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JP6373191B2 - 免疫学的検定用試験スライド - Google Patents

免疫学的検定用試験スライド Download PDF

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JP6373191B2 JP2014552226A JP2014552226A JP6373191B2 JP 6373191 B2 JP6373191 B2 JP 6373191B2 JP 2014552226 A JP2014552226 A JP 2014552226A JP 2014552226 A JP2014552226 A JP 2014552226A JP 6373191 B2 JP6373191 B2 JP 6373191B2
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Description

発明の分野
この発明は、流体サンプル中の注目する特定の分析物(analyte)の存在または量を測定するために、分析(assay:アッセイ)を行なうための装置および方法に関する。
流体サンプル中の注目する分析物の検出および/または定量化のための多くの装置がよく知られていて、それらはラテラルフロー(lateral-flow)型あるいはマイクロウェル(micro-well)型である。一般に、ラテラルフロー装置は、固相流体透過性流路を含み、それを通して、毛細管作用によってサンプルおよび種々の試薬が移動する。流路は、分析物(あるいはそれの類似物)のための種々の結合試薬(binding reagents)、他の結合パートナー、あるいは信号生成システムの分析物および要素(たとえば、ラベル)のための結合パートナーを含む共役(conjugates)を、それの上に固定化する。これらの装置とともに使用される種々の分析形態が、試験サンプル中の注目する分析物の直接的または間接的な検出のためによく知られている。
それぞれがスコット・エム・クラーク(Scott M. Clark)に発行され、そして記録上でアイデックスラボラトリーズ社(IDEXX Laboratories, Inc.)に譲渡されている、かつそれらの開示が参照によってここに取り入れられる、合衆国特許第5,726,010号、第5,726,013号、第5,750,333号および第7,816,122号は、流体サンプル中の注目する分析物を検出するために、固相結合した三級複合体(tertiary complex)の形成を使用する分析方法および装置を記述する。クラーク特許に開示された装置は、クロマトグフィー結合分析における可逆流を利用する。分析物含有溶液が、装置に付与され、そして次に細長い流動マトリクスに沿って、最初に一方方向に、次に逆方向に、毛細管作用によって移送される。流動マトリクスは一般に4つの異なる領域を含む。領域1は、ラベルを付された抗体または抗原のいずれかと混合されたサンプルを有する溶液が付加されるところである。領域2は、検出ゾーンとも呼ばれ、第2の抗体または抗原を含み、それらが固相に固定化される。領域3は、洗浄(wash)溶液を適用する場所を含む。領域4は、領域1の近傍に配置される吸収剤の貯蔵器を含み、流れを反対方向に行かせる。装置はまた、分析物の存在あるいは量を検出するための手段を含む。
クラーク特許で開示される可逆ラテラルフロー装置は、流体サンプル中の分析物を検出する際に非常によく機能する。しかしながら、他のラテラルフロー装置と同様に、サンプル液、洗浄および基質(substrate)のラテラルフローを可能にするためには、マトリクスが十分に濡らされ得るように、比較的大量のサンプル量と他の試薬を必要とする。より詳しく言うと、このようなラテラルフロー装置は、およそ0.35グラム(0.35ミリリットル)のサンプル液を必要とする。したがって、サンプル量が少しの場合、しばしば、サンプルは薄められる必要がある。
フレームによって囲まれる薄膜を有する乾式化学試薬の試験スライドがこの技術分野でまたよく知られていて、そして、それらの開示が参照によってここに取り入れられる、合衆国特許第5,089,229号(ハイト等(Heidt, et al.))および合衆国特許出願公開第2010/0254854号(リッチ等(Rich, et al.))に開示されているように、化学分析器において、試験スライドは、それの上に置かれた(deposited)血液または流体サンプルを分析するために使用される。スライド上に置かれたサンプルは薄膜上で化学試薬に反応し、そしてスライドの反射率(reflectance)または蛍光光度(fluorescence)がついで化学分析器によって計測され、病状ないし病気の指標であり得る、カルシウム(Ca)、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)またはブドウ糖(Glu)のような、サンプル中に見いだされる化合物あるいは物質を検出する。サンプル液の少量の一定分量(aliquot)だけが病気の特定の指標の検出のために、スライド上に置かれる必要がある。もし、免疫学的検定を、試験スライドを使うこのような乾式化学分析器具上で行うことができたなら、有利である。
この発明の目的は、乾式化学分析器具において使用され得る、この発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドを提供することである。
この発明の他の目的は、このような免疫学的検定用スライドを製造するための、この発明に従った方法を提供すことである。
この発明の別の目的は、この発明の免疫学的検定用試験トスライドを使用する乾式化学分析器具において分析を行なうための、この発明に従った方法を提供することである。
この発明の1つの形態に従えば、乾式化学分析器具における使用のための、および分析物(たとえば、抗原あるいは抗体など)の存在または量を検出するための分析を行なうための、免疫学的検定用試験スライドは、2つの接合可能部分から形成されたスライドハウジングないしケースを含み、2つの接合可能部分は、全体として平らなスライドのカバー部分(cover piece)およびカバー部分へ接合可能な全体として平らなスライドのボトム部分(bottom piece)を含む。カバー部分とボトム部分で形成されたこのスライドハウジングは、それらが一緒に接合されたとき、使用中実質的に防漏(leakproof)であり、かつ内部キャビティを規定する。シート状の多孔性キャリア(carrier)マトリクスが、ハウジングキャビティの境界内に配置される。
スライドのカバー部分は、流体流動マトリクスの中央部分を露出するために、それの厚さを貫通して形成される開口を有する。カバー部分の開口は、多孔性キャリアマトリクスの中央部分を露出するように設けられ、それによって、後に説明するような共役試薬、洗浄試薬および基質(検出試薬)と好ましくは予混合(pre-mixed)された正確な量の流体サンプル(たとえば、血液、血清など)が、分析器具の調量(metering)装置によって、その開口を通してマトリクス上に置かれる(deposited)。キャリアマトリクスの中央部分は、カバー部分の中央開口と整列して位置している、乾燥して固定化された特定の結合試薬を、それの上に置いている。
免疫学的検定用試験スライドのボトム部分は、また、それの厚さを貫通して形成された中央開口を含み、その開口は、汚染を回避しかつハウジングの防漏性を維持するために、マイラ(Mylar)のような透明な(透き通った)材料の薄いシートで覆われてもよい。ボトム部分の開口は、分析器具の一部を形成する反射率計(reflectometer)または蛍光光度計(fluorometer)の上を分析器具によって移送されるとき、反射率や蛍光光度の計測が免疫学的検定用スライドによってなされるように、設けられる。あるいは、免疫学的検定用試験スライドのボトム部分は、スライド上でのこのような計測を行なうために、ボトム部分に形成された開口を持つことに代えて、透明材料で形成されてもよい。
免疫学的検定用試験スライドの全体的な形状は、好ましくは、前述のハイト等の‘229特許(合衆国特許第5,089,229号)に開示される化学試薬試験スライドに類似する長方形かあるいは正方形であり、または前述のリッチ等の出願公開(公開第2010/0254854)に開示された化学試薬試験スライドに類似する台形である。免疫学的検定用試験スライドの厚さは、好ましくは、従来の乾式化学スライドと同じかそれよりわずかに大きく、それによって、前述のハイト等の特許やリッチ等の出願公開で開示したような、このような乾式化学スライドを受け入れる既存の乾式化学分析器具とともに使用可能にされてもよい。
分析を行うために乾式化学分析器具上で免疫学的検定用試験スライドを使用する方法に従えば、免疫学的検定用試験スライドは分析器具の移送機構に装着され、移送機構はサンプル調量装置の下でかつ反射率計や蛍光光度計の上でスライドを移動させる。小瓶に入れられた流体サンプルの一定分量がまた、分析器具中に装填される(loaded)。流体サンプルは、分析器具に装填される前に共役試薬と予混合されるか、または分析器具によって共役試薬と混合されてもよい。分析形態によっては、共役試薬は、分析物の合成物ないし複合体および共役試薬を形成するために、流体サンプル中において分析物と特異的に結合してもよい。他の局面では、共役試薬は分析物の類似物を含むが、それは、分析物とは合成しない。サンプル/共役試薬混合物はついで、所定の時間期間の間、培養される。
そして、所定量のサンプル/共役が、分析器具の調量装置によって、カバー部分に形成された開口を通して免疫学的検定用試験スライド上で調量される。分析物および共役試薬を含むサンプル液は、合成されているか否かに拘わらず、カバー部分の上(top)開口に配置されているマトリクスの中央部分へ流れ込み、マトリクスの中で全方向に毛細管作用によって移送される。その後、試験スライドの一連の洗浄が、分析器具の調量装置によって、所定量の洗浄試薬をカバー部分の上開口を通してスライド上に置かせることによって、実行される。最終的に、検出(detector)試薬のような、所定量の基質が、分析器具の調量装置によって上開口を通してスライド上に加えられる。
反射率または蛍光光度の計測がその後、特定の波長で、透明なボトム部分またはスライドのボトム開口を通して、スライドについて行われる。流体サンプル中の注目する特定の分析物の存在あるいは量が、このような計測によって測定され得る。好ましくは、流体サンプル中の分析物の検出や定量化で使用される分析器具によって計測されるスライド上に、検出可能な色反応がある。
この発明の免疫学的検定用試験スライドは、ポリスチレンのようなプラスチック材料の、特に接合可能に形成されたカバー部分およびボトム部分の間に、同じ材料のシートから多孔性キャリアマトリクスのダイカット(die cut)部分を配置することによって、形成されてもよい。2つの部分は、多孔性キャリアマトリクスが存在する実質的に防漏ハウジングを規定するために、熱あるいは接着剤を適用することによって、一緒に接合されてもよい。多孔性キャリアマトリクスは、2つの接合スライド部分の間にそれを挿入する前に、固定化された特定の結合試薬で汚染されるかもしれず、あるいは特定の結合試薬で汚染されて、そしてカバー部分の開口の下のマトリクスの中央部分で結合試薬を乾かして固定化するために、所定の時間期間の間特定の温度まで加熱されるかもしれない。もし、免疫学的検定用試験スライドのボトム部分に形成されている、ボトム開口が設けられると、カバー部分およびボトム部分の間への多孔性キャリアマトリクスの挿入の前に、マイラのような、透明な(透き通った)材料の薄いシートが、ボトム開口上にスライドハウジングによって規定される内部キャビティの中に配置される。あるいは、もしスライドのボトム部分が光透過性ないし透明材料で形成されるなら、このようなボトム開口やカバーシートは必要ではない。
この発明のこれらのおよび他の目的、特徴および利点は添付の図画に関連して読まれる、具体的な実施例の以下の詳細な説明から明らかとなろう。
図1はこの発明に従って構成された免疫学的検定用試験スライドの1つの形態の分解上面斜視図である。 図2は図1に示すこの発明の免疫学的検定用試験スライドの分解側面図である。 図3は図1に示すこの発明の免疫学的検定用試験スライドの上面図である。 図4はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドの他の実施例の分解上面斜視図である。 図5はこの発明に従って形成されたfPL免疫学的検定用試験スライドを使用する2ステップ試験プロトコルについて進行曲線を示す光学的反射率対時間のグラフである。 図6はこの発明に従って形成されたfPL免疫学的検定用試験スライドを使用する2ステップの試験プロトコルについての校正器の用量曲線(dose curve)を示す光学的反射率対ナノグラム/ミリリットルのグラフである。 図7はこの発明に従って形成されたfPL免疫学的検定用試験スライドを使用する1ステップ試験プロトコル(シングル予混合分注)についての校正器の用量曲線を示す光学的反射率対ナノグラム/ミリリットルのグラフである。 図8はこの発明に従って形成されたfPL免疫学的検証テストスライドを使用する1ステップ試験プロトコル(マルチ予混合分注)についての校正器の用量曲線を示す光学反射率対ナノグラム/ミリリットルのグラフである。 図9はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドの別の実施例の上面斜視図である。 図10は図9に示すこの発明の免疫学的検定用試験スライドの底面斜視図である。 図11は図9および10に示すこの発明の免疫学的検定用試験スライドの分解上面斜視図である。 図12は図9−11に示すこの発明の免疫学的検定用試験スライドの分解底面斜視図である。 図12Aは図9-12に示すものとは別の形状を有する、この発明の免疫学的検定用試験スライドの上面斜視図である。 図13はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのカバー部分の外側の平面図である。 図14はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのカバー部分の内側の平面図である。 図15はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのカバー部分の側面図である。 図16は図14の線16-16に沿ったこの発明の免疫学的検定用試験スライドのカバー部分の断面図である。 図17はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのボトム部分の外側の平面図である。 図18はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのボトム部分の内側の平面図である。 図19はこの発明に従って形成された免疫学的検定用試験スライドのボトム部分の側面図である。 図20は図18の線20‐20に沿ったこの発明の免疫学的検定用試験スライドのボトム部分の断面図である。 図21Aはサンプル流体中の分析物を検出するためのこの発明の免疫学的検定用試験スライドを使用する方法の図表による例示である。 図21Bは図21Aに示すこの発明の方法に従ってT4スライド上で行なわれる試験の例示的な結果を示す反射率の計測値対時間のグラフである。 図22は従来の乾式化学分析スライドおよびこの発明の免疫学的検定用試験スライドの両方での使用のためにこの発明の1つの形態に従って形成された化学分析器の正面斜視図である。 図23は図22に示す化学分析器の正面斜図であり、分析器の前面上の開いている第1スライドドアおよび分析器ハウジングの前面を越えて延びる化学分析器の第1スライド挿入器機構を示している。 図24は部分的に破断されたハウジングを有する化学分析器の正面斜視図であり、この発明の分析器の種々のコンポーネントを図示する。 図25はこの発明の化学分析器で使用される反射率計の上面斜視図であり、反射率計の部分が部分的に破断されている。 図26はこの発明の化学分析器で使用される蛍光光度計の破断図である。 図27はこの発明の化学分析器で使用されるスライド挿入器機構の一部の正面斜視図であり、遠心分離機のロータあるいはそれの上のサンプルの小瓶を図示する。 図28は図22に示すこの発明の化学分析器の正面斜視図であり、希釈剤および混合カップまたは試薬などを入れるための他のカップを保持するトレイの分析器ハウジングの前面からの延長を図示する。
初めに図9-20を参照して、この発明に従って構成された免疫学的検定用試験スライド2は、2つの部分で形成された、実質的に防漏のハウジングないしケース4を含み、2つの部分はカバー部分6およびそのカバー部分6に接合可能なボトム部分8である。接合されたときカバー部分6およびボトム部分8によって規定されるハウジングないしケース4は内部キャビティ10を規定し、その中に、ここでは多孔性キャリアマトリクスまたは流体流動マトリクスと呼び、後に一層詳しく説明する、吸収材12が位置される。
ハウジング4のカバー部分6およびボトム部分8は、ポリスチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンのような、プラスチック材料で形成される。カバー部分6およびボトム部分8の各々は、ハウジング4の内部キャビティ10に面している内表面14、18と、露出している反対側の外表面22、24を含む。ボトム部分8は、ボトム部分の内表面18から外方へ延びる1つまたはそれ以上の突起ないしリブ28を含み、そのリブ28はボトム部分8の周縁からわずかに内方に設定される。リブ28はカバー部分6をボトム部分8へしっかり固定するのを助けるために設けられ、すなわちリブ28は、溶着動作中に流動し得る材料を提供する。
カバー部分6はカバー部分の周囲に沿って延びる連続的な側壁30を含む。カバー部分6の側壁30の好ましい厚さは、ボトム部分8のリブ28がボトム部分の周縁から内方に設定されている距離と等しく、そのため、カバー部分6がボトム部分8上に組み立られるとき、カバー部分の側壁30の下方縁がボトム部分8の内表面18上に載り、側壁30の外表面がボトム部分8の周縁と面一にされ、さらにボトム部分のリブ28がカバー部分の側壁30の内表面に接触または隣接して位置される。もちろん、カバー部分6およびボトム部分8について先に説明した構造は逆にされてもよいことを理解すべきである。すなわち、リプ28をカバー部分6の上に位置させ、そして側壁30をボトム部分8の上に位置させることによって、そのような構造がこの発明の範囲以内にあることが認識されなければならない。
免疫学的検定用試験スライドのハウジング4のための実質的に防漏のシールを形成するように、カバー部分6およびボトム部分8が、接着剤を用いてまたは2つの部分を一緒に熱融着することによって、一緒に接合される。好ましくは、カバー部分6およびボトム部分8の一部は、超音波溶着または熱圧着によって一緒に接合されてもよく、それらの部分は一緒に溶融しかつ硬化できる。
強度を加えるために、そしてさらに、2つの部分が一緒に接合されるときにボトム部分8に対するカバー部分6の位置決めを容易にするために、カバー部分6は、カバー部分6の内表面14から直角に外方に延びて所定距離内部キャビティ10の中へ至る1つまたはそれ以上(好ましくは、4つ)のポスト32を含んでよい。さらに、ボトム部分8は、ボトム部分8の内表面18から直角に外方に延びて所定距離内部キャビティ10の中へ至る1つまたはそれぞれ以上(好ましくは、4つ)のコラムないし支柱34を含んでよい。ボトム部分の各々のコラムないし支柱34は、少なくとも部分的に軸方向にその中に形成される穴36を含み、その穴はカバー部分6の対応するポスト32を受け入れるに必要な寸法にされる。ボトム部分8のコラムないし支柱34がカバー部分6のポスト32と整列するように位置決めされ、そのために、カバー部分6がボトム部分8に接合されるとき、カバー部分のポスト32がボトム部分の支柱ないしコラム34中の穴36によって受容され、ポスト32の自由端が好ましくは各コラムないし支柱34内においてボトム部分8の内表面18上に載る。それぞれカバー部分6およびボトム部分8のポスト32およびコラム34は、免疫学的検定用試験スライド2、特に内部キャビティへさらなる強度および剛性を付加するとともに、免疫学的検定用試験スライド2のハウジング4の全体的な厚さを所望の寸法に維持するのを助ける。もちろん、ポスト32およびコラム34の位置決めが逆にされてもよいことが理解されるべきであり、すなわち、ポスト32がボトム部分8の内表面18から外方に延び、コラム34がカバー部分6の内表面148から外方に延び、そしてそのような構造がこの発明の範囲以内にあることが認識されなければならない。
免疫学的検定用試験スライド2のカバー部分6は、その厚さを貫通して形成される開口38を有し、その開口の形状は、円形、長方形、あるいは図示しただ円形であってよい。正確な量の血液、血清などのようなサンプル流体および試薬が、前述のハイト等の‘229の特許やリッチ等の出願公開に開示され、後により詳細を説明するような、乾式化学分析器具のサンプル調量装置によって、試験スライド2上へ調量されて、開口38の下に位置された吸収材12(多孔性キャリアマトリクスあるいは流体流動マトリクス)上に置かれるように、この上開口38は設けられる。さらに、ボトム部分8はその厚さを貫通して形成される開口40を有してよく、そのボトム開口40は、2つの部分が一緒に接合されるとき、カバー部分6の上開口38と整列するように位置される。分析器具の反射率計あるいは蛍光光度計によって放出された光がそれを通り過ぎ、そして免疫学的検定用試験スライド2内の流体流動マトリクス12に衝突し、それによって反射されあるいは蛍光を発せられるように、ボトム開口40が設けられ、反射されたあるいは蛍光を発せられた光は、分析器具の移送機構によって、免疫学的検定用試験スライドが反射率計あるいは蛍光光度計上を移送されるとき、免疫学的検定用試験スライド上で行なわれる計測の間に、反射率計あるいは蛍光光度計によって検出される。上開口38と同様に、ボトム開口40の形状は、長方形、楕円形、あるいは図示している円形であってよい。
カバー部分6の上開口38およびボトム部分8のボトム開口40の両方は、各部分の実質的に中心に位置され、そして互いに整列され、基本的に4つのポスト32およびコラム34の間に位置される。
もし、ボトム開口40が設けられるなら、ハウジング4の防漏性を保証するために、マイラのような透明または透き通った(光透過性)の薄いシート材料42がボトム開口を覆って載置され、ハウジングの内部キャビティ10内でボトム部分8の内表面18に接着によって接合されあるいは熱融着され、すなわち、ボトム部分の内表面18と多孔性吸収材12との間に介挿されてもよい。あるいは、ボトム部分8が透明または透き通った(光透過性の)材料(たとえば、ガラスあるいはプラスチック)で形成されてもよく、ボトム開口は省略されてもよい。より具体的には、この代わりの実施例に関して、ボトム部分8を製造する材料は、可視光または赤外光、より好ましくは、645ナノメートルの波長の光がそれを通って透過できるように選ばれる。分析器具が免疫学的検定用試験スライド2の上での反射率または蛍光光度の計測を行うとき、分析器具の反射率計または蛍光光度計によって放出される光は、透明なマイラカバー42または透明なボトム部分8を通過して吸収材12上に衝突する。
カバー部分6およびボトム部分8によってそれらが接合するとき規定される免疫学的検定用試験スライドのハウジング4は、好ましくは、前述のハイト等の‘229特許に開示された従来の乾式化学試薬試験スライドのものと同様の全体的な長方形形状または前述のリッチ等の出願公開に開示された化学試薬試験スライドと同様の全体的な台形形状を有する。したがって、ハウジング4は前部壁44、前部壁の反対側に位置された後部壁46および2つの対向する側面壁48を含み、その各々はカバー部分6の側壁30によって少なくとも部分的に規定される。もし、免疫学的検定用試験スライドハウジング4が長方形の形状を有するなら、図12Aに示されるように、各壁44‐48が直角に次に隣接する壁に接合される。もし、免疫学的検定用試験スライドハウジングが、図9-12および図12A−20に示すように台形形状を持っているなら、前部壁44および後部壁46は、互いに概ね平行となり、後部壁46が前部壁44のものより大きい長さを有し、対向する側面壁48は互いに平行ではなく、互いに後部壁46から前部壁44へ集束する。
さらに、免疫学的検定用試験スライド2の全体的な大きさおよびそれの全体的な厚さは、ハイト等の特許およびリッチ等の出願公開で開示された乾式化学試薬試験用のスライドの大きさおよび厚さと実質的に同じである。この方法によって、免疫学的検定用試験スライド2は、ハイト等の特許およびリッチ等の出願公開で開示された分析器具、あるいは前述のハイト等の特許およびリッチ等の出願公開で開示された乾式化学試験スライドと同様、他の従来の分析器具とともに使用され得る。
さらに、カバー部分6およびボトム部分8の各々は、前述のハイト等の特許およびリッチ等の出願公開に開示された乾式化学試験スライドに含まれているノッチおよび側面凹部と同じ態様で同じ位置に設けられた、分析器具上での試験スライドの適切な配向のための指標ノッチ50、および分析器具上の試験スライドの装着のために使用される側面凹部54を含むように形成され、かつ免疫学的検定用試験スライド2のハウジング4を規定するように形成される。なお、ハウジング4が実質的に防漏であることを保証するために、カバー部分6の側壁30がノッチ50および側面凹部54のあたりに延びることに注目すべきである。
前述のように、吸収材12(すなわち、多孔性キャリアマトリクスあるいは流体流動マトリクス)がハウジングキャビティ10の境界内に配置される。流体流動マトリクス12は好ましくは、1枚のそのような材料からダイカットされ、ハウジング4の内部の寸法に適合するような形状にされる。より具体的には、また図画からわかるように、流体流動マトリクス12は、ハウジング4に形成されたノッチ50および側面凹部54を収容するための切欠き部56および凹側面部58含み、さらに、ボトム部分8のコラムの穴36で受容されるカバー部分6のポスト32の性能を妨害しないように、ボトム部分8のコラムないし支柱34に整列しかつそれを受容する寸法にされた、その厚みを貫通して形成される4つの切り抜き60を含む。そのため、ボトム部分8およびカバー部分6のそれぞれのコラム34およびポスト32は、流体流動マトリクス12の厚さを貫通して通過し、ハウジングの内部キャビティ10内の適所に流体流動マトリクスを保持するのに役立つ。
前にさらに述べたように、流体流動マトリクス12は、ハウジング4の内部キャビティ10の境界内に適合するような寸法および形状にされる。しかしながら、好ましくは、マトリクス12と側壁30の間で少なくとも部分的にハウジングの周囲にチャネルないし井戸(well)62(図20参照)を規定するために、その側面端がカバー部分6の側壁30の内表面から間隔を隔ててわずかに離れるように、マトリクスは内部キャビティ10の寸法よりわずかに小さくなる寸法にされる。このチャネルないし井戸62は、そのような流体で飽和することが想定されるマトリクス12から流体サンプル、試薬あるいは洗浄溶液のオーバーフローを受けるために設けられる。井戸ないしチャネル62は、流体流動マトリクス12を満たしている流体サンプル、試薬および洗浄溶液の量を超える容量を提供する。免疫学的検定用試験スライドのハウジング4によって規定される内部キャビティ10の好ましい量(ボリューム)は、およそ20マイクロリットルおよびおよそ200マイクロリットルの間であり、さらに好ましくは、およそ270マイクロリットルである。この発明の免疫学的検定用試験スライド2の種々の代替実施例では、吸収マトリクス12は、ハウジングによって規定された内部空間10の、およそ50パーセント、あるいはおよそ60パーセント、あるいはおよそ70パーセント、あるいはおよそ80パーセント、あるいはおよそ90パーセントを占める量(ボリューム)を有していてもよい。
流動マトリクスの材料は好ましくは、次の特徴を持つ:(1)サンプル材料およびラベル付けされた特定の結合試薬への低い非特異的な親和性、(2)一貫した流体流動がマトリクス12にある距離を越えて毛細管作用によって流体を移送する性能、および(3)固定化された特定の結合試薬への迅速な結合(たとえば、共有結合性(covalent)あるいは非共有結合性の付着(attachment)によってあるいは物理的な罠(physical entrapment)による。)。これらの特性を持つ材料は、合成のまたは天然の繊維(たとえば、ガラスまたはセルロースベースの材料あるいはポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエステルのような熱可塑性のポリマー)で構成された繊維性のマット、微粒材料(たとえば、ガラスまたは種々の熱可塑性のポリマー)で構成された焼結構造、もしくは(一般的には、本質的に合成の)ニトロセルロース(nitrocellulose)、ナイロン、ポリスルホン樹脂(polysulfone)などで構成された成形薄膜(cast membrane films)を含む。この発明は、焼結ポリエチレンビーズのような、多孔性ポリエチレンとして一般に知られている、ポリエチレンの焼結微粒子(好ましくは、このような材料は、1立方センチメートル当たり0.35‐0.55グラムの間の密度、5‐40ミクロンの微細孔サイズ、40‐60パーセントのボイド(void)ボリュームを有する)で、構成された流動マトリクス12を利用してもよい。交差架橋されたもしくは超高分子量ポリエチレンで構成された微粒ポリエチレンが好ましい。多孔性ポリエチレンで構成された流動マトリクス12は、上で挙げた望ましい特性のすべてを持ち、加えて、種々の大きさと形状に容易に製造される。特に好ましい材料は、クロメックス社(Chromex Corporation:FN#38-244-1(Brooklyn, N.Y.)からの10-15ミクロンの多孔性ポリエチレンである。他の好ましい材料は、ウォットマン社(Whatman, Inc., USA)から入手可能なフュージョン5(Fusion 5:商標)ラテラルフローマトリクスである。
多孔性キャリアマトリクス12は、分析物および試験試薬への低い親和性を持つ材料で作られてもよい。このことが、分析物および/または試薬の非特異的な結合を防ぐための試験マトリクスの前処理を最小にするかあるいは回避することになる。しかしながら、前処理必要とする材料が、前処理を必要としない材料に対する利点を提供することもある。そのために、単純に前処理を必要とするというだけの理由で、材料を回避する必要はない。親水性のマトリクスが、一般に、マトリクス12への非特異的な結合の量を減じる。
1つの局面では、多孔性キャリアマトリクス12は、1‐250ミクロン、別の局面では、およそ3‐100ミクロン、あるいはおよそ10‐50ミクロンの平均孔径の開放気孔構造(open pore structure)を有してもよい。マトリクス12は、2ないし4(few)ミル(0.001インチ:25.4ミクロン)から4ないし8(several)ミルの厚さであり、典型的には、およそ10ミルからおよそ20ミルの範囲であり、最も好ましくは、およそ16ミルである。
全方向性の流れが生じる適切な多孔性キャリアマトリクス12の例は、ポーレックステクノロジー社(Porex Technologies Corp. Fairburn、Ga. USA)によって生産された高密度または超高分子量ポリエチレンシート材料である。この材料は、焼結することによって、超高分子量ポリエチレン(UHWM−PE)の球形の微粒子を溶融して作られる。これは、粒子のサイズ(それぞれ20-60ミクロン)にもよるが、8-20ミクロンの平均孔径サイズの多孔性構造を作る。ポリエチレンの表面は、0.01‐0.5センチメートル/秒のウィッキング(wicking)速度を有する界面活性剤なしの親水性の表面を作るために、酸素プラズマで処理され、ついで、ポリエチレンイミン(polyethylenimine:PEI)およびポリアクリル酸(poly acrylic acid:PAA)の交互の層で被覆される。
ポリエチレンで作ったマトリクス12が大いに満足がいくことが分かったが、他のオレフィン(olefin)あるいは他の熱可塑性ブラスチック材料、たとえば、ポリ塩化ビニール(polyvinyl chloride)、ポリビニル酢酸塩(polyvinyl acetate)、酢酸ビニールと塩化ビニールのコポリマー(copolymers of vinyl acetate and vinyl chloride)、ポリアミド(polyamide)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリスチレン(polystyrene)などで形成した全方向流動材料が使用できる。適切な材料の例は、ジーイーオスモニクス(GE Osmonics、Minnetonka、Minn.)からのマグナ(Magna)ナイロン担持薄膜、クノ社(CUNO、Meriden, Conn.)からのノビロン(Novylon)ナイロン薄膜、およびミリポア社(Millipore、Billerica, Mass.)からのデュラポア(Durapore)薄膜を含む。
マトリクス材料は、この発明の免疫学的検定用試験スライド2の中に取り入れる前に、いろいろな形状に、切り開かれ、切断され、ダイカットされあるいは孔開けされてもよい。
吸収材キャリア12に適した他の多孔性材料は、天然の、合成の、あるいは天然に発生するか、あるいは合成して変化させられた材料、紙、セルロース、あるいはセルロース酢酸塩とニトロセルロース(nitrocellulose)、繊維ガラス、グラスファイバー、天然に発生する布(たとえば、コットン)と合成物の布(たとえば、ナイロン)のようなセルロース派生物のようなセルロース材料の紙(繊維性)または薄膜(微孔性)、珪土ジェル(silica gel)、アガロース(agarose)、デキストラン(dextran)およびゼラチン(gelatin)のような多孔性ジェル、多孔性繊維性のマトリクス、でんぷんベースの材料、交差架橋デキストランチェーン、セラミック材料、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリビニル酢酸塩、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ビニール酢酸塩と塩化ビニールのポリマー、ポリ塩化ビニールおよび珪土の化合物などの薄膜を含むオレフィンまたは熱可塑性プラスチック材料を含んでよい。このリストは代表的ではあるが、限定することを意図してはいない。
前述のたとえば合衆国特許第5,726,010号で述べた流体流動マトリクスのための多孔性材料および仕様は、この発明の免疫学的検定用試験スライド2で使用されてもよく、そしてこのような開示が参照によってここに取り入れられる。
1つまたはそれ以上の分析物捕捉試薬が、ボトム部分8に形成したボトム開口40の上方でありかつカバー部分6に形成した上開口38の下方において、流体流動マトリクス12上で固定化されかつそれの上に位置される。分析物捕捉試薬は、マトリクスに結合されかつ注目する分析物に対する特異的な親和性を持つ分子である。好ましくは、酵素と基質または抗原と抗体の間の関係に見られるように、親和性は、たとえば分析物への相補的な3次元構造を保持する試薬によって生じる。或る対の内で、一方の要素が分析物または捕捉試薬であると考えられてよい。この定義は、免疫学的検定用試験スライド2に含まれている試薬(すなわち、分析物捕捉試薬)からサンプル(すなわち、分析物)で検出される成分を区別することだけに役立つ。
上に述べたように、異なる分析物捕捉試薬が異なる試験のためにマトリクス12上に固定化されてもよい。たとえば、1つの分析物捕捉試薬がネコ科の動物免疫不全ウイルスに特異的な固定化された抗体を含むかもしれず、もう1つはネコ科の動物白血病ウイルスに特異的な固定化された抗体を含むかもしれない。1つの生物学上のサンプル(たとえば、ネコ科の動物血清のサンプル)がスライド2上に置かれ、そして一方または両方のウイルスの存在のために分析され得る。パートナーと結合する固定化された分析物は、免疫学的検定用試験スライド2の組み立て前に、その上に予め置かれるか、あるいは組み立てたスライド上に置かれて場合によっては加熱乾燥されてよい。

例:T4免疫学的検定

この発明の免疫学的検定用試験スライド2を使用して分析を行なう方法が、図21A‐28を参照して、ここで説明される。図21Aおよび21Bで示された例においては、分析が、抗体セイヨウワサビペルオキシダーゼ(antibody-horseradish peroxidase)共役を使用してチロキシン(thyroxine)(T4)について行なわれる。この説明のために、前述のリッチ等の出願公開およびそれの中での化学分析器の構成および動作の説明、リッチ等の出願公開で開示したものと類似する化学分析器64を描いた図22、および化学分析器の引用するコンポーネントを示す図23-28が、また参照されなければならない。分析消耗品は、T4スライド、共役、洗浄バッファおよび基質を含む「CTdx」希釈剤引き出しパッケージ、および血清あるいは血漿のようなサンプルを含む。
この方法における最初のステップは、消耗品のすべてを化学分析器に装着することである。より具体的には、1つまたはそれ以上のこの発明の免疫学的検定用試験スライド2が、化学分析器のドア16(図23参照)(リッチ等でも参照番号16)の後ろに位置されるスライド挿入器機構20(図23参照)(リッチ等の出願公開でも参照番号20)に装着され、ドア16は2つのスライド挿入器機構の一方へ接近するために開く。スライド挿入器機構は、スライド移送機構26(図24参照)(リッチ等の出願でも参照番号26)上に、他の化学的な試薬試験スライドから、免疫学的検定用試験スライドを装着する。スライド移送機構26は、免疫学的検定用試験スライドを、流体サンプル調量装置84(図24参照)(リッチ等の出願でも参照番号84)の下方でかつ反射率計684(図25参照)(リッチ等の出願でも参照番号684)および蛍光光度計654(図26参照)(リッチ等の出願でも参照番号654)のどちらかまたは両方の上方に、選択的に位置決めし、比色定量(colorimetric)または蛍光発光計測を行なう。
所定の量の血液、血清などのような流体サンプルが、サンプルの小瓶242(図27参照)(リッチ等の出願でも参照番号242である。)に加えられ、そしてそのサンプルの小瓶は、その小瓶を保持するために、井戸206(図27参照)(リッチ等の出願でも参照番号206)中のスライド挿入器機構20の上に置かれる。さらに、流体共役試薬、洗浄試薬および検出試薬(TMB)を入れた別々の小瓶が、化学分析器のドア132の後ろの希釈剤引出し136(図28参照)(リッチ等の出願では参照番号36および32)中に、または分析器の流体調量システム(図21Aのステップ1を参照)に試薬が接近可能である限り、他の適宜の場所中に形成されたそれぞれの井戸に装着される。
そして、ステップ2(図21A参照)では、流体サンプルと共役試薬が、共役の小瓶中またはドア132の後ろの希釈剤引出し136に位置された別個の空の小瓶中において、化学分析器の調量装置84によって混合される。サンプルおよび共役の混合は、リッチ等の出願公開に開示された方法で行われ得る。サンプル/共役の混合物は、次いで、所定の時間期間(たとえば、5分)の間、所定の温度(たとえば、37度(摂氏))で化学分析器64内で培養される。サンプルおよび共役試薬が混合されるとき、T4は、流体サンプル中で血清結合タンパク質から切り離し、そして次に、T4‐抗体*HRPに結合する。
培養の後に、図21Aに示されるステップ3で述べたように、比較的少量(好ましくは、8マイクロリットル)のサンプル/共役混合物が、化学分析器の調量装置84によって免疫学的検定用試験スライド2上に置かれる。ここで、結合していないT4‐抗体*HRPは、示された例ではT3‐PAAであるが、流体流動マトリクス12上の固定化された捕捉試薬の汚染に結合する。化学分析器の調量装置84によってサンプル/共役の混合物を小瓶から吸引し、免疫学的検定用試験スライド2にその混合物を置く1つの有用な方法が、前述のリッチ等の出願公開に開示される。
図21Aで示さるステップ4で、免疫学的検定用試験スライド2が何度も洗浄される。すなわち、試験スライドは好ましくは、化学分析器の調量装置84によって分配された8マイクロリットルの各洗浄のための洗浄試薬を使用して、4回の洗浄を受け、各洗浄は、好ましくは、およそ30秒の時間間隔である。化学分析器の調量装置84は、そのような溶剤が入った希釈剤引き出しにある小瓶から少なくとも32マイクロリットルの洗浄試薬を吸引し、スライド2上に好ましくは8マイクロリットルの洗浄試薬を周期的に分配する。このような洗浄によって、血清T4に結合したT4‐抗体*HRPが洗い流される。
洗浄溶液は、ボトム部分8中あるいは反射率計または蛍光光度計による計測試験を受けるマトリクス12の領域中のボトム開口40の上方に位置された、少なくとも流体流動マトリクス12の中央部分から、結合していない材料を除去するのに役立つ液体試薬である。洗浄試薬は、界面活性剤または洗浄によって流体流動マトリクス12を濡らさせることができる任意の他の成分のような、表面活性剤を含む。洗浄試薬の他の例は、アルコール(たとえばメタノール)あるいは任意の他の水溶性有機溶媒である。したがって、図21Aおよび21Bで示された例では、結合していないサンプルおよび結合していない抗体-セイヨウワサビペルオキシダーゼ共役が洗浄試薬によって置換される。特定の結合試薬へのサンプル分析物の結合を最大にするためには、スライド上にサンプル/共役混合物を分配すること(図21Aでのステップ3)と多数回の洗浄ステップ(図21Aでのステップ4)の開始との間に割り当てられた十分な時間を設けるべきである。
流体流動マトリクス12が4回目に洗浄されてから、およそ30秒待った後、基質ないし検出試薬が免疫学的検定用試験スライド2上に、所定の量、好ましくは、8マイクロリットル分配される(図21Aのステップ5を参照)。基質ないし検出試薬は、マトリクス12の中央部分で、酵素抗体共役(enzyme-antibody conjugate)との反応に応じて、検出可能信号を生成する。酵素、セイヨウワサビペルオキシダーゼとの反応に続く不溶解性の最終生成物を生成する検出試薬ないし基質の例は、TSI社(TSI Incorporated Worcester, Massachusetts)から入手できるTMBlue、部品番号TM101のようなテトラメチルベンジジン(tetramethybenzidine)ないしTMBである。TMBlue基質によって生成された最終生成物は、光を吸収する染料である。図21Aおよび21Bに示される例では、汚染したT3‐PAAに結合したT4‐抗体*HRPが色を発生させ、そしてそれは化学分析器の反射率計684によって検出可能である。あるいは、検出試薬ないし基質は、化学分析器の蛍光光度計654による放射(eradiation)、たとえば蛍光発光に応答してスライドから光を放出させるように選ばれてもよい。マトリクスの色変化の程度は、流体サンプル中の分析物の量の反映である。種々の共役試薬、特定の結合試薬、流体流動マトリクス、洗浄試薬、検出試薬および基質の例と説明が、前述の合衆国特許第5,726,010号およびその中に引用された特許および刊行物に開示されていて、ここでは、参照によってそのような開示を取り入れる。
図21Bは、上で述べたかつ図21Aで示される方法のステップの後に続くT4スライドについての、反射率の大きさ対時間の例示的な試験結果をプロットしたグラフを示す。反射率の計測が、サンプルで汚染したT4スライド(図21Aの中の「7.0ug/dL T4」というラベルの付いた)および好ましくはサンプルで汚染していない実験照査基準T4スライド(図21Aで「0.0ug/dL T4」というラベルの付いた)上で、好ましくは15秒毎に645ナノメートルの波長で行われる。サンプルT4スライド(ひし形の付いた線によって示される)と(正方形の付いた線によって示される)実験照査基準T4スライドの両方の例示的な反射率測定が、図21Bのグラフ中にプロットされている。

例:ネコ科の膵臓のリパーゼ(Lipase)の免疫学的検定

この発明に従って形成される、ネコ科の膵臓のリパーゼ(fPL)の免疫学的検定用試験スライドの製造および使用を以下説明する。fPL免疫学的検定用試験スライドは、以下に一層詳細に説明するように、図9‐20の実施例または図1‐4に示す実施例で示される構造を有してよい。
好ましくは、fPL免疫学的検定用試験スライドを形成する際、Fusion5(商品名)の吸収材から好ましくは形成される多孔性マトリクス12が、水晶のように透き通った(すなわち、光透過性の)ボトム側を有するスライドハウジング4の中に配置される。10マイクロリットルのfPL17A試薬粒子が、多孔性マトリクス(マトリクスの上側あるいは底部側のいずれか)の上に汚染される。汚染されたスライドはついで、およそ0.5時間およそ95°(華氏)で、乾燥トンネルで乾燥される。乾燥されたスライドはついで、ただちに使用されるか、または好ましくはおよそ4°(摂氏)で保管される。
ネコ科の膵臓のリパーゼを試験するための2ステップのプロトコルが、以下に説明されるとともに、図5および6に示される。16マイクロリットルのサンプルがサンプルカップから吸引され、そして次に、4マイクロリットルの一定分量で試験スライド上に分配される。そして、16マイクロリットルの共役が、共役カップから吸引され、次に4マイクロリットルの一定分量でスライド上に分配される。この後、24マイクロリットルの洗浄バッファが、洗浄カップから吸引され、そして次に4マイクロリットルの一定分量でスライド上に分配される。続いて、24マイクロリットルのTMB基質(すなわち、検出試薬)がTMBカップから吸引され、そして4マイクロリットル一定分量でスライド上に分配される。最終的に、マトリクスの汚染の青色の発生が、好ましくは1秒間隔で、60秒間、光学的反射率(645ナノメートルで)によって記録される。データがプロットされ、そして分析の動的な読み取り(read)を入手するために、エクセル(商標)で当てはめられた(フィッテングされた)線分曲線(linear curve)が結果的に生じる。fPL進行曲線(progress curve)およびこの発明の免疫学的検定用試験スライドを使用するこの2ステッププロトコルのためのfPLの校正された用量曲線(dose curve)が、それぞれ図5および6に示される。
この発明のfPL免疫学的検定用試験スライドを使用する1ステッププロトコルをここで説明する。この1ステッププロトコルでは、サンプルおよび共役は予め化学分析器のピペット先端の中で混合されていて、その混合物が次いで分配される。マルチの、3つのfPL免疫学的検定用スライドを試験するための先端内混合1ステッププロトコルを説明する。
典型的には、80マイクロリットルのサンプルがサンプルカップから化学分析器のピペットの先端内へ吸引される。80マイクロリットルの共役が、次いで、共役カップから、サンプルを含んでいる分析器のピペット先端内へ吸引される。サンプルおよび共役は、10マイクロリットルの先端混合量で、10秒間分析器のピペットの中で混合される。
マルチの予混合分配プロトコルのために、30マイクロリットルのサンプル/共役の予混合が、10マイクロリットルの一定分量でこの発明の免疫学的検定用試験スライド上に分配される。
シングルの予混合分配プロトコルのために、15マイクロリットルのサンプル/共役の予混合が、15マイクロリットルの一定分量で、好ましくは90秒後混合分配時間遅延を有して、この発明の免疫学的検定用試験スライド上に分配される.後予混合(post-premix)分配時間遅延が、好ましくは、スライド上での免疫反応のための十分な培養時間を許容するために設けられる。
そして、30マイクロリットルの洗浄バッファが、10マイクロリットルの一定分量でスライド上に分配される。これに引き続いて、12マイクロリットルのTMB基質が、12マイクロリットルの一定分量でスライド上に分配される。最終的に、試験スライドマトリクス12上の汚染の青色の発生が、好ましくは2秒の間隔で、60秒間、645ナノメートルでの光学的反射率(OR)によって記録される。データが次いで、分析のエンドポイント(end point)の読み取りを得るためにプロットされる。先端内混合の1ステップ試験プロトコルのために、シングルのおよびマルチの予混合分配に対応するスペックの(spec)fPL校正(calibrator)用量曲線が、それぞれ図7および8に示される。
流体サンプル中での分析物の量を測定するために(図21Aおよび図21B中のステップ6参照)、化学分析器において、反射率計によって検出されたスライド2上の色変化、または蛍光光度計によって検出されたスライド上の蛍光発光が、定量的にまたは定性的に測定される。この発明の免疫学的検定用試験スライド2が、他の免疫学的検定用スライドまたは乾式化学試薬試験スライドとともに、化学分析器中に装着されてもよく、スライドが同時に試験される。分析を行なうための他の従来の方法および装置に対する免疫学的検定用試験スライドの他の利点は、流体サンプル中の分析物の存在を検出するために必要とされる流体サンプルおよび流体試薬の微小な量である。一般に商標「スナップ」で呼ばれ、アイデックスラボラトリーズ社によって製造される1つの従来の免疫学的検定用試験装置では、分析を行ないかつ検出可能な結果を得るためには、典型的には、およそ1,330マイクロリットルのサンプルおよび流体試薬が必要になる。しかしながら、この発明の免疫学的検定用試験スライド2を用いれば、分析を行ないかつ検出可能な結果を得るためには、100マイクロリットル以下のサンプルおよび流体試薬が必要なだけである。
この発明の免疫学的検定用試験スライド2は、ポリスチレンのようなプラスチック材料からなり、特に接合可能に形づくられたカバー部分6およびボトム部分8の間に、1枚の同じ材料からの多孔性キャリアマトリクス12のダイカット部分を配置することによって、形成され得る。2つの部分は、多孔性キャリアマトリクス12が存在する実質的に防漏のハウジング4を規定するために、熱あるいは接着剤を適用することによって、一緒に接合され得る。多孔性キャリアマトリクス12は、2つの接合スライド部分の間へのそれの挿入の前に固定化された特定の結合試薬で汚染されるかもしれず、または特定の結合試薬で汚染され、そしてマトリクス12の中央部分で結合試薬を乾燥して固定化するために、特定の温度で所定時間期間加熱されるかもしれない。もし、免疫学的検定用試験スライド2のボトム部分8に形成されるボトム開口40が設けられれば、多孔性キャリアマトリクス12のカバー部分6およびボトム部分8の間への挿入の前に、好ましくはマイラのような、1枚の薄い透明な(透き通った)材料42が用いられかつボトム開口40上のスライドハウジング4によって規定された内部キャビティ10の中に配置される。あるいは、ボトム部分8がポリスチレンのような光透過性のまたは透明材料で形成されるなら、このようなボトム開口やカバーシートは必要ない。
この発明の免疫学的検定用試験スライド2の他の実施例が図1‐4に示される。これらの別の実施例の試験スライド2の各々は、スライドハウジング4、前に記説明したような、多孔性キャリアマトリクスないし薄膜12、および薄膜ないしカバーシート70を含む。図1‐4に示されるように、スライドハウジング4は、好ましくは、全体形状が台形であるが、長方形または正方形であってもよい。そのため、スライドハウジングは、前部壁44、前部壁の反対側に位置される後部壁46および2つの対向する側面壁48を含む。もし、免疫学的検定用試験スライドのハウジング4が長方形であるなら、それぞれの壁44‐48は直角にその次の隣接した壁に結合される。もし、免疫学的検定用試験スライドのハウジングが、図1‐4に示す、台形形状を持っているなら、前部壁および後部壁44、46は互いにほぼ平行であるが、後部壁46は前部壁44の長さより大きい長さを有し、対向する側面壁48は、互いに平行ではなく、後部壁46から前部壁44に向かって相互に集束する。図4で示される免疫学的検定用試験スライドの実施例は、構造において、2つの対向する側面壁48が図1‐3で示される免疫学的検定用試験スライドのそれらより長く、図4で示されたスライドハウジングの実施例に細長い台形の形を与えていることを除いて、図1‐3に示される免疫学的検定用試験スライドと類似している。前に説明した実施例で、図1‐4で示された免疫学的検定用試験スライド2は、前述のハイト等の特許およびリッチ等の出願公開に開示された乾式化学成分試験スライドに含まれていると同じ形態および同じ位置に、分析器具上の試験スライドの適切な配向のための指標ノッチ50および分析器具上へ試験スライドを装着するために使用される側面凹部54を含んでもよい。
図1‐4で示されたこの発明の免疫学的検定用試験スライドの実施例では、試験スライドハウジング4は、正方形、長方形あるいは台形でもよい凹部ないしキャビティ10を規定するために、それの上側74の凹部部分72を含む。このキャビティ10は少なくとも部分的にその中に、多孔性キャリアマトリクス12を受容する寸法にされる。マトリクス12は、同じ機能を行ない、そして、免疫学的検定用試験スライドの他の実施例に関して前に説明した、すなわち特定の結合試薬を保持し、かつ所定量の流体サンプルおよび共役試薬を吸収するための、マトリクスと同じ材料で作られてもよい。さらに、多孔性キャリアマトリクス12は、前に免疫学的検定用試験スライドの他の実施例で説明したと同じ方法で形成され、そして、好ましくは、マトリクス12およびハウジングの周囲に少なくとも部分的に沿う内側壁78の間にチャネルないし井戸62を規定するように、側面縁76が、キャビティ10を規定しているスライドハウジング4の内側壁78からわずかに離れて間隔を隔てるように、スライドハウジング4中に形成されるキャビティ10の寸法よりわずかに小さい寸法にされる。他の実施例でのように、このチャネルないし井戸62は、流体サンプル、試薬または洗浄溶液によって飽和すると想定されているマトリクス12からのそれらの流体のオーバーフローを受けるために設けられている。井戸ないしチャネル62は、多孔性マトリクス12を満たす流体サンプル、試薬および洗浄溶液の量を超える容量を提供する。ハウジング4の凹部部分72によって規定されるキャビティ10の好ましい量は、免疫学的検定用試験スライドの他の実施例に関して前に説明したものと同じである。
多孔性マトリクス12が形成される好ましい材料は、商標Fusion5で呼ばれかつウォットマン社から入手可能な、プラスチックバインダを含むグラスファイバーベースの材料である。
免疫学的検定用試験スライドの他の実施例に関して前に説明したと同じ材料から形成されてもよいが、スライドハウジング4は好ましくは、結晶ポリスチレンで形成される。結晶ポリスチレンは透明または少なくとも半透明である。しかしながら、もしハウジングがそれほど光透過性ではなくあるいは不透明な材料で形成されれば、図10に示されるように、ボトム開口40が、ハウジング4のボトム側を貫通して形成されればよい。それから、マイラ薄膜のような材料の透明または透き通った(光透過性の)薄いシート42(図11参照)が、ボトム開口の上に置かれ、スライドハウジングの凹部ないしキャビティ10に整列してボトム側の内表面に接着剤で接合されまたは熱シールされてもよく、すなわち、ハウジング4の防漏性を確実にするために、ハウジングのボトム側の内表面および吸収性多孔性材料12の間に介挿されてもよい。好ましくは、結晶ボリスチレン材料で形成されるスライドハウジング4は、可視または赤外光、一層好ましくは、およそ645ナノメートルの波長の光を通す。そのため、分析器具の反射率計684または蛍光光度計652によって放出される光が、分析器具が免疫学的検定用試験スライド上で反射率または蛍光光度の計測を行なっているとき、スライドハウジング4のボトム側を通って通過する。
好ましくは、マトリクス12を受ける凹部部分72の床の上に、しかしスライドハウジングの上側74の表面のわずかに下に立ち上げられる、嵌め込み棚80が、凹部ないしキャビティ10の少なくとも2つの対向する側に形成される。好ましくは、各々の棚80は、棚80の上表面からわずかに上に、そして外方に突き出る細長いリブ82を含む。やがて分かるように、細長いリブ82は「エネルギ誘導子(energy directors)」として使われ、溶着の目的で設けられている。スライドハウジング4へカバー薄膜70を貼り付けるために、リブ82がカバー薄膜70の平らな裏面表面に接着し、それによって、スライドが組み立てられるとき、薄膜カバーの下の凹部10内にマトリクス12を固着する。さらに、スライドハウジングの上側74は、スライド上で使用された試薬のタイプを識別するために、それの上に位置されたバーコード86を含んでもよく、そしてそのバーコード86は化学分析器の一部を形成している光学式コードリーダによって読まれる。
薄いポリスチレン薄膜70が多孔性マトリクス12を覆って置かれ、そして好ましくは、スライドハウジング4の上側74に形成された凹部ないしキャビティ10の中または上にある。好ましくは、このポリスチレン薄膜70はおよそ0.2ミリの厚さを有する。薄膜70は、好ましくは、エネルギ誘導子ないしリブ82がその中に存在する凹部10内に密接に適合するような寸法にされていて、スライドハウジング10の対向する内側壁78は、薄膜70をそれらの間に位置決めするのを助けるように位置されかつそのような寸法にされている。
ポリスチレンのカバー薄膜70は、前に説明した免疫学的検定用試験スライドのカバー部分6が開口38を持つとほぼ同じ方法で、その厚さを貫通して形成された開口88を含む。前述のハイト等の‘229特許やリッチ等の出願公開で開示されたような乾式化学分析器具のサンプル調量装置84によって、血液、血清などのサンプル流体および試薬の正確な量が試験スライド2上で調量され、そして開口88の下に位置された多孔性マトリクス12の上に置かれるように、上開口88が設けられる。この上開口88は図1-3で示されるような円形、長方形あるいは図4に示すような楕円形ないし細長い形状であってよい。好ましくは、もし開口88が楕円形であるなら、上薄膜部分70を貫通して形成された開口88は、およそ6ミリおよびおよそ12ミリの間の、より好ましくはおよそ10ミリである、それの短軸に沿う幅を有し、もし開口が円形であるなら、およそ6ミリおよびおよそ12ミリの間の、より好ましくはおよそ10ミリの直径を有する。カバー薄膜70は、薄膜70がスライドハウジングの凹部ないしキャビティ10の中に位置された多孔性マトリクスを完全に覆うように、ハウジングの側面壁78によって規定される凹部10内にカバー薄膜を密接に位置決めすることによって、試験スライドハウジング上に位置される。カバー薄膜70は、ハウジングに薄膜を接着し、または超音波融着し、あるいは熱圧着することによって、スライドハウジング4へ接合され得る。さらに一層好ましくは、薄膜70の裏面は棚80上に載り、エネルギ誘導子ないしリブ82に接触し、そして、薄膜70はエネルギ誘導子82を使用する超音波融着によって、棚80に接合される。
この発明の図示した実施例が添付の図面を参照して説明されたが、この発明がこれらの正確な実施例に限定されるものではなく、この発明の範囲あるいは精神から逸脱することなく、当業者によって、さまざまな他の変更や修正が行われ得るということを理解すべきである。
2 … 免疫学的検定用試験スライド
4 … ハウジング
6 … カバー部分
8 … ボトム部分
10… キャビティ
12… 流体流動マトリクス(吸収材)

Claims (49)

  1. 分析物の存在または量を検出するための分析を行なうための、免疫学的検定用試験スライドであって、
    キャビティを規定するハウジング、および
    分析物を含む流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬を受けるために、ハウジングのキャビティ内に配置される流体流動マトリクスを備え、
    ハウジングは、光透過性の材料で形成されるボトム側、および流体流動マトリクスを受容するキャビティを少なくとも部分的に規定するための凹部部分、前部辺、前部辺に対向して位置する後部辺および対向する側面辺を含む上側を含み、キャビティは、前部辺および後部辺の間でかつハウジングの対向する側面辺の間に位置され、
    試験スライドはさらに、
    ボトム側に対向するハウジング上に位置され、流体流動マトリクスに整列しかつそれを覆う上薄膜部分を備え、上薄膜部分は、それの厚さを貫通して形成される開口を有し、その開口は、ハウジングのキャビティに連通しつかつ分析物を含む流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬を受けるように設けられ、流体流動マトリクスは、流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬をそれの上に受けるように、ハウジング内に配置されかつ上薄膜部分に形成される開口に整列して位置され、
    ハウジングの上側は少なくとも1つの嵌め込み棚を含み、少なくとも1つの嵌め込み棚は流体流動マトリクスを受容する凹部部分に隣接して位置され、少なくとも1つの嵌め込み棚は、上薄膜部分の裏面表面の一部がそれの上に載る上表面を有する、免疫学的検定用試験スライド。
  2. ハウジングは台形形状を有し、ハウジングの前部辺および後部辺は互いにほぼ平行であり、後部辺は前部辺より長い、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  3. 上薄膜部分はポリスチレン材料で形成される、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  4. 上薄膜部分は0.2ミリの厚さを有する、請求項1記載の免疫学的検定用試験ス
    ライド。
  5. 上薄膜部分を貫通して形成される開口は、円形または楕円形のどちらかである、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  6. 上薄膜部分を貫通して形成される開口は、6ミリおよび12ミリの間のその短軸に沿う幅を有する楕円形または6ミリおよび12ミリの間の直径を有する円形のどちらかである、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  7. 流体流動マトリクスは、プラスチックバインダを含むグラスファイバーベースの材料で形成される、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  8. ハウジングはポリスチレン材料で形成される、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  9. ハウジングの上側はその上に位置されたバーコードを含む、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  10. ハウジングはキャビティを囲繞する側壁を含み、側壁の少なくとも一部は流体流動マトリクスから横方向に間隔を隔ててそれらの間に流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬の超過した量を受けるチャネルを規定する、請求項1記載の免疫学的検定用試験スライド。
  11. 分析物の存在または量を検出するための分析を行なうための、免疫学的検定用試験スライドであって、
    全体形状が台形であり、前部、後部、第1および第2の側面部およびボトム側を含み、前部および後部は互いに平行であり、後部が前部より長く、キャビティを規定するハウジング、および
    ハウジングのキャビティ内に配置された吸収性の材料を備え、
    ハウジングは、光透過性の材料で形成されるボトム側、および吸収性の材料を受容するキャビティを少なくとも部分的に規定するための凹部部分、前部辺、前部辺に対向して位置する後部辺および対向する側面辺を含む上側を含み、キャビティは、前部辺および後部辺の間でかつハウジングの対向する側面辺の間に位置され、
    試験スライドはさらに、
    ボトム側に対向するハウジング上に位置され、吸収性の材料に整列しかつそれを覆う上薄膜部分を備え、上薄膜部分は、それの厚さを貫通して形成される開口を有し、その開口は、ハウジングのキャビティに連通しつかつ分析物を含む流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬を受けるように設けられ、吸収性の材料は、流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬をそれの上に受けるように、ハウジング内に配置されかつ上薄膜部分に形成される開口に整列して位置され、
    ハウジングの上側は少なくとも1つの嵌め込み棚を含み、少なくとも1つの嵌め込み棚は吸収性の材料を受容する凹部部分に隣接して位置され、少なくとも1つの嵌め込み棚は、上薄膜部分の裏面表面の一部がそれの上に載る上表面を有する、免疫学的検定用試験スライド。
  12. 分析物の存在または量を検出するための分析を行なうための、免疫学的検定用試験スライドであって、
    カバー部分およびカバー部分に接合されるボトム部分を有し、カバー部分およびボトム部分の間に内部キャビティを規定し、カバー部分はそれの厚さを貫通して形成された上開口を有し、上開口はハウジングの内部キャビティと流体連通しかつ分析物を含む流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬を受けるように設けられている、ハウジング、および
    ハウジング内に配置されかつカバー部分に形成された上開口と整列して位置され、それの上に流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬を受ける流体流動マトリクスを備え、
    ハウジングは、内部キャビティを囲繞する側壁を含み、側壁の少なくとも一部は、それらの間に流体サンプルあるいは1つまたはそれ以上の液体試薬の超過した量を受けるためのチャネルを規定するように、流体流動マトリクスから横方向に間隔を隔てられ、
    カバー部分はハウジングのボトム部分に固着される薄膜として形成される、免疫学的検定用試験スライド。
  13. カバー部分の上開口と整列した流体流動マトリクスの上に位置された少なくとも1つの固定化された分析物捕捉試薬をさらに備える、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  14. ハウジングの内部キャビティ内のカバー部分およびボトム部分の間に延びる少なくとも1つの支柱をさらに備える、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  15. 流体流動マトリクスは少なくとも1つの支柱と整列して位置されてそれの厚さを貫通して形成されたた少なくとも1つの開口を含み、少なくとも1つの支柱は、流体流動マトリクス中の少なくとも1つの開口を通過する、請求項14記載の免疫学的検定用試験スライド。
  16. ハウジングの内部のキャビティの内のカバー部分およびボトム部分の間に延びる複数の支柱をさらに備え、複数の支柱は、カバー部分の上開口の周囲に沿って配置される、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  17. 流体流動マトリクスは、それの厚さを貫通して形成された複数の開口を含み、流体流動マトリクスの開口は対応している支柱に整列して位置されかつそこを通して支柱を受容する、請求項16記載の免疫学的検定用試験スライド。
  18. ボトム部分はそれの厚さを貫通して形成されるボトム開口を有し、ボトム部分のボトム開口は少なくとも部分的にカバー部分の上開口と整列して位置される、請求項12記載の免疫学的検定用試練スライド。
  19. 光透過性薄膜をさらに備え、光透過性薄膜はハウジングの内部キャビティ内に位置され、ボトム部分のボトム開口を覆う、請求項18記載の免疫学的検定用試験スライド。
  20. ボトム部分は光透過性の材料で形成される、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  21. ハウジングは長方形の形状である、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  22. ハウジングは台形の形状であり、前部壁、前部壁と対向して位置される後部壁および2つの対向する側面壁を含み、2つの側面壁は互いに非平行方向に延び、前部壁は後部壁の長さより短い長さを有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  23. ハウジングの前部壁はその中に形成された指標ノッチを含む、請求項22記載の免疫学的検定用試験スライド。
  24. ハウジングの各側面壁はそこに形成された凹部を含む、請求項22記載の免疫学的検定用試験スライド。
  25. 流体流動マトリクスは、天然の、合成の、または天然に発生するまたは合成して変化させられた材料、繊維性の材料、紙、セルロースおよびセルロース酢酸塩およびニトロセルロースを含むセルロース派生物、ガラス繊維、グラスファイバー、共に、コットンを含む天然のおよびナイロンを含む合成の布を含むセルロース材料の薄膜、珪土ジェル、アガロース、デキストランおよびゼラチンを含む多孔性のジェル、多孔性の繊維性マトリクス、でんぷんベースの材料、交差架橋のデキストラン連鎖、セラミック材料、オレフィンおよびポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリビニル酢酸塩、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ビニール酢酸塩と塩化ビニールのコポリマーおよびポリ塩化ビニール珪土の化合物を含む熱可塑性の材料、からなるグループから選ばれた多孔性材料で形成される、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド。
  26. 請求項12で規定する免疫学的検定用試験スライドを使用して分析を行う方法であって、
    スライドのカバー部分の上開口を通して流体流動マトリクス上に流体サンプルおよび共役試薬の混合物を置くステップ、
    スライドのカバー部分の上開口を通して少なくとも1回流体流動マトリクスの上に洗浄試薬を置いて、結合していない混合物を流体流路マトリクスの少なくとも中央部分から除去するステップ、および
    スライドのカバー部分の上開口を通して流体流動マトリクス上に基質を置くステップを含む、分析方法。
  27. 所定の波長の光でスライドのボトム部分を照らすステップ、および
    スライドによって反射されたまたは放出されたが光を検出するステップをさらに含む、請求項26記載の分析方法。
  28. 請求項12に規定する免疫学的検定用試験スライドを製造する方法であって、
    スライドのカバー部分およびボトム部分を形成するステップ、
    流体流動マトリクスをカバー部分およびボトム部分の間に位置決めするステップ、および
    カバー部分およびボトム部分を一緒に接合してそれらの間に流体流動マトリクスを介挿するステップを含む、製造方法。
  29. カバー部分およびボトム部分を一緒に接合するステップは、 a) 接着剤をカバー部分およびボトム部分の少なくとも一方にするステップ、および b) 熱圧着および超音波融着の一方によってカバー部分およびボトム部分の少なくとも一方の少なくとも一部を溶融するステップの少なくとも1つのサブステップを含む、請求項28記載の製造方法。
  30. 少なくとも1つのノッチが形成される、請求項12記載免疫学的検定用試験スライド
  31. 少なくとも1つのノッチはカバー部分およびボトム部分の両方の前部部分における材料の不存在によって規定される、請求項30記載の免疫学的検定用試験スライド
  32. 流体流動マトリクスは、焼結ポリエチレンビーズ、ニトロセルロース、グラスファイバーおよび紙からなるグループから選ばれる、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  33. 流体流動マトリクスは界面活性剤で処理される、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  34. カバー部分およびボトム部分は同じ材料で作られる、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  35. カバー部分およびボトム部分はポリスチレンを含む材料で作られる、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  36. ボトム部分は可視光または赤外光を透過できる材料で作られる、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  37. ボトム部分は645ナノメートルの波長を持つ光を透過できる材料で作られる、請求項36記載の免疫学的検定用試験スライド
  38. 流体流動マトリクスの上に配置された抗体または抗原をさらに備える、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  39. ボトム部分へカバー部分を接合するための手段をさらに備えその結合するための手段は、カバー部分、ボトム部分または溶融されかつ硬化されたカバー部分およびボトム部分の両方のいずれかからの材料を備える、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  40. 材料は超音波融着することによって溶融される、請求項39記載の免疫学的検定用試験スライド
  41. 材料は熱圧着によって溶融される、請求項39記載の免疫学的検定用試験スライド
  42. ボトム部分へカバー部分を接合するための手段をさらに備えその接合するための手段は、カバー部分の底部側から延びる少なくとも1つの突起およびボトム部分の上側に形成された少なくとも1つの構造を含み、この構造は、カバー部分およびボトム部分を一緒に接合するとき、カバー部分からの少なくとも1つの突起を受容するように形成されている、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  43. ボトム部分へカバー部分を接合するための手段をさらに備えその結合するための手段は、ボトム部分の上側から延びる少なくとも1つの突起およびカバー部分の底部側に形成された少なくとも1つの構造を含み、この構造は、カバー部分およびボトム部分を一緒に接合するとき、ボトム部分からの少なくとも1つの突起を受容するように形成されている、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  44. 流体流動マトリクスは内部キャビティの少なくとも50%を占める容量を有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  45. 流体流動マトリクスは内部キャビティの少なくとも60%を占める容量を有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  46. 流体流動マトリクスは内部キャビティの少なくとも70%を占める容量を有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  47. 流体流動マトリクスは内部キャビティの少なくとも80%を占める容量を有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  48. 流体流動マトリクスは内部キャビティの少なくとも90%を占める容量を有する、請求項12記載の免疫学的検定用試験スライド
  49. 上薄膜部分を貫通して形成された開口は、10ミリの短軸に沿う幅を有する楕円形または10ミリの直径を持つ円形のどちらかである、請求項6記載の免疫学的検定用試験スライド。
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