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JP6339282B1 - 共同住宅の設計システム - Google Patents

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JP6339282B1
JP6339282B1 JP2017204389A JP2017204389A JP6339282B1 JP 6339282 B1 JP6339282 B1 JP 6339282B1 JP 2017204389 A JP2017204389 A JP 2017204389A JP 2017204389 A JP2017204389 A JP 2017204389A JP 6339282 B1 JP6339282 B1 JP 6339282B1
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Abstract

【課題】建築予定の敷地に対して、面積が9〜13m2の小さな住戸を、できるだけ多く配置する共同住宅の設計方法を提供する。【解決手段】建築予定の敷地に対して、面積が9〜13m2の住戸2を複数配置する共同住宅の設計方法であって、敷地において、住戸2を建築可能な建築可能領域の面積A0を求めるステップと、建築可能領域内に配置可能な、居住必要最小面積の住戸2の最大住戸数、及び、居住必要最小面積の住戸2を最大住戸数だけ建築可能領域内に配置したときの建築可能領域における余りbの面積を求めるステップと、建築可能領域内において共用廊下3として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求めるステップと、余りb内に、必要最小廊下面積Lnを確保可能か判断するステップと、余りb内に、必要最小廊下面積Lnを確保できない場合、最大住戸数を減らすステップと、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、共同住宅を建築予定の敷地に対して、面積が9〜13mの住戸を複数配置する共同住宅の設計システムに関する。
複数の住戸を有するマンション、アパート等の共同住宅においては、通勤、通学の利便性を考慮すると、狭くても交通の便がよく、且つ賃料の安い住戸が求められている。このため、所定面積の敷地内に、できるだけ多くの住戸を配置することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−152517号公報
本発明は、建築予定の敷地に対して、面積が9〜13mの小さな住戸を、できるだけ多く配置する共同住宅の設計システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のものを提供する。
それぞれが、面積9〜13m である複数の住戸を備え、複数の前記住戸の総合面積が100m 以下の共同住宅を建設予定である敷地の、敷地形状及び敷地面積A0を含む敷地情報を入力する敷地情報入力部と、前記敷地の隣地境界線と前記住戸との間に確保すべき距離、建蔽率x、前記住戸の総合面積が100m 以下において認められる共用廊下の幅を含む情報を入力するデータ入力装置と、前記敷地情報入力部より入力された前記敷地形状及び前記敷地面積A0を含む敷地情報に基づいて、前記敷地に配置する前記住戸の設計を行う演算処理装置と、を備える共同住宅の設計システムであって、前記演算処理装置は、前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地面積A0と、前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より取得した隣地境界線の有無の情報と、前記データ入力装置より入力された建蔽率xと、を用いて、前記敷地において、前記住戸を建築可能な建築可能領域の建築面積Aを演算し、前記建築可能領域の内部に配置可能な、前記住戸の最大住戸数a max 、及び、前記建築可能領域の内部に前記住戸を前記最大住戸数a max だけ配置したときの、前記建築可能領域における余りの面積bを、A/住戸の面積=a max ...b より演算し、演算された前記最大住戸数a max と、前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より判断した前記敷地の間口長さと、前記データ入力装置を介して入力された前記共用廊下の幅と、より、前記共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求め、前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保可能か判断し、前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保できない場合、住戸数を前記最大住戸数a max から減らす、共同住宅の設計システム。
前記演算処理装置は、
前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より敷地の間口が所定値以上かどうかを判断し、
前記敷地の間口が前記所定値以上か否かで異なる基準を用いて、
前記建築可能領域の内部において共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求める、
請求項1に記載の共同住宅の設計システム
前記演算処理装置は、前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保可能と判断された後に、前記住戸の合計面積が100m2以下かどうかを判断することが好ましい。
前記住戸の面積が9m あることが好ましい。
前記共用廊下の幅は、0.7〜1.2mであることが好ましい。
本発明によると、建築予定の敷地に対して、面積が9〜13mの小さな住戸を、できるだけ多く配置する共同住宅の設計システムを提供することができる。
本発明の一実施形態における、所定の面積(敷地面積)の敷地内に、小さな面積の住戸が複数配置された共同住宅を示す図である。 本発明の一実施形態における、所定の面積(敷地面積)の敷地内に、小さな面積の住戸を複数配置する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、所定の面積(敷地面積)の敷地内に、小さな面積の住戸を複数配置する方法を実施する設計システムの構成図である。
図1は、本発明の一実施形態における、所定の面積(敷地面積)A0の敷地内に、比較的小さな面積の住戸2が複数配置された共同住宅1を示す図である。本実施形態の共同住宅1は二階建てである。
以下、住戸2の設計方法について説明する。図2は、実施形態における、面積Aの敷地内に、面積が9〜13mの住戸2を複数配置する共同住宅の設計方法を示すフローチャートである。
図示するように共同住宅1は、複数の住戸2、共用廊下3、及び階段部4等を備える。敷地面積A0は50〜500m、好ましくは100〜250m程度の比較的狭い敷地である。
また、実施形態の住戸2は、ワンルーム住戸2であり、住戸2の1つの面積は、9〜13mである。9mは、冷蔵庫、テレビ、洗濯機等の必要最小限の家具を配置し、且つ快適に生活するための居住必要最小面積である。
以下、本発明の一実施形態における、建築予定の敷地に対して、面積が9〜13mの住戸2を複数配置する共同住宅1の設計方法について説明する。
(1)敷地形状及び敷地面積A0等の敷地情報の取得(ステップS1)
まず、共同住宅1を建築予定である敷地の図面や写真を入手し、敷地形状及び敷地面積A0等の敷地情報を取得する。図1において実線で示す外枠で囲まれた領域が敷地である。
図1に一例として示す敷地は、図中横方向(長手方向)の長さが約11m、図中縦方向(短手方向)の長さが約10.5mの矩形形状から、1つの角部(図中右上角部)を切り取ったような形状で、敷地面積A0は約115mである。ただし、長さや面積はこれに限定されるものではなく、以下に述べる具体的な長さや面積も含めて、数値は一例である。
(2)建築面積Aを求める(ステップS2)
敷地面積A0内において、共同住宅を建築する建築面積Aは、一例として建蔽率に基づいて求める。具体的には、敷地面積A0に建蔽率xをかけて建築面積Aを求める。
本実施形態では、敷地面積A0=115m、建蔽率xを例えば0.7とすると、建築面積Aは、A=115×0.7=80.5mとなる。
なお、実施形態の敷地は、図中左及び下部の境界線が、隣家に面する隣地境界線11である。また、図中上部及び右の境界線が、道路に面する道路境界線(敷地の間口)12である。敷地内に共同住宅1を建築する場合、法令等の規制により、隣地境界線11から、所定距離(例えば0.5m以上)、所定距離す必要がある場合、それらの条件を考慮して建築面積Aを適宜変更する。
(3)建築面積A内の建築領域内に配置可能な一階部分の最大住戸数amax、及び余り面積b求める(ステップS3)
以下の式のように、建築面積Aを、居住必要最小面積9mで割り、商amaxと余り面積bを求め、この商amaxを最大住戸数とする。

A/9=amax...b

本実施形態では、建築面積Aが80.5mであるので、

80.5/9=8...8.5

となり、最大住戸数amaxは8戸、余りの面積bは8.5mとなる。なお、この時点での余りの面積bは、0≦b<9mとなる。
(4)敷地情報を基に、共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求める(ステップS4)。
以下、共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求める方法について説明するが、一例であってこれに限定されない。例えば、窓先空地が片方にしかない場合や、角地や2面、3面道路に接道している場合等、条件によって、必要最小廊下面積Lnを求める方法は異なる。
(4−1)まず、敷地の間口が9.0m以上かを判断する。敷地の間口が9.0m以上の場合、窓先空地を両サイドにとることができるからである。
敷地の間口が9.0mより短い場合、住戸2を敷地の間口に対して垂直な共用廊下3を間に挟んで2列に住戸2を配置することができず、住戸2は1列にしてなくてはならない。一方、敷地の間口が9.0m以上の場合、住戸2を敷地の間口に対して垂直な共用廊下3を間に挟んで2列に住戸2を配置することができる。
敷地の間口が9.0m以上の場合(ステップS4,YES)、上述のように敷地の間口に対して垂直な共用廊下3を間に挟んで2列に住戸2を配置することが可能である。その場合の共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnは、

Ln=amax×1/2×1戸の間口長さ×廊下幅
(amaxが偶数の場合)
Ln=(amax+1)×1/2×1戸の間口長さ×廊下幅
(amaxが奇数の場合)

となる。
ここで、住戸2の1戸の間口の最小幅は2.0m以上であることが好ましく、より好ましくは2.275m以上である。本実施形態では、この時点での住戸2の1戸の間口を2.275mとして考える。
また、住戸2の各階居室面積の合計が100mより大きい場合、建築基準法施行令により共用廊下3の幅は、1.6又は1.2mとしなくてはならないが、本実施形態では、この時点において、住戸2面積は100m以下であると仮定して、共用廊下3の幅は1.0mとする。なお、共用廊下3の幅は、1.0mが最も好ましいが、これに限らず、0.7〜1.2mの範囲が好ましい。
そうすると、上述のように最大住戸数amaxは8戸であるので、必要最小廊下面積Lnは

Ln=8×1/2×2.275×1=9.1m

となる。
敷地の間口が9.0mより小さい場合、敷地の間口に対して垂直方向に1列に住居を並べて配置することになる。その場合の必要最小廊下面積Lnは、

Ln=amax×2.275(1戸の間口)×廊下幅

となる。
(5)次いで、建築領域に配置する建築住戸数aを、この時点で最大住戸数amaxとして以下に進む(ステップS5)。
(6)上述のように求めた必要最小廊下面積Lnと余り面積bとを比較する(ステップS6)。
(6−1)余り面積bが、必要最小廊下面積Ln以上の場合(ステップS6,YES)、余り面積bが共用廊下3を配置するために十分な面積を有しているので、次のステップS9に進む。
(6−2)余り面積bが、必要最小廊下面積Lnより小さい場合(ステップS6,NO)、余り面積bが共用廊下3を配置するために十分な面積を有していない。この場合、廊下面積を増加する必要があるため、次に述べるステップS7,8へ進む。
(7)最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2以上かどうか検討する(ステップS7)。
最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2以上の場合(ステップS6,NO)、最大住戸数amaxに対して建築住戸数aが、すでに2戸以上少ないことを意味する。
ステップS6において廊下面積が不足していると判断された場合、本ステップS7の次のステップS8で建築住戸数aを1つ減らしてその面積を共用廊下3に配分する処理を行う。しかし、本ステップS7の時点で、最大住戸数amaxと現在の建築住戸数aとの差が2以上の場合、建築住戸数aを最大住戸数amaxから2戸減らしてその分を共用廊下3に配分しても、まだ、必要最小廊下面積Lnが確保されていないことになる。
この場合、次のステップS8に進むと、建築住戸数aをさらに1つ減らすので、最大住戸数amaxに対して建築住戸数aが3戸減ることになる。住戸2を3戸分、共用廊下に配分することになると、建築面積Aに対する必要最小廊下面積Lnが占める面積が大きく、住戸2を効率的に配置することが難しい敷地であることを意味している。したがって、本フローを終了する。
最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2より少ない場合(ステップS7,YES)、すなわち、0又は1の場合、最大住戸数amaxと建築住戸数aが同じ、又は最大住戸数amaxに対して建築住戸数aが1戸少ないことを意味する。この場合、まだ、住戸2を共用廊下に配分する余裕があるので、次のステップS8へ進む。
(8)建築住戸数aを1戸減らして、余り面積bに、住戸1戸分の面積9mを加える(ステップS8)。そして、ステップS6に戻る。
(9)ステップS6がYESの場合、建築住戸数aに居住必要最小面積9mをかけて求めた住戸2の合計面積cが、100m以下かどうかを判定する。(ステップS9)。
上述したように、ステップS6においては、住戸2の合計面積cが100m以下であると仮定して共用廊下3の幅を1.0mとして、必要最小廊下面積Lnを求めている。しかし、住戸2の合計面積cが100mより大きい場合、この仮定が成り立たなくなる。住戸2の合計面積cが100mより大きい場合、建築基準法施行令により共用廊下3の有効幅は中廊下の場合、1.6m、片廊下の場合、1.2mとしなくてはならないからである。
したがって、建築住戸数aが決定した時点で、住戸2の合計面積cを求め、仮定が成立しているか(住戸2の合計面積cが100m以下か)どうかの確認を行う。
本実施形態では、建築住戸数aは7で、7×9m=63m≦100であり、住戸2の合計面積cが100m以下となり、仮定は成立している。
ステップS9がNOのとき、住戸2の面積の合計面積cが100mより大きいので、本フローを終了し、別途、例えば、住戸数aを減らす、敷地を分割する、共用廊下3の幅を例えば1.6又は1.2にする等の検討を行い、必要に応じて再度本フローのステップS1、ステップS2、又はステップS3に戻る。
(10)住戸2の形状及び配置を決定(ステップS10)
住戸2の合計面積cが100m以下の場合(ステップS9,YES)、一階部分の建築住戸数aの住戸2の形状及び配置を決定する(ステップS10)。
以下、建築住戸数aの住戸2の形状及び配置の決定方法の一例を説明する。まず、建築コストを抑えるため、各住戸2の基本的な形状は共通とする。また、実施形態での住戸数7は奇数であるので、共用廊下3を挟んだ一方の列に4戸、他方の列に3戸と並んだ2列の配置になる。
このとき、一方の列の住戸数は4戸なので、建築可能領域の短手方向の長さを4分割して間口長さを求める。実施形態では建築可能領域の短手方向の長さは図1に示すように10mであるので10/4で間口長さは2.5mとなる。そうすると、居住必要最小面積9mを2.5mで割ると3.6mとなるので、住戸2の奥行きは3.6mとなる。すなわち1戸の住戸2の基本的な形状を2.5m×3.6mとなる。
次いで、建築面積Aから、居住必要最小面積の住戸2の建築住戸数a戸の合計と、共用廊下3の共用廊下面積Lを引いた残りの面積を求める。
本実施形態では、住戸2の居住必要最小面積は9m、建築住戸数aは7戸なので、合計は9×7=63mである。共用廊下面積Lは、共用廊下3の長さが10mであるので、幅1mとすると10mとなる。上述のステップS4において求めた必要最小廊下面積Lnは、9.1mであるが、実際の共用廊下面積Lはそれより若干大きくなる。ゆえに、余りbは、b=80.5―63−10=7.5mとなる。
この余りから、階段部4の面積を確保する。居住者の利便性を考えると、階段部4は道路側が好ましいので、住戸2が3戸の列の道路側の端に階段部4を配置する。
余り面積bから階段部4を引いた残りの面積を、住戸2のうちの1戸(図中符号2aで示す住戸2)に、例えば、バルコニー2cとして加え、この住戸2を、例えばデラックスルームとする。
なお、余り面積bから階段部4の面積を引いた残りの振り分け方は、これに限らず、1戸以上の住戸2に分配して加えるようにしてもよい。この際、住戸2の大きさは13m以下とする。
また、階段部4を外階段にすると、条件によっては建築面積Aに含めなくてもよい場合がある。そのような場合は、余り面積bを全て住戸2に割り当てることもできる。
次いで、一階部分の住戸の形状及び配置が決定した後、次に二階部分の住戸の形状及び配置についての検討を行う。二階部分は、本実施形態においては基本的に一階部分と同様とする。しかし、北側斜線制限や道路斜線制限を受ける場合、一階部分と同様の住戸数、住戸形状及び配置にすることができない。このため、北側斜線制限や道路斜線制限を受けるかどうかを検討する(ステップS11)。この場合、天空率も考慮する。
北側斜線制限とは、北側隣地の日照の悪化を防ぐため建築物の北側に課せられる制限であり、所定の隣地高度から一定の勾配で示された斜線の内側に、建築物が入らなくてはならないという制限である。
道路斜線制限とは、建敷地が接している前面道路の反対側の境界線から一定の勾配で示された斜線の内側に、建築物が入らなくてはならないという制限である。
天空率とは、任意の測定ポイントに対して正射影投影された図より、建物が投影されている範囲を除いた空間の割合である。
北側斜線制限や道路斜線制限を受ける場合(ステップS11,YES)、北側斜線制限や道路斜線制限を受けないように二階部分の住戸の数を減少したり、住戸形状や配置を変更する(ステップS12)。
そして、二階部分が北側斜線制限や道路斜線制限を受けないようになったら、本フローを終了する。
なお、本実施形態は、二階建ての共同住宅について説明したが、これに限らない。例えば、一階建ての場合は、ステップS10で終了し、二階建て以上の場合は、S11,S12をそれぞれの階について繰り返すようにしてもよい。
以上、本実施形態によると、面積が9〜13mの住居を、建築予定地に対して、最も多く入るように設計することができる。
また、快適に居住するために最小限必要な面積である9mを少なくとも有する住戸2を、できるだけ多く敷地内に配置可能なため、敷地面積A0を最大限の有効利用ができる。
このため、収益性が高い集合住宅を建築することができる。また、少ない試行錯誤回数で住戸数及び住戸2面積等を効率よく決定できる。
(設計システム)
なお、上記の各ステップは、コンピュータを用いた共同住宅の設計システム100により行うことができる。図3は本発明の一実施形態を示す設計システム100の構成図である。
共同住宅の設計システム100は、敷地情報入力部101と、演算処理装置102と、データ入力装置103と、記憶装置104と、ディスプレイ105と、プリンタ106等を備える。
敷地情報入力部101は、共同住宅1を建設する敷地の図面等より、敷地情報を取得するイメージスキャナ、CADシステム等で構成される。
演算処理装置102は、敷地情報入力部101より入力された敷地形状及び敷地面積等の情報に基づいて、図2で示したフローチャートに基づいて共同住宅の設計を行うマイクロコンピュータで構成される。
データ入力装置103は、文字、数字等のデータを入力するキーボード、マウス等であり、隣地境界線11や道路境界線12から離すべき距離、建蔽率、共用廊下3の幅等の情報を入力する。
記憶装置104は、演算処理装置102に接続されたハードディスク、フラッシュメモリ等の演算処理装置102の演算処理に必要な図2のフローチャートに対応するプログラムを記憶していると共に、演算結果を記憶する。
ディスプレイ105は、演算処理装置102に接続されて住戸2の配置決定処理の処理過程のデータを表示したり、最終的な住戸2の配置処理結果を表示したりする液晶表示器、CRT等である。
プリンタ106は、演算処理装置102に接続されて住戸2の配置決定処理結果を印刷する。
以下、この設計システム100による面積が9〜13mの住戸を複数配置する共同住宅の設計処理を説明する。設計処理は、上述した図2に従って行われる。
(1)敷地形状及び敷地面積A0等の敷地情報の取得(ステップS1)
設計システム100は、まず、敷地情報入力部101を介して、敷地形状及び敷地面積A0等の敷地情報を取得する。
(2)建築面積Aを求める(ステップS2)
設計システム100の演算処理装置102は、敷地情報入力部101を介して取得された、敷地形状及び敷地面積A0等の敷地情報を基に、まず、上述したように建蔽率に基づいて建築面積Aを求める。
(3)建築領域内に配置可能な最大住戸数amax、及び余り面積b求める(ステップS3)
演算処理装置102は、建築領域の建築面積Aを、居住必要最小面積9mで割り、商amaxと余り面積bを求め、この商amaxを最大住戸数とする。
(4)演算処理装置102は、敷地情報を基に、敷地の間口に応じて、共用廊下として必要な必要最小廊下面積Lnを求める(ステップS4)。
(5)演算処理装置102は、この時点で最大住戸数amaxを、建築領域に配置する建築住戸数aとして以下に進む(ステップS5)。
(6)演算処理装置102は、上述のように求めた必要最小廊下面積Lnと、余り面積bとを比較する(ステップS6)。
そして、余り面積bが、必要最小廊下面積Ln以上の場合(ステップS6,YES)、ステップS9に進む。
余り面積bが、必要最小廊下面積Lnより小さい場合(ステップS6,NO)、ステップS7,8へ進む。
(7)演算処理装置102は、最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2以上かどうか検討する(ステップS7)。
最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2以上の場合(ステップS6,NO)、本フローを終了する。
最大住戸数amaxから現在の建築住戸数aを引いた数が2より少ない場合(ステップS7,YES)、ステップS8へ進む。
(8)演算処理装置102はステップ8で、建築住戸数aを1戸減らして、余り面積bに、ステップS10で減らした住戸2の1戸分の面積9mを加えて、ステップS6に戻る。
(9)演算処理装置102は、ステップS6がYESの場合、建築住戸数aに居住必要最小面積9mをかけて求めた住戸2の合計面積cが、100m以下かどうかを判定する(ステップS9)。
(10)演算処理装置102は、住戸2の合計面積cが100m以下の場合(ステップS9,YES)、一階部分の建築住戸数aの住戸2の形状及び配置を決定する(ステップS10)。
(11)そして、演算処理装置102は、次に、二階部分を一階部分の住戸の形状及び配置としたときに、北側斜線制限や道路斜線制限を受けるかどうかを検討する(ステップS11)。
北側斜線制限や道路斜線制限を受ける場合(ステップS11,YES)、二階部分の住戸の数を減少したり、住戸形状や配置を変更して北側斜線制限や道路斜線制限を受けないようにする(ステップS12)。
二階部分が北側斜線制限や道路斜線制限を受けない場合(ステップS11,YES)、本フローを終了する。
max 最大住戸数
b 余り面積
A 建築面積
A0 敷地面積
Ln 必要最小廊下面積
a 建築住戸数
b 余り面積
1 共同住宅
2 住戸
3 共用廊下
4 階段部
11 境界線
100 設計システム
101 敷地情報入力部
102 演算処理装置
103 データ入力装置
104 記憶装置
105 ディスプレイ
106 プリンタ

Claims (5)

  1. それぞれが、面積9〜13m である複数の住戸を備え、複数の前記住戸の総合面積が100m 以下の共同住宅を建設予定である敷地の、敷地形状及び敷地面積A0を含む敷地情報を入力する敷地情報入力部と、
    前記敷地の隣地境界線と前記住戸との間に確保すべき距離、建蔽率x、前記住戸の総合面積が100m 以下において認められる共用廊下の幅を含む情報を入力するデータ入力装置と、
    前記敷地情報入力部より入力された前記敷地形状及び前記敷地面積A0を含む敷地情報に基づいて、前記敷地に配置する前記住戸の設計を行う演算処理装置と、
    を備える共同住宅の設計システムであって、
    前記演算処理装置は、
    前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地面積A0と、
    前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より取得した隣地境界線の有無の情報と、
    前記データ入力装置より入力された建蔽率xと、を用いて、前記敷地において、前記住戸を建築可能な建築可能領域の建築面積Aを演算し、
    前記建築可能領域の内部に配置可能な、前記住戸の最大住戸数a max 、及び、
    前記建築可能領域の内部に前記住戸を前記最大住戸数a max だけ配置したときの、前記建築可能領域における余りの面積bを、
    A/住戸の面積=a max ...b より演算し、
    演算された前記最大住戸数a max と、
    前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より判断した前記敷地の間口長さと、
    前記データ入力装置を介して入力された前記共用廊下の幅と、より、
    前記共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求め、
    前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保可能か判断し、
    前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保できない場合、住戸数を前記最大住戸数a max から減らす、
    共同住宅の設計システム。
  2. 前記演算処理装置は、
    前記敷地情報入力部を介して入力された前記敷地形状より敷地の間口が所定値以上かどうかを判断し、
    前記敷地の間口が前記所定値以上か否かで異なる基準を用いて、
    前記建築可能領域の内部において共用廊下として確保すべき必要最小廊下面積Lnを求める、
    請求項1に記載の共同住宅の設計システム
  3. 前記演算処理装置は、
    前記面積bの余り内に、前記必要最小廊下面積Lnを確保可能と判断された後に、前記住戸の合計面積が100m以下かどうかを判断する、
    請求項1または2に記載の共同住宅の設計システム
  4. 前記住戸の面積が9mである、
    請求項1から3のいずか1項に記載の共同住宅の設計システム
  5. 前記共用廊下の幅は、0.7〜1.2mである、
    請求項1からのいずれか1項に記載の共同住宅の設計システム
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