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JP6345045B2 - 打撃工具 - Google Patents

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JP6345045B2 JP2014181640A JP2014181640A JP6345045B2 JP 6345045 B2 JP6345045 B2 JP 6345045B2 JP 2014181640 A JP2014181640 A JP 2014181640A JP 2014181640 A JP2014181640 A JP 2014181640A JP 6345045 B2 JP6345045 B2 JP 6345045B2
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Description

本発明は、先端工具を長軸方向に移動させ、被加工部に対して所定の打撃作業を遂行するための打撃工具に関する。
特開2002−219668号公報には、いわゆる空打ち状態におけるインパクトボルトの緩衝を図る打撃工具として、ゴムスリーブによる第1緩衝部材と、ゴムリングによる第2緩衝部材とを設ける技術が開示されている。
一方、当該文献に係る打撃工具にあっては、作業者が打撃工具を持ち上げて被加工部から先端工具を離間させた状態において、ストライカの駆動に伴い、インパクトボルトが駆動される場合があった。この場合、インパクトボルトはツールホルダに衝突するが、ゴム製の第1および第2緩衝部材によって当該インパクトボルトがストライカ側へ跳ね返されてしまうことがあった。このような状況にあっては、ストライカが再度ピストンにより駆動され、これによって、先端工具が被加工部から離間されているにも関わらずインパクトボルトが駆動される状況が継続されてしまうため、さらなる改良が望まれていた。
特開2002−219668号公報
本発明は、かかる点に鑑みて創案されたものであり、先端工具が被加工部から離間している状態における対策として合理的な機構を有する打撃工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る打撃工具は、先端工具を当該先端工具の長軸方向に移動させ、被加工部に対して所定の打撃作業を遂行する打撃工具であって、長軸方向に直線状に移動動作するストライカと、ストライカによって駆動されて先端工具に打撃力を伝達するインパクトボルトと、先端工具を長軸方向に移動可能に保持する先端工具ホルダと、先端工具ホルダの端部領域に設けられて、先端工具が先端工具ホルダから脱落することを防止する先端工具リテーナと、先端工具ホルダと先端工具リテーナとを長軸方向に相対移動可能に連接する弾性要素と、を有する。
そして、先端工具が被加工部に押圧されない状態であるとともに、インパクトボルトが先端工具に打撃力を伝達する状態として定義される空打ち状態において、当該先端工具の長軸方向への移動動作により、先端工具リテーナが先端工具ホルダに対して相対移動することで、打撃力の緩衝が行われる。
本発明に係る打撃工具によれば、空打ち状態において、先端工具リテーナが先端工具ホルダに対して相対移動し、打撃力の緩衝が行われることで、先端工具が先端工具リテーナに衝突した際の衝撃が緩和される。よって、空打ち状態において、先端工具が先端工具リテーナに跳ね返されることに伴う、インパクトボルトを介したストライカの先端工具とは反対側方向の移動を抑制することができる。すなわち、本発明に係る打撃工具によれば、先端工具が被加工部に押圧されない状態において、ストライカ、インパクトボルト、および先端工具を駆動しない状況を形成することが可能となる。
なお、先端工具が先端工具リテーナに衝突することに伴い、先端工具ホルダと先端工具リテーナが相対的に移動した場合であっても、弾性要素によって、先端工具ホルダと先端工具リテーナは初期位置に復帰することが可能となる。よって、作業者が空打ち状態から再度打撃作業を行う場合に、打撃工具は、即時に打撃作業を行うことが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具は、空打ち状態において、インパクトボルトは、長軸方向上において先端工具ホルダに当接することが回避され、これによって空打ち状態におけるインパクトボルトの打撃力が先端工具ホルダに伝達されることを規制する構成とすることができる。
本発明に係る打撃工具によれば、空打ち状態において、インパクトボルトが先端工具ホルダに跳ね返され、先端工具とは逆の方向に移動することを抑制することができる。すなわち、空打ち状態において、インパクトボルトを駆動しない状況を形成することが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、弾性要素は、コイルスプリングにより構成することができる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、先端工具リテーナは、リテーナ本体部と、リテーナ軸部とを有する。先端工具リテーナは、リテーナ軸部を回転軸として、先端工具を先端工具ホルダに着脱するための交換位置と、先端工具が先端工具ホルダから脱落することを防止する作業位置との間で回動可能に構成することができる。
この態様に係る打撃工具によれば、先端工具リテーナを回動することによって、先端工具を交換した場合に速やかに打撃作業を行うことが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、リテーナ軸部は、先端工具が長軸方向に移動した場合に、先端工具と係合することにより先端工具が先端工具ホルダから脱落することを防止することができる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、先端工具は、先端工具本体にフランジ部を有する第1先端工具と、先端工具本体の長軸方向に切欠き部を有するとともに、切欠き部の両端に形成された一対の壁部とを有する第2先端工具と、を規定する。そして、先端工具リテーナにおいて、リテーナ本体部は、第1先端工具が長軸方向に移動した場合に、フランジ部と当接する第1当接部を有し、リテーナ軸部は、第2先端工具が長軸方向に移動した場合に、壁部と当接する第2当接部とを有する。
このような構成により、打撃工具を、第1先端工具と第2先端工具とを交換可能に構成することができる。
この態様に係る打撃工具によれば、リテーナが第1当接部と第2当接部を有することにより、作業者は、第1先端工具と第2先端工具とを適宜選択的に使用することが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、リテーナ軸部を先端工具ホルダへと引き上げることにより、先端工具リテーナを、作業位置において先端工具ホルダに対して固定する付勢要素をすることができる。そして、付勢要素は、弾性要素を兼用することができる。
この態様に係る打撃工具によれば、打撃力の緩和を図るための弾性要素と、先端工具リテーナと先端工具ホルダとを作業位置において固定する付勢要素とを単一の構成とすることにより、打撃工具として一層合理的な構成を図ることが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、ストライカが先端工具側に移動した場合に、ストライカが発生する衝撃を緩衝するストライカ緩衝部を有する。ストライカ緩衝部は、インパクトボルトがストライカに駆動される場合の位置決め要素を兼用する。
この態様に係る打撃工具によれば、ストライカが先端工具に移動した場合の衝撃が緩衝されるため、ストライカが跳ね返されて、再度駆動されることが防止される。すなわち、先端工具が被加工部に押圧されない状態において、ストライカが駆動されない状況を形成することが可能となる。
さらに、ストライカ緩衝部が位置決め要素を兼用するため、打撃工具として一層合理的な構成とすることが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、ストライカ緩衝部は、長軸方向において移動可能な可動部材を有する。可動部材は、ストライカがインパクトボルトに当接する場合には、先端工具から離間する方向へ移動されるとともに、ストライカに押圧されることにより先端工具へ近接する方向へ移動されることができる。
この態様に係る打撃工具によれば、可動部材によりストライカの跳ね返りを防止することが可能となる。よって、空打ち状態において、ストライカが駆動されない状況を形成することが可能となる。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、さらに、長軸方向において先端工具ホルダと対向する側に配置されるとともに作業者に把持されるハンドグリップを有し、長軸方向において、先端工具ホルダが配置されている側を前側、ハンドグリップが配置されている側を後側と定義する。先端工具ホルダは、内壁部と、内壁部の前側に位置する内壁部前側端部と、を有する。インパクトボルトは、前側に設けられた第1領域と、第1領域よりも後側に設けられるとともに、第1領域よりも大径に構成された第2領域と、第2領域の前側に位置する第2領域前側端部と、を有する。インパクトボルトが先端工具の移動を完了したときに、第2領域前側端部と内壁部前側端部との間に空間が構成される。
また、本発明に係る打撃工具における解決手段の一態様として、先端工具は、前側に位置する先端工具前側端部を有する。インパクトボルトが先端工具の移動を完了したときに、長軸方向における先端工具前側端部と内壁部前側端部の間の距離は、長軸方向における先端工具前側端部と第2領域前側端部の間の距離より短くなるよう構成される。
本発明によれば、空打ち状態における対策として合理的な機構を有する打撃工具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動ハンマの全体構成を示す一部切欠き断面図である。 当該電動ハンマにおける第1および第2運動変換機構を示す拡大断面図である。 当該電動ハンマにおけるリテーナを示す一部切欠き拡大図である。 当該電動ハンマの先端側領域を示す一部拡大斜視図である。 当該電動ハンマに第1ハンマビットを装着する場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態における初期段階の動作を示す説明図である。 図6を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態においてインパクトボルトが第1ハンマビットを移動した場合の動作を示す説明図である。 図8を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態において第1ハンマビットがリテーナ本体部を移動させた場合の動作を示す説明図である。 図10を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 当該電動ハンマに第2ハンマビットを装着する場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態における初期段階の動作を示す説明図である。 図13を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態においてインパクトボルトが第2ハンマビットを移動した場合の動作を示す説明図である。 図15を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 空打ち状態において第2ハンマビットがリテーナ本体部を移動させた場合の動作を示す説明図である。 図17を他の方向からみた場合の動作を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る電動ハンマの構成を示す説明図である。 当該電動ハンマの動作を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図20に基づき説明を行う。本発明の実施形態においては、打撃工具の具体的な例として、ハンマビット119を、ハンマビット119の長軸方向に移動させ、コンクリート等の被加工部に対して所定の打撃作業を遂行する電動ハンマ101を用いて説明する。このハンマビット119が、本発明に係る「先端工具」の一例であり、電動ハンマ101が、本発明に係る「打撃工具」の一例である。
なお、以下の説明において、ハンマビット119の長軸方向を単に「長軸方向」と記す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態につき、図1〜図18に基づき説明する。
図1に示す通り、電動ハンマ101は、電動ハンマ101の外郭を形成する本体部103を有する。便宜上、図1においては、ハンマビット119の記載を省略する。本体部103の先端側領域は、ハンマビット119が長軸方向に移動可能となるように保持するツールホルダ117が設けられる。このツールホルダ117が、本発明に係る「先端工具ホルダ」の一例である。なお、便宜上、図1における下側を電動ハンマ101における前側および先端側と称し、図1における上側を電動ハンマ101における後側および後端側と称する。
図1に示す通り、本体部103は、駆動モータ110を収容するモータハウジング105と、ギアハウジング107と、ハンドグリップ109と、バレル108と、ツールホルダ117と、リテーナ510とを有する。ギアハウジング107には、第1運動変換機構113と第2運動変換機構213とが収容され、バレル108とツールホルダ117には打撃要素115が収容される。駆動モータ110の回転出力は、第1運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119が長軸方向への衝撃力を発生する。
作業者は、図1に示されるハンドグリップ109を把持することで電動ハンマ101を支持し、操作ボタン109aを操作することにより駆動モータ110を通電させる。ハンドグリップ109は、駆動モータ110に電源を供給するための電源コード103aを保持させるためのコード保持部109bを有する。コード保持部109bは、ハンドグリップ109に設けられた突状部109b1と、当該突状部109b1と本体部103との間に形成された空間部109b2とにより構成される。コード保持部109bの空間部109b2に電源コード103aを保持させることにより、作業者は、より円滑な打撃作業を行うことが可能となる。例えば、電源コード103aをコード保持部109bに保持させることにより、電源コード103aを、電動ハンマ101における作業者とは反対側から、作業者側へと配置させることができる。この場合、電源コード103aをハンマビット119に干渉しない位置に配置することが可能となり、作業者は、ハンマビット119に対する電源コード103aの位置を気にすることなく打撃作業を遂行することができる。
図1に示す通り、駆動モータ110の回転出力は、さらに、第2運動変換機構213によって直線運動に適宜変換された上でカウンタウェイト227に伝達される。カウンタウェイト227は、シリンダ141の外周壁に接触しつつ、長軸方向において往復運動することにより、打撃要素115の駆動に伴う振動を緩和する。
なお、電動ハンマ101は、後述する通り、打撃要素115の駆動に伴う衝撃を緩和するために、さらに、第1緩衝機構300と、残存空間400と、第2緩衝機構500とを構成する。
図2は、第1運動変換機構113および第2運動変換機構213の詳細な構成を示す拡大断面図である。第1運動変換機構113は、駆動モータ110の回転軸111により回転駆動される駆動ギア121と、当該駆動ギア121と一体回転する中間ギア122と、当該中間ギア122に噛み合う被動ギア123と、当該被動ギア123と一体回転する第1クランク円盤124と、当該第1クランク円盤124の回転中心からシフトしてその周縁部に配置された第1偏心軸125(クランクピン)と、一端側が第1偏心軸125に遊嵌状に取り付けられるとともに他端側が駆動子としてのピストン129に第1連結軸127を介して遊嵌状に取り付けられた第1連接ロッド126とを備えた構成とされる。
打撃要素115は、図1に示すように、ピストン129とともにシリンダ141の筒内に摺動自在に配置されたストライカ131と、ツールホルダ117に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ131の運動エネルギをハンマビット119に伝達するインパクトボルト145を主体として構成される。なお、バレル108はギアハウジング107に接合されるとともに、シリンダ141を収容する。このストライカ131が、本発明に係る「ストライカ」の一例であり、インパクトボルト145が、本発明に係る「インパクトボルト」の一例である。
図2に、カウンタウェイト227に直線状の往復運動を行なわせる第2運動変換機構213が示される。第2運動変換機構213は、第2クランク円盤221と、当該第2クランク円盤221に固着された第3クランク円盤222と、当該第3クランク円盤222における回転中心からシフトしてその周縁部に配置された第2偏心軸223(クランクピン)と、一端側が第2偏心軸223に遊嵌状に取り付けられるとともに他端側がカウンタウェイト227に取り付けられた第2連接ロッド225とを備えた構成とされる。
第2クランク円盤221は、回転軸線が第1運動変換機構113の第1クランク円盤124の回転軸線と概ね同軸となるように配置されるとともに、回転軸線からシフトした位置で、係合部221aによって第1偏心軸125により遊嵌状に連結されている。第3クランク円盤222は、第2クランク円盤221の回転軸線と同軸上に、第2クランク円盤221に対して固着される。カウンタウェイト227は、シリンダ141の外周に対して摺動しやすいように、合成樹脂製による摺動ガイド227aを有する。
このように、本実施の形態においては、駆動モータ110によって駆動される第1運動変換機構113の動力伝達経路の途中から動力を取り出し、その動力によって第2運動変換機構213を駆動する構成とされる。
次に、図1および図3に基づき、打撃要素115の説明を行う。
図1に示すように、打撃要素115は、第1運動変換機構113により上下方向に摺動されるピストン129と、ストライカ131と、ピストン129およびストライカ131を摺動自在に収容するシリンダ141と、インパクトボルト145と、インパクトボルト145を摺動自在に収容するスリーブ157とを主体として構成される。
ストライカ131は、第1運動変換機構113の動作に伴いピストン129が長軸方向に駆動されることに伴い駆動される。すなわち、ピストン129がハンマビット119側に駆動されることにより、ピストン129とストライカ131との間に形成される第1空気室141aのエアが圧縮される。そして、圧縮されたエアが膨張することによりストライカ131がハンマビット119側へ移動してインパクトボルト145へ衝突し、インパクトボルト145がハンマビット119を移動させる。すなわち、ハンマビット119が打撃駆動を行う。
電動ハンマ101が打撃作業を行う場合は、ハンマビット119は自重により下側へ位置する。この状態において、作業者は、ハンドグリップ109を把持しつつ、本体部103を、その自重を利用して下側へと位置させる。すなわち、ハンマビット119は、本体部103における後端側に移動される。この状態を、ハンマビット119が被加工部に押圧された状態と称する。
そしてハンマビット119は、インパクトボルト145とストライカ131とを後端側へ押し上げる。この状態で、ピストン129が後端側に駆動されることにより、第1空気室141のエアに負圧が生じ、ストライカ131が後端側へ移動される。このようにして、打撃作業を行っている間においては、ピストン129の往復動作に伴い、ハンマビット119は連続した打撃駆動を行うことが可能となる。
一方、作業者が、被加工部に対し移動を行う場合がある。この場合は、作業者はハンドグリップ109を把持して本体部103を持ち上げる。これにより、ハンマビット119は自重により本体部103の先端側へ移動される。ハンマビット119の移動に伴い、インパクトボルト145が本体部103の先端側に移動される。この状態を、ハンマビット119が被加工部に押圧されていない状態と称する。
図1に示す通り、シリンダ141の先端側には、第1緩衝機構300が形成される。第1緩衝機構300は、前側金属座金301と、後側金属座金302と、前側金属座金301と後側金属座金302との間に配置されるラバーリング303とにより構成される。前側金属座金301と、後側金属座金302と、ラバーリング303はリング状に構成されているため、第1緩衝機構300は、孔部300aを形成する。この第1緩衝機構300が、本発明に係る「ストライカ緩衝部」の一例である。
ストライカ131が先端方向に移動した際には、ストライカ131の前側領域131aが第1緩衝部材300に衝突する。この際の衝撃は、ラバーリング303により緩衝される。ストライカ131による衝撃が第1緩衝機構300により緩衝されることにより、ストライカ131における後側へ跳ね返りが抑制される。
図1に示す通り、インパクトボルト145は、先端側に設けられた第1領域145aと、後端側に設けられた第3領域145cと、第1領域145aと第3領域145cとの間に形成された第2領域145bとを有する。第1領域145aと、第2領域145bと、第3領域145cはそれぞれ概略円柱形状をなしており、第2領域145bの直径が、第1領域145aの直径および第3領域145cの直径よりも大きく構成されている。この構成により、第2領域145bには、前側端面145b1と後側端面145b2とが形成される。なお、第3領域145cは、第1緩衝機構300の孔部300aに挿通される。孔部300aの直径は、第3領域145cの直径よりもわずかに大きく、このため、孔部300aは、第3領域145cを位置決めすることが可能である。すなわち、第1緩衝部材300は、インパクトボルト145の位置決め機能を兼用するものである。この第1緩衝機構300が、本発明に係る「位置決め要素」の一例である。
図3は、インパクトボルト145によるハンマビット119の移動が完了した状態を示す。この状態においては、インパクトボルト145の第2領域145bにおける前側端面145b1が、ツールホルダ117の前側内壁部117bと当接しないように構成されている。換言すると、スリーブ157において、インパクトボルト145とツールホルダ145との間に形成される空間は、インパクトボルト145がハンマビット119の移動を完了させた位置に置かれた場合であっても、維持されるということができる。本発明に係る実施形態においては、この「インパクトボルト145がハンマビット119の移動を完了させた位置に置かれた場合であっても、インパクトボルト145とハンマビット119との間に維持されている空間」を、残存空間400と定義する。
残存空間400により、インパクトボルト145が直接的にツールホルダ117へ与える衝撃を緩和することが可能となる。さらに、このような構成により、ツールホルダ117の耐久性を向上することが可能となる。
次に、残存空間400を形成するための構成につき説明する。まず、ハンマビット119とインパクトボルト145とが、「静止状態」において最も先端側に移動した場合を設定する。この場合における、ハンマビット119の最先端からツールホルダ117の前側内壁部117bまでの長軸方向における距離を第1距離D100とする。ハンマビット119の最先端からインパクトボルト145の前側端面145b1までの長軸方向における距離を第2距離D200とする。残存空間400は、第1距離D100を第2距離D200よりも短く設定することにより構成することができる。
なお、後述するが、第1実施形態に係る電動ハンマ101においては、ハンマビット119が打撃動作をおこなった場合に、ツールホルダ117とリテーナ510とが相対的に移動されるように構成されている。具体的には、ハンマビット119に衝突されたリテーナ510が、ツールホルダ117から離間する方向へ移動する。このような状況においては、リテーナ510の移動に伴い、ハンマビット119が移動し、当該ハンマビット119の移動に追随してインパクトボルト145がハンマビット119の方向へ移動する。この場合、インパクトボルト145の前側端面145b1と、ツールホルダ117の先端内壁部117bとが瞬間的に当接し、残存空間400が存在しない状況が発生する場合がある。一方、残存空間400は、「インパクトボルト145によるハンマビット119の先端方向への移動が完了しているとともに、リテーナ510がハンマビット119に移動される前の状態」において、「インパクトボルト145の前側端面145b1と、ツールホルダ117の先端内壁部117bとの間に空間が存在する」ことが満たされていればよい。
また、図5から図18により詳細に説明する通り、空間部400は、特に、ハンマビット119が被加工部に押圧されない状態であるとともに、インパクトボルト145がハンマビット119に打撃力を伝達する状態として定義される空打ち状態において特有の機能を奏する。この状態は、作業者が本体部103を上側に引き上げた直後において、ハンマビット119、インパクトボルト145がそれぞれの自重により下側へと移動されきっていない状況にて発生する場合がある。なお、この空打ち状態においても、ピストン129は駆動を継続している。
すなわち、ハンマビット119が被加工部に押圧されていない状態において、インパクトボルト145がハンマビット119を移動させた場合にあっては、ハンマビット119が被加工部に押圧されていないため、基本的には、インパクトボルト145は、後端側へ戻ることができない状況となる。
しかし、このような場合であっても、仮に残存空間400が形成されていなければ、インパクトボルト145はツールホルダ117に衝突して後端側へ跳ね返される。後端側へ跳ね返されたインパクトボルト145は、ストライカ131に衝突し、ストライカ131を後端側へ移動させる。すると、ストライカ131は、ピストン129の後端側の駆動に伴う第1空気室141aの負圧に吸い寄せられた後、ピストン129の前端側の駆動に伴う第1空気室141aの圧縮および膨張により、再度先端方向へ移動し、インパクトボルト145に衝突する。すなわち、残存空間400が存在しない場合は、インパクトボルト145がツールホルダ117に衝突して跳ね返されることを契機に、インパクトボルト145が駆動され続け、ハンマビット119を打撃してしまう恐れがある。
一方、本発明の実施形態に係る電動ハンマ101においては、残存空間400が形成されているため、空打ち状態におけるインパクトボルト145の「跳ね返り」を防止することが可能となる。
次に、図3および図4に基づき、電動ハンマ101の先端側領域の構成につき説明を行う。ツールホルダ117の先端側領域には、ツールホルダ117に対して長軸方向に相対移動可能に構成されたリテーナ510が連接されている。ツールホルダ117とリテーナ510はともに金属により形成されている。このリテーナ510が、本発明に係る「先端工具リテーナ」の一例である。図3に示す通り、リテーナ510は、リテーナ本体部511と、リテーナ軸部512とを有する。このリテーナ本体部511が、本発明に係る「リテーナ本体部」の一例であり、リテーナ軸部512が、本発明に係る「リテーナ軸部」の一例である。
図3に示す通り、リテーナ本体部511は中央領域に開口511bを有する枠体により構成されており、一端側(図3における下側)に湾曲部511aが形成され、他端側(図3における上側)はリテーナ軸部512と連結されている。リテーナ軸部512は、リテーナ本体部511の他端側に形成された孔部511cに貫通されるとともに、スプリングピン等による固定部材512cによりリテーナ本体部511に固定される。なお、図5〜図18に基づいて後述する通り、湾曲部511aと、リテーナ軸部512とは、ハンマビット119が長軸方向へ移動した場合に、ハンマビット119の所定領域と当接することにより、ハンマビット119がツールホルダ117から脱落することを防止する当接部を構成する。
リテーナ510とツールホルダ117との連結にあたっては、ツールホルダ117の先端側領域の突出部117aに形成された孔部117a1に、シャフト部513が摺動自在に貫通される。そして、シャフト部513の先端側領域に形成された孔部513aに、リテーナ軸部512が貫通される。
ツールホルダ117の突出部117aを貫通したシャフト部513には、コイルスプリング520が配置される。コイルスプリング520は、シャフト部513に固定されたスプリング受部514により伸長方向へ付勢力を発現した状態でシャフト部513に配置される。すなわち、コイルスプリング520は、突出部117aとスプリング受部514との間において、伸長方向へ付勢力を発現した状態で配置される。
このような構成を有することで、コイルスプリング520の付勢力により、リテーナ軸部512が後端側方向へ引き上げられ、突出部117aにおける前側領域117a2と、リテーナ本体部511における後端側領域511dとが当接される。すなわち、ツールホルダ117とリテーナ510は、コイルスプリング520を介して相対移動可能に連接される。この場合、コイルスプリング520の付勢力により、ツールホルダ117とリテーナ510とは回動可能な状態で固定される。このコイルスプリング520が、本発明に係る「弾性要素」および「付勢要素」の一例である。
なお、図5〜図18に基づいて後述する通り、リテーナ部510と、シャフト部513と、コイルスプリング520と、スプリング受部514とは、ハンマビット119がリテーナ部510に衝突した際の衝撃を緩和する第2緩衝機構500を構成する。
図4に示す通り、リテーナ本体部511は、リテーナ軸部512を回転軸として、ハンマビット119をツールホルダ117に着脱するための交換位置と、ハンマビット119がツールホルダ117から脱落することを防止する作業位置との間で、ツールホルダ117に対して回動可能に構成されている。なお、図5〜図18に基づき後述する通り、電動ハンマ101は、ハンマビット119としてそれぞれ構成の異なる第1ハンマビット119aと、第2ハンマビット119bとを使用することが可能である。よって、リテーナ本体部511は、第1ハンマビット119aを打撃駆動する場合の第1作業位置5111と、第1ハンマビット119aを交換する場合の第1交換位置5112と、第2ハンマビット119bを打撃駆動する場合の第2作業位置5113と、第2ハンマビット119bを交換する場合の第2交換位置5114とにおいて回動することができる。この第1作業位置5111と第2作業位置5113とが、本発明に係る「作業位置」の一例であり、第1交換位置5112と第2交換位置5114とが、本発明に係る「交換位置」の一例である。
なお、リテーナ本体部511が、第1作業位置5111、第1交換位置5112、第2作業位置5113、第2交換位置5114にある場合においては、コイルスプリング520の付勢力により、リテーナ本体部511とツールホルダ117とは固定される。
次に、図5〜図18に基づき、電動ハンマ101の動作につき説明を行う。図5〜図18においては、電動ハンマ101に対するハンマビット119の装着に係る動作、および電動ハンマ101の「空打ち状態」に係る動作を説明する。なお、図5〜図18においては、図1に示される電動ハンマ101を横に倒した状態が示される。よって、図1にて説明した方向の定義と、図5〜図18に示される方向の定義を合致させるため、図5〜図18における左側を前側および先端側と称し、左側を後側および後端側と称する。
電動ハンマ101は、ハンマビット119として、図5〜図11に示される第1ハンマビット119aと、図12〜図18に示される第2ハンマビット119bとを使用することができる。
図5に示す通り、第1ハンマビット119aは、所定の領域にフランジ部119a1を有する。図6に示す通り、第1ハンマビット119aを電動ハンマ101に装着した場合、フランジ部119a1は、リテーナ本体部511の湾曲部511aと、ツールホルダ117との間に配置される。そして、図8に示す通り、第1ハンマビット119aが前側方向に移動された場合に、フランジ部119a1が湾曲部511aに当接する。これによって、第1ハンマビット119aがツールホルダ117から脱落することが防止される。この第1ハンマビット119aが、本発明に係る「第1先端工具」の一例であり、フランジ部119a1が、本発明に係る「フランジ部」の一例であり、湾曲部511aが、本発明に係る「第1当接部」の一例である。
図12に示す通り、第2ハンマビット119bは、所定の領域に設けられた長軸方向に延在する切欠き部119b1と、当該切欠き部119b1の両端に形成された一対の壁部とを有する。当該一対の壁部は、第2ハンマビット119bを電動ハンマ101に装着した場合における前側に配置される壁部が前側壁部119b2を構成し、当該前側壁部119b2と対向する壁部が後側壁部119b3を構成する。
そして、図12に示す通り、リテーナ軸部512は、長軸方向と交差する方向における中央領域を含む領域において、切欠き部512aと、当接部512bとを有する。図13に示す通り、第2ハンマビット119bを電動ハンマ101に装着した場合、後側壁部119b3は、ツールホルダ117の内部においてリテーナ軸部512よりも後側に配置される。そして、図15に示す通り、第2ハンマビット119bが前側方向に移動された場合に、後側壁部119b3が当接部512bに当接することにより、第2ハンマビット119bがツールホルダ117から脱落することが防止される。この第2ハンマビット119bが、本発明に係る「第2先端工具」の一例であり、後側壁部119b3が、本発明に係る「壁部」の一例であり、当接部512bが、本発明に係る「第2当接部」の一例である。
次に、図5〜図11に基づき、電動ハンマ101に第1ハンマビット119aを使用した場合の動作を説明する。
まず、図5には、電動ハンマ101に第1ハンマビット119aを装着する場合の動作を示す。この第1ハンマビット119aを「装着する場合」の動作は、第1ハンマビット119aを「交換する場合」の動作と同一である。
作業者は、まず、リテーナ本体部511を、第1交換位置5112へと回動させる。この際、湾曲部511aと当接部512aは、第1ハンマビット119aをツールホルダ117に装着するに際して、第1ハンマビット119aと接触しない位置に退避される。よって、作業者は、第1ハンマビット119aの後端側領域を、ツールホルダ117へ挿入することが可能となる。そして、第1ハンマビット119aの装着(交換)を終えた作業者は、リテーナ本体部511を、図6に示される第1作業位置5111へと回動させる。なお、第1作業位置5111においては、リテーナ軸部512の切欠き部512aが第1ハンマビット119aと向かい合う位置となる。よって、第1ハンマビット119aは、当接部512bと接触することなく、長軸方向に移動することが可能となる。
図6は、空打ち状態の初期段階を示す。すなわち、図6は、作業者が、電動ハンマ101を持ち上げた直後の状態を示す。図7は、図6の電動ハンマ101を図6における上側方向からみた状態を示す。
この空打ち状態の初期段階においては、第1ハンマビット119aの後端側領域は、インパクトボルト145を後端側方向へと移動させた状態となる。この状態において、図7に示す通り、ピストン129に移動されたストライカ131が、インパクトボルト145に衝突する。この際、インパクトボルト145の第3領域145cは、第1緩衝機構300における前側金属座金301と後側金属座金302とにより位置決めがなされる。
図8は、インパクトボルト145が第1ハンマビット119aを前側方向へ移動させた状態を示す。図9は、図8の電動ハンマ101を図8における上側方向からみた状態を示す。この場合、第1ハンマビット119aのフランジ部119a1が、湾曲部511aと当接する。この状態にあって、第1ハンマビット119aの後端側領域は、ツールホルダ117内に留まる。よって、電動ハンマ101に対する第1ハンマビット119aの脱落が防止される。
この状態において、図9に示す通り、ストライカ131が第1緩衝機構300に当接する。よって、ストライカ131がツールホルダ117やスリーブ157に与える衝撃力は、緩衝される。さらに、ストライカ131における後側方向への跳ね返りを抑制することができる。これにより、ストライカ131が、ピストン129の往復移動により、駆動されてしまうことを防止することができる。
また、図9に示す通り、インパクトボルト145の前側端面145b1は、ツールホルダ117の前側内壁部117bに当接せず、残存空間400が維持された状態となる。
すなわち、残存空間400がその機能を発現することとなる。具体的には、インパクトボルト145がツールホルダ117に跳ね返され、ストライカ131を後側へ移動させることを抑制することができる。さらに、インパクトボルト145がツールホルダ117へ与えるダメージを低減させることが可能となる。
図10は、第1ハンマビット119aがリテーナ510を前側方向へ移動させた状態を示す。図11は、図10の電動ハンマ101を図10における上側方向からみた状態を示す。
図10に示す通り、第1ハンマビット119aは、フランジ部119a1を湾曲部511aに当接した状態で、さらに前側へ移動される。この結果、コイルスプリング520が収縮し、リテーナ510がツールホルダ117に対して移動される。この際の、ツールホルダ117に対するリテーナ510の移動距離を、図10および図11においては移動距離D300として示す。
この状況においては、第2緩衝機構500がその機能を発現することとなる。具体的には、第1ハンマビット119aがリテーナ本体部511に跳ね返され、インパクトボルト145を経由してストライカ131を後側へ移動させることを抑制することができる。さらに、第1ハンマビット119aがリテーナ510へ与えるダメージを低減させることが可能となる。
このように、第1ハンマビット119aを使用した場合において、電動ハンマ101は、空打ち状態において第1ハンマビット119aが駆動されることを防止することが可能となる。
なお、第1ハンマビット119aは、移動距離D300を移動した後、コイルスプリング520の伸長に伴い元の位置に復帰する。
次に、図12〜図18に基づき、電動ハンマ101に第2ハンマビット119bを使用した場合の動作を説明する。
まず、図12には、電動ハンマ101に第2ハンマビット119bを装着する場合の動作を示す。この第2ハンマビット119bを「装着する場合」の動作は、第2ハンマビット119bを「交換する場合」の動作と同一である。
作業者は、まず、リテーナ本体部511を、第2交換位置5114へと回動させる。この際、湾曲部511aと当接部512aは、第2ハンマビット119bをツールホルダ117に装着するに際して、第2ハンマビット119bと接触しない位置に退避される。よって、作業者は、第2ハンマビット119bの後側領域を、ツールホルダ117へ挿入することが可能となる。そして、第2ハンマビット119bの装着(交換)を終えた作業者は、リテーナ本体部511を、図13に示される第2作業位置5113へと回動させる。なお、第2作業位置5113においては、リテーナ軸部512の当接部512bが第2ハンマビット119bと向かい合う位置となる。より具体的には、リテーナ軸部512の当接部512bは、第2ハンマビット119bの切欠き部119b1内に配置されることとなる。よって、第2ハンマビット119bは、切欠き部119b1の延在している領域内において、往復移動を行うことが可能となる。
図13は、空打ち状態の初期段階を示す。すなわち、図13は、作業者が、電動ハンマ101を持ち上げた直後の状態を示す。図14は、図13の電動ハンマ101を図13における上側方向からみた状態を示す。
この空打ち状態の初期段階においては、第2ハンマビット119bの後側領域は、インパクトボルト145を後側方向へと移動させた状態となる。また、リテーナ軸部512の当接部512bは、第2ハンマビット119bの後側壁部119b3には当接していない状態となる。
この状態において、図14に示す通り、ピストン129に移動されたストライカ131が、インパクトボルト145に衝突する。この際、インパクトボルト145の第3領域145cは、第1緩衝機構300における前側金属座金301と後側金属座金302とにより位置決めがなされる。
図15は、インパクトボルト145が第2ハンマビット119bを前側方向へ移動させた状態を示す。図16は、図15の電動ハンマ101を図15における上側方向からみた状態を示す。この場合、第2ハンマビット119bの後側壁部119b3が、当接部512bと当接する。この状態にあって、第2ハンマビット119bの後側領域は、ツールホルダ117内に留まる。よって、電動ハンマ101に対する第2ハンマビット119bの脱落が防止される。
この状態において、図16に示す通り、ストライカ131が第1緩衝機構300に当接する。よって、ストライカ131がツールホルダ117やスリーブ157に与える衝撃力は、緩衝される。さらに、ストライカ131における後側方向への跳ね返りを抑制することができる。これにより、ストライカ131が、ピストン129の往復移動により、駆動されてしまうことを防止することができる。
また、図16に示す通り、インパクトボルト145の前側端面145b1は、ツールホルダ117の前側内壁部117bに当接せず、残存空間400が維持された状態となる。
すなわち、残存空間400がその機能を発現することとなる。具体的には、インパクトボルト145がツールホルダ117に跳ね返され、ストライカ131を後側へ移動させることを抑制することができる。さらに、インパクトボルト145がツールホルダ117へ与えるダメージを低減させることが可能となる。
図17は、第2ハンマビット119bがリテーナ510を前側方向へ移動させた状態を示す。図18は、図17の電動ハンマ101を図17における上側方向からみた状態を示す。
第2ハンマビット119bは、図17に示す通り、後側壁部119b3を当接部512bに当接した状態で、さらに前側へ移動される。この結果、コイルスプリング520が収縮し、リテーナ510がツールホルダ117に対して移動される。この際の、ツールホルダ117に対するリテーナ510の移動距離を、図17および図18においては移動距離D400として示す。
この状態においては、第2緩衝機構500がその機能を発現することとなる。具体的には、第2ハンマビット119bが当接部512bに跳ね返され、インパクトボルト145を経由してストライカ131を後側へ移動させることを抑制することができる。さらに、第2ハンマビット119bがリテーナ510へ与えるダメージを低減させることが可能となる。
このように、第2ハンマビット119bを使用した場合において、電動ハンマ101は、空打ち状態において第2ハンマビット119bが駆動されることを防止することが可能となる。
なお、第2ハンマビット119bは、移動距離D400を移動した後、コイルスプリング520の伸長に伴い元の位置に復帰する。
以上に説明した通り、第1形態に係る電動ハンマ101においては、第1ハンマビット119aを使用した場合であっても、第2ハンマビット119bを使用した場合であっても、空打ち状態において、それぞれのハンマビット119(119a、119b)が、ピストン129により駆動されることを防止することができる。
(第2実施形態)
図19および図20に基づき、本発明に係る打撃工具の第2実施形態を、電動ハンマ102に基づき説明する。図19および図20は、電動ハンマ102における主要部の拡大断面図である。便宜上、図19および図20においては、ハンマビット119の記載を省略する。
電動ハンマ102において、第1実施形態に係る電動ハンマ101と同様の構成を有する部品については、その説明を省略するとともに、図において同一の符号を付して説明する。電動ハンマ102は、第1実施形態の電動ハンマ101と比して、第1緩衝機構300の構成が異なる。
図19に示す通り、電動ハンマ102における第1緩衝機構300は、可動部材304と、固定部材305と、ラバーリング306とを主体として構成される。可動部材304と固定部材305は、金属製である。
可動部材304は、長軸方向と交差する方向に延在する第1延在部304aと、当該第1延在部304aにおける内側領域から、長軸方向におけるストライカ131側へ延在する第2延在部304bを有する。可動部材304は、長軸方向において移動可能に構成されている。第1延在部304aにおけるバレル108側の端部はバレル108の内壁に接触するように構成されるとともに、Oリング等によるシール部材304cが設けられる。この可動部材304が本発明に係る「可動部材」の一例である。
固定部材305は、長軸方向と交差する方向に延在する第1延在部305aと、当該第1延在部305aにおける内側領域から、長軸方向におけるハンマビット119側へ延在する第2延在部305bを有する。第1延在部305aの端部は、バレル108の内壁に固定される。第1延在部305aにおけるバレル108側の端部はバレル108の内壁に接触するように構成されるとともに、Oリング等によるシール部材305cが設けられる。また、第1延在部305aにおける可動部材304側の領域は、可動部材304に接触するように構成されるとともに、Oリング等によるシール部材305dが設けられる。
バレル108の内壁と、固定部材305における第1延在部305aと第2延在部305bとに囲まれた空間には、ラバーリング306が固定される。長軸方向において、ラバーリング306の前側端面は、固定部材305における第2延在部305bの前側端面よりも、若干前側へ突出するよう構成される。
図19および図20に基づき、電動ハンマ102の動作を説明する。図19は、空打ち状態の初期段階を示す。すなわち、作業者が、電動ハンマ102を持ち上げた直後の状態となる。この状態においては、ハンマビット119(図示せず)の後側領域は、インパクトボルト145を後側方向へと移動させた状態となる。よって、インパクトボルト145の第2領域145bにおける後側端面145b2が、可動部材304の第1延在部304aに当接することにより、インパクトボルト145が可動部材304を後側へと押し上げる。
この状態において、図19に示す通り、ピストン129に移動されたストライカ131が、インパクトボルト145に衝突する。この際、インパクトボルト145の第3領域145cは、第1緩衝機構300における可動部材304の第2延在部304bにより位置決めがなされる。
図20は、インパクトボルト145がハンマビット119(図示せず)を前側方向へ移動させた状態を示す。この状態においては、ストライカ131の先端側領域131aが、可動部材304の第2延在部304bを前側に移動させ、第1緩衝機構300としての機能を発現させる。
すなわち、図19に示すストライカ131がインパクトボルト145に当接した状態から、図20に示すストライカ131が可動部材304を前側に移動する過程において、固定部材305およびラバーリング306と、可動部材304との間には空間307が形成される。これを換言すると、可動部材304は、当該可動部材304と固定部材305およびラバーリング306との間に形成される空間307を形成しつつ、前側に移動される。この空間307は、シール部材304c、305c、305dに囲まれた領域に形成されるものであるため、負圧を伴うものである。よって、可動部材304は、減速されつつ前側に移動される。
前側に移動された可動部材304の第1延在部304aは、ツールホルダ117とスリーブ157におけるそれぞれの後端部に当接する。この場合、可動部材304は減速されつつツールホルダ117およびスリーブ157に当接するため、可動部材304がツールホルダ117およびスリーブ157に与える衝撃は緩和されることとなる。また、可動部材304の第1延在部304aが、ツールホルダ117およびスリーブ157に衝突した場合の衝撃は、ツールホルダ117とスリーブ157に分散される。
さらに、可動部材304が減速されつつ移動するため、ツールホルダ117およびスリーブ157に衝突した場合の反力が減少される。これによって、ストライカ131の後側方向への跳ね返りを抑制することができる。
さらに、電動ハンマ102は、第1実施形態に係る電動ハンマ101と同様の構成を有する残存空間400および第2緩衝機構500を有する。よって、電動ハンマ102においても、電動ハンマ101と同様に空打ち状態においてハンマビットが駆動されないものである。
なお、通常の作業状態においては、可動部材304は、ピストン129の駆動に伴うストライカ131および、インパクトボルト145とハンマビット119の往復動作により、図19の位置と図20の位置とにおいて往復動作される。この可動部材304の往復動作において、可動部材304が図20の位置から図19の位置に移動する際には、可動部材304の第1延在部304aが、ラバーリング306に当接し、当該ラバーリング306が可動部材304の衝突に伴う衝撃を緩和する。換言すると、可動部材304が図20の位置から図19の位置に移動する場合、可動部材304は、固定部材305に衝突しない。よって、ともに金属製である可動部材304と固定部材305の衝突に伴う振動や、異音を抑制することが可能となる。
さらに本発明の趣旨に鑑み、以下の各態様を構成することができる。
(態様1)
請求項1〜9のいずれか1項に記載の打撃工具であって、
前記ストライカ緩衝部は第1緩衝機構を構成し、前記インパクトボルトが、前記長軸方向上において前記先端工具ホルダに当接しない構成は残存空間を構成し、前記弾性部材は第2緩衝機構を構成することを特徴とする打撃工具。
(態様2)
請求項1〜9のいずれか1項に記載の打撃工具であって、
前記インパクトボルトと前記ツールホルダとの間には空間が形成され、
前記空間は、前記インパクトボルトが前記先端工具に当接した場合であっても存在することを特徴とする打撃工具。
(本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下の通り示す。なお、本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものであり、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
工具ビット119は、本発明に係る「先端工具」の一例である。電動ハンマ101は、本発明に係る「打撃工具」の一例である。ツールホルダ117は、本発明に係る「先端工具ホルダ」の一例である。ストライカ131は、本発明に係る「ストライカ」の一例である。インパクトボルト145は、本発明に係る「インパクトボルト」の一例である。第1緩衝機構300は、本発明に係る「ストライカ緩衝部」および「位置決め要素」の一例である。リテーナ510は、本発明に係る「先端工具リテーナ」の一例である。リテーナ本体部511は、本発明に係る「リテーナ本体部」の一例である。リテーナ軸部512は、本発明に係る「リテーナ軸部」の一例である。コイルスプリング520は、本発明に係る「弾性要素」および「付勢要素」の一例である。第1作業位置5111と第2作業位置5113とは、本発明に係る「作業位置」の一例である。第1交換位置5112と第2交換位置5114とは、本発明に係る「交換位置」の一例である。第1ハンマビット119aは、本発明に係る「第1先端工具」の一例である。フランジ部119a1は、本発明に係る「フランジ部」の一例である。湾曲部511aは、本発明に係る「第1当接部」の一例である。第2ハンマビット119bは、本発明に係る「第2先端工具」の一例である。後側壁部119b3は、本発明に係る「壁部」の一例である。当接部512bは、本発明に係る「第2当接部」の一例である。この可動部材304が本発明に係る「可動部材」の一例である。
101、102 電動ハンマ(作業工具)
103 本体部
103a 電源コード
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
108 バレル
109 ハンドグリップ
109a 操作ボタン
109b コード保持部
109b1 突状部
109b2 空間部
110 駆動モータ
111 回転軸
113 第1運動変換機構
115 打撃要素
117 ツールホルダ(先端工具ホルダ)
117a 突出部
117a1 孔部
117a2 先端側領域
117b 先端側内壁部
119 ハンマビット(先端工具)
119a 第1ハンマビット(第1先端工具)
119a1 フランジ部
119b 第2ハンマビット(第2先端工具)
119b1 切欠き部
119b2 前側壁部
119b3 後側壁部
121 駆動ギア
122 中間ギア
123 被動ギア
124 第1クランク円盤
125 第1偏心軸
126 第1連接ロッド
127 第1連結軸
129 ピストン
131 ストライカ
131a 先端側領域
141 シリンダ
141a 第1空気室
145 インパクトボルト
145a 第1領域
145b 第2領域
145b1 前側端面
145b2 後側端面
145c 第3領域
157 スリーブ
157a 空間
201 制振機構部
213 第2運動変換機構
221 第2クランク円盤
221a 係合部
222 第3クランク円盤
223 第2偏心軸
225 第2連接ロッド
227 カウンタウェイト
227a 摺動ガイド
300 第1緩衝機構(ストライカ緩衝部、位置決め要素)
300a 孔部
301 前側金属座金
302 後側金属属座
303 ラバーリング
304 可動部材
304a 第1延在部
304b 第2延在部
304c シール部材
305 固定部材
305a 第1延在部
305b 第2延在部
305c シール部材
305d シール部材
306 ラバーリング
307 空間
400 残存空間
500 第2緩衝機構
510 リテーナ(先端工具リテーナ)
511 リテーナ本体部
511a 湾曲部(第1当接部)
511b 開口
511c 孔部
511d 後端側領域
5111 第1作業位置
5112 第1交換位置(交換位置)
5113 第2作業位置
5114 第2交換位置(交換位置)
512 リテーナ軸部
512a 切欠き部
512b 当接部(第2当接部)
513 シャフト部
513a 孔部
514 スプリング受部
520 コイルスプリング(弾性要素、付勢要素)
D100 第1距離
D200 第2距離
D300 移動距離
D400 移動距離

Claims (10)

  1. 先端工具を当該先端工具の長軸方向に移動させ、被加工部に対して所定の打撃作業を遂行する打撃工具であって、
    前記長軸方向に直線状に移動動作するストライカと、
    前記ストライカによって駆動されて前記先端工具に打撃力を伝達するインパクトボルトと、
    前記先端工具を前記長軸方向に移動可能に保持する先端工具ホルダと、
    前記先端工具ホルダの端部領域に設けられて、前記先端工具が前記先端工具ホルダから脱落することを防止する先端工具リテーナと、
    前記先端工具ホルダと前記先端工具リテーナとを前記長軸方向に相対移動可能に連接する弾性要素と、を有し、
    前記先端工具が被加工部に押圧されない状態であるとともに、前記インパクトボルトが前記先端工具に打撃力を伝達する状態として定義される空打ち状態において、当該先端工具の前記長軸方向への移動動作により、前記先端工具リテーナが前記先端工具ホルダに対して相対移動することで、前記打撃力の緩衝が行われるよう構成されており、
    前記空打ち状態において、前記インパクトボルトは、前記長軸方向上において前記先端工具ホルダに当接することが回避され、これによって空打ち状態における前記インパクトボルトの打撃力が前記先端工具ホルダに伝達されることが規制される構成とされていることを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記弾性要素は、コイルスプリングにより構成されることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項1または2に記載の打撃工具であって、
    前記先端工具リテーナは、リテーナ本体部と、リテーナ軸部とを有し、
    前記先端工具リテーナは、前記リテーナ軸部を回転軸として、前記先端工具を前記先端工具ホルダに着脱するための交換位置と、前記先端工具が前記先端工具ホルダから脱落することを防止する作業位置との間で回動可能に構成されていることを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項3に記載の打撃工具であって、
    前記リテーナ軸部は、前記先端工具が前記長軸方向に移動した場合に、前記先端工具と係合することにより前記先端工具が前記先端工具ホルダから脱落することを防止することを特徴とする打撃工具。
  5. 請求項4に記載の打撃工具であって、
    前記先端工具は、先端工具本体にフランジ部を有する第1先端工具と、先端工具本体の前記長軸方向に切欠き部を有するとともに前記切欠き部の両端に形成された一対の壁部とを有する第2先端工具と、を規定し、
    前記先端工具リテーナにおいて、
    前記リテーナ本体部は、前記第1先端工具が前記長軸方向に移動した場合に、前記フランジ部と当接する第1当接部を有し、
    前記リテーナ軸部は、前記第2先端工具が前記長軸方向に移動した場合に、前記壁部と当接する第2当接部とを有することにより、
    前記打撃工具は、前記第1先端工具と前記第2先端工具とを交換可能に構成されていることを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項3〜5に記載の打撃工具であって、
    前記リテーナ軸部を前記先端工具ホルダへと引き上げることにより、前記先端工具リテーナを、前記作業位置において前記先端工具ホルダに対して固定する付勢要素を有し、
    前記付勢要素は、前記弾性要素を兼用することを特徴とする打撃工具。
  7. 請求項1〜6に記載の打撃工具であって、
    前記ストライカが前記先端工具側に移動した場合に、前記ストライカが発生する衝撃を緩衝するストライカ緩衝部を有し、
    前記ストライカ緩衝部は、前記インパクトボルトが前記ストライカに駆動される場合の位置決め要素を兼用することを特徴とする打撃工具。
  8. 請求項7に記載の打撃工具であって、
    前記ストライカ緩衝部は、前記長軸方向において移動可能な可動部材を有し、
    前記可動部材は、
    前記ストライカが前記インパクトボルトに当接する場合には、前記先端工具から離間する方向へ移動されるとともに、
    前記ストライカに押圧されることにより前記先端工具へ近接する方向へ移動されることを特徴とする打撃工具。
  9. 請求項1〜8に記載の打撃工具であって、
    さらに、前記長軸方向において前記先端工具ホルダと対向する側に配置されるとともに作業者に把持されるハンドグリップを有し、
    前記長軸方向において、前記先端工具ホルダが配置されている側を前側、前記ハンドグリップが配置されている側を後側と定義し、
    前記先端工具ホルダは、内壁部と、前記内壁部の前記前側に位置する内壁部前側端部と、を有し、
    前記インパクトボルトは、前記前側に設けられた第1領域と、前記第1領域よりも前記後側に設けられるとともに、前記第1領域よりも大径に構成された第2領域と、前記第2領域の前記前側に位置する第2領域前側端部と、を有し、
    前記インパクトボルトが前記先端工具の移動を完了したときに、前記第2領域前側端部と前記内壁部前側端部との間に空間が構成されることを特徴とする打撃工具。
  10. 請求項9に記載の打撃工具であって、
    前記先端工具は、前記前側に位置する先端工具前側端部を有し、
    前記インパクトボルトが前記先端工具の移動を完了したときに、前記長軸方向における前記先端工具前側端部と前記内壁部前側端部の間の距離は、前記長軸方向における前記先端工具前側端部と前記第2領域前側端部の間の距離より短くなるよう構成されることを特徴とする打撃工具。
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