JP6327632B2 - 薬液注入装置 - Google Patents
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Description
薬液を注入する薬液注入装置であって、
A1:少なくとも1つのピストン駆動機構と、
A2:前記ピストン駆動機構を動作させるように前記ピストン駆動機構に電気的に接続されたコンピュータユニットと、
A3:少なくとも1つのディスプレイと、
を備え、
前記コンピュータユニットは、
a1:前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させ、
a2:前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の対象部位アイコンを表示させ、
a3:前記対象部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その対象部位に対応する造影用の薬液注入条件を提示し、
a4:ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示したまたは修正された前記注入条件を注入プロトコルとして設定する、
ようにプログラムされている、薬液注入装置。
−ピストン駆動機構
−コンピュータユニット
−ディスプレイ
ここで、これらの構成要素は、薬液注入装置を構成するいずれの機器に備えられていてもよい。すなわち、薬液注入装置が注入ヘッドおよびコンソール等を備える場合には;
(a)注入ヘッドにピストン駆動機構が備えられ、コンソールにコンピュータユニットとディスプレイとが備えられてもよいし、
(b)注入ヘッドとコンソールの双方にコンピュータユニットが設けられもよいし、
(c)注入ヘッドとコンソールの双方にディスプレイが設けられもよい。
「薬液注入装置」とは、薬液を注入する薬液注入装置のことをいい、当該薬液注入装置とともに使用される撮像装置の種類は何ら限定されるものではない。すなわち、撮像装置として、血管造影装置、CT装置、MRI装置、超音波装置、または血管造影装置等と一緒に使用される薬液注入装置も本願の薬液注入装置に該当しうる。薬液注入装置は、カテーテルを通じて薬液を注入するものであってもよい。
「カテーテル」とは、狭義には、例えば長さが数十cm程度(一例で30cm以上)であって血管内に導入されて血管造影のために使用されるものであり、広義には、長さ数cm程度であって例えば腕などの血管に穿刺されるタイプのものをも含む。
「薬液」とは、例えば、造影剤、生理食塩水、またはそれらを混合したものをいう。
「注入プロトコル」とは、どのような薬液を、どれくらいの量、どれくらいの速度で注入するかを示すものである。本明細書においては、「注入プロトコル」と「(薬液)注入条件」が同義であることがある。
「ユーザ」とは、本明細書においては、薬液注入装置を使用する人のことをいい、例えば医師または医療従事者を意図している。
「データ」−本明細書においては、「データ」は「情報」と同義であることがある。
「接続」−本明細書において、所定の機器と他の機器とが接続されていると言った場合には、有線接続または無線接続のいずれの形態であってもよい。
血管造影用のシリンジ200は、一例で、筒状のシリンダ部材210と、その内部にスライド自在に挿入されたピストン部材(プランジャ)220とを有している。血管造影用のシリンジ200としては市販のものを利用してもよい。シリンジ200の容量は、例えば100ml〜200ml程度であってもよい。
血管造影用のシリンジ200は、図3に例示するような保護ケース240内に挿入された状態で注入ヘッド110に装着されるものであってもよい。このような保護ケース240としては、一例で、円筒形の中空の本体部材241を有するものであってもよい。本体部材241は、先端側が閉じ、後端側が開口した構成となっている。シリンジ200は保護ケース240の後端側の開口から挿入される。本体部材241の閉塞した先端面にはシリンジの導管部211bを通すための開口部241aが形成されている。限定されるものではないが、開口部241aは、先端面の中心部に位置するように形成されていてもよい。
保護ケースおよび/またはシリンジには、当該保護ケースおよび/またはシリンジの種類を識別するための1つまたは複数の識別部材(識別手段)が設けられていてもよい。識別手段としては、所定のデータキャリア部材であってもよい。データキャリア部材としては、ICタグ、バーコード、または磁性体等を利用するものであってもよい。
(1)シリンジに関する情報
−シリンジの識別情報
−シリンジの耐圧
−シリンダ部材の内径
−ピストン部材のストローク、等
(2)シリンジに充填された薬液の情報
−名称(例えば製品名)
−ヨード量などの成分情報
−消費期限
−薬液容量、等
(3)保護ケースに関する情報
−保護ケースの識別情報
−保護ケースの耐圧、等
(4)固有のユニークID
シリンジの導管部先端には、延長チューブが連結される。2つのシリンジが使用される場合、延長チューブは、いわゆるT字管またはY字管であってもよい。このような延長チューブとしては、一例で、一方のシリンジの導管部から延長チューブの分岐部まで延びる第1のチューブ部分と、他方のシリンジの導管部から分岐部まで延びる第2のチューブ部分と、分岐部から患者に向けて延びるメインチューブ部分とを有するものであってもよい。
注入ヘッド110は、一例で、前後方向に長さを有するような筐体を有し、その筐体の前端側に、1つまたは複数のシリンジが装着されるものであってもよい。注入ヘッド110は、単一のシリンジを保持するシングルタイプのものであってもよいし、2本のシリンジを保持するデュアル(二筒式)タイプのものであってもよく、例えば、市販の血管造影用の注入ヘッドを利用することも可能である。
ピストン駆動機構は、駆動源であるモータと、そのモータの回転出力を直線運動に変換する運動変換機構と、その運動変換機構によって動かされシリンジのピストン部材を前進または後退させるラム部材(プレッサー部材)とを有するものであってもよい。このようなピストン駆動機構としては、薬液注入装置で一般に用いられる公知の機構を用いることができる。
−薬液注入(ラム部材の前進)
−薬液吸引(ラム部材の後退)
「薬液注入」では、所定のモータ制御信号にしたがってモータを動作させラム部材を前進させることにより、設定された注入プロトコルに従った薬液注入を行う。
「薬液吸引」では、所定の制御信号にしたがってモータを動作させピストン部材を後退させることにより、シリンジ内に薬液を吸引する。
コンピュータユニット144は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)とメモリとインターフェース等を有し、メモリ内に格納されたコンピュータプログラムを実行することで様々な機能を実現するものであってもよい。
−各種センサ(詳細下記)からの信号に基づいて所定の演算処理を行う
−ピストン駆動機構に対して所定のモータ制御信号を送り、動作を制御する
−ディスプレイ等(詳細下記)に所定の情報を表示させる
−物理ボタン等の入力装置(詳細下記)を通じたユーザからの入力を受け付ける
−ヒータ(詳細下記)の動作を制御する、等
注入ヘッド110は、各種センサ145として次のようなもののうち1つまたは複数を有してもよい:
−1つまたは複数の圧力センサ
−1つまたは複数のシリンジ検出センサ(磁石センサ、ホールセンサ等)
−1つまたは複数の傾斜センサ
−1つまたは複数のロータリエンコーダ
−1つまたは複数のモータ電流検出器、等
圧力センサは、ピストン部材を押す圧力を算出するためのものであり、これにより、薬液の圧力推定値を求めることができる。圧力センサは、一例でロードセルであってもよい。ロードセルは、ピストン駆動機構のラム部材がピストン部材を押す圧力を検出できるような位置に設けられていればよい。
シリンジ検出センサは、シリンジおよび/または保護ケースが装着されたか否かを検出する、あるいは、どのような種類のシリンジおよび/または保護ケースが装着されたかを判定するのに用いられるものである。このようなセンサとしては、接触式または非接触式のいずれであってもよく、例えば次のようなものを利用できる:
−物理的な接触を利用した接触センサ
−電気的に対象物を検出する電気センサ
−磁気センサ
−ホールセンサ
−光センサ
−近接センサ、等
傾斜センサは、注入ヘッドの傾きを検出する。一般に、この種の注入ヘッドは、その前端側(つまりシリンジ側)が上方となるような姿勢でシリンジ内への薬液吸引が実施される。一方、薬液注入は、注入ヘッドの前端側が相対的に下方となるような姿勢(先端側をやや下に向けた姿勢)で実施される。傾斜センサの検出結果を用いることで、例えば、望ましくない姿勢での薬液吸引または薬液注入することを防止することも可能である。
ピストン駆動機構のモータの回転数および/または回転方向を検出するためのロータリエンコーダ等が設けられていてもよい。
ロードセル等を用いずモータ電流に基づいて薬液の圧力推測値を算出することも可能である。この方式においては、モータ電流検出器により、モータの動作中、モータ電流を監視し、そのモータ電流に基づいて薬液の圧力推定値を求める。
注入ヘッドは、さらに、次のようなもののうち1つまたは複数を有してもよい:
−1つまたは複数のシリンジヒータ(147a)
−1つまたは複数のディスプレイ(147b)
−1つまたは複数のヘッド状況表示部
−1つまたは複数の手動操作されるノブ(マニュアルノブ)
−1つまたは複数の物理ボタン(入力装置、147c)
−1つまたは複数のクランプ機構
−1つまたは複数のシリンジ受け部(保護カバー受け部)
−1つまたは複数のRFID通信デバイス
−1つまたは複数のデータレシーバ
−1つまたは複数のデータトランスミッタ、等
ヒータは、シリンジ内の薬液を所定温度に保温するためのものである。ヒータの形態および発熱方式はどのようなものであっても構わないが、一例として、シート状のヒータを利用してもよい。シート状のヒータは、保護ケースの外周面に近接するように、注入ヘッドのシリンジ受け部(保護ケース受け部)に設けられていてもよい。
所定の情報を表示するためのディスプレイが注入ヘッドに設けられていてもよい。ディスプレイは、例えば、注入ヘッドの筐体の一部に設けられていてもよい。あるいは、筐体とは別体に用意されたサブディスプレイであってもよい。
−注入動作中の所定の状態表示
−注入予定の薬液注入条件
−注入された薬液注入条件
−薬液注入量
−薬液圧力、等
例えば、注入ヘッドの筐体の一部に、注入ヘッドの所定の状態をユーザに知らせるための所定の発光部が設けられていてもよい。光源としては、一例でLED(Light Emitting Diode)等を利用できる。このような発光部は、ヘッド状況表示部
としての機能を有し、発光色や発光パターンを変化させることにより、注入ヘッドの種々の状況をユーザに知らせることができる。
物理ボタンとしては、特に限定されないが、次のようなものであってもよい:
−ラム部材を前進させるための前進ボタン
−ラム部材を前進させるための後退ボタン
−前進ボタンまたは後退ボタンと同時に押すことでラム部材の移動速度を早くするアクセラレータボタン
−ヘッドの動作を停止させる停止ボタン、等
クランプ機構は、保護ケースのフランジ部を保持する機構であり、例えば、一対の保持部材でフランジ部分を両側から挟み込んでフランジ部を保持するものであってもよい。このような保持部材は、一例で、各々略円弧形状に形成され所定の軸周りに回動して開閉するものであってもよい。他の形態では、一端側が軸支されその軸周りに回動して開閉するように構成された単一の部材を有し、その部材でフランジ部をロックするものであってもよい。
マニュアルノブは、それを操作(例えば回転操作)することで、ラム部材を手動で前進または後退移動させるためのものである。ピストン駆動機構が2系統設けられている場合、それぞれのピストン駆動機構ごとに1つずつマニュアルノブが設けられていてもよい。マニュアルノブは、一例で、注入ヘッドの、後端部、側部、上部、下部などに配置することができる。
シリンジまたは保護カバーにICタグなどのデータ保持手段が付されている場合には、同タグの情報を読み取る無線通信デバイスが設けられていてもよい。この無線通信デバイスは、単にICタグからデータの読取りを行うRFIDリーダであってもよいし、または、ICタグにデータの書込みを行うことも可能なRFIDリーダ/ライタであってもよい。
データレシーバは、有線または無線により、外部から注入ヘッドに対して送信されたデータを受けるためのものである。データレシーバは、一例で、次のようなデータを外部から受けるようになっていてもよい:
−撮像装置によって生成された任意のデータ
−病院システムによって生成された任意のデータ、等
データトランスミッタは、有線または無線により、注入ヘッドから外部に対して所定のデータを送り出すためのものである。
−使用された造影剤の名称等(造影剤識別情報)
−造影剤の注入総量
−造影剤の注入時間
−造影剤の注入速度、等
−患者の識別情報(例えば患者ID)
−検査識別情報(例えば検査ID)
−撮像時刻に関する情報、等
このような情報は、上述した造影剤に関する情報と組み合わせて送信されてもよい。
コンソール150は、図1に示すように、ディスプレイ151と、コンピュータユニット153と、種々の入力手段157a〜157c等を有している。コンソール150の物理的な形態は、特に限定されないが、例えば1つまたは複数の筐体を有するものであってもよい。
−操作室のテーブルに配置されて使用されるのに適した据置型の筐体形状、
−所定の支持部材あるいは壁などに好適に取り付けることができる筐体形状(例えば背面側が略フラットに形成された薄型の筐体)、等。
コンピュータユニット153は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)とメモリとインターフェース等を有しており、メモリ内に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、様々な機能を実現する。コンピュータユニット153は、CPU、ROM、RAM、およびI/F等のハードウェアを有しプログラムが装されたワンチップマイコンであってもよい。
−注入プロトコル設定GUI表示機能
−注入プロトコル設定機能
−注入中の画面表示機能
−注入後の画面表示機能
−入力検出機能
−注入制御機能、等
−注入履歴生成機能
−注入履歴出力機能
−注入作業ごとに固有の識別情報である注入作業ID
−注入開始および終了の日時
−薬液注入装置の識別情報
−前述の注入条件である薬液や撮像部位の識別情報、等
コンソール150は、入力手段として、例えば、ハンドスイッチ157a、操作ボタン157b、スロット157c等を有していてもよい。
−コンソール150は、音および/または音声を出力するためのスピーカ等(不図示)を有していてもよい。
−コンソール150は、音声を入力するためのマイク等(不図示)を有していてもよい。
撮像装置300としては、例えば従来公知の血管造影装置等を利用することができる。撮像装置300は、ベッドに横たわった患者の所定の血管部位の撮像を行うCアーム等を含む撮像部304と、その制御を行うコンピュータユニット303と、1つまたは複数の読影モニタ305を有するものであってもよい。
(c1)注入ヘッドとコンソールとは、ケーブルで接続されてもよいが、無線方式の通信ユニット等を介して接続されていてもよい。この場合、通信ユニットは、注入ヘッドに外付けされてもよいし、内蔵されてもよい。同様に、通信ユニットは、コンソールに外付けされてもよいし、内蔵されてもよい。
(c2)薬液注入装置は、Cアームを備えた血管造影用のものに限らず、他の撮像装置例えばX線CT撮像装置等であってもよい。
(c3)少なくとも注入ヘッドに電力供給を行うバッテリユニットが設けられ、そのバッテリユニットは、検査室の任意の個所に据え置かれてもよいし、可動式スタンドの一部に保持されるものでもよい。
(c4−1)有線または無線のリモートコントローラを用いて、検査室の外部から薬液注入装置の所定の動作をコントロール可能な薬液注入装置。この場合、無線の方式としては、赤外線を用いる方式であってもよいし、無線LAN、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を用いるものであってもよい。
(c4−2)コントロールされる動作としては、例えば、装置の電源オン/電源オフ等をはじめとしてどのようなものであっても構わない。他の例としては、注入ヘッドの任意の動作の開始および/または停止がリモートコントローラでコントロールされてもよい。
(c5−1)コンソールを小型化したようなコントロールユニット(例えば1つまたは複数のボタンおよび/またはディスプレイを有するようなものであってもよい)が、注入ヘッドの近傍に配置された薬液注入装置。
(c5−2)このようなコントロールユニットは、一例で、注入ヘッドと一緒に可動式スタンド上に保持されてもよい。または、例えばこのようなコントロールユニットは、注入ヘッドと一緒に天井懸垂式のアームに保持されてもよい。
次に、本実施形態の薬液注入装置100での注入プロトコルの設定の一例について、図面を参照しながら説明する。
まず、例えば、操作者がコンソール150に対して所定の入力操作を行うことにより、ディスプレイ151に図5に示すような画面が表示される(ステップS1)。
以下、胸部手技の場合を例として説明する。
−LVG:左心室(Left Ventricle)
−LCA:左冠状動脈(LCA:left coronary artery)
−RCA:右冠状動脈(RCA:Right coronary artery)
図6の画面において、例えば、LVGのアイコン703aを選択すると、図7に示すように、LVG(左心室造影)用に予め設定された注入条件715が画面に表示される。LVGのアイコン703aを選択した場合、そのアイコン703aがハイライトされた状態(反転表示状態)となるようになっていてもよい。また、選択されたアイコン703aが、他のアイコン703b、703cよりもやや大きいサイズで表示されるようになっていてもよい。
−注入速度
−注入量
−ディレイ
−圧力リミット
−立上り時間(ライズタイム)
「量」とは、注入する薬液量であり、その単位は一例で[ml]である。
「ディレイ」とは、薬液の注入開始時刻と撮像装置による撮像開始時刻との間の時間差であり、その単位は一例で[sec]である。薬液注入開始から所定時間経過後に撮像が開始される場合と、薬液注入開始の所定時間前から撮像が開始されている場合とがある。
「圧力リミット」は、注入する薬液の圧力の上限値となるものであって、使用されるカテーテルの種類等に基づいて決定される。その単位は一例で[psi]、[kg/cm2]、[MPa]等である。
図7の画面において、例えば、医師または医療従事者が注入条件を確認した後(ステップS4)、または、医師または医療従事者が必要に応じて注入条件を変更した後(ステップS5)、スタンバイアイコン721aを押すことにより、注入プロトコルが設定され、その注入プロトコルで薬液注入を行うことができる状態となる。スタンバイアイコン721aを押すと、図8のように、同アイコン内の表示が「スタートOK」に切り替わるようになっていてもよい。
画面の表示が、上記のように「スタートOK」に切り替わった後、医師または医療従事者が所定の入力を行うことにより、設定された注入プロトコルに従った薬液注入が実施される。「所定の入力」としては、例えば次のようなものが挙げられる:
−ハンドスイッチの操作
−連携しているアンギオグラフィ撮像装置に対する所定の操作
−ハンドスイッチの操作(例えば押下)を解除する
−フットスイッチの操作(例えば押下)を解除する
−注入ヘッドのいずれかのボタンを押す
−コンソールの停止ボタン(一例)を押す
などの操作により、注入が停止するようになっていてもよい。
薬液注入が完了すると、図10に示すように、設定画面内に、実施した注入条件のデータが結果表示バー717a内に表示される。この例では、結果表示バー717a内には、一例として、注入速度および注入量のデータが表示されている。注入速度および注入量の両方が表示されることが好ましいが、いずれか一方のみとしてもよい。
続いて、ステップS9では、医師または医療従事者は、更なる血管造影が必要であるか否かを判断する。検査の全行程が終わって更なる血管造影が必要ない場合には、検査終了となる。他方、次の血管造影を行う場合には、ステップS1に戻り、他の血管部位に対して上記同様のステップにより血管造影を実施していく。
続いて、腹部の血管造影について説明する。腹部、頭部、下肢部等についても、基本的には上述した胸部と同様の方式で注入プロトコルの設定、薬液注入の実施を行うことが可能である。ただし、この実施形態では、腹部については、「腹腔動脈」、「腎臓」、「肝臓」のような、中位項目である撮像領域アイコン702a〜702cが先ず表示され、そのうちの1つを選択すると、その撮像領域に対応した血管部位のアイコン703a〜703cが表示されるようになっている。
−腹部以外の身体区分(頭部、胸部、下肢部)においても、その身体区分に含まれる臓器等を表した撮像領域アイコンが表示され、その1つを選択することで、対応する血管部位アイコンが表示される、
−複数の撮像領域アイコンが表示される場合に、それらを、検査のルーチンにしたがった順序で表示する、
−上記説明では、身体区分アイコンの選択の後、撮像領域アイコンの選択を行うことを説明した。しかし、身体区分アイコンが表示されず初期画面から撮像領域アイコンが表示されているようなGUI画面としてもよい。この場合であっても、撮像領域アイコンの選択の後、所定の血管部位アイコンが表示され、その血管部位アイコンを選択することで予め登録された所定の注入条件が表示される。
本発明の一形態に係る薬液注入システムは、医用検査システムの一部を構成するものであってもよい。図16は、医用検査システムの一例を模式的に示す図である。
−薬液注入システム500
−病院情報システムであるHIS(Hospital Information System)901
−放射線科情報システムであるRIS(Radiology Information System)902
−画像保存サーバであるPACS(Picture Archiving and Communication Systems)903
−データ処理装置である画像ビューワ904
−情報の出力を行うプリンタ905、等
薬液注入システム500は、図1を参照して説明したようなものであってもよい。ここで、撮像装置300の具体的な機能について説明すると、撮像装置300のコンピュータユニット303は例えば次のような機能の少なくとも1つを有するものであってもよい:
−取得した画像に対して識別情報(画像ID)を付与する、
−取得した画像に対して撮像時刻情報を付与する、
−患者の透視画像のデータを外部に送信する、
−実施した透視撮像(一回の検査)における曝射時間のデータを外部に送信する、
−実施した透視撮像(一回の検査)における曝射量のデータを外部に送信する、
−実施した透視撮像の識別情報を外部に送信する、
−任意のデータを、HIS、RIS、PACSの少なくともいずれかに送信する、
−任意のデータを、薬液注入装置に送信する、
−任意のデータを、画像ビューアに送信する、
−任意のデータを、プリンタに送信する。
−固有の識別情報である撮像作業ID
−透視撮像装置の識別情報
−患者の識別情報
−撮像を実施した日時、等
−撮像装置から受信した画像データを保存する
−ワークステーション(画像ビューア)に対して保存している所定のデータを送信する
−接続されている所定の画像閲覧装置(不図示)に対して保存している所定のデータを送信する、等
−注入した結果をプリントアウトしてもよい。
−注入した結果が、ネットワーク経由でカルテ情報に関連付けられてもよい。具体的には、例えば、そのような関連付けにより、薬剤請求が間違いなく確実に実施されるようになっていてもよい。また、血管造影の記録の一部として造影剤投与履歴が保存されてもよい。
−ネットワークに入ることで、透視画像、身体モニタ情報(カテラボ)、注入情報の1つまたは複数を一元的にモニタで把握し、治療や画像診断の総合判断を迅速・確実に実施できる。
また、HISの在庫管理システムに関し、次のような構成としてもよい。すなわち、在庫管理システムにおいては、(a)どの造影剤がどの程度使用され、造影剤の在庫量がどのような状況になっているか、および/または、(b)その状況に基づいて所定の造影剤についての補充の必要が否か等がシステムによって自動的に判定されるものであってもよい。
また、検査で使用したカテーテルの情報に関し、次のような構成としてもよい。すなわち、検査で使用した1つまたは複数のカテーテルについての情報を、医用検査システム内の所定の記憶領域に記憶するようにしてもよい。
−カテーテルの種類(識別情報)
−直径(フレンチ)等のサイズ情報(カテーテルの太さ情報)
−使用本数、等。
以上、本発明について幾つかの形態を参照して説明したが当然ながら、本明細書で開示する技術事項はその内容が相反しないかぎり適宜組み合わせることができる。また、本発明は上記内容に限定されるものではなく、種々変更可能である。
(s2)注入される薬液の圧力は薬液シリンジのピストン部材を押圧する圧力から算出することができるが、例えば、薬液シリンジや延長チューブの内部に感圧素子を設置して薬液圧力を直接に検出することも可能である。
(s3)装着される薬液シリンジの造影剤の種類を判定することで造影剤の種類の入力操作を無用とし、作業負担を軽減することが可能である。
(t1)シリンジ等のICタグが、そのシリンジを加温するかどうかの情報を含んでいてもよい。
(t2)シリンジ等のICタグから読み取られた情報の少なくとも一部の項目をプリンタ等を用いて印刷する。または、シリンジ等のICタグから読み取られた情報の少なくとも一部の項目と薬液の注入履歴データとを少なくとも含むデータを、プリンタ等を用いて印刷する。
(t3)使用後のシリンジが廃棄されたかどうかの情報をシステム内の所定の管理サーバで管理する。
(t4)薬液注入装置のコントローラユニットの機能により、注入中の薬液圧力の推定値を、ロードセルとモータ電流との両方を用いて算出してもよい。
(t5−2)画面において表示される各種数値データの単位は適宜変更可能である。例えば、圧力については「Kg/cm2」と「psi」と「MPa」のうち少なくとも2つを切替可能であってもよい。
(t5−3)コンソールの画面の一部に、造影剤名称(製品名など)を表示させる。薬液注入装置のコンピュータがこのような機能を有する。
(t5−4)コンソールの画面の一部に、そのコンソールが他の機器の接続されているか、または、接続されかつ連動する状態となっているかなどのステータスを表示する。薬液注入装置のコンピュータがこのような機能を有する。
−シリンジを注入ヘッドにセットして、吸引チューブを薬液ボトル等に接続した状態で、所定のボタンを押すとガスケット(ピストン部材、プランジャ)が前進してエア抜きを行う。ここで、所定のボタンとしては具体的な一例でオートフィルボタンであってもよい。
−次いで、薬液の吸引を行う。
−このステップとしては、まず、薬液を途中まで吸引する(すなわち、目的量の全量を引くのではなく、一部のみを引く)。
−次いで、再度エア抜きの動作を行う。
−その後、目的量となるまで薬液の吸引を継続する。この吸引は、上記最初の吸引速度と同じであってもよいし、そより速い速度であってもよい。その後、シリンジのピストン部材を少量前進させることで準備が完了する。
−注入ヘッドが略垂直となっている状態(言い換えれば、シリンジが搭載されるヘッド前方が鉛直上方を向いた状態)かどうかを判定する。
−注入ヘッドが略垂直となっている状態の場合、オートフィル動作の実施を許容する。そうでない場合にはオートフィル動作は禁止する。
−注入ヘッドが水平姿勢もしくは前方が相対的に低くなった姿勢かどうかを判定する。
−これらの姿勢であって場合、薬液の注入動作を許容する。そうでない場合には、注入動作は禁止する。
血管造影検査においては、DSA(digital subtraction angiography)と呼ばれる検査方法が用いられることもある。DSAとは、造影剤を注入した血管をX線撮像し、それにより得られた画像をコンピュータ処理して、造影剤の入った血管のみを造影する方法のことをいう。具体的には、DSAでは、例えば血管造影画像よりマスク画像を差分することによって、骨などの無い血管系のみ画像を構築可能である。
また、近年、治療技術として、インターベンショナル・ラジオロジー(IVR、interventional radiology)の進歩に伴って、低侵襲治療が可能になってきている。IVRとは、例えばX線CT装置や血管撮影装置による撮像を、ステント挿入や塞栓術あるいは拡張術といった治療用に応用するものである。
(心臓カテーテル検査の一例)
心臓カテーテル検査のルーチンの一例としては、次のようなもの血管部位を順に検査していくものが挙げられる:
・AO(胸部大動脈)
・LVG(左心室造影)
・LCA(左冠状静脈)
・RCA(右冠状動脈)
腹部検査のルーチンの一例としては、次のような血管部位を順に検査していくものが挙げられる:
・腹部大動脈
・CA(腹腔動脈)
・CHA(総肝動脈)
・PHA(固有肝動脈)
・上腸間膜動脈(門脈)(SMA)
・(経カテーテル的動脈塞栓術:TAE)
・通常、大腿動脈を穿刺する。
・その穿刺部からカテーテルを挿入し、目的血管を選択して造影する。
・腹部大動脈:注入速度10〜15(ml/sec)、注入量20〜30(ml)。
・腹部塞栓術(TAE:transcatheter arterial embolization)
・腎動脈造影(renal angiography)
・動中リザーバ留置(inplantetion port−catheter systems)
・BRATO(balloon−occluded retrograde tranvenous obliteration)
・下大静脈フィルタ(inferior vena cava filter)
・精索静脈瘤(varicocele)のIVR
・骨盤動脈(pelvic arery)TAE
腹部検査のルーチンの一例としては、次のような血管部位を順に検査していくものが挙げられる:
・AO(胸部大動脈)
・CCA(総頸動脈)
・IC(内頸動脈)
・EC(外頸動脈)
・通常、大腿動脈を穿刺する。
・その穿刺部からカテーテルを挿入し、目的血管を選択して造影する。
・大動脈:注入速度10〜15(ml/sec)、注入量15〜20(ml)。
・脳動脈瘤(cerebral aneurysm)
・脳動静脈奇形(intracranial arteriovenous malfomation)
・脳梗塞(brainin infarction)
・脳腫瘍(brain tumor)
血管造影検査で用いられるカテーテルとしては、限定されるものではないが、例えば下記のようなものを使用可能である:
JB2カテーテル、シモンズカテーテル、ヘッドハンターカテーテル、シェファードフックカテーテル、コブラカテーテル、ピッグテールカテーテル、オムニフラッシュカテーテル、スワンガンツカテーテル、バーマンカテーテル、マルチパーパスカテーテル、ジャドキンスカテーテル、アンプラッツカテーテル、ROTA、DCA、バルーンカテーテル、ステントカテーテル、血栓吸引カテーテル。
A1:少なくとも1つのピストン駆動機構と、
A2:前記ピストン駆動機構を動作させるように前記ピストン駆動機構に電気的に接続されたコンピュータユニットと、
A3:少なくとも1つのディスプレイと、
を備え、
前記コンピュータユニットは、
a1:前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させ、
a2:前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の血管部位アイコン(対象部位アイコン)を表示させ、
a3:前記血管部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その血管部位に対応する血管造影用の薬液注入条件を提示し、
a4:ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示したまたは修正された前記注入条件を注入プロトコルとして設定する、
ようにプログラムされている、薬液注入装置。
a5:まず、前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の前記身体区分アイコンを表示させ、
a6:次いで、前記複数の身体区分アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分に対応する撮像領域アイコンを表示させる、
ようにプログラムされている、上記1に記載の薬液注入装置。
複数の前記身体区分アイコンを、全体として人型の形状に表示させる、
ようにプログラムされている、上記1または2に記載の薬液注入装置。
前記複数の身体区分アイコンとして、頭部、胸部、腹部、および下肢部から選択される1つまたは複数を表示させる、
ようにプログラムされている、上記1〜3のいずれか一つに記載の薬液注入装置。
複数の前記血管部位アイコンを、縦方向または横方向に並べて表示させる、
ようにプログラムされている、上記1〜4のいずれか一つに記載の薬液注入装置。
前記複数の血管部位アイコンを、検査目的に応じたルーチンにしたがった順序で、縦方向または横方向に順に表示させる、
ようにプログラムされている、上記5に記載の薬液注入装置。
−注入量、
−注入速度、
−遅延時間、および
−圧力リミット
のうちの1つまたは複数が含まれる、上記1〜6のいずれか一つに記載の薬液注入装置。
a7:薬液注入後に、実施した注入条件のデータを前記少なくとも1つのディスプレイ内に表示させる、
ようにプログラムされている、上記1〜7のいずれか一つに薬液注入装置。
a8:1度の薬液注入の完了後、他の血管部位(対象部位)に対する薬液注入を繰り返すことができるように、少なくとも、前記選択可能な複数の身体区分アイコンまたは前記選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させた状態に戻る、
ようにプログラムされている、上記1〜8のいずれか一つに記載の薬液注入装置。
a9:複数回の薬液注入が実施された場合に、それぞれの薬液注入で実施した複数の注入条件のデータを前記少なくとも1つのディスプレイ内に表示させる、
ようにプログラムされている、上記9に記載の薬液注入装置。
前記複数の注入条件のデータを、縦方向または横方向に並べて表示させる、
ようにプログラムされている、上記10に記載の薬液注入装置。
a10:注入した薬液の総量のデータを、前記少なくとも1つのディスプレイ内に表示させる、
ようにプログラムされている、上記10または11に記載の薬液注入装置。
B1:少なくとも1つのピストン駆動機構を有する注入ヘッドと、
B2:前記ピストン駆動機構を動作させるように前記ピストン駆動機構に電気的に接続されたコンピュータユニットおよび少なくとも1つのディスプレイを有するコンソールと、
を備え、
前記コンソールのコンピュータユニットは、
a1:前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させ、
a2:前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の血管部位アイコンを表示させ、
a3:前記血管部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その血管部位に対応する血管造影用の薬液注入条件を提示し、
a4:ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示したまたは修正された前記注入条件を注入プロトコルとして設定する、
ようにプログラムされている、薬液注入装置。
互いに独立に動作可能な2つの前記ピストン駆動機構を有する、上記14に記載の薬液注入装置。
所定の情報を表示する情報表示部を有している、上記13または14に記載の薬液注入装置。
前記注入ヘッドを保持する注入ヘッド保持手段を備え、
前記注入ヘッド保持手段は、
可動式のスタンド、
天井懸垂式の保持アーム、または、
撮像装置の一部にスライド自在に取り付けられ前記注入ヘッドを保持する注入ヘッド保持バー、
である、上記13〜15のいずれか一つに記載の薬液注入装置。
(1)血管内に挿入されたカテーテルを通じて薬液を注入する血管造影用の薬液注入装置における薬液注入プロトコルの設定方法であって、
−前記薬液注入装置の少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させるステップと、
−前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の血管部位アイコンを表示させるステップと、
−前記血管部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その血管部位に対応する血管造影用の薬液注入条件を提示するステップと、
−ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示した前記薬液注入条件または修正された前記薬液注入条件を、注入プロトコルとして設定するステップと、
を有する、薬液注入プロトコルの設定方法。
−まず、前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の前記身体区分アイコンを表示させ、
−次いで、前記複数の身体区分アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分に対応する撮像領域アイコンを表示させる、
、上記に記載の薬液注入プロトコルの設定方法。
設定された前記注入プロトコルにしたがって薬液をカテーテル経由で患者体内に注入する、1または複数のステップを有する、
上記に記載の薬液注入プロトコルの設定方法。
本出願は、さらに、以下の薬液注入プロトコルの設定方法にも関する:
(4)薬液を注入する薬液注入装置における薬液注入プロトコルの設定方法であって、
−前記薬液注入装置の少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させるステップと、
−前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の対象部位アイコンを表示させるステップと、
−前記対象部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その対象部位に対応する薬液注入条件を提示するステップと、
−ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示した前記薬液注入条件または修正された前記薬液注入条件を、注入プロトコルとして設定するステップと、
を有する、薬液注入プロトコルの設定方法。
本願は、図17に示すような薬液注入器用インジェクタの操作機についての意匠も開示する。この図では、図9に示したような薬液注入中の画面が一例として表示されている。なお、この画面におけるそれぞれの画像、例えば、シリンジの画像自体、表示領域内の小さい人体画像自体、または圧力表示ウィンドウ内の表示自体が、独立して、部分意匠の対象となりうるものである。表示されている数値等は、意匠の内容を何ら限定するものではない。
110 注入ヘッド(インジェクタヘッド)
130 ピストン駆動機構
144 コンピュータユニット(制御回路)
145 各種センサ
147a ヒータ
147b ディスプレイ
147c 入力装置
148 電源ユニット(メインユニット)
150 コンソール
151 ディスプレイ
153 コンピュータユニット(制御回路)
157a 操作ボタン
157b ハンドスイッチ
157c スロット
157d フットスイッチ
200 シリンジ
210 シリンダ部材
211b 導管部
214 係止突起
220 ピストン部材
240 保護ケース
241 本体部材
300 撮像装置
303 コンピュータユニット(制御回路)
304 撮像部
305 読影モニタ
701 人体画像
701a〜701d 身体区分アイコン
702a〜703b 撮像領域アイコン
703a〜703c 血管部位アイコン
713 圧力表示ウィンドウ
713a 圧力表示部
713b 圧力リミット表示
715 注入条件
716a シリンジ画像
716b 液滴画像
717a〜717d 結果表示バー
719 積算量表示
721 表示領域
721a スタンバイボタン
721b 人体画像アイコン(注入中)
725 残量表示部
Claims (14)
- 薬液を注入する薬液注入装置であって、
A1:少なくとも1つのピストン駆動機構と、
A2:前記ピストン駆動機構を動作させるように前記ピストン駆動機構に電気的に接続されたコンピュータユニットと、
A3:少なくとも1つのディスプレイと、
を備え、
前記コンピュータユニットは、
a1:前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させ、
a2:前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の対象部位アイコンを表示させ、
a3:前記対象部位アイコンのうち1つ
が選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その対象部位に対応する造影用の薬液注入条件を提示し、
a4:ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示したまたは修正された前記注入条件を注入プロトコルとして設定する、
ようにプログラムされており、
さらに、前記コンピュータユニットは、
複数回の薬液注入が実施された場合におけるそれぞれの薬液注入で実施した複数の注入条件のデータを前記少なくとも1つのディスプレイに表示させるようにプログラムされており、前記注入条件のデータには薬液注入の対象となった対象部位の情報が含まれ、かつ、注入した薬液の総量の情報も前記少なくとも1つのディスプレイに表示されるように構成されている、
薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
a5:まず、前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の前記身体区分アイコンを表示させ、
a6:次いで、前記複数の身体区分アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分に対応する撮像領域アイコンを表示させる、
ようにプログラムされている、請求項1に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
複数の前記身体区分アイコンを、全体として人型の形状に表示させる、
ようにプログラムされている、請求項1または2に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
前記複数の身体区分アイコンとして、頭部、胸部、腹部、および下肢部から選択される1つまたは複数を表示させる、
ようにプログラムされている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
複数の前記対象部位アイコンを、縦方向または横方向に並べて表示させる、
ようにプログラムされている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
前記複数の対象部位アイコンを、検査目的に応じたルーチンにしたがった順序で、縦方向または横方向に順に表示させる、
ようにプログラムされている、請求項5に記載の薬液注入装置。 - 提示される前記薬液注入条件には、
−注入量、
−注入速度、
−遅延時間、および
−圧力リミット
のうちの1つまたは複数が含まれる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
1度の薬液注入の完了後、他の対象部位に対する薬液注入を繰り返すことができるように、少なくとも、前記選択可能な複数の身体区分アイコンまたは前記選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させた状態に戻る、
ようにプログラムされている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、
前記複数の注入条件のデータを、縦方向または横方向に並べて表示させる、
ようにプログラムされている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記コンピュータユニットは、さらに、前記注入条件のデータとして薬液の注入量および注入速度の一方または両方も表示するように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
- 薬液を注入する薬液注入装置であって、
B1:少なくとも1つのピストン駆動機構を有する注入ヘッドと、
B2:前記ピストン駆動機構を動作させるように前記ピストン駆動機構に電気的に接続されたコンピュータユニットおよび少なくとも1つのディスプレイを有するコンソールと、
を備え、
前記コンソールのコンピュータユニットは、
a1:前記少なくとも1つのディスプレイに、選択可能な複数の身体区分アイコンまたは選択可能な複数の撮像領域アイコンを表示させ、
a2:前記複数の身体区分アイコンまたは撮像領域アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その身体区分または撮像領域に対応する、選択可能な複数の対象部位アイコンを表示させ、
a3:前記対象部位アイコンのうち1つが選択された場合に、前記少なくとも1つのディスプレイに、その対象部位に対応する造影用の薬液注入条件を提示し、
a4:ユーザによる確認または修正がされた場合に、提示したまたは修正された前記注入条件を注入プロトコルとして設定する、
ようにプログラムされており、
さらに、前記コンピュータユニットは、
複数回の薬液注入が実施された場合におけるそれぞれの薬液注入で実施した複数の注入条件のデータを前記少なくとも1つのディスプレイに表示させるようにプログラムされており、前記注入条件のデータには薬液注入の対象となった対象部位の情報が含まれ、かつ、注入した薬液の総量の情報も前記少なくとも1つのディスプレイに表示されるように構成されている、
薬液注入装置。 - 前記注入ヘッドが、
互いに独立に動作可能な2つの前記ピストン駆動機構を有する、請求項11に記載の薬液注入装置。 - 前記注入ヘッドが、
所定の情報を表示する情報表示部を有している、請求項11または12に記載の薬液注入装置。 - さらに、
前記注入ヘッドを保持する注入ヘッド保持手段を備え、
前記注入ヘッド保持手段は、
可動式のスタンド、
天井懸垂式の保持アーム、または、
撮像装置の一部にスライド自在に取り付けられ前記注入ヘッドを保持する注入ヘッド保持バー、
である、請求項11〜13のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
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