JP6351570B2 - 剥離フィルム - Google Patents
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Description
(1)第1の面と第2の面とを有する基材と、
(メタ)アクリロイル基、アルケニル基およびマレイミド基からなる群から選択される少なくとも1種の反応性官能基を1分子中に2つ以上有し、分子内にフッ素原子を有さない活性エネルギー線硬化性化合物(A)と、反応性官能基としての(メタ)アクリロイル基を有し、分子内にフッ素原子を有する活性エネルギー線硬化性化合物(B)と、を含有する剥離剤層形成用材料を、前記基材の第1の面側に塗布して形成された塗布層に、活性エネルギー線を照射して硬化することにより形成された剥離剤層と、を有し、
前記剥離剤層の外表面の算術平均粗さRa1が8nm以下であり、かつ、前記剥離剤層の前記外表面の最大突起高さRp1が50nm以下であり、
前記基材の前記第2の面の算術平均粗さRa2が5〜40nmであり、かつ、前記基材の前記第2の面の最大突起高さRp2は、60〜500nmであることを特徴とする剥離フィルム。
《剥離フィルム》
本発明の剥離フィルムは、例えば、グリーンシートのような薄膜の製造に用いられる。特に、本発明の剥離フィルムは、グリーンシートの製造に用いることで、より高い効果を発揮する。
図1に示すように、剥離フィルム1は、第1の面111と第2の面112とを有する基材11と、基材11の第1の面111上に設けられた剥離剤層12とを有している。
<基材>
基材11は、第1の面111と第2の面112とを有する。
剥離剤層12は、基材11の第1の面111上に設けられている。
剥離剤層12は、剥離フィルム1に剥離性を付与する機能を有している。
[活性エネルギー線硬化性化合物(A)]
活性エネルギー線硬化性化合物(A)は、硬化することにより剥離剤層12の形成に寄与する成分である。これにより、剥離剤層12の機械的強度をより適度にすることができる。
活性エネルギー線硬化性化合物(B)は、剥離剤層12に剥離性を発現させる成分である。
剥離剤層形成用材料を硬化させるために、活性エネルギー線として紫外線を用いる場合、剥離剤層形成用材料は、光重合開始剤(C)を含んでいてもよい。光重合開始剤(C)を用いることで、紫外線の照射により剥離剤層形成用材料をより容易かつ確実に硬化させることができる。
次に、上述したような剥離フィルム1の製造方法の好適な実施形態について説明する。
<第1の工程>
まず、基材11を準備する。
次に、活性エネルギー線硬化性化合物(A)、活性エネルギー線硬化性化合物(B)、および、その他の成分を、溶剤に溶解または分散させることにより、剥離剤層形成用材料を得る。
次に、基材11の第1の面111に、剥離剤層形成用材料を塗布して乾燥させることで塗布層を得る。剥離剤層形成用材料が塗布されてから乾燥される間に、剥離剤層形成用材料は第1の面111の凹凸を埋めて、平滑化された塗布層を形成する。
これにより、剥離フィルム1が得られる。
剥離剤層形成用材料の乾燥条件としては、特に限定されない。乾燥温度は、50〜100℃であるのが好ましく、乾燥時間は5秒間〜1分間であるのが好ましい。これにより、塗布層の不本意な変質を防ぐことができるとともに、塗布層を特に効率よく形成することができる。その結果、最終的に得られる剥離フィルム1の生産性を向上させることができる。
[1]剥離フィルムの作製
(実施例1)
まず、基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[厚み:31μm、第1の面の算術平均粗さRa0:16nm、第1の面の最大突起高さRp0:196nm、第2の面の算術平均粗さRa2:16nm、第2の面の最大突起高さRp2:196nm]を用意した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート[固形分100質量%]、活性エネルギー線硬化性化合物(B)として、ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖とメタクリロイルオキシ基とを有する化合物を含む溶液[DIC株式会社製、商品名「RS−75」、固形分40質量%]と、光重合開始剤(C)としてのα−アミノアルキルフェノン系光重合開始剤[BASF社製、商品名「IRGACURE907」、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン、固形分100質量%]を用意した。活性エネルギー線硬化性化合物(A)を94質量部、活性エネルギー線硬化性化合物(B)を固形分として1質量部および光重合開始剤(C)を5質量部とを混合した。この混合液をイソプロピルアルコール/メチルエチルケトン混合溶剤(質量比3/1)で希釈することにより、固形分20質量%の剥離剤層形成用材料を得た。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)を、ペンタエリスリトールテトラアクリレート[固形分100質量%]94質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)を、ペンタエリスリトールトリアクリレート[固形分100質量%]94質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
剥離剤層の厚みを、0.5μmに変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
剥離剤層の厚みを、1.9μmに変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(B)を、ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖とメタクリロイルオキシ基とを有する化合物を含む溶液[DIC株式会社製、商品名「RS−76E」、固形分40質量%]を固形分として1質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)94質量部を91質量部に変更し、活性エネルギー線硬化性化合物(B)の固形分を1質量部から4質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)94質量部を93質量部に変更し、活性エネルギー線硬化性化合物(B)の固形分を1質量部から2質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)94質量部を94.3質量部に変更し、活性エネルギー線硬化性化合物(B)の固形分を1質量部から0.7質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)94質量部を94.7質量部に変更し、活性エネルギー線硬化性化合物(B)の固形分を1質量部から0.3質量部に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
基材の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[厚み:38μm、第1の面の算術平均粗さRa0:15nm、第1の面の最大突起高さRp0:98nm、第2の面の算術平均粗さRa2:15nm、第2の面の最大突起高さRp2:98nm]に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
基材の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[厚み:38μm、第1の面の算術平均粗さRa0:35nm、第1の面の最大突起高さRp0:471nm、第2の面の算術平均粗さRa2:35nm、第2の面の最大突起高さRp2:471nm]に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
活性エネルギー線硬化性化合物(A)94質量部を95質量部に変更し、活性エネルギー線硬化性化合物(B)を添加しなかった以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
剥離剤層の厚みを、0.2μmに変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
基材の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[厚み:38μm、第1の面の算術平均粗さRa0:42nm、第1の面の最大突起高さRp0:619nm、第2の面の算術平均粗さRa2:42nm、第2の面の最大突起高さRp2:619nm]に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
基材の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[厚み:38μm、第1の面の算術平均粗さRa0:15nm、第1の面の最大突起高さRp0:105nm、第2の面の算術平均粗さRa2:3nm、第2の面の最大突起高さRp2:15nm]に変更した以外は、前記実施例1と同様にして剥離フィルムを作製した。
以上のようにして得られた剥離フィルムに関して、以下のような評価を行った。
各実施例および各比較例で得られた剥離フィルムについて、MEKを3ml含ませたウエス(小津産業社製,BEMCOT AP−2)で剥離剤層表面を荷重1kg/cm2で往復10回研磨した。その後、剥離剤層の表面を目視で観察し、以下の判断基準で剥離剤層の硬化性を評価した。
B:剥離剤層の一部に溶解が見られた。
C:剥離剤層が完全に溶解し、脱落した。
チタン酸バリウム粉末[堺化学工業社製、商品名「BT−03」、BaTiO3]100質量部、バインダーとしてのポリビニルブチラール[積水化学工業社製,商品名「エスレックB・K BM−2」]8質量部、および可塑剤としてのフタル酸ジオクチル[関東化学社製、商品名「フタル酸ジオクチル 鹿1級」]4質量部に、トルエン/エタノール混合溶剤(質量比6/4)135質量部を加えた。これらの物質をボールミルにて混合分散させて、セラミックスラリーを調製した。各実施例および各比較例で得られた剥離フィルムの剥離剤層表面に、上記セラミックスラリーをダイコーターにて、乾燥後の膜厚が1μm、幅250mm、長さ10mになるように、塗布し塗工物を得た。その後、塗工物を80℃で1分間乾燥させ、グリーンシートを得た。その後、グリーンシートが成型された剥離フィルムについて、蛍光灯下でグリーンシート面を剥離フィルム側から目視で観察した。
B:グリーンシートに1〜5個のピンホールが発生した。
C:グリーンシートに6個以上のピンホールが発生した。
上記[2.2]で形成したグリーンシートを、剥離フィルムから剥離した。このとき、グリーンシートが正常に剥離できるか評価した。
B:グリーンシートが破れることなく、ややスムーズさに欠けるが、剥離フィルムから剥離でき、剥離剤層上にグリーンシートが残らなかった。
C:グリーンシートを剥離フィルムから剥離するときに、グリーンシートが破れてしまうか、または剥離できなかった。
ポリビニルブチラール樹脂をトルエン/エタノール混合溶剤(質量比6/4)にて溶解した塗工液を、各実施例および各比較例で得られた剥離フィルムの剥離剤層の上(外表面)に、乾燥後の厚さが3μmとなるように塗布して塗工物を得た。塗工物を80℃で1分間乾燥させて、ポリビニルブチラール樹脂層を成形した。次いで、そのポリビニルブチラール樹脂層の表面にポリエステルテープを貼付した。次いで、剥離フィルムをポリビニルブチラール樹脂層から剥離し、ポリビニルブチラール樹脂層をポリエステルテープに転写した。次いで、剥離フィルムの剥離剤層に接触していたポリビニルブチラール樹脂層の面における凹部の数を数えた。具体的には、ポリビニルブチラール樹脂層の面が、光干渉式表面形状観察装置「WYKO−1100」[株式会社Veeco社製]を用いて、PSIモード、50倍率にて観察された。ポリビニルブチラール樹脂層の面の91.2×119.8μmの範囲における表面形状画像に基づいて、150nm以上の深さを有する凹部の数をカウントした。凹部の数をグリーンシートの欠陥1として以下の判断基準で評価した。なお、下記評価基準「C」であった剥離フィルムを有するグリーンシートでコンデンサを作製した場合、耐電圧低下によるショートが発生し易い傾向があった。
ただし、上記[2.3]で評価基準「C」の剥離フィルムの場合には、本評価を行わなかった。
B:凹部の数が1〜5個である。
C:凹部の数が6個以上である。
ポリビニルブチラール樹脂をトルエン/エタノール混合溶剤(質量比6/4)にて溶解した塗工液を、厚さ50μmのPETフィルム上に、乾燥後の厚さが3μmとなるように塗布して塗工物を得た。塗工物を80℃で1分間乾燥させてポリビニルブチラール樹脂層を成形した。各実施例および各比較例で得られた剥離フィルムを、当該剥離フィルムの基材の第2の面が上記ポリビニルブチラール樹脂層と接するように、当該ポリビニルブチラール樹脂層に貼り合わせて、積層体を得た。この積層体を100mm×100mmに裁断した。その後、裁断した積層体を荷重5kg/cm2でプレスし、剥離フィルムの基材の第2の面の突起形状をポリビニルブチラール樹脂層に転写させた。次いで、剥離フィルムをポリビニルブチラール樹脂層から剥離し、剥離フィルムの基材の第2の面に接触していたポリビニルブチラール樹脂フィルムの面における深さ300nm以上の凹みを数えた。具体的には、ポリビニルブチラール樹脂層の面が、光干渉式表面形状観察装置「WYKO−1100」[株式会社Veeco社製]を用いて、PSIモード、50倍率にて観察された。ポリビニルブチラール樹脂層の面の91.2×119.8μmの範囲における表面形状画像に基づいて、凹部の数をカウントした。凹部の数をグリーンシートの欠陥2として以下の判断基準で評価した。なお、下記評価基準「C」であった剥離フィルムを有するグリーンシートでコンデンサを作製した場合、耐電圧低下によるショートが発生し易い傾向があった。
B:300nm以上500nm未満の深さを有する凹部の数が1個以上であり、500nm以上の深さを有する凹部の数が0個である。
C:500nm以上の深さを有する凹部の数が1個以上である。
各実施例および各比較例の剥離フィルムをロール状にする際の、ハンドリング性について評価した。
B:剥離フィルムの滑り性が若干悪く、かつ剥離フィルムをロール状に巻いたときの空気の抜けが若干悪く、剥離フィルムの巻きズレが若干生じるが、ロールに巻き取ることに支障がなかった。
C:剥離フィルムの滑り性が悪く、かつ剥離フィルムをロール状に巻いたときの空気の抜けが悪く、剥離フィルムの巻きズレが顕著に生じた。
各実施例および各比較例で得られた剥離フィルムの幅400mm、長さ5000mをロール状に巻き上げ、剥離フィルムのロールを得た。この剥離フィルムのロールを40℃、湿度50%以下の環境下に30日間保管した。その後、剥離フィルムのロールの外観を目視にて観察し、以下の判断基準でブロッキング性を評価した。
B:保管後の剥離フィルムのロールに部分的に色目が異なる領域があった(ブロッキング傾向にあるが使用可能)
C:保管後の剥離フィルムのロールの広範な領域にわたって色目が異なった(ブロッキング有り)
これらの結果を表2に示す。
これに対して、比較例ではいずれかの評価において満足な結果が得られなかった。
11 基材
111 基材の第1の面
112 基材の第2の面
12 剥離剤層
121 剥離剤層の外表面
Claims (4)
- 第1の面と第2の面とを有する基材と、
(メタ)アクリロイル基、アルケニル基およびマレイミド基からなる群から選択される少なくとも1種の反応性官能基を1分子中に2つ以上有し、分子内にフッ素原子を有さない活性エネルギー線硬化性化合物(A)と、反応性官能基としての(メタ)アクリロイル基を有し、分子内にフッ素原子を有する活性エネルギー線硬化性化合物(B)と、を含有する剥離剤層形成用材料を、前記基材の第1の面側に塗布して形成された塗布層に、活性エネルギー線を照射して硬化することにより形成された剥離剤層と、を有し、
前記剥離剤層の外表面の算術平均粗さRa1が8nm以下であり、かつ、前記剥離剤層の前記外表面の最大突起高さRp1が50nm以下であり、
前記基材の前記第2の面の算術平均粗さRa2が5〜40nmであり、かつ、前記基材の前記第2の面の最大突起高さRp2は、60〜500nmであることを特徴とする剥離フィルム。 - 前記剥離剤層形成用材料中における前記活性エネルギー線硬化性化合物(B)の固形分換算の含有量は、0.1〜5質量%である請求項1に記載の剥離フィルム。
- 前記剥離剤層の平均厚さは、0.3〜2μmである請求項1または2に記載の剥離フィルム。
- グリーンシートの製造に用いられる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の剥離フィルム。
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