JP6334441B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
図1(b)に示すように、2本の周方向溝12、13は、周方向溝の延在方向に垂直な面による断面、本実施形態ではタイヤ幅方向断面における断面積がより小さな第1の周方向溝12(断面積A)と、周方向溝の延在方向に垂直な面による断面、本実施形態ではタイヤ幅方向断面における断面積がより大きな第2の周方向溝13(断面積B)とからなる。なお、図1(b)においては、第1の周方向溝12および第2の周方向溝13のタイヤ幅方向長さの相違のみにより断面積を相違させているが、タイヤ径方向深さの相違のみ、あるいはタイヤ幅方向長さの相違およびタイヤ径方向深さの相違によって、断面積を相違させることもできる。
陸部14は共鳴器15を有する。共鳴器15は、気室部16と、気室部16を第1の周方向溝12に連通させる第1の枝溝部17と、気室部16を第2の周方向溝13に連通させる第2の枝溝部18とを有している。
本実施形態では、気室部16の重心Cが、陸部14のタイヤ幅方向中心CLに対して、上記断面積がより小さな第1の周方向溝12側に偏在している。すなわち、図1(a)において、気室部16の重心Cから第1の周方向溝12側の陸部14の端までの距離aが、気室部16の重心Cから第2の周方向溝13側の陸部14の端までの距離bより小さくされている。なお、気室部16の重心Cとは、気室部16に均質な媒体を充填させたときの当該媒体の重心をいうものとする。本実施形態では、気室部16のタイヤ径方向深さが一定なので、気室部16の重心Cの図1の展開図上での位置は、三角形をなす気室部16の当該三角形の幾何学上の重心の位置に一致している。
周方向溝は、当該周方向溝を配置する場所によって好ましい幅および深さが定まるので、通常のタイヤでは、前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積の異なる複数の周方向溝が形成されることがある。陸部を画定する2本の周方向溝の断面積の相違は、陸部の剛性バランスに影響を及ぼす。陸部の剛性バランスが崩れると、陸部内の局所的な部分における剛性が低くなり得る。局所的に剛性が低くなると、当該部分において偏摩耗が発生しやすくなる。
さらに、上述のように前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積が異なる2本の周方向溝と連通する気室部のトレッド踏面における開口面積は、比較的大きくなり易い。気室部の面積が大きくなると、陸部における剛性バランスへの影響もいっそう大きくなり、偏摩耗がよりいっそう発生しやすくなる。
そこで、本実施形態においては、気室部16の重心Cを上述のように配置するので、陸部14におけるタイヤ幅方向の剛性のバランスが維持され、陸部14のタイヤ幅方向の一方の端側における偏摩耗が抑制される。更に具体的に言うと、気室部の重心が陸部のタイヤ幅方向中心上にあった場合には、陸部の、断面積がより大きな周方向溝側の剛性が相対的に低くなるが、気室部16の重心Cを断面積がより小さな周方向溝12側に偏在させることにより、陸部14の剛性の均一化が図られ、偏摩耗が抑制される。さらに、タイヤ幅方向の剛性のバランスが維持されるので、操縦安定性が確保される。
このような構成によれば、陸部14におけるタイヤ幅方向の剛性バランスがいっそう維持され、陸部14における偏摩耗がいっそう抑制される。
このような構成によれば、以下に説明するように、陸部14の偏摩耗がいっそう抑制される。タイヤ幅方向において気室部16の重心Cを偏在させている側の周方向溝12の近傍における気室部16の部分の、タイヤ周方向断面の断面積が相対的に大きいと、周方向溝12と気室部16との間の剛性が不十分となり得る。周方向溝12と気室部16との間の剛性が不十分であると、旋回時に陸部14の倒れ込みが発生して接地面積が減少することにより、操縦安定性が低下し得る。そこで、本実施形態では、上述のような形状の気室部16を設けることにより、周方向溝と気室部との間の剛性が確保され、旋回時の操縦安定性が維持される。
陸部14におけるタイヤ幅方向外側の部分は、旋回時に十分な接地面積が求められる。このような要求に対して、第1の周方向溝12をタイヤ幅方向内側に位置させることにより、上述のような気室部16の配置によって、より広く地面に接地可能な陸部14の部分に隣接する第2の周方向溝13が、タイヤ幅方向外側に位置するので、旋回時に十分な接地面積が確保され、旋回時の操縦安定性が確保される。また、陸部14の第2の周方向溝13近傍の部分においては接地圧も高いので、接地面積を広くすることによる操縦安定性の向上効果が大きい。
このような構成によれば、陸部14におけるタイヤ幅方向の剛性バランスがいっそう維持され、陸部14における偏摩耗がいっそう抑制される。
気柱共鳴音の音圧は周方向溝のタイヤ幅方向断面における断面積に応じて変化する。それゆえ、上記変形例では、タイヤ幅方向断面における断面積が第2の周方向溝13より小さな第1の周方向溝12に連通する第1の枝溝部17の容積が、第2の枝溝部18の容積より小さいので、第1の周方向溝12および第2の周方向溝13夫々において発生する気柱共鳴音が効果的に低減される。
図2(a)に示すように、比較例1のタイヤでは、気室部16'の重心Cを、陸部14'のタイヤ幅方向中心CL上に配置した。図2(b)に示すように、比較例2のタイヤでは、気室部16''の重心Cを、陸部14'のタイヤ幅方向中心CLより、タイヤ幅方向断面における断面積がより大きな周方向溝13'側に偏在させた。図2(c)に示すように、実施例のタイヤでは、気室部16の重心Cを、陸部14のタイヤ幅方向中心CLより、タイヤ幅方向断面における断面積がより小さな周方向溝12側に偏在させた。
また、図2(a)から(c)に示すように、比較例1、2および実施例のタイヤにおいて、トレッド踏面における気室部16'、16''、16の平面形状は、タイヤ周方向に平行な26mmの長さの第1の辺19とタイヤ幅方向に平行な10mmの長さの第2の辺との間の角度が90°である直角三角形となり、且つ気室部のタイヤ径方向深さが6mmとなるように形成し、比較例1および実施例のタイヤでは、第1の辺を、陸部14'、14のタイヤ幅方向中心CLより、前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積がより小さな周方向溝側に偏在させ、比較例2のタイヤでは、第1の辺を、陸部14'のタイヤ幅方向中心CLより、前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積がより大きな周方向溝側に偏在させた。
また、図2(a)から(c)に示すように、比較例1、2および実施例のタイヤにおいて、気室部の直角三角形の形状の斜辺の2つの頂点から、夫々の頂点からより近い周方向溝に連通する枝溝部を設けた。
比較例1のタイヤにおいては、周方向溝12'に連通する枝溝部17'を、気室部16'からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部17'を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ10mm、0.75mm、2mmとなるように形成した。また、周方向溝13'に連通する枝溝部18'を、気室部16'からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部18'を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ10mm、1mm、2mmとなるように形成した。
比較例2のタイヤにおいては、周方向溝12''に連通する枝溝部17''を、気室部16''からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部17''を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ17.7mm、0.75mm、2mmとなるように形成した。また、周方向溝13''に連通する枝溝部18''を、気室部16''からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部18''を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ3.5mm、1mm、2mmとなるように形成した。
実施例のタイヤにおいては、周方向溝12に連通する枝溝部17を、気室部16からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部17を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ3.5mm、0.75mm、2mmとなるように形成した。また、周方向溝13に連通する枝溝部18を、気室部16からタイヤ幅方向に離れるにつれてタイヤ周方向にも離れる方向に傾斜させ、周方向に対する傾斜角度が45°となるように形成した。また、枝溝部18を、長さ、幅、およびタイヤ径方向深さがそれぞれ17.7mm、1mm、2mmとなるように形成した。
比較例1、2および実施例のタイヤは、表1に示す重心位置を有する。
比較例1、2および実施例のタイヤをサイズ7.5J−15のリムに装着し、内部に180kPaの空気圧を適用して、車両に取付けた。当該車両を速度を時速80kmの定速で走行させた後、エンジンを停止して車両を惰性走行させた。
車両の中心から側方に7.5mの位置、地面からの高さ1.2mでJASO C606に定める条件にしたがって側方音を測定し、測定期間中の全測定値の平均を算出した。結果を表1に、比較例1を基準とした騒音の変化量(dB)で示した。
走行後のタイヤにおける、共鳴器15'、15''、15を有する陸部14'、14における最も摩耗の大きい部分と最も摩耗の少ない部分との摩耗量の差を測定し、偏摩耗性を評価した。結果を表1に、比較例1の値を100とする指数にて示した。値が小さいほど良好である。
11 トレッド踏面
12 第1の周方向溝
13 第2の周方向溝
14 陸部
15 共鳴器
16 気室部
17 第1の枝溝部
18 第2の枝溝部
19 第1の辺
20 第2の辺
C 重心
CL 陸部のタイヤ幅方向中心
E タイヤ赤道面
Claims (2)
- トレッド踏面に、タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の周方向溝と、該2本の周方向溝に挟まれる陸部とを備え、前記陸部は気室部と前記気室部を前記2本の周方向溝の夫々に連通させる第1の枝溝部および第2の枝溝部とを有する共鳴器を備えるタイヤであって、
前記2本の周方向溝は、前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積がより小さな第1の周方向溝と、前記周方向溝の延在方向に垂直な面による断面における断面積がより大きな第2の周方向溝とからなり、
前記気室部の重心が、前記陸部のタイヤ幅方向中心に対して、前記第1の周方向溝側に偏在し、
前記第1の枝溝部は前記気室部を第1の周方向溝に連通させ、
前記第1の枝溝部の長さは前記第2の枝溝部の長さより短い
ことを特徴とするタイヤ。 - 前記気室部のタイヤ周方向断面における断面積が、タイヤ幅方向に沿って前記第1の周方向溝側に向かうに従い漸減している、請求項1に記載のタイヤ。
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