JP6375336B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
この点、焼肉専門店舗では空調設備が設けられていることが多いため、肉を焼く際に発生する煙は支障なく排気することができるが、そのような空調設備がない家庭の食卓や飲食店では、肉を焼く際の煙が問題になっている。
また、このような過熱したプレートに脂が当たり発生する煙については、火加減を調整することで抑制することはできるかも知れないが、ガスを燃料として加熱する場合には微妙な火加減は困難であり、また、火加減調整のためにガスの出力を何度も強めたり弱めたり操作をするのも非常に面倒である。
そこで、本発明は、使用者が火加減の操作をしなくても、プレート上からの煙の発生を効果的に抑制することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
即ち、プレートは、下面がガスバーナーの火炎口の上方を覆い、下面側に燃焼熱が籠る空間を形成するように上方に向かって凸状とされた熱籠もり部を有している。従って、火炎がプレートの下面に接触しない程度の火力としても、燃焼熱が籠る空間にガスバーナーの火炎から生じる燃焼熱を充分にこもらせて、熱籠もり部上に置かれた肉を十分に加熱することができるので、プレートの局所的な過熱を防止して、過熱部分に肉の脂が触れることで発生する煙を防止できる。
また、プレートは、その上面が広がる方向に対して高熱伝導率を有する高熱伝導率材料から形成されているため、プレートの加熱ムラを防止して、局所的な過熱による煙の発生を有効に防止できる。
この点、研究により、プレートの上面温度が250℃を超えると肉の脂が焦げて煙が出易くなり、210℃を下回ると肉の水分だけが抜けて萎れて美味しくなくなることが分かった。そこで、上述のように燃焼熱の籠る空間が存在し、かつ、プレートが熱伝導率に優れた材料である場合において、ガスバーナーの出力を950kcal/h以下にすると共に、プレートの熱籠もり部の表面積を凹凸により調整することで、少なくとも載せた肉がプレートの温度に影響を与えないようになった後は、熱籠もり部の上面温度を略250℃以下にコントロールした。そして、このように950kcal/hの熱量で煙が出難い温度となるように調整したプレートを基準にして、熱籠もり部の上面温度が肉の萎れを招く略210℃未満になる熱量を測定したところ、熱量は略850kcal/hであった。
そこで、プレートの熱籠もり部の形状については、上面温度を略210〜250℃にすることができた凹凸形状とし、そして、ガスバーナーの最大出力を850〜950kcal/hに制限した。これにより、使用者は、ガスバーナーを最大出力にしたままにし、火加減調整のためにガスの出力を何度も強めたり弱めたり操作をすることなく、煙を抑制しつつ、肉を美味しく焼き上げることができる。
そうすると、水入れ容器の貯水部に溜められた水が蒸発して本体部を冷却し、安全性を高めることができる。
また、熱籠もり部のさらに外側の外周部に肉の脂が流れた場合、この外周部に形成された貫通孔を通じて、その下の貯水部に脂を落とし、プレート上で脂が長時間加熱される事態を防止できる。
また、このように貫通孔があると、貫通孔がないプレートに比べて加熱部分の表面積は小さくなるが、その下方の貯水部から生じる水蒸発が貫通孔を通過することで貫通孔の周辺温度が低下するため、貫通孔が形成された外周部は熱籠もり部に比べて温度が低くなる。従って、熱籠もり部で焼け終えた肉を外周部に置いても、そこから煙が出るような事態を防止できるし、外周部にじっくり焼きたい食材などを置いても構わない。
そして、このように外周部の温度が相対的に低くなると、外周部に繋がった熱籠もり部の上面温度も低くなるが、この際、熱籠もり部の上面温度が肉による奪熱後の状態において略210〜250℃の間で推移するように貫通孔の面積を形成しているので、上述した熱籠もり部での煙発生防止効果や美味しく焼き上げる効果に悪影響を与えることもない。却って、貫通孔の総面積によっては、熱籠もり部の凹凸を少なくすることも可能である。
従って、プレートは全体が傾斜しているので、肉から落ちた脂は中央から周縁に向かって流れ、その際、溝部の中に脂が入ると、貫通孔と溝部とは繋がっているので、脂は溝部から貫通孔まで流れる。そして、溝部と貫通孔とは繋がった部分における幅が同様であるため、脂は迅速に貫通孔まで流れるので、脂がプレート上にいる時間を短くして、煙の発生をより効果的に防止できる。
このため、溝部の外周部とは反対側の内側側面には脂が溜まってしまう角のようなものがなく、溝部の中に入った肉の脂を傾斜面により円滑に溝部の中を流して貫通孔まで導くことができる。従って、溝部の中で脂が焦げて発生する煙を抑制することができる。
従って、枠状部と貫通孔との間に溜まった肉の脂が焦げて出る煙を有効に防止することができる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は同様の構成である。
また、以下の説明において、上下は加熱調理器を正常に置いた際の垂直方向の上下であり、外側は加熱調理器を正常に置いた際の水平方向の外側を意味する。
図1は本発明の実施形態に係る加熱調理器10の概略斜視図、図2はその加熱調理器10の分解斜視図である。
これらの図の加熱調理器10は、ガスを熱源として燃焼させることで食材を加熱する加熱調理器であり、特に肉を焼く際に好適に用いられるため、焼肉器とも呼ぶことができる。なお、本発明は肉だけではなく、野菜などの他の食材を焼くために用いても勿論構わない。
さらに図の加熱調理器10は、熱源であるガスがカートリッジ式のカセットボンベ28に収容されており、このカセットボンベ28を加熱調理器10に接続することで使用される。このため、図の加熱調理器10は携帯式加熱調理器、携帯式コンロ、カセットコンロなどとも呼ばれる。
なお、カセットボンベ28に注入されたガスは、ブタン、イソブタン、プロパン、及びこれらの組み合わせ等の液化石油ガスであり、本実施形態ではイソブタンが約30%、ノルマルブタンが約70%の構成比率である液化ブタンが利用されている。
本体部12は、図2に示すように、筐体15内にガスバーナー20とボンベ収容室23が設けられており、ガスバーナー20とボンベ収容室23とは、スチールに耐熱塗装がされた隔壁部16により隔てられている。ボンベ収容室23はカセットボンベ28を収容する部屋であり、ヒンジ25を中心に図のR1方向に回動可能な蓋体22を開けることで外部に露出し、これによりカセットボンベ28の交換が可能となる。
また、このボンベ接続部27は操作摘み部24と接続され、カセットボンベ28から供給されるガス量が調整可能とされている。このようにしてカセットボンベ28からボンベ接続部27を介して供給される燃料ガスは、ガス導管89を通ってガスバーナー20に供給される。
そして、筐体15は、バーナーヘッド18の上方に円形状の開口部33を有し、この開口部33の位置に水入れ容器40が接続されている。
水入れ容器40については、上述した図1及び図2、並びに図3を用いて説明する。
図3は図1のA−A部分断面図である。なお、図3では、水入れ容器40に水を入れた状態を示している。また、図3の一点鎖線で囲った図は後述する貫通孔52と貯水部44の周辺を拡大した図であり、二点鎖線で囲った図はプレート30の縦断面の拡大図である。
水入れ容器40は、本体部12の筐体15に対して着脱可能に接続され、加熱調理器10及びそこに収容されたカセットボンベ28の過熱を防止するようになっている。
貯水部44は、図3に示すように、プレート30側に臨む開口部46を有すると共に水が溜められる凹部であり、この貯水部44内の水の蒸気により周辺温度を低下させて、加熱調理器10及びそこに収容されたカセットボンベ28の過熱が防止される。
そして、貯水部44は、下側から上側に向かうに従って除々に幅W1が大きく、プレート30側に臨む開口部46を有している。これにより、燃焼熱で水WTが蒸発すると、プレート30も冷却される(この点については後で詳細に説明する)。
第1の突出部36は側壁面49に接続されて上方に延伸し、水入れ容器40の直径L4よりも大きな直径を有するプレートを載置されないようにしている。
第2の突出部37は、第1の突出部36に比べて低い位置(専用品のプレート30を載置すると、その下に隠れる位置)にあり、水入れ容器40の中央部の円形孔42の周縁に接続されて上方に延伸している。これにより、水入れ容器40の直径L4よりも小さく、かつ、円形孔42の直径よりも大きな直径を有するプレートの載置を困難にしている。
なお、第1及び第2の突出部36,37は、いずれも先端部が水入れ容器40の中央に向って屈曲しており、これにより専用品ではないプレートを載置できる範囲を狭めている。
本実施形態のプレート30については、上述した図1〜図3、及び図4〜図5を用いて説明する。
図4は図1のプレート30の平面図、図5は図1のプレート30を下面側から視認した斜視図である。
図3に示すように、プレート30は、相対的に熱伝導率の異なる高熱伝導材料と低熱伝導材料を有し、縦断面が三層構造となっている。三層構造の中央層60は、少なくとも鉄よりも熱伝導率の高い高熱伝導材料、例えばアルミニウム、又は、これと銅・マンガン・ケイ素・亜鉛・ニッケルなどを合金したアルミニウム合金、或いは銅等から形成され、本実施形態では軽量性と剛性を兼ね備えたアルミニウム合金が用いられており、その熱伝導率は96W/(m・k)である。
これに対して、三層構造の上層61及び下層62は、高熱伝導率材料に比べて熱伝導率が低い低熱伝導率材料を中央層60(高熱伝導率材料)の表面に塗膜して形成され、本実施形態の場合は薄膜のフッ素樹脂からなっている。フッ素樹脂の熱伝導率は0.23W/(m・k)である。
これにより、プレート30は、高熱伝導材料からなる中央層60により、上面30Eが広がる方向に直ぐに熱が伝わるのに対して、厚み方向については、相対的に熱が伝わり難くなる。従って、プレート30の上面30Eの加熱ムラを低減できる。
外周部30Cには複数の貫通孔52が形成されており、これらの貫通孔52は貯水部44の開口部46と対向している。
これにより、プレート30上に載せられた肉から出た脂は周縁30Aに向って流れて、貫通孔52から貯水部44に落下し易くなっている。そして、貯水部44に落下した脂は、貯水部44内の水で冷却され、煙が出ることを防止できる。なお、貯水部44からの水蒸気は貫通孔52から上方に抜けることで、貫通孔52の周辺温度を下げることになる。
溝部54の具体的な形状については後で詳細に述べるが、図3に示すように、溝部54の内側底面54aも中央部30Bから周縁30Aに向かって下がることで、脂を貫通孔52まで円滑に導くようにしている。
また、図4に示すように、溝部54は、平面視において、プレート30の半径方向r1に沿わずに、半径方向r1に対して所定の角度を付けて形成されており、本実施形態の場合は、湾曲することで角度を付けられている。これにより、プレート30が全体的にドーム状であっても、肉等の食材が滑り落ちることを防止できる。
なお、外周部30Cの貫通孔52は、溝部54とは反対側に曲がって所定の角度θ2を有しており、これにより、溝部54に沿って小さな食材が外周部30Cに移動してきたとしても、貫通孔52から落下することを防止できる。
[燃焼熱が籠る空間について]
先ず、図3に示すように、プレート30は、その下面30Fがガスバーナー20の火炎口19の上方を覆い、下面30F側に燃焼熱が籠る空間S1を形成するように上方に向かって凸状とされた熱籠もり部30Dを有している。
具体的には、図3及び図5に示すように、プレート30の下面30Fには、ガスバーナー20側に突出した円形の枠状部67が形成されている。図の枠状部67の高さH1は6mmである。そして、この枠状部67と、枠状部67の内側であって下面30Fのうち上方に向って凸状となるように湾曲した部分43に囲まれた空間が燃焼熱が籠る空間(以下、「熱充満空間」という)S1となり、本実施形態の熱充満空間S1の体積は約162,198mm3である。従って、この熱充満空間S1に燃焼熱を充分に籠らせて、火炎がプレート30に接触しなくても、熱充満空間S1に対応した熱籠もり部30Dの上に置かれた肉を十分に加熱することができる。そして、火炎をプレート30に直接接触させなくてもよいので、プレート30の局所的な過熱を防止し、過熱部分に肉の脂が触れることで発生する煙を防止できる。
次に、ガスバーナー20の最大出力は、図3に示すように、火炎FRがプレート30の下面30Fに接触しない程度となるよう調整され、本実施形態の場合、バーナーヘッド18から火炎FRの上端までの高さH3は約20mm(この高さH3であれば、多少風が吹いても直には消えないことも考慮)、火炎FRの上端から枠状部67の下端(最も近い熱充満空間S1の部分)までの高さH4は約24.2mm、火炎FRの上端から下面30Fの中央(最も遠い熱充満空間S1の部分)までの高さH5は約35.5mmである。
この上面温度約210〜250℃は、肉を焼くのに最適な温度であると考えられる。何故ならば、プレート30の上面温度が250℃を超えると肉から出た脂分が焦げて煙が出易くなり、逆に210℃を下回ると肉が焼けない割に肉の水分が多く抜けてしまい、その結果、肉が萎れて美味しくなくなるからである。なお、肉の美味しさについては官能試験の結果であり(本実施形態では牛肉を使用)、また、肉の種類や調味料の有無にも左右されるため、210℃の上面温度については、多少の誤差(例えば200℃)があっても構わない。
但し、本実施形態の場合、特に、大きなプレートをのせることは危険なため、プレートが小さくならざるを得ないカセットコンロであって、種々の構成が熱籠もり部30Dの上面温度に影響を及ぼす構成となっていることから、熱籠もり部30Dの上面に溝部54を形成して表面積を調整するだけではなく、熱籠もり部30Dよりも外側の外周部30Cに形成された貫通孔52や、この貫通孔54の下に配置された貯水部44も考慮する必要があり、以上の「ガスバーナー20の最大出力」「プレート30の構成(主に溝部54や貫通孔52、及びこれに起因する表面積)」「貯水部44」の各要素を相関的に調整ないし形成することで、最大出力下における熱籠もり部30Dの約210〜250℃という上面温度を可能にしている。
そこで、次に、プレート30のさらなる特徴について、詳細に説明する。
プレート30は、大別して、熱充満空間S1の上方にある円形状の熱籠もり部30Dと、その外側(外周側)に一体的にリング状に形成された外周部30Cとからなっている。
熱籠もり部30Dは、図4に示すように、平面視が略円形状であって凹凸のない中央部30Bと、この中央部30Bよりも外側であって、複数の溝部54が形成された領域30Gとに区別できる。なお、中央部30B、溝部54が形成された領域30G、外周部30Cは同心円である。
プレート30の厚みについては、図5に示す下方に向けて屈曲した周縁30Aの厚みD1が約3.0mm、その他の図3に示す溝部54を除く領域の厚みD2は約2.0mm、溝部54の深さD3は約0.6mm、溝部54がある場所の厚みD4は1.4mmである。
なお、複数の溝部54は全て同様の形状であり、図4、及びこの図4に示すB付近(溝部54のプレート中央側)を拡大した拡大斜視図である図6に示すように、外周部30Cとは反対側の内側側面54aが、外周部30Cに向かうに従って深さを増すように傾斜した傾斜面とされている。また、幅方向の内側側面の開口部周辺54bは、上方に向かうに従って幅寸法W2が大きくなっている。これらの構成により、溝部54の中に肉の脂を円滑に入れることができ、さらに、溝部54の中に熱が籠って過熱され、溝部54内で煙が発生する事態を防止することができる。
なお、図4に示すC付近(溝部54と貫通孔52の繋がり部分の周辺)を拡大した拡大斜視図である図7に示すように、貫通孔52の内側側面52aは、溝部54とは異なり垂直であり、迅速な脂の落下が可能である。
また、貫通孔52と溝部54の繋がった部分JTにおける溝部54の幅寸法W3と貫通孔52の幅寸法W4とは略同じである。従って、溝部54内を流れてきた脂は、繋がった部分JTで留まることなく迅速に貫通孔52を通過して、煙の発生をより効果的に防止できる。
図8は本実施形態の加熱調理器10を用いて実験した結果であり、ガスバーナーの最大出力を950kcal/hにした場合と850kcal/hにした場合におけるプレートの上面温度の変化を表した図である。なお、図8では、プレートの中心から半径方向に4cm離れた位置(即ち、図4の溝部54が形成された領域30G)の温度を計測したものである。また、図8では、プレート上に肉等の食材を置かずに加熱したものであり、プレートを加熱し終えた後の状態は、肉による奪熱後の状態(肉がプレートの温度に影響を与えなくなった後の状態)と同視できる。
また、ガスバーナーの最大出力を850kcal/hにした場合、約8分程度で210℃近くまで達し(プレートを加熱し終え)、その後30分を超える間、プレートの上面は210℃前後であった。このことから、ガスバーナーの最大出力を850kcal/hにしても、肉が焼けるまでの間、ずっと煙が出難く、かつ、萎れることのない美味しい肉を焼くことができる。
既に説明したように、図3に示すプレート30は、熱充満空間S1を形成するためにガスバーナー20側に突出した枠状部67(図5も参照)と、この枠状部67よりも外側の貫通孔52を有しているが、枠状部67と貫通孔52とは肉の脂が表面張力で溜まらないように離間している。即ち、貫通孔52から落下する脂は、枠状部67が近いと、脂の一部が枠状部67に接触して、表面張力により枠状部67と貫通孔52との間の角部に溜まってしまうが、脂の枠状部67への接触を有効に回避できるように、枠状部67と貫通孔52とを離間させている。これにより、プレート30の下面30Fに脂が付着し、これが焦げて煙が発生する事態を有効に防止できる。特に、枠状部67と貫通孔52との間の部分70は、貫通孔52に抜ける排気ルートAR2に隣接して直上にあるため比較的加熱され易く、この部分70の脂の付着を防止することは煙発生防止の上で有効である。図3の部分70の寸法W5は、プレート30の曲率半径r2が上述した約561mmである場合、略3mm以上であるのが好ましく、本実施形態の場合は略3mmとされている。
なお、発明者は、当初、脂は熱充満空間S1の方に回り込まなければ良いものと考えて、枠状部67を二重にしてみたが、それでも枠状部と貫通孔との間から煙が出ることを発見した。そこで、本実施形態のように枠状部67と貫通孔52とを所要の寸法だけ離間させることで、そもそも脂が溜まらない構造にし、これにより煙の発生を効果的に減少させることができた。
また、外周部30Cの上面は、貯水部44からの水蒸気による周辺温度の低下に伴って、少なくとも熱籠もり部30Dよりも上面温度が低くなるため、煙が発生することは余りない。
また、プレート30の下面については、熱籠もり部30Dの下面は、枠状部67により脂が回り込んでくることはなく、そこから煙が発生することが通常ない。
そして、プレート30の下面について煙が発生する恐れがあるのは、枠状部67と貫通孔52との間の排気ルートAR2に隣接して直上に存在する部分70であるが、この部分70には脂が溜まらないようにして、煙の発生を抑えることができた。
以上のように、プレート30の上面及び下面のいずれの場所においても煙の発生を効果的に防止できる従来には存在しない優れた加熱調理器10となる。しかも、使用者は、図1の操作摘み部24を何度も操作する必要がなく、ガスバーナー20を最大出力にしたままで煙の発生を防止し、かつ、萎れることのない美味しい焼き肉とすることができる。
例えば、本実施形態のプレート30は、熱籠もり部30Dのさらに外側に外周部30Cを有しているが、本発明には外周部30Cが必ず必要なものではなく、熱籠もり部30Dのみからなるプレートであっても構わない。その場合は、相対的に温度が低い外周部30Cによる熱籠もり部30Dへの温度影響を考慮して、例えば熱籠もり部30Dの凹凸を増やして表面積を大きくするなどして、ガスバーナー20の最大出力(850〜950kcal/h)の下、熱籠もり部30Dの上面温度を略210〜250℃の間で推移させるようにするとよい。
また、本実施形態のようにプレート30に外周部30Cが存在する場合であっても、外周部30Cに貫通孔52を形成せず、外周部30Cの表面積を凹凸形状により増加させたり、周縁30Aの脚部56を高くすることで、外周部30Cの上面温度を熱籠もり部30Dよりも低くして、外周部30Cの熱籠もり部30Dに対する奪熱により、熱籠もり部30Dの上面温度を略210〜250℃の間で推移させてもよい。
即ち、本発明は、ガスバーナー20の最大出力を、火炎がプレート30の下面に接触しない程度の850〜950kcal/hとし、さらに、プレート30は、熱籠もり部30Dの上面温度が、載せられた肉による奪熱後の状態において、上記最大出力の下で略210〜250℃の間で推移するように凹凸が形成されているという点に最も特徴を有している。
Claims (4)
- カートリッジ式のカセットボンベからのガスを燃焼させるガスバーナーが配設された本体部と、前記ガスバーナーの上方に配置され、少なくとも肉を載せて焼くためのプレートとを備えた携帯式の加熱調理器であって、
前記プレートは、その下面が前記ガスバーナーの火炎口の上方を覆い、前記下面側に燃焼熱が籠る空間を形成するように上方に向かって凸状とされた熱籠もり部を有し、かつ、相対的に熱伝導率の異なる高熱伝導材料と低熱伝導材料からなり、前記高熱伝導率材料の表面に前記低熱伝導材料が配設され、
前記ガスバーナーの最大出力は、火炎が前記下面に接触しない程度であって、かつ、850〜950kcal/hとされ、
前記本体部には、前記プレート側に臨む開口部を有するようにして水が溜められる貯水部が形成された水入れ容器が接続され、
さらに、前記プレートは前記熱籠もり部の外側に、前記開口部と対向する貫通孔が形成された外周部を有し、少なくとも前記熱籠もり部の上面温度が、載せられた前記肉による奪熱後の状態において、前記最大出力の下で略210〜250℃の間で推移するように凹凸及び前記貫通孔が形成されており、
前記貯水部は前記熱籠もり部の直下にも存在し、
前記燃焼熱は前記熱籠り部よりも外側にある前記貫通孔と前記プレートの周縁のみから排気される構成とする
ことを特徴とする携帯式の加熱調理器。 - 前記プレートの上面は、全体的に中央部から前記外周部の周縁に向かって下るように傾斜しており、
前記凹凸は、前記熱籠もり部の上面に形成された複数の溝部からなっており、
前記貫通孔は、前記複数の溝部の夫々と繋がっており、
前記溝部と前記貫通孔は、前記繋がった部分における幅寸法が同様である
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記溝部の前記外周部とは反対側の内側側面は、前記外周部に向かうに従って深さを増すように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
- 前記プレートの下面側には、前記燃焼熱が籠る空間を形成するために、前記ガスバーナー側に突出した枠状部が形成されており、
前記枠状部と前記貫通孔とは、肉の脂が表面張力で溜まらないように離間している
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱調理器。
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