JP2004185444A - コンピュータによる住戸プランニング方法および記憶媒体並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータの処理内容が定義されたプログラムを格納した記憶装置を有するコンピュータが、私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す。入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、住戸購入予定者や設計者等の住戸プランナーに対し、コンピュータを使用して、集合住宅における間取りの草案等を作成・提示する住戸プランニング方法および前記方法の実施に使用する記憶媒体並びにプログラムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住戸購入予定者の集合住宅に対する消費者ニーズは、集合住宅の住戸を単なる居住を目的とせず、投機を目的に購入する等、多様化している。
【0003】
そこで、住宅供給メーカーの多くは、住戸購入予定者の要望に合わせて住戸の間取り等を自由に設計し計画できる所謂「フリープラン(自由設計)タイプ」、或いは一住戸に対し予め用意した数百の住戸プランの中から好みのものを選択できる所謂「メニュープランタイプ」の集合住宅を開発し、現在の集合住宅における主流となっている。
【0004】
こうした情勢の下、住宅供給メーカー側は、住戸プランに関し住戸購入予定者との打ち合わせ工数の大幅増加、又は検討する住戸プランのバリエーション量の大幅増加の問題を抱えることとなった。
住宅購入者側としても、住宅供給メーカーとの打ち合わせ工数が大幅に増加したため、従来のマンション購入と比べて時間と労力をはるかに要するという問題を抱えることとなった。
【0005】
これらの問題を解決するべく、近年は様々な手法を用いた住宅プランニングのCAD システムが種々研究されている。例えば、
(1)日本建築学会第18回情報システム利用技術シンポジウム論文集(1995)の133〜138頁、同学会第20回同論文集(1997)の85〜90頁、同学会第21回同論文集(1998)の 97〜102頁、同学会第22回同論文集(1999)の205〜209頁には、グラフ理論を利用した住宅平面プランの作成方法が開示されている。該発明は、グラフ理論を利用して室同士間の接続および隣接条件並びに室の方位条件に合致する室配置のグラフを作成し、各室の面積要件を基に作成した各室の基準面積を有する各室に対応した正方形を前記グラフを基に一室ずつ連結し、移動・変形させて平面図を作成する方法である。
【0006】
(2)特開2002−61400号公報には、住戸物件の入居希望者が購入対象である住戸の間取りについて自己のニーズに応じ計画できる集合住宅住戸の間取り計画方法が開示されている。該発明は、集合住宅の住戸毎に、住戸床面を複数の機能別空間に配分する一以上の空間配分計画と、各空間配分計画に対する複数の床面間取り図とを予め記憶したコンピュータを使用して、入居希望者が住戸を指定し、指定住戸の空間配分計画を表示し且つ比較して所望の空間配分計画を逐次選択し、所望の空間配分計画に属する床面間取り図を表示し且つ比較することにより、コンピュータとの対話形式で住戸の間取りの計画を選択する方法である。
【0007】
【非特許文献1】
川窪広明、辻 正矩 著 ”日本建築学会第18回情報システム利用技術
シンポジウム論文集” 1995、133〜138頁
【非特許文献2】
川窪広明、辻 正矩 著 ”日本建築学会第20回情報システム利用技術
シンポジウム論文集” 1997、85〜90頁
【非特許文献3】
川窪広明、辻 正矩 著 ”日本建築学会第21回情報システム利用技術
シンポジウム論文集” 1998、97〜102頁
【非特許文献4】
川窪広明、辻 正矩 著 ”日本建築学会第22回情報システム利用技術
シンポジウム論文集” 1999、205〜209頁
【特許文献1】
特開2002−61400号公報
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】
上記した(1)の発明は、作成した室配置のグラフを基に希望の面積で表現された長方形の各室をつなぎ足して平面図を作成する。つまり、室同士間の連結や室の面積等の内部構成要件から各住戸プランの平面図が作成される。斯くして、前記(1)の発明を使用し作成される住戸プランの平面図の外形は、方形にはならず非方形の複雑な多角形となってしまうため、一般に所定の外形を相対面積比にで複数の室に分割し作成する集合住宅住戸の平面図のプランニングには不向きである。
【0009】
上記した(2)の発明は、予め用意した住戸プランの中から好みのものを対話形式で選択するので比較的短時間の内に入居希望者が自ら独りで購入対象である住戸の住戸プランを計画でき、また、住戸購入予定者も住宅供給メーカーは互いに住戸プランに関する打ち合わせ工数を削減できることは認められる。
【0010】
しかしながら、集合住宅の一戸毎に数多くの空間配分計画図を検討した上で該一戸あたりで数十個以上の床間取り図を用意しなければならないため、住戸供給メーカーは大量の住戸プランを検討し平面図を設計・作成しなければならない問題が依然として残っている。
【0011】
本発明の目的は、集合住宅の住戸販売に伴う住宅購入予定者および住宅供給メーカーの労力および時間を大幅に削減し、集合住宅における住戸設計に関して専門知識を有さない者でも簡便に効率よく住戸プランニングを行うことができる、コンピュータによる住戸プランニング方法および同方法の実施使用する記憶媒体並びにプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した従来の技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法は、
コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムを格納した記憶装置を有する前記コンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップとから成ることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法は、コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムおよび規格ユニットの情報を記録した室部品情報等を格納した記憶装置を有する前記コンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類の入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップとから成ることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法は、コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムおよび規格ユニットの識別符号や寸法等を取り纏めた室部品情報並びに部品選択ルール等を格納した記憶装置を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムにより作成する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示して任意の間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、
選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップとから成ることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
2列目の方眼セルは、左右に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1又は3又は4に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
2段目の方眼セルは、上下に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1、3〜5のいずれか一に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
間取り作成ステップは、室配分案に対して複数の室属性を有する方眼セルの数、5角形以上の形状をとる不整形室の数、複数の方眼セルおよびサブ方眼セルからなる室の数、並びに廊下の室属性を有する方眼セル又はサブ方眼セルと室属性を持たない方眼セルおよびサブ方眼セルの総面積にかかる評価を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1又は3又は6に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
間取り作成ステップは、策定された間取り案に対して廊下の接合態様、廊下の幅、室の面積、室の形状にかかる評価を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項2又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
遺伝的アルゴリズムによる部品配置候補案の評価は、少なくとも部品配置候補案の面積、同部品配置候補案の面積に対する室部品の総面積比、部品配置候補案の外形寸法と前記室の寸法に基づく外形寸法との相対比、並びに動線の有無にかかる要素から成る目的関数により行われることを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項2又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
圧縮の処理手順は、配置策定枠の各部品配置セルに配置した水回り部品を各段又は各列毎に垂直又は水平移動させて各水回り部品間の空間を無くし、一箇所に全ての水回り部品を集合させ、前記全ての水回り部品を囲み得る最小の方形の外周枠で該全ての水回り部品を囲い、前記外周枠内で、各水回り部品を当所配置策定枠で配置された位置に最も近い位置へ移動させ再配置することを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
前記各ステップは、更に、前記配置策定ステップで策定された水回り部品の配置案を提示して任意の配置案の選択を利用者に促し、選択された配置案を先に選択された前記間取り図案の水回り室に取込む水回り室選択ステップを含むことを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
前記記憶装置は、更に、流し台や収納棚等を配置したキッチン配置図群を格納し、
前記各ステップは、間取り案選択ステップで選択された間取り案からキッチン室の寸法を読み取り、該寸法および前記室構成要件並びに前記室接合要件を満たすキッチン配置図を前記記憶装置が格納したキッチン配置図群から検索し、検索したキッチン配置図を提示して任意のキッチン配置図の選択を利用者に促し、選択されたキッチン配置図を先に選択された間取り図案のキッチンに取込むキッチン作成ステップを更に含むことを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
前記記憶装置は、更に、流し台や収納棚等のキッチン部品情報を格納し、
前記各ステップは、キッチン部品情報を提示して任意のキッチン部品の選択を利用者に促し、選択されたキッチン部品の配置をキッチン配置図の外形となるキッチン設計枠のいずれかの辺および角を選択して指定するよう利用者に促し、指定された辺および角へ先に選択されたキッチン部品を密着配置し、キッチン部品と接しないキッチン設計枠の外周部位を隣接する他の室との動線とする情報を有するキッチン配置図を作成するキッチン配置図作成ステップを更に含むことを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項1に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
前記各ステップは、更に、間取り作成ステップで策定した間取り案を提示する間取り案出力ステップを含むことを特徴とする。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項2に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法において、
前記各ステップは、更に、前記配置策定ステップで策定された室部品の配置案を提示する、配置案出力ステップを含むことを特徴とする。
【0025】
請求項15に記載した発明に係る記憶媒体は、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0026】
請求項16に記載した発明に係る記憶媒体は、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類の入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように該部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0027】
請求項17に記載した発明に係る記憶媒体は、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムを利用し作成する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示して任意の間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、
選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に、前記記憶装置に格納された部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0028】
請求項18記載の発明は、請求項15又は17に記載した記憶媒体において、2列目の方眼セルは、左右に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0029】
請求項19記載の発明は、請求項15又は17又は18に記載した記憶媒体において、
2段目の方眼セルは、上下に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記する。
【0030】
請求項20記載の発明は、請求項15、17〜19のいずれか一に記載した記憶媒体において、
間取り作成ステップは、室配分案に対して複数の室属性を有する方眼セルの数、5角形以上の形状をとる不整形室の数、複数の方眼セルおよびサブ方眼セルからなる室の数、並びに廊下の室属性を有する方眼セル又はサブ方眼セルと室属性を持たない方眼セルおよびサブ方眼セルの総面積にかかる評価を行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0031】
請求項21記載の発明は、請求項15又は17又は20に記載した記憶媒体において、
間取り作成ステップは、策定された間取り案に対して廊下の接合態様、廊下の幅、室の面積、室の形状にかかる評価を行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0032】
請求項22記載の発明は、請求項16又は17に記載した記憶媒体において、遺伝的アルゴリズムによる部品配置候補案の評価は、少なくとも部品配置候補案の面積、同部品配置候補案の面積に対する室部品の総面積比、部品配置候補案の外形寸法と前記室の寸法に基づく外形寸法との相対比、並びに動線の有無にかかる要素から成る目的関数により行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0033】
請求項23記載の発明は、請求項16又は17に記載した記憶媒体において、圧縮の処理手順は、配置策定枠の各部品配置セルに配置した水回り部品を各段又は各列毎に垂直又は水平移動させて各水回り部品間の空間を無くし、一箇所に全ての水回り部品を集合させ、前記全ての水回り部品を囲み得る最小の方形の外周枠で該全ての水回り部品を囲い、前記外周枠内で、各水回り部品を当所配置策定枠で配置された位置に最も近い位置へ移動させ再配置することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0034】
請求項24記載の発明は、請求項17に記載した記憶媒体において、
前記配置策定ステップで策定された水回り部品の配置案を提示して任意の配置案の選択を利用者に促し、選択された配置案を先に選択された前記間取り案の水回り室に取込む水回り室選択ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0035】
請求項25記載の発明は、請求項17に記載した記憶媒体において、
前記間取り案選択ステップで選択された間取り案からキッチンの寸法を読み取り、該寸法および前記室構成要件並びに前記室接合要件を満たすキッチン配置図を前記記憶装置に格納したキッチン配置図群から検索し、検索したキッチン配置図を提示して任意のキッチン配置図の選択を利用者に促し、選択されたキッチン配置図を先に選択された間取り案のキッチンに取込むキッチン作成ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0036】
請求項26記載の発明は、請求項17に記載した記憶媒体において、
記憶装置に格納したキッチン部品情報を提示して任意のキッチン部品の選択を利用者に促し、選択されたキッチン部品の配置をキッチン配置図の外形となるキッチン設計枠のいずれかの辺および角を選択して指定するよう利用者に促し、指定された辺および角へ先に選択されたキッチン部品を密着配置し、キッチン部品と接しないキッチン設計枠の外周部位を隣接する他の室との動線とする情報を有するキッチン配置図を作成するキッチン配置図作成ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0037】
請求項27記載の発明は、請求項15に記載した記憶媒体において、
前記間取り作成ステップで策定した間取り案を提示する間取り案出力ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0038】
請求項28記載の発明は、請求項16に記載した記憶媒体において、
前記配置策定ステップで策定された室部品の配置案を提示する配置案出力ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。
【0039】
請求項29に記載した発明に係るプログラムは、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法のプログラムであって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0040】
請求項30に記載した発明に係るプログラムは、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法のプログラムであって、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類を入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択された規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入る口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0041】
請求項31に記載した発明に係るプログラムは、
記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムを利用し作成する住戸プランニング方法のプログラムであって、
室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取りを策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示し、水回り室における水回り部品の配置案を策定する間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に、前記記憶装置に格納された部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップ、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット配置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0042】
【本発明の実施の形態および実施例】
以下、図面を参照して、請求項1〜31に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法及び記憶媒体並びにプログラムの実施形態について実施例に基づき説明する。
【0043】
≪第1の実施形態≫
第1の実施形態は、コンピュータを使用して集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する、請求項1に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の態様である。
図1は、本発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」が実施されるコンピュータシステム(以下、コンピュータと云う。)10の構成例を示している。
【0044】
このコンピュータ10は、演算装置および制御装置から成る中央処理装置(CPU)12と、RAM等の主記憶装置15と、ハードディスクドライブや光磁気ディスクドライブ等の読み書き可能な記憶媒体および駆動デバイスから成る補助記憶装置16と、ディスプレイ14aやプリンタ14b等の出力装置14と、キーボード13aやマウス13b等の入力装置13とから構成される。
【0045】
即ち、前記コンピュータ10は、現在、一般に広く普及している所謂ノイマン型コンピュータであり、パーソナルコンピュータや汎用コンピュータ等が好適に用いられる。
なお、前記補助記憶装置16には、オペレーティングシステム(OS)および本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実行するためのプログラム等が記憶格納されている。
【0046】
次に図2は、図1に示したコンピュータ10を用いて実施される、請求項1に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法の概略を示した流れ図である。以下、南側にバルコニーを有し、北側に共用通路を有する集合住宅において、一間の和室を擁した3LDKの間取りを作成する場合を例に、前記図2の流れ図に沿って本発明の処理内容を説明する。もちろん、プランニング可能な住戸は、上記した構成の間取りのものに限定されず、バルコニーの有無や設置方位、及び共用通路の設置方位や室の構成などに応じて2LDKや4LDKなど様々な間取りの住戸についても住戸プランニングを行うことができる。
【0047】
上記したコンピュータ10および前記プログラムを始動(開始)すると、ステップAにおいて、先ず、前記コンピュータ1は、住戸購入予定者や設計者等の利用者に対し、私室の数とその室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促し、入力装置13から前記室構成要件等を前記コンピュータ10へ入力させる(住戸要件入力ステップ)。
【0048】
このステップA(住戸要件入力ステップ)の処理内容の一例について、以下、図3に示す流れ図に基いて詳細に説明する。本実施形態では、最小且つ基本の構成である3段・3列に整列した9個の方眼セル31から成る方形の室配置枠30を用いて室配置案を策定する場合を代表的に説明する。因みに、前記室配置枠30の2段・2列目の方眼セル31eは図10に示すとおり、自らを上下左右に4分割する4つのサブ方眼セル32を擁し、前記方眼セル31eを除く2列目(中央列)又は2段目(中央段)の方眼セル31b、31d、31f、31hは自らを2分割するサブ方眼セル32を擁する(以上、請求項4および5記載の発明)。
【0049】
先ず、サブステップA1において、モニタ14aの画面上に室構成要件の一つである私室の数、および同私室の各々が和室又は洋室であることを示す室様式の入力画面を表示し、利用者に前記私室の数および同私室の室様式の入力を促す。
【0050】
続くサブステップA2では、利用者により入力された私室の数および室様式を基に、例えば図4に示す前記私室の数および室様式を除くその他の室構成要件の入力画面1と、例えば図5に示す前記室配置要件の入力画面2と、例えば図6に示す前記室接合要件の入力画面3をそれぞれモニタ14aの画面上に表示し、前記利用者にこれら要件の入力を促す。
【0051】
前記その他の室構成要件は、少なくとも住戸の専有床にかかる寸法、サブステップA1で入力された私室の数および室様式に応じた各私室にかかる寸法、その他リビングダイニング等の各室及び廊下にかかる寸法、およびキッチンと水回りとの接合の有無の条件から成る。「接合の有無」とは、隣合う室と室との間を廊下等の通路を経由せずに直接行き来できる動線を設けるか否かを意味しており、具体的には、室と室との間で前記動線を設ける場合を「接合する(有り)」とし、逆にそのような動線を設けない場合は「接合しない(無し)」とする。
【0052】
前記室配置要件は、住戸の専有床における各室の相対的な配置場所の条件である。本実施形態では、前記入力画面2の住戸方位図2bに示したように、住戸外形の4辺の方位をそれぞれ東西南北と仮定した上で、入力枠2aを介して下記[表1]に示した入力ルール(イ)〜(ハ)に従って廊下を除く各室の配置場所を東西南北により指定する。
【0053】
【表1】
【0054】
上記した[表1]の入力ルール(イ)は、例えば、ある室について図7aに示すように東(E)の欄のみにチェックマークを付した場合、図7bに示すように東(E)に面する中央段の方眼セル31fに前記ある室の室属性が付される。なお、室属性とは、例えば和室やキッチンなど、室の用途又は様式を示す室の名称を云う。
【0055】
入力ルール(ロ)は、例えば、ある室について図8aに示すように南(S)と東(E)の欄にチェックマークを付した場合、図8bに示すように南東に面する方眼セル31iに室の室属性が付される。
【0056】
入力ルール(ハ)は、例えば、図9aに示すように南(S)と東(E)と西(W)の欄にチェックマークを付した場合、図9bに示すように先の3つの方位に面する列、つまり方眼セル31c、31f、31iに室の室属性が付される。
【0057】
次に前記室接合要件は、住戸における全ての室の「接合の有無」にかかる条件である。本実施形態では、図6に示す入力画面3に住戸を構成する全ての室についての「総当たり表」3aを配し、例えば、リビングダイニングと和室を接合する場合は該当する入力セル3bへ「1」を入力し、逆に接合しない場合は前記入力セル3bへ「0」を入力する。
【0058】
斯くして、前記室構成要件および室配置要件並びに室接合要件が前記利用者により前記入力装置13を操作して入力されると当該ステップAにおける一連の処理が終了し、次のステップBへと進む。
【0059】
ステップBでは、前記ステップAで入力された前記室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、図10に示す3段・3列に整列した9個の方眼セル31から成る室配置枠30の各方眼セル31及びサブ方眼セル32(以下、方眼セル31等という場合もある)へ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠30の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セル31等の面積比を按分して室の間取り案を策定する(間取り作成ステップ)。但し、サブ方眼セル32の按分は、自らが属する方眼セル31の面積範囲内に限定される。
【0060】
前記ステップB(間取り作成ステップ)の処理内容の一例について、以下、図11に示す流れ図に基いて詳細に説明する。
サブステップB1において、先ず、前記ステップAで入力された室構成要件を基に住戸を構成する全ての室及び廊下の室属性を選出する。本実施形態では、キッチン、リビングダイニング、和室、洋室a、洋室b、洗面所等の水回り室、及び廊下の室属性が選出される。
【0061】
そして、選出した全ての室属性を、前記室配置要件および室接合要件を満たすように住戸の外形を模式的に表した前記室配置枠30の一又は複数の方眼セル31又はサブ方眼セル32へ当てはめた室配分案を策定する。廊下の室属性は、前記室接合要件を満たし、更に玄関口および及びその玄関口への動線を確保するための前記室配置枠30の外周に接する複数の方眼セル31等に当てはめられる。なお、この室配分案の策定の結果、どの室属性も当てはまらない方眼セル31等には、室属性を付さずに「未設定」の方眼セル31等とする。
本実施形態では、下記[表2]に示した操作ルールに従い、前記室配分案を策定した。
【0062】
【表2】
【0063】
続くサブステップB2では、下記[表3]に示した4つの評価内容に準じて、前記サブステップB1で策定した全ての室配分案を振り分けを行い、室配分案の評価順位を策定する(請求項6記載の発明)。
【0064】
【表3】
【0065】
例えば、室配置案イと室配置案ロについて評価順位を策定する場合、先ず、優先度の最も高い「複数の室属性を有する方眼セルの数」を比較し、その数値が室配置案イ<室配置案ロであれば、室配置案イは室配置案ロより上位の順位とする。また、前記「複数の室属性を有する方眼セルの数」を比較した際にその数値が互いに同数である場合は、次に優先度の高い「5角形以上の形状をとる不整形室の数」を比較してその数値が少ない室配分案を評価順位においてより上位とする。このように、優先度順に各評価内容について全ての室配分案の振り分けを行う。
斯くして、該サブステップB2で全ての室配分案について相対的な評価順位が策定されると、次のサブステップB3へ進む。
【0066】
サブステップB3では、前記サブステップB2で策定された室配分案の評価順位の一位からデフォルトで設定された順位までの室配分案に対してのみ、その外周を前記ステップAで入力された専有床の寸法比に梯尺する。
【0067】
続くサブステップB4では、前記サブステップB3で梯尺された各室配分案について、その方眼セル31又はサブ方眼セル32の面積比を前記ステップAで入力された各室の寸法と限りなく一致するように按分する。
【0068】
前記方眼セル等の按分は、先ず、前記ステップAで入力された各室の寸法と当てはめられた室属性を基に、方眼セル31等の面積を算出し、更に9個の各方眼セル31について相対的な面積比を算出する。
【0069】
なお、方眼セル31等の面積の算出に際して、同一の室属性が複数の方眼セル31等に対して当てはめられている場合は、該室属性にかかる室の面積をその当てはめられた方眼セル31等で等分に割り振る。例えば、図12に示すように隣接する2個の方眼セル31a,31dに対して室の面積が10m2の室属性ハと室の面積が7m2の室属性ニがそれぞれ図示のとおり当てはめられている場合、室属性ハの面積は方眼セル31aとサブ方眼セル32aとに均等に分配され、その結果、方眼セル31aの面積は5m2、一方の方眼セル31dの面積は12m2となる。
【0070】
続いて、図14に示す14通り(P1,P2、Q1〜Q4、R1〜R4、S1〜S4)の手順に従い、図13に示した12通り(W1〜W6、D1〜D6)の方眼セルの取り合わせに対して各方眼セルに当てはめられた室属性を基に前記取り合わせの各方眼セルを各々相対的な面積比に按分する。斯くして、9個の各方眼セルの相対的な面積比に按分されるのである。
【0071】
また、上記した方眼セルの按分処理が終了した後に、サブ方眼セルの按分が自らの属する方眼セルの範囲内において実施される。例えば、図12に示す方眼セル31dの場合、該方眼セル31dに属するサブ方眼セル32aとサブ方眼セル32bは5対7の面積比に按分される。
斯くして、サブステップB4における処理が終了すると、次のサブステップB5へ進む。
【0072】
サブステップB5では、下記[数1]に示した廊下の接合態様、廊下の幅、室の面積、室の形状にかかる関数により、前記サブステップB4で按分された各間取り案の評価値Gを求める(請求項7記載の発明)。
【0073】
【数1】
【0074】
斯くして、当該ステップB(間取り作成ステップ)における一連の処理が終了し、次のステップCへと進む。
【0075】
ステップC(間取り案出力ステップ)では、例えば図15に示す出力画面9で前記ステップBにおいて策定した室の間取り案をモニタ14aの画面上に提示する(請求項13記載の発明)。因みに、モニタ14aの画面上には各室の間取り案と共に前記ステップBで算出された評価値Gが表示する。
斯くして、請求項1に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の一連の処理が終了となる。
【0076】
以上、第1の実施形態で説明した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法によれば、設計の専門家は勿論、集合住宅の住戸設計の専門知識を持たない者でも簡単な数値入力だけで効率よく数多くのバリエーションからなる住戸の間取り、即ち平面図の草案を簡便にプランニングすることができる。
【0077】
現在主流となった所謂「フリープラン(自由設計)タイプ」、或いは所謂「メニュープランタイプ」供給方式による集合住宅の売買の際、住宅購入予定者および住宅供給メーカーにとって労力的にも時間的にも負担となっていた打ち合わせ工数を著しく削減することができる。
【0078】
≪第2の実施形態≫
第2の実施形態は、コンピュータを使用して住戸の各室に配置する室部品の配置案の草案を遺伝的アルゴリズムを利用して作成する、請求項2に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の態様である。
【0079】
以下、図面を参照して本発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」について説明する。
図16は、本発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」が実施されるコンピュータシステム(以下、コンピュータと云う。)20の構成例を示している。
【0080】
このコンピュータ20は、上記第1の実施形態におけるコンピュータ10と同様に、中央処理装置(CPU)22、主記憶装置25、補助記憶装置26、出力装置24、および入力装置23とから構成される。但し、前記補助記憶装置26には、前記オペレーティングシステムの他に本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実行するためのプログラム、およびユニットバス等の各室部品の規格製品(以下、規格ユニットと云う。)に係る情報の一覧を記録した室部品情報、並びに後述する圧縮の処理手順を記録した圧縮処理情報等が記憶格納される点が異なる。
【0081】
前記室部品情報は、寸法などの規格毎により複数存在する各室部品の規格ユニットをその識別番号である商品コード及び寸法データ並びに表示データ等によって各室部品(例えばユニットバスや洗面台など)毎に整理し、記録した情報ファイルである。
【0082】
次に図17は、前記コンピュータ20を用いて実施される、請求項2に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法の概略を示した流れ図である。以下、図17の流れ図に沿って、水回り室に配置する水回り室用の室部品(以下、水回り部品と云う。)の配置案を作成する場合を例に本発明に係る処理内容を説明する。
【0083】
上記したコンピュータ20および前記プログラムを始動(開始)すると、ステップLにおいて、先ず、前記コンピュータ20は、住戸購入予定者や設計者等の利用者に対し、モニタ24aの画面上に水回り室の寸法および前記水回り室に配置する水回り部品の種類を入力するための入力画面を表示し、入力装置23を介して前記室の寸法等のデータを前記コンピュータ20へ入力させる(データ入力ステップ)。
【0084】
次にステップMでは、遺伝的アルゴリズムを利用して前記ステップLで利用者により入力された水回り室の寸法内に収まる適切な水回り部品の配置案を策定する(配置策定ステップ)。遺伝的アルゴリズムは、最適化を目的とする情報(表現型)に対して染色体(遺伝子型)を作成し、染色体に選択淘汰(Selection )又は交叉(Crossover)若しくは突然変異(Mutation)等の遺伝的操作(Operat-ion )を適用し、遺伝子の表現型を進化させることで最適解を得るアルゴリズムである。本実施形態では、前記選択淘汰(Selection )として、室配置案群の中でも最も適応度の高い室配置案を無条件で次世代へ残す方法、所謂「エリート保存選択」と、適応度の大きなものから順に次世代に残す方法、所謂「ランキング選択方法」とを併用する。勿論、ルーレット選択(適応度比例選択)やトーナメント選択等、その他の選択淘汰(Selection)の方法を使用又は併用しても良い。
【0085】
このステップMの処理内容の一例について、以下、図18に示す流れ図に沿って詳細に説明する。
先ず、サブステップM1において、遺伝的アルゴリズムに従い、初期集団となる部品配置候補案の染色体をデフォルトで設定した数だけ生成する。
【0086】
この部品配置候補案は、先ず、前記ステップLで入力された各水回り部品の種類について、前記補助記憶装置26の室部品情報を検索して該当する水回り部品に属する規格ユニット群から乱数を用いて無作為に1つずつ規格ユニットを選択し、選択した各規格ユニットの表示データと、水回り室へ出入り口となるドア開口部位の開き勝手等に係る動作空間を示す出入り口ユニットの表示データとを、前記補助記憶装置26の室部品情報から抽出する。そして、抽出した各規格ユニットおよび出入り口ユニットの表示データを水回り室の縮尺に応じたサイズに調整した後に、例えば図19に示した方形の部品配置策定枠8の外周に沿って一連に配置された8個の方形の部品配置セル8aにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺のユニット設置部101〜128へ乱数を用いて無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニット(以下、規格ユニット等と云う。)が互いに干渉しないよう該部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成する。
【0087】
図20は、前記規格ユニット等の表示データの一例を示す。規格ユニットの表示データは、規格ユニットそのものを示す「本体」と、規格ユニットを使用する際に最低必要とされる空間を示す「作業空間」とから構成されるもの(図20A参照)と、「本体」のみから成るもの(図20B参照)とがある。「作業空間」は、更に詳述すると、例えば図示したユニットバスの表示データでは、ユニットバスのドア部の開き勝手の動作空間を表し、同じく図示した洗面台においては、人が洗面台を使用する際に必要とする空間を表している。一方、出入り口ユニットの表示データは、上記したとおり水回り室へ出入り口となるドア開口部位の開き勝手等に係る動作空間を表している(図20C参照)。また、図20に示した「背」とは、規格ユニットの表示データを部品配置セル8aに配置する際に、各部品配置セル8aのユニット設置部101〜128に対して面する辺(部位)を指す。
【0088】
なお、前記部品配置策定枠は、上記した8個の部品配置セル8aから成る部品配置策定枠8に限定されず、各辺3つ以上の部品配置セルで区分した部品配置策定枠、例えば縦4個、横3個(合計10個)の部品配置セルから成る部品配置策定枠などを使用しても好適に実施できる。
【0089】
図21は、前記圧縮の処理手順の一例を示している。この圧縮の処理手順は、図示するように配置策定枠の各部品配置セルに配置した規格ユニット等を各段又は各列毎に垂直又は水平移動させ(I〜V)、各規格ユニット等同士の間の空間を無くして一箇所に全て集合させ(VI)、この全ての規格ユニット等を最小の方形の外周枠で囲い、当該外周枠内で各規格ユニットおよび出入り口ユニットを当所配置策定枠で配置された位置に最も近い位置へ移動させ再配置(VII)して終了となる(請求項9記載の発明)。
【0090】
また、前記圧縮の処理手順、即ち各段又は各列毎に行われる各規格ユニット等の垂直又は水平移動させる順番の組み合わせは、前記補助記憶装置26に格納された下記[表4]に示す4つの圧縮化手順について全て行う。もちろん、遺伝的アルゴリズムで使用する圧縮の処理手順は、前記4つの圧縮化手順に限らない。3段・3列の配置策定枠における垂直又は水平の移動手順の全組み合わせ、即ち280通りの組み合わせ手順から目的に応じ組み合わせを用いても良い。
【0091】
【表4】
【0092】
斯くして作成された初期集団における全ての各部品配置案について、図22に概念図を示したように、その規格ユニット等の識別符号および部品配置策定枠における配置位置、並びに圧縮の処理手順を遺伝子として遺伝子座に表現した染色体を作成し、次のサブステップM2へ進む。
【0093】
サブステップM2では、各部品配置候補案の染色体に対して遺伝的アルゴリズムに従って、前記水回り室の配置案としての適応度の評価と、選択淘汰(Selec-tion)又は交叉(Crossover)若しくは突然変異(Mutation)の遺伝的操作(Operation )の演算処理がデフォルトで設定した世代数だけ行われ、前記ステップLで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する。
【0094】
例えば、第n+1世代目の染色体を作成する処理を代表的に説明すると、先ず、第n世代の各部品配置案の適応度を下記[数2]に示した関数により求め、部品配置案の染色体を評価する。その後、図23に示したように、前記適応度が高い順に上からデフォルトで設定した順位までの染色体をそのまま次世代へ残す。一方で、前記適応度がデフォルトで設定された順位より低い染色体は淘汰する。更に、残りの染色体については交叉及び突然変異の遺伝的操作の処理を行い、第n世代から第n+1世代目の染色体が作成される。
【0095】
各部品配置案の適応度は、少なくとも部品配置候補案の面積、同部品配置候補案の面積に対する室部品の総面積比、部品配置候補案の外形寸法と前記室の寸法に基づく外形寸法との相対比、並びに動線の有無にかかる要素から成る目的関数により算出され、その数値により評価される(請求項6記載の発明)。
前記適応度を求める目的関数の一例を、下記[数2]に示す。
【0096】
【数2】
【0097】
次にステップN(配置案出力ステップ)では、前記ステップMで策定された室部品の配置案をモニタ24aの画面上へ出力し、利用者へ提示する(請求項14記載の発明)。なお、前記ステップMで複数の配置案が作成された場合、前記ステップMで算出した適応度が高い順に前記適応度と共に順次各配置案をモニタ24a画面上へ表示する。
【0098】
斯くして、請求項2に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の一連の処理が終了となる。
以上、第2の実施形態で説明した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法によれば、住戸設計の専門家は勿論、集合住宅の住戸設計の専門知識を持たない者でも簡単な数値入力だけで、すばやく数多くのバリエーションからなる前記水回り室等の複数の室部品から構成される室の草案を簡便にプランニングすることができる。
【0099】
現在、主流となった所謂「フリープラン(自由設計)タイプ」、或いは所謂「メニュープランタイプ」供給方式による集合住宅の売買の際、住宅購入予定者および住宅供給メーカーにとって労力的にも時間的にも負担となっていた打ち合わせ工数を著しく削減することができる。
【0100】
≪第3の実施形態≫
第3の実施形態は、コンピュータを使用して集合住宅における各住戸における住戸プランの草案を部分的に遺伝的アルゴリズムを利用して作成する、請求項3に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の態様である。
【0101】
以下、図面を参照して本発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」について説明する。但し、上記第1の実施形態および第2の実施形態と異なる点についてのみ、詳細に説明する。
【0102】
図24は、本発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」が実施されるコンピュータシステム(以下、コンピュータと云う。)30の構成例を示している。
【0103】
このコンピュータ30は、上記第1および2の実施形態におけるコンピュータ10、20と同様に、中央処理装置(CPU)32、主記憶装置35、補助記憶装置36、出力装置34、及び入力装置33とから構成される。但し、補助記憶装置35には、前記オペレーティングシステムの他に本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実行するためのプログラム、室部品情報、圧縮処理情報、並びに部品選択ルール等が記憶格納される点で異なる。なお、部品選択ルールは、例えば、和室が水回り室に隣接する場合は水回り室内に前記和室の押入スペースを設けるので室部品の種類として押入を選択する等、コンピュータが参照する水回り室に配置する室部品の選出手法にかかる情報が記録された情報ファイルである。
【0104】
次に図25は、前記コンピュータ30を用いて実施される、請求項3に記載した「コンピュータによる住戸プランニング方法」の概略を示した流れ図である。以下、図25の流れ図に沿って、第1の実施形態と同条件の集合住宅において、一間の和室を擁した3LDKの住戸にかかる住戸プランの草案を作成する場合を例に本発明に係る処理内容を説明する。
【0105】
上記したコンピュータ30および前記プログラムを始動(開始)すると、先ず、ステップSにおいて、前記コンピュータ30は、上記第1の実施形態におけるステップAと同様の手法により、住戸購入予定者や設計者等の利用者に対して室構成要件および室配置要件並びに室接合要件の入力を促し、これら要件を前記利用者に入力させる(住戸要件入力ステップ)。
【0106】
続くステップTも、やはり上記第1の実施形態におけるステップB(サブステップB1〜B5)と同様の手法により、室の間取り案を策定する(間取り作成ステップ)。
【0107】
次にステップUでは、例えば図15に示す出力画面9をモニタ34aの画面上へ表示して前記ステップTで策定した水回り室の間取り案を提示し、次のステップVで水回り室の配置案を策定する間取り案の選択を利用者に促す(間取り案選択ステップ)。因みに、モニタ34aの画面上には、策定された各間取り案と共に、前記ステップTにおいて、上記第1の実施形態におけるサブステップB5と同様の手法により算出された各間取り案の評価値を表示する。
【0108】
その後、利用者により任意の間取り案が入力装置33を介して選択されると、該ステップUの一連の処理が終了し、次のステップVへと進む。
ステップVでは、前記ステップUで利用者により選択された間取り案から水回り室における幅及び奥行きの寸法に係るデータを読み取る。更に、前記部品選択ルールを参照して、該水回り室に配置する水回り部品の種類を選出する(データ抽出ステップ)。
【0109】
次にステップWでは、前記ステップVで読み取った水回り室の寸法に係るデータ、および選出した水回り部品の種類の一覧データを基に、第2の実施形態におけるステップM(サブステップM1、サブステップM2)と同様の手法により、水回り部品の配置案を策定する(配置策定ステップ)。
【0110】
続くステップX(水回り室選択ステップ)では、前記ステップWで策定された水回り部品の配置案をモニタ34aの画面上へ出力し利用者に対して提示し、任意の配置案の選択を利用者に促す。因みに、前記配置案は、適応度が高い順に前記適応度と共に順次各配置案をモニタ34aの画面上へ表示される。
【0111】
その後、利用者により任意の配置案が入力装置33を介して選択されると、その配置案を前記ステップUで選択された間取り案の水回り室領域へ取込む(以上、請求項10記載の発明)。なお、前記ステップXで複数の配置案が作成された場合、適応度が高い順に前記適応度と共に順次各配置案をモニタ34aの画面上へ表示する。
【0112】
次にステップYでは、流し台や収納棚等のキッチン部品を配置したキッチン配置図を利用者に提示して任意のキッチン配置図を選択させ、選択されたキッチン配置図を間取り案のキッチンの室スペースに取込んで、キッチン部品が配置された間取り案を作成する(キッチン作成ステップ)。なお、前記キッチン配置図には、少なくとも流し台、ガス台、作業台、収納棚、冷蔵庫置き場の平面配置図が表されている。
【0113】
前記ステップYの処理内容の一例について、以下、図26に示す流れ図に基いて詳細に説明する。
サブステップY1において、先ず、前記ステップUで選択された間取り案からキッチン室の幅および奥行きの寸法に係るデータを読み取り、次のサブステップY2へ進む。
【0114】
サブステップY2では、前記サブステップY1で読み取った寸法と、前記ステップSにおいて入力された前記室構成要件および前記室接合要件とを満たすキッチン配置図を前記補助記憶装置36に格納しているキッチン配置図群から検索する。
【0115】
続くサブステップY3では、前記サブステップY2で検索された全てのキッチン配置図をモニタ34aの画面上へ提示して任意のキッチン配置図を選択させ、次のサブステップY4へ進む。
【0116】
サブステップY4では、前記サブステップY3で選択されたキッチン配置図をステップUにおいて選択された間取り案のキッチンに取込む(以上、請求項11記載の発明)。
【0117】
また、前記補助記憶装置36内に利用者にとって所望のキッチン配置図が無い場合等に備え、本発明の「住戸プランニング方法」は、前記キッチン配置図の作成機能を実現するためのキッチン配置図作成ステップQを有している。
【0118】
以下に、前記キッチン配置図作成ステップQの一例について、図27に示す流れ図に沿って説明する。
先ず、サブステップQ1において、例えば図28に示す流し台や収納棚等のキッチン部品の寸法等の一覧情報を記録したキッチン部品情報5を提示して任意のキッチン部品の選択を利用者に促す。そして、利用者によりマウス33b等の入力装置33を介して任意のキッチン部品が選択されるとサブステップQ2へ進む。
【0119】
サブステップQ2では、前記サブステップQ1において利用者に選択されたキッチン部品の配置をマウス33b等の入力装置33を操作してキッチン配置図の外形となるキッチン設計枠6(図29参照)のいずれかの辺および角61〜68を選択し指定するよう利用者に促す。
【0120】
続くサブステップQ3では、前記サブステップQ2で指定された辺および角61〜68へ前記サブユニットQ1で選択されたキッチン部品を密着配置する。
その後、上記サブステップQ1〜Q3迄の処理をキッチンに配置する全てのキッチン部品について実施し、キッチン配置図を作成し、前記補助記憶装置36のキッチン配置図群と共に格納する。なお、前記キッチン配置図のデータファイルには、キッチン部品と接しないキッチン設計枠の外周部位は隣接する他の室との動線と記録される(以上、請求項12記載の発明)。
斯くして、ステップY又はステップQにかかる一連の処理が終了すると、次のステップZへ進む。
【0121】
ステップZでは、下駄箱やクローゼット等の収納部品の一覧を利用者へ提示し、利用者にマウス33b等の入力装置33を操作させて、前記収納部品の一覧の中から任意の収納部品を選択させ、間取り案上の任意の場所に配置させる。
斯くして、例えば図30に示す出力画面7でキッチンにおけるシステムキッチンの配置図等描き込まれた間取りの平面図(住戸プラン)の草案を出力し、請求項3に記載した発明に係る「コンピュータによる住戸プランニング方法」の一連の処理が終了となる。
【0122】
以上、第3の実施形態で説明した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法によれば、住戸設計の専門家は勿論、集合住宅の住戸設計の専門知識を持たない者でも簡単な数値入力等の操作により、すばやく数多くのバリエーションからなる住戸プランの草案を簡便にプランニングすることができる。
【0123】
現在、主流となった所謂「フリープラン(自由設計)タイプ」、或いは所謂「メニュープランタイプ」供給方式による集合住宅の売買の際、住宅購入予定者および住宅供給メーカーにとって労力的にも時間的にも負担となっていた打ち合わせ工数を著しく削減することができる。
【0124】
以上に説明した第1〜3の実施形態における各コンピュータ10,20,30の動作は、対応したプログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納され、コンピュータが前記記憶媒体のプログラムを読み取り、当該プログラムに従い動作することで請求項1〜3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法の実施可能な処理装置として機能し、上記した各ステップにおける処理が可能になる。
【0125】
なお、前記記憶媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用により記憶格納し、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体を云う。例えば、ハードデスク、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ、DAT等がある。
【0126】
また、前記第1〜3の実施形態における各コンピュータの動作に対応したプログラムは、コンピュータの記憶装置に記憶格納し、通信媒体を通じて他のコンピュータに配布することができる。この場合、前記プログラムは、搬送波によって具現化されたデータ通信信号として、通信媒体を伝送される。そして、その配布を受けたコンピュータを上記した第1〜第3の実施形態における請求項1〜3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法の処理装置として機能させることができる。
【0127】
前記通信媒体としては、同軸ケーブルおよびツイストペアケーブルを含む金属ケーブル類や光通信ケーブルなどの有線通信媒体、又は衛星放送や地上は無線通信等の無線通信媒体のいずれでも良い。
【0128】
前記搬送波は、データ通信信号を変調するための電磁波又は光である。この搬送波に具現化されたデータ通信信号は、変調されたブロードバンド信号と変調されていないベースバンド信号(電圧0の直流信号を搬送波とした場合に相当。)のいずれでも良い。
【0129】
以上には、本発明の好適な実施形態を3つ挙げて説明したが、これらの実施形態以外にも、本発明の趣旨を逸脱することなく、当業者が通常行う種々の応用、変更による実施も可能であることを付言する。例えば、第1〜第3の実施形態に供されるコンピュータにサーバー機能を追加して構築したクライアント/サーバ・システム上で本発明を実施しても良い。更に云えば、前記クライアント/サーバ・システムにWebサーバ機能や通信デバイス等を設け、インターネット等のWAN(Wide Area Network)上で本発明を実施しても良い。
【0130】
また、上記した第1、第3の実施形態では、3段・3列に整列した9個の方眼セル31から成る室配置枠30を使用したが、同構成の室配置枠に限定されない。即ち、段、列共に3つ以上の方眼セルによる構成の室配置枠(例えば4段・4列や5段・6列の方眼セルから成る室配置枠)を使用しても好適に実施できる。
【0131】
更に、上記した第1、第3の実施形態における住戸要件入力ステップで私室の数、室の配置を入力する際に、架空のダミー室を設定することにより、L字型やT字型などの長方形以外の専有床を有する住戸の住戸プランニングを行うこともできる。
【0132】
また、第1及び第3の実施形態における住戸要件入力ステップは、利用者がより利用しやすいユーザーインターフェースを提供すべく、図3に示したステップA(サブステップA1〜6)にかかる一連の手順に換えて図31の流れ図に示した手順によりコンピュータに室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を取得させても良い。以下に、図31に示した手順を流れ図に沿って説明する。但し、上記第1の実施形態および第3の実施形態と異なる点についてのみ、詳細に説明する。
【0133】
図31に示した手順から成る住戸要件入力ステップ(以下、ステップA’と云う。)は、先ず、サブステップA’1において、コンピュータ等を始動(開始)させた後に、コンピュータ10,30は、上記第1の実施形態におけるステップA等と同様の手法により、利用者に前記私室の数および同私室の室属性のデータ入力を促し、続いて前記私室の数および室属性を除くその他の室構成要件の入力画面1のみをモニタ14a,34aの画面上に表示して該その他の室構成要件の入力を促す。
【0134】
続くサブステップA’2では、利用者により入力された室構成要件を基に前記コンピュータ10,30が同コンピュータ10,30の記憶装置に格納された標準間取りパターン図表群から適切な標準間取りパターン図表を検索してモニタ14a,34aの画面上に提示し、利用者に任意の標準間取りパターン図を選択させる。例えば、室構成要件で私室の数が「3」と入力された場合、前記記憶装置から図32に示すような3LDKの標準間取りパターン図表を検索・抽出した後にモニタの画面上に提示し、利用者に任意の標準間取りパターン図を選択させる。
【0135】
因みに、前記標準間取りパターン図表は、室構成要件と既存の典型的な間取りパターン図との相関を分析しまとめた間取りパターン図の一覧表である。また、標準間取りパターン図は、画像データの他に自らの室配置要件および室接合要件のデータを擁する。
【0136】
続くサブステップA’3では、前記コンピュータ10,30が利用者に選択された間取りパターンから室配置要件および室接合要件を読み取る。
斯くして、コンピュータ10,30が室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を取得する該ステップA’における一連の処理が終了し、その後ステップA’で取得した室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、第1の実施形態におけるステップB以降又は第3の実施形態におけるステップU以降と同様の手法によって間取り案又は住戸プランの草案を作成される。
【0137】
【本発明が奏する効果】
請求項1〜31に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法によれば、住戸設計の専門家は勿論、集合住宅の住戸設計の専門知識を持たない者でも簡単な数値入力等の操作により、すばやく数多くのバリエーションからなる住戸における間取り(平面図)の草案、および水回り室等の複数の室部品から構成される室の草案、並びに住戸プランの草案を簡便にプランニングすることができる。
【0138】
更に、所謂「フリープラン(自由設計)タイプ」、或いは所謂「メニュープランタイプ」供給方式による集合住宅の売買の際、住宅購入予定者および住宅供給メーカーにとって労力的にも時間的にも負担となっていた打ち合わせ工数を著しく削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図2】請求項1に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現するためにコンピュータ上で実行される処理動作の概略を示す流れ図である。
【図3】ステップAの処理内容の一例を示す概略的な流れ図である。
【図4】私室の数および室属性を除くその他の室構成要件の入力画面の一例を示す説明図である。
【図5】室配置要件の入力画面の一例を示す説明図である。
【図6】室接合要件の入力画面の一例を示す説明図である。
【図7】A及びBは、室配置要件の入力画面の入力ルール(イ)の実施例を示す説明図である。
【図8】A及びBは、室配置要件の入力画面の入力ルール(ロ)の実施例を示す説明図である。
【図9】A及びBは、室配置要件の入力画面の入力ルール(ハ)の実施例を示す説明図である。
【図10】室配置枠の説明図である。
【図11】ステップBの処理内容の一例を示す概略的な流れ図である。
【図12】室配分案における按分処理の一例を示す説明図である。
【図13】室配分案の按分における方眼セルの取り合わせを示す説明図。
【図14】室配分案の按分の手順を示す説明図である。
【図15】間取り案の出力画面の一例を示す説明図である。
【図16】本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現する異なるコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図17】請求項2に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現するためにコンピュータ上で実行される処理動作の概略を示す流れ図である。
【図18】ステップMの処理内容の一例を示す概略的な流れ図である。
【図19】部品配置策定枠の説明図である。
【図20】規格ユニットおよび出入り口ユニットの表示データの一例を示す説明図である。
【図21】圧縮の処理手順の一例を示す説明図である。
【図22】染色体の説明図である。
【図23】遺伝的アルゴリズムの説明図である。
【図24】本発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現する異なるコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図25】請求項3に記載した発明に係るコンピュータによる住戸プランニング方法を実現するためにコンピュータ上で実行される処理動作の概略を示す流れ図である。
【図26】ステップYの処理内容の一例を示す概略的な流れ図である。
【図27】キッチン配置図作成ステップQの一例を示す概略的な流れ図である。
【図28】キッチン部品情報の出力画面の一例を示す説明図である。
【図29】キッチン設計枠の説明図である。
【図30】水回り室およびキッチンの配置図が間取りの平面図(住戸プラン)の草案を出力する出力画面の一例を示す説明図である。
【図31】ステップA’の処理内容を示す概略的な流れ図である。
【図32】標準間取りパターンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20,30 コンピュータ
30 室配置枠
31 方眼セル
32 サブ方眼セル
8 部品配置策定枠
101〜128 ユニット設置部
Claims (31)
- コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムを格納した記憶装置を有する前記コンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
から成ることを特徴とする、コンピュータによる住戸プランニング方法。 - コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムおよび規格ユニットの情報を記録した室部品情報等を格納した記憶装置を有する前記コンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類の入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
から成ることを特徴とする、コンピュータによる住戸プランニング方法。 - コンピュータを動作させる各ステップの処理内容が定義されたプログラムおよび規格ユニットの識別符号や寸法等を取り纏めた室部品情報並びに部品選択ルール等を格納した記憶装置を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムにより作成する住戸プランニング方法であって、
前記各ステップは、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示して任意の間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、
選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
から成ることを特徴とする、コンピュータによる住戸プランニング方法。 - 2列目の方眼セルは、左右に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することを特徴とする、請求項1又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 2段目の方眼セルは、上下に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することを特徴とする、請求項1又は3又は4に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 間取り作成ステップは、室配分案に対して複数の室属性を有する方眼セルの数、5角形以上の形状をとる不整形室の数、複数の方眼セルおよびサブ方眼セルからなる室の数、並びに廊下の室属性を有する方眼セル又はサブ方眼セルと室属性を持たない方眼セルおよびサブ方眼セルの総面積にかかる評価を行うことを特徴とする、請求項1、3〜5のいずれか一に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 間取り作成ステップは、策定された間取り案に対して廊下の接合態様、廊下の幅、室の面積、室の形状にかかる評価を行うことを特徴とする、請求項1又は3又は6に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 遺伝的アルゴリズムによる部品配置候補案の評価は、少なくとも部品配置候補案の面積、同部品配置候補案の面積に対する室部品の総面積比、部品配置候補案の外形寸法と前記室の寸法に基づく外形寸法との相対比、並びに動線の有無にかかる要素から成る目的関数により行われることを特徴とする、請求項2又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 圧縮の処理手順は、配置策定枠の各部品配置セルに配置した水回り部品を各段又は各列毎に垂直又は水平移動させて各水回り部品間の空間を無くし、一箇所に全ての水回り部品を集合させ、前記全ての水回り部品を囲み得る最小の方形の外周枠で該全ての水回り部品を囲い、前記外周枠内で、各水回り部品を当所配置策定枠で配置された位置に最も近い位置へ移動させ再配置することを特徴とする、請求項2又は3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 前記各ステップは、更に、前記配置策定ステップで策定された水回り部品の配置案を提示して任意の配置案の選択を利用者に促し、選択された配置案を先に選択された前記間取り図案の水回り室に取込む水回り室選択ステップを含むことを特徴とする、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 前記記憶装置は、更に、流し台や収納棚等を配置したキッチン配置図群を格納し、
前記各ステップは、間取り案選択ステップで選択された間取り案からキッチン室の寸法を読み取り、該寸法および前記室構成要件並びに前記室接合要件を満たすキッチン配置図を前記記憶装置が格納したキッチン配置図群から検索し、検索したキッチン配置図を提示して任意のキッチン配置図の選択を利用者に促し、選択されたキッチン配置図を先に選択された間取り図案のキッチンに取込むキッチン作成ステップを更に含むことを特徴とする、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。 - 前記記憶装置は、更に、流し台や収納棚等のキッチン部品情報を格納し、
前記各ステップは、キッチン部品情報を提示して任意のキッチン部品の選択を利用者に促し、選択されたキッチン部品の配置をキッチン配置図の外形となるキッチン設計枠のいずれかの辺および角を選択して指定するよう利用者に促し、指定された辺および角へ先に選択されたキッチン部品を密着配置し、キッチン部品と接しないキッチン設計枠の外周部位を隣接する他の室との動線とする情報を有するキッチン配置図を作成するキッチン配置図作成ステップを更に含むことを特徴とする、請求項3に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。 - 前記各ステップは、更に、間取り作成ステップで策定した間取り案を提示する間取り案出力ステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 前記各ステップは、更に、前記配置策定ステップで策定された室部品の配置案を提示する、配置案出力ステップを含むことを特徴とする、請求項2に記載したコンピュータによる住戸プランニング方法。
- 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類の入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように該部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムを利用し作成する住戸プランニング方法のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示して任意の間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、
選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に、前記記憶装置に格納された部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 2列目の方眼セルは、左右に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項15又は17に記載した記憶媒体。
- 2段目の方眼セルは、上下に2分割したサブ方眼セルで構成され、各々のサブ方眼セルに室属性を付することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項15又は17又は18に記載した記憶媒体。
- 間取り作成ステップは、室配分案に対して複数の室属性を有する方眼セルの数、5角形以上の形状をとる不整形室の数、複数の方眼セルおよびサブ方眼セルからなる室の数、並びに廊下の室属性を有する方眼セル又はサブ方眼セルと室属性を持たない方眼セルおよびサブ方眼セルの総面積にかかる評価を行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項15、17〜19のいずれか一に記載した記憶媒体。
- 間取り作成ステップは、策定された間取り案に対して廊下の接合態様、廊下の幅、室の面積、室の形状にかかる評価を行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項15又は17又は20に記載した記憶媒体。
- 遺伝的アルゴリズムによる部品配置候補案の評価は、少なくとも部品配置候補案の面積、同部品配置候補案の面積に対する室部品の総面積比、部品配置候補案の外形寸法と前記室の寸法に基づく外形寸法との相対比、並びに動線の有無にかかる要素から成る目的関数により行うことをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項16又は17に記載した記憶媒体。
- 圧縮の処理手順は、配置策定枠の各部品配置セルに配置した水回り部品を各段又は各列毎に垂直又は水平移動させて各水回り部品間の空間を無くし、一箇所に全ての水回り部品を集合させ、前記全ての水回り部品を囲み得る最小の方形の外周枠で該全ての水回り部品を囲い、前記外周枠内で、各水回り部品を当所配置策定枠で配置された位置に最も近い位置へ移動させ再配置することをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項16又は17に記載した記憶媒体。
- 前記配置策定ステップで策定された水回り部品の配置案を提示して任意の配置案の選択を利用者に促し、選択された配置案を先に選択された前記間取り案の水回り室に取込む水回り室選択ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項17に記載した記憶媒体。
- 前記間取り案選択ステップで選択された間取り案からキッチンの寸法を読み取り、該寸法および前記室構成要件並びに前記室接合要件を満たすキッチン配置図を前記記憶装置に格納したキッチン配置図群から検索し、検索したキッチン配置図を提示して任意のキッチン配置図の選択を利用者に促し、選択されたキッチン配置図を先に選択された間取り案のキッチンに取込むキッチン作成ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項17に記載した記憶媒体。
- 記憶装置に格納したキッチン部品情報を提示して任意のキッチン部品の選択を利用者に促し、選択されたキッチン部品の配置をキッチン配置図の外形となるキッチン設計枠のいずれかの辺および角を選択して指定するよう利用者に促し、指定された辺および角へ先に選択されたキッチン部品を密着配置し、キッチン部品と接しないキッチン設計枠の外周部位を隣接する他の室との動線とする情報を有するキッチン配置図を作成するキッチン配置図作成ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項17に記載した記憶媒体。
- 前記間取り作成ステップで策定した間取り案を提示する間取り案出力ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項15に記載した記憶媒体。
- 前記配置策定ステップで策定された室部品の配置案を提示する配置案出力ステップを更にコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した、請求項16に記載した記憶媒体。
- 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸における間取りの草案を作成する住戸プランニング方法のプログラムであって、
私室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取り案を策定する間取り作成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、住戸の各室に配置する室部品の配置案を遺伝的アルゴリズムを利用して策定する住戸プランニング方法のプログラムであって、
室の寸法および前記室に配置する室部品の種類を入力を促すデータ入力ステップと、
入力された室部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択された規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット設置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮し作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ入力ステップで入力された室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 記憶装置等を有するコンピュータを使用して、集合住宅の住戸プランの草案を遺伝的アルゴリズムを利用し作成する住戸プランニング方法のプログラムであって、
室の数、室様式等に関する室構成要件、および住戸における各室の配置に関する室配置要件、並びに室同士間の動線に関する室接合要件の入力を促す住戸要件入力ステップと、
入力された室構成要件および室配置要件並びに室接合要件を基に、少なくとも3段・3列に整列した9個の方眼セルから成る方形の室配置枠の各方眼セルへ室属性を付した室配分案を策定し、同室配分案の室配置枠の外周を住戸の外形寸法比に梯尺し、各方眼セルの面積比を按分して室の間取りを策定する間取り作成ステップと、
間取り作成ステップで策定した間取り案を提示し、水回り室における水回り部品の配置案を策定する間取り案の選択を利用者に促す間取り案選択ステップと、選択された間取り案から水回り室の寸法を読み取ると共に、前記記憶装置に格納された部品選択ルールを参照して前記室構成要件等から前記水回り室に配置する水回り部品の種類を選出するデータ抽出ステップ、
前記データ抽出ステップで選出した水回り部品の種類に該当する規格ユニットを前記記憶装置に格納された室部品情報から無作為に選択し、選択した規格ユニットおよび出入り口ユニットを方形の部品配置策定枠の外周に沿って一連に配置された少なくとも8個の方形の部品配置セルにおける前記部品配置策定枠の中央に面する一辺を除いた3辺に設けたユニット配置部へ無作為に配置し、各規格ユニットおよび出入り口ユニットが互いに干渉しないように前記部品配置策定枠内の空間を縦横に圧縮して作成した部品配置候補案にかかる各規格ユニットおよび出入り口ユニットの識別符号、各規格ユニットおよび出入り口ユニットの配置、並びに圧縮の処理手順をそれぞれ遺伝子として遺伝子座に表現した染色体に対し、遺伝的アルゴリズムにより演算を繰り返して前記データ抽出ステップで読み取った水回り室の寸法に収まる適切な室部品の配置案を策定する配置策定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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