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JP6369623B2 - アンテナ装置およびrfidシステム - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置、およびアンテナ装置と該アンテナ装置と無線通信を行うRFIDタグとを有するRFIDシステムに関する。
従来より、電磁誘導を利用してICカードやRFIDタグなどとの間で無線通信を行うアンテナ装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載されたアンテナ装置は、ICカードに情報を書き込むまたはICカードの情報を読み取るリーダライタに使用され、そのためのループアンテナを有する。ループアンテナは、2つの小さいループ(コイル)が形成されるように、すなわち「8」字状になるようにねじられている。このようなループアンテナによれば、2つのコイルそれぞれを通過する磁束の向きが異なる。そのため、コイルアンテナの遠方の位置では、2つのコイルそれぞれから発生する磁束が互いに打ち消し合う。それにより、アンテナ装置から発生した磁界が他の無線通信装置に影響をおよぼすことが抑制される。
特開平11−282980号公報
ところで、アンテナ装置のアンテナによって発生した磁界により、アンテナ装置内の素子も影響を受ける。
例えば、アンテナに接続されて該アンテナに給電する給電回路素子が、そのアンテナによって発生した磁界の影響を受ける。
そこで、本発明は、例えばRFIDシステムに使用されるアンテナ装置において、そのアンテナに接続されている給電回路素子に対する該アンテナによって発生した磁界の影響を低減することを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
基板と、
前記基板に設けられたアンテナと、
前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設された第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部との間の領域内に設けられている、アンテナ装置が提供される。
本発明の別の態様によれば、
基板と、
前記基板に設けられたアンテナと、
前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、アンテナ装置が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、
RFIDタグを備える物品と、
前記物品の前記RFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、
前記アンテナ装置は、
基板と、
前記基板に設けられたアンテナと、
前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部との間の領域内に設けられている、RFIDシステムが提供される。
本発明のさらに異なる態様によれば、
RFIDタグを備える物品と、
前記物品の前記RFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、
前記アンテナ装置は、
基板と、
前記基板に設けられたアンテナと、
前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、RFIDシステムが提供される。
本発明によれば、例えばRFIDシステムに使用されるアンテナ装置において、そのアンテナに接続されている給電回路素子に対する該アンテナによって発生した磁界の影響を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係るRFIDシステムの概略的斜視図 実施の形態1に係るRFIDシステムの分解図 実施の形態1に係るアンテナ装置の上面図 実施の形態1に係るアンテナ装置の底面図 実施の形態1に係るアンテナ装置の回路図 実施の形態1に係るアンテナ装置から発生する磁界分布を示すアンテナ装置の断面図 本発明の実施の形態2に係るRFIDシステムのアンテナ装置の上面図 実施の形態2に係るアンテナ装置の底面図 図7に示すQ−Q線に沿ったアンテナ装置の断面図 図7に示すR−R線に沿ったアンテナ装置の断面図 実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図 信号線とリターン経路とを説明するための図
本発明の一態様のアンテナ装置は、基板と、基板に設けられたアンテナと、基板に設けられてアンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、アンテナが、基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように基板上に配設された第1および第2のコイルアンテナ部を含み、給電回路素子が、第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部との間の領域内に設けられている。
また、本発明の別の態様のアンテナ装置は、基板と、基板に設けられたアンテナと、基板に設けられてアンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、アンテナが、基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、給電回路素子が、第1および第2のコイルアンテナ部それぞれのコイル軸から等距離の基板上の仮想直線上に配置されている。
これらの態様によれば、例えばRFIDシステムに使用されるアンテナ装置において、そのアンテナに接続されている給電回路素子に対する該アンテナによって発生した磁界の影響を低減することができる。
給電回路素子が、アンテナを介して信号を送受信するRFIC素子を含んでもよい。
給電回路素子が、アンテナとRFIC素子とに接続されたマッチング素子を含んでもよい。これにより、RFIC素子は、アンテナを介して高品質な無線通信を実行することができる。
給電回路素子が、RFIC素子に接続されて該RFIC素子を制御する制御IC素子を含んでもよい。これにより、アンテナ装置に接続される外部装置が、RFID素子を制御する機能を備える必要がない。したがって、RFIC素子を制御する機能を備えていない外部装置、例えばコンピュータなどの汎用の外部装置にアンテナ装置を接続することができる。
第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部の間の領域に最狭部が含まれる場合、最狭部に対して一方側にRFIC素子を配置し、他方側に制御IC素子を配置し、RFIC素子と制御IC素子とを接続する導体が最狭部を通過してもよい。これにより第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部との間の距離を小さくすることができる。それにより、基板のサイズを小さくすることができ、その結果としてアンテナ装置を小型化することができる。
給電回路素子が、信号電流が流れる信号用導体と、信号電流に対するリターン電流が流れるリターン用導体とを含んでもよく、その場合には、信号用導体とリターン用導体は、互いに平行であって、且つ、基板と直交する方向に対向するのが好ましい。これにより、信号用導体とリターン用導体とを含む電流が一巡するループ状の回路と第1および第2のコイルアンテナ部の磁束との鎖交が抑制される。その結果、信号用導体を流れる信号へのノイズの混入が抑制される。
第1および第2のコイルアンテナ部が、ヘリカル状であってもよい。それにより、コイルの開口面積を大きくすることができる。その結果、コイルアンテナ部の開口内に該コイルアンテナと無線通信する、例えばRFIDタグが配置される場合、その配置範囲を拡大することができる。
本発明のさらに別の態様のRFIDシステムは、RFIDタグを備える物品と、物品のRFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、アンテナ装置が、基板と、基板に設けられたアンテナと、基板に設けられてアンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、アンテナが、基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、給電回路素子が、第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部との間の領域内に設けられている。
本発明のさらに異なる態様のRFIDシステムは、RFIDタグを備える物品と、物品のRFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、アンテナ装置が、基板と、基板に設けられたアンテナと、基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、アンテナが、基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、給電回路素子が、第1および第2のコイルアンテナ部それぞれのコイル軸から等距離の基板上の仮想直線上に配置されている。
これらの態様によれば、例えばRFIDシステムに使用されるアンテナ装置において、そのアンテナに接続されている給電回路素子に対する該アンテナによって発生した磁界の影響を低減することができる。また、アンテナと無線通信することができないRFIDタグの位置、すなわちヌル点の発生を抑制することができる。
アンテナ装置が物品が載置される載置部を備える場合、その載置部は、基板と直交する方向に見た場合に第1および第2のコイルアンテナ部の内側に位置するように設けられているのが好ましい。これにより、物品のRFIDタグとアンテナ装置は良好に無線通信することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るRFIDシステムを概略的に示している。図2は、図1に示すRFIDシステムの分解図である。なお、図面においてX−Y−Z座標系が示されているが、これは発明の実施の形態の理解を容易にするためのものであって発明を限定するものではない。
図1に示すRFIDシステム10は、HF帯の周波数をキャリア周波数とするHF帯RFIDシステムを構成しており、物品Gに取り付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグ12と、RFIDタグ12と無線通信を行うリーダライタ(Reader/Writer)装置のアンテナとしてのアンテナ装置14とを有する。
RFIDタグ12は、図示してはいないが、アンテナ装置14と無線通信を行うアンテナと、アンテナに接続された制御部と、制御部に接続されたメモリとを備える。RFIDタグ12の制御部は、例えば、そのアンテナが受信したアンテナ装置14からの要求信号に基づいてメモリ内の情報(データ)を取得し、その取得した情報をそのアンテナに送る(すなわちRFIDタグ12のアンテナを介してアンテナ装置14に情報を送信する)。RFIDタグ12の制御部はまた、そのアンテナが受信したアンテナ装置14からの情報をメモリに書き込む。
RFIDタグ12と無線通信を行うアンテナ装置14は、基板16と、基板16に設けられたアンテナ18と、アンテナ18を保護するとともに物品Gが載置されるカバー20とを有する。なお、カバー20には、物品Gが載置されるカバー20の載置部の位置を示すマーク20aが設けられている。
アンテナ装置14の基板16は、主面16aと該主面16aと対向する裏面16bとを備える。基板16としては例えばエポキシ樹脂によるプリント配線板を使用できる。基板16の主面16aや裏面16bには、アンテナを構成するコイルアンテナ部30および32、給電回路素子22を構成するキャパシタ36やRFIC素子34を実装するためのランド、ならびに、コイルアンテナ部30および32と給電回路素子22とを接続するための接続導体38および40等が導体パターンとして形成されている。これらの導体パターンは例えばプリント配線板の全面に設けられた銅箔をエッチング等により所定形状にパターニングすることで形成される。その基板16の主面16aに、アンテナ18と、アンテナ18に接続されて該アンテナ18に給電する給電回路素子22とが設けられている。
図2に示すように、アンテナ18は、コイル状の第1のコイルアンテナ部30と第2のコイルアンテナ部32とを含んでいる。第1および第2のコイルアンテナ部30、32は、基板16の主面16aに交差する、例えば直交する(Z軸方向に延在する)コイル軸(巻回軸)30a、32aを備える。また、第1のコイルアンテナ部30と第2のコイルアンテナ部32は、直列に接続されている。
本実施の形態1の場合、アンテナ装置14の上面図である図3に示すように、第1および第2のコイルアンテナ部30、32は、コイル軸30a、32aを中心とする二重ループ状の導体で構成されている。また、コイル軸30a、32aを結ぶ接続直線JLの中点を通過して該接続直線JLに直交する仮想平面VPに対して、第1および第2のコイルアンテナ部30、32は対称の形状を備える。
なお、カバー20における物品Gの載置部、すなわち載置部を示すマーク20aは、基板16の主面16aと直交する方向(Z軸方向)に見た場合に第1および第2のコイルアンテナ部30、32の内側に位置するように設けられている。より具体的に言うと、マーク20aは、その中心が各コイルアンテナ部の中心よりも仮想平面VP側寄りにオフセットされている。それにより、物品GのRFIDタグ12が、第1および第2のコイルアンテナ部30、32内、すなわち第1および第2のコイルアンテナ部30、32を通過する磁束内に配置される。その結果、RFIDタグ12とアンテナ装置14は、良好に無線通信することができる。
具体的には、第1のコイルアンテナ部30は、図3に示すように、一箇所で断線した略円形状(「C」字形状)の内側導体30bと、内側導体30bの外側で該内側導体30bに沿って延在する2つの半円状の外側導体30c、30dとを有する。2つの半円状外側導体30c、30dは、コイル軸30aを中心とする同一円周上に配置されている。
第1のコイルアンテナ部30の一方の外側導体30cの一端は、給電回路素子22に接続されている。その外側導体30cの他端は、内側導体30bの一端に接続されている。その内側導体30bの他端は、他方の外側導体30dの一端に、ブリッジ導体30eを介して接続されている。このブリッジ導体30eは、アンテナ装置14の底面図である図4に示すように、基板16の裏面16bに設けられている。なお、基板16の主面16a上の内側導体30b、外側導体30cとブリッジ導体30eは、図示しないビアホール導体やスルーホール導体等の層間接続導体(基板16を貫通する導体)によって接続されている。そして、他方の外側導体30dの他端は、第2のコイルアンテナ部32に接続されている。
第2のコイルアンテナ部32は、第1のコイルアンテナ部30と同様に、一箇所で断線した略円形状(「C」字形状)の内側導体32bと、内側導体32bの外側で該内側導体32bに沿って延在する2つの半円状の外側導体32c、32dとを有する。2つの半円状の外側導体32c、32dは、コイル軸32aを中心とする同一円周上に配置されている。
第2のコイルアンテナ部32の一方の外側導体32cの一端は、第1のコイルアンテナ部32の他方の外側導体30dの他端に接続されている。その一方の外側導体32cの他端は、内側導体32bの一端に接続されている。その内側導体32bの他端は、他方の外側導体32dの一端に、ブリッジ導体32eを介して接続されている。このブリッジ導体32eは、図4に示すように、基板16の裏面16bに設けられている。そして、他方の外側導体32dの他端は、ブリッジ導体32fを介して給電回路素子22に接続されている。
図5は、アンテナ装置14の回路図であり、アンテナ18(第1のコイルアンテナ部30および第2のコイルアンテナ部32)に接続されている給電回路素子22を示している。
本実施の形態1の場合、給電回路素子22は、RF(Radio Frequency)IC素子34と、キャパシタ36とを含んでいる。
RFIC素子34は、アンテナ18に接続されている。より具体的には、RFIC素子34は2つの入出力端子を有し、各入出力端子はアンテナ18の一端、他端にそれぞれ接続されている。RFIC素子34はまた、アンテナ18を介して信号を送受信するように構成されている。例えば、RFIC素子34は、RFIDタグ12のメモリ内の情報を、RFICタグ12と通信するアンテナ18を介して信号として受信する。あるいは、RFIC素子34は、RFIDタグ12に記憶される情報を、アンテナ18を介してRFIDタグ12に信号として送信する。
なお、RFIC素子34は、アンテナ装置14外部の外部装置(図示せず)にRFIDタグ12から受信した情報を出力可能に、また外部装置からの情報が入力可能に構成されている。これにより、アンテナ装置14は、RFIDタグ12に対して情報を読み書きする、RFIDシステム10におけるリーダライタ(Reader/Writer)装置として機能することができる。このRFIC素子はRFICチップを含む。
キャパシタ36は、コイル状のアンテナ18に並列に接続されている。これにより、コイル状のアンテナ18とキャパシタ36とからなる共振回路が構成されている。その共振回路の共振周波数が所定の周波数(ここではHF帯の周波数)になるように、キャパシタ36のキャパシタンスが決定されている。
このような構成によれば、図3に示すように、例えば、給電回路素子22からの電流Iは、アンテナ18の第1のコイルアンテナ部30の外側導体30c、内側導体30b、外側導体30d、第2のコイルアンテナ部32の外側導体32c、内側導体32b、外側導体32dの順に流れる。また、アンテナ装置14の上方から見た場合、第1のコイルアンテナ部30では電流Iは時計回り方向に流れ、第2のコイルアンテナ部32では電流Iは反時計回り方向に流れる。
そのため、第1のコイルアンテナ部30によって発生する磁束と第2のコイルアンテナ部32によって発生する磁束の向きが異なり、図6に示すような磁界分布が発生する。例えば、図3において、時計回り方向に電流Iが流れる第1のコイルアンテナ部30を通過する磁束は、上から下に向かう(Z軸のマイナス方向に向かう)。一方、反時計回り方向に電流Iが流れる第2のコイルアンテナ部32を通過する磁束は、下から上に向かう(Z軸のプラス方向に向かう)。
このように第1のコイルアンテナ部30によって発生する磁束と第2のコイルアンテナ部32によって発生する磁束の向きが異なるため、基板16上において、他の場所に比べて相対的に磁束密度が低い場所が発生する。
具体的には、図3に示すように、第1のコイルアンテナ部30と第2のコイルアンテナ部32との間の領域、例えば、コイル軸30a、32aを結ぶ接続直線JLの中点を中心とする仮想円VC内であって且つ第1および第2のコイルアンテナ部30、32の外側の領域A(クロスハッチングの領域)内では、他の場所に比べて磁束密度が低い。この低磁束密度領域A内の任意の位置では、第1および第2のコイルアンテナ部30、32からの距離の差が小さいために、第1および第2のコイルアンテナ部30、32それぞれから発生した磁束が互いに打ち消し合い、その結果として磁束密度が低い。
これに対して、例えば、第1のコイルアンテナ部30を挟んで第2のコイルアンテナ部32に対向する領域(図3において、第1のコイルアンテナ部30の左側の領域)では、第1および第2のコイルアンテナ部30、32からの距離の差が大きいために、第1のコイルアンテナ部30の磁束を第2のコイルアンテナ部32の磁束が打ち消せず、その結果として磁束密度が高い。
なお、第1および第2のコイルアンテナ部30、32からの距離が等しい仮想平面VP上の位置が、最も磁束密度が低い(実質的にはゼロである)。
また、図1に示すようにRFIDタグ12を備える1つの物品Gが、第1のコイルアンテナ部30または第2のコイルアンテナ部32のいずれか一方の上方に配置された場合、各コイルアンテナ部30、32それぞれの磁界分布が仮想平面VPに対して対称ではなくなる。この場合、低磁束密度領域Aにおける磁束密度も変化する。しかしながら、低磁束密度領域Aの外部の領域に比べて、その磁束密度の変化量は小さい。
図3に示すように、このような低磁束密度領域A内に、基板16に形成された導体パターンや給電回路素子22のRFIC素子34およびキャパシタ36が設けられている。本実施の形態1の場合、第1および第2のコイルアンテナ部30、32(すなわちコイル軸30a,32a)からの距離が等しい基板16上の仮想直線VL上に給電回路素子22が設けられている。なお、仮想直線VLは、仮想平面VPと基板16の主面16aの交線である。
なお、本実施の形態1の場合、図3に示すように、アンテナ18の第1のコイルアンテナ部30の端子と第2のコイルアンテナ部32の端子(すなわち外側導体30c、32dそれぞれの一方の端)が、低磁束密度領域A内に位置する。そのため、第1のコイルアンテナ部30の端子と給電回路素子22とを接続する接続導体38と、第2のコイルアンテナ部32の端子と給電回路素子22とを接続する接続導体40も、給電回路素子22と同様に、低磁束密度領域A内に設けられている。すなわち、アンテナ18における給電回路素子22への接続部分も低磁束密度領域A内に設けられている。
そのため、給電回路素子22のRFIC素子34および接続導体38、40は、低磁束密度領域Aの外部に設けられる場合に比べて、磁束の影響を受けにくい。それにより、アンテナ18由来のノイズがRFIC素子34から出力される信号に混入しにくい。また、RFIC素子34に入力される信号にもアンテナ18由来のノイズが混入しにくい。その結果、アンテナ装置14を含むRFIDシステム10は、通信品質について信頼性が高い。
このような本実施の形態1によれば、RFIDシステム10に使用されるアンテナ装置14において、そのアンテナ18に接続されている給電回路素子22に対する該アンテナ18によって発生した磁界の影響を低減することができる。
また、本実施の形態1の場合、アンテナ18は、2つのコイルアンテナ部30、32を含んでいる。それにより、アンテナ18と無線通信することができないRFIDタグ12の位置、すなわちヌル点の発生を抑制することができる。
導体長さが同一である場合、1つのコイルアンテナ部の開口面積(コイルの導体に対して内側の面積)は、2つのコイルアンテナ部それぞれの開口面積に比べて大きい。開口面積が大きい場合、導体から遠いコイルアンテナ部の中央は磁束密度が低く、その場所にアンテナ感度が低いヌル点が発生する。
それに対して、同一の電流が流れる場合、2つのコイルアンテナ部それぞれの中央における磁束密度は、1つのコイルアンテナ部の中央における磁束密度に比べて高い。したがって、導体長さが同一であって且つ流れる電流が同一であれば、1つのコイルアンテナ部よりは2つのコイルアンテナ部の方が、ヌル点の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係るRFIDシステムと実施の形態1に係るRFIDシステム10の異なる点は、アンテナ装置である。特に、アンテナおよび給電回路素子の構成が、実施の形態1と異なる。したがって、実施の形態1と異なるアンテナおよび給電回路素子の構成を中心に、実施の形態2を説明する。
図7は、本実施の形態2に係るアンテナ装置114の上面図である。図8は、アンテナ装置114の底面図である。図9は、図7におけるQ−Q線に沿った断面図である。図10は、図7におけるR−R線に沿った断面図である。図11は、アンテナ装置114の構成を示すブロック図である。そして、図12は、アンテナ装置114の一部の回路図である。
本実施の形態2に係るアンテナ装置114のアンテナ118は、図7に示すように、基板116の主面116aと直交するコイル軸130a、132aを備える第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132とを含んでいる。また、第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132は、直列に接続されている。
本実施の形態2の第1および第2のコイルアンテナ部130、132それぞれは、実施の形態1の二重ループ状の第1のコイルアンテナ部30、32と異なり、ヘリカル状である。
具体的には、第1のコイルアンテナ部130は、基板116の主面116aに設けられた「C」字形状の主面側導体130bと、基板116の裏面116bに設けられた、一箇所で断線した略円形状(「C」字形状)の裏面側導体130cとを有する。
第1のコイルアンテナ部130の主面側導体130bの一端は、詳細は後述する給電回路素子122のRFIC素子134に接続されている。その主面側導体130bの他端は、ビアホール導体(図示せず)を介して裏面側導体130cの一端に接続されている。その裏面側導体130cの他端は、第2のコイルアンテナ部132に接続されている。
一方、第2のコイルアンテナ部132は、基板116の主面116aに設けられた「C」字形状の主面側導体132bと、基板116の裏面116bに設けられた、一箇所で断線した略円形状(「C」字形状)の裏面側導体132cとを有する。
第2のコイルアンテナ部132の裏面側導体132cの一端は、第1のコイルアンテナ部130の裏面側導体130cの他端に、接続導体136を介して接続されている。その裏面側導体132cの他端は、主面側導体132bの一端に、ビアホール導体(図示せず)を介して接続されている。そして、主面側導体132bの他端は、RFIC素子134に接続されている。
このような構成によれば、RFIC素子134からの電流は、例えば、第1のコイルアンテナ部130の主面側導体130b、裏面側導体130c、第2のコイルアンテナ部132の裏面側導体132c、主面側導体132bの順に流れる。また、アンテナ装置114の上方から見た場合、図7において、第1のコイルアンテナ部130では電流Iは時計回り方向に流れ、第2のコイルアンテナ部32では電流Iは反時計回りに流れる。
そのため、時計回り方向に電流Iが流れる第1のコイルアンテナ部130を通過する磁束は、上から下に向かう(Z軸のマイナス方向に向かう)。一方、反時計回り方向に電流Iが流れる第2のコイルアンテナ部132を通過する磁束は、下から上に向かう(Z軸のプラス方向に向かう)。その結果、第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132との間の領域、例えば、コイル軸130a、132aを結ぶ接続直線JL’の中点を中心とする仮想円VC’内であって且つ第1および第2のコイルアンテナ部130、132の外側である低磁束密度領域A’内では、他の場所に比べて磁束密度が低い。
なお、第1および第2のコイルアンテナ部130、132からの距離が等しい仮想平面VP’上の位置が、最も磁束密度が低い(実質的にはゼロである)。
図7に示すように、このような低磁束密度領域A’内に、給電回路素子122が設けられている。なお、図8に示すように、給電回路素子122に対向する基板116の裏面116bの部分には、すなわち裏面116bにおける第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132との間の領域には、グランドパターン138が設けられている。また、このグランドパターン138に対向するように且つ給電回路素子122を囲むように、基板116の主面116aにも、グランドパターン140が設けられている。
本実施の形態2の給電回路素子122は、図7および図11に示すように、アンテナ118(第1および第2のコイルアンテナ部130、132)を介して信号を送受信するRFIC素子134と、RFIC素子134に接続されて該RFIC素子134を制御する制御IC素子としてのMCU(Micro Controller Unit)142とを含んでいる。給電回路素子122はまた、アンテナ118とRFIC素子134との間に配置されてそれぞれに接続されたRF(Radio Frequency)フロントエンド回路144を含んでいる。
RFフロントエンド回路144は、アンテナ118とRFIC素子134との間でインピーダンス整合をとるマッチング部146と、ノイズを除去するためのEMI(Electro Magnetic Interference)フィルタ部148とを含んでいる。このRFフロントエンド回路144により、RFIC素子134は、アンテナ118を介して、RFIDタグとの間で高品質な無線通信を実行することができる。
MCU142は、RFIC素子134を制御するために該RFIC素子134との間で信号(情報)のやりとりを行う。そのために、MCU142とRFIC素子134との間を接続する複数の導体170が、基板116上に設けられている。
本実施の形態2の場合、図7に示すように、RFID素子134およびMCU142は、第1および第2のコイルアンテナ部130、132由来の磁束密度が実質的にゼロである、第1および第2のコイルアンテナ部130、132(すなわちコイル軸130a,132a)からの距離が等しい基板116上の仮想直線VL’上に設けられている。なお、仮想直線VL’は、仮想平面VP’と基板116の主面116aの交線である。また、RFIC素子134が第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132との間の領域における最狭部(すなわち低磁束密度領域A’のくびれ部)に対して一方側に配置されている。それに対して、MCU142が、最狭部に対して他方側に配置されている。したがって、RFIC素子134とMCU142とを結ぶ複数の導体170が最狭部を通過している。
このようなレイアウトによれば、RFIC素子134とMCU142とを接続する複数の導体170は、磁束密度が低い場所に配置され、それにより磁界の影響を受けにくい。したがって、導体170内を移動する信号にノイズが混入しにくい。また、各グランドパターンはそのほぼ全てが低磁束密度領域A’に設けられているので、アンテナの通信特性に大きな影響は与えない。
また、第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132との間の領域における最狭部に対して一方側にRFIC素子134とMCU142の両方を配置する場合に比べて、第1のコイルアンテナ部130と第2のコイルアンテナ部132との間の距離を小さくすることができる。それにより、基板116のサイズを小さくすることができ、その結果としてアンテナ装置114を小型化することができる。
本実施の形態2の場合、RFIC素子134とMCU142は、基板116の裏面116bに設けられたグランドパターン138に接続されている。また、図10に示すように、基板116の主面116aに設けられてRFIC素子134とMCU142とを接続する複数の導体170は、基板116の主面116aと直交する方向(Z軸方向)にグランドパターン138に対向している。さらに、複数の導体170とグランドパターン138は互いに平行である。したがって、図12に示すように、導体170内を信号電流Sが流れるとき、その信号電流Sとは反対向きのリターン電流Rが、リターン経路としてのグランドパターン138内を流れる。
すなわち、RFIC素子134、導体170、MCU142、およびグランドパターン138(リターン経路)からなって電流が一巡するループLが構成される。このループLは、基板116の主面116aと直交する。それにより、ループLを第1および第2のコイルアンテナ部130、132の磁束が鎖交することが抑制される。その結果として、第1および第2のコイルアンテナ部130、132の磁束によって導体170内を流れる信号にノイズが混入することが抑制される。
図11に示すように、MCU142は、アンテナ装置114外部の外部装置、例えばコンピュータ200に接続される。MCU142は、コンピュータ200から駆動電力の供給を受けるとともに、コンピュータ200との間で信号(情報)をやり取りするように構成されている。例えば、RFIDタグ12のメモリに記憶する情報を、MCU142はコンピュータ200から受け取る。図7に示すように、コンピュータ200に接続するためのインターフェースとして、アンテナ装置114は、MCU142に接続され、且つ、基板116の主面116a上に設けられた複数の接続端子172を備える。
このような本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、RFIDシステムに使用されるアンテナ装置114において、そのアンテナ118に接続されている給電回路素子122に対する該アンテナ118によって発生した磁界の影響を低減することができる。また、実施の形態1と同様に、アンテナ118と無線通信することができないRFIDタグ12の位置、すなわちヌル点の発生を抑制することができる。
さらに、本実施の形態2の場合、実施の形態1と異なり、RFIC素子134を制御する制御IC素子としてのMCU142がアンテナ装置114に組み込まれている。そのため、アンテナ装置114に接続される外部装置が、RFID素子134を制御する機能を備える必要がない。したがって、RFIC素子134を制御する機能を備えていない外部装置、例えばコンピュータなどの汎用の外部装置にアンテナ装置114を接続することができる。すなわち、本実施の形態2のアンテナ装置114は、実施の形態1に比べて汎用性が高い。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、実施の形態1の場合、第1および第2のコイルアンテナ部30、32は、図3に示すように、二重ループ状(スパイラル状)である。また、実施の形態2の場合、第1および第2のコイルアンテナ部130、132は、図7および図8に示すように、ヘリカル状である。しかしながら、本発明の実施の形態は、複数のコイルアンテナ部それぞれの形状を問わない。すなわち、複数のコイルアンテナ部それぞれから発生した磁束が互いに打ち消し合うことにより、コイルアンテナ部の間に他の領域に比べて磁束密度が低い領域を形成することができれば、コイルアンテナ部の形状やサイズ、コイルの巻き数(すなわちループの数)や積層数(ループの積み数)を問わない。
ただし、コイルアンテナ部が実施の形態2のようにヘリカル状である場合、実施の形態1の多重ループ状に比べて、コイルの開口面積(コイルの導体に対して内側の面積)を大きくすることができる(コイルアンテナ部が設けられる基板の大きさが同一である場合)。そのため、図2に示すように、コイルアンテナ部の開口内に設定されるRFIDタグを備える物品の載置範囲を拡大することができる。また、コイルの巻き数(ループの数)は、強い磁界が発生するため、すなわちアンテナの通信距離が長いため、多い方が好ましい。また、各実施の形態で示したように、磁界分布を均一化し、ヌル点が生じにくくなることから、コイルアンテナ部の内外径の形状は円形であることが好ましい。
また、実施の形態1および2の場合、アンテナのコイルアンテナ部は2つであるが、2つ以上あってもよい。例えば、2つ以上のコイルアンテナ部が直列または並列に配置されてもよい。
さらに、上述の実施の形態1および2の場合、アンテナの第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部は直列に接続されている。すなわち、給電回路素子から供給されて一方のコイルアンテナ部を通過した電流は、他方のコイルアンテナ部も通過する。これとは異なり、給電回路素子から第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部それぞれに電流を供給するように、アンテナ装置は構成されてもよい。
さらにまた、上述の実施の形態1および2の場合、アンテナ装置は、図1に示すように2つの物品それぞれのRFIDタグに対して無線通信することができるが、当然ながら、アンテナの通信可能範囲内であれば、1つの物品のRFIDタグに対しても無線通信することができる。また、アンテナ通信可能範囲内であれば、物品Gをアンテナ装置の載置部に載置することなく、すなわちアンテナとの間に隙間を設けた状態で、アンテナ装置はRIFDタグと無線通信することができる。したがって、RFIDタグを備える物品は、アンテナ装置に載置できる玩具等の物品に限定されず、例えばカードなどであってもよい。
基板16への物品Gの載置面は、給電回路素子22が搭載された主面16aではなく、裏面16b側であることが好ましい。つまり、物品Gの載置面を平坦化して意匠性や利便性を向上させることができるので、物品Gの載置面を給電回路素子22の搭載面とは逆側の面とすることが好ましい。
加えて、上述の実施の形態1および2の場合、アンテナ装置は、RFIDタグに対して情報を読み書きする、RFIDシステムのリーダライタ(Reader/Writer)装置として機能するが、本発明の実施の形態はこれに限らない。本発明の実施の形態に係るアンテナ装置は、例えば、アンテナ装置同士が無線通信を行う通信システムに使用されてもよい。また、HF帯RFIDシステム用のアンテナ装置に限定されるものではなく、UHF帯RFIDシステム等のためのアンテナ装置として利用してもよい。
最後に、本明細書においては、「素子」は、チップ状に限るものではなく、電気回路を構成する個々の構成要素を意味する。したがって、「素子」は、チップ状のみならず、例えば基板に形成されたパターンで構成された回路も含んでいる。チップ状の素子の場合、基板の主面や裏面上に実装されていてもよいし、基板に内蔵されていてもよい。
また、上述の実施の形態1および2を部分的に組み合わせて新たな実施の形態を実現することが可能である。例えば、実施の形態1のアンテナ装置14に、実施の形態2のMCU142を搭載することも可能である。
本発明は、情報を送受信するためのアンテナ装置、または、アンテナ装置を用いるシステム、例えばRFIDシステムや通信システムなどに適用可能である。
14 アンテナ装置
16 基板
18 アンテナ
22 給電回路素子
30 第1のコイルアンテナ部
30a コイル軸
32 第2のコイルアンテナ部
32a コイル軸

Claims (18)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられたアンテナと、
    前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
    前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設された第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
    前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部とに挟まれた前記基板上の領域内に設けられ
    前記給電回路素子は、信号電流が流れる信号用導体と、前記信号電流に対するリターン電流が流れるリターン用導体とを含み、
    前記信号用導体とリターン用導体は、互いに平行であって、且つ、前記基板と直交する方向に対向する、アンテナ装置。
  2. 前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電回路素子は、前記アンテナを介して信号を送受信するRFIC素子を含む、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記給電回路素子は、前記アンテナと前記RFIC素子とに接続されたマッチング素子を含む、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記給電回路素子は、前記RFIC素子に接続されて前記RFIC素子を制御する制御IC素子を含む、請求項3または4に記載のアンテナ装置。
  6. 第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部の間の領域に最狭部が含まれ、
    前記最狭部に対して一方側に前記RFIC素子が配置され、
    前記最狭部に対して他方側に前記制御IC素子が配置され、
    前記RFIC素子と前記制御IC素子とを接続する導体が前記最狭部を通過する、請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1および第2のコイルアンテナ部は、ヘリカル状である、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. RFIDタグを備える物品と、
    前記物品の前記RFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、
    前記アンテナ装置は、
    基板と、
    前記基板に設けられたアンテナと、
    前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
    前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
    前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部とに挟まれた前記基板上の領域内に設けられ
    前記給電回路素子は、信号電流が流れる信号用導体と、前記信号電流に対するリターン電流が流れるリターン用導体とを含み、
    前記信号用導体とリターン用導体は、互いに平行であって、且つ、前記基板と直交する方向に対向する、RFIDシステム。
  9. 前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、請求項に記載のRFIDシステム。
  10. 前記アンテナ装置は、前記物品が載置される載置部を備え、
    前記載置部は、前記基板と直交する方向に見た場合に前記第1および第2のコイルアンテナ部の内側に位置するように設けられている、請求項またはに記載のRFIDシステム。
  11. 基板と、
    前記基板に設けられたアンテナと、
    前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
    前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設された第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
    前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部とに挟まれた前記基板上の領域内に設けられ、
    前記給電回路素子は、前記アンテナを介して信号を送受信するRFIC素子を含み、
    前記給電回路素子は、前記RFIC素子に接続されて前記RFIC素子を制御する制御IC素子を含み、
    第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部の間の領域に最狭部が含まれ、
    前記最狭部に対して一方側に前記RFIC素子が配置され、
    前記最狭部に対して他方側に前記制御IC素子が配置され、
    前記RFIC素子と前記制御IC素子とを接続する導体が前記最狭部を通過する、アンテナ装置。
  12. 前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、請求項11に記載のアンテナ装置。
  13. 前記給電回路素子は、前記アンテナと前記RFIC素子とに接続されたマッチング素子を含む、請求項11または12に記載のアンテナ装置。
  14. 前記給電回路素子は、信号電流が流れる信号用導体と、前記信号電流に対するリターン電流が流れるリターン用導体とを含み、
    前記信号用導体とリターン用導体は、互いに平行であって、且つ、前記基板と直交する方向に対向する、請求項11から13のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  15. 前記第1および第2のコイルアンテナ部は、ヘリカル状である、請求項11から14のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  16. RFIDタグを備える物品と、
    前記物品の前記RFIDタグとの間で無線通信を行うアンテナ装置と、を有し、
    前記アンテナ装置は、
    基板と、
    前記基板に設けられたアンテナと、
    前記基板に設けられて前記アンテナに接続されている給電回路素子と、を有し、
    前記アンテナは、前記基板に対して交差するコイル軸をそれぞれ備え、且つ、電流の流れる方向が一方が時計回りであって他方が反時計回りになるように前記基板上に配設されたコイル状の第1および第2のコイルアンテナ部を含み、
    前記給電回路素子は、前記第1のコイルアンテナ部と前記第2のコイルアンテナ部とに挟まれた前記基板上の領域内に設けられ、
    前記給電回路素子は、前記アンテナを介して信号を送受信するRFIC素子を含み、
    前記給電回路素子は、前記RFIC素子に接続されて前記RFIC素子を制御する制御IC素子を含み、
    第1のコイルアンテナ部と第2のコイルアンテナ部の間の領域に最狭部が含まれ、
    前記最狭部に対して一方側に前記RFIC素子が配置され、
    前記最狭部に対して他方側に前記制御IC素子が配置され、
    前記RFIC素子と前記制御IC素子とを接続する導体が前記最狭部を通過する、RFIDシステム。
  17. 前記給電回路素子は、前記第1および第2のコイルアンテナ部それぞれの前記コイル軸から等距離の前記基板上の仮想直線上に配置されている、請求項16に記載のRFIDシステム。
  18. 前記アンテナ装置は、前記物品が載置される載置部を備え、
    前記載置部は、前記基板と直交する方向に見た場合に前記第1および第2のコイルアンテナ部の内側に位置するように設けられている、請求項16または17に記載のRFIDシステム。
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