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JP6365016B2 - ヒートポンプ及び冷熱生成方法 - Google Patents

ヒートポンプ及び冷熱生成方法 Download PDF

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JP6365016B2
JP6365016B2 JP2014135087A JP2014135087A JP6365016B2 JP 6365016 B2 JP6365016 B2 JP 6365016B2 JP 2014135087 A JP2014135087 A JP 2014135087A JP 2014135087 A JP2014135087 A JP 2014135087A JP 6365016 B2 JP6365016 B2 JP 6365016B2
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Description

本発明は、ヒートポンプ及び冷熱生成方法に関する。
特許文献1には、水素吸蔵合金を用いたヒートポンプが開示されている。非特許文献1に示された技術では、水素吸蔵合金が水素を放出する際の吸熱反応で冷熱が生成される。
2011年 水素&エネルギー国際シンポジウム「GAS−SOLID REACTIONS FOR HEAT APPLICATIONS」
しかしながら、非特許文献1では、水素吸蔵合金が水素を吸蔵する際の反応熱は、大気に放出されており、顕熱ロスが大きい。本発明は上記事実を考慮し、顕熱ロスの少ない冷熱生成が可能なヒートポンプ及び冷熱生成方法を得ることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係るヒートポンプは、熱媒を蒸発させる蒸発器と、前記熱媒を凝縮させる凝縮器と、水素を貯留する水素タンクと、前記水素を消費する水素消費部と、前記水素タンク及び前記水素消費部と接続され、前記水素を吸蔵する水素吸蔵合金が収納された水素吸蔵部と、前記蒸発器及び前記凝縮器と接続され、前記熱媒を吸着する吸着材が収納され、前記水素吸蔵部と隔離されつつ前記水素吸蔵部との間で熱交換可能とされた吸着部と、前記蒸発器及び前記凝縮器と接続され、前記水素吸蔵部及び前記吸着部との間で熱交換可能とされた伝熱部と、を備えている。
請求項1に係るヒートポンプでは、蒸発器の熱媒が蒸発することにより、冷熱が生成される。このとき、蒸発器と吸着部とが連通されると、吸着部に収納されている吸着材に熱媒が吸着され、蒸発が進んで冷熱生成することができる。水素吸蔵合金は、水素吸蔵部が水素タンクと連通されることにより、水素タンクから送られる水素を吸蔵する。このときの吸蔵熱により吸着部が加熱され、吸着材は吸着した熱媒を脱離し再生する。また、水素吸蔵部と水素消費部とを連通させることにより、吸蔵された水素が水素吸蔵合金から放出され、水素消費部へ送られる。このときの吸熱反応により、水素吸蔵部の温度が低下する。
請求項1に係るヒートポンプによれば、水素吸蔵部からの吸蔵熱を利用して吸着部を加熱し、吸着材を再生するので、吸着材を再生する際の熱源を外部に必要とせず、顕熱ロスを少なくすることができる。
請求項1に係るヒートポンプは、前記蒸発器及び前記凝縮器と接続され、前記水素吸蔵部及び前記吸着部との間で熱交換可能とされた伝熱部、をさらに備えている。
請求項1に係るヒートポンプによれば、吸着材に吸着される熱媒と同じ熱媒を伝熱用に用いることができる。
請求項2に係るヒートポンプは、前記水素タンクと前記水素消費部とが接続されていること、を特徴とする。
請求項2に係るヒートポンプによれば、水素吸蔵部から水素が放出されていない時でも、水素消費部は水素タンクから直接水素の供給を受けることができる。
請求項3に係るヒートポンプは、互いに熱交換が行われる前記水素吸蔵部と前記吸着部のセットを含んで構成される反応器を複数有し、前記複数の反応器は並列的に前記水素タンク、前記水素消費部、前記蒸発器、及び前記凝縮器と接続されている。
請求項3に係るヒートポンプは、並列的に接続された反応器を複数有している。したがって、反応器ごとに冷熱生成のタイミングをずらして運転することにより、冷熱生成を連続して行うことができる。
請求項4に係る冷熱生成方法は、蒸発器から熱媒を蒸発させると共に該熱媒を吸着材に吸着させて冷熱を生成し、前記吸着による吸着熱により伝熱部の熱媒を加熱して蒸気として前記伝熱部と連通された凝縮器へ送出する吸着冷熱生成処理と、水素吸蔵合金に水素を吸蔵させ、該水素を吸蔵する際の吸蔵熱によって前記吸着材に吸着された熱媒を脱離させて前記吸着材を再生する吸着材再生処理と、前記蒸発器から熱媒を蒸発させ前記蒸発器と連通された前記伝熱部へ送出すると共に前記水素吸蔵合金に吸蔵された水素を放出させて冷熱を生成する、水素放出冷熱生成処理と、を有する。
請求項4に係る冷熱生成方法では、水素吸蔵合金からの水素放出を利用する水素放出冷熱生成処理と、吸着材による熱媒の吸着を利用する吸着冷熱生成処理とが順次行われて冷熱が生成される。また、吸着材再生処理では、水素を吸蔵する際の吸蔵熱によって吸着材に吸着された熱媒を脱離させて吸着材を再生する。したがって、水素放出冷熱生成処理と吸着冷熱生成処理を組み合わせて冷熱生成を行うことができると共に、吸蔵熱を吸着材の再生に用いるので、顕熱ロスを小さくすることができる。
請求項5に係る冷熱生成方法は、前記吸着材再生処理後、前記水素放出冷熱生成処理前に、前記水素吸蔵合金を冷却する冷却処理が実施される。
水素吸蔵合金は、吸着材再生処理時には、水素を吸蔵して吸蔵熱を生成しており、高温状態である。水素放出冷熱処理前に冷却することにより、水素放出冷熱生成処理において、蒸発器へ高温の熱が伝達されることがなく、水素放出による冷熱生成を効率的に行うことができる。
本発明は上記構成としたので、顕熱ロスの少ない冷熱生成が可能である。
本発明の実施形態のヒートポンプの構成を示す概略図である。 ヒートポンプの制御部とバルブの接続を示すブロック図である。 本発明の実施形態のヒートポンプの反応器と他の部分の接続関係を示す概略図である。 吸着材の吸着特性の一例を示す吸着等温線のグラフである。 水素吸蔵合金の吸蔵特性を示すグラフである。 ヒートポンプの運転処理のフローチャートである。 吸着材再生処理のフローチャートである。 水素吸蔵合金冷却処理のフローチャートである。 水素放出冷熱生成処理のフローチャートである。 吸着冷熱生成処理のフローチャートである。 吸着材再生処理時の配管接続関係を説明する図である。 水素吸蔵合金冷却処理時の配管接続関係を説明する図である。 水素放出冷熱生成処理時の配管接続関係を説明する図である。 吸着冷熱生成処理時の配管接続関係を説明する図である。 本実施形態の変形例に係るヒートポンプの構成を示す概略図である。
図1には、本発明の実施形態に係るヒートポンプ10が示されている。ヒートポンプ10は、蒸発器12、高圧タンク13、燃料電池14、凝縮器16、及び、反応器30を備えている。ヒートポンプ10は、さらに制御部18(図2参照)を備えている。制御部18はCPU、メモリ、バルブを切り替えるドライバ等を含んで構成されている。制御部18は、予め記録されたプログラムに基づいて後述するバルブを切り替えることで、ヒートポンプ10を作動させる。
高圧タンク13には、高圧の水素が貯留されている。水素消費部としての燃料電池14は、自動車などの移動体に搭載されており、水素を消費する。高圧タンク13は、配管20を介して燃料電池14と接続されている。配管20には、バルブ20Aが設けられている。図2に示されるように、バルブ20Aは、制御部18と接続されており、制御部18によって開閉が制御されている。
蒸発器12は、内部に熱媒である流体を有し、熱媒を蒸発させ、その際の気化熱により外部からエネルギー(熱量)を吸収する動作(冷熱生成)を行うことが可能である。本実施形態では、熱媒として水を用いる。
蒸発器12内には、配管PAが配設されており、配管PAは冷熱機器40に接続されている。配管PA内は熱交換用の流体(本実施形態では水)で満たされており、不図示のポンプによって配管PA内を熱交換流体が循環することにより、蒸発器12で生成した冷熱が冷熱機器40に供給される。
凝縮器16は、送られてくる熱媒(気相状態)を凝縮させ、凝縮熱を外部に放出する動作(温熱生成)を行う。凝縮器16内には、配管PBが配設されており、配管PBは温熱機器42に接続されている。配管PB内は熱交換用の流体(本実施形態では水)で満たされており、不図示のポンプによって配管PB内を熱交換流体が循環することにより、凝縮器16内を所定の温度に維持し、凝縮器16へ送られた蒸気を凝縮させる。
図3に示すように、反応器30は、伝熱流路部32、水素吸蔵部34、及び、吸着部36を備えている。伝熱流路部32、水素吸蔵部34、及び、吸着部36は、各々が隔壁37によって区画されると共に、各々の間での熱交換が可能となっている。
吸着部36には、吸着材36Aが収納されている。吸着材36Aは、気相の熱媒、例えば水蒸気を吸着/脱離するものである。吸着材36Aとして、例えば、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト等を用いることができる。吸着材36Aは、後述する吸着冷熱生成処理時には、蒸発器12からの熱媒を吸着し、吸着材再生処理時には吸着した熱媒を脱離する。
図4には、相対圧φ(吸着材の圧力と飽和蒸気圧の比)と吸着材36Aの吸着量qとの関係(吸着特性)の一例を示すグラフ(吸着等温線)が示されている。吸着材36Aによる吸着量は、相対圧φによって変化するので、この相対圧φを変化させることにより、吸着材36Aによる熱媒の吸着、及び吸着材からの熱媒の脱離を行うことができる。一般的に、吸着材36Aは、相対圧が高いほど熱媒の吸着量が多くなり、相対圧が低くなると熱媒の吸着量が少なくなる。図4の特性を有する吸着材では、相対圧φ2で熱媒を吸着させ、相対圧φ1で再生するとすれば、Δqの吸着量差を得ることができる。
水素吸蔵部34には、水素吸蔵合金34Aが収納されている。図5には、水素吸蔵合金の圧力温度線図の一例が示されている。水素吸蔵合金34Aは、低温高圧で水素を放出し、高温低圧で水素を吸蔵する。水素吸蔵合金としては、燃料電池14への水素供給圧、吸着材36Aの再生に必要な温度を考慮して、適切な特性を有するものが選択される。具体的には、例えば、10気圧で60℃〜80℃程度の平衡温度を有するものを選択することができる。
水素吸蔵合金34Aとしては、2元系合金、3元系合金などを挙げることができ、TiCrV系合金、TiCrMn系合金、LaNi系合金、TiFe系合金、TiVMo合金、TiCrVNi合金、TiCrMoV系合金などを使用することができる。水素吸蔵合金の形態は、粉状、粒状、ペレット状などのいずれの形状、サイズであってもよい。
吸着部36と水素吸蔵部34とは吸着部36が2つの水素吸蔵部34に挟み込まれるようにして隣接配置され、1組の反応セット38が構成されている。伝熱流路部32は、熱媒を貯留可能とされており、水素吸蔵部34及び吸着部36との間で熱交換できるようになっている。伝熱流路部32は、各々の反応セット38の水素吸蔵部34の外側に配置されており、隣り合う反応セット38間では、1つの伝熱流路部32が共有されている。
高圧タンク13は、配管22を介して、各々の水素吸蔵部34と接続されている。配管22には、バルブ22Aが設けられている。図2に示されるように、バルブ22Aは、制御部18と接続されており、制御部18によって開閉が制御されている。
燃料電池14は、配管23を介して、各々の水素吸蔵部34と接続されている。配管23には、バルブ23Aが設けられている。図2に示されるように、バルブ23Aは、制御部18と接続されており、制御部18によって開閉が制御されている。
蒸発器12は、配管24を介して伝熱流路部32と接続され、配管25を介して吸着部36と接続されている。配管24にはバルブ24Aが設けられ、配管25にはバルブ25Aが設けられている。図2に示されるように、バルブ24A、25Aは、制御部18と接続されており、制御部18によって開閉が制御されている。
凝縮器16は、配管26を介して伝熱流路部32と接続され、配管27を介して吸着部36と接続されている。配管26にはバルブ26Aが設けられ、配管27にはバルブ27Aが設けられている。図2に示されるように、バルブ26A、27Aは、制御部18と接続されており、制御部18によって開閉が制御されている。
次に、本実施形態のヒートポンプ10の運転処理について説明する。ここでのヒートポンプの運転処理は、燃料電池14により水素利用が行われているタイミングで実行されているものとする。燃料電池14により水素利用が行われている時には、通常、バルブ20Aは開放されており、高圧タンク13から燃料電池14へ水素が供給されている。
ヒートポンプ10の運転処理は、制御部18によって実行される。ユーザーから制御部18へ処理開始指示が入力されると、図6に示すヒートポンプ運転処理が実行される。
まず、ステップS10において、吸着材再生処理が行われる。吸着材再生処理では、図7に示されるように、ステップS12でバルブ25A、26Aの閉鎖が指示され、ステップS14でバルブ22A、27Aの開放が指示される。これにより、図11Aに示されるように、高圧タンク13と反応器30の水素吸蔵部34とが連通して、高圧タンク13から水素吸蔵部34へ水素が供給される。また、凝縮器16と反応器30の吸着部36とが連通する。水素吸蔵部34の水素吸蔵合金34Aは水素を吸蔵し、その反応により吸蔵熱が生成される。この吸蔵熱により吸着部36の吸着材36Aが加熱され、吸着材36Aは、熱媒である蒸気を放出して再生される。吸着部36から放出された蒸気は、凝縮器16で凝縮される。このときの凝縮熱が、配管PBを流通する熱媒により温熱機器42に伝えられる。
ステップ18で、所定時間T1が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T1は、必要とされる水素吸蔵合金34Aでの水素吸蔵量、必要とされる吸着材36Aの再生程度を考慮して設定される。所定時間T1が経過すると、ステップS20に進む。
次に、ステップS20において、水素吸蔵合金冷却処理が行われる。水素吸蔵合金冷却処理では、図8に示されるように、ステップS22でバルブ22A、27Aの閉鎖が指示され、ステップS24でバルブ26Aの開放が指示される。これにより、図11Bに示されるように、伝熱流路部32と凝縮器16が連通され、吸蔵熱で高温となっている水素吸蔵部34と伝熱流路部32との間で熱交換が行われ、伝熱流路部32の水(液相)が蒸発して、凝縮器16へ送られる。伝熱流路部32から送出された蒸気は、凝縮器16で凝縮される。このときの凝縮熱が、配管PBを流通する熱媒により温熱機器42に伝えられる。
ステップ28で、所定時間T2が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T2は、水素吸蔵合金34Aが凝縮器16における常温になるまでの時間を考慮して設定される。所定時間T2が経過すると、ステップS30に進む。
次に、ステップS30において、水素放出冷熱生成処理が行われる。水素放出冷熱生成処理では、図9に示されるように、ステップS32でバルブ20A、26Aの閉鎖が指示され、ステップS34でバルブ23A、24Aの開放が指示される。これにより、図11Cに示されるように、水素吸蔵部34と燃料電池14が連通され、水素吸蔵合金34Aから放出された水素が燃料電池14へ送出され、燃料電池14で水素が消費される。一方、配管20を介した高圧タンク13から燃料電池14への水素供給は休止される。水素放出により、水素吸蔵部34は熱が奪われる。一方、伝熱流路部32は蒸発器12と連通される。蒸発器12の熱媒は蒸発して伝熱流路部32へ蒸気が送られ、凝縮される。これにより、蒸発器12では冷熱が生成され、当該冷熱は、配管PAを介して冷熱機器40へ送られる。
ステップ38で、所定時間T3が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T3は、必要とされる水素吸蔵合金34Aの水素放出量を考慮して設定される。所定時間T3が経過すると、ステップS40に進む。
次に、ステップS40において、吸着冷熱生成処理が行われる。吸着冷熱生成処理では、図10に示されるように、ステップS42でバルブ23A、24Aの閉鎖が指示され、ステップS44でバルブ20A、25A、26Aの開放が指示される。これにより、図11Dに示されるように、配管20を介した高圧タンク13から燃料電池14への水素供給が再開される。また、蒸発器12と吸着部36が連通され、伝熱流路部32と凝縮器16が連通される。蒸発器12の熱媒は蒸発して吸着部36へ送出され、吸着材36Aにより吸着される。蒸発器12では冷熱が生成され、当該冷熱は、配管PAを介して冷熱機器40へ送られる。吸着部36では吸着熱が生成され、当該吸着熱により伝熱流路部32の熱媒が加熱されて蒸気となり、当該蒸気は凝縮器16へ送出される。吸着部36から送出された蒸気は、凝縮器16で凝縮される。このときの凝縮熱が、配管PBを流通する熱媒により温熱機器42に伝えられる。
ステップ48で、所定時間T4が経過したかどうかを判断する。ここでの所定時間T4は、必要とされる吸着材36Aでの熱媒吸着量を考慮して設定される。所定時間T4が経過すると、ステップS50に進む。
次に、ステップS50で、運転処理の終了指示があるかどうかを判断する。終了指示がない場合には、ステップS10へ戻り、上記の処理を繰り返す。終了指示があった場合には、ヒートポンプ10の運転処理を終了する。
以上のように、ヒートポンプ10を運転することにより、水素放出冷熱生成処理と吸着冷熱生成処理を組み合わせて冷熱生成を行うことができる。また、吸着材再生処理、水素放出冷熱生成処理では、温熱生成を行うことができる。
本実施形態のヒートポンプ10では、水素吸蔵合金34Aによる水素吸蔵の際の吸蔵熱を用いて、吸着材36Aを再生するので、吸着材36Aを再生する際の熱源を外部に必要とせず、顕熱ロスを少なくすることができる。
また、本実施形態では、吸着材再生処理後、水素放出冷熱生成処理前に、水素吸蔵合金を冷却する水素吸蔵合金冷却処理が実施されている。したがって、水素放出冷熱生成処理において、水素吸蔵部34からの熱により蒸発器12が影響を受けることが抑制され、冷熱生成を効率的に行うことができる。
また、本実施形態のヒートポンプ10では、吸着部36だけでなく、伝熱流路部32も蒸発器12及び凝縮器16と接続され、吸着材36Aに吸着、脱離される熱媒と同一の熱媒が、伝熱用にも用いられているので、装置の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態のヒートポンプ10では、高圧タンク13と燃料電池14とが接続されているので、水素吸蔵部34から水素が放出されていない時でも、バルブ20Aを開放することにより、燃料電池14は高圧タンク13から直接水素の供給を受けることができる。
なお、本実施形態では、反応器30を1つ用いて冷熱、温熱生成を行ったが、複数の反応器を並列的に接続してもよい。例えば、2つの反応器を用いる場合には、図13に示すように、反応器30に加えて反応器50を、配管52、53、54、55、56、57を介して、高圧タンク13、燃料電池14、蒸発器12、及び凝縮器16と各々接続する。また、各配管には、バルブ52A、53A、54A、55A、56A、57Aを各々設け、制御部18と接続する。これにより、2つの反応器において冷熱生成、温熱生成の処理タイミングをずらして、連続した冷熱生成、温熱生成を行うことができる。
また、本実施形態では、燃料電池14により水素利用が行われているタイミングで実行されるヒートポンプ処理について説明したが、燃料電池14により水素利用が行われていない場合にも、本発明のヒートポンプ10を用いることができる。この場合には、水素利用が行われないタイミングでは、ステップS40の吸着冷熱生成処理で冷熱生成を行い、水素が利用されるタイミングで、ステップS10の吸着材再生処理、ステップS30の水素放出冷熱処理を行う。
また、本実施形態では、水素消費部として燃料電池を用いたが、水素消費部として他のもの、例えば、水素燃料エンジンや等を用いることもできる。
10 ヒートポンプ
12 蒸発器
13 高圧タンク
14 燃料電池(水素消費部)
16 凝縮器
32 伝熱流路部(伝熱部)
34A 水素吸蔵合金
34 水素吸蔵部
36A 吸着材
36 吸着部
50 反応器

Claims (5)

  1. 熱媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記熱媒を凝縮させる凝縮器と、
    水素を貯留する水素タンクと、
    前記水素を消費する水素消費部と、
    前記水素タンク及び前記水素消費部と接続され、前記水素を吸蔵する水素吸蔵合金が収納された水素吸蔵部と、
    前記蒸発器及び前記凝縮器と接続され、前記熱媒を吸着する吸着材が収納され、前記水素吸蔵部と隔離されつつ前記水素吸蔵部との間で熱交換可能とされた吸着部と、
    前記蒸発器及び前記凝縮器と接続され、前記水素吸蔵部及び前記吸着部との間で熱交換可能とされた伝熱部と、
    を備えたヒートポンプ。
  2. 前記水素タンクと前記水素消費部とが接続されていること、を特徴とする請求項1または請求項1に記載のヒートポンプ。
  3. 互いに熱交換が行われる前記水素吸蔵部と前記吸着部のセットを含んで構成される反応器を複数有し、前記複数の反応器は並列的に前記水素タンク、前記水素消費部、前記蒸発器、及び前記凝縮器と接続されている、請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ。
  4. 蒸発器から熱媒を蒸発させると共に該熱媒を吸着材に吸着させて冷熱を生成し、前記吸着による吸着熱により伝熱部の熱媒を加熱して蒸気として前記伝熱部と連通された凝縮器へ送出する吸着冷熱生成処理と、
    水素吸蔵合金に水素を吸蔵させ、該水素を吸蔵する際の吸蔵熱によって前記吸着材に吸着された熱媒を脱離させて前記吸着材を再生する吸着材再生処理と、
    前記蒸発器から熱媒を蒸発させ前記蒸発器と連通された前記伝熱部へ送出すると共に前記水素吸蔵合金に吸蔵された水素を放出させて冷熱を生成する、水素放出冷熱生成処理と、
    を有する、冷熱生成方法。
  5. 前記吸着材再生処理後、前記水素放出冷熱生成処理前に、前記水素吸蔵合金を冷却する冷却処理が実施される、請求項4に記載の冷熱生成方法。
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