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JP6375363B2 - 可変の縁の幾何学形状を有する創傷または皮膚治療デバイス - Google Patents

可変の縁の幾何学形状を有する創傷または皮膚治療デバイス Download PDF

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Description

(関連出願への相互参照)
本PCT出願は、2013年3月15日に出願された米国出願第13/844,154号および2013年3月15日に出願された米国出願第13/844,019号に対して優先権を主張する。上記文献の両方は、それらの全体として参照することによって本明細書において援用される。本出願はまた、2012年1月6日に出願された米国出願第13/345,524号、2011年1月7日に出願された米国仮出願第61/430,908号、2011年2月16日に出願された米国仮出願第61/443,647号、2010年8月11日に出願された米国出願第12/854,859号、および2007年8月3日に出願された米国出願第11/888,978号に関連する。上記文献の全ては、それらの全体として参照することによって本明細書において援用される。
(背景)
皮膚損傷に応答した瘢痕形成は、自然創傷治癒プロセスの一環である。創傷治癒は、ある期間にわたる継続的なプロセスであるが、典型的には、段階的に発生するものとして認識されている。本プロセスは、損傷後直ちに炎症段階から始まる。典型的には(創傷に応じて)2日から1週間まで続くこの段階の間に、損傷した組織および異物は、創傷部から排除される。増殖段階が、炎症段階後の時間に発現し、線維芽増殖およびコラーゲンとプロテオグリカンの生成を特徴とする。構造的な結合性を創傷に提供するために細胞外基質が合成されるのは、増殖段階の間である。増殖段階は、創傷の性質に応じて、通常、約4日から数週間の間続き、通常、肥厚性瘢痕が形成されるのはこの段階である。最終段階は、再形成段階と呼ばれる。再形成段階の間、先に構成され、不規則に組織された基質は、機械的強度を増すように高度に架橋結合および整列された組織構造に再形成される。
肥厚性瘢痕を特徴とする組織学的特徴は、これまで十分に実証されてきたが、基本的な病態生理学は、よく知られていない。肥厚性瘢痕は、過度な創傷治癒の副次的影響であり、概して、細胞、コラーゲン、およびプロテオグリカンの過剰産生をもたらす。典型的には、これらの瘢痕は、隆起しており、組織束の不規則な分布を特徴としている。これらの瘢痕の外観(すなわち、サイズ、形状、および色)は、それらが形成する身体の部分および患者の潜在的な民族性に応じて異なる。肥厚性瘢痕は、非常に一般的に起こるものであり、皮膚への任意の全層損傷の後に発生し得る。最近では、機械的応力が、マウスモデルにおける肥厚性瘢痕化を増大させ得る、その全体で参照することによって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2006/0037091号(2005年5月24日に出願の「Method for Producing Hypertrophic Scarring Animal Model for Identification of Agents for Prevention and Treatment of Human Hypertrophic Scarring」と題された米国特許出願第11/135,992号)で示されている。
ケロイドは、典型的には、最も一般的には外傷の後に、感受性者の真皮および隣接皮下組織に発生する、高度に増殖性の腫瘤から成る腫瘍として特徴付けられる。ケロイドは、多くの場合、正常な隣接組織に広がる傾向があることから、肥厚性瘢痕より重症であるが、肥厚性瘢痕は、元の瘢痕境界の範囲内に限定されたままとなる傾向がある。
米国特許出願公開第2006/0037091号明細書
(簡単な要約)
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、皮膚の機械的または物理的性質を操作することによる、あるいは応力から皮膚を防護することによる、および/または皮膚部位またはその付近で、すなわち、対象の皮膚の創傷または治療部位で、あるいはそれに隣接して、皮膚組織の表皮または層に制御可能に応力または歪みを付与することによる、創傷治療、あるいは瘢痕および/またはケロイドの治療、寛解、または予防を制限なく含む、皮膚部位における対象の治療のためのものであってもよい。変形例によると、機械的または物理的性質を操作することにより、皮膚部位における引張または圧縮応力を変調してもよい。皮膚部位における応力は、正常な皮膚および組織が被る応力を下回るレベルまで低減させられてもよい。皮膚部位における応力は、正常な皮膚および組織が被る応力を上回るレベルまで増加させられてもよい。応力または歪みは、1つ、2つ、またはそれを上回る方向への皮膚部位における内因性または外因性応力を操作するように、1つ、2つ、またはそれを上回る方向で周辺組織に印加されてもよい。変形例によると、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、対象を治療するために、皮膚および/または創傷ならびに周辺組織が被る応力を低減させるか、または別様に操作してもよい。本デバイスはまた、創傷裂開の発生を防止または低減することを支援してもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法によると、対象の皮膚または組織の1つ以上の層に適用され、取り付けられ、または連結され得る、皮膚治療デバイス、皮膚デバイス、創傷治療デバイス、瘢痕またはケロイド治療デバイス、瘢痕またはケロイド寛解または予防デバイス、包帯、あるいは包帯材が提供されてもよい(以降では「包帯材」、「皮膚デバイス」、または「皮膚治療デバイス」と称される)。
瘢痕形成の寛解に加え、そのような皮膚治療デバイスのための他の使用は、限定ではないが、例えば、にきび、染み、酒さ、いぼ、発疹(紅斑性、黄斑性、丘疹性、および/または水疱性症状を含むが、それらに限定されない)、乾癬、皮膚の炎症/過敏症、異痛症、毛細血管拡張症、ポートワイン母斑および他の動静脈奇形、および異所性皮膚炎等の皮膚関連症状を治療すること、既存の瘢痕、しわ、皮膚線条、弛緩性またはたるんだ皮膚、あるいは他の皮膚の不整形を治療または改善すること、術前準備中に、例えば、針またはカテーテル挿入中に血管を安定させるための薄型組織開創器として外科的手技中に、術後に、例えば、瘢痕補正、創傷切開、体形矯正に先立って、皮膚を事前治療または事前調節するために術前または術後に、乳房切除術の皮膚拡張において、局所的または皮下であるかにかかわらず、例えば、マイクロ波、高周波アブレーション、高密度焦点式超音波、レーザ、赤外線、インコヒーレント光等のエネルギーモダリティの使用にかかわらず、審美的皮膚治療またはリサーフェシングにおいて、減量中に、または美的目的等の種々の目的で、皮膚を持ち上げ、固定し、保持し、移動させること、除毛または脱毛、皮膚損傷、例えば、切開、創傷、慢性創傷、床ずれ、潰瘍(静脈うっ滞潰瘍を含む)を治療および/閉鎖すること、創傷裂開、糖尿病性皮膚または創傷症状の発生を予防または低減すること、熱傷治癒および/または緩和、閉塞性または陰圧創傷包帯材の役割を果たすこと、切開または創傷を保護すること、例えば、分裂または開口の予防、臍帯を切断した後に新生児の臍を保護することを含む場合もあり、そうではない場合もある。そのような治療は、そのようなデバイスを用いて皮膚に適用され得る薬剤または他の治療薬の使用を含んでもよい。薬剤は、抗生物質、抗真菌剤、コルチコステロイドおよび非ステロイド性免疫変調成分を含む免疫変調成分を含んでもよいが、それらに限定されない。薬剤は、粉末、ゲル、ローション、クリーム、ペースト、懸濁液等を含むが、それらに限定されない、種々の製剤のうちのいずれかで提供されてもよい。本デバイスはまた、例えば、皮膚を伸張し、そこに薬剤を適用することによって、皮膚に、または皮膚を通して、薬剤を送達するという目的で使用されてもよい。デバイスの異なる構成が、異なる身体領域のサイズまたは幾何学形状に適し得る。治療は、任意の形状(例えば、線形、湾曲、星形)、サイズ、または深度の領域に、および頭皮、額、顔(例えば、鼻、瞼、頬、唇、顎)、耳、首、肩、上腕、前腕、掌、手背、指、爪床、腋窩、胸部、乳頭、乳輪、背部、腹部、鼠径部、臀部、会陰部、陰唇、陰茎、陰嚢、大腿部、下腿、足の足底面、足の背面、および/または足指を含むが、それらに限定されない、身体の1つ以上の領域に適用されてもよい。そのようなデバイスはまた、本明細書では「包帯材」、「皮膚デバイス」、または「皮膚治療デバイス」と称されてもよい。
状況によっては、包帯材の即時、迅速、または簡単な適用が所望され得る。本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯材の準備および/または皮膚への適用、ならびにアプリケータ、引張デバイス、または包帯材の担体、支持体、またはベースの皮膚デバイスからの分離のためのものであってもよい。
本明細書に説明されるデバイス、キット、または方法は、包装、担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスを含んでもよく、これらのそれぞれは、包帯材を少なくとも一時的に含有、保持、担持、または支持してもよく、適用するための包帯材を準備するために使用されてもよく、包帯材を送達、配向、または適用するために使用されてもよく、応力または歪みが付与された構成で包帯材を維持するために使用されてもよく、包帯材に応力または歪みを付与するために使用されてもよく、包帯材を包装、担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスから分離するために使用されてもよく、および/または包帯材の適用中あるいは後に、創傷、切開、または他の治療場所に付加的な治療を提供するために使用されてもよく、および/または創傷、切開、あるいは他の治療場所に圧力を印加するために使用されてもよい。いくつかの変形例によると、包装および/またはアプリケータは、接着ライナが剥離されている間、または剥離された後に、構造的支持を包帯材に提供してもよい。いくつかの変形例によると、アセンブリは、包帯材上の接着材がそれ自体にくっつくほどの包帯材の折曲または屈曲を回避するように構築されてもよい。例えば、包帯材のいくつかの変形例が、包帯材の一点でまたは一縁に沿ってカンチレバー構成で保持または支持されるとき、包帯材は、それら自体の質量または構成の下、面外に腰折れしない、横方向に変形しない、または別様に変形しないであろう。
本明細書のデバイスおよび方法のいくつかの他の変形例では、デバイスが座屈または折曲する前に、デバイスおよび支持構造の2つの反対縁が、軸方向圧縮または横変形を引き起こす圧縮負荷の下に置かれた、例えば、手の握力に類似する力がデバイスの縁に印加されたときに、実質的に剛性の支持構造を伴うか、または構造的支持を包帯材に提供し、かつ屈曲に対する特定の抵抗または柱強度を提供する、デバイスである。例えば、屈曲に対する抵抗は、デバイスおよび支持構造がその元の寸法の25%だけ圧縮されることなく圧縮されると達成される、ピーク力として特徴付けられてもよい。この柱強度または剛性は、測定されているデバイスおよび支持構造に沿った方向に応じて異なり得る。いくつかのさらなる変形例では、ピーク力は、少なくとも約0.02ニュートン/ミリメートル(N/mm)、約0.03N/mm、約0.05N/mm、約0.1N/mm、約0.15N/mm、約0.2N/mm、約0.3N/mm、約0.4N/mm、または約0.5N/mmであってもよい。厚さを有する略平坦または平面的なデバイスおよび支持構造を備える、デバイスのいくつかの変形例では、ピーク力は、デバイス/支持構造の厚さに対して直角であるデバイス/支持構造の最短寸法に沿って、圧縮力を印加することによって測定されてもよい。そのような変形例によると、本デバイスは、例えば、1:1、2:1、または3:1より大きい長さ対幅のアスペクト比を有してもよい。
包帯材の歪みの方向での屈曲に対する抵抗はまた、所与の離れた距離または支持範囲で、2つの外側の点上で単純に支持されるアプリケータの中間点に横方向力を印加する、3点屈曲によって測定されてもよい。例えば、サンプルの2つの点の間の距離は、約0.75インチであってもよく、約1ポンド〜1.25ポンドに及ぶ力が、幅が約0.35インチのサンプルに印加されてもよく、約0.05インチの偏向をもたらす。屈曲に対する抵抗はまた、座屈が単純に支持されたビーム上で生じる、力を特徴付けることによって測定されてもよい。例えば、約0.45ポンドの力が、幅約0.35インチの単純に支持されたサンプルに印加されてもよく、約0.004インチの偏向をもたらしてもよい。屈曲に対する抵抗はまた、破損または永久的変形前の外面の歪みによって特徴付けられてもよい。試験手順中に支持構造および偏向の測定を行うことによって、負荷偏向曲線が生成されてもよく、支持構造の曲げ弾性率も計算されてもよい。いくつかの変形例では、支持構造が、少なくとも約0.9GPaの曲げ弾性率を備えてもよい一方で、他の実施形態では、曲げ弾性率は、少なくとも約1GPa、少なくとも約1.1GPa、少なくとも約1.2GPa、少なくとも約1.3GPa、または少なくとも約1.4GPaである。
別の実施例では、幅7cm×長さ19cmのデバイスが、板紙の支持シートまたは支持構造を備える、支持構造を伴って構成されてもよい。支持構造は、約0.008インチ〜約0.028インチ、またはそれより大きい範囲内の平均厚さを有してもよい。いくつかの具体的変形例では、支持構造は、約0.012インチ、約0.016インチ、約0.018インチ、約0.024インチ、約0.28インチ、または約0.032インチ、約0.036インチ、約0.04インチ、約0.05インチ、またはそれより大きい厚さを有してもよい。長さ19センチメートルの縦方向縁に沿った、すなわち、デバイスの7cm幅にわたった力の印加時に、支持構造は、その7cm幅に沿って25%(すなわち、約1.75cm)だけ圧縮され、圧潰され、たわめられ、座屈され、または別様に変形させられている間に、約3ポンド以上、4ポンド以上、あるいは約10ポンド以上のピーク力を達成するために十分な剛性または柱強度を提供してもよい。いくつかの変形例では、支持構造は、少なくとも一方の方向で、または両方向で、いくらかの屈曲を可能にするように、折り目または低減した厚さの領域を備えてもよい。
いくつかの変形例によると、構造的支持を提供するデバイスは、長さの一方の縁から長さの対向縁まで(または幅の一方の縁から幅の対向縁まで)延在する、複数の支持交差要素または区画を有してもよい。いくつかの変形例によると、3つ以上の交差要素、例えば、2つの交差縁に沿って、かつ幅(または長さ)を横断して横方向に延在する交差要素、および幅(または長さ)を横断し、かつ2つの対向縁に沿って交差要素の間に延在する、1つ以上の交差要素があってもよい。そのような交差要素は、例えば、比較的可撓性の材料を用いて、相互に連結または接続される場合もあり、されない場合もある。そのような交差要素は、約20%以上、約25%以上、約30%以上、あるいは約35%以上の対向縁の長さに対する総計幅を有してもよい。いくつかの変形例によると、約20%〜100%の対向側の長さに対する総計幅を有する、1つ以上の交差要素が提供されてもよい。そのような交差要素は、分割されてもよく、ある方向で屈曲するときの可撓性、および別の方向で可撓性に対する剛性を提供してもよい。
包装および/またはアプリケータは、対象の皮膚に配向および/または適用されると、包帯材の構造的支持または安定性を提供してもよい。いくつかの変形例によると、包帯材および包装は、創傷デバイスが適用のために準備される、例えば、接着ライナが除去される前または後に、創傷に対面する位置で再配向されるように構成される。いくつかの変形例によると、包装またはアプリケータは、デバイスを対象の皮膚に配向および/または適用するために片手で使用されるように構成される。例えば、状況によっては、特に、より長いまたは大きい包帯材が使用される場合、包装またはアプリケータは、ユーザが片手で準備された包帯材を効果的に固持する、操作する、および/または適用することができるように、包帯材のための構造的支持を提供する。いくつかの変形例によると、アセンブリは、支持構造を備える。包帯材支持構造は、対象に適用される包帯材の裏面に直接的であろうと間接的であろうと連結される、構造を意味するように本明細書で定義される。支持構造はさらに、少なくとも部分的に、対象に適用される包帯材より剛性である、材料または構造を備えてもよい。支持構造は、1つ以上の要素または区画を備えてもよい。これは、単一の基板、積層、あるいはともにおよび/または包帯材に連結された複数の要素で構築されてもよい。いくつかの変形例によると、包帯材の長さまたは幅の少なくとも20%、25%、30%、35%、または40%は、包帯材の長さまたは幅に沿って第1の対向側から反対側に延在する、1つ以上の支持構造によって支持される。いくつかのさらなる変形例では、支持構造によって支持される長さまたは幅の割合は、デバイスの全長または全幅を横断する支持の最小平均、例えば、デバイスの寸法全体、例えば、長さまたは幅を横断する、少なくとも20%、25%、30%、35%、または40%の平均支持である。いくつかの変形例によると、包帯材の領域全体が支持構造によって支持される。いくつかの変形例によると、包帯材のベース、担体、または支持体は、包帯材の対向側の間で横方向に延在する、少なくとも3つの支持構造を備えてもよい。いくつかの変形例によると、支持構造は、相互接続された部材または要素を備える。いくつかの変形例によると、ベース、担体、または支持体は、適用されると包帯材に連結されたままである。いくつかの変形例によると、より大きい構造的支持が、第1の方向で包帯材担体、ベース、または支持体に提供される一方で、より大きい可撓性が第2の方向で提供されるが、より少ない可撓性が第1の方向にあり、より少ない構造的支持が第2の方向で提供される。いくつかの変形例によると、1つ以上の支持構造が、第1の対向側の縁を越えて延在してもよい。いくつかの変形例によると、1つ以上の支持構造は、少なくとも部分的に、第1の対向側の縁の少なくとも一部分を越えて、かつ反対側の縁の少なくとも一部分を少なくとも部分的に越えて延在してもよい。いくつかの変形例によると、支持構造は、包帯材の縁の少なくとも一部分から少なくとも3mm延在してもよい。いくつかの変形例によると、包装またはアプリケータは、対象の創傷への包帯材の無菌移送を向上させるように構成される。変形例によると、包装またはアプリケータは、包帯材より十分に幅広いか、または長くあり得、あるいは十分に広い面積を有してもよく、包帯材に触れる必要なく滅菌適用および/または片手適用を提供するように、支持体またはアプリケータを操縦または操作する能力を提供する。いくつかの変形例によると、距離の限界が、包帯材担体、支持体、またはベースの外縁から、包帯材上のベースまたは接着剤上で支持された包帯材まで提供される。そのような限界は、包帯材担体、支持体、アプリケータ、またはベースを操作するように縁を把持するときに、ユーザが包帯材または包帯材の接着剤に触れることを防止または抵抗するように選択されてもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯から皮膚表面に略平面(例えば、圧縮)力を伝達するように、皮膚接着剤を使用して、皮膚表面に次いで添着される弾性皮膚治療デバイスにおいて、所定の歪みを生成および/または維持することによって、瘢痕および/またはケロイドの治療、寛解、または予防のためのものであってもよい。
いくつかの変形例では、上面と、下面と、第1の縁および第1の縁と反対の第2の縁と、1つ以上の接着剤領域とを備える、弾性シート構造(例えば、シリコーンポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴム、またはコポリエステル材料を含む)を備える、包帯材が提供される。包帯材はさらに、接着剤領域または複数の領域に剥離可能に取り付けられる、第1の剥離ライナを備えてもよい。接着剤領域は、感圧接着剤を備えてもよい。包帯材は、縁における皮膚張力を低減させるように先細化または別様に成形されてもよい。包帯材は、縁における皮膚張力を低減させるように、その縁付近で、修正された、低減された接着剤を有してもよく、または接着剤を有しなくてもよい。包帯材の一部は、歪みが付与されなくてもよく、それによって、包帯材が適用される皮膚のある面積における歪みを低減させてもよい。いくつかの具体的実施例では、歪んでいない面積または複数の面積が、包帯材の縁と歪んだ面積との間に見出される。いくつかのさらなる実施例では、歪んでいない面積は、本面積に限定され、適用または使用中に、使用中の単一包帯材の歪んでいない面積間には見出されない。なおもさらなる実施例では、歪んでいない面積は、歪み軸に略平行な包帯材の縁に沿った面積ではなく、歪んだ面積の歪み軸に交差する包帯材の縁に沿った面積に限定される。
包装デバイス、包帯材担体、包帯材支持体、包帯材ベース、アプリケータ、および/または引張デバイスが、提供されてもよい。包装デバイス、包帯材担体、包帯材支持体、包帯材ベース、アプリケータ、および/または引張デバイスは、対象への適用に先立って、包帯材に応力および/または歪みを付与するように構成されてもよい。デバイスは、包帯材に歪みを付与する、および/または歪みを維持するために使用されてもよい。一変形例では、第1のデバイス取付構造、ゾーン、または領域と、第2のデバイス取付構造、ゾーン、または領域と、第1および第2の デバイス取付構造、ゾーン、または領域の間に分離力を付与するように構成される構造または機構とを備える、包帯材が提供される。本デバイスはさらに、部材または機構を歪んだ構成で維持するように構成される剥離可能な係止機構、取付機構、または接着剤を備えてもよい。
状況によっては、創傷への圧縮力の印加は、出血を低減させるために望ましい。いくつかの変形例によると、本明細書で説明される包装、担体、支持体、ベース、アプリケータ、または引張デバイスはさらに、例えば、包帯材が適用されている間またはその後に、本デバイスを使用して圧縮力の印加を可能にすることによって、出血の低減させることに役立つために使用されてもよい。凝固性添加剤もまた、包帯材上に提供されてもよい。
一側面によると、包装、担体、支持体、ベース、アプリケータ、および/または引張デバイスは、操作することが容易であるように、包帯材の形態を保持するために少なくとも1つの方向で十分に剛性または支持性であり得る。
いくつかの変形例によると、包装はまた、包帯材が適用される身体または皮膚上の場所の曲率または形状に一致するように、包帯材の湾曲または成形を可能にするために少なくとも1つの方向で十分に可撓性である。概して、包帯材を治療部位に一致させるために使用される包装の可撓性は、治療部位が包帯材の適用中に実質的に変形させられないように、包帯材の適用が皮膚上で比較的平滑または一様であるように、および/または一様な、所定の、または比較的予測可能な歪みまたは力を皮膚のある領域に提供するように、構成されてもよい。包装またはアプリケータは、第1の方向で可撓性、および別の方向でより大きい剛性を有してもよい。包装またはアプリケータは、隣接要素または区画に対する可撓性を可能にする、要素または区画を含んでもよい。
いくつかの変形例によると、包装はまた、包帯材が適用される身体または皮膚上の場所の曲率または形状に一致するように、包帯材の湾曲または成形を可能にするために少なくとも1つの方向で十分に可撓性である。概して、包帯材を治療部位に一致させるために使用される包装の可撓性は、治療部位が包帯材の適用中に実質的に変形させられないように、および/または包帯材の適用が皮膚上で比較的平滑または一様であるように、および/または一様な、所定の、または比較的予測可能な歪みおよび/または力を皮膚のある領域に提供するように、構成されてもよい。包装またはアプリケータは、第1の方向で可撓性、および第2の方向でより大きい剛性を有してもよい。第1の方向は、歪みを付与する方向に対して直角であり得るか、または歪みを付与する方向に対して直角である成分を有してもよい。第2の方向は、歪みを付与する方向であってもよいか、または歪みを付与する方向にある成分を有してもよい。第1の方向は、第2の方向に対して直角である場合もあり、そうではない場合もある。包装またはアプリケータは、隣接要素または区画に対する可撓性を可能にする、要素または区画を含んでもよい。
いくつかの変形例によると、例えば、歪みを付与する方向に対して直角である少なくとも1つの成分を有する、所望の可撓性は、修正されたカンチレバー状ビーム屈曲モデル、すなわち、曲率半径の逆数として定義される、既知の曲率半径または曲率を伴う円筒形オブジェクトに巻き付きながら、単純に他方の端から支持されたビームの自由端に力を印加することによって、特徴付けられてもよい。一変形例によると、所定の曲率を伴うオブジェクトの周囲で包装またはアプリケータを屈曲させる力は、約3ポンドと同じくらいであり得る。一変形例によると、力は、約0.3ポンドと同じくらいであり得る。一変形例によると、約2.5インチ半径の所定の曲率の周囲で屈曲する力は、約3ポンドと同じくらいであり得る。別の変形例では、約2.5インチ半径の所定の曲率の周囲で屈曲する力は、約0.3ポンドと同じくらいであり得る。
いくつかの変形例によると、包帯材が取り外し可能に取り付けられる内面を有するベースと、初期閉鎖構成であるときにベースの内面に界面接触する内面を有するカバーまたは蓋とを備える、包装、アプリケータ、または引張デバイスが提供される。いくつかの変形例によると、ベースまたはカバーは、本のような構造を形成するように、それらの対応する長さに沿って対応する縁で連結され、それによって、カバーは、本デバイスを開放するようにベースに対して回転させられてもよい。代替として、カバーは、ベースから持ち上げられてもよい。変形例によると、ライナがカバーに取り付けられ、カバーが持ち上げられるか、または開放されたときに包帯材の接着剤側を露出するであろう。
いくつかの変形例では、本のような構造が、閉鎖構成では、カバー/蓋、治療デバイス、および基礎をその相対的順序で備える、層状構造を備える一方で、開放構成では、層状構造の相対的順序は、カバー/蓋、ベース、および治療デバイスに変化する。治療デバイスはまた、1つ以上の剥離層を備えてもよい。一変形例では、閉鎖構成では、カバー/蓋の第1の面が、治療デバイスの第1の面と接触し、ベースの第1の面が、第1の面と反対の治療デバイスの第2の面と接触している一方で、開放構成では、(カバー/蓋の第1の面と反対の)カバー/蓋の第2の面は、(基礎の第1の面と反対の)基礎の第2のベースと接触しているが、治療デバイスの第1の面とは接触していない。いくつかの変形例では、カバー/蓋は、治療デバイスに張力を加えている間またはその後に、分離されてもよい。いくつかの変形例では、治療デバイスは、本のような構造の屈曲領域に対して、本のような構造に非対称的に取り付けられてもよい。場合によっては、非対称取付は、包帯材に張力を加えるときに機械効率をユーザに提供してもよく、および/または包帯材で使用される弾性材料の量を最適化することによって製造費を削減してもよい。他の変形例では、包帯材または皮膚治療デバイスは、本のような構造の屈曲領域に対して、本のような構造に対称的に取り付けられてもよい。
別の実施形態では、包帯材を表面に適用する方法が提供される。いくつかの変形例によると、本方法は、内面および操作部分を有するベース構造を備える、アプリケータと、対象の皮膚または創傷に適用されるように構成される第1の表面を備える、包帯材と、裏面であって、包帯材の裏面は、ベース構造の内面に取り外し可能に連結または係留され、第1の表面は、ベース構造の内面の外方を向く、裏面と、包帯材の第1の表面を取り外し可能に覆うように構成されるカバーとを備える、包帯材包装を提供するステップを含んでもよい。方法はさらに、包帯材の第1の表面を露出するようにカバーを除去するステップと、包帯材の第1の表面を対象の創傷または皮膚に適用するためにベース構造の操作部分を使用するステップとを含んでもよい。別の変形例では、第1の歪んでいない領域と第2の歪んでいない領域との間の弾性包帯の内側領域に歪みを付与するステップと、少なくとも包帯材の歪んだ内側領域を皮膚部位または歪んだ領域および歪んでいない領域の両方に取り付けるステップとを含む、創傷を治療するための方法が提供される。
いくつかの変形例によると、包帯材包装アセンブリは、内面を有するベース構造と、対向表面を有するカバー構造であって、ベース構造がカバー構造に移動可能に連結される、カバー構造と、対象の創傷または皮膚に適用されるように構成される第1の表面、および裏面の少なくとも一部がベース構造の内面に取り外し可能に連結される、裏面を備える、包帯材とを備え、カバー構造は、対向表面が、包帯材の第1の表面と界面接触し、かつそれと実質的に平行である、第1の位置から、対向表面が包帯材の第1の表面から分離される、第2の位置まで移動するように構成される。変形例によると、包帯材の第1の表面は、接着剤領域を備える。変形例によると、包帯材の第1の表面は、包帯材上の接着剤領域と界面接触する、接着剤裏当てを備える。変形例によると、カバー構造の対向表面は、カバー構造が第1の位置にあるときに接着剤領域を被覆し、カバー構造が第2の位置にあるときに接着剤領域から分離される、接着剤裏当てを備える。変形例によると、包帯材は、弾性材料を備える。変形例によると、包帯材は、ベース構造の内面に連結された第1の取付領域と、カバー構造の対向表面に連結された第2の取付領域とを備え、カバーおよびベースは、カバーが第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに歪付与力を付与し、包帯材に歪みを付与するように構成される。変形例によると、引張構造は、歪付与力を包帯材に付与するように構成される。変形例によると、引張構造は、第1の取付領域における包帯材をベース構造の内面に連結するように構成される、第1の構造と、第2の取付領域における包帯材をカバーの対向表面に連結するように構成される、第2の構造とを備え、引張構造は、カバー構造が、ベース構造に対して第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに、第1の取付領域と第2の取付領域との間の包帯材に歪付与力を付与するように構成される。いくつかの変形例によると、包帯材は、カバーが第1の位置にあるときに第1の幅を有し、カバーが第2の位置にあるときに第2の幅を有し、第2の幅は、第1の幅より大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも20%大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも40%大きい。変形例によると、ベース構造は、少なくとも1つの比較的剛性の要素と、少なくとも1つの比較的可撓性の要素とを備え、比較的剛性の要素は、歪付与力が第1の方向に印加されるときに包帯材を支持するために十分に剛性であって、比較的可撓性の要素は、ベース構造が第2の方向に撓曲することを可能にする。変形例によると、少なくとも1つの比較的剛性の要素は、複数の可撓性の連結された比較的剛性の要素を備える。変形例によると、カバー構造は、少なくとも1つの比較的剛性の要素と、少なくとも1つの比較的可撓性の要素とを備える。変形例によると、剥離デバイスは、包帯材が対象の創傷または皮膚に適用された後、ベース構造から包帯材を剥離するように構成される。いくつかの変形例によると、ベース構造は、カバー構造に枢動可能に連結される。
変形例によると、包帯材包装アセンブリは、内面を有し、少なくとも1つの支持要素および少なくとも1つの可撓性要素を備える、ベース構造と、対象の創傷または皮膚に適用されるように構成される第1の表面、および裏面の少なくとも一部がベース構造の内面に取り外し可能に連結される、裏面を備える、包帯材とを備える。変形例によると、少なくとも1つの剛性要素は、少なくとも1つの可撓性要素を用いて相互に連結された複数の剛性要素を備える。変形例によると、カバー構造は、包帯材の第1の表面と界面接触するように構成される対向表面を備え、カバー構造は、対向表面が包帯材の第1の表面と界面接触する第1の位置から、カバーが包帯材の第1の表面から分離される第2の位置まで移動するように、ベース構造に移動可能に連結される。変形例によると、カバー構造は、ベース構造に枢動可能に連結される。変形例によると、カバー構造は、少なくとも1つの支持要素と、カバー構造の成形を可能にするために十分に可撓性である少なくとも1つの可撓性要素とを備える。変形例によると、包帯材の第1の表面は、接着剤領域を備える。変形例によると、包帯材の第1の表面は、包帯材上の接着剤領域と界面接触する、接着剤裏当てを備える。変形例によると、カバー構造の対向表面は、第1の位置で接着剤領域を被覆し、第2の位置で接着剤領域から分離される、接着剤裏当てを備える。変形例によると、包帯材は、弾性材料を備える。変形例によると、包帯材は、ベース構造の内面に連結された第1の取付領域と、カバー構造の対向表面に連結された第2の取付領域とを備え、カバーおよびベースは、カバーが第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに歪付与力を付与し、包帯材に歪みを付与するように構成される。変形例によると、アセンブリはさらに、歪付与力を包帯材に付与するように構成される、引張構造を備える。変形例によると、引張構造は、第1の取付領域における包帯材をベース構造の内面に連結するように構成される、第1の構造と、第2の取付領域における包帯材をカバーの対向表面に連結するように構成される、第2の構造とを備え、引張構造は、カバー構造が、ベース構造に対して第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに、第1の取付領域と第2の取付領域との間の包帯材に歪付与力を付与するように構成される。変形例によると、第1および第2の取付領域の間の包帯材は、カバーが第1の位置にあるときに第1の幅、およびカバーが第2の位置にあるときに第2の幅を有し、第2の幅は、第1の幅より大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも4%大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも20%大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも40%大きい。
変形例によると、包帯材を対象の創傷または皮膚に適用する方法は、内面を有するベース構造と、対向表面を有するカバー構造であって、ベース構造がカバー構造に移動可能に連結される、カバー構造と、接着剤領域を含む第1の表面、および裏面の少なくとも一部がベース構造の内面に取り外し可能に連結される、裏面を備える、包帯材とを備え、カバー構造の対向表面は、カバー構造が第1の位置にあるときに接着剤領域を被覆する、接着剤裏当てを備える、包帯材包装アセンブリを提供するステップと、包帯材の第1の表面から対向表面を分離するように、および接着剤領域から接着剤裏当てを分離するように、ベース構造に対して第2の位置までカバー構造を枢動させるステップと、包帯材の第1の表面を対象の創傷または皮膚に適用し、次いで、後にベース構造から包帯材を剥離するステップとを含む。本方法の変形例によると、包帯材の裏面の少なくとも一部分は、カバー構造に連結され、さらに、包帯材に歪みを付与するように、ベース構造に対してカバー構造を枢動させるステップを含む。
変形例によると、包帯材アプリケータは、第1の包帯材取付領域と第2の包帯材取付領域との間に可変分離距離を備える、第1の包帯材取付領域および第2の包帯材取付領域と、可変分離距離を変化させる、第1の包帯材取付領域と第2の包帯材取付領域との間の屈曲領域とを備え、屈曲領域の中心から第1の包帯材取付領域までの第1の距離は、屈曲領域の中心から第2の包帯材取付領域までの第2の距離とは異なる。
変形例によると、包帯材引張デバイスは、その間に担体幅を画定する、第1の担体縁および第2の対向担体縁を備える、包帯材担体と、包帯材担体に対して第1の位置から第2の包帯材引張位置まで移動するように構成される、引張要素と、第1の担体縁に隣接して担体に連結される第1の包帯材縁、および取付要素に連結される第2の包帯材縁であって、取付要素が引張要素に連結される、第2の包帯材縁を含む、包帯材を備える包帯材アセンブリとを備え、引張要素の第1の位置では、第2の包帯材縁は、担体の幅内で第2の担体縁から第1の距離にあり、引張要素の第2の位置では、第2の包帯材縁は、担体の幅内で第2の担体縁から第2の距離にあり、第1の距離は、第2の距離より大きい。変形例によると、第1の包帯材縁は、引張要素が第1および第2の位置の間で移動させられたときに第2の包帯材縁に対して比較的固定される。
変形例によると、包帯材包装アセンブリは、内面を有するベース構造と、対向表面を有するカバー構造であって、ベース構造がカバー構造に移動可能に連結される、カバー構造と、対象の創傷または皮膚に適用されるように構成される第1の表面、および裏面の少なくとも一部がベース構造の内面に取り外し可能に連結される、裏面を備える、包帯材とを備え、カバー構造は、対向表面が包帯材の第1の表面と界面接触する第1の位置から、対向表面が包帯材の第1の表面から分離される第2の位置まで移動するように構成され、第2の位置は、第1の位置に対して少なくとも約180度回転させられる。変形例によると、包帯材の第1の表面は、接着剤領域を備える。変形例によると、包帯材の第1の表面は、包帯材上の接着剤領域と界面接触する、接着剤裏当てを備える。変形例によると、カバー構造の対向表面は、カバー構造が第1の位置にあるときに接着剤領域を被覆し、カバー構造が第2の位置にあるときに接着剤領域から分離される、接着剤裏当てを備える。変形例によると、包帯材は、弾性材料を備える。変形例によると、包帯材は、ベース構造の内面に連結された第1の取付領域と、カバー構造の対向表面に連結された第2の取付領域とを備え、カバーおよびベースは、カバーが第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに歪付与力を付与し、包帯材に歪みを付与するように構成される。変形例によると、アセンブリはさらに、歪付与力を包帯材に付与するように構成される引張構造を備える。引張構造は、第1の取付領域における包帯材をベース構造の内面に連結するように構成される、第1の構造と、第2の取付領域における包帯材をカバーの対向表面に連結するように構成される、第2の構造とを備え、引張構造は、カバー構造が、ベース構造に対して第1の位置から第2の位置まで移動させられたときに、第1の取付領域と第2の取付領域との間の包帯材に歪付与力を付与するように構成される。変形例によると、包帯材は、カバーが第1の位置にあるときに第1の幅、およびカバーが第2の位置にあるときに第2の幅を有し、第2の幅は、第1の幅より大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも20%大きい。変形例によると、第2の幅は、第1の幅より少なくとも40%大きい。変形例によると、ベース構造は、少なくとも1つの比較的剛性の要素と、少なくとも1つの比較的可撓性の要素とを備え、比較的剛性の要素は、歪付与力が第1の方向に印加されるときに包帯材を支持するために十分に剛性であって、比較的可撓性の要素は、ベース構造が第2の方向に撓曲することを可能にする。
変形例によると、包帯材包装は、第1の担体縁、第1の担体縁に対向する第2の担体縁、および対象への包帯材の適用中に包帯材を支持するように構成される、第1の縁と第2の縁との間に延在する支持構造を備える、包帯材担体と、第1の包帯材縁、第1の包帯材縁に対向する第2の包帯材縁、裏面、および対向皮膚界面接触表面を備える、包帯材とを備え、裏面の少なくとも一部分は、包帯材担体に取り外し可能に連結され、第1の包帯材縁および第2の包帯材縁は、第1の担体縁と第2の担体縁との間に位置付けられ、第1の包帯材縁は、第1の包帯材縁と第1の担体縁との間の第1の辺縁を画定し、第2の包帯材縁は、第2の包帯材縁と第2の担体縁との間の第2の辺縁を画定し、第1および第2の辺縁のそれぞれは、少なくとも3ミリメートルの幅を有する。
一変形例では、第1の支持体と、第2の支持体と、その間の一次屈曲領域であって、一次屈曲軸を備える一次屈曲領域と、第1の支持体に取り付けられた第1の取付領域、および第2の支持体に取り付けられた第2の取付領域、第1の取付領域から分離するように構成される第1の分離領域、および第2の取付領域から分離するように構成される第2の分離領域を備える、治療デバイスとを備える、包帯材システムが提供される。第1および第2の分離領域は、穿孔を備えてもよい。包帯材システムはさらに、穿孔に沿って位置するけん引要素を備えてもよい。治療デバイスは、一次屈曲領域に対して第1および第2の支持体に非対称的に取り付けられてもよい。第1の支持体と一次屈曲軸との間の第1の距離は、第2の支持体と一次屈曲軸との間の第2の距離とは異なり得る。包帯材システムはさらに、治療デバイスが第1の支持体と第2の支持体との間に位置する閉鎖構成と、第2の支持体が第1の支持体と治療デバイスとの間に位置する閉鎖構成とを備えてもよい。第2の支持体は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。二次屈曲軸は、一次屈曲軸と直角であり得る。第1の支持体は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。第1の支持体の少なくとも1つの二次屈曲領域は、第2の支持体の少なくとも1つの二次屈曲領域と整合させられてもよい。治療デバイスはさらに、治療デバイスの接着剤表面に連結される剥離ライナを備えてもよい。治療デバイスは、穿孔領域を備えてもよい。包帯材システムはさらに、穿孔領域に隣接して取り付けられた伸長要素を備えてもよい。伸長要素は、治療デバイスの穿孔領域を越えて突出してもよい。いくつかの変形例では、伸長要素の少なくとも一部分が折曲されてもよく、折曲は、治療デバイスの実質的な長さに沿ってもよい。第1および第2の支持体のうちの少なくとも1つは、治療デバイスの中心領域を識別する印を備えてもよい。印は、陥凹縁、インクマーク、エンボス加工、または窓を備えてもよい。一次屈曲領域もまた、穿孔されてもよい。第1の支持体は、第2の支持体および治療デバイスから着脱するように構成されてもよく、歪んだ構成で治療デバイスを維持しながら、そうする場合もあり、そうしない場合もある。第2の支持体は、包帯材システムが閉鎖構成ではなく開放構成であるときに、治療デバイスに付着するように構成される接着要素を備えてもよい。第1の支持体は、取り付けられた剥離ライナを備えてもよい。剥離ライナは、第1の支持体の外縁と取り付けられた治療デバイスとの間で第1の支持体に取り付けられてもよい。治療デバイスに対面する第1および/または第2の支持体の内面は、伸張させられて接着剤に接触すると、引っ張られた状態で治療デバイスを維持するように、および/または第1のおよび/または第2の支持体に対して治療デバイスを維持するように、いずれかで構成される、接着コーティングまたは接着テープ等の接着剤を含んでもよい。
別の変形例では、第1の引張部材と、第2の引張部材と、その間の一次屈曲領域であって、一次屈曲軸を備える一次屈曲領域と、一次屈曲領域に対して第1および第2の引張部材に非対称的に取り付けられた治療デバイスとを備える、包帯材システムが提供される。治療デバイスは、第1の引張部材に取り付けられた第1の端部と、第2の引張部材に取り付けられた第2の端部とを備えてもよく、第1の引張部材と一次屈曲軸との間の第1の距離は、第2の引張部材と一次屈曲軸との間の第2の距離とは異なる。包帯材システムはさらに、治療デバイスが第1の引張部材と第2の引張部材との間に位置する閉鎖構成と、第2の引張部材が第1の引張部材と治療デバイスとの間に位置する開放構成とを備えてもよい。第2の引張部材は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。二次屈曲軸は、一次屈曲軸と直角であり得る。第1の引張部材は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。第1の引張部材の少なくとも1つの二次屈曲領域は、第2の引張部材の少なくとも1つの二次屈曲領域と整合させられてもよい。治療デバイスはさらに、治療デバイスの接着剤表面に連結される剥離ライナを備えてもよい。治療デバイスは、穿孔領域を備えてもよい。包帯材システムはさらに、穿孔領域に隣接して取り付けられた伸長要素を備えてもよい。伸長要素は、治療デバイスの穿孔領域を越えて突出してもよい。いくつかの変形例では、伸長要素の少なくとも一部分が折曲されてもよく、折曲は、治療デバイスの実質的な長さに沿ってもよい。第1および第2の引張部材のうちの少なくとも1つは、治療デバイスの中心領域を識別する印を備えてもよい。印は、陥凹縁、インクマーク、エンボス加工、または窓を備えてもよい。一次屈曲領域もまた、穿孔されてもよい。第1の引張部材は、第2の引張部材および治療デバイスから着脱するように構成されてもよい。第1の引張部材は、歪んだ構成で治療デバイスを維持しながら、第2の引張部材および治療デバイスから着脱するように構成されてもよい。第2の支持体は、包帯材システムが閉鎖構成ではなく開放構成であるときに、治療デバイスに付着するように構成される接着要素を備えてもよい。第1の引張部材は、取り付けられた剥離ライナを備えてもよい。剥離ライナは、第1の引張部材の外縁と取り付けられた治療デバイスとの間で第1の引張部材に取り付けられてもよい。
別の変形例では、第1のアプリケータ部材と、第2のアプリケータ部材と、その間の一次屈曲領域であって、一次屈曲軸を備える一次屈曲領域と、第1および第2のアプリケータ部材に取り付けられた治療デバイスとを備える、包帯材システムが提供され、包帯材システムは、治療デバイスが第1のアプリケータ部材と第2のアプリケータ部材との間に位置する閉鎖構成と、第2のアプリケータ部材が第1のアプリケータ部材と治療デバイスとの間に位置する閉鎖構成とを備える。第2のアプリケータ部材は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。二次屈曲軸は、一次屈曲軸と直角であり得る。第1のアプリケータ部材は、一次屈曲軸と平行ではない二次屈曲軸を備える、少なくとも1つの二次屈曲領域を備えてもよい。第1のアプリケータ部材の少なくとも1つの二次屈曲領域は、第2のアプリケータ部材の少なくとも1つの二次屈曲領域と整合させられてもよい。治療デバイスはさらに、治療デバイスの接着剤表面に連結される剥離ライナを備えてもよい。治療デバイスは、穿孔領域を備えてもよい。包帯材システムはさらに、穿孔領域に隣接して取り付けられた伸長要素を備えてもよい。伸長要素は、治療デバイスの穿孔領域を越えて突出してもよい。伸長要素の少なくとも一部分が折曲されてもよく、折曲は、治療デバイスの実質的な長さに沿ってもよい。第1および第2のアプリケータ部材のうちの少なくとも1つは、治療デバイスの中心領域を識別する印を備えてもよい。印は、陥凹縁、インクマーク、エンボス加工、または窓を備えてもよい。一次屈曲領域もまた、穿孔されてもよい。第1のアプリケータ部材は、第2のアプリケータ部材および治療デバイスから着脱するように構成されてもよい。第1のアプリケータ部材は、歪んだ構成で治療デバイスを維持しながら、第2のアプリケータ部材および治療デバイスから着脱するように構成されてもよい。第2のアプリケータ部材は、包帯材システムが閉鎖構成ではなく開放構成であるときに、治療デバイスに付着するように構成される接着要素を備えてもよい。第1のアプリケータ部材は、取り付けられた剥離ライナを備えてもよい。剥離ライナは、第1のアプリケータ部材の外縁と取り付けられた治療デバイスとの間で第1のアプリケータ部材に取り付けられてもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、創傷治癒、瘢痕あるいはケロイドの治療、寛解、および/または予防を含むが、それらに限定されない、皮膚への治療のために提供される。包帯材を対象に適用するために、本のような包装、アプリケータ、および/または引張デバイスが使用される。包装、アプリケータ、および/または引張デバイスは、弾性包帯材に歪みを印加し、および/またはそれを維持し、従来の包帯材の形状と比較して、皮膚に印加されるピーク応力を低減させるように、起伏のある縁構成を含む。
一実施形態では、弾性シートであって、平面的な皮膚界面接触表面と、第1の起伏のある縁と、第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の起伏のある縁とを備える、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供され、弾性シートはさらに、第1の引張応力構成と、第2の引張応力構成とを備えてもよく、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、かつ第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、接着した皮膚を圧迫するように構成され、起伏のある縁は、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で局所的引張応力を低減させるように構成され、各起伏のある縁は、平均振幅、少なくとも2mmである最小分離、および平均振幅の2倍以下である頂点間距離を伴う、少なくとも2つの連続拡張を備える。各起伏のある縁はさらに、湾曲縁区画または直線縁区画のうちの少なくとも1つを備えてもよく、第1の縁および第2の縁はそれぞれ、鋭角および鋭頂点が欠けている。第1の起伏のある縁の平均振幅は、少なくとも4mmであってもよく、かつ20mm以下であってもよい。平均振幅および平均頂点間距離の比は、約1/3〜約2の範囲内であってもよく、または約0.8〜約1.2の範囲内であってもよい。弾性シートはさらに、第1および第2の縁の間に及ぶ第3の縁と、第3の縁から最も遠く、かつ反対にある、第1の縁と第2の縁との間に及ぶ第4の縁とを備えてもよい。弾性シートはさらに、第1および第3の縁、第1および第4の縁、第2および第3の縁、ならびに第2および第4の縁の間に丸みを帯びた角を備えてもよく、丸みを帯びた角の最小曲率半径は、少なくとも5mmである。第3の縁は、少なくとも3つの拡張を備えてもよく、第3の縁の平均頂点間距離は、第1の縁または第2の縁の平均頂点間距離とは異なる。少なくとも2つの連続拡張はそれぞれ、拡張の遠位端より近位に位置する最小拡張幅を伴う頸部と、頸部より遠位にあり、最小拡張幅より大きい最大拡張幅を伴う頭部とを備えてもよい。各頭部は、少なくとも半円形の湾曲区画、または少なくとも4分の3円形の湾曲区画を備えてもよい。各頭部間の最小間隙は、少なくとも2mm、または少なくとも5mmであってもよい。各頸部間の最小間隙は、5mmである。最大拡張幅は、約5mm〜約8mmであってもよい。最小拡張幅は、約1.5mm〜約5.5mmの範囲内であってもよい。第1の起伏のある縁の平均振幅は、約5mm〜約10mmの範囲内であってもよい。
別の実施形態では、平面的な皮膚界面接触表面と、ピーク応力を低減させるための 第1の縁手段およびピーク応力を低減させるための第2の縁手段であって、第2の縁手段は、第1の縁手段から最も遠く、かつ反対に位置する、縁手段と、第1の引張応力構成および第2の引張応力構成であって、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、さらに、第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫するように構成される、引張応力構成とを備える、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供される。第1の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを備える。第2の縁手段は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第2の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを有する。第1の縁手段は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅を備え、組織治療デバイスは、第1の起伏のある縁から第2の起伏のある縁までの幅を備え、平均振幅は、幅の約10%〜40%である。平均振幅は、幅の約12%〜35%であってもよい。第1の縁手段は、頂点および振幅をそれぞれ有する、複数の連続拡張と、変調ゾーンを画定する谷をそれぞれ有する、複数の連続開放領域とを伴う、第1の起伏のある縁を備えてもよく、変調ゾーンは、谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、第1の頂点または頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および第2の頂点または第1の頂点あるいは第1の谷とは異なる頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定される、総面積を有し、複数の連続開放空間は、総開放空間面積を有し、総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約25%〜80%である。第1の側面境界および第2の側面境界は、両方とも頂点または両方とも谷であってもよい。第1の頂点および第2の頂点は、第1の縁に沿って最も遠く離間される2つの頂点である。第1の谷および第2の谷は、第1の縁手段に沿って最も遠く離間される2つの谷であってもよい。複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備えてもよい。複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備えてもよい。
なおも別の実施形態では、第1の応力構成の弾性シートを治療領域に接着するステップであって、弾性シートは、平面的な皮膚界面接触表面と、第1の起伏のある縁と、第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の起伏のある縁とを備え、起伏のある縁は、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で、局所的引張応力を低減させるように構成され、各起伏のある縁は、平均振幅、少なくとも2mmである最小分離、および平均振幅の2倍以下である頂点間距離を伴う、少なくとも2つの連続拡張を備える、ステップと、第1の応力構成の弾性シートが、第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫することを可能にするステップとを含む、患者を治療する方法が提供される。本方法はさらに、非付勢構成から第1の応力構成に弾性シートを伸張させるためにアプリケータを使用するステップを含んでもよい。
別の実施形態では、第1の応力構成の弾性シートを治療領域に接着するステップであって、弾性シートは、平面的な皮膚界面接触表面と、ピーク応力を低減させるための第1の縁手段と、第1の縁手段から最も遠く、かつ反対に位置する、ピーク応力を低減させるための第2の縁手段とを備える、ステップと、第1の応力構成の弾性シートが、第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫することを可能にするステップとを含む、患者を治療する方法が提供される。本方法はさらに、非付勢構成から第1の応力構成に弾性シートを伸張させるためにアプリケータを使用するステップを含んでもよい。
一実施形態では、総表面積および正味の縁長、平面的な皮膚界面接触表面と、第1の起伏のある縁と、第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の起伏のある縁とを備える、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供され、弾性シートはさらに、第1の引張応力構成と、第2の引張応力構成とを備えてもよく、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、かつ第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫するように構成され、起伏のある縁は、同一の総表面積を伴うが縁長がより小さい弾性シートに対して、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で包帯材によって付与されるけん引力を低減させるように構成される。各起伏のある縁は、平均振幅、少なくとも2mmである最小分離、および平均振幅の2倍以下である頂点間距離を伴う、少なくとも2つの連続拡張を備えてもよい。
別の実施形態では、弾性シートであって、平面的な皮膚界面接触表面と、第1の起伏のある縁と、第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の起伏のある縁とを備える、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供され、弾性シートはさらに、第1の引張応力構成と、第2の引張応力構成とを備えてもよく、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、かつ第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫するように構成され、起伏のある縁は、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所またはその付近で包帯材によって付与されるけん引力を低減させるように構成され、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁は、包帯材幅を画定し、各起伏のある縁は、平均振幅を伴う少なくとも2つの連続拡張を備え、平均振幅は、包帯材幅の約10%〜40%である。平均振幅は、包帯材幅の約12%〜35%であってもよい。各起伏のある縁はさらに、湾曲縁区画または直線縁区画のうちの少なくとも1つを備え、第1の縁および第2の縁はそれぞれ、鋭角および鋭頂点が欠けている。
別の実施形態では、弾性シートであって、変調ゾーンを画定する振幅を有する、複数の連続拡張を備える、第1の起伏のある縁であって、変調ゾーンは、谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定される、総面積を有し、第1および第2の谷は、最も遠く離れている第1の起伏のある縁の上の2つの谷であり、複数の連続拡張のそれぞれは、総開放空間面積を画定する、開放空間をその間に有し、総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約25%〜80%である、第1の起伏のある縁と、平面的な皮膚界面接触表面とを備える、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供され、弾性シートはさらに、第1の引張応力構成と、第2の引張応力構成とを備え、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、かつ第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫するように構成され、起伏のある縁は、同一の総表面積を伴うが縁長がより小さい弾性シートに対して、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で、またはその付近で、包帯材によって付与されるけん引力を低減させるように構成される。総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約30%〜70%であってもよい。各起伏のある縁は、少なくとも2mmの最小分離を伴う少なくとも2つの連続拡張を備えてもよい。少なくとも2つの連続拡張は、平均振幅の2倍に等しいまたはそれ未満である平均頂点間距離を備えてもよい。弾性シートは、ピーク応力を低減させるように構成される、第2の起伏のある縁を備えてもよく、第2の起伏のある縁は、第1の起伏のある縁から最も遠く、かつ反対に位置する。複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備えてもよく、複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備える。
一実施形態では、順に、平面的な皮膚界面接触表面と、ピーク応力を低減させるように構成される第1の縁と、ピーク応力を低減させるように構成される第2の縁であって、第2の縁は、第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の縁と、第1の引張応力構成および第2の引張応力構成であって、皮膚界面接触表面は、第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、さらに、第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、付着した皮膚を圧迫するように構成され得る、引張応力構成とを備え得る、弾性シートを備える、組織治療デバイスが提供されてもよい。第1の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり得、平均振幅の2倍未満であり得る頂点間距離とを有する。第1の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅を備え、組織治療デバイスは、第1の縁手段から第2の縁手段までの幅を備え、平均振幅は、幅の約10%〜40%であってもよい。平均振幅は、幅の約12%〜35%であってもよい。第1の縁は、頂点および振幅をそれぞれ有する、複数の連続拡張と、変調ゾーンを画定する谷をそれぞれ有する、複数の連続開放領域とを伴う、第1の起伏のある縁を備えてもよく、変調ゾーンは、谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、第1の頂点または頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および第2の頂点または第1の頂点あるいは第1の谷とは異なり得る頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定される、総面積を有し、複数の連続開放空間は、総開放空間面積を有し、総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約25%〜80%であってもよい。第1の側面境界および第2の側面境界は、両方とも頂点または両方とも谷であってもよい。第1の頂点および第2の頂点は、第1の縁に沿って最も遠く離間され得る2つの頂点である。第1の谷および第2の谷は、第1の縁に沿って最も遠く離間され得る2つの谷である。複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備えてもよい。複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備えてもよい。第2の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第2の起伏のある縁を備えてもよく、少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり得、平均振幅の2倍未満であり得る頂点間距離とを有する。弾性シートは、総表面積と、正味の縁長とを備えてもよく、第1の縁は、第1の起伏のある縁を備えてもよく、第2の縁は、第1の起伏のある縁から最も遠く、かつ反対に第2の起伏のある縁を備えてもよく、起伏のある縁は、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で、またはその付近で、組織治療デバイスによって付与されるけん引力を低減させるように構成されてもよく、同一の総表面積を伴う弾性シートに対する、第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所は、より小さい縁長を有する。第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁は、デバイス幅を画定してもよく、各起伏のある縁は、平均振幅を伴う少なくとも2つの連続拡張を備えてもよく、平均振幅は、デバイス幅の約10%〜40%であってもよい。平均振幅は、デバイス幅の約12%〜35%であってもよい。各起伏のある縁はさらに、湾曲縁区画または直線縁区画のうちの少なくとも1つを備えてもよく、第1の縁および第2の縁はそれぞれ、鋭角および/または鋭頂点が欠けていてもよい。第1の起伏のある縁は、変調ゾーンを画定する振幅を有する、複数の連続拡張を備えてもよく、変調ゾーンは、谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定される、総面積を有し、第1および第2の谷は、最も遠く離れている第1の起伏のある縁の上の2つの谷であってもよく、複数の連続拡張のそれぞれは、総開放空間面積を画定する、開放空間をその間に備え、総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約25%〜80%であってもよい。総開放空間面積は、変調ゾーンの総面積の約30%〜70%であってもよい。各起伏のある縁は、少なくとも2mmの最小分離を伴う少なくとも2つの連続拡張を備えてもよい。少なくとも2つの連続拡張は、平均振幅の2倍に等しいまたはそれ未満であり得る平均頂点間距離を備えてもよい。複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備えてもよく、複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備えてもよい。第1の起伏のある縁の平均振幅は、少なくとも4mmであってもよく、かつ20mm以下であってもよい。平均振幅および平均頂点間距離の比は、約1/3〜約2の範囲内であってもよい。平均振幅および平均頂点間距離の比は、約0.8〜約1.2の範囲内であってもよい。弾性シートはさらに、第1および第2の縁の間に及ぶ第3の縁と、第3の縁から最も遠く、かつ反対にある、第1の縁と第2の縁との間に及ぶ第4の縁とを備えてもよい。弾性シートはさらに、第1および第3の縁、第1および第4の縁、第2および第3の縁、ならびに第2および第4の縁の間に丸みを帯びた角を備えてもよく、丸みを帯びた角の最小曲率半径は、少なくとも5mmであってもよい。第3の縁は、少なくとも3つの拡張を伴う第3の起伏のある縁を備えてもよく、第3の起伏のある縁の平均頂点間距離は、第1の起伏のある縁または第2の起伏のある縁の平均頂点間距離とは異なり得る。少なくとも2つの連続拡張はそれぞれ、拡張の遠位端より近位に位置する最小拡張幅を伴う頸部と、頸部より遠位にあり、最小拡張幅より大きい最大拡張幅を伴う頭部とを備えてもよい。各頭部は、少なくとも半円形の湾曲区画を備えてもよい。各頭部は、少なくとも4分の3円形の湾曲区画を備えてもよい。各頭部間の最小間隙は、少なくとも2mmであってもよい。各頸部間の最小間隙は、5mmであってもよい。最小拡張幅は、約1.5mm〜約5.5mmの範囲内であってもよい。第1の起伏のある縁の平均振幅は、約5mm〜約10mmの範囲内であってもよい。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
弾性シートを備える組織治療デバイスであって、
前記弾性シートは、
平面的な皮膚界面接触表面と、
ピーク応力を低減させるように構成されている第1の縁と、
ピーク応力を低減させるように構成されている第2の縁であって、前記第2の縁は、前記第1の縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の縁と、
第1の引張応力構成および第2の引張応力構成と
を備え、
前記皮膚界面接触表面は、前記第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、さらに、前記第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、前記付着した皮膚を圧迫するように構成されている、組織治療デバイス。
(項目2)
前記第1の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備え、前記少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、前記平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを有することを備える、項目1に記載の組織治療デバイス。
(項目3)
前記第1の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第1の起伏のある縁を備え、前記少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅を備え、前記組織治療デバイスは、第1の縁手段から第2の縁手段までの幅を備え、平均振幅は、前記幅の約10%〜40%である、項目1に記載の組織治療デバイス。
(項目4)
前記平均振幅は、前記幅の約12%〜35%である、項目3に記載の組織治療デバイス。
(項目5)
前記第1の縁は、頂点および振幅をそれぞれ有する複数の連続拡張と、変調ゾーンを画定する谷をそれぞれ有する複数の連続開放領域とを伴う第1の起伏のある縁を備え、前記変調ゾーンは、前記谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、前記頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、第1の頂点または頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および第2の頂点または前記第1の頂点あるいは第1の谷とは異なる頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定されている、総面積を有し、複数の連続開放空間は、総開放空間面積を有し、前記総開放空間面積は、前記変調ゾーンの前記総面積の約25%〜80%である、項目1に記載の組織治療デバイス。
(項目6)
前記第1の側面境界および前記第2の側面境界は、両方とも頂点または両方とも谷である、項目5に記載の組織治療デバイス。
(項目7)
前記第1の頂点および前記第2の頂点は、前記第1の縁に沿って最も遠く離間されている2つの頂点である、項目6に記載の組織治療デバイス。
(項目8)
前記第1の谷および前記第2の谷は、前記第1の縁に沿って最も遠く離間されている2つの谷である、項目6に記載の組織治療デバイス。
(項目9)
前記複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備える、項目5に記載の組織治療デバイス。
(項目10)
前記複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備える、項目6に記載の組織治療デバイス。
(項目11)
前記第2の縁は、少なくとも2つの連続頂点を伴う第2の起伏のある縁を備え、前記少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、前記平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを有する、項目2に記載の組織治療デバイス。
(項目12)
前記弾性シートは、総表面積と、正味の縁長とを備え、
前記第1の縁は、第1の起伏のある縁を備え、前記第2の縁は、前記第1の起伏のある縁から最も遠く、かつ反対に第2の起伏のある縁を備え、
前記起伏のある縁は、前記第1の起伏のある縁および前記第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所で、またはその付近で、前記組織治療デバイスによって付与されるけん引力を低減させるように構成され、
同一の総表面積を伴う弾性シートに対して、前記第1の起伏のある縁および前記第2の起伏のある縁に沿った1つ以上の場所は、より小さい縁長を有する、項目1に記載のデバイス。
(項目13)
前記第1の起伏のある縁および第2の起伏のある縁は、デバイス幅を画定し、各起伏のある縁は、平均振幅を伴う少なくとも2つの連続拡張を備え、前記平均振幅は、前記デバイス幅の約10%〜40%である、項目12に記載のデバイス。
(項目14)
前記平均振幅は、前記デバイス幅の約12%〜35%である、項目13に記載のデバイス。
(項目15)
各起伏のある縁はさらに、湾曲縁区画または直線縁区画のうちの少なくとも1つを備え、前記第1の縁および前記第2の縁はそれぞれ、鋭角および鋭頂点が欠けている、項目13に記載のデバイス。
(項目16)
前記第1の起伏のある縁は、変調ゾーンを画定する振幅を有する複数の連続拡張を備え、前記変調ゾーンは、前記谷に沿った最良適合の線または曲線に沿った近位境界、前記頂点に沿った最良適合の線または曲線に沿った外側境界、頂点に直接隣接する第1の谷に位置する第1の側面境界、および頂点に直接隣接する第2の谷に位置する第2の側面境界によって画定されている、総面積を有し、前記第1および第2の谷は、最も遠く離れている前記第1の起伏のある縁の上の2つの谷であり、前記複数の連続拡張のそれぞれは、総開放空間面積を画定する、開放空間をその間に備え、前記総開放空間面積は、前記変調ゾーンの前記総面積の約25%〜80%である、項目12に記載のデバイス。
(項目17)
前記総開放空間面積は、前記変調ゾーンの前記総面積の約30%〜70%である、項目16に記載のデバイス。
(項目18)
各起伏のある縁は、少なくとも2mmの最小分離を伴う少なくとも2つの連続拡張を備える、項目16に記載のデバイス。
(項目19)
前記少なくとも2つの連続拡張は、前記平均振幅の2倍以下である平均頂点間距離を備える、項目18に記載のデバイス。
(項目20)
前記複数の連続拡張は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲遠位端を備え、前記複数の連続開放領域は、少なくとも1mmである曲率半径を伴う湾曲谷基部を備える、項目16に記載のデバイス。
(項目21)
前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は、少なくとも4mmである、項目2に記載のデバイス。
(項目22)
前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は、20mm以下である、項目21に記載のデバイス。
(項目23)
前記平均振幅および前記平均頂点間距離の比は、約1/3〜約2の範囲内である、項目2に記載のデバイス。
(項目24)
前記平均振幅および前記平均頂点間距離の比は、約0.8〜約1.2の範囲内である、項目23に記載のデバイス。
(項目25)
前記弾性シートはさらに、第1および第2の縁の間に及ぶ第3の縁と、前記第3の縁から最も遠く、かつ反対にある、前記第1の縁と第2の縁との間に及ぶ第4の縁とを備える、項目11に記載のデバイス。
(項目26)
前記弾性シートはさらに、前記第1および第3の縁、前記第1および第4の縁、前記第2および第3の縁、ならびに前記第2および第4の縁の間に丸みを帯びた角を備え、前記丸みを帯びた角の最小曲率半径は、少なくとも5mmである、項目25に記載のデバイス。
(項目27)
前記第3の縁は、少なくとも3つの拡張を伴う第3の起伏のある縁を備え、前記第3の起伏のある縁の前記平均頂点間距離は、前記第1の起伏のある縁または第2の起伏のある縁の前記平均頂点間距離とは異なる、項目25に記載のデバイス。
(項目28)
前記少なくとも2つの連続拡張はそれぞれ、前記拡張の遠位端より近位に位置する最小拡張幅を伴う頸部と、前記頸部より遠位に位置し、前記最小拡張幅より大きい最大拡張幅を伴う頭部とを備える、項目2に記載のデバイス。
(項目29)
各頭部は、少なくとも半円形の湾曲区画を備える、項目28に記載のデバイス。
(項目30)
各頭部は、少なくとも4分の3円形の湾曲区画を備える、項目29に記載のデバイス。
(項目31)
各頭部間の最小間隙は、少なくとも2mmである、項目28に記載のデバイス。
(項目32)
各頸部間の最小間隙は、5mmである、項目28に記載のデバイス。
(項目33)
前記最小拡張幅は、約1.5mm〜約5.5mmの範囲内である、項目28に記載のデバイス。
(項目34)
前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は、約5mm〜約10mmの範囲内である、項目28に記載のデバイス。
図1は、閉鎖構成での包帯材および包装アセンブリの変形例の斜視図である。 図2は、閉鎖位置から約90度位置でカバーが開放している、図1の包帯材および包装アセンブリの斜視図である。 図3は、閉鎖位置から約360度構成でカバーが開放している、図1の包帯材および包装アセンブリの底面斜視図である。 図4は、閉鎖位置から約360度位置でカバーが開放している、図1の包帯材および包装アセンブリの上面斜視図である。 図5Aは、図3で図示される位置での包帯材および包装アセンブリの概略底面図である。 図5Bは、線C−Cに沿った図5Aの断面図である。 図5Cは、線D−Dに沿った図5Aの断面図である。 図6は、包帯材および包装アセンブリの変形例を図示する。 図7は、閉鎖位置から90度の開放位置でカバーを伴う、包帯材および包装アセンブリの斜視図である。 図8Aは、閉鎖構成から約360度位置でカバーが開放している、歪んだ構成での図7の包帯材および包装アセンブリの概略端面図である。 図8Bは、図8Aの区分Aの拡大図である。 図8Cは、図8Aの区分Bの拡大図である。 図9は、剥離後の図7の包帯材および包装アセンブリの上面斜視図である。 図10は、閉鎖構成での包帯材および包装アセンブリの別の実施例の斜視図である。 図11は、閉鎖構成から約90度構成でカバーを伴う、図10の包帯材および包装アセンブリの斜視図である。 図12Aは、閉鎖構成から約360度構成でカバーを伴う、図10の包帯材および包装アセンブリの上面斜視図である。図12Bは、閉鎖構成から約360度構成でカバーを伴う、図10の包帯材および包装アセンブリの底面斜視図である。 図13は、開放構成での包装デバイスの上面図である。 図14は、開放構成での包装デバイスの分解斜視図である。 図15Aは、歪んでいない構成での包帯材および包装アセンブリの変形例の斜視図である。 図15Bは、歪んだ構成での図15Aの包帯材および包装アセンブリの底面斜視図である。 図15Cは、担体、支持体、またはベースのカバーを除去した後の図15Aの包帯材および包装アセンブリの底面斜視図である。 図15Dは、担体、支持体、またはベースのカバーを除去した後の図15Aのデバイスの上面斜視図である。 図15Eは、担体、支持体、またはベースのカバーを除去した後の図15Aのデバイスの上面斜視図である。 図15Fは、取付シートから分離された後の歪んだ包帯材の斜視図である。 図15Gは、取付シートを伴う包帯材アセンブリの斜視図である。 図15Hは、取付シートが剥がされた、図15Gの包帯材アセンブリの斜視図である。 図15Iは、取付シートが除去された、図15Gの包帯材アセンブリの斜視図である。 図15Jは、図15Gの取付シートを伴う包帯材アセンブリの断面図である。 図16Aは、取り外し可能な取付シートを伴う包帯材アセンブリの変形例の斜視図である。図16Bは、取り外し可能な取付シートが剥がされた、図16Aの包帯材アセンブリの斜視図である。図16Cは、取付シートが除去された、図16Aの包帯材アセンブリの斜視図である。図16Dは、図16Aの取付シートを伴う包帯材アセンブリの断面図である。 図17Aは、取り外し可能な取付シートを伴う包帯材アセンブリの変形例の斜視図である。図17Bは、取り外し可能な取付シートが剥がされた、図17Aの包帯材アセンブリの斜視図である。図17Cは、取付シートが除去された、図17Aの包帯材アセンブリの斜視図である。図17Dは、図17Aの取付シートを伴う包帯材アセンブリの断面図である。 図18Aは、歪んでいない構成での包帯材および包装アセンブリの変形例の斜視図である。 図18Bは、歪んで折曲された構成での図18Aのデバイスの上面斜視図である。 図18Cは、図18Bの歪んで折曲された構成のデバイスの底部側の斜視図である。 図18Dは、取付シートを着脱している間の歪んで折曲された構成での図18Aのデバイスの上面斜視図である。 図18Eは、包帯材アセンブリの第1の側面が担体から着脱され、カバーが除去された、図18Aのデバイスの上面斜視図である。 図18Fは、包帯材アセンブリが担体から着脱された、図18Aのデバイスの上面斜視図である。 図18Gは、担体が着脱および除去された、図18Aのデバイスの上面斜視図である。 図18Hは、包帯材が取付シートから分離されている、図18Aのデバイスの斜視図である。 図18Iは、包帯材が取付シートから分離されている、図18Aのデバイスの斜視図である。 図18Jは、図18Iのデバイスの側面図である。 図19Aは、包帯材および包装アセンブリデバイスの変形例の斜視図である。 図19Bは、図19Aの包帯材アセンブリの歪んでいない構成の上面図である。 図19Cは、図19Bの包帯材アセンブリの歪んで取り付けられた構成の上面図である。 図19Dは、図19Bの包帯材アセンブリの歪んで着脱された構成の上面図である。 図19Eは、図19Bの包帯材の上面図である。 図20Aは、包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの変形例の上面図である。図20Bは、第1の構成での図20Aの包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの側面図である。図20Cは、第2の構成での図20Aの包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの側面図である。 図21Aは、包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの変形例の斜視図である。図21Bは、図21Aの包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの上面図である。図21Cは、図21Aの包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの側面図である。図21Dは、撓曲構成での図21Aの包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータの上面図である。図21Eは、線A−Aに沿った図21Dの断面図である。 図22Aは、歪んでいない構成での包帯材および包装アセンブリの変形例の斜視図である。図22Bは、歪んだ構成での包帯材および包装デバイスの変形例の斜視図である。 図23Aは、本明細書の包装デバイスとともに使用され得る、包帯材の代替実施形態の概略上面図である。図23Bは、図23Aの包帯材の縁領域の詳細図である。 図23Aは、本明細書の包装デバイスとともに使用され得る、包帯材の代替実施形態の概略上面図である。図23Bは、図23Aの包帯材の縁領域の詳細図である。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図24A−24Fは、包帯材縁領域の種々の代替実施形態を描写する。 図25は、皮膚の角質層に適用された包帯材の概略断面図を描写する。 図26Aは、直線外縁がその幅の一部分に沿ってその外縁から始まって皮膚の層に接着された、仮定上の歪んだ包帯材の一部分の上面図を描写する。図26Bは、図26Aに示される皮膚の幅を横断して包帯材の外縁から始まる治療ゾーンの一部分に沿った皮膚の層に包帯材によって付与された仮定平均剪断応力の概略グラフを描写する。 図27Aは、幾何学的特徴を有する変調縁ゾーンが、その幅の一部分に沿ってその最外縁から始まって皮膚の層に接着された、仮定上の歪んだ包帯材の一部分の上面図を描写する。図27Bは、図27Aに示される皮膚の幅を横断して包帯材の外縁から始まって治療ゾーンの一部分に沿った皮膚の層に包帯材によって付与された仮定平均剪断応力の概略グラフを描写する。
(詳細な説明)
瘢痕およびケロイドを治療する以前の試行は、外科手術、シリコーン包帯材、ステロイド、X線照射、および凍結療法を含んでいた。これらの技術のそれぞれに不利点がある。おそらく、最大の不利点は、第1の場合において、これらのうちのいずれも瘢痕またはケロイドの形成を有効に予防または寛解しないことである。すなわち、これらの技法は、主として、既に十分に定着した後に瘢痕を治療するために使用されてきた。
創傷付近の外因性および/または内因性応力の除荷は、瘢痕、肥厚性瘢痕、またはケロイドの形成を寛解させ得る。損傷の機械的環境は、その損傷への組織反応の重要な要因であり得る。この機械的環境は、外因性応力(すなわち、筋肉活動または身体運動を介して創傷に伝達される応力を含む生理的応力)および内因性応力(すなわち、皮膚の腫脹または収縮により創傷で誘導される応力を含む、皮膚自体の物理的性質に由来する皮膚応力)を含む。本明細書で説明されるデバイス、包帯材、キット、および方法は、創傷の機械的環境を含むが、それに限定されない、皮膚の機械的環境を制御または調整し得る。本明細書で説明されるデバイス、包帯材、キット、および方法は、その機械的環境を制御または調整して、瘢痕および/またはケロイド形成を寛解させてもよい。皮膚の機械的環境は、応力、歪み、または応力および歪みの任意の組み合わせを含んでもよい。創傷の機械的環境の制御は、能動的または受動的、(例えば、振動応力を印加することによって)動的、または静的であり得る。創傷に作用する応力および歪みは、外側の角質層、表皮、および真皮等の皮膚の層、ならびに皮下脂肪等の基礎結合組織層を伴ってもよい。本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、創傷をその機械的環境から防護してもよい。「防護する」という用語は、創傷が被る応力の除荷、ならびに接触、汚染物質、および同等物に対する物理的障壁を提供することを包含するように意図されている。本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、内因性応力および/または外因性応力から創傷および周囲組織を除荷することによって創傷を防護してもよい。したがって、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、創傷および周囲組織が被る応力を健常皮膚および組織が被る応力より低いレベルに低減させ得る。創傷付近の外因性および/または内因性応力の除荷は、瘢痕、肥厚性瘢痕、またはケロイドの形成を寛解させてもよい。
細胞の外部機械的環境は、細胞内部の生物学的反応を誘発し、細胞挙動を変化させ得る。細胞は、細胞の原形質膜中の内在性膜タンパク質であるインテグリンおよび細胞内経路を使用して、それらの機械的環境の変化を感知し、それらに反応することができる。細胞内経路は、細胞膜に付着した受容体および機械力を感知することができる細胞膜によって開始される。例えば、機械力は、サイトカイン、ケモカイン、成長因子、および炎症反応を増加または誘発することができる他の生物活性化合物の分泌を誘導し得る。そのような分泌は、それらを分泌する細胞内で作用し(イントラクリン)、それらを分泌する細胞に対して作用し(オートクリン)、それらを分泌する細胞を包囲する細胞に対して作用し(パラクリン)、または分泌点から距離を置いて作用することができる(エンドクリン)。イントラクリン干渉は、細胞シグナル伝達を改変することができ、その結果として、創傷に対する細胞の動員、創傷における細胞の増殖、および創傷における細胞死を含む、細胞挙動および生物学を改変することができる。加えて、細胞外基質が影響を受け得る。
上で述べたように、創傷治癒プロセスは、早期炎症相、増殖相、および再構築の3段階において特徴付けられ得る。炎症相は、損傷直後に発生し、典型的には、約2日から1週間続く。血液凝固が起こって失血を停止させ、創傷から破片、細菌、および損傷組織を除去することができる細胞を誘引する因子が放出される。加えて、創傷治癒の増殖相を開始するように因子が放出される。約4日から数週間続く増殖相では、線維芽細胞が成長し、コラーゲンおよびプロテオグリカンを分泌することによって新たな細胞外基質を構築する。増殖相の終了時、線維芽細胞はさらに創傷と接触するように作用し得る。再構築相では、ランダムに配向したコラーゲンが皮膚張力線に沿って組織化され、架橋される。もはや必要のない細胞は、アポトーシスを被り得る。再構築相は、損傷後何週間も、または何か月も、あるいは無期限に継続し得る。瘢痕は、典型的には、損傷の約6〜8週間後に健常皮膚の破断強度の約75〜80%に達する。一般に、瘢痕は、典型的には、三角形の断面を有する。すなわち、瘢痕は、通常、皮膚表面付近(すなわち、角質層および表皮)では体積が最小であり、より深い真皮層に進行するにつれて体積が増加する。
創傷治癒プロセスに一般的に起こり得る転帰が3つある。第1に、正常瘢痕が生じ得る。第2に、肥厚性瘢痕またはケロイドの形成等の瘢痕形成の病的増加が生じ得る。第3に、創傷が完全には治癒せず、慢性創傷または潰瘍になり得る。本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、任意の種類の瘢痕の形成を寛解させることができる。加えて、本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、種々の創傷サイズおよび皮膚の異なる厚さに適合することができ、例えば、デバイスは、身体の異なる領域での使用のために構成されてもよい。加えて、本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、任意の種類、例えば、身体場所、年齢、人種、または状態の皮膚における瘢痕形成を寛解させるように適合することができる。
いかなる特定の理論にも拘束されることを所望するわけではないが、本発明者らは、創傷治癒プロセスの増殖相の早期に創傷または切開部に対して作用する機械的歪みが、細胞アポトーシスを阻害し得、細胞および基質の有意な蓄積、したがって、増加した瘢痕化または肥厚性瘢痕の産生につながると考えている。過剰な基質形成についての肥厚性瘢痕とケロイドとの根源的類似性に鑑みて、本発明者らは、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、創傷または切開部に対して作用し得る少なくとも多少の歪みを除荷または中和することにより、ケロイドの予防および治療にも有用であり得ると考えている。この引張歪みは、外因性歪みおよび/または内因性歪みであり得、健常無傷皮膚組織において見出される固有引張力からの歪みを含んでもよいが、それに限定されない。
いくつかの創傷包帯材は、創傷包帯材の適用に先立って除去される、裏当て、接着ライナ、および/または包装を有する。多くの既存の包帯材は、配向および適用しにくくあり得、折曲してそれら自体に付着する傾向を有し得る。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、限定ではないが、皮膚部位で、またはその付近で、すなわち、対象の皮膚の創傷または治療部位で、またはそれに隣接した、皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力または歪みを付与し、それによって、その皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによって、創傷部位での瘢痕形成を寛解させることを含み、皮膚部位で皮膚を治療し得る(「皮膚治療デバイス」)。皮膚部位での応力は、健常皮膚および組織が被るレベルより下のレベルに低減させられてもよい。応力または歪みは、1つ、2つ、またはそれを上回る方向で皮膚部位における内因性または外因性応力を低減させるように、1つ、2つ、またはそれを上回る方向で周囲組織に印加されてもよい。したがって、本明細書で説明されるデバイスおよび方法は、対象を治療するために、皮膚および/または創傷ならびに周囲組織が被る応力を低減させてもよい。本デバイスは、創傷裂開の発生の予防または低減を支援してもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯材用の包装および/またはアプリケータを提供してもよい。一変形例によると、包装および/またはアプリケータは、包帯材の迅速または容易な準備および/または適用を提供するように構成される。本明細書のいくつかの実施例は、具体的には、包帯材に事前に歪みを付与するように引張デバイスの役割も果たす包装を指すが、1つ以上の変形例または実施形態による、事前に歪みを付与されない、および/または適用に先立って歪みを付与されない、他の包帯材が提供されてもよい。包装はまた、包帯材を対象の皮膚に位置付ける、および/または適用するために、包装の1つ以上の要素が使用され得る、アプリケータとして動作してもよい。
本明細書で説明されるデバイス、キット、および方法は、包帯材の準備および/または適用のためのものであり得る。そのような準備は、例えば、接着ライナの除去、包帯材に歪みまたは張力を付与すること、適用のために包帯材を配向すること、および/または適用に先立って包帯材の一部分に医薬品または他の材料を適用することを含んでもよいが、それらに限定されない。
裏当て、接着ライナ、または剥離層、および/または他の包装は、多少の構造的安定性を可撓性創傷包帯材に提供してもよい。しかしながら、除去されたとき、可撓性創傷包帯材は、折曲してそれ自体またはユーザに付着し、あるいは創傷を覆う困難な位置付けを別様に提供し得るため、若干使用しにくくあり得る。また、ライナを引くか、または除去し、包帯材を患者に再配向するという行為は、折曲または倒壊する傾向を増加させ得る。さらに、包帯材の折曲または倒壊性により、接着剤除去および後続の再配向中に、ユーザは、創傷部位に適用されるデバイスの一部分の無菌状態を損なう有意な可能性がある。
別の変形例によると、包装またはアプリケータは、包帯材が準備された後、および包帯材が対象に適用されている間に、包帯材のための支持を提供するように構成される。いくつかの変形例によると、裏当ては、接着ライナが剥離される際および/または後に、包帯材の構造的支持または安定性を提供する。いくつかの変形例によると、包帯材および包装は、創傷に対面する位置で再配向されるように、すなわち、創傷デバイスが適用のために準備されたときおよび後の即時的用のために、構成される。いくつかの変形例によると、包装アプリケータは、本デバイスを対象の皮膚に配向および/または適用するために片手で使用されるように構成される。
いくつかの変形例によると、包装包帯材担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータ引張デバイス、および/またはアプリケータは、包帯材を皮膚に適用した後、適用された包帯材を包装および/またはアプリケータから分離するための剥離機構を提供する。変形例によると、例えば、参照することによってその全体で本明細書に組み込まれる、2011年7月17日出願の米国仮出願第61/512,340で記載されるように、包帯材は、事前に歪みを付与され、包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータに連結されてもよい。本明細書で説明される1つ以上の包帯材の剥離が、包帯材担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータとともに使用されてもよい。
いくつかのさらなる変形例では、包帯材、または包帯材の1つ以上の接着剤領域は、包装またはアプリケータを開放することによって、ライナから剥離され、すなわち、分離されてもよい。いくつかの変形例によると、本のような包装は、カバー、および包帯材が取り外し可能に取り付けられるベースを提供される。カバーが開放されるとき、または開放されるにつれて、ライナは、手動で、または自動的に、包帯材の接着剤から剥離されてもよい。変形例によると、ライナは、カバーに取り付けられ、カバーが持ち上げられるか、または開放されたときに包帯材の接着剤側を露出するであろう。ベースは、ライナが除去されている間に、および/または包帯材が対象の皮膚に適用されている間に、構造的支持を包帯材に提供するように構成されてもよい。
いくつかの変形例によると、包装、引張デバイス、包帯材担体、支持体、ベース、またはアプリケータはさらに、包帯材が皮膚に適用されると、それを通して創傷、切開位置、または他の場所が可視化され得る、開口部、窓、あるいは透明または半透明部分を備えてもよい。いくつかの変形例によると、窓は、創傷と包帯材の縁との間に最適または所望の距離があるように、および/または包帯材が皮膚応力を除荷するために最適な場所にあるように、包帯材の適用を誘導する。
いくつかの変形例によると、アプリケータ、引張デバイス、包装または担体、支持体、あるいはベースは、種々の身体場所または輪郭に適用されたときに包帯材が成形されることを可能にするように、多様または可変的な可撓性を提供してもよい。
いくつかの変形例によると、包装またはアプリケータは、より剛性であるか、または包帯材を支持するために少なくとも第1の方向で十分な柱強度を提供する一方で、対象の湾曲または成形した皮膚表面へのより適合する適用を提供するように、あるいはそれが適用される包帯材の湾曲または成形を可能にするように、少なくとも第2の方向で比較的可撓性であり、あまり剛性ではない。第1および第2の方向は、相互と直角である場合もあり、そうではない場合もある。いくつかの変形例によると、包装アプリケータ、引張デバイス、または包帯材担体、支持体、あるいはベースは、包帯材の成形を可能にしながら、十分に剛性であるか、または包帯材を支持する。いくつかの変形例によると、ベースおよび/またはカバーを含み得る担体または支持体は、適用中に包帯材の十分な支持を提供しながら、包装/アプリケータおよび/または包帯材の成形を可能にする可撓性を提供するように、隣接区画に可撓性に連結された比較的剛性の材料の区画を備えてもよい。いくつかの変形例によると、区画は、低密度ポリエチレン(LDPE)材料、または接着剤およびより薄くより可撓性の物質の複合材料等の可撓性材料を介して、隣接区画に連結される。代替として、区画は、切り欠き、スロット、溝、折り目、または他の開口部、あるいは異なる場所での基板の厚さの変動を伴って、基板を製造することによって、構造として形成されてもよい。
包装、アプリケータ、引張デバイス、または包帯材担体は、支持体の面に対して直角である1つの方向で可撓性を提供する一方で、支持体の面に対して直角である別の方向で可撓性を制限する、要素または特徴を有してもよい。いくつかの変形例によると、可撓性要素は、本デバイスが歪みを付与されているときに可撓性を制限し、本デバイスが皮膚に適用されているときに可撓性を可能にしてもよい。要素のそれぞれは、他の要素のうちの1つ以上の要素とは異なる方向で撓曲することを可能にしてもよい。可撓性要素は、所望の適用または配置の場所にしたがって、直線であり得るか、または成形されてもよい。
変形例によると、可撓性要素は、ユーザが歪んだ構成で包帯材を維持することを可能にするために十分な支持を提供する、支持要素と組み合わせて提供される。変形例によると、1つ以上の要素は、歪んだ構成で歪んだ包帯材を維持する、例えば、対象に適用され、担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータから剥離されるまで、歪んだ構成で包帯材を固着する固着要素を維持するように提供されてもよい。例えば、包帯材に歪みを付与した後、包帯材は、担体、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータ、あるいはアセンブリから剥離されるまで、包帯材、支持体、ベース引張デバイス、またはアプリケータ、あるいは包帯材アセンブリのうちの1つ以上の要素に接着されるか、または取り付けられてもよい。
いくつかの変形例によると、アプリケータはさらに、例えば、デバイスを適用している間またはその後に、支持構造体を使用して圧縮力の印加を可能にすることによって、出血を低減させることに役立つために使用されてもよい。1つ以上の止血剤または凝固性薬剤が、出血を低減させることに役立つように、包帯材に適用され、または別様に包帯材と統合されてもよい。潜在的な薬剤は、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微小繊維コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィレブランド因子)、凝固促進剤(例えば、没食子酸プロピル)、抗線維素溶解薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)、および同等物を含む。いくつかの変形例では、薬剤は、凍結乾燥させられ、包帯材に組み込まれ、血液または他の流体との接触時に活性化されてもよい。いくつかのさらなる変形例では、包帯材が対象で使用される前に、活性化剤が包帯材または治療部位に適用されてもよい。なおも他の実施例では、包帯材の適用前に、またはカテーテルあるいは管を介した包帯材への適用後に、別個に、または直接、止血剤が創傷に適用されてもよい。本デバイスはまた、創傷治癒プロセスのいくつかの側面を支援することに有用であり得る、1つ以上の他の活性剤を備えてもよい。例えば、活性剤は、医薬品、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはそれらの組み合わせであってもよい。そのような薬剤のさらなる実施例は、種々の抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン、硫酸ポリミキシンB、ネオマイシン、ポリスポリンを含むが、それらに限定されない)、消毒剤(ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン等)、抗真菌剤(ナイスタチン等)、抗増殖剤(シロリムス、タクロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、パクリタキセル)、成長因子(VEGF等)、および他の治療(例えば、ボツリヌス毒素)を含んでもよいが、それらに限定されない。当然ながら、本デバイスは、1つより多くの薬物または薬剤を備えてもよく、本デバイスは、1つ以上の薬物または薬剤を送達してもよい。
一変形例によると、アプリケータおよび/または包装は、操作することが容易であるように、包帯材の形態を保持するために十分に支持性または剛性であり得る。変形例によると、アプリケータは、無菌適用および/または片手による適用を提供し得るように、包帯材より十分に幅広く、および/または長くあり得、あるいは十分に広い面積を有してもよい。変形例によると、支持構造が包帯材のために提供される。変形例によると、辺縁が、包帯材または包帯材接着剤と支持構造の1つ以上の縁部分との間で、支持構造として提供される。そのような辺縁は、接着剤との不慮のユーザ接触のより高い可能性を余儀なくさせることなく、または生成することなく、包帯材またはその担体、ベース、または支持体を把持または操作するように、支持された縁または領域を提供してもよい。
いくつかの変形例によると、包装またはアプリケータはまた、適用に先立って包帯材に歪みを付与して、瘢痕またはケロイド形成を寛解させるように構成された包帯材を提供するために使用されてもよい。
皮膚または創傷部位での瘢痕および/またはケロイドの形成を寛解させるために使用され得るデバイスが、本明細書で説明される。瘢痕は、任意の種類の瘢痕、例えば、正常瘢痕、肥厚性瘢痕等であり得る。一般に、本デバイスは、創傷付近の皮膚表面に取り外し可能に固着されるように構成されてもよい。本デバイスは、皮膚または創傷を内因性応力および/または外因性応力から防護してもよい。いくつかの変形例では、本デバイス、例えば、皮膚の弾性特性等を改善するデバイス等は、皮膚または創傷に対する外因性応力に影響を及ぼすことなく、内因性応力から皮膚または創傷を防護してもよい。他の変形例では、本デバイスは、創傷に対する内因性応力に影響を及ぼすことなく、外因性応力から皮膚または創傷を防護してもよい。そのような変形例は、筋肉組織および周囲皮膚または創傷組織が、例えば、ボツリヌス毒素または同等物の使用を通して、麻痺させられた状況を含み得る。さらなる他の変形例では、本デバイスは、内因性応力および外因性応力の両方から皮膚または創傷を防護する。
本明細書で説明されるデバイスまたは包帯材は、限定ではないが、皮膚部位のまたはその付近で皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力または歪みを付与し、それによって、その皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによって、創傷部位での瘢痕の形成を寛解させることを含み、皮膚部位で皮膚を治療してもよい。皮膚部位での応力を、健常皮膚および組織が被るレベルより下のレベルに低減させてもよい。応力または歪みは、1つ、2つ、または3つの方向への皮膚部位における内因性または外因性応力を低減させるように、1つ、2つ、または3つの上回る方向で周辺組織に印加されてもよい。包帯材の物理的特徴および/または包帯材を適用する方法はまた、切開部位への歪みの印加から皮膚皮剥または張力水疱形成の速度に耐えるか、または速度を低減させるように、さらに構成されてもよい。例えば、皮膚表面に適用されたときの接着剤領域の伸張は、接着剤領域の下で増加した組織密度をもたらし得る。これは、接着剤領域の緩和に起因する、接着剤領域に直接取り付けられる皮膚組織の略平面、接線、または平行圧縮の結果であり得る。いくつかの実施例では、この組織圧縮は、包帯材の一方の端部が皮膚に接着され、次いで、他方の端部が創傷の反対側の皮膚に取り付けられる前に、創傷にわたって張力を加えられるか、または引っ張られる、包帯材「巻き付け」とは対照的に、接着剤と直接接触している皮膚の組織皮剥および/または水疱形成の危険を低減させ得る。包帯材「巻き付け」は、適用中に包帯材で張力を生成しながら、同時に、第1の接着部位で比較的高い組織歪みを生成し得る。次いで、この高い組織歪みは、高いピーク応力が包帯材下の皮膚に沿って再分散されるため、包帯材が第2の接着部位で皮膚に取り付けられたときに減少する。対照的に、事前に歪みを付与された包帯材が皮膚に適用されたとき、接着剤領域が所望の場所に適用されるため、あったとしてもわずかな歪みしか皮膚に伝達され得ない、または生成され得ない。しかしながら、事前に歪みを付与された包帯材が緩和させられたとき、皮膚の歪み(または、ピーク歪み)は増加され得る。したがって、事前に歪みを付与された包帯材を用いると、一時的な高い組織歪みが、適用手順中に回避されるか、または別様に低減させられ得る。しかしながら、他の変形例では、包帯材はまた、巻き付けることによって、または事前に歪みを付与することと巻き付けことの組み合わせによって、皮膚に適用されてもよい。
包帯材は、弾性材料のシート等の弾性部材を備えてもよい。包帯材の弾性材料は、材料の単一の層、あるいは同一または異なる材料の複数の層を備えてもよい。材料は、中実、発泡体、格子、または織物構成を含む、種々の構成のうちのいずれかを有してもよい。弾性材料は、生体適合性ポリマー、例えば、シリコーン、ポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴム、またはコポリエステル材料であってもよい。ポリマーシートの厚さは、所望の回復可能な歪みを達成するために十分な負荷容量を伴う包帯材を提供するように、および経時的に望ましくない量の包帯材の漸動変形を防止するように選択されてもよい。いくつかの変形例では、包帯材にわたる厚さは、一様ではなく、例えば、包帯材にわたる厚さは、剛性、負荷容量、あるいは選択された配向および/または場所での回復歪みを変化させるように、変動させられ得る。例示的な包帯材の弾性材料は、約50ミクロン〜1mm以上、約100ミクロン〜約500ミクロン、約120ミクロン〜約300ミクロン、またはいくつかの変形例では、約200ミクロン〜約260ミクロンの範囲内の厚さを有してもよい。例示的な包帯材は、約500ミクロン以下、400ミクロン以下、あるいは約300ミクロン以下の縁厚を有し、偶発的に衣類または物体に軽く触れられたときに、偶発的持ち上げからの皮膚分離の危険性を呈する可能性が低い。いくつかの変形例では、包帯材は、厚さを低減させるように、縁の付近で先細である。先細縁はまた、包帯材の接着縁に隣接する皮膚組織に作用するピーク張力を緩和し得る。これは、皮膚の水疱形成または他の張力関連皮膚外傷の危険性を低減させる場合もあり、または低減させない場合もある。他の変形例では、包帯材の縁が、包帯材の中央より厚くあり得る。いくつかの構成では、より厚い包帯材縁が、均一な厚さの包帯材と比較して、包帯材縁付近で作用するピーク張力の場所の相対的な内向き偏移を提供し得ることが仮定される。弾性材料は、60%の工学歪みで、少なくとも0.35ニュートン/mmの幅あたりの負荷、または45%の工学歪みで、少なくとも0.25ニュートン/mmの幅あたりの負荷を有してもよい。弾性材料は、約45%〜60%の工学歪みで約2ニュートン/mmと同じくらい、約45%〜60%の工学歪みで約1ニュートン/mm、約45%〜60%の工学歪みで約0.7ニュートン/mm、または約45%〜60%の工学歪みで約0.5ニュートン/mmと同じくらいの幅あたりの負荷を有してもよい。システム弾性材料は、0%〜60%の工学歪みから減少しない幅あたりの負荷、0%〜60%の工学歪みから直線的に増加する幅あたりの負荷のプロット、または0%〜60%の工学歪みから凸状ではない幅あたりの負荷のプロットを有してもよい。弾性材料は、約20%〜30%の工学歪みまで歪みが付与され、表面に取り付けられたときに、少なくとも8時間にわたって200kPa〜約500kPaの範囲内で実質的に一定の応力を維持するように構成される、接着剤を含んでもよい。弾性材料は、約20%〜30%の工学歪みまで歪みが付与され、表面に取り付けられたときに、少なくとも8時間にわたって200kPa〜約400kPaの範囲内で実質的に一定の応力を維持するように構成される、接着剤を含んでもよい。実質的に一定の応力は、少なくとも8時間にわたって10%未満、または少なくとも8時間にわたって5%未満変動してもよい。
描写された包帯材は、約160mm〜約60mmの長さおよび/または幅を伴う略長方形の構成を有してもよいが、他の変形例では、包帯材は、種々の長さおよび幅のうちのいずれかを有してもよく、かつ種々の他の形状のうちのいずれかを備えてもよい。また、包帯材の角は、例えば、四角であるか、または丸みを帯びてもよい。例示的な包帯材の長さおよび/または幅は、約5mm〜約1メートル以上、いくつかの変形例では、約20mm〜約500mm、他の変形例では、約30mm〜約50mm、なおも他の変形例では、約50mm〜約100mmの範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、包帯材の最小寸法(例えば、厚さ)を除外する、最大寸法(例えば、幅)に対する直交寸法に対する包帯材の最大寸法(例えば、その長さ)の比は、約1:3、約1:2、約1:1、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、または約10:1、あるいはそれを上回る範囲内であってもよい。いくつかの変形例では、使用中の包帯材の歪み軸は、最大寸法に対して、または最大寸法に対する直交寸法に対して、配向されてもよい。いくつかの変形例では、弾性材料によって皮膚に付与される最終圧縮応力および歪みは、皮膚における引張応力と包帯材の弾性材料との間の動的平衡の結果であってもよい。皮膚部位における皮膚は、典型的には、任意の組織が皮膚部位から切除されたかどうかにかかわらず、切開部位を伸張させる固有の張力を備える。包帯材が特定の張力まで伸張させられ、次いで、切開部位に接着されたとき、皮膚表面に対する接線軸に沿って包帯材の直下で組織を圧迫するように、包帯材における引張応力が切開部位に伝達され、皮膚場所に付与される応力および歪みが正味のまたは結果として生じた配向を有し、あるいは配向に対する類似軸、または包帯材における引張応力の軸を伴って、軸もまた、弾性材料および/または皮膚場所の外面に略接線または平面的であるように、弾性材料および接着剤領域は、皮膚場所に適用されるように構成されてもよい。包帯材における張力は、包帯材に隣接する皮膚における増加した張力との平衡を維持する、張力レベルまで弛緩するであろう。皮膚場所への包帯材の適用は、それ自体の上に重複することなく、または巻かれることなく、包帯材の配置を伴ってもよく、例えば、包帯材の隣接領域のみが相互接続され、包帯材の非隣接領域は相互接続されない。皮膚に付与される応力および歪みの実際の量は、例えば、特定の個人、皮膚場所、皮膚層(例えば、表皮、真皮、または下層結合組織)の厚さまたは種々の機械的特性、および/または既存の瘢痕化の程度に応じて、異なり得る。いくつかのさらなる変形例では、創傷治療包帯材は、頭皮、額、頬、首、上背、下背、腹部、胴体の上部(乳房を含むが、それに限定されない)、肩、上腕、前腕、掌部、手背、指、大腿部、下肢、足の甲または底面、および/または足指等の特定の身体場所で使用するために選択または構成されてもよい。適用可能である場合、いくつかの身体領域はさらに、前、後、内側、外側、近位、および/または遠位領域、例えば、腕および脚に線引きされてもよい。
包帯材は、約10%〜約60%以上、他の構成では、約15%〜約50%、なおも他の構成では、約20%〜約30%または約40%の範囲内の皮膚歪みを付与するように構成されてもよい。所望の程度の皮膚歪みを達成するために、包帯材は、約20%〜約80%以上、時として、約30%〜約60%、他の場合には、約40%〜約50%または約60%の範囲内の弾性引張歪みを受けるように構成されてもよい。包帯材は、シリコーン、スチレンブロック共重合体、天然ゴム、フルオロエラストマー、ペルフルオロエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、および同等物を含むが、それらに限定さない、種々の弾性材料のうちのいずれかを含んでもよい。例示的な包帯材の材料は、約20〜約90、約30〜約80、約50〜約80の範囲内のショアA硬度を有してもよい。例示的な包帯材は、NUSIL TECHNOLOGY LLC(Carpinteria, CA)によるMED82−5010−05から構築された。好適な材料の他の実施例は、参照することによってその全体で以前に組み込まれる、米国出願第11/888,978号で説明されている。
包帯材が皮膚位置に適用され、少なくとも部分的にその基礎構成に回復させられたとき、包帯材における歪みの回復レベルまたは平衡レベルは、約4%〜約60%以上、他の構成では、約15%〜約50%、なおも他の構成では、約20%〜約30%または約40%の範囲内であってもよい。回復前に包帯材に加えられた最初の工学引張歪みと、皮膚における結果として生じる工学圧縮歪みとの間の比は、皮膚の種類および場所に応じて異なってもよいが、いくつかの実施例では、約2:1であってもよい。他の実施例では、比は、約4:1〜約5:4、約3:1〜約5:3、または約5:2〜約2:1の範囲内であってもよい。これらの皮膚歪み特性は、再現可能な測定を促進するように、身体または身体部分の参照位置、例えば、解剖学的位置に対して判定されてもよい。特定の程度の歪みが、工学歪みまたは真の歪みのいずれかとして特徴付けられてもよいが、他の種類の歪みに基づいて計算される場合もあり、またはされない場合もあり、あるいは他の種類の歪みから変換されてもよい(例えば、歪みは、真の歪みに変換される45%工学歪みに基づいてもよい)。
いくつかのさらなる変形例では、弾性材料の1つ以上の特性は、材料の応力/歪み曲線上の種々の特徴に対応してもよい。例えば、包帯材の1つの具体的実施例の工学および真の応力/歪み曲線は、約60%工学歪みで約1.2MPaの工学応力を呈する材料を含むが、他の実施例では、工学応力は、約900KPa〜約3.5MPa、約1MPa〜約2.2MPa、約1MPa〜約2MPa、約1.1MPa〜約1.8MPa、約1.1MPa〜約1.5MPa、約1.2MPa〜約1.4MPaの範囲内であってもよい。包帯材から応力を除荷または軽減するとき、材料は、約40%工学歪みで約380KPaの工学応力を伴って構成されてもよいが、他の実施例では、約40%歪みまでの材料の除荷中の工学応力は、約300KPa〜約700KPa、約325KPa〜約600KPa、約350KPa〜約500KPa、または約375KPA〜約425KPaの範囲内であってもよい。約30%の工学歪みまで材料を除荷するとき、材料は、約300KPaの工学応力を呈するが、他の実施例では、約30%歪みまで材料を除荷するときの工学応力は、約250KPa〜約500KPa、約275KPa〜約450KPa、約300KPa〜約400KPa、または約325KPA〜約375KPaの範囲内であってもよい。約20%の工学歪みまで除荷するとき、材料は、約100KPaの工学応力を有してもよいが、他の実施例では、約20%での除荷工学応力は、約50KPa〜約200KPa、約75KPa〜約150KPa、または約100KPa〜約125KPaの範囲内であってもよい。いくつかの実施例では、材料は、少なくとも、上記で説明される特定工学歪みレベルのうちのそれぞれにおいて、特定の範囲またはレベルの工学応力を達成するように構成されてもよいが、他の実施例では、材料は、例えば、最大で約30%または約40%までのより低いレベルの最大工学歪みのために構成されてもよい。
いくつかの実施例では、応力/歪み曲線のある部分は、特定の幾何学形状を有してもよい。例えば、特定のレベルの最大歪みについては、負荷曲線は、対応する真の応力/歪み曲線上で略直線状であり得る。本明細書で説明される包帯材を使用する実施例では、最大で約45%の真の歪みまで、負荷曲線は、略直線形構成を有した。他の実施例では、構成は、負荷曲線の一部に沿ってのみ直線状であり得るか、または負荷曲線全体に沿って曲線状であり得る。負荷曲線が非直線状である場合、負荷曲線は、凸状、凹状、または両方であり得る。また、いくつかの実施例では、負荷曲線の接線(すなわち、2つの三角形の間の線)もまた、略共線的であり得る。
いくつかの変形例では、弾性材料は、少なくとも約1MPa、約1.5MPa、約2MPa、約2.5MPa、約3MPa、約3.5MPa、約4MPa、約5MPa、約6MPa、約7MPa、約8MPa、約9MPa、または少なくとも約10MPa、あるいはそれを上回る弾性率Eを有する材料を含む。材料弾性率Eは、約10MPa、約9MPa、約8MPA、約7MPa、約6MPa、または約5MPa、または約4MPaと同じくらいであり得る。
上記で説明される、ある歪みレベルでの絶対応力レベルに加えて、材料はまた、a)負荷中に特定の歪み達成する応力と、b)除荷中の同一の歪における応力との間の比に対して特徴付けられてもよい。例えば、材料は、20%、30%、および40%歪みレベルのうちのそれぞれにおいて、少なくとも4:1〜約3:2の比を有してもよいが、他の実施例では、材料は、20%、30%、または40%歪みレベルのみで、または40%ではないが20%および30%の両方で、または20%ではないが30%および40%の両方で、これらの比を呈してもよい。他の実施例では、歪みレベルのうちの1つ、いくつか、または全てにおける比は、約3:1〜約2:1、または約5:2〜約2:1の範囲内であってもよい。
いくつかの実施例では、包帯材の弾性材料は、一定の歪みで安定したレベルの応力を達成するように、試験条件下で構成されてもよく、例えば、材料は、特定の期間にわたって特定のレベルの歪みにおいて、限定量の応力緩和を呈する。期間は、少なくとも約8時間、約12時間、約18時間、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日、約5日、約6日、または約1週間、あるいはそれを上回ってもよい。歪みのレベルは、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、または約80%、あるいはそれを上回ってもよい。種々の時間曲線にわたる例示的な包帯材の応力は、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、または約8時間、あるいはそれを上回る期間にわたって、顕著な逸脱を伴わずに約30%の工学歪みで約300KPaの工学応力を維持するように構成されてもよい。10%歪み、20%歪み、および40%での応力は、より低くまたは高くあり得る。
いくつかの変形例では、弾性材料または包帯材は、特定の期間にわたって一定の歪みで保持されたときに特定の最小レベルの応力を維持するように、試験条件下で構成されてもよい。経時的に皮膚への応力および歪みを維持する裏当て材料の能力を評価する実施例では、工学歪みが測定された一方で、各裏当て材料は、毎秒100ミクロンの速度で60%まで引張歪みが付与されて10分間保持され、次いで、毎秒100ミクロンの速度で30%の歪みまで低下されて9時間保持された。例えば、例示的な包帯材は、30%の工学歪みで約350KPaの工学応力レベルを維持することができる。いくつかの他の実施例では、最小レベルの応力は、約100KPa、約120KPa、約140KPa、約160KPa、約180KPa、約200KPa、約220KPa、約240KPa、約260KPa、約280KPa、約300KPa、約320KPa、約340KPa、約360KPa、約380KPa、約400KPa、約420KPa、約440KPa、約460KPa、約480KPa、約500KPa、約600KPa、約700KPa、約800KPa、約900KPa、または約1000KPa、あるいはそれより大きくてもよい。一定の歪みのレベルは、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、または約80%のレベルを伴って、他の構成で異なり得る。包帯材が応力レベルを維持することができる期間は、少なくとも約2000秒、約3000秒、約4000秒、約5000秒、約6000秒、約7000秒、約8000秒、約9000秒、約10000秒、約20000秒、約30000秒、約40000秒、約50000秒、約60000秒、約70000秒、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日、約5日、約6日、約7日、約10日、約2週間、約1ヶ月、またはそれを上回ってもよい。いくつかの変形例では、包帯材、弾性材料、および/または接着材料は、皮膚表面または試験表面に適用されたときに特定の期間にわたって応力または歪みレベルの約15%未満の変化を呈するように構成される。他の実施例では、変化の程度は、約12%、約10%、約8%、約6%、約5%、約4%、約3%、または約2%、あるいはそれを下回ってもよい。応力または歪みは、工学応力あるいは歪み、および/または真の応力あるいは歪みであってもよい。
使用される接着剤は、例えば、シリコーン、アクリル、スチレンブロック共重合体、ビニルエステル、ニトリル、または他のPSAとしての圧力活性化接着剤(PSA)であってもよい。他の変形例では、熱または光硬化接着剤を含むが、それに限定されない、非感圧接着剤が使用されてもよい。感圧接着剤は、例えば、ポリアクリレートベース、ポリイソブチレンベース、シリコーンベースの感圧接着剤、合成ゴム、アクリル、およびポリイソブチレン(PIB)、親水コロイド、および同等物から作製されてもよい。接着剤のTピール剥離力およびブラントプローブタック力が、ASTMD1876およびASTMD2979等の標準化試験方法または他の適切な方法によって測定されてもよい。いくつかの変形例では、接着剤のTピール剥離力またはブラントプローブタック試験値は、少なくとも約24時間、約48時間、約72時間、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間、またはそれを上回って、少なくとも約50mPa/mmの負荷を維持するように構成される。他の変形例では、負荷は、特定の期間にわたって、少なくとも約75mPa/mm、約100mPa/mm、約125mPa/mm、または少なくとも約150mPa/mmであってもよい。(例えば、Tピール剥離力またはブラントプローブタック試験値によって測定されるような)接着の程度は、皮膚または切開部位に加えられた歪みの程度に応じて異なってもよく、いくつかの変形例では、これらの期間は、約10%、約20%、約30%、約40%、または約50%、あるいはそれを上回る平均皮膚歪みに基づいてもよい。いくつかの変形例では、接着剤は、少なくとも約150kg/m、約160kg/m、約170kg/m、約180kg/m、約190kg/m、約200kg/m、約210kg/m、約220kg/m、約230kg/m、約240kg/m、約250kg/m、約260kg/m、約270kg/m、約280kg/m、約290kg/m、約300kg/m、約310kg/m、約320kg/m、約330kg/m、約340kg/m、約350kg/m、約400kg/m、約450kg/m、または少なくとも約500kg/m、あるいはそれより高いTピール剥離力を有してもよい。いくつかのさらなる変形例では、Tピール剥離力は、約1000kg/m、約900kg/m、約800kg/m、約700kg/m、約600kg/m、約500kg/m、約400kg/m、または約300kg/mと同じくらいであってもよい。接着剤のブラントプローブタック試験値は、少なくとも約0.50kg、約0.55kg、約0.60kg、約0.65kg、約0.70kg、または約0.75kg、あるいはそれより高くあり得、かつ約1kg、約0.9kg、約0.8kg、約0.7kg、または約0.6kgと同じくらいであってもよい。Tピール剥離力およびブラントプローブタック力は、ASTMD1876およびASTMD2979等の標準化試験方法または他の適切な方法によって測定されてもよい。本デバイスの他の特徴または変形例は、参照することによってその全体で本明細書に組み込まれる、2007年8月3日出願の米国出願第11/888,978号で説明されている。
剥離ライナは、不透明材料および透明材料の両方を含む、任意の種々の材料を含んでもよい。剥離ライナは、マイラーまたは紙、あるいはデバイスの接着材料への接着力が低減した任意の他の材料を含んでもよい。例えば、シリコーン接着材には、フルオロポリマー処理ポリエステルフィルムが使用されてもよく、アクリル系感圧接着剤には、シリコーン処理ポリエステルまたはマイラーフィルムあるいはシリコーン処理クラフト紙が使用されてもよい。デバイスが多数の別個の接着剤領域を有する変形例において、別個の剥離ライナが各領域に提供されてもよく、またはいくつかの領域が同一の剥離ライナによって被覆されてもよい。
本明細書のデバイスキットまたは方法で使用され得る、包帯材、アプリケータ、または引張デバイスの実施例は、限定ではないが、その開示が参照することによってその全体で本明細書に既に組み込まれている、2010年8月11日出願の米国出願第12/854,859号で提供されているものを含んでもよい。
包装アセンブリ、アプリケータ、および/または引張デバイスは、引張構造と、包帯材に剥離可能に取り付けるように構成される第1の取付部分と、包帯材に剥離可能に取り付けるように構成される第2の取付部分とを備えてもよく、引張構造は、第1の取付部分と第2の取付部分との間に分離力を付与して、第1および第2の取付部分に取り付けられた包帯材において歪みを引き起こすように構成されてもよい。弾性包帯材は、包帯材および包装アセンブリの第1および第2の取付部分に剥離可能に取り付けるように構成されてもよく、かつ取付構造を含んでもよく、あるいは包装デバイス、アプリケータ、または引張部材の取付構造と一体であり得る。引張構造はまた、アプリケータデバイスの役割を果たしてもよく、またはユーザが包帯材を対象の皮膚に適用することを可能にするように構成されてもよい。
包装デバイス、包帯材アセンブリ、包帯材担体、支持体、ベース、アプリケータ、張力または歪み付与デバイスの取付構造は、アプリケータ、張力または歪み付与デバイスを包帯材に取り付けるか、または連結するために使用される、任意の構造を備えてもよい。包帯材は、取付特徴または構造を有する場合もあり、またはそうではない場合もある。任意のそのような取付特徴は、包装、アプリケータ包帯材、および/または引張デバイスの任意の取付構造または取付構造に対応する構造と一体であり得るか、またはそれらを含んでもよい。
いくつかの変形例では、アセンブリは、本明細書で説明される分離デバイスおよび方法を含むが、それらに限定されない、包装、アプリケータまたは引張デバイス、他の取付要素、または包帯材アセンブリの他の部分からの包帯材の分離、剥離、除去、または着脱を促進するように構成される、1つ以上の機構または要素を備えてもよい。剥離要素または剥離可能な取付構造は、例えば、ポケットおよびタブ、フックアンドループ機構、フック、角度付きバー、取付構造と関連付けられるか、または連結される、枢動、回転、揺動、または摺動特徴、接着剤、除去可能接着剤、接着テープまたは他の接着デバイス、ペグ、リップコード、タオル掛け構成、摺動ピン、摩擦ロック、カムロック、真空または吸引デバイス、スナップコネクタ、絨毯の留め鋲、圧入接続または他の接続、レバー、ラッチ、係止部材、ばね部材、あるいはカッタまたはリップコード等の他の機構、もしくはアプリケータ、包装、包帯材アセンブリの他の部分、および/または取付構造、特徴、要素、または部分からの包帯材の除去を可能にする、穿孔される取付構造または要素あるいは別様に切断可能な構造の引裂、切断、または分離を促進する他の構造または特徴を含んでもよいが、それらに限定されない。それらは、自己剥離式ラッチまたはばね部材であってもよい。それらは、アプリケータを除去することに先立って、圧力部材が皮膚治療デバイスに適用されたときに作動させられてもよい。それらは、手動で作動させられてもよい。
記述されるように、包装またはアプリケータ、引張デバイスおよび/または歪み付与デバイスは、いくつかの実施形態では、外力を用いて歪みを皮膚治療デバイスに付与するように、および/または皮膚治療デバイスに付与された歪みを維持するように、提供されてもよい。包装、アプリケータ、または引張デバイスは、包帯材に張力を加えるように枢動または回転するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、歪み付与デバイスは、単一の所定のまたは事前に設定された歪み、あるいは複数の所定のまたは事前に設定された歪み、もしくは所定の最大または最小量の歪みを付与および/または維持するように構成されてもよい。包装アセンブリ、アプリケータ、または引張デバイスに関して本明細書で説明される特徴はまた、包帯材に歪みを付与するために使用される任意のデバイスで使用されてもよい。歪んでいない構成であるとして説明される包装、アプリケータ、張力付与、または歪み付与デバイスは、包帯材が、包装、アプリケータ、張力付与、または歪み付与デバイスに取り付けられたときに、歪みが付与されないか、または比較的少ない歪が付与され得る構成である。歪んだ構成であるとして本明細書で説明されるアプリケータ、包装、張力付与、または歪み付与デバイスは、包帯材が、包装、アプリケータ、引張または歪み付与デバイスに取り付けられたときに、または対象の皮膚に適用されたときの歪んでいない構成に対して、歪みが付与され、または比較的多くの歪みが付与され得る構成である。
包装デバイス、アプリケータ、引張デバイス、および対応する取付特徴は、多方向歪みまたは包帯材に対して直交方向での付加的な歪みを提供するように構成されてもよい。
包装デバイス、アプリケータ、引張デバイス、および/または取付構造外形は、直線状、曲線状、または別様に多様であり得る。例えば、デバイスの要素の形は、皮膚治療デバイスが取り付けられる対象の身体の領域の形状に追従するように構成されてもよい。包装デバイス、引張デバイス、アプリケータ、またはそれらの要素は、皮膚治療デバイスが対象の皮膚に配置される特定の身体場所または外形のための望ましい外形を有する、外形を有するように選択または構成されてもよい。包装デバイス、アプリケータ、引張デバイス、またはそれらの要素は、対象の身体外形の一部に密接に合致するように選択または構成されてもよい。包装デバイス、アプリケータあるいは引張デバイス、および/またはそれらの要素あるいは区画は、取り付けられた包帯材の代替形状または外形を提供するように、曲線状、湾曲可能、可撓性、屈曲可能、可鍛性、変形可能、成形可能、または移動可能であり得る。それらは、少なくとも1つの方向では比較的曲線状、湾曲可能、可撓性、可鍛性、屈曲可能、変形可能、成形可能、または移動可能であり得る一方で、別の方向ではより剛性である。
歪んでいない、部分的に歪んだ、歪んだ構成を含むが、それらに限定されない、種々の構成で、包装、アプリケータ、または引張デバイスを維持するために、種々の係止、ラッチ、固着、取付、または戻り止め機構が使用されてもよい。歪んでいない、部分的に歪んだ、歪んだ構成を含む、種々の構成で包帯材を維持するために、種々の係止、ラッチ、または戻り止め機構が使用されてもよい。包装、アプリケータ、引張デバイス、または包帯材を歪んだ一で係止することによって、所与の包帯材の所定の歪みが達成されてもよい。歪みの所定量は、治療部位の形および/またはサイズとは無関係である、歪みまたは力のレベルの所定の絶対百分率であり得る。さらなる実施例として、歪みまたは力のレベルのこの絶対百分率は、無縫合創傷閉鎖を達成するための最小歪みまたは力(例えば、治療部位の切開縁の対向配置を達成するための相対的歪みまたは力)とは無関係である場合もあり、そうではない場合もある。さらに、創傷閉鎖を達成するために必要とされる力は、切開縁の対向配置が達成されるまで歪みまたは力の最終レベルが分からないため、所定の歪みまたは力ではない。
図1−5Cを参照すると、包帯材および包装アセンブリ100の変形例が図示されている。包装アセンブリ100は、本のようなアプリケータおよび/または引張デバイス120と、包帯材130を含む包帯材アセンブリ110と、アプリケータおよび/または引張デバイス120から包帯材130を剥離するように構成される剥離部150とを備える。
包帯材130は、第1の表面135a上に皮膚接着剤135の層を備える、1つ以上の接着剤領域を伴う弾性シート131を備える。使用される接着剤は、例えば、好適な圧力活性化接着剤(PSA)または非感圧接着剤であってもよい。
包装アセンブリ100、アプリケータまたは引張デバイス120、および/または包帯材アセンブリ110は、包帯材130に事前に歪みを付与する、および/または対象の皮膚への事前に歪みを付与された包帯材130の移送を可能にするように構成されてもよい。アプリケータおよび/または引張デバイス120はまた、対象の皮膚および/または創傷部位への包帯材130の接着剤部分の利便的、迅速、または無菌移送を提供してもよい。
デバイス120は、カバー121と、ベース122とを備える。包帯材アセンブリ110は、包帯材担体または支持体の役割を果たし得る、デバイス120に取り外し可能に連結または係留される。カバー121は、略平面的であり得、その長さに沿って対応する縁123a、124aを伴う側面123、124と、対向端における縁121aとを含んでもよい。包帯材担体またはベース122は、略平面的であり得、その長さに沿って対応する縁125a、126aを伴う側面125、126と、対向端における縁122aとを含んでもよい。
いくつかの変形例によると、カバーおよび/またはベース121、122、あるいはそれらの要素または区画は、本明細書の変形例に関して説明されるように、対象に適用されるまで、取り付けられた包帯材を支持するために、取り付けられた包帯材に対して十分に強靭または剛性であるか、あるいはあまり可撓性ではないように構築されてもよい。そのような材料は、例えば、プラスチック、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFEまたはTEFLON(登録商標))、LDPE、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、またはアクリル、ナイロン、あるいは板紙を含んでもよい。要素または区画は、板紙の層間に可撓性材料の層、例えば、シリコーン、ポリウレタン、LDPEまたはゴム材料を伴う、固体漂白硫酸板紙等の材料の積層であってもよい。材料は、例えば、延性アルミニウムまたはステンレス鋼のような金属であってもよい。金属は、箔、リボン、ワイヤ、または他の形態を含んでもよい。
カバー121およびベース122は、側面123、125で移動可能に、ヒンジ連結して、または枢動可能に連結される。例えば、シリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレン、またはゴム材料等の材料の層は、カバーおよびベースのそれぞれに接着されてもよく、側面123、125でそれらをともに可撓性に取り付ける。代替的なデバイスおよび方法が、カバー121およびベース122を連結するために使用されてもよい。例えば、種々の複合構造または積層が使用されてもよい。また、デバイスは、いくつかの選択された領域で可撓性、および他の領域で剛性を提供し、または第1の方向に対して直角であり得る第2の方向で相対または絶対剛性を伴って、第1の方向で相対または絶対可撓性を提供する、単一の基板から構築されてもよい。図1−5Cで描写されるカバー121およびベース122は、略同一のサイズおよび形状を有するが、他の実施例では、カバー121およびベース122は、異なるサイズおよび/または形状であってもよい。カバー121および/またはベース122は、屈曲可能、折曲可能、湾曲可能、可撓性、可鍛性、または成形可能であり得、様々な形状または曲率を伴う場所で、比較的均等な配置を可能にする。例えば、図示されるようなカバーおよびベース121、122はそれぞれ、隣接区画に対して屈曲可能または移動可能である長さに沿って、区画127に分割され、その長さに沿ってデバイス120の可撓性を可能にする。区画127は、横方向または他の方向への撓曲を低減させる、より剛性の材料で構築されてもよい。剛性および/または可撓性の方向が異なる他の構成が使用されてもよい。構成は、所望のレベルの歪みを生成および/または維持するために十分である、包帯材が歪みを付与される方向で剛性を提供するステップを含んでもよい。区画127は、エラストマー、例えば、相互と関係して区画をともに可撓性に保持するシリコーン等の材料によって連結されてもよい。他の構造もまた、区画または他の要素を可撓性に連結するために使用されてもよい。カバーおよびベース121、122を連結または結合する材料は、区画127を隣接区画127に連結する材料と連続的である場合もあり、そうではない場合もあり、かつカバーおよびベース121、122の側面の全体または一部分に取り付けられる場合もあり、そうではない場合もある。種々の取り付けられた構造、例えば、区画、および/またはカバーおよびベースならびに連結要素は、ユーザによって操作される包帯材担体のための構造的支持を提供してもよい。構造的支持要素、包帯材担体、または裏当ての少なくとも一部分と包帯材との間の辺縁が、例えば、本明細書でさらに説明されるように、縁121a、123a、124a、122a、125a、および/または126aで、またはその付近で提供されてもよい。いくつかのさらなる実施形態では、カバー121およびベース122を取り付ける材料は、開放または閉鎖構成、あるいはその間の構成に付勢され得る、半剛性構造を備えてもよい。なおも他の変形例では、限定されないが、カバー121およびベース122は、1つ以上のピンベースのヒンジ継手、カバー121およびベース122内の穴に取り付けられたリング、または玉継手を含む、種々の関節動作部のうちのいずれかによって取り付けられてもよい。
図5A−5Cで例証されるように、パッケージの構造の変形例が示されている。カバー121およびベース122は、比較的強靭または剛性の要素、例えば、側面123、125でカバーおよびベース121、122にも可撓性に連結する、例えば、シリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレン、またはゴム材料等の材料のシート128を介して、それぞれ取り付けられる、バテン121a、121bおよびバテン122a、122bを備える。区画127は、代替的な形状と、区画127をともに連結する構造とを有してもよい。したがって、デバイス120は、多様な程度で、または複数の方向で屈曲または湾曲するように構築されてもよい。したがって、デバイスは、特定の解剖学的場所で、または様々なサイズとともに使用されるように構築されてもよく、あるいは特定の状況または個人のための形状を有するように構築されてもよい。
いくつかの変形例によると、カバー121およびベース122のそれぞれは、それを通して創傷、切開、または他の場所が包帯材130の正確な配置のために可視化され得る、窓部分159を提供する透明プラスチック、半不透明、または他の材料で少なくとも部分的に構築される。カバー121およびベース122は、同一の材料を含む場合もあり、そうではない場合もある。弾性シート131および接着剤層135もまた、それらを通して可視化を可能にするために十分透明であり得る。より不透明な材料が、窓159の境界を作成するように材料の部分上に提供されてもよい。区画127は、包帯材130に対する皮膚上の創傷また配置の場所を視認する、位置付ける、および/または中心に置くため、あるいは包帯材の最適または最有効歪みゾーン内に創傷を位置付けるための窓を提供するように、透明または半不透明であり得る。境界または他のマーキングが、創傷または切開を覆う適切な位置で包帯材130を配置する際にユーザを支援してもよい。
包帯材アセンブリ110の包帯材130は、長さを有する第1の側面または縁133と、長さを有する第2の側面または縁134とを有する。包帯材130は、包帯材の側面133、134の長さに沿って包装アセンブリ100に連結される。デバイス120が閉鎖されたとき、接着剤層135は、ベース122から外方を向き、カバー121の内面177に取り付けられる剥離ライナ149によって被覆される。包帯材アセンブリ110はまた、第1の側面143および第2の側面144を有する、取付シート141も含む。取付シート141は、開放されたときに、取付シート141を通して歪み付与力を包帯材130に付与する、デバイス120のカバーに包帯材130を連結する。いくつかの変形例によると、取付シート141は、可撓性である一方で、包帯材130に対して比較的非弾性であり、例えば、低密度ポリエチレンから構築されてもよい。組み立てられたときに、取付シート141は、それぞれ、包帯材130および取付シート141の側面134および143で、またはその付近で、(例えば、シリコーンPSA/アクリルPSAの組み合わせを使用して)包帯材の弾性シート131に結合される。取付シート141は、カバー121の長さに沿った取付の線または領域137aを画定する取付点137で、その側面144においてカバー121に連結される。包帯材130は、包帯材130の第1の側面133付近の場所で、ベース122の第2の側面124に連結される。したがって、弾性シート131は、ベース122の長さに沿った取付の線または領域138aを画定する取付点138で取り付けられる。いくつかの結合方法または接着剤、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAが、取付シート141をカバー121に取り付けるために使用されてもよい。
アセンブリ100が図1で図示されるように閉鎖構成であり、図2に示されるように90度開放構成であるとき、弾性シート131は、弛緩しているか、または歪んでおらず、弾性シート131は歪んでいない幅w1を有する。(例えば、ベース122に対してカバー121を回転または枢動させることによって)アセンブリ100が180度または最大約360まで開放されると、直交距離が取付の線または領域137a、138aの間で増加する。いくつかの変形例によると、アセンブリは、アセンブリ100に干渉することなく、包帯材の適用を提供するように、約180度(最小角変化)以上まで開放される。デバイス120が開放されたとき、取付線または領域137a、138a、あるいは対応する取付領域によって画定される、取付領域の間で分離力を付与する。力は、弾性シートに張力を加え、歪みを生成する。包帯材130に張力を加え、歪みを付与することにより、取付線または領域137a、138aの間の幅をw2まで増加させる。幅の増加、すなわち、w2−w1は、w1の割合または本明細書で説明されるような歪み率であってもよい。歪みを付与することは、カバー121がベース122から約90度開放されたときに始まるものとして例証されるが、包帯材130は、歪みを付与することが始まるカバー位置または構成を変動させ得る、いくつかの場所またはいくつかの構成でカバー121に取り付けられてもよい。カバー121の縁124aまたは側面124は、とりわけ、カバー121の縁124aへのカバー上の包帯材アセンブリ110の取付の点138の距離、ならびに包帯材の引張が起こるベース122に対するカバー121の角度に依存し得る、機械効率を提供するように、レバーアームの役割を果たしてもよい。加えて、カバー121への非弾性取付シート141の取付の点138は、とりわけ、取付シート141の長さが同一のままであり、ベース122への包帯材アセンブリ110の取付の点137が同一のままであると仮定して、包帯材に印加された歪みの量を判定してもよい。
一変形例によると、包帯材130は、一方の縁で(例えば、ベース122の側面126における縁134で)実質的に固定されてもよい一方で、反対縁で固定されない(例えば、縁133は、ベース122の縁125aに対して歪みを付与されたときに移動する)。カバー121が開放され、包帯材130が歪みを付与されたとき、歪んだ包帯材の幅は、包帯材の領域がベース122および/またはカバー121の領域を覆って位置する、すなわち、ベース122および/またはカバー121が包帯材の領域の外側で縁取りするように、ベース122および/またはカバー121の幅より小さくあり得る。他の変形例によると、包帯材は、両方の縁で固定されてもよい。
いくつかの変形例によると、包帯材は、皮膚に適用されたときに、デバイス120による比較的少ない干渉があるように、デバイス120に対して十分大きい。一実施例によると、包帯材の歪んだ部分の幅は、約10mm、約20mm、約30mm、約40mm、または約50mmであってもよい。他の歪んだ寸法が使用されてもよい。他の変形例によると、包帯材130の縁133、134のそれぞれと、それぞれ、ベース122の縁125a、126a(および/またはカバー121の縁123a、124a)との間の距離は、約10mm、15mm、または20mmと同じくらいである。いくつかの変形例によると、包帯材の縁136a、136bとベースの縁122aとの間の距離は、約10mm、約15mm、または約20mmと同じくらいである。
いくつかの変形例によると、包帯材130の縁133、134、136a、136bは、包帯材130または接着剤層135に触れる可能性が低減して、ベース122の縁125a、126a、および/または122aがユーザによって握持され得るように、ベース122の縁125a、126a、および/または122aの少なくとも一部分の内向きに少なくとも約1.0mmである。いくつかの変形例によると、包帯材130の端部136a、136bは、ベース122の縁122aの内向きに少なくとも約1.0mmの辺縁を有する。いくつかの変形例によると、包帯材130の側面133、134、および端部136a、136bは、それぞれ、ベースの側面125、126および端部122aから約10mmの辺縁を有する。いくつかの変形例によると、包帯材130の側面133、134、および端部136a、136bは、それぞれ、ベースの側面125、126および端部122aから約15mmの辺縁を有する。包帯材130の側面133、134、または端部136a、136bと、ベース122の側面125、126および端部122aとの間の辺縁のそれぞれは、異なり得る。図3で図示されるように、例えば、辺縁m1およびm2は、約3mm以上であり、辺縁m3は、約15mmである。例えば、カバー121の縁が、代替として、または加えて、デバイス120を把持するか、または包帯材130を操作するために使用される場合、類似辺縁が、包帯材130と、カバー121の縁121a、123a、および/または124aとの間に提供されてもよい。次いで、いったんカバー121が開放されて接着剤層135が露出されると、包帯材130の接着剤側が、デバイス120を使用して皮膚または創傷部位上に配置されてもよい。図3および4に示されるように、カバー121およびベース122は、包帯材130を適用することに先立って、相互に対して付加的な量で、例えば、閉鎖構成から最大約360度まで回転させられてもよい。開放、部分的開放、または閉鎖位置でデバイスを係止または固着するように、係止機構が随意的に提供されてもよい。いくつかの実施例では、係止機構は、磁石、フックアンドループ取付構造、スナップ、ラッチ、クリップ、および同等物を備えてもよい。
弾性シート131の接着剤層135は、アプリケータまたは引張デバイス120が開放される前に剥離ライナ149によって保護される。剥離ライナ149は、カバー121が図2に示されるように開放され、(弾性シート131に歪みを付与することに先立って)ベース122から分離されたときに、剥離ライナ149が弾性シート131から引き離され、接着剤層135を露出するように、カバー121の内面177に取り付けられるか、または接着される。代替として、図6に示されるように、剥離ライナ149aは、カバー121に取り付けられていない接着剤層135上に提供されてもよい。デバイス120が開放されたとき、包帯材130に歪みを付与することに先立って、剥離ライナ149aは、接着剤層135を露出するように弾性シート131から手動で除去されてもよい。
包帯材130が歪みを付与され、ライナ149または149aが剥離された後、包帯材130は、対象の皮膚上の所望の場所に適用されてもよい。窓159は、適正な配置を可視化するために使用されてもよい。ユーザは、弾性シート131上の接着剤を活性化するように、および/または圧縮を損傷に印加するように、圧力をデバイス120の裏面129に印加してもよい。代替として、カバー121が360度まで回転させられた場合、圧力がカバー121の内側177に印加されてもよい。いったん対象に適用されると、弾性シート131は、剥離構造または機構150を使用して、包装、アプリケータ、または引張デバイス120から剥離されてもよい。
剥離機構150は、弾性シート131の反対側133、134にそれぞれ位置付けられる、カッタ151を備えてもよい。各カッタ151は、反対端157上の1つまたは複数の対向プルタブ156まで延在する脚154、155を伴って、一方の端部153の上にブレード152を備える。ブレード152は、略V字形であり得るか、または別様に成形され得る、鋭い表面を備える。ブレードは、例えば、ステンレス鋼、セラミック、または硬質プラスックで構築されてもよい。ブレード152およびプルタブ156はそれぞれ、それぞれ、弾性シート131の端部136a、136b、およびベース122の端部122aまで延在する。カッタ151は、包帯材アセンブリ110を切断して包帯材130を剥離するように、それに沿ってブレード152がタブ156によって引かれる、一般的切断経路162、163(図5Aで最も良く描写される)を画定する様式で、包帯材アセンブリ110に取り付けられる。いくつかの変形例では、包帯材は、剥離機構による分離を促進するように、切り目を入れられ、穿孔され、または別様に構成されてもよい。
図5Bおよび5Cで最も良く示されるように、それぞれ、カッタ151の脚154、155を受容および誘導するための管164、165は、弾性シート131の側面133に沿って位置付けられる。管164、165は、切断経路162が管164と管165との間にあるように位置付けられてもよい。管165は、切断経路162より側面133に近い場所で、弾性シート131の接着剤表面135に連結される、例えば、接着される。管164は、切断経路162より側面133に近い場所で、同様に弾性シート131にも連結される取付シート141を介して、弾性シート131の裏面139に連結される。管164は、側面133に対して切断経路162の内向きに延在する、取付シート141の自由端145に連結される。したがって、管164は、切断経路162の内側で弾性シート131に取り付けられることなく、切断経路162の内側に位置付けられてもよい。これは、包帯材130が、管164および取付シート141とともにカッタ151を含む、包装アセンブリ100の残りの部分から剥離されることを可能にする。保護部材170が、管165の最上部に取り付けられ、例えば、接着される。保護部材170は、接着剤層135が対象の皮膚上に位置付けられ、カッタ151が作動させられたときに、皮膚がブレード152から保護されるように、切断経路162にわたって延在するレッジ171を含む。
それぞれ、脚154、155を受容および誘導するための管174、175は、弾性シート131の側面134に沿って位置付けられる。管174、175は、切断経路163が管174と管175との間にあるように位置付けられる。管175は、切断経路163より弾性シート131の側面134に近い場所で、弾性シート131の接着剤表面135に連結され、例えば、接着される。管174は、拡張シート146を介して、弾性シート131の裏面139に連結される。管174は、側面に対して切断経路163の内向きに延在する、拡張シート146の自由端147に連結される。管174はまた、切断経路163より側面134に近い場所で、弾性シート131に連結される。したがって、管174は、切断経路163の内側で弾性シート131に取り付けられることなく、切断経路163の内側に位置付けられてもよい。これは、包帯材130が、管175および拡張シート146とともにカッタ151を含む、包装アセンブリ100の残りの部分から剥離されることを可能にする。保護部材170が、管175の最上部に取り付けられ、例えば、接着される。保護部材170は、接着剤層135が対象の皮膚上に位置付けられ、カッタ151が作動させられたときに、皮膚がブレード152から保護されるように、切断経路163にわたって延在するレッジ171を含む。
管164、165、174、175の内側は、潤滑材料で、例えば、Kaptonテープでコーティングされてもよい。誘導脚154、155が、例えば、HDPEまたはUHMWPE等の低摩擦材料で構築されてもよいため、脚154、155は、包装アセンブリ100の残りの部分からの包帯材130の円滑な切断を可能にするように、管164、165、174、175の中で容易に摺動してもよい。
包帯材130が歪みを付与され、接着剤135が露出されたとき、対象の皮膚に向かった接着剤側135を伴って、包帯材130が適用されてもよい。次いで、弾性シートの側面133は、切断経路162を横断してブレード152を引き寄せるようにタブ146を引くことによって、アプリケータから剥離されてもよい。また、次いで、弾性シートの側面134は、切断経路163を横断してブレード152を引き寄せるようにタブ146を引くことによって、アプリケータから剥離されてもよい。したがって、弾性シート131は、(剥離部150を含む)包装100から剥離される。
図7−9を参照すると、包帯材および包装アセンブリ200の別の変形例が図示されている。包装アセンブリ200は、アプリケータおよび/または引張デバイス220と、包帯材230を含む包帯材アセンブリ210とを備える。包帯材230は、皮膚接着剤235の層を備える、1つ以上の接着剤領域を伴う弾性シート231を備える。使用される接着剤は、例えば、好適な圧力活性化接着剤(PSA)または非感圧接着剤であってもよい。
包装アセンブリ200、アプリケータまたは引張デバイス220、および/または包帯材アセンブリ210は、包帯材230に事前に歪みを付与する、および/または対象の皮膚への事前に歪みを付与された包帯材230の移送を可能にするように構成されてもよい。アプリケータおよび/または引張デバイス220はまた、対象の皮膚および/または創傷部位への包帯材の接着剤部分の利便的な無菌移送を提供してもよい。
デバイス220は、カバー221と、ベース222とを備えてもよい。包帯材アセンブリ210は、デバイス220に取り外し可能に連結または係留され、包帯材担体としての機能を果たしてもよい。カバー221は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁223a、224aを伴う側面223、224と、対向端における縁221aとを含んでもよい。ベース222は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁225aおよび226aを伴う側面225、226と、対向端における縁222aとを含んでもよい。
いくつかの変形例によると、カバーおよび/またはベース221、222、あるいはそれらの要素または区画は、本明細書の変形例に関して説明されるように、対象に適用されるまで、取り付けられた包帯材を支持するために、取り付けられた包帯材に対して十分に強靭または剛性であるか、あるいはあまり可撓性ではないように構築されてもよい。そのような材料は、例えば、プラスチック、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PTFE、LDPE、HDPE、UHMWPE、PVC、またはアクリル、ナイロン、あるいは板紙を含んでもよい。要素または区画は、板紙の層間に可撓性材料の層、例えば、シリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレン、またはゴム材料を伴う、固体漂白硫酸板紙等の材料の積層であってもよい。材料は、例えば、延性アルミニウムまたはステンレス鋼のような金属であってもよい。金属は、箔、リボン、ワイヤ、または他の形態を含んでもよい。適用または引張デバイス100について説明されるような他の変形例も、デバイス200に適用されてもよい。
カバーおよびベース221および222は、本明細書のカバーおよびベース121、122に関して説明される様式と同様に、側面223、225で移動可能に、枢動可能に、屈曲可能に、またはヒンジ連結して、連結されてもよく、かつ本明細書のカバーおよびベース121、122と同様に構築されてもよく、とりわけ、区画227が区画127に類似し、包帯材130がデバイス120に取り付けられる様式と同様に、包帯材230がデバイス220に取り付けられ、デバイスによって歪みを付与される。
種々の取り付けられた構造、例えば、区画、および/またはカバーおよびベースならびに連結要素は、ユーザによって操作される包帯材担体のための構造的支持を提供してもよい。構造的支持要素、包帯材担体、または裏当ての少なくとも一部分と、歪んだ、または歪んでいない包帯材との間の辺縁が、例えば、本明細書の図3に示される辺縁m1、m2、m3等の縁221a、223a、224a、222a、225a、および/または226aで、またはその付近で提供されてもよい。
いくつかの変形例によると、カバー221およびベース222のそれぞれは、それを通して創傷、切開、または他の場所が包帯材230の正確な配置のために可視化され得る、窓部分259を提供する透明プラスチック、半不透明、または他の材料で少なくとも部分的に構築される。カバー221およびベース222は、同一の材料を含む場合もあり、そうではない場合もある。弾性シート231および接着剤層235もまた、それらを通して可視化を可能にするために十分透明であり得る。より不透明な材料が、窓の境界を作成するように材料の部分上に提供されてもよい。区画227は、包帯材230に対する皮膚上の創傷また配置の場所を視認する、位置付ける、および/または中心に置くため、あるいは包帯材の最適または最有効歪みゾーン内に創傷を位置付けるための窓を提供するように、透明または半不透明であり得る。境界または他のマーキングが、創傷または切開を覆う適切な位置で包帯材を配置する際にユーザを支援してもよい。
包帯材アセンブリ210はまた、本明細書でさらに詳細に説明されるように、取付シート241と、取付シート251と、プルタブ246を備える包帯材剥離構造または機構250を含む。包帯材アセンブリ210の包帯材230は、長さを有する第1の側面233と、長さを有する第2の側面234とを有する。デバイス220が閉鎖されたとき、接着剤層235は、ベース222から外方を向き、カバー221の内面277に取り付けられる剥離ライナ249によって被覆される。
取付シート241は、第1の側面243と、第2の側面244とを有する。取付シート241は、包帯材230の第2の側面234の付近で、包帯材230をデバイス220のカバー221に連結する。カバー221は、開放されたときに、取付シート241を通して歪み付与力を包帯材230に付与する。取付シート241は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、取付線または領域237aとして提供され得る取付点237で、その側面244においてカバー221に連結される。組み立てられたときに、取付シート241は、例えば、シリコーンPSA/アクリルPSAの組み合わせを使用して、取付シート241の側面243で、またはその付近で、取付シート241の区分265において包帯材230の弾性シート231に結合される。取付シート251は、第1の側面253と、第2の側面254とを有する。取付シート251は、包帯材230の第1の側面233付近で、包帯材230をデバイス220のベース222に連結する。取付シート251は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、取付線または領域238aを画定する取付点238で、その側面254においてベース222に連結される。組み立てられたときに、取付シート251は、例えば、シリコーンPSA/アクリルPSAの組み合わせを使用して、取付シート251の側面253で、またはその付近で、取付シート251の区分265において包帯材の弾性シート231に結合される。
包帯材230は、弾性シート231が、それぞれ、取付シート241、251から遊離している、その側面233、234で、取り付けられていない部分または縁255を有する。したがって、包帯材230は、取り付けられていない部分255で歪みを付与されていない。プルタブ246は、それぞれ、デバイス220の端部281、282に連結される。各プルタブ246は、最上区分247と、底区分248とを備える。底区分248が、図示されるようにベース222またはカバー221に取り付けられる一方で、最上区分247は、包帯材230に隣接するが、それに取り付けられていない。
いくつかの変形例によると、取付シート241、245は、可撓性である一方で、包帯材230に対して比較的非弾性的であり、例えば、低密度ポリエチレンから構築されてもよい。取付シート241、245は、他の方向で、具体的には、取付シート241の材料の引張方向(包帯材が張力、応力、または歪みを付与される方向)で、引張強度を提供しながら、材料長に沿って引裂可能であるように製造されてもよい。そのような材料の実施例は、指向的に付勢された粒子を作成し、それによって、材料が粒子の方向で引裂可能であるが、粒子に対して直角な方向で引裂に対して相対的抵抗を有する、押出プロセスによって生成されるLDPEポリマーである。プルタブ246は、線262に沿って完成させられる、取付シート241または251内の切り込みで引裂を開始してもよい。取付シート241、251は、加えて、または代替として、線262に沿って形成された穿孔を伴うLDPE等の材料を含んでもよい。
本明細書のアセンブリ100と同様に、アセンブリ200が閉鎖構成にあり、図7に示されるように90度開放構成であるとき、弾性シート231は、弛緩しているか、または歪んでおらず、弾性シート231は歪んでいない幅w3を有する。(例えば、ベース222に対してカバー221を回転または枢動させることによって)アセンブリ200が180度または最大約360まで開放されると、直交距離が取付の線または領域237a、238aの間で増加する。デバイス220が開放されたとき、取付線または領域237a、238a、あるいは対応する取付領域によって画定される、取付領域の間で分離力を付与する。力は、弾性シート231に張力を加え、歪みを生成する。包帯材230に張力を加え、歪みを付与することにより、取付線または領域237a、238aの間の幅をw4まで増加させる。幅の増加(すなわち、幅w4−幅w3)は、w3の割合または本明細書で説明されるような歪み率であってもよい。歪みを付与することは、カバー221がベース222から約90度開放されたときに始まるものとして例証されるが、包帯材230は、歪みを付与することが始まるカバー222の位置または構成を変動させ得る、いくつかの場所またはいくつかの構成でカバー221に取り付けられてもよい。
図8−8Bに示されるように、カバー221およびベース222は、包帯材230を適用することに先立って、相互に対して付加的な量で、例えば、閉鎖構成から最大約360度まで回転させられてもよい。いくつかの変形例によると、アセンブリは、アセンブリに干渉することなく、包帯材の適用を提供するように、約180度(最小角変化)以上まで開放される。
次いで、いったんカバー221が開放されて接着剤層235が露出されると、包帯材230の接着剤側が、デバイス220を使用して皮膚または創傷部位上に配置されてもよい。カバー221およびベース222は、包帯230の適用に先立って、相互に対して、例えば、閉鎖構成から最大約360度まで回転されてもよい。包帯材230が歪み始めるカバー221の配向は、例えば、カバー221への包帯材アセンブリ210の取付場所を変動させることによって、変動させられてもよい。開放、部分的開放、または閉鎖位置でデバイスを係止または固着するように、係止機構が随意的に提供されてもよい。いくつかの実施例では、係止機構は、磁石、フックアンドループ取付構造、スナップ、ラッチ、クリップ、および同等物を備えてもよい。
弾性シート231の接着剤層235は、アプリケータまたは引張デバイス220が開放される前に剥離ライナ249によって保護される。剥離ライナ249は、カバー221が開放され、(弾性シート231に歪みを付与することに先立って)ベース222から分離されたときに、剥離ライナ249が弾性シート231から引き離され、接着剤層235を事前に露出するように、カバー221の内面277に取り付けられる。代替として、図6に示されるように、剥離ライナ149aは、カバー221に取り付けられていない接着剤層235上に提供されてもよい。デバイス220が開放されたとき、歪みを付与することに先立って、剥離ライナ149aは、接着剤層235を露出するように弾性シート231から手動で除去されてもよい。
ライナ249または149aが剥離され、包帯材231が歪みを付与された後、包帯材230は、対象の皮膚上の所望の場所に適用されてもよい。窓は、適正な配置を可視化するために使用されてもよい。ユーザは、包帯材231上の接着剤を活性化するように、および/または圧縮を損傷に印加するように、圧力をデバイス220の裏面229に印加してもよい。カバー221が360度まで回転させられた場合、圧力がカバー221の内側277に印加されてもよい。いったん対象に適用されると、包帯材230は、剥離機構250を使用して、アプリケータまたは引張デバイス220から剥離されてもよい。
剥離機構250のプルタブ246はそれぞれ、弾性シート231の端部236aまで延在する。各剥離プルタブ246は、デバイスから包帯材230を分離するように、それに沿ってタブ246が引かれる、引裂経路262を画定する様式で、包帯材アセンブリ110に取り付けられる。経路262に沿って引き裂くことを促進する、切り込みまたは穿孔が取付シート241、251に作製されてもよい。
包帯材230は、対象に適用される。次いで、包帯材230は、取付シート241、251の経路262を横断してタブ246を引き寄せるようにタブ246を引くことによって、デバイス220から剥離されてもよい。それによって、プルタブ246に結合されている取付シート241、251の区分245は、取付シートから分離され、それによって、それぞれ、カバー221およびベース222に取り付けられている取付シート241および251の残りの部分から、包帯材230に取り付けられている取付シートの区分265を分離する。したがって、包帯材230は、図9に示されるように包装100の残りの部分から剥離される。取付シート241、251の区分265は、図9に示されるようにシリコーンシート231の裏面239上にとどまってもよい。弾性包帯材230の取り付けられていない区分245は、歪んでおらず、接着剤層235の接着剤から遊離し得る(またはその上に低減した量の接着剤を有してもよい)。したがって、より少ない応力が、区分245によって画定される、取り付けられていない側面または縁で生じる。
図10−12Bを参照すると、包帯材および包装アセンブリ300が図示されている。包装アセンブリ300は、包装デバイスアプリケータ320と、包帯材330を含む包帯材アセンブリ310とを備える。
包装デバイスまたはアプリケータ320は、対象の皮膚への包帯材330の移送を可能にするように構成され、また、対象の皮膚および/または創傷部位への皮膚治療デバイスの接着剤部分の利便的、迅速、または無菌移送を提供してもよい。
包装デバイスまたはアプリケータ320は、カバー321と、包帯材アセンブリ310が取り外し可能に連結されるか、または係留される、底部要素、包帯材担体、またはベース322とを備える。カバー321は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁323a、324aを伴う側面323、324と、対向端における縁321aとを含んでもよい。ベース322は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁325a、326aを伴う側面325、326と、対向端における縁322aとを含んでもよい。
いくつかの変形例によると、カバー321およびベース322は、例えば、取り付けられた包帯材330に対して、比較的非可撓性の材料で部分的に構築される。そのような材料は、例えば、カバー121およびベース122を参照して本明細書で説明されるように、プラスチック、板紙または材料の積層、あるいは金属を含んでもよい。カバーまたはベースは、例えば、本明細書の図1−22Bに示される種々のアプリケータ、引張デバイス、または包帯材担体に関して説明されるような様式で構築されてもよい。カバー321およびベース322は、同一の材料を含む場合もあり、そうではない場合もある。
カバー321およびベース322は、移動可能に、枢動可能に、屈曲可能に、またはヒンジ連結して、側面323、325で連結され、カバー121およびベース122に関して本明細書で説明される様式と同様に別様に構築される。包装デバイスまたはアプリケータ320は、窓159、259の使用に関して本明細書で説明される様式と同様に、それを通して創傷、切開、または他の場所が包帯材330の正確な配置のために可視化され得る、窓部分359を含んでもよい。
アセンブリ300は、皮膚包帯材デバイス330を伴う包帯材アセンブリ310を含んで構築される。包帯材アセンブリ310はまた、図1−22Bを参照して本明細書で説明される種々の剥離および除去構造等の剥離デバイスであり得る、包帯材剥離構造または機構350も含む。包帯材330は、弾性包帯、ガーゼ型包帯、親水コロイドを含むが、それらに限定されない、種々の包帯材材料を含んでもよい。種々の構造、例えば、区画、および/またはカバーおよびベースならびに連結要素は、ユーザによって操作される包帯材担体のための構造的支持を提供してもよい。構造的支持要素、包帯材担体、または裏当ての少なくとも一部分と包帯材との間の辺縁が、例えば、本明細書でさらに説明されるように、縁321a、323a、324a、322a、325a、および/または326aで、またはその付近で提供されてもよい。
包装デバイスまたはアプリケータ320と組み立てられたとき、包帯材330は、ベースに連結される。その第1の側面333に隣接する包帯材330の長さは、その側面324および剥離部350の外面に隣接して、ベース322の長さに結合される。また、その第2の側面334に隣接する包帯材330の長さは、その側面325および剥離部350の外面に隣接して、ベース322の長さに連結される。包帯材330の側面333、334をベース322に取り付けるために、シート141、146、または241、251に類似する取付シートが使用されてもよい。接着剤層335は、アプリケータ320が開放されたときにカバー321およびベース322から外方を向く。
変形例によると、包帯材330は、皮膚に適用されたときに、デバイス320による比較的少ない干渉があるように、デバイス320に対して十分大きい。一実施例によると、包帯材の歪んだ部分の幅は、約20mm、約30mm、約40mm、または約50mmであってもよい。他の変形例によると、包帯材330の縁333a、334aのそれぞれと、それぞれ、ベース322の縁325a、326a(および/またはカバー321の縁323a、324a)との間の距離は、約10mm、15mm、または20mmと同じくらいである。変形例によると、包帯材の縁336a、336bとベースの縁322aとの間の距離は、約10mm、約15mm、または約20mmと同じくらいである。
いくつかの変形例によると、包帯材330の縁333、334、336a、336bは、包帯材330または接着剤層335に触れる可能性が低減して、ベース322の縁325a、326a、および/または322aがユーザによって握持され得るように、ベース322の縁325a、326a、および/または322aの少なくとも一部分の内向きに少なくとも約3mmである。いくつかの変形例によると、包帯材130の端部336a、336bは、ベース322の縁322aの内向きに少なくとも約3mmの辺縁を有する。いくつかの変形例によると、包帯材330の側面333、334、および端部336a、336bは、それぞれ、ベースの側面325、326および端部322aから約10mmの辺縁を有する。いくつかの変形例によると、包帯材330の側面333、334、および端部336a、336bは、それぞれ、ベースの側面325、326および端部322aから約15mmの辺縁を有する。包帯材330の縁333、334、または端部336a、336bと、ベース322の側面325、326および端部322aとの間の辺縁のそれぞれは、異なり得る。図3で図示されるように、例えば、辺縁m1およびm2は、約3mm以上であり、辺縁m3は、約15mmである。類似辺縁が、包帯材330と、ベース322の縁322a、325a、および/または326aとの間に提供されてもよい。例えば、カバー321の縁が、代替として、または加えて、デバイス320を把持するか、または包帯材330を操作するために使用される場合、類似辺縁が、包帯材330と、カバー321の縁321a、323a、および/または324aとの間に提供されてもよい。
包帯材330上の接着剤層335は、包装デバイスまたはアプリケータ320が開放される前に剥離ライナ349によって保護されてもよい。剥離ライナ349は、カバー321が開放されるか、またはベース322から分離されたときに、剥離ライナ349が包帯材330から引き離され、接着剤層335を露出するように、カバー321の内面377に取り付けられてもよい。剥離ライナ349はまた、適用に先立って包帯材を保護または被覆する、保護ライナであってもよい。例えば、ライナは、物質または薬剤あるいは他の作用物質が適用される、包帯材を被覆してもよい。1つ以上の止血剤または凝固性薬剤が、出血を低減させることに役立つように、包帯材に適用され、または別様に包帯材と統合されてもよい。潜在的な薬剤は、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微小繊維コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィレブランド因子)、凝固促進剤(例えば、没食子酸プロピル)、抗線維素溶解薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)、および同等物を含む。いくつかの変形例では、薬剤は、凍結乾燥させられ、包帯材に組み込まれ、血液または他の流体との接触時に活性化されてもよい。いくつかのさらなる変形例では、包帯材が対象で使用される前に、活性化剤が包帯材または治療部位に適用されてもよい。なおも他の実施例では、包帯材の適用前に、またはカテーテルあるいは管を介した包帯材への適用後に、別個に、または直接、止血剤が創傷に適用されてもよい。本デバイスはまた、創傷治癒プロセスのいくつかの側面を支援することに有用であり得る、好適な薬剤である1つ以上の他の薬剤を備えてもよい。例えば、活性剤は、医薬品、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはそれらの組み合わせであってもよい。当然ながら、本デバイスは、1つ以上の医薬品または薬剤を含んでもよく、デバイスは、1つ以上の医薬品または薬剤を送達してもよい。そのような薬剤の実施例は、種々の抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン、硫酸ポリミキシンB、ネオマイシン、ポリスポリンを含むが、それらに限定されない)、消毒剤(ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン等)、抗真菌剤(ナイスタチン等)、抗増殖剤(シロリムス、タクロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、パクリタキセル)、成長因子(VEGF等)、および他の治療(例えば、ボツリヌス毒素)を含んでもよいが、それらに限定されない。カバー321は、いくつかの様式で引き離され、または分離されてもよい。カバー321は、本のカバーのように開放されてもよい。本明細書のデバイス120および220、420、520、620、720、820、920、1020と同様に、要素321、322は、剥離ライナ349を分離するために十分に、かつ最大約360度まで回転させられてもよく、包装デバイスまたはアプリケータ320を使用して、包帯材330の露出した接着剤側335が皮膚または創傷部位上に配置されることを可能にする。いくつかの変形例によると、アセンブリ300は、アセンブリ300に干渉することなく、包帯材の適用を提供するように、約180度(最小角変化)以上まで開放される。代替として、例えば、カバー321は、接着剤によってベース322に取り付けられてもよく、かつ包帯材330または包帯材330が連結されるベース322から剥がされてもよい。カバー321自体は、ベース322から剥がされ得る、可撤性または分離可能な剥離ライナであってもよい。代替として、図6に示されるように、剥離ライナ149aは、カバー321に取り付けられていない接着剤層335上に提供されてもよい。本デバイスが開放されたとき、剥離ライナ149aは、接着剤層335を露出するように、包帯材330から手動で除去されてもよい。そのような場合、カバー321は省略されてもよい。デバイス300が図11または12Aおよび12Bに示されるような位置まで開放された後、包帯材330が対象の皮膚上の所望の場所に適用されてもよい。窓359は、適正な配置を可視化するために使用されてもよい。開放、部分的開放、または閉鎖位置でデバイスを係止または固着するように、係止機構が随意的に提供されてもよい。いくつかの実施例では、係止機構は、磁石、フックアンドループ取付構造、スナップ、ラッチ、クリップ、および同等物、ならびに接着剤、または接着構造を備えてもよい。圧縮力が、約360度回転させられた場合、ベース322の裏面378またはカバーの内側377に印加されてもよい。いったん対象に印加されると、包帯材330は、剥離機構350を使用して、包装デバイスまたはアプリケータ320から剥離されてもよい。剥離機構350は、例えば、本明細書のデバイス150および250に関して説明されるように、切断要素または穿孔要素を含んでもよい。剥離機構はさらに、本明細書で説明され、図1−22Bに示される、1つ以上の剥離要素を含んでもよい。
図13は、デバイス120、220、または320、520、620、720、820、920、1020、1120、1220のデバイス要素または特徴に代用され得る、デバイス要素または特徴を含む、本明細書の実施形態のうちのいずれかで使用され得る、代替的な包装またはアプリケータ420を図示する。図13は、ナイロンおよび/またはポリエチレンあるいは金属等の材料から単一の基板で構築される、カバー421、および包帯材担体またはベース422を図示する。デバイス420は、単一の金型から製造されてもよく、および/または基板から切り取られた部分、スロット、溝、折り目、または他の開口部、あるいは異なる場所での基板の厚さの変動を有してもよい。カバー421およびベース422はそれぞれ、区画427等の要素を形成するスロット428を備える。スロット428は、デバイス420の撓曲を可能にし、取り付けられた包帯材が適用される対象の身体の輪郭にそれが一致することを可能にする。カバー421およびベース422は、基板に形成される接続特徴429を介して、相互に連結される。カバー421およびベース422は、コネクタ特徴429、したがって、相互に対するカバー421およびベース422の撓曲または移動を可能にするように、接続特徴429に隣接して形成されるスロット430により、ヒンジ連結して、または枢動可能に、相互に対して移動可能である。デバイス100に関して記述されるように、他の変形例では、スロット430は、カバー421およびベース422に対して低減した厚さを提供する、溝または他の構造を備えてもよい。デバイス420は、本明細書の図1A−22Bに関して説明されるように、剥離機構を含んでもよい。デバイス420は、本明細書の図1A−22Bを参照して説明されるデバイスと同様に使用されてもよく、かつ本明細書の図1A−22Bを参照して説明されるデバイスに関して説明されるものと同様に包帯材を取り付けてもよい。
種々の構造、例えば、区画、および/またはカバーおよびベース、ならびに連結要素、スロット、および溝は、ユーザによって操作される包帯材担体のための構造的支持ならびに可撓性を提供してもよい。構造的支持要素、包帯材担体、または裏当ての少なくとも一部分と、取り付けられた包帯材との間の辺縁が、例えば、本明細書でさらに説明されるように、縁421a、423a、424a、422a、425a、および/または426aで、またはその付近で提供されてもよい。
図14は、図1A−22Bを参照して説明されるデバイスのうちのいずれかで使用され得る、代替的な包装またはアプリケータデバイス520を図示する。カバー部分521および包帯材担体またはベース部分522は、積層構造530で構築されてもよい。積層構造530の第1の層531は、カバー521およびベース522のそれぞれを横断して横方向に形成されたスロット528を有する、板紙、またはプラスチック材料あるいは金属等の他の支持材料を含む。スロット528は、デバイス520の区画527の撓曲を可能にし、取り付けられた包帯材が適用される対象の身体の輪郭にそれが一致することを可能にする、区画527を形成する。第1の層531はさらに、第1の層531に形成された、カバー521とベース522との間の横方向スロット529を備える。第1の層531はさらに、デバイス520の組立で使用され、カバー521およびベース522がスロット529によって分離され、もはや第1の層531によって接続されなくなるように、組立後に除去される、開口部を伴うタブ540を備える。積層の第2の層532は、PSAアクリル、ゴム、またはシリコーン接着剤等の接着材料を含む。第2の層532は、厚さ約0.001〜0.006である場合もあり、そうではない場合もある。材料の可撓性ストリップ534は、スロット529を覆い、カバー521およびベース522を接続して、デバイス520の長さに沿って位置付けられる。カバー521およびベース522は、相互に対するカバー521およびベース522の撓曲または移動を可能にするように、スロット529を覆う材料のストリップ534を介して、可撓性に、およびヒンジ連結して、または枢動可能に連結され、相互に対して移動可能である。可撓性ストリップ534は、第1の層531と略類似の輪郭を有し得、かつ区画527を含むデバイス520の構造をともに保持する、紙またはプラスチック等の薄い材料を含む、第3の層533に、接着剤535を用いて取り付けられる。
デバイス520は、剥離機構、包帯材取付を含んでもよく、本明細書の図1A−22Bに関して説明されるデバイスおよびアセンブリと同様に使用されてもよい。
種々の構造、例えば、区画、接着構造、積層の層、および/またはカバーおよびベース、ならびに連結要素、スロット、および溝は、ユーザによって操作を促進される包帯材担体のための構造的支持ならびに可撓性を提供してもよい。構造的支持要素、包帯材担体、または裏当ての少なくとも一部分と、取り付けられた包帯材との間の辺縁が、例えば、本明細書でさらに説明されるように、縁521a、523a、524a、522a、525a、および/または526aで、またはその付近で提供されてもよい。
図15A−15Jを参照すると、包帯材および包装アセンブリ600の変形例が図示されている。包装アセンブリ600は、アプリケータおよび/または引張デバイス620と、包帯材630を含む包帯材アセンブリ610とを備える。包帯材630は、本明細書で説明されるような皮膚接着剤の層を備える、1つ以上の接着剤領域を伴う弾性シート631を備える。
図15A−15Jの特徴は、図1A−22Bに示されるデバイスおよびアセンブリのデバイス要素または特徴に代用され得る、デバイス要素または特徴を含む、本明細書の変形例のうちのいずれかで使用されてもよい。
包装アセンブリ600アプリケータ、引張デバイス620、および/または包帯材アセンブリ610は、包帯材630に事前に歪みを付与する、および/または対象の皮膚への事前に歪みを付与された包帯材630の移送を可能にするように構成されてもよい。アプリケータまたは引張デバイス620はまた、対象の皮膚および/または創傷部位への包帯材の接着剤部分の利便的な無菌移送を提供してもよい。
デバイス620は、カバー621と、ベース622とを備える。包帯材アセンブリ610は、包帯材担体の役割を果たし得る、デバイス620に取り外し可能に連結または係留される。カバー621は、略平面的であり得、その長さに画定する、対応する縁623aおよび624aを伴う側面623、624と、対向端における縁621aとを含んでもよい。ベース622は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁625a、626aを伴う側面625、626と、対向端における縁622aとを含んでもよい。
いくつかの変形例によると、カバー621および/またはベース622、あるいはそれらの要素または区画は、本明細書の変形例に関して説明されるように、対象に適用されるまで、取り付けられた包帯材を支持するために、取り付けられた包帯材に対して十分に強靭または剛性であるか、あるいはあまり可撓性ではないように構築されてもよい。アプリケータまたは引張デバイス620、包帯材630、および包装600の材料および構造は、本明細書の変形例で説明され、図1A−22Bに示される包装アセンブリおよび/または包帯材に類似し得る。
カバー621およびベース622は、側面623、624で移動可能に、枢動可能に、屈曲可能に、またはヒンジ連結して、連結されてもよい。例えば、シリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレン、またはゴム材料等の材料627の層は、カバーおよびベースのそれぞれに接着されてもよく、側面623、625でそれらをともに可撓性に取り付ける。デバイス620は、本明細書の他のデバイスに関して説明され、図1A−22Bに示されるものと同様に構築されてもよく、材料、区画化、強度および可撓性、可視化、歪み付与機構、および剥離ライナを含むが、それらに限定されないものに関して本明細書で説明される様式と同様に構築されてもよい。
包帯材アセンブリ610はまた、取付シート641と、取付シート651とを含む。取付シート641は、ポリイミドフィルムまたはテープ(例えば、DuPontTMによるKAPTON(登録商標))または貼り直せる接着剤等の接着構造670を介して、包帯材の第2の側面634に取り付けられる、第1の側面643を有する。本明細書の接着構造は、繰り返しの皮膚接触後に低皮膚外傷を提供するように構成される、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤、あるいはシリコーン接着剤、シリコーンゲル、またはアクリル接着剤等の材料で作製された軟質皮膚接着剤を含んでもよいが、それらに限定されない。接着構造またはKAPTON(登録商標)テープはまた、取付シートが相互から分離されたときに歪みを包帯材に付与するように、取り付けシートに付着することができる一方で、選択された包帯材材料から剥がすことができる、材料を含んでもよい。
図15Jに示されるように、取付シート641および包帯材の側面634は、取付シート641が包帯材631に重複するが、それに取り付けられていない状態で、接着構造670の同一の側面671上で取り付けられてもよい。
取付シート641は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、デバイス620のカバー621に連結される、第2の側面644を有する。取付シート641はまた、接着構造670へのその取付とカバー621へのその取付との間に折り目または穿孔681を有してもよい。包帯材に歪みが付与された後、穿孔681は、カバー621とベース622との間の継ぎ目に、またはカバー621の内面を覆って位置する。
取付シート651は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、その側面654でベース622の裏面698に連結されてもよい。取付シート651の側面653は、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤等の接着構造680を介して、および包帯材630の側面654を取付シート641に取り付ける接着構造670と同様に、包帯材の側面633に取り付けられてもよい。取付シート651は、ベース652の裏への取付シート651の取付ゾーン655に隣接して、かつその内側で、ベースの裏面698上に位置する、プルタブ688を含んでもよい。
カバー621は、開放されたとき、取付シート641を通して歪み付与力を包帯材630に付与する。
いくつかの変形例によると、取付シート641、651は、可撓性である一方で、包帯材630に対して比較的非弾性であり、例えば、低密度ポリエチレンから構築されてもよい。取付シート641、651は、他の方向で、具体的には、取付シート641の材料の引張方向(包帯材が張力、応力、または歪みを付与される方向)で、引張強度を提供しながら、材料長に沿って引裂可能であるように製造されてもよい。そのような材料の実施例は、異方性または指向的に付勢された粒子を作成し、それによって、材料が粒子の方向で引裂可能であるが、粒子に対して直角な方向で引裂に対して相対的抵抗を有する、押出プロセスによって生成されるLDPEポリマーである。
図15Aは、歪んでいない構成でアセンブリ600を示す。接着テープ683が、ベース622の内面694で露出される。包帯材630の弾性シート631上の皮膚接着剤層は、アプリケータまたは引張デバイス620が開放される前に、本明細書の剥離ライナ149aに類似する剥離ライナによって保護されてもよい。
図15Bは、開放して歪んだ構成でアセンブリ600を示す。図15Bに示されるように、歪みを付与されたとき、取付シート上の穿孔681は、それぞれ、カバー621およびベース622の縁623aおよび625aと整合させられる。取付シート641の一部分641aは、部分641aをベース622に取り付け、歪んだ構成で包帯材630を保持する、接着テープ683と界面接触する。剥離ライナ645が、カバー621への取付と穿孔681との間で取付シート641の下面に取り付けられる。ライナ645は、カバー621に界面接触する取付シート641の部分が、接着テープ683に付着することを防止する。
カバー621およびベース622は、例えば、カバー621をベース622に連結する層627内の穿孔682を介して、および穿孔681に沿ったシート641の分離によって、相互から分離可能であり得る。図15Cは、カバー621がベース622から分離された、アセンブリ600を示す。歪みを付与された包帯材630は、アプリケータとしてベース622を使用して、対象の皮膚に適用されてもよい。
図15Dは、包帯材630を対象の皮膚に向かって適用する位置でベース622の裏面698を図示する。示されるように、取付シート651の縁654は、ベース622の内側694から、それが取り付けられる裏面698まで、巻き付けられてもよい。引裂ストリップが、取り付けられた縁と取り付けられていない中間区分との間の取付シート651に取り付けられてもよい。プルタブ688または引裂ストリップは、図15Eに示されるように、包帯材アセンブリの残りの部分からベース622を着脱するように引かれてもよい。タブ688が引かれた後、取付シート651の取り付けられていない部分651aは、ベース622から剥離される。ベースが除去された後、取付シート641、651の残りの部分は、包帯材630からKAPTON(登録商標)テープを剥がすことによって除去されてもよい。図15Fは、包帯材アセンブリの残りの部分の除去後の包帯材630を示す。
図15G−15Jは、KAPTON(登録商標)テープまたは接着構造670、680、および取付シート641、651が包帯材630から除去される際の包帯材アセンブリ610の構成を図示する。図15Gおよび15Jは、包帯材630の内側から包帯材630の側面633、634に向かった方向へ、または包帯材の歪みの方向へ剥がされる際のKAPTON(登録商標)テープまたは接着構造670、680の配向を示す。図15Hは、包帯材の側面633を横断して包帯材の内側から剥がされた第1の構造670を示す。図15Iは、包帯材630から除去された第1の接着構造670を示す。第2の接着構造680は、類似様式で除去されてもよい。
図16A−16Dは、図15A−15Jに関して説明される様式と同様に、包帯材アセンブリ710がアプリケータまたは引張デバイスから分離される構成で、代替的な包帯材アセンブリ710を図示する。図16Aは、取付シート741、751を包帯材730に取り付けるために使用される、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着構造をそれぞれ備える、第1の接着構造770および第2の接着構造780を図示する。図16Aに示されるように、接着構造770、780の取り付けられていない端部は、包帯材730から離れて配向される。図16Bに示されるように、第2の接着構造780は、内向きに剥がされ、図16Cでは、除去されている。
図17A−17Dは、図15A−15Jに関して説明される様式と同様に、包帯材アセンブリ810がアプリケータまたは引張デバイスから分離される構成で、代替的な包帯材アセンブリ構成を図示する。図17Dは、それぞれ、取付シート841、851を包帯材830に取り付けるために使用される、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着構造をそれぞれ備える、第1の接着構造870および第2の接着構造880を図示する。図17Aおよび17Dに示されるように、接着構造870、880は、接着長891を伴って包帯材830に取り付けられる。付加的な長さ892が、接着長891に180度巻き付けられる。付加的な長さ892は、容易なアクセスおよび除去のために包帯材830まで延在する、端部893を有する。図17Bに示されるように、第1の接着構造870は、図17Cにさらに示されるように、包帯材830から取付構造841、851および接着構造870を除去するように、歪みの方向と部分的に垂直である方向へ、端部893を使用して引かれてもよい。
図18A−18Iは、包帯材および包装アセンブリ900の変形例を図示する。包装アセンブリ900は、アプリケータおよび/または引張デバイス920と、包帯材930を含む包帯材アセンブリ910とを備える。デバイス920は、カバー921と、ベース922とを備えてもよい。包帯材アセンブリ910は、包帯材担体の役割を果たし得る、デバイス920に取り外し可能に連結または係留される。カバー921は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁923aおよび924aを伴う側面923、924と、対向端における縁921aとを含んでもよい。ベース922は、略平面的であり得、その長さを画定する、対応する縁925aおよび926aを伴う側面925、926と、対向端における縁922aとを含んでもよい。
包帯材アセンブリ910はまた、取付シート941と、取付シート951とを含む。取付シート941は、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤等の接着構造970を介して、包帯材の第2の側面934に取り付けられる、第1の側面943を有する。明細書の接着構造は、繰り返しの皮膚接触後に低皮膚外傷を提供するように構成される、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤、あるいはシリコーン接着剤、シリコーンゲル、またはアクリル接着剤等の材料で作製された軟質皮膚接着剤を含んでもよいが、それらに限定されない。接着構造またはKAPTON(登録商標)テープはまた、取付シートが相互から分離されたときに歪みを包帯材に付与するように、取り付けシートに付着することができる一方で、選択された包帯材材料から剥がすことができる、材料も含む。
図18Jに示されるように、取付シート941および包帯材の側面934は、取付シート941が包帯材931に重複するが、それに取り付けられていない状態で、接着構造970の同一の側面971上で取り付けられる。取付シート941は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、デバイス920のカバー921に連結される、第2の側面944を有する。取付シート941はまた、接着構造970へのその取付とカバー921へのその取付との間の取り付けられていない領域中にプルタブ981を有してもよい。包帯材に歪みが付与された後、穿孔プルタブ981は、カバー921の内面960に、または代替として、カバー921とベース922との間の継ぎ目に位置する。
取付シート951は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、その側面954でベース922の裏面998に連結される。取付シート951の側面953は、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤等の接着構造980を介して、および包帯材930の側面944を取付シート941に取り付ける接着構造970と同様に、包帯材930の側面933に取り付けられてもよい。取付シート951は、ベース952の裏への取付シート951の取付ゾーン955に隣接して、かつその内側で、ベースの裏面998上に位置する、プルタブ988を含んでもよい。
いくつかの変形例によると、取付シート941、951は、可撓性である一方で、包帯材930に対して比較的非弾性であり、例えば、LDPEから構築されてもよい。取付シート941、951は、他の方向で、具体的には、取付シート941の材料の引張方向(包帯材が張力、応力、または歪みを付与される方向)で、引張強度を提供しながら、材料長に沿って引裂可能であるように製造されてもよい。そのような材料の実施例は、異方性または指向的に付勢された粒子を作成し、それによって、材料が粒子の方向で引裂可能であるが、粒子に対して直角な方向で引裂に対して相対的抵抗を有する、押出プロセスによって生成されるLDPEポリマーである。
カバー921は、開放されたとき、取付シート941を通して歪み付与力を包帯材930に付与する。図18Aが、歪んでいない構成のアセンブリ900を示す一方で、図18Bは、皮膚に適用され得る、開放して歪んだ構成のアセンブリ900を示す。図18Cに示されるように、取付シート941上のタブ981は、カバー921の内面を覆って位置し(後方に折曲されて露出され)、ユーザにアクセス可能である。包帯材930を適用した後、カバー921およびベース922は、除去されてもよい。
カバー921およびベース922は、タブ988が引かれたときにそれぞれから分離可能である。図18Cは、例えば、対象の皮膚に適用されたときにそうなるように、包帯材を下向きにしてカバーが位置付けられたアセンブリを示す。図18Dに示されるように、タブ988は、残りの包帯材アセンブリ910からカバー921を剥離するように引かれる。図18Eに示されるように、カバー921は、デバイス920の残りの部分から除去され、第2のプルタブ998を露出する。図18Fに示されるように、第2の引かれたタブ998は、取付シート941、951がベース922に取り付けられていない状態で、包帯材アセンブリ910からベース922を剥離している。図18Gに示されるように、ベース922は、取付シート941、951の残りの部分で除去され、接着構造970、980は、包帯材が図18Iに示されるような構成で皮膚上にとどまっている状態で、図18Hに示されるように包帯材930から剥がされてもよい。
図19A−19Dを参照すると、包帯材および包装アセンブリ1000の変形例が図示されている。包装アセンブリ1000は、アプリケータおよび/または引張デバイス1020と、包帯材1030を含む包帯材アセンブリ1010とを備える。図19Aは、アプリケータまたは引張デバイス1020に連結された包帯材アセンブリ1010を示す。引張部材またはアプリケータ1020は、本明細書で説明され、図1A−22Bに示される引張およびアプリケータと同様に構築されてもよい。
デバイス1020は、カバー1021と、ベース1022とを備える。包帯材アセンブリ1010は、包帯材担体の役割を果たし得る、デバイス1020に取り外し可能に連結または係留される。包帯材アセンブリは、本明細書で説明されるアセンブリと同様に、引張部材またはアプリケータに取り付けられてもよい。包帯材アセンブリ1010はまた、取付シート1041と、取付シート1051とを含む。取付シート1041は、接着構造970、980を参照して説明されるような接着構造1070を介して、包帯材1030の第2の側面1034に取り付けられる、第1の側面1043を有する。取付シート1041は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、デバイス1020のカバー1021に連結される、第2の側面1044を有する。取付シート1041はまた、接着構造1070へのその取付とカバー1021への取付との間の取付シート1041の取り付けられていない部分で、その長さに沿って縫い付けられたリップコード1088も有する。チェーンステッチまたはロックステッチを含むが、それらに限定されない、種々の種類の縫い目が使用されてもよい。包帯材に歪みが付与された後、リップコード1088は、カバー1021の露出内面1090に、または代替として、カバー1021とベース1022との間の継ぎ目に位置する。
取付シート1051は、例えば、アクリル接着剤等の低表面エネルギーPSAを用いて結合することによって、その側面1054でベース1022の裏面に連結される。取付シート1051の側面1053は、KAPTON(登録商標)テープまたは貼り直せる接着剤等の接着構造1080を介して、および包帯材1030の側面1034を取付シート1041に取り付ける接着構造1070と同様に、包帯材の側面1033に取り付けられる。取付シート1051は、接着構造1090への取付とベースの裏への取り付けとの間に位置するリップコード1098を含む。リップコード1088、1098の端部は、容易なアクセス可能性のために引張部材1020から外へ延在する。
図19Aおよび19Bは、歪んでいない構成で包帯材アセンブリ1010を図示する。カバー1021は、開放されたとき、取付シート1041を通して歪み付与力を包帯材1030に付与する。図19Cは、歪んだ構成で包帯材アセンブリ1010を図示する。
包帯材が歪みを付与されて適用された後、リップコード1088、1098は、包帯材1030に取り付けられた取付シート1041、1051の部分から、引張デバイス1020に取り付けられた取付シート1041、1051の部分を分離するように引かれる。次いで、アプリケータまたは引張デバイス1020は、図19Dに示されるように除去されてもよい。次いで、接着構造1080、1090は、図19Eに示されるように、包帯材から包帯材アセンブリ1010の残りの部分および取付シート1041、1051を除去するように剥がされてもよい。
図20A−20Cを参照すると、包帯材担体、引張デバイス、またはアプリケータ1120の変形例が示されている。デバイス1120は、平面の片側1155で基板1150に折り目を入れることによって形成される、複数の区画1130を備える。折り目1170は、1つ以上の方向で、あるいは曲線状または直線状の1つ以上の形状を有して、形成されてもよい。加えて、折り目は、デバイスの凸状および凹状成形の両方を可能にして、両側で形成されてもよい。図示されるように、折り目1170は、デバイスまたは取り付けられた包帯材の成形を可能にする。図示されるような折り目1170が、デバイスの平面の第1の側面1155上に形成される一方で、第2の側面1165は、折り目を入れられない。力が第2の側面1165に印加されたとき、基板が屈曲する。力が第1の側面1155に印加されたとき、デバイスの基板1150は、折り目1170で撓曲しない。折り目1170における残りの基板が、撓曲制限装置の役割を果たしてもよい一方で、折り目1170は、撓曲要素の役割を果たす。
凸状の包帯材形状が凹面に所望されるとき、基板が屈曲されたときに、包帯材が凸形状を形成して、デバイスが適用される凹状輪郭に合致するように、包帯材は、第1の側面1155上で取り付けられてもよい。凹状包帯材が凸状身体輪郭に所望されるとき、包帯材は、基板1150の第2の側面1165上に位置付けられてもよい。したがって、基板が屈曲されたとき、包帯材は、デバイスが適用される凸状身体輪郭に合致するように、凹形状を形成する。種々の包帯材裏当てが、異なる身体場所または輪郭のために提供されてもよい。
変形例によると、折り目は、担体、アプリケータ、または引張デバイスの区画1127に対して、直交するか、または直交構成要素を有してもよい。区画1127は、図1A−22Bに示される区画に類似し得る。
図21A−21Dを参照すると、包帯材担体、引張デバイス、またはアプリケータ1220の変形例が示されている。デバイス1220は、接着剤裏当て1260によって連結された複数のフォームセル1240を備える。フォームセル1240は、デバイスが、包帯材が適用される対象の曲率、外形、または形状に合致するように、複数の方向への撓曲を可能にする、複数の区画1227を形成する。フォームは、概して、包帯材に歪みを付与するための追加柱強度、すなわち、屈曲に対する抵抗を提供するために十分厚くあり得る。裏当てまたは支持体が、例えば、包帯材に歪みを付与することによって生成される力に最低限でも対抗するであろう、弾性係数および適切な厚さを伴う材料で構築される、包帯材に歪みを付与するために提供されてもよい。包帯材の歪みは、例えば、包帯材アセンブリまたは取付シートの一部分の裏で接着剤を使用して、固定されてもよい。包帯材が固定された後、裏当てまたは支持体が除去されてもよく、包帯材が適用される患者の身体輪郭の形状にさらに一致するように、歪んだ包帯材の形状の増加した操作を可能にする。
図示されるように、フォーム区分間の分離1270は、デバイスの成形を可能にする。図示されるような分離1270が、デバイスの平面の第1の側面1255上に形成される一方で、第2の側面1265は、折り目を入れられない。力が第1の側面1255に印加されたとき、基板が屈曲する。力が第2の側面1265に印加されたとき、デバイスの基板1250は分離において撓曲しない。分離における残りの基板が、撓曲制限装置の役割を果たしてもよい一方で、折り目は、撓曲要素の役割を果たす。
凸状の包帯材形状が凹面に所望されるとき、基板が屈曲されたときに、包帯材が凸形状を形成して、デバイスが適用される凹状輪郭に合致するように、包帯材は、第1の側面1255上で取り付けられてもよい。凹状包帯材形状が凸状身体輪郭に所望されるとき、包帯材は、基板1250の第2の側面1265上に位置付けられてもよい。したがって、基板が屈曲されたとき、包帯材は、デバイスが適用される凸状身体輪郭に合致するように、凹形状を形成する。種々の包帯材裏当てが、異なる身体場所または輪郭のために提供されてもよい。
図22Aおよび22Bを参照すると、包帯材および包装アセンブリ1500の変形例が図示されている。包装アセンブリ1500は、アプリケータおよび/または引張デバイス1520と、包帯材1530を含む包帯材アセンブリ1510とを備える。包装アセンブリ1500、アプリケータまたは引張デバイス1520、および/または包帯材アセンブリ1510は、包帯材1530に事前に歪みを付与する、および/または対象の皮膚への事前に歪みを付与された包帯材1530の移送を可能にするように構成されてもよい。
デバイス1520は、カバー1521と、ベース1522とを備えてもよい。包帯材アセンブリ1510は、デバイス1520に取り外し可能に連結または係留され、包帯材担体の役割を果たしてもよい。カバー1521およびベース1522は、移動可能に、枢動可能に、屈曲可能に、またはヒンジ連結して、側面1523、1524で連結され、図1A−22Bで説明されるカバーおよびベースに関して本明細書で説明される様式と同様に構築されてもよい。包帯材アセンブリ1510の取付領域1541、1551は、例えば、貼り直せる接着剤または除去可能な接着構造を介して、それぞれ、カバー1521、1522の自由側面1525、1526付近に取り付けられる。しかしながら、本明細書の図1A−22Bに関して説明される取付シートまたは取付構造が使用されてもよい。取付領域1541、1551および/またはデバイス1520上の包帯材1530の位置付けは、それぞれ、カバー1521およびベース1522の側面1523、1524の取付によって画定される線に対して対称であり得る。図22Bに示されるように、包帯材1530は、カバー1521およびベース1522が開放された状態で歪みを付与される。次いで、包帯材1530は、対象の皮膚に適用されてもよく、デバイス1520は、包帯材1530から剥がされてもよい。加えて、または代替として、カバー1521およびベース1522は、デバイス1520の基板に形成された穿孔、またはそれぞれ、カバー1521およびベース1522の側面1523および1524を取り付ける材料のテープまたは層等の取付構造1550に形成された穿孔1551を介して、分離されてもよい。
いくつかの変形例では、デバイス1520は、随意に、包帯材1530が張力を加えられ、包帯材がさらにカバー1521およびベース1522と接触するときに、包帯材1530に付着し得る、カバー1521および/またはベース1522上の接着コーティングまたは接着テープを備えてもよい。いくつかの変形例では、接着剤は、引っ張られた状態で、および/またはカバー1521および/またはベース1522に対して、包帯材1530を維持するように構成される。接着コーティングまたは接着テープは、カバー1521および/またはベース1522の側面領域1523、1524に沿って位置してもよいが、また、取付領域1541、1551に隣接して提供されてもよい。剥離ライナはまた、デバイス1520の起動が所望されるまで、接着剤への包帯材または他の構造の不慮の接着を低減させるように提供されてもよい。
変形例によると、本明細書で説明される種々のアセンブリまたはデバイスは、創傷が閉鎖される前に適用され得る、一時的創傷包帯材を提供してもよい。アセンブリは、包帯材を創傷に適用するように、およびアプリケータ、引張デバイスまたは包帯材担体、ベースまたは支持体を包帯材から除去または分離する前に、圧力を創傷に印加するために包装またはアプリケータを使用するように、構成されてもよい。以下で説明する実施形態のうちのいずれかで提供され得る、この変形例によると、包装またはアプリケータは、包帯材を創傷に適用したときおよび/または後に、包装またはアプリケータに圧力を印加することによって、創傷に比較的均等なまたは安定した力を分散するために十分な剛性を有する。変形例によると、そのような包帯材は、例えば、本明細書で説明されるような凝固剤または他の薬剤あるいは医薬品を含んでもよい。別の変形例によると、本明細書で説明されるような辺縁が、包帯材とデバイスを操作するために使用される縁との間で、そのようなデバイス上に提供される。
本明細書で説明されるアセンブリまたはデバイスはまた、包帯材支持構造を形成してもよい。例えば、包帯材支持構造は、ベース構造の複数の区画から成ってもよい。包帯材支持構造は、少なくとも包帯材の第1の側面から包帯材の第2の側面まで延在する、少なくとも3つの区画を備えてもよい。包帯材支持構造はまた、ともに連結または形成される、図1A−22Bで説明される区画等の複数の区画を備えてもよい。本明細書で説明されるカバーの複数の区画はまた、カバーが対応するベース構造に対して360度折曲されたときに支持を包帯材に提供してもよい。
一部の患者および/または引張応力を付与された治療デバイスの使用において、デバイスの縁および角に沿った、またはその付近の皮膚の炎症が起こり得ると仮定される。さらに、皮膚に適用される引張応力を付与された包帯材の縁で、またはその付近で、部分的に包帯材が皮膚に付与している局所的けん引力の集中により、細胞間剥離があり得ると仮定される。皮膚における力は、固有の応力、運動による生理学的応力、およびデバイスによって付与される応力に由来する。包帯材から皮膚に付与されるけん引力は、例えば、剪断、モーメント、および/または張力の組み合わせであってもよい。細胞間力は、超えたときに、細胞間結合を乱し得、かつ皮膚の角質層の「保護機能」の侵害をもたらし得る、皮膚をともに保持する力と見なすことができると仮定される。この侵害は、機械的炎症または皮膚につながり得、かつ増加した細菌定着または感染への参入としての機能を果たし得る。種々のけん引力は、皮膚上の包帯材の場所に対して皮膚上の異なる場所で、様々な程度に、または異なる量で作用してもよい。例えば、さらに、包帯材の下で皮膚を圧縮するように作用する包帯材の剪断力が、包帯材縁に隣接するか、またはそこから離間される外面である皮膚に張力を加え得ることが仮定される。さらに、包帯材縁付近のモーメント力が、包帯材の縁で、またはそれに直接隣接して、皮膚に力を付与し得ることが仮定される。いかなる特定の理論にも拘束されることを所望するわけではないが、皮膚に適用される引張応力が付与された包帯材の縁で、またはそれに隣接して、皮膚に付与されるけん引力を再分散することにより、皮膚上の包帯材に隣接する場所で皮膚層に結合するように作用する、細胞内力を下回るレベルまで、縁で、またはそれに隣接して受けられるピーク応力を低減させ得、したがって、皮膚の炎症または細菌の侵入を低減させ得ると考えられる。いくつかの変形例では、包帯材の平面内に位置する幾何学的特徴は、直線包帯材縁と比較して、包帯材縁で受けられるピーク応力を低減させるように、包帯材の境界上で提供されてもよい。所与の張力が加えられた包帯材で、同一総量のけん引力が包帯材によって皮膚場所に印加され得る一方で、包帯材の縁で、またはそれに隣接して受けられる平均ピーク力を低減させる様式で、局所的力が分散され得ることが仮定される。
いかなる特定の理論にも拘束されることを所望するわけではないが、包帯材の縁での適合性を効果的に増加させることにより、縁付近で受けられるピーク力を低減させ得ることが仮定される。さらに、変調ゾーン内、または包帯材の縁における全体的な包帯材面積を縮小することにより、変調ゾーン内の包帯材の有効適合性を増加させ得ることが仮定される。さらに、縁拡張の種々の幾何学的特徴を選択または提供することにより、包帯材の縁で、またはその付近でピーク力を低減させ得ることが仮定される。さらに、比較的小さい曲率半径を維持しながら、縁の長さを増加させることにより、包帯材の縁で、またはその付近で局所的ピーク力を低減させ得ることが仮定される。
図25は、皮膚4100の角質層に適用された包帯材4000の概略断面図を描写する。包帯材4000は、包帯材4000の縁4300で、またはその付近で、包帯材4200の下の皮膚4100の角質層にけん引力を、および/または包帯材皮膚界面の外側の場所4400で張力を付与してもよい。
図26Aおよび26Bは、概して、包帯材5000の側面または縁の一部分の幅の一部分に沿った、皮膚の角質層上の平均剪断力の簡略化された仮定分布を概略的に図示する。図26Bは、包帯材縁が包帯材の引張軸に対して直角に配向される、包帯材の縁5200からの位置的距離の関数として、皮膚に作用する平均剪断応力の規模を描写する、図26Aで描写される包帯材5000と整合および対応する、グラフを図示する。図26Bの平均剪断応力曲線Aは、直線縁を伴う包帯材の仮定平均剪断力分布を概略的に描写する。
図27Aおよび27Bは、包帯材6000の側面または縁6200の一部分の幅の一部分に沿った、皮膚の角質層上の平均剪断力の簡略化された仮定分布を概略的に図示する。図27Bは、包帯材縁が包帯材の引張軸に対して直角に配向される、包帯材の縁6200からの位置的距離の関数として、皮膚に作用する平均剪断応力の規模を描写する、図27Aで描写される包帯材6000と整合および対応する、グラフを図示する。図27Bの平均剪断応力曲線は、幾何学的拡張6280を有する変調ゾーン6250を伴う包帯材6000の仮定平均剪断力分布を概略的に描写する。
比較目的で、力曲線AおよびBは、同一の総量または正味量の力(例えば、それぞれの曲線の下の面積)が皮膚上で包帯材Aおよび包帯材Bによって提供され、仮定細胞間力Fが皮膚4100(図25)の細胞の間で見出されることが仮定される。包帯材Aについては、皮膚に平行移動させられる仮定平均ピーク剪断応力τは、包帯材の縁に沿った、または縁に隣接する、いくつかの点で、細胞間力Fを超える。皮膚に平行移動させられる同量の平均力は、包帯材縁に沿った、またはそれに隣接する、少なくとも1つの場所またはいくつかの場所で、治療ゾーン内の皮膚の角質層における細胞間力を超えない、包帯材縁に隣接する平均ピーク剪断応力τを平行移動させる、包帯材Bとは異なって分散される。具体的には、包帯材Aの平均ピーク剪断応力τに対して、包帯材Bの平均ピーク剪断応力τは、規模が比較的低く、包帯材5000、6000の縁から比較的遠く位置し、包帯材Bの力曲線の形状は、包帯材Aの力曲線より比較的幅広い場合もあり、そうではない場合もあり得ることが考えられる。言い換えれば、包帯材Bの平均値および中央値は、包帯材AおよびBの両方の平均ピーク剪断力τおよびτを包含する包帯材または皮膚領域にわたって、包帯材Aの平均値および中央値より近い。いくつかの変形例では、包帯材Bの平均ピーク剪断応力τは、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、または少なくとも40%、あるいはそれを上回って、包帯材Aの平均ピーク剪断応力τより比較的低い。いくつかの変形例では、平均ピーク剪断応力τのための包帯材の縁からの距離は、少なくとも約20%、40%、60%、80%、100%、120%、140%、160%、180%、または200%だけ、ピーク力τのための包帯材の縁からの距離より大きい。これらのパラメータは、以下で説明される変調ゾーンの特徴、例えば、包帯材の材料、厚さ、弾性係数、適用に先立って包帯材に付与される元の歪みからの場所または距離、応力を付与された包帯材の幅あたりの負荷に加えて、振幅、波長、包帯材、開放領域、周波数、曲率半径、および形状に基づいて、変動させられてもよく、いくつかの変形例では、これらのパラメータは、ピーク力τの比較的大きい低下、またはピーク力τのための包帯材の縁からのより大きい距離を達成するように構成される、包帯材のより大きいサイズによって制限されてもよい。
図23Aおよび23Bは、本明細書で説明される包帯材と同様に構築され得る、例示的な包帯材2000を概略的に図示する。加えて、包帯材2000は、縁応力を分散するか、またはピーク縁応力を低減させるための手段を別様に提供するように構成される、変調ゾーン2500を含む。変調ゾーンは、包帯材2000の縁または側面2200、2300の少なくとも一部分に沿った、複数の幾何学的拡張2050を備えてもよい。変調ゾーン2500はさらに、拡張2050の間に切り欠きまたは開放空間あるいは領域2310を備えてもよい。幾何学的拡張2050は、例えば、波形、起伏のある特徴、指、または拡張を備えてもよい。変調波形2600は、波長2650を有し、拡張2050のそれぞれの間の切り欠きまたは開放領域2310を画定する、頂点2110および谷2120を有する、複数の拡張2050を備えてもよい。拡張2050および開放領域2310、または波形2600は、包帯材2000の側面2200、2300の少なくとも一部分に沿って延在してもよい。拡張2050および/または開放領域2310は、包帯材2000の端部2400に沿って延在してもよく、かつ端部2400の間で、およびそれと直角に延在する中心線2450から距離dでオフセットされてもよい。端部2400と側面2200、2300との間の角2030は、丸みを帯びてもよい。拡張2050または波形2600の頂点2110は、角2030の曲率半径の頂点2110pにある場合もあり、そうではない場合もある。
縁拡張2050のそれぞれは、振幅2710と、縁拡張の最大幅における縁拡張の間で直角にある最小間隙2770と、最小頸部幅2720と、最小頸部幅と同一または異なり得る最大頸部幅と、頭部半径2730と、頸部半径2740と、(縁拡張のベースを通した最良適合の線によって制約される)表面積とを有してもよい。開放領域はそれぞれ、最大幅2760と、表面積とを有してもよい。変調ゾーン2500は、拡張2050のそれぞれの振幅2710、および包帯材2000の幅によって画定される。いくつかの変形例では、拡張のベース幅または頸部幅は、拡張の遠位端において丸みを帯びること、または先細になることを除いて、その長さに沿って略一様であるが、他の変形例では、図24A−24Fで例示されるように、拡張は、頸部幅より大きいか、またはそれとは別様に異なり得る、拡大遠位端を備えてもよい。各個別縁拡張のためのこれらの特性に加えて、本明細書で説明される起伏のある特徴はまた、包帯材全体のためのそれらの平均特性によって、またはある線長あるいは包帯材長、例えば、包帯材の張力軸と直角である1つまたは2つの縁にわたって、特徴付けられてもよい。拡張の特徴は、平均振幅、平均最小頸部幅、平均頭部半径、平均頸部半径、および平均面積を含んでもよい。開放領域は、平均最小間隙、平均最大幅、および平均面積を含んでもよい。
拡張2050は、典型的には、包帯材が非付勢状態であるときに、包帯材の一般的な平面配向と同一平面内で配向される。しかしながら、他の実施例では、拡張は、包帯材の一般的な平面配向に対して平面外構成要素を備え得る、起伏のある構成を呈してもよい。また、包帯材の反対側の特徴2050に対する包帯材の1つの側面または縁の上の幾何学的拡張2050は、包帯材の1つ以上の中心線に対して部分的または完全に対称であるか、または反対側の対応する変調特徴と別様に整合させられる場合もあり、そうではない場合もある。他の実施形態では、変調特徴は、反対縁に対して部分的または完全にオフセットされてもよい。
例示的な図23A−24Fで図示される種々の幾何学的な縁特徴は、概して、鋭い縁または小さい曲率半径を有さない半円形の頂点を備える(例えば、最小曲率半径は、少なくとも約0.8mm、1mm、または2mm、または3mm、または4mm、または5mm、あるいはそれを上回ってもよい)。対応する直線縁より50%またはそれを上回って大きい縁長を有する、交互配向された半円形を備える縁構成を伴う変調ゾーンが、いくつかの条件下で最適であり得ることが仮定される。
幾何学的特徴は、直線縁、または拡張のベースおよび開放領域のベースと接線である最良適合の曲線と対比して、より大きい縁長を提供する。より大きい縁長は、皮膚に付与される力のより望ましい分散を少なくとも部分的に提供し得ることが仮定される。いくつかの変形例では、直線縁/少なくとも2つの拡張および少なくとも2つの関連谷を含む最良適合の曲線の長さに対する変調ゾーンの縁長は、少なくとも50%大きくあり得、他の実施形態では、少なくとも100%またはさらに少なくとも150%大きい。直線縁/少なくとも2つの拡張および少なくとも2つの関連谷を含む最良適合の曲線の長さに対する変調ゾーンの平均縁長の比は、少なくとも3:2であってもよく、他の実施形態では、少なくとも2:1または少なくとも3:1である。
交互半円を含むがそれに限定されない、いくつかの変形例では、全拡張表面積対全開放表面積の比は、拡張の最遠位縁を通って接線である最良適合の直線または曲線による外周と、開放領域の近位縁および拡張のベースを通って接線である最良適合の直線または曲線によるベース周囲との間で境界される際に、約1であってもよい。他の変形例では、全拡張表面積対全開放表面積の比は、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1、少なくとも1.1、少なくとも1.2、または約0.9〜約1.1、または約0.8〜約1.2、または約0.8〜約1、または約1〜約1.2であってもよい。
いくつかの変形例では、振幅対全幅の割合は、約12%〜35%であってもよく、いくつかの変形例では、約10%〜40%であってもよい。いくつかの変形例では、振幅対全幅の平均割合は、約12%〜35%であってもよく、いくつかの変形例では、約10%〜40%であってもよい。
図23Aでは、波長2650は、約7.2mmであってもよい。拡張2050の振幅は、約5mmであってもよい。頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約1.6であってもよい。頸部半径は、約1.6であってもよい。拡張の面積は、約18平方mmであってもよい。切り欠き2130の最小間隙は、約2mmであってもよい。切り欠きの面積は、約18平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約50%であってもよい。
図24A−24Fは、幾何学的拡張の代替構成を図示する。
図24Aでは、波長2650aは、約8mmであってもよい。拡張2050aの振幅は、約5mmであってもよい。最小頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約1.35であってもよい。頸部半径は、約2.13であってもよい。拡張の面積は、約12.6平方mmである。開放領域2130aの最小間隙は、約2mmであってもよい。切り欠きの面積は、約25.90平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約67%であってもよい。
図24Bでは、波長2650bは、約6mmであってもよい。拡張2050bの振幅は、約5mmであってもよい。最小頸部幅は、約3.15mmであってもよい。頭部半径は、約2.00であってもよい。頸部半径は、約0.84であってもよい。拡張の面積は、約17.27平方mmであってもよい。開放領域2130bの最小間隙は、約2mmであってもよい。切り欠きの面積は、約12.73平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約42%であってもよい。
図24Cでは、波長2650cは、約10mmであってもよい。拡張2050の振幅は、約10mmであってもよい。最小頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約4.0であってもよい。最小頸部半径は、約1であってもよい。拡張の面積は、約55平方mmであってもよい。開放領域2130cの最小間隙は、約2mmであってもよい。切り欠きの面積は、約45平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約45%であってもよい。
図24Dでは、波長2650dは、約16mmであってもよい。拡張2050の振幅は、約10mmであってもよい。頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約4であってもよい。頸部半径は、約1.0であってもよい。拡張の面積は、約55平方mmであってもよい。開放領域2130dの最小間隙は、約8mmであってもよい。切り欠きの面積は、約105平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約66%であってもよい。
図24Eでは、波長2650eは、約4.5mmであってもよい。拡張2050の振幅は、約10mmであってもよい。頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約1.25であってもよい。頸部半径は、約1.0であってもよい。拡張の面積は、約23平方mmであってもよい。開放領域2130eの最小間隙は、約2mmであってもよい。切り欠きの面積は、約24平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約51%であってもよい。
図24Fでは、波長2650fは、約7.5mmであってもよい。拡張2050fの振幅は、約10mmであってもよい。頸部幅は、約2mmであってもよい。頭部半径は、約1.25であってもよい。頸部半径は、約1.0であってもよい。拡張の面積は、約20.6平方mmであってもよい。開放領域2130fの最小間隙は、約5mmであってもよい。切り欠きの面積は、約52平方mmであってもよい。変調ゾーンの面積の縮小率(変調ゾーンの全体面積の切り欠き面積の割合)は、約72%であってもよい。
変形例によると、波長および/または平均波長は、4.5mm〜16mm、または6mm〜8mmであってもよい。振幅および/または平均振幅は、5mm〜10mmであってもよい。頸部幅または平均最小頸部幅は、約2mmまたはそれを上回ってもよい。頭部半径または平均頭部半径は、約1mm〜4mmまたは1.2mm〜4mmであってもよい。頸部半径または平均頸部半径は、約0.7mm〜2.7mmまたは0.8mm〜2.2mmであってもよい。包帯材2000の平均面積は、約12平方mm〜約16平方mmであってもよい。平均面積は、16平方mmより大きくあり得、または平均面積は、12平方mm未満であってもよい。平均切り欠き面積は、約14平方mm〜105平方mmであってもよい。波長の変調ゾーン内の包帯材(または変調ゾーン面積の全体面積の割合としての開放領域)の平均縮小は、変調ゾーンの総面積の約80%〜25%または約75%〜30%であってもよい。平均頂点間距離および/または平均谷間距離は、約5mm〜9mmであってもよい。
包帯材2000はまた、例えば、本明細書で、または参照することによりその全体で本明細書に組み込まれる、2010年8月11日に出願された米国出願第12/854,859号で説明されるように、取付ゾーンまたは領域2950の間で包帯材に歪みを付与するように引張デバイスを取り付けるために、取付ゾーンまたは領域2950内に取付構造2900を備えてもよい。例えば、0mmから5mmまで変動し得る、アプリケータによる負荷の印加と切り欠きとの間の距離d1があってもよい。変調ゾーン2500はまた、端部2450の間の中心線からオフセットされてもよい。
本発明は、その実施形態を参照して具体的に示し、説明されているが、本発明の範囲を逸脱することなく、形態および詳細の種々の変更が行われ得ることが、当業者によって理解されるであろう。上記で説明される実施形態の全てについて、方法のステップは連続的に行われる必要はない。

Claims (19)

  1. 弾性シートを備える組織治療デバイスであって、
    前記弾性シートは、
    平面的な皮膚界面接触表面と、
    ピーク応力を低減させるように構成されている第1の起伏のある縁と、
    ピーク応力を低減させるように構成されている第2の起伏のある縁であって、前記第2の起伏のある縁は、前記第1の起伏のある縁から最も遠く、かつ反対に位置する、第2の起伏のある縁と、
    第1の引張応力構成および第2の引張応力構成と
    を備え、
    前記皮膚界面接触表面は、前記第1の引張応力構成で皮膚に付着するように構成され、さらに、前記第2の引張応力構成まで部分的に弛緩し、前記付着した皮膚を圧迫するように構成されており、
    前記第1の起伏のある縁は、少なくとも2つの連続頂点を備え、前記少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、前記平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを有する、組織治療デバイス。
  2. 記組織治療デバイスは、前記第1の起伏のある縁から前記第2の起伏のある縁までの幅を備え、前記平均振幅は、前記幅の10%〜40%である、請求項1に記載の組織治療デバイス。
  3. 前記平均振幅は、前記幅の12%〜35%である、請求項に記載の組織治療デバイス。
  4. 前記第2の起伏のある縁は、少なくとも2つの連続頂点備え、前記少なくとも2つの連続頂点は、平均振幅と、少なくとも2mmであり、前記平均振幅の2倍未満である頂点間距離とを有する、請求項に記載の組織治療デバイス。
  5. 各起伏のある縁はさらに、湾曲縁区画または直線縁区画のうちの少なくとも1つを備え、前記第1の起伏のある縁および前記第2の起伏のある縁はそれぞれ、鋭角および鋭頂点が欠けている、請求項に記載のデバイス。
  6. 前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は、少なくとも4mmである、請求項に記載のデバイス。
  7. 前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は20mm以下である、請求項に記載のデバイス。
  8. 前記平均振幅および前記平均頂点間距離の比は、1/3〜2の範囲内である、請求項に記載のデバイス。
  9. 前記平均振幅および前記平均頂点間距離の比は、0.8〜1.2の範囲内である、請求項に記載のデバイス。
  10. 前記弾性シートはさらに、前記第1および第2の起伏のある縁の間に及ぶ第3の縁と、前記第3の縁から最も遠く、かつ反対にある、前記第1の起伏のある縁と第2の起伏のある縁との間に及ぶ第4の縁とを備える、請求項に記載のデバイス。
  11. 前記弾性シートはさらに、前記第1の起伏のある縁および前記第3の縁、前記第1の起伏のある縁および前記第4の縁、前記第2の起伏のある縁および前記第3の縁、ならびに前記第2の起伏のある縁および前記第4の縁の間に丸みを帯びた角を備え、前記丸みを帯びた角の最小曲率半径は、少なくとも5mmである、請求項10に記載のデバイス。
  12. 前記第3の縁は、少なくとも3つの拡張を伴う第3の起伏のある縁を備え、前記第3の起伏のある縁の前記平均頂点間距離は、前記第1の起伏のある縁または第2の起伏のある縁の前記平均頂点間距離とは異なる、請求項10に記載のデバイス。
  13. 前記少なくとも2つの連続拡張はそれぞれ、前記拡張の遠位端より近位に位置する最小拡張幅を伴う頸部と、前記頸部より遠位に位置し、前記最小拡張幅より大きい最大拡張幅を伴う頭部とを備える、請求項に記載のデバイス。
  14. 各頭部は、少なくとも半円形の湾曲区画を備える、請求項13に記載のデバイス。
  15. 各頭部は、少なくとも4分の3円形の湾曲区画を備える、請求項14に記載のデバイス。
  16. 各頭部間の最小間隙は、少なくとも2mmである、請求項13に記載のデバイス。
  17. 各頸部間の最小間隙は、5mmである、請求項13に記載のデバイス。
  18. 前記最小拡張幅は1.5mm〜5.5mmの範囲内である、請求項13に記載のデバイス。
  19. 前記第1の起伏のある縁の前記平均振幅は5mm〜10mmの範囲内である、請求項13に記載のデバイス。
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