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JP6393159B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

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JP6393159B2
JP6393159B2 JP2014231789A JP2014231789A JP6393159B2 JP 6393159 B2 JP6393159 B2 JP 6393159B2 JP 2014231789 A JP2014231789 A JP 2014231789A JP 2014231789 A JP2014231789 A JP 2014231789A JP 6393159 B2 JP6393159 B2 JP 6393159B2
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Description

本発明は、少なくとも2列、3段の格納スペースを備えた機械式駐車設備に関する。
従来、機械式駐車設備の設置条件等により、複数列多段式の駐車設備が採用される場合がある。複数列多段式の駐車設備は、設置スペースと格納台数の条件に応じて左右方向の列数と上下方向の段数とを設定することで、限られた設置スペースに複数台の格納スペースを設けることができる。
この種の先行技術として、例えば、本出願人が先に出願した昇降横行式の機械式駐車設備がある(例えば、特許文献1参照)。この機械式駐車設備では、最上段以外の段を左右方向に各列それぞれ1ピッチで横行(左右方向の移動動作)可能とし、最下段以外の段を格納位置から入出庫レベル(地上)までの間で昇降(上下方向の移動動作)可能としている。そのため、中間段は各パレットを個別に横行させる駆動機構と複雑な構成の昇降駆動機構を備えている。この駐車設備では、図8に示すように、パレット110の横に歩行路111を設ける場合、乗入階でパレット110の横行を可能としているためパレット110の下面よりも下方に設ける必要があり、歩行路111とパレット110の左右端部の上面との間に大きな段差112を生じる。そのため、利用者Mはパレット110に格納された自動車Vの間の狭い空間で、大きな段差112がある歩行路111を歩行しなければならない。
また、他の先行技術として、ピットを設けて地下空間を利用する単純昇降式の駐車装置がある(例えば、特許文献3参照)。この駐車装置では、パレットは昇降するのみであるため、隣接するパレットとの間に設ける歩行路の上面高さは自由であるが、歩行路の幅はパレットの間の狭いものとなる。
特開平6−212821号公報 特開平7−189519号公報
ところで、機械式駐車設備を設置する条件として、設置スペースと格納台数の条件以外に、周辺道路の条件や入出庫口の設置条件等、種々の条件が重なる場合がある。例えば、地上又は地下の格納スペースが充分にとれる場合やとれない場合、地上の限られた場所からしか入出庫できない場合、入庫口と出庫口を離れた場所に設けたい場合など、種々の条件が設置スペースと格納台数の条件の上に重なる場合がある。
しかし、上記した先行技術では、パレットの動作に制限されて任意の場所に入出庫部を設けることが難しく、設置できない場合がある。また、入出庫部を任意の場所に設けた場合、利用者が適切に乗降や歩行できる歩行路を設けることが難しい。
そこで、本発明は、収容効率を低下させることなく種々の設置条件を満足するように入出庫部を設けることができ、その入出庫部に適切な歩行路を備えさせた機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも2列、3段の格納スペースを備え、入出庫部から入出庫する自動車を搭載するパレットを前記格納スペースの間で昇降、横行させて格納する機械式駐車設備であって、前記格納スペースは、少なくとも1箇所に前記パレットが配置されていない空きスペースを有し、前記格納スペースの各列に配置されている全ての前記パレットを一緒に昇降させる昇降駆動部と、前記格納スペースの最上段と最下段とに配置されている前記パレットを個別に横行させる横行駆動部と、前記昇降駆動部と横行駆動部の駆動制御によって前記空きスペースを利用して任意の前記パレットを任意の前記格納スペースに移動させて配置する制御装置と、を備え、前記格納スペースは、最上段及び最下段を除く任意段の任意列に前記入出庫部を備え、前記入出庫部は、少なくとも左右方向片側に、パレット側部の上面と連続的に歩行路を形成する固定デッキを有している。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「固定デッキ」は、格納スペースを形成する固定側に固定されたデッキをいう。「空きスペース」は、パレットを配置することができるが配置されていない格納スペースをいう。「枠体」は、鉄骨構造、コンクリート構造などの枠体であって、固定側として格納スペースを形成する枠体を含む。「パレット側部の上面と連続的」は、パレット側部の上面と固定デッキとの間に歩行に支障ない程度の隙間や段差がある構成も含む。
この構成により、昇降駆動部と横行駆動部の駆動制御によって空きスペースを利用して任意のパレットを昇降と横行を組み合わせて任意の格納スペースに移動させて配置することができるので、パレットを移動させるための空きスペースを最小限にして自動車の収容効率を高くできる。従って、機械式駐車設備の設置スペースに応じて収容効率を低下させることなく柔軟に適応させることができる。そして、入出庫部の固定デッキにより、利用者が適切に自動車への乗降及び歩行する歩行路を形成することができる。
また、前記入出庫部は、左右方向両側に前記固定デッキを有していてもよい。
このように構成すれば、左右両側の固定デッキにより、入庫する自動車の運転席が左右どちら側でも適切な乗降や歩行に適した歩行路を形成することができる。
また、前記入出庫部は、前記固定デッキを備えた側に隣接する前記格納スペースとの間を仕切る区画部材を有していてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「区画部材」は、柵、壁、棒材などをいう。
このように構成すれば、入出庫中の利用者と他の入出庫部や格納スペースとを区画部材で仕切って入出庫部を個室化することができるので、センサなどを容易に設けることができ、安全確認も迅速に行うことができる。
また、前記固定デッキは、少なくともパレットの側部上面とその側方の隙間とを合せて300mmの左右方向寸法を有する大きさに形成されていてもよい。
このように構成すれば、入出庫部を設けた列の固定デッキと格納自動車との間に、自動車への乗降及び歩行に適した空間(例えば、500mm以上)を確保することができる。
また、前記入出庫部は、前記格納スペースの列数よりも少ない数で備えられていてもよい。
このように構成すれば、入出庫部が備えられた列と入出庫部が備えられていない列の列間ピッチをそれぞれ適切に設定して、駐車設備の幅方向寸法を最適化することができる。
また、前記入出庫部が備えられている列の幅は、前記入出庫部が備えられていない列の幅よりも大きく形成されていてもよい。
このように構成すれば、入出庫部が備えられた列では固定デッキによって他の列よりも幅寸法を広く形成して自動車への乗降や歩行のスペースを確保し、入出庫部が備えられていない列においては列間ピッチを最小限として、駐車設備の幅方向寸法を抑えることができる。
また、前記入出庫部と該入出庫部に面する入出庫用通路との間に、仕切り用の可動扉又は可動柵が設けられていてもよい。
このように構成すれば、機械式駐車設備の格納スペースと入出庫用通路との間を適切に仕切ることができ、機械式駐車設備の運転中や待機中に入出庫部へ人が入らないようにできる。
本発明によれば、自動車の収容効率を低下させることなく種々の設置条件を満足するように入出庫部を設けることが可能であるとともに、その入出庫部に適切な歩行路を備えた機械式駐車設備を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る機械式駐車設備を示す正面図である。 図1に示す機械式駐車設備の平面図である。 図1に示す機械式駐車設備のIII−III矢視側面図である。 図3に示す機械式駐車設備の昇降駆動部を含む枠体の拡大図である。 図3に示す機械式駐車設備の最上段における横行駆動部を示す斜視図である。 図1に示す入出庫部における配置関係を示す拡大正面図である。 図6に示す入出庫部とは異なる例の入出庫部における配置関係を示す拡大正面図である。 従来の駐車設備における固定デッキの例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、4段、5列の機械式駐車設備1を例にして説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す機械式駐車設備1に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。また、各段を「階」という場合もある。
図1に示すように、この実施形態の機械式駐車設備1は、前後位置で鉛直に設けられた柱材2と、この柱材2を前後方向に連結する前後梁材3と、左右方向に連結する左右梁材6(図3に示し、この図では省略する)が設けられた固定側である枠体4を備えている。この機械式駐車設備1は、中間乗入型であり、最下段の1段目10が地下に配置され、2段目11と3段目12と最上段の4段目13とが地上に配置されている。2段目が地上階となっている。また、左端列の1列目20から、2列目21、3列目22、4列目23、右端列の5列目24となっており、4段×5列で20箇所の格納スペース50を備えている。この20箇所の格納スペース50の内、1箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少ない19個で、19台の自動車Vが格納可能となっている。図示する状態では、左端列である1列目20の最下段である1段目10の格納スペース50が、1箇所の空きスペース40となっている。他の各格納スペース50には、パレット30が配置されている。
図示する格納スペース50の最下段である1段目10と最上段である4段目13では、各パレット30が個別に矢印Wで示すように横行可能となっている。この横行は、後述する横行駆動部90(図5)によって各パレット30を各列20〜24の間で1列毎に横行させることが可能となっている。また、格納スペース50の各列(1列目20〜5列目24)では、後述する昇降駆動部80(図3)によって、最下段である1段目10と最上段である4段目13との間で、その列の全てのパレット30を一緒(同時)に矢印Hで示すように昇降させることが可能となっている。各パレット30を昇降及び横行させる横行駆動部90及び昇降駆動部80は、制御装置5によって駆動制御されている。
また、この実施形態では、機械式駐車設備1の設置スペース101に、機械式駐車設備1の前方の一部を塞ぐように建物(障害物)100が設けられている。そのため、この機械式駐車設備1では、地上階となっている2段目11の4列目23が入出庫部60となっている。つまり、この例では1列目20と2列目21の格納スペース50の前方に建物100があるので、その建物100で塞がれない位置である4列目23に入出庫部60が設けられている。
このように、この機械式駐車設備1によれば、任意のパレット30を、昇降と横行を組み合わせて任意の格納スペース50に移動させて配置することができる。従って、設置条件に応じて入出庫部60を建物100の位置を避けた特定位置とすることで適応可能であり、格納スペース50の前方に建物100があったとしても、その奥側の設置スペース101に機械式駐車設備1を設置することができる。
そして、この入出庫部60には、後述するように左右方向片側に固定デッキ15が設けられており、4列目23の左右方向寸法が他の列に比べて広くなっている。図示する例では、入出庫部60の左右方向片側に固定デッキ15が設けられているため、パレット30が片寄って配置された状態となっており、入出庫部60に隣接する格納スペース50(この例では3列目22)のパレット30の端部から入出庫部60のパレット30の端部までの幅方向寸法が大きくなっている。4列目23のパレット30は、図示する位置で矢印Hで示すように昇降する。
さらに、上記入出庫部60の前面には、柱材2の間に前面可動柵61が設けられている。この前面可動柵61により、格納スペース50と入出庫用通路102(図2)との間を適切に仕切り、閉鎖時は利用者が格納スペース50へ入ることを制限している。なお、建物100で塞がれた地上階の部分と、入出庫部60ではない5列目24の前面は、固定フェンス65によって塞がれている。
なお、この実施形態の機械式駐車設備1では、入出庫部60を1箇所としているが、入出庫部60は、前方の入出庫用通路102との関係などの設置条件に応じて複数設けたり、その一方を入庫部とし他方を出庫部とするようにしてもよい。例えば、複数の入出庫部60を離れた位置の格納スペース50に備えさせたり、入庫部と出庫部とを同じ段又は異なる段に設置することで、入出庫の自動車Vが1箇所に輻輳しないようにできる。また、例えば、地上階である2段目11に入庫部を設け、3段目12に出庫部を設けることもでき、このようにしても入出庫する自動車Vが1箇所に輻輳しないようにできる。
次に、図3〜5に基づいて、上記昇降駆動部80及び横行駆動部90について詳しく説明する。
図3は、上記機械式駐車設備1のIII−III矢視側面図である。この図では、前後の柱材2を連結する前後梁材3の図示を省略している。図示するように、上記枠体4に設けられた前後の柱材2の位置には、パレット30を昇降させる昇降駆動部80が設けられている。この昇降駆動部80は、パレット30の下面の前後端部に設けられた係止部材31を係止フック81で係止し、この係止フック81を昇降チェーン82で昇降させるようになっている。昇降チェーン82は、各列20〜24(図1)の左右位置に設けられており、パレット30は前後左右の4隅で係止部材31が係止フック81によって係止されて昇降させられる。
上記前後左右位置に設けられた昇降チェーン82は、パレット30を水平状態で昇降させるように同期駆動されている。例えば、左右位置の昇降チェーン82は、昇降チェーン82を回転させる駆動スプロケット83を軸で連結することにより同期させることができる。前後位置の昇降チェーン82は、前後の駆動スプロケット83を同期チェーン(図示略)で連結することによって同期させることができる。また、この昇降駆動部80を固定側である上記枠体4側に設けることで、パレット30ヘの配線などを不要として、シンプルな配線構造にしている。
一方、上記枠体4の最下段である1段目10と最上段である4段目13とには、これらの段でパレット30を支持し、左右方向に横行させる横行駆動部90が設けられている。この横行駆動部90は、最上段における各列でパレット30を所定高さで支持するように配置された最上段支持部材91と、最下段における各列でパレット30を所定高さで支持するように配置された最下段支持部材99とに設けられている。この横行駆動部90も、固定側である上記枠体4側に設けることで、移動範囲の広いパレット30ヘの配線を不要とし、シンプルな配線構造にしている。
図4は、上記昇降駆動部80を含む枠体4の拡大図である。この図でも、柱材2を連結する前後梁材3の図示を省略している。図示するように、上記昇降駆動部80は、柱材2の上部に設けられた駆動スプロケット83と、柱材2の下部に設けられた従動スプロケット84と、これらの間に掛けられた昇降チェーン82とを有している。上記昇降チェーン82には、所定間隔(各段10〜13に対応する間隔)で複数の係止フック81が設けられており、この係止フック81で各パレット30に設けられた係止部材31を係止してパレット30を昇降させるようになっている。また、柱材2の上部を左右方向に連結する左右梁材6には、上記駆動スプロケット83を回転させる昇降駆動機(モータ)85が設けられている。この昇降駆動機85は、左右梁材6に設けられたベース部材86に取付けられ、昇降駆動機85と駆動スプロケット83に同軸で連結された一次従動スプロケット(図示略)とが駆動チェーン87で連結されている。この昇降駆動機85を枠体4側に設けることで、段数が増えても昇降駆動機85の数は同じでよく、コスト、メンテナンス性に優れた昇降駆動部80を構成している。
この昇降駆動部80によれば、昇降駆動機85で駆動スプロケット83を回転させることにより、昇降チェーン82が回転させられて各列20〜24のパレット30が一緒に昇降させられる。つまり、各列における複数段のパレット30は、回転させられる昇降チェーン82の係止フック81によって係止部材31が係止されて同時に昇降させられる。
また、この昇降駆動部80で昇降させられるパレット30は、1段目10と4段目13とは横行駆動部90によって横行させられるため、レール部材32を支持ローラ96に載せた後、係止フック81が係止部材31から外れるまで下降させられる。そのため、昇降チェーン82は、4段目13のパレット30を最上段支持部材91に載せ、1段目10のパレット30を最下段支持部材99に載せた後、2段目11及び3段目12のパレット30を所定量下降させて停止させられる(図3の状態)。これにより、1段目10ではパレット30と2段目11のパレット30との間隔は少し狭くなり、3段目12ではパレット30と4段目13のパレット30との間隔が少し広くなっている。
なお、この実施形態の昇降駆動部80は、昇降チェーン82に設けられた係止フック81でパレット30の係止部材31を引っ掛けて、その列のパレット30を一緒に昇降させているが、他の構成であっても、その列のパレット30を一緒に昇降させることができる構成であれば用いることができる。
図5は、最上段である4段目13における横行駆動部90の構成を示す斜視図である。4段目13には、枠体4の前後位置に横行駆動部90が設けられているが、前部を例に説明する。4段目13の横行駆動部90には、所定高さにパレット30を支持する最上段支持部材91が設けられている。この最上段支持部材91には、左右方向に延びる溝部95に所定間隔で複数の支持ローラ96が設けられている。これらの支持ローラ96は、前後方向に軸心を有する支持軸(図示略)に支持されており、左右方向の回転が可能となっている。この支持ローラ96により、各パレット30の下面に設けられたレール部材32が下方から支持される。複数の支持ローラ96は、各支持ローラ96に設けられたスプロケット(図示略)に掛けられたチェーンで同期して回転するようになっている。最上段支持部材91には、パレット30の横行時に前後方向にずれるのを防止して横行させる案内ローラ98が設けられている。案内ローラ98は、鉛直方向の軸心周りで回転自在となっている。この案内ローラ98は、パレット30が横行時に前後方向にずれない他の構成にしてもよい。
また、この実施形態では、複数の支持ローラ96の内の1つの支持ローラ96が、最上段支持部材91に設けられた横行駆動機(モータ)97によって回転駆動される。この横行駆動機97によって1つの支持ローラ96が回転駆動され、その支持ローラ96の動力がスプロケットを介してチェーンで各支持ローラ96に伝達され、全ての支持ローラ96が回転駆動される。横行駆動機97は、各列20〜24(図1)毎に設けられる最上段支持部材91に設けられており、各列20〜24においてパレット30を個別に横行させるようになっている。
さらに、この最上段支持部材91は、上記昇降チェーン82によってパレット30を昇降させるときにはパレット30が昇降するエリアから一旦退避位置に退避させ、パレット30を最上段支持部材91で支持するときにはパレット30の支持位置に配置できるようになっている。この実施形態では、最上段支持部材91を支持するアーム92によって揺動可能となっている。具体的には、最上段支持部材91がアーム92の先端部に支持され、このアーム92の基部が左右梁材6に設けられたブラケット7に回動軸93で支持されている。そして、回動軸93の一方は、左右梁材6に設けられた揺動駆動機(モータ)94によって回転駆動されるようになっている。従って、揺動駆動機94で回動軸93を回転させることにより、アーム92を介して最上段支持部材91をパレット30の支持位置(図4に示す実線)と、柱材2の方向に退避させた退避位置(図4に示す二点鎖線)とに変化させることができる。
最上段である4段目13にパレット30を配置する場合、最上段支持部材91を退避位置(二点鎖線位置)とした後、昇降チェーン82によってパレット30を4段目13の支持位置よりも上方へ移動させる(二点鎖線で示す位置)。これにより、最上段に配置するパレット30を最上段支持部材91に当接させることなく上方に移動させることができる。その後、最上段支持部材91を支持位置(実線位置)に揺動させて配置した後、昇降チェーン82を逆向きに回転させてパレット30を最上段支持部材91に支持する。そして、係止フック81が係止部材31から外れるまで昇降チェーン82を逆方向に回転させることで、4段目13にパレット30を配置する動作が完了する(図示する実線状態)。この最上段支持部材91をパレット30の支持位置と退避位置とに揺動させる機構としては、揺動機構以外にリンク機構などの方式を用いることができる。
また、枠体4の前後位置に設けられた最上段支持部材91は、揺動駆動機94を同期させて駆動することで、同時に揺動させることができる。この前後位置の最上段支持部材91を同時に退避させる構成は、リンク機構などの駆動力をチェーンや軸などを用いて連動させることができる。なお、最上段支持部材91の退避方向は、下方でもよい。
一方、図4に示す最下段支持部材99は、固定位置でパレット30の下面に設けられたレール部材32を下方から支持できればよいため、上記最上段支持部材91のように揺動(退避)させる揺動機構は設けられていない。この最下段支持部材99にも、支持ローラ96が設けられており、この支持ローラ96を回転駆動することによりパレット30を横行させるようになっている。この最下段支持部材99は、上記最上段支持部材91とは揺動する構成が異なるのみであり、パレット30を横行させる構成は最上段支持部材91と同様に、横行駆動機97で支持ローラ96を回転させてパレット30を横行させる構成であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
なお、この実施形態では、パレット30の横行駆動部90として、パレット30を支持する支持ローラ96を回転駆動することにより各列で横行させる機構を用いているが、この横行駆動部90は、クランク機構やフック付チェーンを係合させて送る機構など、他の機構を用いてもよい。
このような機械式駐車設備1によれば、横行駆動部90と昇降駆動部80とを制御装置5で駆動制御することにより、空きスペース40を利用して任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することができる。つまり、空きスペース40に向けて1つないし複数のパレット30を1ピッチ(格納スペース50の1つ分)ずつ昇降または横行させ、新たに生じた空きスペース40に向けて同様の動作を繰り返すことで、任意のパレット30を任意の格納スペース50に配置することができる。従って、入出庫部60を設置スペース101のレイアウトなどの設置条件に適応できるように最上段と最下段を除く中間段の任意の位置にレイアウトすることができ、種々の設置条件を満足するように柔軟な適応が可能で、少ない空きスペース40で自動車Vの収容効率が低下しない機械式駐車設備1を構成することが可能となる。
そして、図6に示すように、この実施形態の機械式駐車設備1では、パレット30が昇降するのみの中間段にある入出庫部60の左右方向片側である図示する左側(後進入庫した自動車Vの運転席側)に、パレット30の側部34の上面と連続的に歩行路16を形成する固定デッキ15が設けられている。この固定デッキ15としては、パレット30の側部34の上面と固定デッキ15との間に、歩行に支障ない程度の隙間や段差(例えば、それぞれ40mm程度)がある場合でもよく、歩行に支障がない程度に連続的なデッキであればよい。この固定デッキ15は、固定側である枠体4に設けられている。
このように入出庫部60に設けた固定デッキ15により、昇降させるパレット30を入出庫部60に停止させた状態で、入出庫部60の固定デッキ15を設けた側に、格納した自動車Vとの間で利用者Mが適切に乗降及び乗降するために歩行するのに適した幅寸法の歩行路16を形成することができる。この歩行路16は、例えば、固定デッキ15の幅寸法が、パレット30の側部34の上面とその側方の隙間とを合せて300mm程度以上となるようにすれば、パレット30に格納した自動車Vとの間の隙間も含め、固定デッキ15の上方に幅寸法Qが500mm程度の空間を形成することも可能となる場合があり、利用者Mの自動車Vへの乗降や、歩行路16の歩行を容易に行うことができる。
また、この例では、パレット30の幅寸法Pを、例えば、列間ピッチS1よりも100mm以上狭くし、入出庫部60を設けた3列目22に限って入出庫部60用の列間ピッチをS2とすることで、入出庫部60以外の複数列においては幅寸法Pを最小にしたパレット30を最小の列間ピッチS1で移動させるようにしている。これにより、パレット30の軽量化と、機械式駐車設備1の左右方向寸法を抑えて省スペース化を図っている。
図7は、上記図6に示す入出庫部60とは異なる例の入出庫部60における配置関係の拡大正面図である。この例も、4列目23を入出庫部60とした例を説明する。この例の入出庫部60は、左右両側に、パレット30の側部34の上面と連続的に歩行路16を形成する固定デッキ15が設けられている。固定デッキ15としては、上記図6と同一であるが、この例では、固定デッキ15の上部に、入出庫部60と隣接する格納スペース50との間を仕切る区画部材(間仕切り)17が設けられている。この区画部材17としては、この例では壁の例であるが、柵やバー(棒材)などでもよい。
このように入出庫部60の左右両側に固定デッキ15を設けることで、入出庫する自動車Vの運転席が左右のいずれでも、安定した乗降と歩行に適した歩行路16を提供することができる。
また、この実施形態のように区画部材17を設けて入出庫部60を個室化することにより、利用者が入出庫部60に隣接する格納スペース50へ移動することを規制することができる。利用者が入出庫部60以外に入ることを規制することで、機械式駐車設備1を利用する人が行う安全確認を迅速に行うことができる。しかも、区画部材17を前後の柱材2に連結することで、この区画部材17で入出庫部60の剛性を上げることができる。また、区画部材17とともに前後の柱材2を連結する補強部材(例えば、筋交い部材など)を設けて入出庫部60の剛性を上げることも容易にできる。
さらに、この実施形態では、2段目11の4列目23を入出庫部60としているが、複数の入出庫部60を設けても、入庫部と出庫部とを別々に設けてもよい。このようにすれば、入出庫車が1箇所に輻輳することがない。また、同じ列の異なる段に入庫部と出庫部を設けるようにすれば、その列の列間ピッチのみを広くして他の列の列間ピッチは狭くできるので、機械式駐車設備1の幅寸法を抑えることができる。
以上のように、上記機械式駐車設備1によれば、複数の格納スペース50に配置したパレット30を、少なくとも1箇所の空きスペース40を利用して上下方向に昇降又は左右方向に横行させることによって任意の格納スペース50に移動させることができるので、最小限の空きスペース40で自動車Vの収容効率を高くできる。
また、この機械式駐車設備1によれば、任意の格納スペース50にパレット30を移動させることができるので、前方に建物(障害物)100があったとしても、その建物100を避けて最上段と最下段を除く中間段の任意の列に入出庫部60を設けることができる。そして、その入出庫部60ではパレット30は昇降するのみであるため、その列の幅寸法を広げて固定デッキ15を設けることで、利用者Mが適切に乗降及び歩行する歩行路16を形成することが可能となる。
さらに、入出庫部60と隣接する格納スペース50との間に区画部材17を設けて入出庫部60を個室化することで、入出庫部60にセンサなどの構成を容易に設けることができ、入出庫部60の安全確認も迅速に行うことが可能となる。
なお、上記した実施形態では、4段、5列の半地下設置型で上部段の約半分が建物100の陰になった機械式駐車設備1を例に説明したが、列数、段数は他の構成であってもよい。列数、段数などは設置条件等に応じて設定すればよく、少なくとも2列、3段以上であれば適用でき、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では、機械式駐車設備1の前方に障害物として建物100がある例を説明したが、建物100以外の障害物(例えば、他の駐車設備や、入出庫用通路を設けることができない環境)であっても、同様に入出庫部60を適切な位置に設けて適応することができ、設置スペース101の条件や入出庫部60の位置や数なども上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 機械式駐車設備
2 柱材
3 前後梁材
4 枠体
5 制御装置
6 左右梁材
10 1段目(最下段)
12 3段目
13 4段目(最上段)
15 固定デッキ
16 歩行路
17 区画部材
20 1列目(左端列)
23 4列目
24 5列目(右端列)
30 パレット
31 係止部材
32 レール部材
34 側部
40 空きスペース
50 格納スペース
60 入出庫部
61 前面可動柵
65 固定フェンス
80 昇降駆動部
81 係止フック
82 昇降チェーン
85 昇降駆動機(モータ)
90 横行駆動部
91 最上段支持部材
94 揺動駆動機(モータ)
96 支持ローラ
97 横行駆動機(モータ)
99 最下段支持部材
100 建物(障害物)
V 自動車
H 矢印(昇降)
W 矢印(横行)
M 利用者
P パレット幅寸法
S1 列間ピッチ
S2 列間ピッチ(入出庫部)

Claims (4)

  1. 少なくとも2列、3段の格納スペースを備え、入出庫部から入出庫する自動車を搭載するパレットを前記格納スペースの間で昇降、横行させて格納する機械式駐車設備であって、
    前記格納スペースは、最上段もしくは最下段の少なくとも1箇所に前記パレットが配置されていない空きスペースを有し、
    前記格納スペースの各列に配置されている全ての前記パレットを一緒に昇降させる昇降駆動部と、
    前記格納スペースの最上段と最下段とに配置されている各列の前記パレットを該最上段と最下段それぞれにおいて個別に横行させる横行駆動部と、
    前記昇降駆動部と横行駆動部の駆動制御によって前記空きスペースを利用して任意の前記パレットを任意の前記格納スペースに移動させて配置する制御装置と、を備え、
    前記格納スペースは、最上段及び最下段を除く任意段の任意列に前記入出庫部を備え、
    前記入出庫部は、少なくとも左右方向片側に、パレット側部の上面と連続的に歩行路を形成する固定デッキを有している、ことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記入出庫部は、前記格納スペースの列数よりも少ない数で備えられ
    前記入出庫部が備えられている列の幅は、前記格納スペースを形成する枠体によって前記入出庫部が備えられていない列の幅よりも大きく形成されている、請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記入出庫部は、前記格納スペースの列数よりも少ない数で備えられ、
    前記入出庫部に備えられた前記固定デッキは、隣接する昇降パレットの側部との間に、歩行に支障がない程度の隙間又は段差を有する連続的なデッキとして少なくとも左右方向片側の前記格納スペースを形成する枠体に設けられている、請求項1又は2に記載の機械式駐車設備。
  4. 少なくとも2列、3段の格納スペースを備え、入出庫部から入出庫する自動車を搭載するパレットを前記格納スペースの間で昇降、横行させて格納する機械式駐車設備であって、
    前記格納スペースは、最上段もしくは最下段の少なくとも1箇所に前記パレットが配置されていない空きスペースを有し、
    前記格納スペースの各列に配置されている全ての前記パレットを一緒に昇降させる昇降駆動部と、
    前記格納スペースの最上段と最下段とに配置されている前記パレットを個別に横行させる横行駆動部と、
    前記昇降駆動部と横行駆動部の駆動制御によって前記空きスペースを利用して任意の前記パレットを任意の前記格納スペースに移動させて配置する制御装置と、を備え、
    前記格納スペースは、最上段及び最下段を除く任意段の任意列に前記入出庫部を備え、
    前記入出庫部は、少なくとも左右方向片側に、パレット側部の上面と連続的に歩行路を形成する固定デッキを有しており、
    前記入出庫部は、前記固定デッキを備えた側に隣接する前記格納スペースとの間を仕切る枠体に固定された区画部材で個室化されている、ことを特徴とする機械式駐車設備。
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