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JP6339058B2 - 車載器および車頭間距離算出方法 - Google Patents

車載器および車頭間距離算出方法 Download PDF

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JP6339058B2
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Description

本発明の実施形態は、車載器および車頭間距離算出方法に関する。
カメラにより車両の前方を撮像して得られたカメラ映像に含まれる車両等のオブジェクトを検出するオブジェクト検出装置では、パターン認識技術が広く用いられている。そして、オブジェクト検出装置では、パターン認識技術を用いて、カメラ映像からオブジェクトを検出し、当該画像を撮像したカメラから、検出したオブジェクトまでの距離を算出することが可能である。
特表2011−529189号公報 特表2003−532959号公報
しかしながら、上記のオブジェクト検出装置では、検出対象のオブジェクトの全体像がカメラ映像に含まれていない場合には、カメラから検出対象のオブジェクトの先端までの距離は算出できず、カメラから検出対象のオブジェクトの後端までの距離しか算出することができない。
実施形態の車載器は、受信部と、記憶部と、抽出部と、判定部と、算出部と、を備える。受信部は、道路交通情報を取得するために道路を走行するプローブカーである第1車両の前方を撮像部により撮像して得られた第1画像を受信する。記憶部は、車種毎に設けられかつ当該車種ごと標準車長および車両の特徴量を含む辞書を記憶する。抽出部は、第1画像内の第2車両の特徴量を抽出する。判定部は、記憶部から、判定対象の車種の辞書を読み出し、当該読み出した辞書が含む特徴量と第2車両の特徴量との類似度に基づいて、第2車両の車種を判定し、判定した車種に属する車両の車長を求める。算出部は、第1画像に基づいて、第1車両の先端から第2車両の後端までの距離である車間距離を求め、当該車間距離と車長と合計することで、第1車両の先端から第2車両の先端までの距離である車頭間距離として算出する。
図1は、第1の実施形態にかかる交通情報検出システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態にかかる交通情報検出システムが有するプローブカーの構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態にかかるプローブカーが有する情報処理部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車頭間距離の算出処理の一例を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態にかかるプローブカーにより車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車線の検出処理の一例を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の設定処理の一例を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる検出領域の補正処理の一例を説明するための図である。 図10は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車種の判定処理の一例を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車種の判定処理の一例を説明するための図である。 図12は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車種の判定処理の一例を説明するための図である。 図13は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車間距離の算出処理の一例を説明するための図である。 図14は、第1の実施形態にかかるプローブカーにより算出された車間距離の一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車頭間距離の算出に用いる標準車長の一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車両位置の推定処理の一例を説明するための図である。 図17は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の特徴量の抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図18は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の特徴量の抽出処理の一例を説明するための図である。 図19は、第2の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図20は、第3の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図21は、第3の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の一例を説明するための図である。
以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかる車載器および車頭間距離算出方法を適用した交通情報検出システムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1を用いて、本実施形態にかかる交通情報検出システムの構成について説明する。図1は、第1の実施形態にかかる交通情報検出システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態にかかる交通情報検出システムは、プローブカーV1と、検出対象車両V2と、GPS(Global Positioning System)衛星ST、基地局Bと、サーバSと、を有している。プローブカーV1(第1車両の一例)は、プローブカーV1の先端から検出対象車両V2(第2車両の一例)の先端までの距離である車頭間距離(第2距離の一例)を求める。検出対象車両V2は、プローブカーV1の前方を走行する車両である。
GPS衛星STは、時刻等を含むGPS信号を地上に送信する。基地局Bは、プローブカーV1と無線通信可能であり、プローブカーV1により求めた車頭間距離に関するデータ(以下、距離データと言う)を受信する。サーバSは、基地局BによってプローブカーV1から受信した距離データや環境情報提供業者の端末等から受信する環境情報(例えば、気象情報)に基づいて、車両の渋滞等の道路交通情報を生成する。
次に、図2を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1の構成について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる交通情報検出システムが有するプローブカーの構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態にかかるプローブカーV1は、カメラ11と、情報処理部12と、表示部13と、スピーカ14と、を有する。カメラ11(撮像部の一例)は、プローブカーV1の前方を含むエリア(以下、監視対象エリアと言う)を撮像可能に設けられている。そして、カメラ11は、監視対象エリアを撮像して得られた動画像データを情報処理部12に送信する。本実施形態では、カメラ11は、単眼カメラおよびステレオカメラを有し、各カメラの撮像により得られた動画像データを情報処理部12に送信する。
また、本実施形態では、カメラ11は、監視対象エリアを撮像するために、予め設定された撮像条件(例えば、所定の高さ、俯角、回転角)に従って設けられている。本実施形態では、カメラ11は、プローブカーV1の車内に設けられているが、プローブカーV1の前方を撮像可能に設けられていれば、これに限定するものではない。例えば、カメラ11は、プローブカーV1が走行する道路の路側に設けられていても良い。
情報処理部12(車載器の一例)は、カメラ11とともにプローブカーV1の車内に搭載され、無線通信ユニットまたはケーブルを介してカメラ11と接続されている。そして、情報処理部12は、当該無線通信ユニットまたはケーブルを介して、カメラ11から動画像データを受信する。そして、情報処理部12は、カメラ11から受信した動画像データを用いて、プローブカーV1の先端から検出対象車両V2の先端までの車頭間距離を求める。そして、情報処理部12は、求めた車頭間距離に基づいて、安全運転支援や道路交通情報の生成に用いる距離データを生成して基地局Bに送信する。本実施形態では、情報処理部12は、車頭間距離を求める度に、距離データを生成して、基地局Bに送信しても良いし、所定回数、車頭間距離を求めた後に、所定回数分の車頭間距離に基づいて、距離データを生成して、基地局Bに送信しても良い。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、情報処理部12により生成された距離データ等の情報(以下、警告情報と言う)等の各種情報を表示可能である。スピーカ14は、警告情報等の各種情報の音声を出力する。
次に、図3および図4を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1の情報処理部12の機能構成について説明する。図3は、第1の実施形態にかかるプローブカーが有する情報処理部の機能構成の一例を示すブロック図である。図4は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車頭間距離の算出処理の一例を説明するための図である。
図3に示すように、本実施形態では、情報処理部12は、制御部121と、通信I/F部122と、記憶部123と、外部記憶装置124と、を有する。制御部121は、情報処理部12全体を制御する。本実施形態では、制御部121は、MPU(Micro Processing Unit)等を備えたマイクロコンピュータにより構成され、後述する記憶部123に記憶される制御プログラムを実行することにより、情報処理部12全体の制御や車頭間距離の算出等を行う。
また、図4に示すように、制御部121は、カメラ11から受信した動画像データを用いて、プローブカーV1の先端から検出対象車両V2の後端までの距離(以下、車間距離と言う。第1距離の一例)を算出する。さらに、制御部121は、カメラ11から受信した動画像データを用いて、検出対象車両V2の車種を判定する。そして、制御部121は、算出した車間距離と、検出対象車両V2の車種の車長とを足し合わせた長さを、車頭間距離として算出する。本実施形態では、検出対象車両V2の車種毎に、当該車種に属する車両の車長(以下、標準車長と言う)が予め設定されている。そして、制御部121は、判定した車種の標準車長を、当該検出対象車両V2の車長として、車頭間距離の算出に用いる。または、制御部121は、検出対象車両V2までの車間距離の算出と車種の判定とを実行し、算出した車間距離と判定した車種とを、基地局Bを経由してサーバSに送信しても良い。そして、サーバSは、受信した車種に基づいて、検出対象車両V2の標準車長を求め、当該標準車長と、受信した車間距離とを足し合わせて車頭間距離を算出しても良い。
通信I/F部122は、カメラ11、表示部13、スピーカ14等の外部機器と通信可能である。また、通信I/F部122は、無線通信によって、距離データ等の各種情報を基地局Bと送受信する。記憶部123は、制御部121により実行される制御プログラム等の各種情報を記憶する不揮発性の記憶部であるROM(Read Only Memory)、制御部121の作業領域として用いられかつ各種情報を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、情報処理部12に設定される設定情報等を記憶する不揮発性の記憶部であるフラッシュROM、カメラ11から受信した動画像データ等を記憶するVRAM(Video Random Access Memory)等を有する。
外部記憶装置124は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の記憶装置である。具体的には、外部記憶装置124(記憶部の一例)は、検出対象車両V2の車種毎に設けられかつ当該車種に属する車両の特徴量を含む辞書を記憶する。
本実施形態では、外部記憶装置124は、普通車に属する車両の特徴量を含む普通車用辞書と、大型車に属する車両の特徴量を含む大型車用辞書と、を含む複数の辞書を記憶する。具体的には、普通車用辞書は、普通車に属する車両の特徴量を高次に拡張した高次特徴量(高次局所自己相関特徴)を含む。また、大型車用辞書は、大型車に属する車両の特徴量を高次に拡張した高次特徴量を含む。
次に、図5を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1による車頭間距離の算出処理の概要について説明する。図5は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
制御部121は、通信I/F部122を介して、カメラ11から、当該カメラ11によって監視対象エリアを撮像して得られた動画像データを受信する(ステップS501)。次いで、制御部121は、受信した動画像データを構成するフレーム内の車両を検出する(ステップS502)。
そして、制御部121は、フレーム内における車両の位置等に基づいて、車間距離を算出する(ステップS503)。また、制御部121は、フレーム内の車両の特徴量に基づいて、当該車両の車種を判定する(ステップS504)。
さらに、制御部121は、判定した車種の標準車長を、当該フレーム内の車両の車長と推定する(ステップS505)。そして、制御部121は、算出した車間距離と、推定した車長とを足し合わせた長さを、車頭間距離として算出する(ステップS506)。
次に、図6を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1による車頭間距離の算出処理の詳細について説明する。図6は、第1の実施形態にかかるプローブカーにより車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部121(受信部の一例)は、通信I/F部122を介して、カメラ11から、当該カメラ11によって監視対象エリアを撮像して得られた動画像データ(第1画像の一例)を受信する(ステップS601)。本実施形態では、制御部121は、単眼カメラによって監視対象エリアを撮像して得られた動画像データ、およびステレオカメラによって監視対象エリアを撮像して得られた動画像データ(第2画像の一例)の両方を受信する。
次いで、制御部121は、受信した動画像データを構成するフレーム(第1フレームの一例)内において特徴量の抽出を行う領域(以下、注目領域と言う)を設定する(ステップS602)。本実施形態では、制御部121は、フレームより小さいサイズの矩形状の領域を注目領域に設定する。
そして、制御部121は、設定した注目領域の特徴量を抽出する(ステップS603)。具体的には、制御部121は、注目領域の輝度情報に基づいて、低次元のエッジ情報、HOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量、CoHOG(Co-occurrence Histograms of Oriented Gradients)特徴量等の高次特徴量を抽出する。本実施形態では、制御部121は、フレーム内において注目領域を移動させて、複数の注目領域の特徴量を抽出する。これにより、制御部121(抽出部の一例)は、フレーム内の車両(検出対象車両V2)の特徴量を抽出する。そして、制御部121は、複数の注目領域のうち、車両の特徴量を抽出した注目領域を、車両の検出領域とする。
ここで、図7〜9を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1による車両の検出処理について説明する。図7は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車線の検出処理の一例を説明するための図である。図8は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の設定処理の一例を説明するための図である。図8では、フレームFの左上の角を原点Oとし、フレームFの上下方向をY軸とし、フレームFの水平方向をX軸とする。図9は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる検出領域の補正処理の一例を説明するための図である。
例えば、図7に示すように、制御部121は、フレームが含む車線A1,A2と当該車線A1,A2以外の領域との境界線L1,L2,L3(例えば、白線)を検出する。次いで、制御部121は、検出した境界線L1,L2,L3で囲まれる領域を、車線A1,A2として検出し、当該車線A1,A2を、注目領域を設定する領域である設定対象領域(所定の画像の一例)とする。
そして、制御部121は、設定対象領域内に注目領域を設定し、設定対象領域以外の領域に対して注目領域を設定しない。言い換えると、制御部121は、設定対象領域以外の領域に対する注目領域の設定を禁止する。本実施形態では、制御部121は、境界線L1,L2,L3で囲まれる車線A1,A2を全て設定対象領域に設定しているが、プローブカーV1が走行する車道の車線A1のみを設定対象領域としても良い。
すなわち、制御部121は、フレームが含む車線A1,A2を検出し、当該フレーム内において車線A1,A2内において車両の特徴量を抽出し、当該フレーム内において車線A1,A2以外の領域の特徴量の抽出を行わない。これにより、フレーム内において車線A1,A2以外の領域に対しては特徴量の抽出が行われないので、フレームからの特徴量の抽出による処理負荷を軽減することができる。
または、図8に示すように、制御部121は、フレーム全体を設定対象領域としても良い。この場合、図8に示すように、制御部121は、原点Oを始点として、フレーム内全体に注目領域TAを移動させながら、フレーム内の複数の注目領域TAの特徴量を抽出する。そして、制御部121は、複数の注目領域TAのうち、車両の特徴量が抽出された注目領域TAを、車両が検出された検出領域とする。
また、制御部121は、フレーム内において車両が検出された検出領域(第1領域の一例)より大きくかつ当該検出領域を包含する領域である探索領域(第2領域の一例)の特徴量に基づいて、当該探索領域内の車両の端部を検出する。そして、制御部121は、検出した車両の端部と、検出領域の端部とが一致するように、当該検出領域を補正し、当該補正した検出領域の特徴量を、フレーム内から抽出された車両の特徴量とする。フレーム内において検出領域の位置は、車両の実際の位置に対してずれる可能性がある。特に、検出領域の下側の端部が、車両の実際の下側の位置からずれてしまうと、車間距離の算出結果に大きな誤差が生じる。これに対して、本実施形態では、検出領域の端部が、車両の端部と一致するように、当該検出領域を補正することにより、検出領域の位置が車両の実際の位置からずれることを防止できるので、車間距離の算出結果の誤差を低減することができる。
例えば、図9に示すように、検出領域701の水平方向の端部が、車両703の水平方向の端部と一致していない場合、制御部121は、水平方向へのサイズが検出領域701より大きくかつ当該検出領域701を包含する探索領域702を設定する。次いで、制御部121は、ステレオカメラの撮像により得られた動画像データを構成するフレームF内において、探索領域702に対応する領域の奥行き方向の情報(距離)の分布704に基づいて、車両703の水平方向の端部E1,E2を検出する。そして、制御部121は、車両703の水平方向の端部E1,E2と検出領域701の水平方向の端部とが一致するように、当該検出領域701を補正する。
図6に戻り、制御部121(判定部の一例)は、外部記憶装置124から、フレーム毎に異なる一部の辞書を読み出す(ステップS604)。これにより、車頭間距離の算出処理の過程において、フレームが含む車両の車種を判定する際に読み出す辞書を減らすことができるので、辞書の読み出しに用いるメモリのサイズを減らすことができ、車種の判定による処理負荷を小さくし、かつ車種の判定にかかる処理時間を短くすることができる。本実施形態では、制御部121は、フレーム毎に異なる辞書を読み出しているが、外部記憶装置124から、判定対象の車種(例えば、普通車および大型車)の辞書を読み出すものであれば、これに限定するものではない。例えば、制御部121は、各フレームについて、判定対象の車種の辞書を全て読み出しても良い。
ところで、フレームから人物をオブジェクトとして検出する場合、立っている人、しゃがんでいる人、足を開いている人、足を閉じている人など、同一のカテゴリのオブジェクトであってもその状態が異なる場合には、オブジェクトの特徴量は異なる。そこで、外部記憶装置124に記憶されている辞書は、同一カテゴリ(例えば、車種)のオブジェクト(例えば、車両)が異なる状態で写る複数の画像それぞれが含むオブジェクトの特徴量を含むものとする。
また、本実施形態では、制御部121は、所定の順番(例えば、普通車用辞書、大型車用辞書の順)で、外部記憶装置124から辞書を繰り返し読み出す。すなわち、制御部121は、外部記憶装置124から、普通車用辞書および大型車用辞書を交互に読み出す。そして、制御部121は、カメラ11からの動画像データの送信が停止するまで、外部記憶装置124からの辞書の読み出しを繰り返す。次に、制御部121は、検出領域の特徴量(フレーム内の車両の特徴量)と、読み出した辞書が含む特徴量との類似度を算出する(ステップS605)。本実施形態では、制御部121は、外部記憶装置124から、2つの辞書を交互に読み出しているが、判定対象の車種の速度が異なる場合には、速度が速い車種の辞書をNフレーム連続して読み出した後、速度が遅い車種の辞書を1フレームだけ読み出すパターンを繰り返しても良い。
さらに、制御部121(判定部の一例)は、算出した類似度に基づいて、フレーム内の車両の車種を判定する(ステップS606)。本実施形態では、制御部121は、算出した類似度が所定の閾値より高い場合に、読み出した辞書に対応する車種を、フレーム内の車両の車種と判定する。ここで、所定の閾値は、辞書に対応する車種に属する車両と判定する類似度の下限である。また、本実施形態では、制御部121は、判定対象の車種の全ての辞書が読み出されるまで、複数のフレームから抽出した車両の特徴量を保持し続け、当該保持する車両の特徴量と、全ての辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、特徴量を保持する車両の車種を判定する。
ここで、図10〜12を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1による車種の判定処理の一例について説明する。図10〜12は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車種の判定処理の一例を説明するための図である。
図10に示すように、制御部121は、フレームから抽出した車両の特徴量と普通車用辞書が含む特徴量との類似度が「0.3」であり、当該フレームから抽出した車両の特徴量と大型車用辞書が含む特徴量との類似度が「0.5」である場合、フレームから抽出した車両の特徴量との類似度が高い特徴量を含む辞書(ここでは、大型車用辞書)の車種である「大型車」を、フレームから抽出した車両の車種と判定する。
または、制御部121は、ステレオカメラによって監視対象エリアを撮像して得られる検出対象車両V2の三次元形状を取得する。そして、図11に示すように、制御部121は、取得した三次元形状が含む、検出対象車両V2の幅および高さと、所定の車種分類基準とを照らし合わせて、検出対象車両V2の車種を判定しても良い。ここで、所定の車種分類基準は、車種毎の幅および高さを含む。または、図12に示すように、制御部121は、フレームが含む車両内のナンバープレートに記載された車種情報に基づいて、検出対象車両V2の車種を判定しても良い。
図6に戻り、制御部121(算出部の一例)は、動画像データを構成するフレームに基づいて、プローブカーV1の先端から検出対象車両V2の後端までの車間距離を求める。さらに、制御部121は、車間距離と、判定した検出対象車両V2の車種の車長と、を足し合わせた距離を車頭間距離として算出する(ステップS607)。
ここで、図13〜15を用いて、本実施形態にかかるプローブカーV1による車頭間距離の算出処理の一例について説明する。図13は、第1の実施形態にかかるプローブカーによる車間距離の算出処理の一例を説明するための図である。図13では、フレームFの左上の角を原点Oとし、フレームFの上下方向をY軸とし、フレームFの水平方向をX軸とする。図14は、第1の実施形態にかかるプローブカーにより算出された車間距離の一例を示す図である。図15は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車頭間距離の算出に用いる標準車長の一例を示す図である。
アップダウンがある道路を走行する車両間の車間距離を算出した場合、単眼カメラの撮像により得られる動画像データを用いて算出した車間距離である単眼方式の車間距離と、ステレオカメラの撮像により得られる動画像データに基づく車間距離であるステレオ方式の車間距離(第3距離の一例)とは異なる。単眼方式の車間距離は、道路が平坦であることを前提に算出されるため、アップダウンがある道路を走行する車両間の車間距離を算出すると、実際の車間距離との誤差が発生する。一方、ステレオ方式の車間距離は、三角測量の原理に基づいて算出されるため、実際の車間距離との誤差が小さい。ただし、ステレオ方式の車間距離を算出する場合、車間距離を算出する領域(検出領域)にテクスチャが無い場合には、車間距離を算出することができない。よって、単眼方式の車間距離とステレオ方式の車間距離とを用いて、実際の車間距離を算出することが好ましい。
例えば、図13に示すように、プローブカーV1と、地点1(または地点2)の検出対象車両V2との間の車間距離を算出する場合、プローブカーV1と地点1(または地点2)との高低差が小さいため、単眼方式の車間距離およびステレオ方式の車間距離のいずれも、実際の車間距離との乖離が小さい。一方、プローブカーV1と地点3の検出対象車両V2との間の車間距離を算出する場合、プローブカーV1と地点3との高低差が大きいため、単眼方式の車間距離とステレオ方式の車間距離との乖離が大きくなる。そこで、制御部121は、単眼方式の車間距離およびステレオ方式の車間距離を求め、当該単眼方式の車間距離とステレオ方式の車間距離との差分が所定値以下である場合には、単眼方式の車間距離を用いて車頭間距離を求める。一方、制御部121は、単眼方式の車間距離とステレオ方式の車間距離との差分が所定値より大きい場合には、ステレオ方式の車間距離に基づいて、単眼方式の車間距離を補正する。そして、制御部121は、補正後の単眼方式の車間距離を用いて車頭間距離を求める。
例えば、図14に示すように、制御部121は、プローブカーV1と地点3の検出対象車両V2(言い換えると、フレームF内におけるY軸の座標:300に位置する検出対象車両V2)との車間距離を算出する場合、単眼方式の車間距離:60mとステレオ方式の車間距離:80mの差分:20mが所定値:10mより大きいため、ステレオ方式の車間距離:80mを、単眼方式の車間距離とみなして、当該単眼方式の車間距離を補正する。
次いで、制御部121は、フレームF内の車両の車種の車長を求める。図15に示すように、本実施形態では、記憶部123は、車種と、当該車種に属する車両の標準車長とを対応付けて記憶する標準車長テーブルTを記憶している。そして、制御部121は、フレームF内の車両の車種を判定すると、標準車長テーブルTから、当該判定した車種と対応付けて記憶された標準車長を読み出し、当該標準車長を、フレーム内の車両の車長として特定する。その後、制御部121は、単眼方式の車間距離と、特定した車長とを足し合わせた距離を、車頭間距離として算出する。これにより、フレーム内に車両の全てが含まれていない場合でも、車頭間距離を算出することができる。
本実施形態では、制御部121は、標準車長テーブルTにおいて、判定した車種と対応付けて記憶された標準車長を、フレーム内の車両の車長としているが、これに限定するものではない。例えば、判定対象の車種に大型車が含まれる場合、制御部121は、予め設定された時間(例えば、1週間)内に、フレームから特徴量を抽出した検出対象車両V2の数に対する、大型車と判定された車両の数の割合(以下、大型車混入率と言う)を求める。
そして、制御部121は、大型車混入率に基づいて、検出対象車両V2の車長を推定し、当該推定した車長と、車間距離との合計を、車頭間距離として算出する。例えば、制御部121は、フレームから特徴量を抽出した検出対象車両V2のうち、大型車混入率分の検出対象車両V2の車長を、大型車の車長と推定する。
これにより、道路を走行するプローブカーV1の割合が低い場合でも、信頼性の高い車頭間距離を求めることができる。また、大型車混入率を用いて車頭間距離を算出する方法によれば、プローブカーV1を走行させる時間が長くなればなるほど、より実際の値に近い車頭間距離を求めることができる。さらに、従来は、固定式のトラフィック・カウンタ(感知器)にて計測した大型車混入率を算出したり、感知器の無い道路では人によって大型車混入率を求めたりしていたが、フレーム内の車両の特徴量と辞書が含む特徴量とを用いて大型車を判定することで、感知器の設置等にかかる手間やコストを削減することができる。
図6に戻り、制御部121は、最後に読み出したフレーム(以下、現フレームと言う)と当該現フレームから所定数(例えば、1つ)前のフレーム(以下、過去フレームと言う)までのフレームにおける車両の検出領域の位置に基づいて、次に読み出すフレーム(以下、次フレームと言う)内において、車両が検出される位置を推定する(ステップS608)。
図16は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける車両位置の推定処理の一例を説明するための図である。図16に示すように、現フレームである2番目のフレームから車両を検出する場合、制御部121は、過去フレーム(1番目のフレーム)から検出された車両の検出領域R1の位置の見かけの移動量および移動方向に基づいて、2番目のフレーム内における車両の検出領域R2の位置を推定する。そして、制御部121は、2番目のフレーム内における注目領域を設定する際、推定された検出領域R2または当該検出領域R2の位置近傍を注目領域に設定し、当該推定された検出領域R2または当該検出領域R2近傍以外の領域を注目領域に設定しない。
図16に示すように、現フレームである3番目のフレームから車両を検出する場合、制御部121は、過去フレーム(2番目のフレーム)から検出された車両の検出領域R3の見かけの移動量および移動方向に基づいて、3番目のフレーム内における車両の検出領域R4の位置を推定する。そして、制御部121は、3番目のフレーム内における注目領域を設定する際、推定された検出領域R4または当該検出領域R4近傍を注目領域に設定し、当該推定された検出領域R4または当該検出領域R4近傍以外の領域を注目領域に設定しない。これにより、次フレームにおいて注目領域に設定する領域を絞り込むことができ、推定された検出領域およびその近傍から車両の特徴量を重点的に抽出することで、車両の特徴量の抽出効率を高めることができる。
その後、制御部121は、カメラ11から受信した動画像データを構成する全てのフレームから、車両の特徴量の抽出を行ったか否かを判断する(ステップS609)。全てのフレームから車両の特徴量の抽出を行っていない場合(ステップS609:No)、制御部121は、ステップS602に戻り、動画像データを構成するフレームのうち、車両の特徴量の抽出を行っていない次フレーム内における注目領域を設定する。一方、全てのフレームから車両の特徴量の抽出を行った場合(ステップS609:Yes)、制御部121は、車頭間距離の算出処理を終了する。その後、制御部121は、算出した車頭間距離を用いて距離データを生成し、当該距離データを、基地局Bを介して、サーバSに送信する。
本実施形態では、制御部121が、図6に示すステップS602〜ステップS609までの処理を行っているが、これに限定するものではなく、カメラから受信した動画像データを、サーバSに送信して、図6に示すステップS602〜ステップS609の一部または全てをサーバSにおいて実行するように構成することも可能である。
次に、図17および図18を用いて、図6のステップS602およびステップS603に示す注目領域の特徴量の抽出処理について詳細に説明する。図17は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の特徴量の抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18は、第1の実施形態にかかるプローブカーにおける注目領域の特徴量の抽出処理の一例を説明するための図である。
制御部121は、動画像データを受信すると、当該動画像データを構成する各フレームを、異なるサイズに縮小した画像(以下、マルチスケール画像と言う)を生成する(ステップS1701)。図18に示すように、本実施形態では、制御部121は、フレームFを、3つの異なるサイズに縮小した3つのマルチスケール画像MF1,MF2,MF3を生成する。
次いで、制御部121は、フレームおよびマルチスケール画像それぞれに対して注目領域を設定する(ステップS1702)。その際、制御部121は、フレームおよびマルチスケール画像のいずれに対しても、同じサイズかつ同じ形状(例えば、矩形状)の領域を注目領域に設定する。
そして、制御部121は、フレーム内およびマルチスケール画像内に設定された注目領域の特徴量を抽出する(ステップS1703)。本実施形態では、制御部121は、フレームに対して注目領域を設定する場合と同様にして、マルチスケール画像全体、若しくはマルチスケール画像内の設定対象領域内において注目領域を移動させる。次いで、制御部121は、マルチスケール画像内に設定された各注目領域の特徴量を抽出する。
そして、制御部121は、背景の特徴量および車両の特徴量を含む所定の辞書を用いて、フレームおよびマルチスケール画像内の注目領域のうち、車両の特徴量が抽出された注目領域と、背景の特徴量が抽出された注目領域を判別する(ステップS1704)。そして、制御部121は、車両の特徴量が抽出された注目領域を、検出領域とする。
これにより、例えば、フレームが含む車両の見かけのサイズが大きく、注目領域内に納まらず、当該注目領域から抽出された特徴量を車両の特徴量として抽出できない場合でも、マルチスケール画像が含む車両が、注目領域に納まれば、当該注目領域から抽出された特徴量を車両の特徴量として抽出することができるので、フレームが含む車両の検出精度を向上させることができる。また、検出対象車両V2が遠方に存在し、フレームが含む車両の見かけのサイズが小さく、当該フレームのままでは、車両の特徴量を抽出できない場合でも、マルチスケール画像が含む車両の特徴量を抽出できるので、フレームが含む車両の検出精度を向上させることができる。
このように、第1の実施形態にかかる交通情報検出システムによれば、フレーム内に車両の全てが含まれていない場合でも、車頭間距離を算出することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、1つのフレームについて、外部記憶装置から複数の辞書を読み出し、当該フレームが含む車両の特徴量と、読み出した各辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、当該車両の車種を判定する例である。以下の説明では、第1の実施形態と同様の箇所については説明を省略する。
図19は、第2の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下の説明では、図19において、図6に示す同様のステップについては、同じ符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、制御部121は、外部記憶装置124から、判定対象の全ての車種の辞書を読み出す。
具体的には、制御部121は、外部記憶装置124から、判定対象の全ての車種の複数の辞書(以下、読出対象辞書と言う)を読み出す(ステップS1901)。次に、制御部121は、検出領域の特徴量と、読み出した複数の読出対象辞書のうち一つの読出対象辞書が含む特徴量との類似度を算出する(ステップS1902)。そして、制御部121は、複数の読出対象辞書それぞれが含む特徴量と、検出領域の特徴量との類似度を算出したか否かを判断する。全ての読出対象辞書が含む特徴量と、検出領域の特徴量との類似度を算出していない場合、制御部121は、ステップS1901に戻り、複数の読出対象辞書のうち、未だ検出領域の特徴量との類似度を算出していない読出対象辞書を読み出す。
全ての読出対象辞書が含む特徴量と検出領域の特徴量との類似度を算出した場合、制御部121は、検出領域の特徴量と各読出対象辞書が含む特徴量との類似度を比較する(ステップS1903)。そして、制御部121は、検出領域の特徴量との類似度が最も高い特徴量を含む読出対象辞書に対応する車種を、フレーム内の車両の車種と判定する(ステップS1904)。
このように、第2の実施形態にかかる交通情報検出システムによれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、判定対象の車種(例えば、普通車および大型車)に属する車両の高次特徴量を含む統合辞書を記憶し、当該統合辞書が含む高次特徴量との類似度が所定の閾値以上の車両の特徴量と、読出対象辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、フレームが含む車両の車種を判定する例である。以下の説明では、第2の実施形態と同様の箇所については説明を省略する。
図20は、第3の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21は、第3の実施形態にかかるプローブカーによる車頭間距離の算出処理の一例を説明するための図である。本実施形態では、外部記憶装置124は、判定対象の車種に属する車両の高次特徴量を含む統合辞書を記憶する。
制御部121は、注目領域の特徴量の抽出が完了すると、外部記憶装置124から統合辞書を読み出す(ステップS2001)。そして、制御部121は、検出領域の特徴量と統合辞書が含む高次特徴量との類似度を算出する(ステップS2002)。そして、制御部121は、検出領域のうち、統合辞書が含む高次特徴量との類似度が所定の閾値以上の特徴量を有する検出領域を選択する(ステップS2003)。その後、ステップS1901以降のステップに進み、制御部121は、選択した検出領域の特徴量と、読出対象辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、フレームが含む車両の車種を判定する。
一方、制御部121は、検出領域のうち、統合辞書が含む高次特徴量との類似度が所定の閾値より低い検出領域(すなわち、選択されなかった検出領域)については、当該検出領域の特徴量と、読出対象辞書が含む特徴量との類似度に基づく、フレームが含む車両の車種の判定を実施しない。これにより、フレームが含む車両の車種が、車頭間距離を算出する車種の車両でない場合には、読出対象辞書の読み出しを行わないので、車種の判定による処理負荷をより小さくし、かつ車種の判定にかかる処理時間をより短くすることができる。
例えば、図21に示すように、制御部121は、フレーム内の検出領域のうち、統合辞書が含む高次特徴量との類似度が所定の閾値以上の特徴量を有する検出領域2101,2102を選択する。そして、制御部121は、検出領域2101,2102のうち、普通車用辞書が含む特徴量との類似度が所定の閾値以上の特徴量を有する検出領域2102(すなわち、検出対象車両V2)に対応する車両の車種を普通車と判定する。一方、制御部121は、検出領域2101,2102のうち、大型車用辞書が含む特徴量との類似度が所定の閾値以上の特徴量を有する検出領域2101(検出対象車両V2)の車種を大型車と判定する。また、制御部121は、フレーム内の検出領域2101,2102以外の検出領域(図示しない)については、当該検出領域の特徴量と、普通車用辞書および大型車用辞書が含む特徴量との類似度に基づく、車種の判定を禁止する。
このように、第3の実施形態にかかる交通情報検出システムによれば、フレームが含む車両の車種が、車頭間距離を算出する車種の車両でない場合には、読出対象辞書の読み出しを行わないので、車種の判定による処理負荷をより小さくし、かつ車種の判定にかかる処理時間をより短くすることができる。
以上説明したとおり、第1から第3の実施形態によれば、フレーム内に車両が含まれていない場合でも、車頭間距離を算出することができる。
なお、本実施形態の情報処理部12で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の情報処理部12で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の情報処理部12で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理部12で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
V1 プローブカー
V2 検出対象車両
ST GPS衛星
B 基地局
S サーバ
11 カメラ
12 情報処理部
13 表示部
14 スピーカ
121 制御部
122 通信I/F部
123 記憶部
124 外部記憶装置

Claims (12)

  1. 道路交通情報を取得するために道路を走行するプローブカーである第1車両の前方を撮像部により撮像して得られた第1画像を受信する受信部と、
    車種毎に設けられかつ当該車種の標準車長および車両の特徴量を含む辞書を記憶する記憶部と、
    前記第1画像内の第2車両の特徴量を抽出する抽出部と、
    前記記憶部から、判定対象の車種の前記辞書を読み出し、当該読み出した辞書が含む特徴量と前記第2車両の特徴量との類似度に基づいて、前記第2車両の車種を判定する判定部と、
    前記第1画像に基づいて、前記第1車両の先端から前記第2車両の後端までの距離である車間距離を求め、前記記憶部から読み出した辞書が含む車種ごとの標準車長から、前記判定部により判定した車種に基づき、前記車種ごとに設けられた辞書に含まれる車種ごとの標準車長から第2の車両の車長を求め、前記車間距離と前記車長合計することで、前記第1車両の先端から前記第2車両の先端までの距離である車頭間距離算出する算出部と、
    を備えた車載器。
  2. 記算出部は、予め設定された時間内に前記抽出部により特徴量が抽出された前記第2車両の数に対する、大型車と判定された車両の数の割合を求め、当該割合に基づいて、前記第2車両の車長を推定し、前記車間距離と推定した車長との合計を前記車頭間距離として算出する請求項1に記載の車載器。
  3. 前記抽出部は、前記第1画像内において、前記第1画像と前記第2車両の端部とが一致しない場合、前記第2車両の特徴量を抽出した第1領域より大きくかつ当該第1領域を包含する第2領域を設定し、前記第2領域内において、前記第2車両の端部を検出し、前記第1領域の端部と前記第2車両の端部とが一致するように、前記第1領域を補正し、当該補正した第1領域の特徴量を、前記第2車両の特徴量とする請求項1に記載の車載器。
  4. 前記撮像部は、単眼カメラであり、
    前記受信部は、ステレオカメラにより前記第1車両の前方を撮像して得られた第2画像を受信し、
    前記算出部は、前記第2画像に基づいて、前記第1車両の先端から前記第2車両の後端までの距離を求め、前記車間距離と前記距離の差分が所定値より大きい場合、前記距離に基づいて前記車間距離を補正する請求項1に記載の車載器。
  5. 前記判定部は、前記記憶部から、前記車頭間距離の検出対象の車両の高次特徴量を含む統合辞書を読み出し、当該統合辞書が含む前記高次特徴量との類似度が所定の閾値以上の前記第2車両の特徴量と、前記辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、前記第2車両の車種を判定し、前記統合辞書が含む前記高次特徴量との類似度が所定の閾値より低い前記第2車両の特徴量と、前記辞書が含む特徴量との類似度に基づく、前記第2車両の車種の判定を禁止する請求項1に記載の車載器。
  6. 前記第1画像は、動画像であり、
    前記判定部は、前記記憶部から、前記動画像を構成するフレーム毎に異なる前記辞書を読み出す請求項1に記載の車載器。
  7. 道路交通情報を取得するために道路を走行するプローブカーである第1車両の前方を撮像部により撮像して得られた第1画像を受信し、
    前記第1画像内の第2車両の特徴量を抽出し、
    記憶部から、車種毎に設けられかつ判定対象の車種の標準車長および車両の特徴量を含む辞書を読み出し、
    当該読み出した辞書が含む特徴量と前記第2車両の特徴量との類似度に基づいて、前記第2車両の車種を判定し、
    前記記憶部から読み出した辞書が含む車種ごとの標準車長から、判定した車種に属する車両の車長を求め、
    前記第1画像に基づいて、前記第1車両の先端から前記第2車両の後端までの車間距離を求め、
    当該車間距離と前記車長と合計することで、前記第1車両の先端から前記第2車両の先端までの距離である車頭間距離算出する、
    ことを含む車頭間距離算出方法。
  8. め設定された時間内に特徴量が抽出された前記第2車両の数に対する、大型車と判定された車両の数の割合を求め、
    当該割合に基づいて、前記第2車両の車長を推定し、前記車間距離と推定した車長との合計を前記車頭間距離として算出する、
    ことをさらに含む請求項7に記載の車頭間距離算出方法。
  9. 前記第1画像内において、前記第1画像と前記第2車両の端部とが一致しない場合、前記第2車両の特徴量を抽出した第1領域より大きくかつ当該第1領域を包含する第2領域を設定し、前記第2領域内において、前記第2車両の端部を検出し、
    前記第1領域の端部と前記第2車両の端部とが一致するように、前記第1領域を補正し、当該補正した第1領域の特徴量を、前記第2車両の特徴量とする、
    ことをさらに含む請求項7に記載の車頭間距離算出方法。
  10. 前記撮像部は、単眼カメラであり、
    ステレオカメラにより前記第1車両の前方を撮像して得られた第2画像を受信し、
    前記第2画像に基づいて、前記第1車両の先端から前記第2車両の後端までの距離を求め、前記車間距離と前記距離の差分が所定値より大きい場合、前記距離に基づいて前記車間距離を補正する、
    ことをさらに含む請求項7に記載の車頭間距離算出方法。
  11. 前記記憶部から、前記車頭間距離の検出対象の車両の高次特徴量を含む統合辞書を読み出すことをさらに含み、
    当該統合辞書が含む前記高次特徴量との類似度が所定の閾値以上の前記第2車両の特徴量と、前記辞書が含む特徴量との類似度に基づいて、前記第2車両の車種を判定し、
    前記統合辞書が含む前記高次特徴量との類似度が所定の閾値より低い前記第2車両の特徴量と、前記辞書が含む特徴量との類似度に基づく、前記第2車両の車種の判定を禁止する請求項7に記載の車頭間距離算出方法。
  12. 前記第1画像は、動画像であり、
    前記記憶部から、前記動画像を構成するフレーム毎に異なる前記辞書を読み出す請求項9に記載の車頭間距離算出方法。
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