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JP6385848B2 - 光変調器 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Description

本発明は、光通信システムに応用可能な光変調器に関する。
光ファイバ通信システムにおいて高速な通信を実現する手段の一つとして、光時分割多重(Optical Time−Division Multiplexing:OTDM)が挙げられる。
従来のOTDM光送信器の典型的な構成は、光パルス列をNチャネルに分岐し、分岐した光パルス列を各光変調器により夫々独立なデータで変調した後、光遅延線によってチャネル間に時間遅延差を与え、最後に合波することでOTDM信号を得るというものであった(非特許文献1、非特許文献2参照)。
各光変調器の駆動シンボルレートをB(sps:symbol/second)とすると、入力光パルス列の繰り返し周波数はB、光遅延線によって与えられる遅延時間は隣接チャネルに対して1/(NB)であり、最終的な出力光信号のシンボルレートはNBとなる。
上記とは異なるOTDM光送信器として、クロック信号で駆動される1×2光スイッチ回路を用いて入力CW(Continuous Wave:連続波)光を周期的に2経路に振り分け、振り分けられた光を各経路において互いに独立なデータで変調した後に合波することでOTDM信号を得るという構成も提案されている(特許文献1、特許文献2、非特許文献3参照)。
ここで、図11を参照して、チャンネル数N=2とした従来のOTDM光変調器の一例について説明する。
同図に示すように、光源1は単一縦モードの連続光を出力する。第1の光変調手段(1×2光スイッチ回路)2は、クロック周波数Bのクロック信号により光源1から出力された連続光を変調する。これにより、第1の光変調手段2の各出力ポートからは、交互にReturn−to−zero(RZ)の光パルスが送出される。このとき各ポートに出力されるRZ光パルス列の繰り返し周波数はBであり、光パルスのピークタイミングは出力ポート間で互いに1/(2B)だけずれている。つまり、第1の光変調手段2の各出力ポートからは、極性が相反する一対の光パルスが出力される。
第1の光変調手段2から出力された一対の光パルスのうち、一方は第2の光変調手段3に入力され、他方は第3の光変調手段4に入力される。光変調手段3,4には、互いの位相が180度ずれ且つ第1の光変調手段2に入力されるクロック信号と同期した一対のデータ信号が入力される。
これにより、第2の光変調手段3では、第1の光変調手段2から入力された一方の光パルスを、この一方の光パルスのピークタイミングに合わせたシンボルレートBのデータ信号により光変調して、変調光パルスを出力する。また、第3の光変調手段4では、第1の光変調手段2から入力された他方の光パルスを、この他方の光パルスのピークタイミングに合わせたシンボルレートBのデータ信号により光変調して、変調光パルスを出力する。
第2の光変調手段3から出力された変調光パルスと、第3の光変調手段4から出力された変調光パルスは、光結合手段5により合成されて最終的な光出力(出力光信号)となる。光結合手段5から出力される最終的な光出力(出力光信号)のシンボルレートは2Bとなり、スペクトル幅は4Bとなる。
特許第2823872号公報 特開平10−79705号公報
S. Kawanishi, "Ultrahigh-Speed Optical Time-Division-Multiplexed Transmission Technology Based on Optical Signal Processing," IEEE J. Quantum Electron., vol. 34, no. 11, pp. 2064-2079 (1998). H-G. Weber, R. Ludwig., S. Ferber, C. Schmidt-Langhorst, M. Kroh, V. Marembert, C. Boerner, and C. Schubert, "Ultrahigh-Speed OTDM-Transmission Technology," J. Lightw. Technol., vol. 24, no. 12, pp. 4616-4627 (2006). G. Ishikawa, H. Ooi, Y. Akiyama, S. Taniguchi, and H. Nishimoto, "80-Gb/s (2×40-Gb/s) Transmission Experiments Over 667-km Dispersion-Shifted Fiber Using Ti:LiNb03 OTDM Modulator And Demultiplexer," Proc. ECOC 1996, paper ThC.3.3 (1996). M. Nakazawa, T. Hirooka, P. Ruan, and P. Guan, "Ultrahigh-speed "orthogonal" TDM transmission with an optical Nyquist pulse train," Opt. Express, vol. 20, no. 2, pp. 1129-1140 (2012).
上記の非特許文献1および非特許文献2に示されるような典型的な従来構成においては、チャネル間で光パルスの時間重なりが生じないよう、光パルス列の発生方法としてはモードロックレーザ等のパルス光源を用いる。
このようなパルス光源としては最終的な出力光信号のシンボル時間間隔1/(NB)より十分狭いパルス幅を有する光源が用いられるため、出力光信号のスペクトルが広がってしまい、スペクトル利用効率が低くなってしまうという問題があった。具体的なスペクトル幅は光源の種類や使用条件によって異なるが、少なくともシンボルレートNBのNon−Return−to−Zero(NRZ)信号のスペクトル幅2NB(キャリア周波数に最も近いヌル点間の幅として定義)よりは広い。
さらに通常、パルス光源の発振波長や繰り返し周波数は光源装置毎に固定であるため、送信波長やシンボルレートを柔軟に選ぶことができないという問題もあった。
スペクトル利用効率を向上させる方法として、直交ナイキスト光パルスを用いることで符号間干渉を生じることなくスペクトル幅を最終的な出力光信号のシンボルレートNBと同程度まで狭くする方法も提案されている(非特許文献4参照)。
しかしこの方法では光パルスをナイキストパルス形状に整形する装置(非特許文献4のFig.5におけるPulse Shaper)がパルス光源とは別に必要となり、送信器全体の装置構成が複雑になるという問題があった。
また、やはりパルス光源を用いるため波長やシンボルレートを柔軟に選ぶことができないという問題もあった。
上記の特許文献1、特許文献2および非特許文献3に示される従来構成においては、繰り返し周波数BのRZ光パルスを用いるため、最終的な出力光信号のスペクトル幅(キャリア周波数に最も近いヌル点間の幅として定義)は約4Bであり、これは最終的な出力シンボルレート2Bの2倍である。
このため非特許文献1の従来構成に比べれば良好なスペクトル利用効率を達成でき、かつCW光源を用いるため波長やシンボルレートを柔軟に選ぶことができ、さらに外部にパルス整形装置等を必要としないため装置構成は簡易といえる。
しかしながら、最終的な出力光信号のスペクトル幅が約4Bであり、このように出力光信号のスペクトル幅が広いという点では、更なる改善の余地があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力光信号のスペクトル幅が狭く、波長やシンボルレートを柔軟に選ぶことができ、かつ構成の簡易なOTDM方式の光変調器を提供することである。
このような目的を達成する本発明は、
1本の入力用光ポートと、
前記1本の入力用光ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、
前記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのパルス発生部と、
前記2つのパルス発生部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、
前記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのデータ変調部と、
前記2つのデータ変調部の夫々の出力に光学的に接続された光合波部とを備え、
前記2つのデータ変調部がそれぞれシンボルレートBのデータ信号によって駆動され、 前記2つのパルス発生部が互いに位相がπ/2だけ異なる周波数B/2の周期波形の信号によって夫々駆動され、
前記入力用光ポートから前記2入力2出力の光カプラの出力の一方に至る光路長が、前記パルス発生部の一方を経由する場合と前記パルス発生部の他方を経由する場合とにおいて互いに入力光波長の整数倍だけ異なり、
前記入力用光ポートから前記2入力2出力の光カプラの出力の他方に至る光路長が、前記パルス発生部の一方を経由する場合と前記パルス発生部の他方を経由する場合とにおいて互いに入力光波長の半整数倍だけ異なり、
前記2入力2出力の光カプラの出力の一方から前記データ変調部の一方を経て前記光合波部に至る光路の群遅延が、前記2入力2出力の光カプラの出力の他方から前記データ変調部の他方を経て前記光合波部に至る光路の群遅延と等しいことを特徴とする。
また本発明は、
前記パルス発生部の各々が、無駆動時に出力光強度最小となるようにバイアス調整されたプッシュプル駆動型マッハツェンダ変調回路であることを特徴とする。
また本発明は、
前記データ変調部の各々が、光直交変調部または偏波多重光直交変調部であり、前記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする。
また本発明は、
前記2つのデータ変調部の各々が、1入力2出力の光カプラと該1入力2出力の光カプラの2つの出力に夫々光学的に接続された2つの光直交変調部とからなる2連光直交変調部であり、
前記光合波部が、前記2つの2連光直交変調部の夫々一方の出力を合波する第1の2入力1出力光カプラと、前記2つの2連光直交変調部の夫々他方の出力を合波する第2の2入力1出力光カプラと、前記第1の2入力1出力光カプラの出力と前記第2の2入力1出力光カプラの出力とを偏波合成する偏波合成部から構成されており、
前記第1の2入力1出力光カプラの出力あるいは前記第2の2入力1出力光カプラの出力のいずれか一方と前記偏波合波器との間に偏波変換部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、出力光信号のスペクトル幅が狭く、波長やシンボルレートを柔軟に選ぶことができ、かつ構成の簡易なOTDM方式の光変調器を提供することができる。
第1の参考例に係るOTDM変調器を示す構成図。 OTDM変調器の動作を示す説明図。 第2の参考例に係るOTDM変調器を示す構成図。 第1の実施例に係るOTDM変調器を示す構成図。 光信号スペクトルの比較を示す特性図。 光信号スペクトル幅とクロック振幅の関係を示す特性図。 光直交変調部を示す構成図。 偏波多重光直交変調部を示す構成図。 第2の実施例に係るOTDM変調器を示す構成図。 第3の実施例に係るOTDM変調器を示す構成図。 従来のOTDM変調器の一例を示す構成図。
本発明は、光変調器の回路構成に関するものであって、その効果は、変調回路を形成する材料には依存しないため、以下に示す参考例、実施例においては材料を特に指定しない。
変調回路を形成する材料としては、電気光学(Electro−Optic:EO)効果の一種であるポッケルス効果を有するLiNbO3(LN)やKTa1-xNbx3やK1-yLiyTa1-xNbx3などの多元系酸化物結晶、ポッケルス効果及び量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect:QCSE)による屈折率変調が可能なGaAs系やInP系の化合物半導体、クロモフォアなどのEO効果を有するポリマなどを用いることができる。
さらには、複雑な構成の変調回路を低損失に作製するため、上記材料基板と石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)との異種基板接合型構成を用いてもよい。
また、本発明の効果はマッハツェンダ変調部の変調電極がシングルエンド型、差動型のいずれの場合においても同様に得ることができる。
一般によく知られている通り、プッシュプル駆動型マッハツェンダ変調回路における変調電極の配置は基板の種類や結晶軸方向等に依存する。たとえば一般にXカット型のLN基板を用いる場合はシングルエンド型、Zカット型のLN基板を用いる場合は差動型が夫々用いられる(但しZカット型においても分極反転を用いることでシングルエンド型とすることができる)。通常、シングルエンド型の信号電極は両光導波路アームの中心に配置され、差動型の信号電極は各アームの直上に配置される(但し分極反転Zカット型LN基板を用いたシングルエンド型電極の場合、電極はアーム直上に配置される)。
以下に示す参考例、実施例においては、図面の簡略化のため基本的にシングルエンド型電極を想定して説明するが、差動型電極の場合でもマッハツェンダ変調部の応答特性は同一の数式に帰着するため、電極配置の選択は本発明の効果に影響を及ぼすものではない。
また、以下に示す参考例、実施例の図面においては、簡略化のため信号電極のみを示し、グランド電極は省略する。
また、以下に示す参考例、実施例において、マッハツェンダ変調部の両アームの光路長は全て等長設計である。実際には、プロセスエラーやDCドリフト等により光路長のズレが生じるが、一般にそのようなズレは、DCバイアスの調整により補償される。補償量は材料や製造条件、変調器の使用環境等によって様々に異なるため、一意に定まるものではない。
このため、以下の参考例、実施例において、DCバイアスにより付与されるアーム間位相差の値には、光路長補償分は含まないものとする。
第1の参考例
図1に、本発明の第1の参考例に係る光変調器100を示す。光変調器100は、入力用光ポート101、パルス発生部111、1入力2出力光カプラ131、データ変調部121,122、光遅延部141、光合波部132、及び出力用光ポート102を備える。光カプラ131および光合波部132としてはY字型カプラを用いている。
パルス発生部111としてはプッシュプル駆動型マッハツェンダ変調回路を用いており、無駆動時に光透過率が最小となるようにバイアスされている。入力CW光の光電界振幅をE0とし、簡単のため入力CW光の光周波数成分(キャリア成分)を省略すると、上記バイアス条件におけるプッシュプル駆動型マッハツェンダ変調回路の出力光電界EMZM(t)は
Figure 0006385848
となる。但しV(t)は駆動電圧信号、Vπはマッハツェンダ変調回路の半波長電圧である。パルス発生部111はクロック源151から出力される周波数B/2(Hz)のSin波信号(直流成分を含まない)によって駆動されるので、駆動電圧信号は、
Figure 0006385848
と表すことができる。ただしVppは駆動電圧振幅であり、Vpp>0である。
式(1)、(2)より、次式(3)が得られる。
Figure 0006385848
但しJmは第一種ベッセル関数である。
式(3)に表される通り、出力信号EMZM(t)はB/2の奇数倍の周波数成分のみを含み、キャリア成分(直流成分)を含まないパルス波形となっているので、一般にCarrier−suppressed RZ(CSRZ)パルスと呼ばれる。シンボルタイミングはt=(k+1/2)/B(kは整数)であり、隣接シンボル間でパルスの光位相がπ異なることが特徴である。
パルス発生部111によって生成されたCSRZパルスは1入力2出力光カプラ131によって2分岐され、夫々データ変調部121,122において変調された後、光合波部132において合波され、出力用光ポート102から出力される。
1入力2出力光カプラ131の一方の出力とデータ変調部122との間には、群遅延1/(2B)を与える光遅延部141が配置されている。従って、データ変調部121,122の直前における光電界波形E1(t)および光電界波形E2(t)は以下の式(4−1),(4−2)で表される。
Figure 0006385848
振幅の係数が式(3)に対し1/21/2になっているが、これは1入力2出力カプラ131に対応している。E1(t)のシンボルタイミングはt=(k+1/2)/B、E2(t)のシンボルタイミングはt=k/B(kは整数)である。
データ変調部121,122としては、図7に示す光直交変調部700を用いる。光直交変調部700は、マッハツェンダ変調回路761,762を光カプラ731,732により並列に接続し、両アーム間に光位相差π/2を与える光位相調整部751を設けた一般的な構成である。
なお一般に用いられるように、出力側の光カプラ732を2入力2出力とし、出力の一方をメイン出力、他方をモニタ出力とする構成としてもよい。このような光直交変調部700の構成は、市販のQPSK変調器の構成と同等であり、広く知られているため詳細な説明は省く。
なお図7において、701は入力用光ポート、702は出力用光ポートである。
なおデータ変調部121,122としては、図8に示す偏波多重光直交変調部800を用いることもできる。偏波多重光直交変調部800は、入力用光ポート801と、1入力2出力光カプラ831と、その各出力ポートに接続された光直交変調部881,882と、一方の光直交変調部882の後段に接続された偏波変換部853と、他方の光直交変調部881の出力および偏波変換部853の出力に接続された偏波合成部835と、偏波合成部835の出力に接続された出力用光ポート802からなる構成である。
光直交変調部881,882は、図7の光直交変調部700と同等の構成を用いることができる。
このような偏波多重光直交変調部800の構成は、市販の偏波多重QPSK変調器の構成と同等であり、広く知られているため詳細な説明は省く。
データ変調部121,122の駆動シンボルレートはB(sps:symbol/second)である。変調方式としては任意の方式を用いることができるが、例えば図7に示すマッハツェンダ変調回路761,762を夫々独立な2値データ信号によって駆動すればシンボルレートBの4値位相変調(Quadrature Phase−Shift Keying, QPSK)を行うことができ、また4値データ信号によって駆動すればシンボルレートBの16値直交位相変調(16−level Quadrature Amplitude Modulation, 16QAM)を行うことができる。
図2は、CSRZパルスを用いる本光変調器100の動作(上段)を、従来のRZパルスを用いる構成の動作(下段)と比較しながら模式的に説明する図である。
まず本光変調器100の動作(上段)を説明する。ここでは簡単のため式(4−1),(4−2)の高次の項を無視し、n=0の項のみを考えると、パルス発生部111の出力光電界は直流成分を含まない周波数B/2のSin波形となる。データ変調部121が配置されたアーム1側の波形に対し、データ変調部122が配置されたアーム2側の波形は光遅延部141によって1/(2B)すなわち1/4周期の群遅延が与えられている。このため、各アームのデータ変調部121,122の直前におけるパルス時間波形を比べると、図2上段左列において▽で示したタイミングにおいては光電界強度|E|2がアーム1側で最大、アーム2側でゼロとなり、また△で示したタイミングにおいては光電界強度がアーム2側で最大、アーム1側でゼロとなる。
このためデータ変調部121,122におけるシンボルタイミングをそれぞれ▽および△に合せれば、各データ変調部121,122の出力を合波した後もシンボルタイミングにおいて互いに干渉が生じることはなく、OTDM信号を得ることが可能となる。▽および△はそれぞれ1/B周期で現れ、これは各データ変調部121,122の駆動シンボルレートBと合致している。
光信号スペクトルについて考えると、両アームともデータ変調前のCSRZパルス波形は高次成分を無視すれば式(4−1),(4−2)の時間シフトで表されるため、そのスペクトルは図2上段中列に示す通りキャリア周波数±B/2の成分からなる形となる。駆動データ信号をNRZ信号とすると、本光変調器100におけるデータ変調部121,122の直後のCSRZ光信号スペクトルは図2上段右列に示す通りCSRZパルスのスペクトルにNRZ信号のスペクトルを重畳した形となる。NRZ信号のスペクトルはキャリア周波数±Bに1st null点を有するため、CSRZ信号のスペクトルの1st null点間隔で定義したスペクトル幅は3B程度となる。アーム1,2の信号を合波した後もスペクトルの形状は変わらないため、最終的な出力光信号のスペクトル幅は3B程度であり、これは最終的な出力光信号のシンボルレート2Bの1.5倍程度である。
このように、最終的な出力光信号のスペクトル幅を3B程度と狭くすることができることが、本参考例の大きな特徴の一つである。
一方、特許文献1、特許文献2、および非特許文献3に示される従来法(図11)においては、パルス発生部(第1の光変調手段2)を周波数Bのクロック信号で駆動して生成したRZパルスを用いている。この場合、各データ変調部(第2及び第3の光変調手段3,4)直前における光電界波形は図2下段左列に示す通り直流成分を含む周波数BのSin波形となる。このためパルスのスペクトル(高次成分を無視)は図2下段中列に示す通りキャリア成分及びキャリア周波数±Bの成分からなる形となり、データ変調後の最終的な出力光信号のスペクトル幅は図2下段右列に示す通り4B程度となる。これは最終的な光出力信号のシンボルレートの2倍程度である。
なお上記従来法の変調器構成にはいくつかのバリエーションが示されているが、いずれもRZパルスを用いているため上記の議論は共通して成り立つ。また従来法においてパルス発生部としてマッハツェンダ変調回路を用いる場合は、CSRZモードとは異なるバイアス条件で用いるため、式(1)、(2)、(3)、(4−1)、(4−2)は成立しない。
なお光遅延部141について、その配置はデータ変調部122と光合波部132の間としても良い。その場合図2においてデータ変調部直前のパルス波形は両アーム間で一致し、▽と△のタイミングは時間的に重なるが、データ変調後に1/(2B)の群遅延差が与えられるため、図2と同等の動作が得られる。
同様に、光遅延部を変調部122の前後に分割して配置しても、トータルでの群遅延が1/(2B)であれば同等の動作が得られる。
また、群遅延量を駆動シンボル間隔1/Bの整数倍だけ増減させても、合波後のOTDM信号において両アームからの信号がシンボルタイミングにおいて干渉しないという条件は保たれるので、群遅延量はpを整数として(p+1/2)/Bすなわち1/Bの半整数倍であればよい。さらに、シンボルレートBに対して群遅延量が(p+1/2)/Bとなるように設計された光遅延部は、qを整数として、次式5−1,式5−2が成り立つようなシンボルレートB′においても用いることができる。
Figure 0006385848
以上説明の通り、本光変調器100を用いることで、駆動シンボルレートBに対し2倍のシンボルレート2Bを有し、かつスペクトル幅は従来法の3/4である3BとなるようなOTDM信号(出力光信号)を得ることができる。
本光変調器100はCW光の入力によって動作し、その動作特性は原理的に入力光波長には依存しない。本光変調器100は、一般的なプッシュプル型マッハツェンダ変調回路と光直交変調回路から構成されており、外部にパルス整形装置等も必要としないため、構成は簡易といえる。
シンボルレートの変更に対する柔軟性については、パルス発生部111は駆動クロック周波数の変更によりシンボルレート変更に対応でき、光遅延部141は式(5−1),(5−2)に示した条件の範囲内でシンボルレート変更に対応できる。
なお本参考例では光カプラ131および光合部132として、一般に動作波長が広く分岐比ズレが小さいことからY字型カプラを用いたが、他の構造のカプラ、例えば方向性結合器や多モード干渉(Multimode Interference, MMI)カプラなどを用いても良い。
第2の参考例
図3に、本発明の第2の参考例に係る光変調器300を示す。光変調器300は、入力用光ポート301、1入力2出力光カプラ331、パルス発生部311,312、データ変調部321,322、光合波部332、及び出力用光ポート302を備える。光カプラ331および光合波部332としてはY字型カプラを用いている。
図1に示した光変調器100と異なり、本光変調器300では1入力2出力光カプラ331の各出力にそれぞれパルス発生部311,312が接続され、更にその後段にデータ変調部321,322が接続されている。また本光変調器300は光遅延部を含まず、代わりにクロック源351とパルス発生部312の間に電気遅延部361を設けている。クロック周波数、パルス発生部の構造およびバイアス条件、データ変調部の構造および駆動シンボルレートについては第1の参考例と同様である。
クロック源351は、クロック周波数がB/2のクロック信号を発生し、このクロック信号は、パルス発生部311に直接入力されると共に、電気遅延部361を介してパルス発生部312に入力される。
電気遅延部361ではクロック位相遅延π/2が与えられる。クロック周波数はB/2なので、このクロック位相遅延は時間遅延に換算すると1/(2B)となる。このためパルス発生部312からの出力CSRZパルスの光電界波形は、パルス発生部311からの出力に対し時間軸上で1/(2B)すなわち1/4周期遅れるので、結局図2に示した第1の参考例の動作と同等の動作を得ることができる。
本光変調器300は光遅延部を含まないため、図1に示した光変調器100に比べシンボルレート変更に対する柔軟性が向上している。すなわち、シンボルレートの変更に対しては、クロック源351の動作周波数と電気遅延部361の遅延量を変更すればよく、光回路側は原理的にあらゆるシンボルレートに対応できる(電気−光周波数応答特性の限界によって決まる周波数範囲内において)。
通常、異なるシンボルレートに対しては異なる設計の電子回路基板を用いるため、シンボルレートの変更に対して光変調器側の設計変更が不要となる点は柔軟性の観点からメリットと言える。その他の従来法に対するメリット(スペクトル=最終シンボルレート×1.5、簡易な構成、波長無依存動作)は前記第1の参考例の場合と同様に得られる。
なお本光変調器300では、1入力2出力の光カプラ331の出力の一方からデータ変調部321,322の一方を経て光合波部332に至る光路の群遅延と、1入力2出力の光カプラ331の出力の他方からデータ変調部321,323の他方を経て光合波部332に至る光路の群遅延とを等しくしている。
第1の実施例
図4に、本発明の第1の実施例に係る光変調器400を示す。光変調器400は、入力用光ポート401、1入力2出力光カプラ431、パルス発生部411,412、光位相調整部441、2入力2出力光カプラ433、データ変調部421,422、光合波部432、及び出力用光ポート402を備える。光カプラ431および光合波部432としてはY字型カプラを用いている。2入力2出力光カプラ433としては方向性結合器を用いている。なお451はクロック源、461は電気遅延部である。
図3に示した光変調器300と異なり、本光変調器400ではパルス発生部411,412の出力が夫々2入力2出力光カプラ433の2本の入力に接続され、2入力2出力光カプラ433の2本の出力がデータ変調部421,422に接続され、またパルス発生部412と2入力2出力光カプラ433との間に光位相調整部441が設けられている点が異なる。その他の条件、即ちクロック周波数、パルス発生部の構造およびバイアス条件、データ変調部の構造および駆動シンボルレートについては第1の参考例および第2の参考例と同様である。
本例の光変調器400においては、2入力2出力光カプラ433の各出力から互いに1/4周期シフトしたCSRZパルスが出力され、図2に示した第1の参考例の動作とほぼ同等の動作を得ることができる。まずこのことを数式で示す。
電気遅延部461によって与えられるクロック位相遅延はπ/2であり、この遅延は時間遅延1/(2B)に相当する。
また、入力光ポート401から2入力2出力光カプラ433のアーム2側の出力に至る光路長が、パルス発生部411を経由する場合とパルス発生部412を経由する場合において入力波長の整数倍(ゼロを含む)だけ異なるよう、すなわち光位相差が2πの整数倍(ゼロを含む)となるよう調整する。このとき入力光ポート401から2入力2出力光カプラ433のアーム1側の出力に至る光路長は、パルス発生部411を経由する場合とパルス発生部412を経由する場合において入力波長の半整数倍だけ異なる(すなわち光位相差はπの奇数倍となる)。従って、データ変調部411,412の直前における光電界波形E1(t)およびE2(t)は夫々以下の式で表すことができる。
Figure 0006385848
高次(n≧1)の項を無視すれば、式(4−1),(4−2)の場合と同様、E1(t)およびE2(t)は互いに1/4周期異なる周波数B/2のSin波形となっていることがわかる。E1(t)のシンボルタイミングはt=(k+3/4)/B、E2(t)のシンボルタイミングはt=(k+1/4)/B(kは整数)である。
図3に示した第2の参考例と同様、本実施例では光遅延部を含まないため、シンボルレートの変更にも柔軟に対応できる。その他の従来法に対するメリット(スペクトル=最終シンボルレート×1.5、簡易な構成、波長無依存動作)は前記第1の参考例の場合と同様に得られる。
さらに本例においては、第1の参考例および第2の参考例と比べ、出力光信号スペクトルのサイドローブ強度を抑制できるというメリットがある。このことは、基本波(n=0の項)に対する高調波(n≧1の項)の相対位相が式(6−1),(6−2)と式(3)で異なることに起因している。サイドローブ強度を抑制することで、波長多重伝送時における隣接波長チャネル間のクロストークを抑制することができる。
図5に、図3に示した第2の参考例における出力光信号スペクトル(点線)と図4に示した第1の実施例における出力光信号スペクトル(実線)を示す。これらのスペクトルは理論曲線であり、横軸を規格化周波数(変調器からの入力光周波数に対する相対光周波数を駆動シンボルレートBで割ったもの)、縦軸を規格化強度(ピーク値を0dBとしたdBスケールで表示)で示している。また、スペクトル形状はVppに依存して変化するため、VppをVπの0.5、1.0、1.5、2.0倍とした場合についてそれぞれ示している。スペクトル形状はデータ変調部の応答波形にも依存するが、ここでは簡単のためデータ変調部の応答波形は自乗余弦パルス波形であると仮定した。すなわち、最終的に出力ポート402から出力される光電界波形Eout(t)は
Figure 0006385848
で表されるものと仮定した。但しc1,kおよびc2,kは夫々データ変調部411,412によって与えられる複素シンボル値であり、例えばQPSKであれば±1±jの4値のいずれかをとる。シンボル列{c1,k}と{c2,k}は互いに相関しない。また、t0はシンボルタイミングを表すパラメータであり、E1(t)とE2(t)が式(3)で表される第1の参考例および第2の参考例においてはt0=1/(2B)、式(6−1),(6−2)で表される第1の実施例においてはt0=3/(4B)である。
図5において、実線のスペクトルは点線のスペクトルに対し僅かに幅が広がっているものの、規格化周波数>1.5に現れるサイドローブの強度が点線のスペクトルに比べ抑制されていることがわかる。但しVppが1.5Vπ以上の場合においては、規格化周波数1.5付近の1st null点が明瞭に観察されない。
このため、スペクトル幅の定義をピーク強度に対し−20dBとなる全幅で定義し、Vpp/Vπに対してプロットすると図6を得る。図6に示すように、図3に示した第2の参考例の場合(点線)はVppの増加と共にスペクトル幅が緩やかに減少するのに対し、図4に示した第1の実施例の場合(実線)はVppの増加と共にスペクトル幅が増加する。目安となる駆動シンボルレートの3倍(3B)以下のスペクトル幅とするためには、本例の場合はVpp<1.8Vπとすればよいことがわかる。
なお本実施例では2入力2出力光カプラ433として、一般に低損失な方向性結合器を用いたが、他の構造の2入力2出力光カプラ、例えば2入力2出力のMMIカプラを用いても良い。MMIカプラは方向性結合器に比べ一般に損失はやや大きくなるが、波長依存性は小さくなる。
また本光変調器400では、2入力2出力の光カプラ433の出力の一方からデータ変調部421,422の一方を経て光合波部432に至る光路の群遅延と、2入力2出力の光カプラ433の出力の他方からデータ変調部421,422の他方を経て光合波部432に至る光路の群遅延とを等しくしている。
第2の実施例
図9に、本発明の第2の実施例に係る光変調器900を示す。光変調器900は、入力用光ポート901、1入力2出力光カプラ931、パルス発生部911,912、データ変調部921,922、光合波部932、及び出力用光ポート902を備える。パルス発生部911,912はクロック源951から出力される周波数B/2のクロックにより駆動され、パルス発生部912の駆動クロックには電気遅延部961によってクロック位相遅延π/2が与えられる。光カプラ931、パルス発生部911,912の構成及び駆動条件は図3に示した第2の参考例と同等である。
データ変調部921,922としては、それぞれ2連光直交変調部を用いている。データ変調部921は、1入力2出力光カプラ935と、その各出力に接続された光直交変調部981,982からなる。データ変調部922は、1入力2出力光カプラ936と、その各出力に接続された光直交変調部983,984からなる。光直交変調部981〜984としてはそれぞれ図7に示した構成と同等の構成を用いることができる。各光直交変調部981〜984はそれぞれシンボルレートBで駆動される。
光合波部932は、光直交変調部981,983の出力に接続された2入力1出力光カプラ937、光直交変調部982,984の出力に接続された2入力1出力光カプラ938、2入力1出力光カプラ938の出力に接続された偏波変換部952、2入力1出力光カプラ937および偏波変換部952の出力に接続された偏波合成部934からなる。
本構成の機能は、図3に示した第2の参考例において、データ変調部321,322として図8に示した偏波多重光直交変調部800をそれぞれ用いた構成と基本的に同等だが、第2の参考例で偏波多重光直交変調部を用いる構成では偏波変換部及び偏波合成部が全体で2個ずつ必要であったのに対し、本例では1個ずつで済むため、構成としてはやや簡易である。
第3の実施例
図10に、本発明の第3の実施例に係る光変調器1000を示す。本例は、図9に示した第2の実施例の構成に対し、データ変調部1021,1022として用いる2連光直交変調部を構成する光直交変調部1081〜1084の空間配置を入れ子になるように配置したものであり、機能としては図9に示した第2の実施例と同等である。
即ち光変調器1000は、入力用光ポート1001、1入力2出力光カプラ1031、パルス発生部1011,1012、データ変調部1021,1022、光合波部1032、及び出力用光ポート1002を備える。パルス発生部1011,1012はクロック源1051から出力される周波数B/2のクロックにより駆動され、パルス発生部1012の駆動クロックには電気遅延部1061によってクロック位相遅延π/2が与えられる。
データ変調部1021,1022としては、それぞれ2連光直交変調部を用いている。データ変調部1021は、1入力2出力光カプラ1035と、その各出力に接続された光直交変調部1081,1083からなる。データ変調部1022は、1入力2出力光カプラ1036と、その各出力に接続された光直交変調部1082,1084からなる。
光合波部1032は、光直交変調部1081,1082の出力に接続された2入力1出力光カプラ1037、光直交変調部1083,1084の出力に接続された2入力1出力光カプラ1038、2入力1出力光カプラ1038の出力に接続された偏波変換部1052、2入力1出力光カプラ1037および偏波変換部1052の出力に接続された偏波合成部1034からなる。
なお、本例および第2の実施例においては、データ変調部と光合波部を除く部分の構成を図3に示した第2の参考例と同等の構成としたため、得られる効果も第2の参考例と同等である。
当然ながら、本例および第2の実施例において、データ変調部と光合波部を除く部分の構成を図1に示した第1の参考例と同等の構成とすれば第1の参考例と同等の効果を、同部分を図4に示した第1の実施例と同等の構成とすれば第1の実施例と同等の効果を夫々得ることができる。
また、「周期波形の信号」としてはsin波形の信号の他に、周期的な方形波形の信号や、周期的は三角波形の信号などがある。
本発明は、OTDM方式の光変調器に利用可能である。
100、300、400、900、1000 光変調器
101、301、401、901、1001 入力用光ポート
102、302、402、902、1002 出力用光ポート
111、311、312、411、412、911、912、1011、1012 パルス発生部
121、122、321、322、421、422、921、922、1021、1022 データ変調部
131、331、431、433、931、1031 光カプラ
132、332、432、932、1032 光合波部
141 光遅延部
151、351、451、951、1051 クロック源
361、461、961、1061 電気遅延部
441 光位相調整部
700 光直交変調部
800 偏波多重光直交変調部

Claims (4)

  1. 1本の入力用光ポートと、
    前記1本の入力用光ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、
    前記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのパルス発生部と、
    前記2つのパルス発生部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、
    前記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのデータ変調部と、
    前記2つのデータ変調部の夫々の出力に光学的に接続された光合波部とを備え、
    前記2つのデータ変調部がそれぞれシンボルレートBのデータ信号によって駆動され、 前記2つのパルス発生部が互いに位相がπ/2だけ異なる周波数B/2の周期波形の信号によって夫々駆動され、
    前記入力用光ポートから前記2入力2出力の光カプラの出力の一方に至る光路長が、前記パルス発生部の一方を経由する場合と前記パルス発生部の他方を経由する場合とにおいて互いに入力光波長の整数倍だけ異なり、
    前記入力用光ポートから前記2入力2出力の光カプラの出力の他方に至る光路長が、前記パルス発生部の一方を経由する場合と前記パルス発生部の他方を経由する場合とにおいて互いに入力光波長の半整数倍だけ異なり、
    前記2入力2出力の光カプラの出力の一方から前記データ変調部の一方を経て前記光合波部に至る光路の群遅延が、前記2入力2出力の光カプラの出力の他方から前記データ変調部の他方を経て前記光合波部に至る光路の群遅延と等しいことを特徴とする光変調器。
  2. 前記パルス発生部の各々が、無駆動時に出力光強度最小となるようにバイアス調整されたプッシュプル駆動型マッハツェンダ変調回路であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記データ変調部の各々が、光直交変調部または偏波多重光直交変調部であり、前記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  4. 前記2つのデータ変調部の各々が、1入力2出力の光カプラと該1入力2出力の光カプラの2つの出力に夫々光学的に接続された2つの光直交変調部とからなる2連光直交変調部であり、
    前記光合波部が、前記2つの2連光直交変調部の夫々一方の出力を合波する第1の2入力1出力光カプラと、前記2つの2連光直交変調部の夫々他方の出力を合波する第2の2入力1出力光カプラと、前記第1の2入力1出力光カプラの出力と前記第2の2入力1出力光カプラの出力とを偏波合成する偏波合成部から構成されており、
    前記第1の2入力1出力光カプラの出力あるいは前記第2の2入力1出力光カプラの出力のいずれか一方と前記偏波合波器との間に偏波変換部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
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