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JP6383945B2 - 生体刺激装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプで圧縮された流体を生体に装着したバックに送出して、生体への治療や施術を行なうECP(external counter pulsation:外部カウンターパルゼーション)装置などの生体刺激装置に関する。
生体刺激装置としてのECP装置は、主に心臓疾患の治療に用いられてきたが、近年では美容やスポーツの施術に関する補助装置としても使用されている。こうしたECP装置の具体的構成は、例えば特許文献1〜3に各々開示されている。
心臓収縮期には、生体すなわち人体の心臓から各部に血液が送り出されるが、心臓拡張期には、人体の筋肉運動に大きく依存して血液が心臓に戻される。特に心臓から遠い下肢の筋肉は、第2の心臓とも言われており、その役割は大きい。この心臓の受動的な拡張期に、エアポンプで圧縮された空気を、下肢や腰部の周辺に巻き付けたエアバックに送って、下肢や腰部に圧迫刺激を与え、心臓に血液を戻すのを補助するのがECP装置である。
上記特許文献1〜3に開示されるECP装置は、何れも一つの共通するエアポンプからエアタンクを介して、複数のエアバックに圧縮空気を送り出す構成を有する。この構成を模式的に示したのが、図10である。
同図において、従来のECP装置100は、圧縮空気を生成する一つのエアポンプ1と、エアポンプ1からの圧縮空気を貯留するエアタンク2と、人体の治療部位に装着される加圧用のエアバック3と、を備えて構成される。エアバック3は通常、1つのエアポンプ1と1つのエアタンク2とによる1つの空気供給回路5に複数個接続される。本図では、人体の大腿上部,大腿下部,ふくらはぎ部に各々装着可能な3つのエアバック3−1〜3−3を示している。
エアポンプ1の出口とエアタンク2の入力との間は、空気供給回路5を構成する第1流通路11で連通される。また、エアタンク2にはエアバック3−1〜3−3と同数の出口が設けられ、各出口とエアバック3−1〜3−3との間は、第2流通路12−1〜12−3でそれぞれ連通される。第2流通路12−1〜12−3の途中には、先端を大気に開放した大気開放路13−1〜13−3がそれぞれ連通され、エアタンク2の出口から大気開放路13−1〜13−3の基端に至る第2流通路12−1〜12−3には、注入用電磁バルブ15−1〜15−3がそれぞれ接続される。この注入用電磁バルブ15−1〜15−3とは別に、大気開放路13−1〜13−3には、排気用電磁バルブ16−1〜16−3がそれぞれ接続される。
エアタンク2には、エアタンク2内の圧力を検知する圧力センサ21と、エアタンク2から少量の圧縮空気を大気に放出させるための漏洩バルブ22が設けられる。これらの圧力センサ21や漏洩バルブ22は、何れもエアポンプ1の駆動源であるモータMを速度制御するためのものである。
特開2004−261592号公報 特開2008−200224号公報 特表2004−523260号公報
上記構成において、従来のECP装置100は、単独のエアポンプ1から全てのエアバック3−1〜3−3に圧縮空気を送り出すために、大型のエアポンプ1を必要とし、そこで大量の圧縮空気を消費する。そのため、エアポンプ1の駆動用に、例えば三相で交流220V〜240Vの動力電源を用意しなければならず、ECP装置100の取り扱いが難しい。図11は、従来の空気供給回路5の詳しい構成を示したものであるが、ここでは電源周波数同期型のモータMを組み込んだエアポンプ1を使用しており、エアポンプ1の能力である回転数を制御するのに、上記動力電源を入力として、モータMへの電源周波数を可変できるインバータを内蔵した電源装置24を必要とする。
実際、通常のECP装置100の設置場所では、そうした動力電源が殆ど用意されておらず、設置に伴う電気工事費やその工事作業時間、および動力電源の電気使用量などが新たに生じる。加えて、一旦設置したECP装置100を別な場所に移動するのは、事実上不可能である。こうした背景から、新たな動力電源を用意する必要がなく、既設のコンセントからの限られた電力(例えば、単相で交流100V〜120V、1.5kW程度)で使用することができ、特殊で大型なエアポンプ1やエアタンク2を使用しない省電力型のECP装置の開発が望まれていた。
そこで本発明は、特殊で大型なポンプやタンクを使用しなくても良く、それにより装置の省電力化や軽量化を達成すると共に、装置外形の自由度を高めることが可能な生体刺激装置を提供することを目的とする。
上述した省電力型の生体刺激装置を得るには、消費電力の殆どを占める大きなポンプに代わって、小さなポンプでも機能する構成としなければならない。そこで請求項1の発明は、複数の加圧ユニットと、前記加圧ユニットの動作を各々独立して制御する制御手段と、を備え、前記加圧ユニットのそれぞれは、圧縮流体を生成するポンプと、前記ポンプからの圧縮流体を貯留するタンクと、生体に装着される加圧用のバックと、を有し、前記タンクからの圧縮流体を、前記バックに送出して、前記生体に圧迫刺激を与える構成とし、それぞれの加圧ユニットはさらに、前記タンクと前記バックとの間の流通路を開閉する注入バルブと、前記注入バルブの出口側に設けられるバック圧力検知手段と、前記バックに注入した圧縮流体を排出するための排出路と、この排出路を開閉する排出バルブと、を備え、前記加圧ユニットのそれぞれで、前記生体からの心電図波形を受けて、前記注入バルブを開いて前記タンクからの圧縮流体を注入し始めた後、前記バック圧力検知手段で検知される圧力値が上限値に達したら、前記注入バルブを閉じて前記バック内の圧力を維持するようにし、次に、前記排出バルブを開いて前記バックから圧縮流体を排出し始めた後、前記バック圧力検知手段で検知される圧力値が、前記バックに圧縮流体を残した下限設定値に達したら、前記排出バルブを閉じて前記バック内の圧力を維持するように前記制御手段を構成し、さらに前記制御手段は、前記注入バルブを閉状態にしているときに、前記タンク内の圧力を監視して、この圧力が設定した範囲内になるように、前記ポンプを制御する構成としている。
請求項1の発明では、バック毎にポンプとタンクをそれぞれ設け、各加圧ユニットで1つのポンプから1つのタンクを介して1つのバックに圧縮流体を供給することに加え、制御手段により複数の加圧ユニットを各々独立して制御することで、加圧ユニット毎に分散した個々のポンプやタンクの小型化が図られる。そのため、従来のような特殊で大型なポンプやタンクを使用しなくても良く、それにより生体刺激装置として省電力化や軽量化を達成し、且つ外形の自由度を高めることが可能になる
本発明の好ましい一実施形態における生体刺激装置の全体構成図である。 同上、空気供給回路の詳細な構成図である。 同上、生体刺激装置の制御系統をあらわすブロック図である。 同上、心電計で測定される代表的な心電図波形の図である。 同上、各部の動作状態を示すタイミングチャートである。 同上、注入用電磁バルブの通電タイミングに対するエアバックの圧力値の変化を示すグラフであり、(A)は遅延予測制御が存在しない場合、(B)は遅延予測制御が存在する場合を示す。 同上、エアバックの圧力値の時間変化を示すグラフである。 同上、遅延予測制御が存在する場合で、排気用電磁バルブの通電タイミングに対するエアバックの圧力値の変化を示すグラフである。 最高使用圧力と内容積による容器の区分を示すグラフである。 従来の生体刺激装置の全体構成図である。 従来の空気供給回路の詳細な構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明における生体刺激装置の好適な実施形態について説明する。
図1は、生体刺激装置となるECP装置200の全体構成図であり、図2は、図1に示す空気供給回路5−1〜5−3の詳細な構成図である。これらの各図において、従来のECP装置100との構成上の違いは、次の通りである。
本実施形態のECP装置200は、各エアバック3−1〜3−3毎に、同一構成の空気供給回路5−1〜5−3が接続される。エアバック3−1に対応して設けられた空気供給回路5−1に着目すると、空気供給回路5−1は、エアポンプ1−1の出口とエアタンク2−1の入力との間に第1流通路11−1を連通して構成される。同様に、エアバック3−2に対応して設けられた空気供給回路5−2は、エアポンプ1−2の出口とエアタンク2−2の入力との間に第1流通路11−2を連通して構成され、エアバック3−3に対応して設けられた空気供給回路5−3は、エアポンプ1−3の出口とエアタンク2−3の入力との間に第1流通路11−3を連通して構成される。
本実施形態では、動力源として従来のモータMに代わり、電磁コイルEMを用いたダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3が使用される。図示しないが、ダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3は、可動部と対向する電磁コイルEMに交流電源を通電すると、可動部と共にポンプ室の容積を変化させるダイヤフラム部が往復移動し、これによりポンプ室に吸込んだ空気を圧縮して排出するもので、市場に流通する一般的な浄化槽爆気用のエアポンプと同じ構造を有する。
エアポンプ1−1〜1−3には、例えば単相で交流100V〜120Vの商用電源を位相制御して得た出力を、電磁コイルEMのコイル部に供給するポンプ制御装置31−1〜31−3が接続される。ポンプ制御装置31−1〜31−3は、対応するエアポンプ1−1〜1−3にそれぞれ設けられ、何れも既設のコンセントに着脱可能な電源プラグ(図示せず)を備えている。この電源プラグをコンセントに差し込むだけで、コンセントからポンプ制御装置31−1〜31−3への商用電源の入力が容易に可能になる。
各空気供給回路5−1〜5−3はその他に、エアタンク2−1〜2−3内の圧力を検知する圧力センサ21−1〜21−3を備える。本実施形態では、エアタンク2−1〜2−3に圧力センサ21−1〜21−3がそれぞれ設けられるが、従来の漏洩バルブ22は設けられていない。これは、後述する独自の空気圧制御によるもので、結果的に圧力調整に必要であった漏洩バルブ22を含む空気漏洩回路を無くすことが可能になる。
各エアタンク2−1〜2−3には1つの出口が設けられ、この出口とエアバック3−1〜3−3との間は、第2流通路12−1〜12−3でそれぞれ連通される。本実施形態においても、第2流通路12−1〜12−3の途中に注入用電磁バルブ15−1〜15−3がそれぞれ挿入接続され、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の出口側で、第2流通路12−1〜12−3から分岐した大気開放路13−1〜13−3の途中に、排気用電磁バルブ16−1〜16−3がそれぞれ挿入接続されるが、注入用電磁バルブ15−1〜15−3からエアバック3−1〜3−3に至る第2流通路12−1〜12−3には、エアバック3−1〜3−3の圧力を検知する圧力センサ33−1〜33−3がそれぞれ付加して設けられる。
図1に示すように、本実施形態のECP装置200は、各エアバック3−1〜3−3毎にエアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3をそれぞれ設けた複数の加圧ユニット41−1〜41−3を備えている。各加圧ユニット41−1〜41−3は互いに独立して設けられ、何れもエアポンプ1−1〜1−3で圧縮された空気を、エアタンク2−1〜2−3で貯留してからエアバック3−1〜3−3に送出する構成を有する。
図3は、ECP装置200の制御系統に関するブロック図である。同図において、51は加圧ユニット41−1〜41−3の動作を各々独立して制御するための制御手段である。詳細は図示しないが、制御手段51は周知のように、CPUなどで構成される制御処理部や、時刻をカウントする計時部や、各種設定値やプログラムなどを記憶保存する記憶部や、外部との電気的接続を可能にする入力部および出力部により構成される。
制御手段51の入力部には、前述の圧力センサ21−1〜21−3に相当する第1の圧力センサ21や、圧力センサ33−1〜33−3に相当する第2の圧力センサ33の他に、ECP装置200に組み込まれる心電計52がそれぞれ接続される。心電計52は、生体心臓の電気的な活動を心電図(ECG)として記録測定する機器で、ここでは心電計52で得られた心電図波形の検知信号が、制御手段51に取り込まれる構成となっている。なお、心臓の収縮と拡張を電気的に検知できるものであれば、心電計52以外の心電検知手段を利用してもよい。制御手段51の出力部には、前述の注入用電磁バルブ15−1〜15−3や、排気用電磁バルブ16−1〜16−3や、ポンプ制御装置31−1〜31−3がそれぞれ接続される。
上述した制御手段51のハードウェア構成と協働し、記憶部からのプログラムを読み取ることで機能するソフトウェア構成として、制御手段51には、加圧ユニット41−1に対応した第1の加圧ユニット制御部55−1と、加圧ユニット41−2に対応した第2の加圧ユニット制御部55−2と、加圧ユニット41−3に対応した第3の加圧ユニット制御部55−3がそれぞれ組み込まれる。この加圧ユニット制御部55−1〜55−3の数は、加圧ユニット41−1〜41−3の数に一致する。第1の加圧ユニット制御部55−1は、各圧力センサ21−1,33−1からの検知信号と、心電計52からの検知信号を受けて、加圧ユニット41−1の各部をなす注入用電磁バルブ15−1や、排気用電磁バルブ16−1や、ポンプ制御装置31−1の動作をそれぞれ制御するものである。同様に、第2の加圧ユニット制御部55−2は、各圧力センサ21−2,33−2からの検知信号と、心電計52からの検知信号を受けて、加圧ユニット41−2の各部をなす注入用電磁バルブ15−2や、排気用電磁バルブ16−2や、ポンプ制御装置31−2の動作をそれぞれ制御し、第3の加圧ユニット制御部55−3は、各圧力センサ21−3,33−3からの検知信号と、心電計52からの検知信号を受けて、加圧ユニット41−3の各部をなす注入用電磁バルブ15−3や、排気用電磁バルブ16−3や、ポンプ制御装置31−3の動作をそれぞれ制御する構成となっている。
エアバック3−1〜3−3は、膨張および収縮が可能な加圧用のカフ(cuff)として、生体の大腿上部,大腿下部,ふくらはぎ部の3か所にそれぞれ着脱自在に巻装される。図1〜図3に示すエアバック3−1〜3−3以外の各部は、図示しない箱状の装置本体に配設されるが、この装置本体から外部に引出され、エアバック3−1〜3−3に連結する第2流通路12−1〜12−3の先端部は、エアバック3−1〜3−3を生体の任意の部位に装着できるように、可撓性のチューブなどで構成される。また、ECP装置200の収納性を向上させるために、エアバック3−1〜3−3や第2流通路12−1〜12−3の先端部を、装置本体に対して着脱できるようにしてもよい。
次に上記構成のECP装置200について、各部の特徴や動作を詳しく説明する。ECP装置200の設置時には、設置場所周辺の壁面などに設けられたコンセントに、ECP装置200の電源プラグを差し込む。これにより、コンセントからの家庭用の交流電源が、電源プラグを通してポンプ制御装置31−1〜31−3などに供給されると共に、その交流電源から得られた直流の動作電圧が、制御手段51などに供給され、ECP装置200の使用が可能になる。このように本実施形態では、従来のECP装置100とは異なり、導入したその日から、既設のコンセントからの限られた電力で使用が可能な省電力型のECP装置200を提供できる。
この後、心臓疾患の患者に対して、ECP装置200による治療を行なうには、患者の被加圧部位に相当する大腿上部,大腿下部,ふくらはぎ部に、エアバック3−1〜3−3をそれぞれ巻装する。また、患者の心電図波形を測定するために、心電計52の電極(図示せず)を患者の特定の部位に装着する。そして、図示しない電源スイッチなどを操作してECP装置200を起動すると、制御手段51を構成する各加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、それぞれの加圧ユニット41−1〜41−3に対応して、各圧力センサ21−1〜21−3,33−1〜33−3からの圧力の検知信号と、心電計52からの心電図波形の検知信号を取り込み、注入用電磁バルブ15−1〜15−3や、排気用電磁バルブ16−1〜16−3や、ポンプ制御装置31−3の動作を、加圧ユニット41−1〜41−3毎に個別に制御する。
ここで、心電計52により測定される心電図波形について、図4を参照して説明する。同図において、P波は心房の興奮に伴う洞結節からのトリガー波形であり、R波は心臓の収縮(心室の興奮で血液を送り出す)に伴う波形であり、T波は心臓の拡張(心室の興奮が収まり血液を戻す)に伴う波形である。ここでは心臓の一回の鼓動に対応した心電図波形を示しているが、実際は略同形状の心電図波形が繰り返し発生する。制御手段51は、心電計52から出力される心電図波形の検知信号を受けて、心臓収縮を示すR波のピークに達したと判断したら、設定時間が経過した後に注入用電磁バルブ15−1〜15−3を動作させ、T波の近辺のタイミングで生体各部を圧迫刺激して、心臓拡張をアシストする。
図5は、ECP装置200における各部の動作状態を示すタイミングチャートである。同図において、最上段の「タンク圧力腿上」は、圧力センサ21−1で検知されるエアタンク2−1内の圧力を示し、以下「タンク圧力腿」は、圧力センサ21−2で検知されるエアタンク2−2内の圧力を示し、「タンク圧力脹脛」は、圧力センサ21−3で検知されるエアタンク2−3内の圧力を示す。また、「排気弁腿上」は、排気用電磁バルブ16−1の開閉状態を示し、「排気弁腿」は、排気用電磁バルブ16−2の開閉状態を示し、「排気弁脹脛」は、排気用電磁バルブ16−3の開閉状態を示す。また、「注入弁腿上」は、注入用電磁バルブ15−1の開閉状態を示し、「注入弁腿」は、注入用電磁バルブ15−2の開閉状態を示し、「注入弁脹脛」は、注入用電磁バルブ15−3の開閉状態を示す。なお開状態では、バルブの入口と出口との間が連通し、閉状態では、バルブの入口と出口との間が遮断される。
また、「圧力腿上」は、圧力センサ33−1で検知されるエアバック3−1内の圧力を示し、「圧力腿」は、圧力センサ33−2で検知されるエアバック3−2内の圧力を示し、「圧力脹脛」は、圧力センサ33−3で検知されるエアバック3−3内の圧力を示す。さらに、「制御腿上」は、第1の加圧ユニット制御部55−1から第1の電磁バルブ(注入用電磁バルブ15−1および排気用電磁バルブ16−1)に送出する第1の開弁用制御信号を示し、「制御腿」は、第2の加圧ユニット制御部55−2から第2の電磁バルブ(注入用電磁バルブ15−2および排気用電磁バルブ16−2)に送出する第2の開弁用制御信号を示し、「制御脹脛」は、第3の加圧ユニット制御部55−3から第3の電磁バルブ(注入用電磁バルブ15−3および排気用電磁バルブ16−3)に送出する第3の開弁用制御信号を示す。
先ず、空気供給回路5−1〜5−3の動作について説明すると、加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、対応する注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉状態にして、空気供給回路5−1〜5−3とエアバック3−1〜3−3とを切り離しているときに、圧力センサ21−1〜21−3からの検知信号に基づいて、エアタンク2−1〜2−3ひいてはエアポンプ1−1〜1−3内の圧力を監視する。そして、この圧力が設定した値以上、或いは設定した範囲内になるように、加圧ユニット制御部55−1〜55−3から対応するポンプ制御装置31−1〜31−3に位相制御信号を送出する。これを受けてポンプ制御装置31−1〜31−3は、位相制御された交流電源をエアポンプ1−1〜1−3の電磁コイルEMにそれぞれ出力する。
この点に関して、従来のECP装置100では、大型なエアポンプ1に組み込まれたモータMの回転数を、インバータによる電源周波数の制御で可変することで、エアポンプ1から排出される空気圧を制御しているものが多い。これに対して本実施形態では、エアバック3−1〜3−3と同数で複数台のエアポンプ1−1〜1−3を使用しているため、エアポンプ1−1〜1−3の一台当たりの空気容量を低減でき、電磁コイルEMを用いたダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3の使用も可能となった。
ダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3は、電磁コイルEMの電磁石と可動部との間の吸引反発力を用いた簡素な構造であるため、電磁コイルEMを制御するポンプ制御装置31−1〜31−3に、高価なインバータを用いる必要がない。その代りに、例えばソリッドステートリレー(SSR)による位相制御が可能となり、ポンプ制御装置31−1〜31−3の簡素化と高効率化に大きく寄与する。また、電磁コイルEMを用いたダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3は、市場に広く流通しているので、ECP装置200の納期短縮やコストダウンも図られる。
なお本実施形態では、通常の使用において、エアバック3−1〜3−3が治療に必要な圧力となるように、注入用電磁バルブ15−1〜15−3と排気用電磁バルブ16−1〜16−3の開閉時間をそれぞれ制御する。そのため、交流電源の位相制御に基づくエアポンプ1−1〜1−3の圧力調整は殆ど不要である。つまり殆どの場合は、エアバック3−1〜3−3による治療部位への加圧前や加圧後に、圧力センサ21−1〜21−3で検知されるエアタンク2−1〜2−3の圧力が設定値に達したら、エアポンプ1−1〜1−3の運転を停止するように、電磁コイルEMへの交流電源を0%/100%で通断電制御すればよく、位相制御は不要である。図5に示すエアタンク2−1〜2−3内の圧力(「タンク圧力腿上」,「タンク圧力腿」,「タンク圧力脹脛」を参照)は、こうした交流電源の通断電制御に基づくもので、ECP装置200の使用中は、ある程度の範囲内に維持される。なお、交流電源の位相制御が必要なのは、極端に脈拍の遅い患者や、圧力の設定値が極端に低い患者などが想定される。
次に、空気供給回路5−1〜5−3以外の各部の動作について説明する。本実施形態では、エアポンプ1−1〜1−3ひいてはエアタンク2−1〜2−3の圧力が、大気圧よりも高い所定の範囲内に維持されているときに、心電図波形のR波のピークが心電計52によって検出されると、第1の加圧ユニット制御部55−1は、その検出した時点(図5に示す「R波検出」のタイミング)から第1の設定時間T1が経過した後に、第1の開弁用制御信号をL(低)レベルからH(高)レベルに切換える。これにより、第1の加圧ユニット41−1では、排気用電磁バルブ16−1が閉状態を保つのに対して、注入用電磁バルブ15−1が閉から開に切換わり、エアタンク2−1に貯留された圧縮空気がエアバック3−1に送り出され、エアバック3−1が膨張し始める。
同様に、第2の加圧ユニット制御部55−2は、心電図52が心電図波形のR波のピークを検出した時点から第2の設定時間T2が経過すると、第2の開弁用制御信号をLレベルからHレベルに切換える。これにより、第2の加圧ユニット41−2では、排気用電磁バルブ16−2を閉状態に保ちつつ、注入用電磁バルブ15−2が閉から開に切換わり、エアタンク2−2に貯留された圧縮空気がエアバック3−2に送り出されて、エアバック3−2が膨張し始める。また、第3の加圧ユニット制御部55−3は、心電図52が心電図波形のR波のピークを検出した時点から第3の設定時間T3が経過すると、第3の開弁用制御信号をLレベルからHレベルに切換える。これにより、第3の加圧ユニット41−3では、排気用電磁バルブ16−3を閉状態に保ちつつ、注入用電磁バルブ15−3が閉から開に切換わり、エアタンク2−3に貯留された圧縮空気がエアバック3−3に送り出されて、エアバック3−3が膨張し始める。
代表値として、第1の設定時間T1を300mSecとし、第2の設定時間T2を250mSecとし、第3の設定時間T3を200mSecとした場合、心電図52が心電図波形のR波のピークを検出すると、200mSec後にふくらはぎ部に圧力が加えられ、そこから50mSec遅れて大腿下部、さらに50mSec遅れて大腿上部にそれぞれ圧力が加えられる。これらの各部に圧力が加わるタイミングは、心臓の拡張期に概ね対応しているが、患者の個人差などを考慮して、設定時間は各々可変設定できる構成としてもよい。
上記のタイミングでエアバック3−1〜3−3に各々圧縮空気を注入すると、注入用電磁バルブ15−1〜15−3が開いている間は、エアバック3−1〜3−3の圧力が徐々に上昇する一方で、それに対応するエアタンク2−1〜2−3の圧力が徐々に低下する。このとき各々の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、エアタンク2−1〜2−3に設けた圧力センサ21−1〜21−3からではなく、ECP装置200の出力口、すなわち注入用電磁バルブ15−1〜15−3を経た後の第2流通路12−1〜12−3に設けた圧力センサ33−1〜33−3からの検知信号を読み取る。そして、圧力センサ33−1〜33−3で検知した圧力値が予め設定記憶した上限設定値に達したら、排気用電磁バルブ16−2を閉状態に保ちつつ、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開から閉に切換える閉弁用制御信号(図5には示さず)を送出して、エアタンク2−1〜2−3からエアバック3−1〜3−3を切り離す。これにより、エアバック3−1〜3−3に注入した空気は外部への接続を断たれ、次に排気用電磁バルブ16−3が閉から開に切換わって排気されるまで、エアバック3−1〜3−3の圧力を維持する。
こうして、全てのエアバック3−1〜3−3が膨張した後、心電図52が心電図波形のR波のピークを検出した時点から第4の設定時間T4が経過すると、第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、同じタイミングで第1〜第3の開弁用制御信号をHレベルからLレベルに切換える。これにより、各々の加圧ユニット41−1〜41−3では、注入用電磁バルブ15−1〜15−3が閉状態を保つのに対して、排気用電磁バルブ16−1〜16−3が同時に閉から開に切換わり、エアバック3−1〜3−3の圧縮空気が大気開放路13−1〜13−3を通して外部に排出される。
上記のタイミングで排気用電磁バルブ16−1〜16−3が開いている間は、エアバック3−1〜3−3の圧力が徐々に減少する。しかし、注入用電磁バルブ15−1〜15−3は閉じているので、排気用電磁バルブ16−1〜16−3が開いても、エアポンプ1−1〜1−3ひいてはエアタンク2−1〜2−3の圧力は、エアバック3−1〜3−3の圧力と無関係になる。各々の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、圧力センサ33−1〜33−3で検知した圧力値が予め設定記憶した下限設定値に達したら、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉状態に保ちつつ、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を開から閉に切換える閉弁用制御信号(図5には示さず)を送出する。これにより、エアバック3−1〜3−3からの圧縮空気の排出が停止し、次に注入用電磁バルブ15−1〜15−3が閉から開に切換わって圧縮空気が注入されるまで、エアバック3−1〜3−3は収縮した状態でその圧力を維持する。
上記一連の動作において、エアポンプ1−1〜1−3の消費電力や空気供給回路5−1〜5−3の空気消費を低く抑えるには、エアポンプ1−1〜1−3やエアタンク2−1〜2−3の圧力を規定の範囲内に制御するとともに、空気消費が無い場合はエアポンプ1−1〜1−3の運転を止めてしまう(アイドリングストップ)のが効果的である。これは上述のように、エアポンプ1−1〜1−3に供給する交流電源を位相制御することに加え、通断電制御する構成を、ポンプ制御装置31−1〜31−3に組み込めばよい。
従来のECP装置100では、エアタンク2内の圧力を圧力センサ21で読み取って、その圧力値が設定値となるように制御しているが、エアバック3−1〜3−3を正しい圧力に制御するには、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開いて、エアタンク2とエアバック3−1〜3−3との間で、空気が行き来できる状態(同じ圧力)にして置かなければならない。一方、本実施形態では、エアバック3−1〜3−3の圧力を素早く設定値にするのに、ECP装置200の出力口の圧力を圧力センサ33−1〜33−3で検知しながら制御しており、短時間にエアバック3−1〜3−3の圧力を安定かつ正確に管理できる。
また基本的に、各々のエアタンク2−1〜2−3の圧力は、圧縮空気を消費するたびに変動(通常は低下)する。本実施形態では、先ずこの問題を回避するために、圧力センサ33−1〜33−3で検知した圧力が上限設定値に達したら、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じて、エアバック3−1〜3−3とエアタンク2−1〜2−3を切り離してしまう。ここで、エアバック3−1〜3−3に空気を注入するときの開始時から、ECP装置200の出力口の圧力をミクロ的に監視すると、当該圧力は大気圧から徐々に上昇していくので、上限設定値になった瞬間に、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開から閉に切換えると、エアバック3−1〜3−3に入った空気は外部への接続を断たれ、排気するまでその圧力を保持する。このような圧力制御方式であれば、エアバック3−1〜3−3の空気供給元であるエアタンク2−1〜2−3の圧力が多少変動しても問題なく、エアポンプ2−1〜2−3の圧力は設定値以上であれば良いので制御が簡単となり、エアポンプ2−1〜2−3の消費電力やエアポンプ2−1〜2−3の性能上の問題が無ければ、圧力制御さえ省くことができる。
ところで、電磁バルブは機械的に空気経路を開閉するので、通電からバルブ開閉までの時間的遅れを避けるのは不可能である。したがって、圧力センサ33−1〜33−3からの検知信号を制御手段51が圧力情報として得てから、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を動作させたのでは、如何に高速な電磁バルブを使用しても間に合わない。そのため本実施形態では、エアバック3−1〜3−3の膨張や収縮が繰り返されるのに伴い、圧力センサ33−1〜33−3で検知した直前の複数回の圧力値を利用し、その圧力値の移動平均から注入用電磁バルブ15−1〜15−3の開閉遅れ時間を予測し、エアバック3−1〜3−3の圧力を正確に制御する構成を、第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3にそれぞれ備えている。
図6は、エアバック3−1〜3−3への圧縮空気の注入時に、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の通電タイミングに対して、圧力センサ33−1〜33−3で検知されるエアバック3−1〜3−3の圧力値がどのように変化するのかを示すグラフである。図中「ON」は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電をオンにしたタイミングであり、「OFF」は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電をオフにしたタイミングである。
図6(A)で示すように、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の遅延予測制御が存在しない場合は、エアバック3−1〜3−3の圧力値が「設定圧H」すなわち上限設定値に一致したタイミングで、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電がオンからオフに切換わる。しかし、そのタイミングから注入用電磁バルブ15−1〜15−3のバルブが閉じるまでに遅れ時間D1が生じるので、実際の圧力値は設定圧を超えてしまい、正確な圧力制御が行われなくなる。
これに対して図6(B)で示すように、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の遅延予測制御を第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3に組み込んだ場合は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電がオンからオフに切換わってから、エアバック3−1〜3−3の圧力値が一定になるまでの遅れ時間D1を複数回読み取り、その移動平均値を算出して記憶する。この後で第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電をオフからオンに切換えてから、エアバック3−1〜3−3の圧力値の勾配(所定時間に対する変化量)を算出し、当該圧力値が上限設定値で一定になると予測される時点よりも、遅れ時間D1を差し引いたタイミングで、注入用電磁バルブ15−1〜15−3への通電をオンからオフに切換える。このように、複数回の遅れ時間D1に基づいて、圧力センサ33−1〜33−3で検知されるエアバック3−1〜3−3の圧力値が上限設定値で一定となるように、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正することで、正確な圧力制御が可能となる。
なお、ECP装置200の動作初期段階には、エアバック3−1〜3−3の圧力を安定して設定値に制御できない可能性もある。しかし、本実施形態では上述のように、前回使用時のデータ(圧力値)を記憶部の不揮発性メモリーに保持しておき、そのデータを基に移動平均値を算出するので、短時間で正しい圧力に制御できる。
本実施形態では、エアバック3−1〜3−3に空気を注入する注入用電磁バルブ15−1〜15−3の他に、エアバック3−1〜3−3から空気を排出する排気用電磁バルブ16−1〜16−3が、第1〜第3の加圧ユニット41−1〜41−3毎に独立して設けられている。図7は、本実施形態におけるエアバック3−1〜3−3の圧力値の時間変化をグラフで示したものであるが、第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3に対しても、注入用電磁バルブ15−1〜15−3と同様の制御を行なっている。
図7では、「設定圧L」すなわち上述した下限設定値が大気圧よりも高く、エアバック3−1〜3−3の内部に圧縮空気を残すように設定されている。つまり、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を開いてエアバック3−1〜3−3からの圧縮空気を外部に排出している状態で、エアバック3−1〜3−3の圧力が下限設定値に一致すると、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じて、エアバック3−1〜3−3の内部に大気圧より少し高めの空気圧を残す。これにより、エアバック3−1〜3−3の膨張収縮に伴う形状変化を最小限に抑えて、ECP装置200としての空気消費量をその分減らすことできる。また、次のエアバック3−1〜3−3への空気注入時に、エアバック3−1〜3−3の形状変化を軽減することで、患者への衝撃緩和を図ることができ、ECP装置200としての空気消費量を減らすことで、エアポンプ1−1〜1−3のさらなる小型化と低消費電力化を達成できる。
図6で説明した遅延予測制御は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3にも適用できる。図8は、第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3に遅延予測制御を組み込んだ場合であって、エアバック3−1〜3−3からの圧縮空気の排出時に、排気用電磁バルブ16−1〜16−3の通電タイミングに対して、エアバック3−1〜3−3の圧力値がどのように変化するのかを示すグラフである。図中「ON」は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3への通電をオンにしたタイミングであり、「OFF」は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3への通電をオフにしたタイミングである。
ここでも、排気用電磁バルブ16−1〜16−3への通電がオンからオフに切換わってから、エアバック3−1〜3−3の圧力値が一定になるまでの遅れ時間D2を複数回読み取り、その移動平均値を算出して記憶する。この後で第1〜第3の加圧ユニット制御部55−1〜55−3は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3への通電をオフからオンに切換えてから、エアバック3−1〜3−3の圧力値の勾配を算出し、当該圧力値が下限設定値で一定になると予測される時点よりも、遅れ時間D2を差し引いたタイミングで、排気用電磁バルブ16−1〜16−3への通電をオンからオフに切換える。このように、複数回の遅れ時間D2に基づいて、エアバック3−1〜3−3の圧力値が下限設定値で一定となるように、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正することで、正確な圧力制御が可能となる。
その他、従来のECP機器100は、大腿上部,大腿下部,ふくらはぎ部の3か所に、エアバック3−1〜3−3を各々装着して、1組の大型のエアポンプ1と大型のエアタンク2から空気を供給している。これに対して、本実施形態のECP装置200は、3組の小型のエアポンプ1−1〜1−3と小型のエアタンク2−1〜2−3を用意し、個別にエアバック3−1〜3−3を圧力制御する。これにより、3部位に対応したエアバック3−1〜3−3の圧力を独立して個別に設定することが可能となり、例えば患者が圧力のアンバランスによる苦痛を訴えてきた場合は、全体の圧力を下げなくとも指摘部位の圧力のみを調整することで苦痛の緩和が可能となり、圧力を下げることによる治療効果低減を最小限に留めることができる。
エアポンプ1−1〜1−3を小型化する大きな利点は、市場に流通している一般的なエアポンプ1−1〜1−3を使用できることにある。また、エアタンク2−1〜2−3の小型化は、日本国内で(簡易)容器といわれる最低限の圧力容器(労働安全衛生法施行令第13条第26号に定めるもの)よりも更に小さなものを利用可能にする。こうした容器は、内部圧力も低く、規制の適用を受けない。
図9は、最高使用圧力と内容積による容器の区分を示すグラフである。同図に示すように、容器の使用する最高のゲージ圧力をMPaで表した数値Pと、容器の内容積をmで表した数値Vとの積が0.001以下(P×V≦0.001)であれば、(簡易)容器よりも小さな適用外の容器として区分される。こうした仕様を満たすように、エアタンク(圧力容器)2−1〜2−3を小型化するのが好ましく、そのエアタンク2−1〜2−3の安全性さえ確保できれば、免許を持たない会社でも自由な設計が可能となる。また、エアタンク2−1〜2−3を設置スペースに合わせた合理的な形状とすることができ、更に専業メーカーに依頼しなくとも良いので、短納期,低コストでエアタンク2−1〜2−3を製造できる。
例として、各加圧ユニット41−1〜41−3で絶対に超えない最高使用圧力を0.1MPa(=100kPa)として設計した場合に、エアタンク2−1〜2−3を上述した適用外の容器とするには、その内容積を10リットル(=0.01m)以下に形成すればよい。
以上のように本実施形態では、圧縮空気を生成するポンプとしてのエアポンプ1−1〜1−3と、エアポンプ1−1〜1−3からの圧縮空気を貯留するタンクとしてのエアタンク2−1〜2−3とを有し、エアタンク2−1〜2−3からの圧縮空気を、生体である患者に装着される複数の加圧用のバックであるエアバック3−1〜3−3に送出して、患者に圧迫刺激を与える生体刺激装置としてECP装置200を提供する。特にここでは、エアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3が、エアバック3−1〜3−3と同数で複数設けられている。また、エアバック3−1〜3−3毎にエアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3をそれぞれ設けて、複数の加圧ユニット41−1〜41−3とし、その加圧ユニット41−1〜41−3の動作を各々独立して制御する制御手段51を備えている。
この場合、エアバック3−1〜3−3毎にエアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3をそれぞれ設け、各加圧ユニット41−1〜41−3で、1つの例えばエアポンプ1−1から1つのエアタンク2−1を介して1つのエアバック3−1に圧縮空気を供給する。それに加えて、制御手段51により複数の加圧ユニット41−1〜41−3を各々独立して制御する。これにより、加圧ユニット41−1〜41−3毎に分散した個々のエアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3の小型化が図られる。そのため、従来のような特殊で大型なポンプ1やタンク2を使用しなくても良く、それによりECP装置200として省電力化や軽量化を達成し、且つ外形の自由度を高めることが可能になる。
本実施形態における加圧ユニット41−1〜41−3は、エアタンク2−1〜2−3とエアバック3−1〜3−3との間の流通路となる第2流通路12−1〜12−3を開閉する注入バルブとしての注入用電磁バルブ15−1〜15−3と、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の出口側に設けられるバック圧力検知手段としての圧力センサ33−1〜33−3と、をそれぞれ備えている。そして制御手段51は、圧力センサ33−1〜33−3からの検知出力を受けて、注入用電磁バルブ15−1〜15−3に制御信号を送出することで、エアバック3−1〜3−3の圧力を各加圧ユニット41−1〜41−3毎に独立して制御する構成を有する。
この場合、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開いてエアタンク2−1〜2−3とエアバック3−1〜3−3とを連通させる毎に、エアタンク2−1〜2−3の圧力は徐々に減少するが、エアタンク2−1〜2−3の圧力を検知してエアバック3−1〜3−3の圧力を管理するのではなく、各加圧ユニット41−1〜41−3において、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の出口側の圧力を検知して、エアバック3−1〜3−3の圧力を個別に管理する。これにより、エアポンプ1−1〜1−3とエアタンク2−1〜2−3により構成される空気供給回路5−1〜5−3側の空気容量を減らし、結果的に各エアタンク2−1〜2−3の圧力回復時間を短縮できる。
本実施形態の制御手段51は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開いて、エアタンク2−1〜2−3からの圧縮空気をエアバック3−1〜3−3に注入し始めた後、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が上限設定値に達したら、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じるように制御する構成を有する。
この場合、注入用電磁バルブ15−1〜15−3で検知されるエアバック3−1〜3−3の圧力が上限設定値に達すると、エアタンク2−1〜2−3からエアバック3−1〜3−3が切り離されて、エアバック3−1〜3−3はその圧力を維持するので、エアタンク2−1〜2−3の圧力は所定の範囲内にあればよい。そのため、従来のようなタンク圧力調整用の漏えいバルブ22を含む空気漏洩回路を不要にできる。また、エアタンク2−1〜2−3内の圧縮空気の必要量を削減でき、エアポンプ1−1〜1−3の小型化と低消費電力化を達成できる。
本実施形態の制御手段51は、加圧ユニット41−1〜41−3のそれぞれで、エアバック3−1〜3−3の圧力を個別に設定できる構成を有する。
この場合、エアバック3−1〜3−3を装着した治療部位毎に、独立した圧力制御を行なっているので、各加圧ユニット41−1〜41−3でエアバック3−1〜3−3の圧力を個別に設定することで、それぞれの部位に適した圧力をエアバック3−1〜3−3から加えることができる。そのため、患者毎の細かい要望にも応えられるようになり、患者の苦痛を和らげることが可能になる。
本実施形態の制御手段51は、電磁バルブからなる注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開いて、エアタンク2−1〜2−3からの圧縮空気を前記バックに注入する毎に、前記バックの圧力を設定できる構成を有する。
この場合、電磁バルブである注入用電磁バルブ15−1〜15−3を開閉することで、エアバック3−1〜3−3の圧力を制御しているので、エアバック3−1〜3−3に圧縮空気を注入する毎にその圧力を設定することで、短い時間にエアバック3−1〜3−3の圧力を変えることができる。
本実施形態では、加圧ユニット41−1〜41−3のそれぞれに、エアタンク2−1〜2−3内の圧力を検知するタンク圧力検知手段となる圧力センサ21−1〜21−3を設けている。また制御手段51は、圧力センサ21−1〜21−3からの検知出力を受けて、エアポンプ1−1〜1−3の動作を各加圧ユニット41−1〜41−3毎に独立して制御する構成を有する。
この場合、エアバック3−1〜3−3への圧力制御は、従来のようなエアタンク2の圧力を検知する圧力センサ21ではなく、ECP装置200の空気出口となる注入用電磁バルブ15−1〜15−3の出口側の圧力を検知して正確に行なうので、エアタンク2−1〜2−3の圧力はさほど重要ではない。そのため、エアポンプ1−1〜1−3の動作はラフな制御でよく、ロータリー型の強力なポンプをわざわざ用いなくても、負荷変動に弱い各種方式のポンプを採用できる。
本実施形態の制御手段51は、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じるのに通電を切換えた後、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が一定になるまでの遅れ時間D1を複数回読み取り、その複数回の遅れ時間D1から、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が前記上限設定値で一定となるように、注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正する構成を有する。
電磁バルブは、通電をオンあるいはオフに切換えてから機械的にバルブが作動するまでに、必ず時間的遅れを生じる。そこで本実施形態では、注入用電磁バルブ15−1〜15−3の開から閉への切換えに伴う複数回の遅れ時間D1を読み取り、その遅れ時間D1を利用して注入用電磁バルブ15−1〜15−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正することで、加圧ユニット41−1〜41−3毎にエアバック3−1〜3−3の注入時における圧力を正確に制御できる。
本実施形態の制御手段51は、加圧ユニット41−1〜41−3のそれぞれに、エアバック3−1〜3−3に注入した圧縮空気を排出するための排出路としての大気開放路13−1〜13−3と、この大気開放路13−1〜13−3を開閉する排出バルブとしての排気用電磁バルブ16−1〜16−3と、を備えている。そして制御手段51は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を開いてエアバック3−1〜3−3から圧縮空気を排出し始めた後、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が、エアバック3−1〜3−3に圧縮空気を残した下限設定値に達したら、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じるように制御する構成を有する。
この場合、エアバック3−1〜3−3に圧縮空気を少し残した状態で排出を終了するように、エアバック3−1〜3−3の空気注入時と同様に排出時にも圧力制御を行なえば、エアバック3−1〜3−3の変形が少なくなって、次回の注入時における空気消費量を削減できる。また、エアポンプ1−1〜1−3の負荷も軽くなり、エアポンプ1−1〜1−3の低消費電力化を図ることができる。
本実施形態の制御手段51は、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じるのに通電を切換えた後、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が一定になるまでの遅れ時間D2を複数回読み取り、その複数回の遅れ時間D2から、圧力センサ33−1〜33−3で検知される圧力値が下限設定値で一定となるように、排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正する構成を有する。
この場合、排気用電磁バルブ16−1〜16−3の開から閉への切換えに伴う複数回の遅れ時間D2を読み取り、その遅れ時間D2を利用して排気用電磁バルブ16−1〜16−3を閉じる通電の切換えタイミングを補正することで、加圧ユニット41−1〜41−3毎にエアバック3−1〜3−3の排出時における圧力を正確に制御できる。
本実施形態で用いるダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3は、何れも回転機構がなく、交流電源の周波数で往復運動を繰り返すダイヤフラム部により空気を押し出すポンプである。また本実施形態では、エアポンプ1−1〜1−3の電磁コイルEMに対して、位相制御された交流電源を供給するポンプ制御装置31−1〜31−3を備えている。
これらの構成は、全ての加圧ユニット41−1〜41−3に共通するもので、ポンプ制御装置31−1〜31−3が交流電源の半サイクルごとに流通角(位相)を制御してダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3の電磁コイルEMに出力することで、エアポンプ1−1〜1−3の能力を簡単に可変できる。また、ポンプ制御装置31−1〜31−3に備えた位相制御回路はソリッドステートリレー(SSR)などを用いて簡単に構成でき、回路の大幅簡素化ができる利点がある。さらに、ダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3は、市場において広く流通しているので、納期短縮やコストダウンの効果も得られる。
本実施形態では、エアポンプ1−1〜1−3の複数化と、エアタンク2−1〜2−3に対する圧力制御方式の違いにより、エアタンク2−1〜2−3の容量を小さくできる。また、個々のエアタンク2−1〜2−3は、最高使用圧力も小さく(50kPa程度)、最高使用ゲージ圧力の値P(MPa)と内容積の値V(m)との積が、好ましくは0.001以下(P×V≦0.001)に形成される。
このようにエアタンク2−1〜2−3を形成すると、当該エアタンク2−1〜2−3が日本国内の法令(労働安全衛生法施行令第13条第26号)でいう(簡易)容器の適用外に相当するものとなるため、エアタンク2−1〜2−3を自由形状に内製化することが可能となり、ECP装置200としてのスペースおよびコストを大幅に削減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、当該実施形態はあくまでも例として提示したに過ぎず、発明の範囲を限定することを意図していない。ここに提示したれ実施形態は、その他の様々な形態で実施可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更が可能である。
例えば本実施形態では、ダイヤフラム型のエアポンプ1−1〜1−3を例示したが、他の方式のポンプを適用してもよい。また、本実施形態のECP装置200は圧縮した空気を利用して生体刺激を行なっているが、空気以外の気体や液体、すなわち流体を利用しても構わない。また、バルブの通電状態(オン・オフ)と開閉動作が、上記実施形態と逆の関係であってもよく、加圧ユニットの数も2以上であれば、幾つあっても構わない。
1−1〜1−3 エアポンプ(ポンプ)
2−1〜2−3 エアタンク(タンク)
3−1〜3−3 エアバック(バック)
12−1〜12−3 第2流通路(流通路)
13−1〜13−3 大気開放路(排出路)
15−1〜15−3 注入用電磁バルブ(注入バルブ)
16−1〜16−3 排気用電磁バルブ(排出バルブ)
21−1〜21−3 圧力センサ(タンク圧力検知手段)
31−1〜31−3 ポンプ制御装置
33−1〜33−3 圧力センサ(バック圧力検知手段)
41−1〜41−3 加圧ユニット
51 制御手段
200 ECP装置(生体刺激装置)

Claims (1)

  1. 複数の加圧ユニットと、
    前記加圧ユニットの動作を各々独立して制御する制御手段と、を備え、
    前記加圧ユニットのそれぞれは、圧縮流体を生成するポンプと、前記ポンプからの圧縮流体を貯留するタンクと、生体に装着される加圧用のバックと、を有し、
    前記タンクからの圧縮流体を、前記バックに送出して、前記生体に圧迫刺激を与える構成とし、
    それぞれの加圧ユニットはさらに、
    前記タンクと前記バックとの間の流通路を開閉する注入バルブと、
    前記注入バルブの出口側に設けられるバック圧力検知手段と、
    前記バックに注入した圧縮流体を排出するための排出路と、
    この排出路を開閉する排出バルブと、を備え、
    前記加圧ユニットのそれぞれで、前記生体からの心電図波形を受けて、前記注入バルブを開いて前記タンクからの圧縮流体を注入し始めた後、前記バック圧力検知手段で検知される圧力値が上限値に達したら、前記注入バルブを閉じて前記バック内の圧力を維持するようにし、
    次に、前記排出バルブを開いて前記バックから圧縮流体を排出し始めた後、前記バック圧力検知手段で検知される圧力値が、前記バックに圧縮流体を残した下限設定値に達したら、前記排出バルブを閉じて前記バック内の圧力を維持するように前記制御手段を構成し
    さらに前記制御手段は、前記注入バルブを閉状態にしているときに、前記タンク内の圧力を監視して、この圧力が設定した範囲内になるように、前記ポンプを制御する構成としたことを特徴とする生体刺激装置。
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