JP6331512B2 - 冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
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(1)化学組成
本発明に係る冷延鋼板の製造方法において、鋼塊または鋼片の化学組成は下記の通りである。
Cは、延性および深絞り性を低下させる作用を有するので、本発明では不純物として含有される元素である。そのため、C含有量は0.010%未満とする。好ましくは0.0080%未満であり、さらに好ましくは0.0050%以下、より好ましくは0.0040%未満である。C含有量は少なければ少ないほど好ましいので、C含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、C含有量の過剰な低減は著しい精錬コストの上昇をもたらす。したがって、精錬コストの観点から、C含有量は0.0005%以上とすることが好ましい。
Siは、不純物として含有される元素であるが、延性の低下を抑制しつつ高強度化を可能にする固溶強化元素としての有用性も有する。それにより良好な強度−延性バランスを確保しつつ、鋼板の高強度化が可能となる。したがって、Siを必要に応じて含有させてもよい。しかし、Si含有量が過剰になると、鋼板の表面処理性の劣化が著しくなる。このため、Siを含有させる場合でも、Si含有量は1.5%以下とする。好ましくは1.0%以下であり、さらに好ましくは0.5%以下である。また、深絞り性の観点からは、強度が低い方が好ましいので、Si含有量は0.1%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、0.05%以下であり、より好ましくは0.03%以下である。一方、Siによる高強度化を目的とする場合には、Si含有量は0.1%を超えることが好ましい。深絞り性の観点からは、Si含有量は少ないほど好ましいが、Si含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらすので、Si含有量は0.001%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは0.005%以上である。
Mnは、不純物として含有される元素であるが、固溶強化により鋼の強度を高める有用な作用も有する。また、SをMnSとして固定し、FeS生成による鋼の赤熱脆性を抑制する作用を有する。さらにまた、オーステナイトからフェライトへの変態温度を低下させる作用を有するため、熱間圧延の仕上温度の低下を可能にし、これによって、熱延鋼板の結晶粒の微細化を促進させることができる。したがって、必要に応じてMnを含有させてもよい。しかし、Mn含有量が過剰になると、延性の劣化が著しくなるため、Mnを含有させる場合でも、Mn含有量は2.0%以下とする。好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1.0%以下である。また、Mnは深絞り性を低下させる作用を有するので、より一層の深絞り性向上の観点からはMn含有量を0.5%以下とすることが好ましく、0.3%以下とすることがさらに好ましく、0.2%以下とすることがより好ましい。鋼の赤熱脆性を抑制する観点からは、Mn含有量を0.05%以上とすることが好ましい。
Pは、不純物として含有される元素であるが、r値の低下を抑制しつつ高強度化を可能にする固溶強化元素としての有用性も有する。それにより良好な強度−深絞り性バランスを確保しつつ高強度化を可能にするので、必要に応じてPを含有させてもよい。しかし、P含有量が過剰になると耐二次加工脆性が劣化するので、Pを添加する場合でも、P含有量を0.10%以下とする。好ましくは0.08%以下である。Pによる固溶強化を要しない場合には、耐二次加工脆性の観点からP含有量は低いほど有利であり、0.025%以下とすることが好ましく、0.020%以下とすることがさらに好ましい。P含有量の下限は特に限定する必要はないが、P含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらすので、P含有量は0.001%以上とすることが好ましい。なお、Pによる固溶強化を確実に得るには、Pは0.025%を超えて含有させることが好ましい。
Sは、不純物元素であり、延性および深絞り性を低下させる作用を有する。このため、S含有量は0.010%以下とする。好ましくは0.008%以下であり、さらに好ましくは0.007%未満、より好ましくは0.005%以下、特に好ましくは0.003%以下である。S含有量は少なければ少ないほど好ましいので、S含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、S含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらす。したがって、製造コストの観点から、S含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。
Alは、溶鋼を脱酸する作用を有する。この効果を得るためにAl含有量を0.0005%以上とする。好ましくは0.005%以上、さらに好ましくは0.010%、より好ましくは0.020%以上である。一方、Al含有量が過剰になると介在物が増加して延性の低下が著しくなるため、Al含有量は0.10%以下とする。好ましくは0.08%以下、さらに好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.04%以下である。
Nは、不純物元素であり、延性および深絞り性を低下させる作用を有する。このため、N含有量は0.0060%以下とする。好ましくは0.0040%以下であり、さらに好ましくは0.0035%以下、より好ましくは0.0030%以下、特に好ましくは0.0025%以下である。N含有量は少なければ少ないほど好ましいので、N含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、N含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらす。したがって、製造コストの観点から、N含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは0.0010%以上である。
Tiは、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。このため、Ti含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.010%以上、さらに好ましくは0.015%以上、より好ましくは0.020%以上である。一方、0.10%を超えるTiを含有させても、上記作用による効果が飽和していたずらにコストの増加をもたらすのみならず、鋼が硬質化して加工性の劣化を招く。したがって、Ti含有量は0.10%以下とする。より好ましくは0.08%以下、更に好ましくは0.07%以下、特に好ましくは0.065%以下、最も好ましくは0.06%以下である。
Nbは、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。また、オーステナイトの再結晶を抑制する効果あり、熱延板の結晶粒を微細化する作用も有する。このため、Nb含有量は0.0005%以上とする。好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.005%以上である。一方、0.10%を超えるNbを含有させると、再結晶温度の著しい上昇を招き、所要の性能を得るために必要な焼鈍温度が高温となり、焼鈍設備の損傷や製造コストの上昇を招く。したがって、Nb含有量は0.10%以下とする。好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.03%以下、特に好ましくは0.015%以下、最も好ましくは0.010%未満である。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4
・・・ (1)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。
Vは、TiやNbと同様に、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。また、該炭窒化物はフェライトの粗大化を抑制する作用を有し、熱延鋼板の結晶粒の微細化を促進する。さらにまた、炭化物を形成して析出強化により鋼を高強度化する作用も有する。このため、必要に応じてVを含有させてもよい。しかし、V含有量が過剰になると延性や加工性の劣化が著しくなるので、含有させる場合でもV含有量は1.0%以下とする。好ましくは0.5%以下である。さらに好ましくは0.3%以下より、より好ましくは0.1%以下である。なお、Vによる深絞り性および延性を向上させる作用をより確実に得るには、V含有量を0.01%以上とすることが好ましい。より好ましくは0.05%以上、特に好ましくは0.07%以上である。
・・・ (2)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。
本発明が対象とするTiおよびNbを含有させて固溶Nや固溶Cを低減させた極低炭素鋼板は、粒界強度が弱く耐二次加工脆性に劣る場合がある。Bは、上記粒界強度を高めることにより、耐二次加工脆性を向上させる作用を有する。したがって、必要に応じてBを含有させてもよい。一方、0.0030%を超えるBを含有させても上記作用による効果は飽和するのみならず、Bにはr値を低下させる作用も有するので、Bを含有させる場合には、その含有量を0.0030%以下とするのが好ましく、0.0010%以下とするのがより好ましく、0.0006%以下とするのがさらに好ましい。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、B含有量を0.0003%以上とすることが好ましい。
CrおよびMoは、熱延鋼板を細粒化する作用や固溶強化により鋼板を高強度化する作用を有する。このため、必要に応じて、これらの元素の一種または二種を含有させてもよい。一方、これらの元素の含有量が過剰になると上記作用による効果が飽和していたずらにコストを増加させるため、それぞれの含有量を1.0%以下とするのが好ましい。より好ましくは0.5%以下、特に好ましくは0.2%以下、最も好ましくは0.1%以下である。上記作用による効果をより確実に得るには、Crの含有量を0.03%以上とするか、Moの含有量を0.02%以上とすることが好ましい。
Ca、Zr、REM(希土類元素)は、何れも介在物の形態制御によって延性を代表とする加工性を改善する作用を有する。このため、必要に応じて、これらの元素の1種以上を含有させてもよい。一方、0.010%を超えるCaを含有させるか、ZrおよびREMについてはそれぞれ0.010%を超えて含有させると、鋼中の介在物が多くなりすぎて却って加工性の劣化を招く。したがって、それぞれの含有量を、Ca:0.010%以下、Zr:0.010%以下、REM:0.010%以下とするのが好ましい。さらに好ましくはCa:0.0030%以下、Zr:0.0030%以下、REM:0.0030%以下、より好ましくはCa:0.0020%以下、Zr:0.0020%以下、REM:0.0020%以下である。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、Caを含有させる場合にはその含有量を0.0002%以上とすることが好ましく、ZrまたはREMを含有させる場合にはその含有量を0.0002%以上とすることが好ましい。より好ましくは、それぞれの含有量を、Ca:0.0005%以上、Zr:0.0005%以上、REM:0.0005%以上とする。
冷間圧延および焼鈍後において、優れた深絞り性、特にr45の高い冷延鋼板を得るには、冷間圧延に供する鋼板(熱間圧延工程で得られた熱延鋼板)の表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径を24μm以下(粒度番号で7.827以上※)とすることが好ましい。熱延鋼板の表面から板厚の1/4深さ位置(以下、単に1/4深さ位置ともいう)は鋼板の表面と板厚中心位置との中間点の深さに対応するので、1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径は、当該鋼板全体としてのフェライト平均結晶粒径の代表値である。(※粒度番号Gと結晶粒径dは、d(μm)=2(10−G)/2×11.3により換算できる。)
この1/4深さ位置における熱延鋼板のフェライト平均結晶粒径が24μmを超えると、冷間圧延および焼鈍後における深絞り性、特にr45の低下が著しくなる。したがって、1/4深さ位置における熱延鋼板のフェライト平均結晶粒径を24μm以下とすることが好ましく、さらに好ましくは22μm以下、より好ましくは20μm以下、より一層好ましくは19μm以下、特に好ましくは18μm以下、最も好ましくは16μm以下である。前記フェライト平均結晶粒径が微細であるほど、冷間圧延および焼鈍後における深絞り性が向上するので、前記フェライト平均結晶粒径の下限は特に限定する必要はない。しかし、結晶粒の著しい微細化には高い冷却能力を要し、冷却能力を上げるために冷却設備が大掛かりとなり、製造コストが嵩む。このため、1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径は5μm以上とすることが好ましい。
上述した化学組成を有する鋼塊または鋼片に、Ar3点以上かつ880℃以上で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施す。
ここで、各記号の意味は、t:最終圧延パスの1つ前の圧延完了から最終圧延パスの圧延開始までのパス間時間(秒)、T:最終圧延パスの1つ前の圧延パスの圧延完了温度(℃))である。
熱間圧延完了後200℃/秒以上の平均冷却速度で熱間圧延完了から0.8秒間以内に(熱間圧延完了温度−50℃)以下かつ(Ar3点−20℃)以下の温度域まで冷却する。
上記第1水冷を経て、790℃以上の温度域で第1水冷を停止し、0.3〜3.0秒間連続して水冷を停止する。
上記水冷停止の後、再度水冷を施して、熱間圧延完了から5.0秒間以内に780℃以下の温度域まで冷却する。
巻取りは、400℃以上、750℃以下の温度域で行う。巻取温度が750℃超えになると巻取り後の徐冷中に結晶粒が粗大化したり、鉄−りん化合物が析出して、冷間圧延および焼鈍後の深絞り性が低下する場合がある。さらに表面疵の発生やスケールロスによる歩留り低下といった問題が生じる場合がある。したがって、巻取温度は750℃以下とする。本発明に係る冷延鋼板は、従来技術に比して冷間圧延および焼鈍後の冷延鋼板の深絞り性に及ぼす巻取温度の影響が小さいので、深絞り性の確保のために巻取温度を高温化する必要はない。したがって、従来技術よりも巻取温度を低く抑えることによって表面疵の発生を抑制することができる。このような観点から、巻取温度は、好ましくは730℃以下、さらに好ましくは710℃以下、特に好ましくは680℃以下である。一方、巻取温度が400℃を下回ると、微細な炭窒化物が析出したり、炭窒化物の析出が不十分となって固溶Cや固溶Nが残存したりして、冷間圧延および焼鈍後の深絞り性が低下する場合がある。したがって、巻取温度は400℃以上とする。好ましくは500℃以上であり、さらに好ましくは550℃以上、特に好ましくは600℃以上である。
本発明では、上記の熱間圧延完了からの急速冷却を行う設備を限定しない。工業的には、水量密度の高い水スプレー装置を用いることが好適である。例えば、圧延板搬送ローラーの間に水スプレーヘッダーを配置し、板の上下から十分な水量密度の高圧水を噴射することで冷却することができる。
上記熱間圧延により得られた熱延鋼板に酸洗を施す。本発明における酸洗は、熱延鋼板の表面に形成されたスケールの除去のみを目的とするものであるから、酸洗の態様は特に限定する必要はなく、常法でかまわない。
上記酸洗により得られた酸洗鋼板に圧下率:60%以上、95%以下の冷間圧延を施す。極低炭素鋼の場合、冷間圧延率がある程度高くなるほど焼鈍後のr値が高くなる傾向を示す。冷間圧延の圧下率が60%未満では、焼鈍後のr値の向上が不十分であり好ましくない。一方、冷間圧延の圧下率が95%を超えると、深絞り性を劣化させる集合組織が発達するようになり、却って焼鈍後のr値を低下させる。また、冷間圧延の生産性も低下する。したがって、冷間圧延の圧下率は60%以上、95%以下とする。
上記冷間圧延により得られた冷延鋼板に700℃以上、910℃以下の温度域で焼鈍を施す。焼鈍温度が700℃未満では再結晶が不十分となり、得られる鋼板が硬質となるだけでなく、伸びや深絞り性が劣化する。一方、焼鈍温度が910℃を超えると、製造コストの増大を招くだけでなく、オーステナイトへの変態が過剰に起きてr値にとって好ましい集合組織の形成が阻害される。したがって、焼鈍温度は700℃以上、910℃以下とする。焼鈍温度の下限は、740℃以上が好ましく、760℃以上がさらに好ましく、780℃以上がより好ましく、800℃以上が特に好ましい。上限は880℃以下が好ましく、850℃以下がさらに好ましい。
降伏点伸び発生が懸念される場合には、プレス成形時のストレッチャーストレイン抑制のために、焼鈍後に伸び率0.5〜2%のスキンパス圧延することが好ましい。
平均YS(YSm)=(YS0+YS90+YS45×2)/4
平均TS(TSm)=(TS0+TS90+TS45×2)/4
平均El(Elm)=(El0+El90+El45×2)/4
平均r値(rm)=(r0+r90+r45×2)/4
Δr=(r0+r90−r45×2)/2
最小r値は、r0,r45およびr90の最小値である。
Δ(TS×r)=(TS0×r0+TS90×r90−TS45×r45×2)
ここで、Δrはr値の、ΔTSmax−minの値はTSの、Δ(TS×r)は(TS×r)値の面内異方性を示す指標である。
Claims (5)
- 下記工程(A)〜(D)を含むことを特徴とする冷延鋼板の製造方法:
(A)質量%で、C:0.010%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.10%以下、S:0.010%以下、Al:0.0005%以上0.10%以下、N:0.0060%以下、Ti:0.001%以上0.10%以下、およびNb:0.0005%以上0.10%以下を含有し、残部Feおよび不純物からなるとともに、下記式(1)を満足する化学組成を有する鋼塊または鋼片に、Ar3点以上かつ880℃以上の温度域で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施し、熱間圧延完了後200℃/秒以上の平均冷却速度で熱間圧延完了から0.8秒以内に(熱間圧延完了温度−50℃)以下かつ(Ar3点−20℃)以下の温度域まで水冷する第1水冷を経て、820℃超の温度域で前記第1水冷を停止し、その後0.3〜3.0秒間連続して水冷を停止した後、780℃以下の温度域まで熱間圧延完了から5.0秒間以内に水冷する第2水冷を経て、400℃以上750℃以下の温度域で巻き取って熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に酸洗を施して酸洗鋼板とする酸洗工程;
(C)前記酸洗鋼板に圧下率:60〜95%の冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)前記冷延鋼板に700〜910℃の温度域で焼鈍を施す焼鈍工程。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4・・・ (1)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。 - 前記化学組成が、Feの一部に代えて、V:1.0質量%以下を含有するとともに、前記式(1)に代えて下記式(2)を満足する、請求項1に記載の冷延鋼板の製造方法。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93+V/51)≦1.4
・・・ (2)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。 - 前記化学組成が、Feの一部に代えて、B:0.0030質量%以下を含有する、請求項1または2に記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下および/またはMo:1.0%以下を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.010%以下、Zr:0.010%以下およびREM:0.010%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
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