間を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波と、結合線路を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波とが、互いに打ち消し合うように、平行線路とパッチ素子との間隔、および折り曲げ線路の長さが設定されているものである。
この発明に係るアレーアンテナ装置によれば、パッチ素子と同一平面上で、パッチ素子に近接して、パッチアンテナの磁界方向、かつパッチアンテナの偏波方向と平行に設けられた平行線路と、隣接するパッチ素子間で折り曲げられた形状を有し、平行線路を互いに接続する折り曲げ線路とは、パッチ素子に励振された電磁波の一部を、隣接するパッチアンテナに結合する結合線路を構成し、結合線路は、空間を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波と、結合線路を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波とが、互いに打ち消し合うように、平行線路とパッチ素子との間隔、および折り曲げ線路の長さが設定されている。
そのため、大幅なコストの増加を招くことなく、素子アンテナ間の相互結合を十分に低減することができる。
この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 図1に示したアレーアンテナ装置を、I−I線で切断した断面図である。 この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における相互結合量を、結合線路がある場合とない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における相互結合量を、結合線路がある場合とない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。
以下、この発明に係るアレーアンテナ装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。また、図2は、図1に示したアレーアンテナ装置を、I−I線で切断した断面図である。図1、2において、アレーアンテナ装置100は、誘電体基板1に形成された第1パッチアンテナ10、第2パッチアンテナ20、および2つの結合線路30を備えている。
第1パッチアンテナ10は、誘電体基板1上に形成されたパッチ素子11と、パッチ素子11を励振する給電プローブ12および同軸線路13と、誘電体基板1のパッチ素子11とは反対側の平面に設けられた地板2とから構成されている。
また、第2パッチアンテナ20は、誘電体基板1上に形成されたパッチ素子21と、パッチ素子21を励振する給電プローブ22および同軸線路23と、地板2とから構成されている。
ここで、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20とは、隣接して配列されており、その配列方向は、第1パッチアンテナ10および第2パッチアンテナ20の偏波方向、すなわちE面アレーである。
結合線路30は、パッチ素子11、21の中心を通る図1中のI−I線を挟んで、対称に2つ設けられている。また、結合線路30は、第1平行線路31、第2平行線路32および折り曲げ線路33から構成されている。
第1平行線路31は、誘電体基板1上で、パッチ素子11に近接して、第1パッチアンテナ10および第2パッチアンテナ20の磁界方向に設けられている。また、第1平行線路31は、第1パッチアンテナ10および第2パッチアンテナ20の偏波方向と平行に設けられた線路である。
また、第2平行線路32は、誘電体基板1上で、パッチ素子21に近接して、第1パッチアンテナ10および第2パッチアンテナ20の磁界方向に設けられている。また、第2平行線路32は、第1パッチアンテナ10および第2パッチアンテナ20の偏波方向と平行に設けられた線路である。
折り曲げ線路33は、第1平行線路31と第2平行線路32とを互いに接続する線路であり、パッチ素子11とパッチ素子21との間でクランク状に折り曲げられた形状を有する線路である。
以下、上記構成のアレーアンテナ装置100の動作について説明する。まず、給電プローブ12および同軸線路13を介してパッチ素子11に励振される電磁波、すなわち第1パッチアンテナ10を励振した際の電磁波の多くは、自由空間中に放射される。
また、上記構成のアレーアンテナ装置100では、パッチ素子11と同一平面上で、パッチ素子11に近接して、第1パッチアンテナ10の磁界方向、かつ第1パッチアンテナ10の偏波方向と平行に、第1平行線路31が設けられているので、パッチ素子11に励振された電磁波の一部が、結合線路30に結合する。
また、自由空間中に放射された電磁波の一部は、自由空間を介して、隣接する第2パッチアンテナ20に結合し、結合線路30に結合した電磁波の一部も、結合線路30を介して隣接する第2パッチアンテナ20に結合する。
ここで、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置では、自由空間を介して第1パッチアンテナ10から第2パッチアンテナ20に結合する電磁波と、結合線路30を介して第1パッチアンテナ10から第2パッチアンテナ20に結合する電磁波とが、互いに打ち消し合うように結合線路30の長さを設定することが望ましい。
具体的には、自由空間を介して第1パッチアンテナ10から第2パッチアンテナ20に結合する電磁波と、結合線路30を介して第1パッチアンテナ10から第2パッチアンテナ20に結合する電磁波とが、概ね等振幅かつ互いに逆相になるように、第1平行線路31、第2平行線路32とパッチ素子11、パッチ素子21との間隔、および折り曲げ線路33の長さを設定する。
このとき、第2パッチアンテナ20から第1パッチアンテナ10に結合する電磁波についても、可逆性により、第1パッチアンテナ10から第2パッチアンテナ20に結合する電磁波と同様になる。そのため、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間に生じる相互結合を低減することができる。
以下、計算例を示しながら、結合線路30がある場合とない場合とにおける相互結合量を比較することで、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置100の効果について説明する。
なお、計算時における第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間隔は、1/2自由空間波長とし、パッチ素子11、21の一辺の長さおよび給電位置は、設計中心周波数(f/f0=1)にて整合が取れるように、すなわち反射係数≦−20dBとなるように各寸法が調整されている。
図3は、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における相互結合量を、結合線路がある場合とない場合とで比較して示す説明図である。図3において、横軸は、設計中心周波数で規格化した周波数を示し、縦軸は、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間の相互結合量を示している。
図3から、結合線路30の有無における相互結合量を比較すると、破線で示した結合線路30がない場合の相互結合量は、−18.1dBであるのに対して、実線で示した結合線路30がある場合の相互結合量は、−26.1dBとなり、従来の結合線路30がない場合よりも、相互結合を8.0dB低減できていることが分かる。
図4は、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。図4において、横軸は角度を示し、縦軸は、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンを示している。
図4では、第1パッチアンテナ10単体の放射パターン(実線)と、第1パッチアンテナ10を励振し、第2パッチアンテナ20の同軸線路23を整合終端した場合で結合線路30がないときの放射パターン(破線)と、第1パッチアンテナ10を励振し、第2パッチアンテナ20の同軸線路23を整合終端した場合で結合線路30があるときの放射パターン(点線)とを示している。
図5は、この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。図5において、横軸は角度を示し、縦軸は、第2パッチアンテナ20を励振した際の放射パターンを示している。
図5では、第2パッチアンテナ20単体の放射パターン(実線)と、第2パッチアンテナ20を励振し、第1パッチアンテナ10の同軸線路13を整合終端した場合で結合線路30がないときの放射パターン(破線)と、第2パッチアンテナ20を励振し、第1パッチアンテナ10の同軸線路13を整合終端した場合で結合線路30があるときの放射パターン(点線)とを示している。
図4から、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンにおいて、結合線路30がない場合に対して、結合線路30がある場合には、ボアサイト付近の放射パターンのリップルが小さくなっており、第1パッチアンテナ10単体の放射パターンに類似した放射パターンとなっていることが分かる。
また、図5から、第2パッチアンテナ20を励振した際の放射パターンも、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンと同様に、結合線路30がない場合に対して、結合線路30がある場合には、ボアサイト付近の放射パターンのリップルが小さくなっており、第2パッチアンテナ20単体の放射パターンに類似した放射パターンとなっていることが分かる。
したがって、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間に生じる相互結合の影響を小さくすることで、パッチアンテナ間に生じる相互結合による放射特性の乱れを改善することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、パッチ素子と同一平面上で、パッチ素子に近接して、パッチアンテナの磁界方向、かつパッチアンテナの偏波方向と平行に設けられた平行線路と、隣接するパッチ素子間で折り曲げられた形状を有し、平行線路を互いに接続する折り曲げ線路とは、パッチ素子に励振された電磁波の一部を、隣接するパッチアンテナに結合する結合線路を構成し、結合線路は、空間を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波と、結合線路を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波とが、互いに打ち消し合うように、平行線路とパッチ素子との間隔、および折り曲げ線路の長さが設定されている。
したがって、各パッチアンテナに互いに結合する電磁波の位相を、結合線路の折り曲げ量、すなわち線路長により制御し、パッチ素子間で空間を介して結合する電磁波と、結合線路を介して結合する電磁波とを、互いに打ち消すことで、相互結合を低減している。
また、結合線路は、パッチアンテナのパッチ素子を形成するための工程と同一の製造工程において、エッチングにより形成することができるので、結合線路を形成するためのコストがかからない。
そのため、大幅なコストの増加を招くことなく、素子アンテナ間の相互結合を十分に低減することができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。図6において、アレーアンテナ装置100Aは、図1に示した結合線路30に代えて、結合線路30Aを備えている。
結合線路30Aは、第1平行線路31、第2平行線路32および折り曲げ線路33Aから構成されている。折り曲げ線路33Aは、第1平行線路31と第2平行線路32とを互いに接続する線路であり、パッチ素子11とパッチ素子21との間でメアンダ状に折り曲げられた形状を有する線路である。
なお、その他の構成は、上記実施の形態1で示した図1と同様なので、説明を省略する。また、上記構成のアレーアンテナ装置100Aの動作についても、上述した実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
以下、計算例を示しながら、結合線路30Aがある場合とない場合とにおける相互結合量を比較することで、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置100Aの効果について説明する。なお、計算条件は、上述した実施の形態1と同様である。
図7は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における相互結合量を、結合線路がある場合とない場合とで比較して示す説明図である。図7において、横軸は、設計中心周波数で規格化した周波数を示し、縦軸は、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間の相互結合量を示している。
図7から、結合線路30Aの有無における相互結合量を比較すると、実線で示した結合線路30Aがある場合の相互結合量は、破線で示した結合線路30Aがない場合の相互結合量よりも、10dB低減できていることが分かる。
図8は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。図8において、横軸は角度を示し、縦軸は、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンを示している。
図8では、第1パッチアンテナ10単体の放射パターン(実線)と、第1パッチアンテナ10を励振し、第2パッチアンテナ20の同軸線路23を整合終端した場合で結合線路30Aがないときの放射パターン(破線)と、第1パッチアンテナ10を励振し、第2パッチアンテナ20の同軸線路23を整合終端した場合で結合線路30Aがあるときの放射パターン(点線)とを示している。
図9は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置における放射パターンを、パッチアンテナ単体の場合と、結合線路がある場合と、結合線路がない場合とで比較して示す説明図である。図9において、横軸は角度を示し、縦軸は、第2パッチアンテナ20を励振した際の放射パターンを示している。
図9では、第2パッチアンテナ20単体の放射パターン(実線)と、第2パッチアンテナ20を励振し、第1パッチアンテナ10の同軸線路13を整合終端した場合で結合線路30Aがないときの放射パターン(破線)と、第2パッチアンテナ20を励振し、第1パッチアンテナ10の同軸線路13を整合終端した場合で結合線路30Aがあるときの放射パターン(点線)とを示している。
図8から、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンにおいて、結合線路30Aがない場合に対して、結合線路30Aがある場合には、ボアサイト付近の放射パターンのリップルが小さくなっており、第1パッチアンテナ10単体の放射パターンに類似した放射パターンとなっていることが分かる。
また、図9から、第2パッチアンテナ20を励振した際の放射パターンも、第1パッチアンテナ10を励振した際の放射パターンと同様に、結合線路30Aがない場合に対して、結合線路30Aがある場合には、ボアサイト付近の放射パターンのリップルが小さくなっており、第2パッチアンテナ20単体の放射パターンに類似した放射パターンとなっていることが分かる。
したがって、第1パッチアンテナ10と第2パッチアンテナ20との間に生じる相互結合の影響を小さくすることで、パッチアンテナ間に生じる相互結合による放射特性の乱れを改善することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様に、大幅なコストの増加を招くことなく、素子アンテナ間の相互結合を十分に低減することができる。
なお、図10は、この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置を示す平面図であり、パッチアンテナ40を4×4の2次元に配列したものである。上記実施の形態2では、隣接するパッチアンテナ40との間に挿入するように折り曲げ線路33Aを形成した結合線路30Aを有している。
したがって、例えば図10に示したように、アレーアンテナ装置100を構成する各パッチアンテナ40を狭い間隔で2次元に配列した場合であっても、結合線路30Aを物理的に配列することができ、隣接するパッチアンテナ40との間に生じる相互結合を低減することができる。
実施の形態3.
図11〜17は、この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置を示す平面図である。上記実施の形態1、2では、結合線路の数や形状を限定したが、これに限定されない。
例えば、隣接するパッチアンテナ40との間に、図11に示されるように、1つの結合線路30Aが設けられてもよいし、図12に示されるように、3つ以上の結合線路30A、50が設けられてもよい。
また、図13に示されるように、結合線路60は、直線を直角に折り曲げた形状を有している必要はなく、図14に示されるように、結合線路70は、折れ曲がり部が曲線で構成される形状であってもよい。
また、上記実施の形態1、2では、パッチアンテナ40の配列を2素子アレーや四角配列の2次元アレーにした場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図15に示されるように、パッチアンテナ40を3素子以上のリニアアレーとしてもよいし、図16に示されるように、三角配列としてもよいし、図17に示されるように、非周期配列としてもよい。
これらの場合であっても、隣接するパッチアンテナ40との間に結合線路を形成し、自由空間を介して結合した電磁波と、結合線路を介して結合した電磁波とを互いに打ち消すことにより、上述した実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。また、パッチアンテナ40の配列や結合線路の構成に幅を持たせることにより、アレーアンテナ装置の設計に自由度を持たせることができる。

Claims (8)

  1. 複数個のパッチアンテナが、少なくとも前記パッチアンテナの偏波方向に配列されたアレーアンテナ装置であって、
    前記パッチアンテナのそれぞれについて、前記パッチアンテナの偏波方向と平行に設けられた線路であり、前記パッチアンテナのパッチ素子と同一平面上で、前記パッチ素子に近接して、前記パッチアンテナの磁界方向に設けられた平行線路と、
    前記パッチ素子に近接して設けられた平行線路同士を互いに接続する線路であり、隣接するパッチ素子間で折り曲げられた形状を有する折り曲げ線路と、を備え、
    前記平行線路と前記折り曲げ線路とは、前記パッチ素子に励振された電磁波の一部を、隣接するパッチアンテナに結合する結合線路を構成し、
    前記結合線路は、空間を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波と、前記結合線路を介して1つのパッチアンテナから隣接するパッチアンテナに結合する電磁波とが、互いに打ち消し合うように、前記平行線路と前記パッチ素子との間隔、および前記折り曲げ線路の長さが設定されている
    アレーアンテナ装置。
  2. 前記折り曲げ線路は、クランク状に折り曲げられている
    請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 前記折り曲げ線路は、メアンダ状に折り曲げられている
    請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記折り曲げ線路は、曲線状に折り曲げられている
    請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  5. 前記結合線路は、前記パッチアンテナの磁界方向に、少なくとも2つ形成されている
    請求項1から請求項4までの何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  6. 前記パッチアンテナを、四角配列とした
    請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  7. 前記パッチアンテナを、三角配列とした
    請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  8. 前記パッチアンテナを、非周期配列とした
    請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のアレーアンテナ装置。
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